美幌町議会 令和3年第7回定例会 2021年9月14日
(1)美幌町における獣害対策について/(2)峠の湯びほろについて
2021年9月14日、美幌町議会の一般質問で、伊藤伸司議員が「美幌町における獣害対策について」「峠の湯びほろについて」について質問し、町長 平野浩司、農林政策課長 田中三智雄、経済部長 石澤憲が答弁しました。
- 質問者
- 伊藤伸司 議員
- 答弁者
- 町長 平野浩司、農林政策課長 田中三智雄、経済部長 石澤憲
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 6番 伊藤伸司
それでは、一般質問をさせていただきます。一つ目、美幌町における獣害対策について。(1)エゾシカによる農作物の被害対策について。近年、美幌町におけるエゾシカなどの農作物被害は目に余るものになってきております。増加の理由は様々ありますが、今年の冬季の雪不足とともに、土壌凍結が三、四十センチメートル以上になり、野山の餌不足が起こり、農作物への被害が増えたと思われます。また、エゾシカの個体数も増加傾向にあり、その大きな要因としては、2018年に起きました猟銃の誤射死亡事件により、道内の国有林、道有林内で狩猟が禁止となったことが影響していると考えられます。その後、緩和はされたものの、現在も平日の発砲禁止と、国有林、道有林内の発砲を禁止するという規制がかかっている状況でございます。昨年12月にも同じ内容で質問を行いましたが、その後もより一層の被害拡大が進み、たくさんの農家の方々から深刻な声が寄せられているため、再度質問をいたしました。そのような状況下において、より一層のエゾシカの駆除や農作物を守る対策が必要と考えますが、今後の対策についての考え方をお尋ねいたします。(2)ヒグマの駆除について。北海道内において、人里へのヒグマの出没や被害も増加しております。8月7日には、隣町の津別町で市街地より300メートルほどの農地において、2人の親子の女性が草刈り作業中にヒグマに襲われて、重傷を負っております。美幌町でも、雪解けと同時に民家や農地に頻繁に現れ、農産物の被害も増大しております。農作業に行けなくなったという声もたくさんあがっております。北海道の発表によりますと、2020年度の生息数は1万1,700頭に上り、1990年の5,200頭から比べると倍増しているとされ、保護に重点を置いた施策により個体数が増加し、人の生活域への出没や人身事故が増えているとのことであります。これから収穫期に入り、農作業が繁忙化する中で、さらに支障を来すことが考えられますが、今後の対策をどのように進めていくのかをお聞かせください。二つ目、峠の湯びほろについて。峠の湯びほろの今後の在り方について。先日の全員協議会において、令和4年3月に契約期間が満了となる峠の湯びほろを、引き続き4年間継続することで、次期の指定管理者の公募を行うと説明されました。建物の老朽化や源泉の温度が下がっていることでの燃料経費の過多等、実際に継続するにしても避けて通ることのできない課題がたくさんあります。そういった状況の中で、次期4年の継続を決めるに至った経緯、今後の峠の湯びほろの在り方や長期的な計画(10年後)についてどのように考えているのか、町長の考え方をお尋ねいたします。よろしくお願いします。
答弁 町長 平野浩司
伊藤議員の御質問に答弁いたします。初めに、美幌町における獣害対策についてですが、1点目のエゾシカによる農作物の被害対策についてでありますが、昨年度の農業被害は、被害面積が46.4ヘクタール、被害額が2,975万円、駆除頭数が272頭でありました。本年度につきましては、被害面積及び被害額は12月ごろに集計されますが、駆除頭数は8月末までで451頭となっております。エゾシカの駆除については、町長より猟友会会員から任命した美幌町鳥獣被害対策実施隊により、5月、8月、9月の一斉駆除や4月から9月の有害期間において駆除していただいているところであります。実施隊員は現在33名で、活動できる時間や時期などにより、全員が一斉に行動することはできないなど、駆除にも限界はありますが、銃器以外のくくりわなの利用、駆除実施期間における実施隊員の参加を増やすなど、農業被害防止に向け、引き続きJAびほろや猟友会と検討してまいりたいと考えておりますので、御理解をお願いいたします。次に、2点目のヒグマの駆除についてであります。昨年度の農業被害は、被害面積が4.3ヘクタール、被害額が241万1,000円、駆除頭数が3頭でありました。本年度の被害面積等集計はこれからですが、駆除頭数は8月末までで6頭となっております。ヒグマの駆除対応といたしましては、連絡を受けたときは現地状況の確認及び聞き取りを実施、猟友会への協力依頼と箱わな設置によって捕獲に努めております。議員御指摘のとおり、今年度は津別町を含め、全道的にヒグマによる人身事故が多く発生していることから、JAびほろと協議し、7月にJAびほろより農家の皆さんへの注意喚起及び電気柵の設置などの自衛策の検討について、ファクスでお知らせいただいたところであります。今後とも、広報や町のホームページなどを通じ、住民や農家の皆様には、引き続き注意喚起を行っていくとともに、箱わなの設置による捕獲に努めてまいりますので、御理解をお願いいたします。次に、峠の湯びほろについてですが、峠の湯びほろにつきましては、年間10万人以上の方に利用いただいている町の主要な公共施設でありますが、昨年来、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による休業もあり、令和元年度は10万人を維持したものの、令和2年度は9万人ほどの入浴者数となったところであります。施設につきましては、平成8年12月にオープンして以来24年が経過し、老朽化が進んでいることから、温泉設備や外壁、屋根などの大規模改修が予測されるとともに、令和元年9月に再度発生しました源泉温度の低下による加温等の燃料費も課題の一つとなっております。御質問の1点目、次期4年の継続を決めるに至った経緯についてでありますが、今後、施設改修を含めた多額の支出が予想されることや、指定管理者の運営赤字が生じていることから、町内において新たな温泉事業者が開業した場合には廃止も検討しておりました。しかしながら、現在のコロナ禍の経済情勢の中、温泉事業者の開業を期待できないこと、また、近隣の公設温泉に比べ、多くの入浴者数を維持していることから、峠の湯びほろの運営を継続する必要があるとの判断に至り、次期指定管理事業者の公募を行うものであります。2点目の今後の峠の湯びほろの在り方や長期的な計画(10年後)についてでありますが、今後も町民の健康増進や地域間交流の拠点施設として活用してまいりたいと考えております。また、施設の改修につきましては、一定の方向性が出るまで大規模な改修は行わず、最小限の小破修繕で対応してまいりたいと考えておりますので、御理解をお願いいたします。以上、答弁いたしましたので、よろしくお願いいたします。
再質問 6番 伊藤伸司
それでは、順を追って再質問いたします。獣害対策ですが、令和2年度のエゾシカの農作物被害は46.4ヘクタール、被害金額約3,000万円、駆除頭数が272頭ということで承知しました。本年度の駆除頭数は8月末で451頭となっており、一昨年の586頭に近い数字となると思われます。本年度、エゾシカの一斉駆除とわなでの駆除、その他の駆除の実績がわかれば教えていただきたいと思います。
答弁 農林政策課長 田中三智雄(農林政策課長は2022年3月まで)
本年度の駆除の実績ですけれども、一斉駆除に関しましては9頭、有害駆除期間4月から9月の間につきましては、回答でもお示ししましたとおり451頭となっております。以上、よろしくお願いします。
答弁 経済部長 石澤憲(経済部長は2022年3月まで)
申し訳ございません。一斉駆除の訂正をさせていただきたいと思います。5月につきましては3頭、7月、8月で6頭で、ただいま課長が申し上げましたとおり9頭ですが、9月も2度一斉駆除の出動をしていただきまして、9月の合計で21頭になりますので、今年度の一斉駆除につきましては合計で30頭となりますので、よろしくお願いいたします。
再質問 6番 伊藤伸司
内訳ありがとうございます。わなを含めて一般の駆除については451頭ということで、今年は去年の275頭よりは大幅に増えたということです。一方で、一斉駆除が現在で30頭ということですので、すごく効率が悪く見えます。協力をいただく猟友会の方々の手当とか、そういうものはどのようになっているのですか。頭数当たりなのでしょうか、1日出動したら幾らとか、そういうものがあるのでしょうか。
答弁 農林政策課長 田中三智雄(農林政策課長は2022年3月まで)
ただいまの御質問でありますけれども、出動していただきました部分につきましては、奨励金といたしまして、1頭当たり幾らという形で支出しておりまして、町の補助金から、エゾシカに対しましては1頭当たり6,000円、あと、国からの支援事業ということで、国からの補助金も出ておりまして、そちらが6,400円出ております。合わせて1万2,400円が1頭当たり支出されることになっております。よろしくお願いします。
再質問 6番 伊藤伸司
1万2,400円ですね。ということは、多人数で出動しても、1頭しか捕獲できない場合はそれしか出ないということであります。ですから、その辺の待遇も考えていただけるのかどうか、その辺の考え方をお願いします。
答弁 経済部長 石澤憲(経済部長は2022年3月まで)
ただいまの1頭当たりの奨励補助のほかに、非常勤職員の報酬として、出動日数に応じてお支払いをしております。あわせて、自動車の借り上げということで、1キロメートル当たり25円をお支払いしております。また、ハンター事故に備えまして、ハンター保険ということで、それぞれ一斉駆除に対する経費として計上をさせていただいておりますので、よろしくお願いいたします。
再質問 6番 伊藤伸司
聞き取れなかったのか、言わなかったのかわからないですけれど、1日当たりの報酬がわかればお願いします。
答弁 経済部長 石澤憲(経済部長は2022年3月まで)
申し訳ございません。1日当たり5,600円で予算措置をしてございます。よろしくお願いいたします。
再質問 6番 伊藤伸司
報酬につきましてはわかりました。昨年、一昨年と、私は電気柵、それから、モンスターウルフという忌避型の機械の奨励についてどうなのかということを申し上げました。そのときの回答は、購入補助等をするつもりはない、調査研究はしたいということだったのですけれども、その後の調査研究は行われたのでしょうか。
答弁 農林政策課長 田中三智雄(農林政策課長は2022年3月まで)
モンスターウルフの件でありますけれども、御質問をいただいた後、実際に購入したらどうかということで、見積りを取りまして、1台当たり約60万円弱ということでした。実際に農家で導入している方がいらっしゃるのですけれども、そこからの情報でいきますと、当時1台当たり30万円台で購入したという話を聞いておりましたので、それが実際に見積りを取ってみますと60万円弱というお話をいただきましたので、これは高額だということで、費用対効果を考えるとどうかということで、さらに検討、調査をしていきたいなと。実際に、使用している方の話を聞きますと、当然効果があるということで導入されている農家だとか、自治体でも試験的に導入を進めているという話も聞いておりますので、そういうお話を聞いた中で、効果があるという話もありますし、中にはちょっとどうかなと、慣れてきてしまう部分もあるという話も聞いておりますので、その辺を今後さらに調査研究を進めていきたいと考えているところであります。
再質問 6番 伊藤伸司
進んでいるということで理解いたします。先ほどの話に戻るのですけれども、一斉駆除ではなくて、駆除期間の頭数で451頭と、その人たちの中の451頭をどれぐらいの人数でとか、そういう内訳はわかりますでしょうか。個人が抜き出ているのか、平均的に駆除されているか。どうでしょうか。
答弁 経済部長 石澤憲(経済部長は2022年3月まで)
答弁書でも書いたとおり、33名の実施隊の実績ということで御理解をお願いしたいと思います。ただ、それぞれの頭数については個人でばらつきがあるので、よろしくお願いしたいと思います。議員おっしゃるとおり、多く取られる方もいらっしゃいますし、中には取られていない方もいらっしゃいますので、個人でばらつきがありますので、御理解をお願いいたします。
再質問 6番 伊藤伸司
わかりました。私も狩猟免許を一応持っております。くくりわなが三つありました。今年の春、6月ごろにJAからある地域で出没が多いので多めに設置したいということで、駆除をしていただくという立場のようなことを言われて、私たちは振興局から貸出しなものですから、お返しして今年の駆除頭数になったのではないかなということもあります。ですから、今年が特にそうなのかわからないですけれども、くくりわなの助成、それから補助、貸出し、そういうことを考えていただく、検討していただくということは可能でしょうか。
答弁 経済部長 石澤憲(経済部長は2022年3月まで)
議員おっしゃるとおり、今年は美幌町鳥獣被害防止対策協議会におきまして、熊の箱わなが、大・中・小合わせて10基ありますけれども、なるべく大きなものにということで、今、大きな箱わなに更新をして、捕獲に努めております。あわせて、今御質問がありましたとおり、くくりわなにつきましても、本年38基を購入させていただきまして、御希望のある方に貸与という形で捕獲をお願いした経過でございますので、これにつきましても、次年度以降も状況を見ながら対応してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
再質問 6番 伊藤伸司
先ほど箱わなの話が出たので、ヒグマ対策に移らせていただきます。ヒグマ対策ですけれども、2年前、議員になった年の9月でしょうか、知床財団の職員が、斜里の喫茶店で講習会をするということで木村議員と2人で行ってきました。そのときに学芸員の方に言われたのは、今、美幌では農村部だけで済んでいるけれども、将来、二、三年のうちに市街地にも頻繁に出るようになると。美幌は今のところ市街地に出没している実績はないですけれども、いつ出てくるかわからないという状況は近々にあると思います。二、三日前に仕事をしていたら、駐在さんが回ってきて、今後秋の山菜シーズンとか、そういうときに山に入るときは気をつけてほしいと、できれば入ってほしくないというふうにパンフレットを持ちながら1件1件回って周知をされていました。そういうことも含めて、町はどういうふうにやられているのか聞きたいのと、それから、うちだけかもしれないですけれども、今年は6月の低温で、生り物、ブドウ、それからコクワ、ドングリとか、地域に差はあるかもしれないですが、すごく少ないです。なっていません。ですから、熊が冬眠前の餌取りのために出てくる可能性がこれからは多々あると思うのです。周知も含めて、考え方を伺いたいと思います。それと、もし、人的被害が出るのを想定しての会議とか、打合せ等を行っているのかどうか、お聞きしたいと思います。
答弁 農林政策課長 田中三智雄(農林政策課長は2022年3月まで)
ただいまの御質問でありますけれども、チラシについては、町から配布をお願いしているものはございませんけれども、町の広報4月号に1回載せているのと、今後10月号にも秋のヒグマということで注意喚起の広報を載せたり、町のホームページにヒグマップということで、皆様からヒグマの出没情報をいただいたものを載せるようにしておりますし、あとは、JAからも7月に組合員、農家の皆さんに自衛策も含めてヒグマに注意していただきたいというでファクスを流していただいたり、そのような形で関係機関の御協力もいただきながら、注意喚起を進めていきたいと考えております。もし、町なかに熊が出た場合ということになれば、当然警察も含めて連携を取って、広報車での注意喚起、あるいは、先ほどありましたチラシも含め、個々に配布したりと対策をしていきたいと考えております。会議ですけれども、事前に会議というのは、今のところ特に開いているものはございません。以上、よろしくお願いいたします。
再質問 6番 伊藤伸司
わかりました。農村部の方は、常々熊の足跡とか、何年かに1回は見た、聞いた、夜になるとうなり声がすごいとか、そういう話は聞こえているので、ある意味では避けて通るというのは行われているのです。危険なところには近寄らないとか、草むらに入っていかないとか。農村部の人ではなくて、一般の山菜シーズンや秋のキノコ採りとか、そういう人たちが山に入って怪我をします。今年は特に、白滝とかいろんなところで旅行者の死亡事故が起きたりというのもありますし、酪農地帯でいくと、牛が今年度だけで22頭被害にあって、退牧せざるを得ない、牧場に戻せないということで、そういう被害も出ていますので、一般の方々に周知するのが肝要だと思います。出てしまったらだめだと思うのです。その辺で、被害対策として考えていただきたいです。私の知り合いのモンスターウルフ購入者は、3年前にデントコーンをつくったときにはひどかったけれども、今年は熊も鹿も寄ってこないと。ケース・バイ・ケースがあるので、近寄る、近寄らない、慣れてしまうということもありますけれども、より調査研究をしていただきたいと思います。モンスターウルフとか、電牧は、基本的には忌避というか、近寄らない、寄せつけないという効果です。エゾシカの駆除もそうですけれども、ハンターの育成、助成も含めて、猟友会の関係者に聞いたときには、あと5年したら熊撃ちがいなくなると。箱わなに入ったのを仕留めることはできますよということでした。現場に行ってやれるというのは難しくなってきている。経験がないと、鹿みたいに離れたところから撃つわけではないので、そういうことも含めて、ハンターを育成するというのは美幌町全体で考えていかなければならないと思います。その辺でハンター養成を積極的に行っていく考えはありませんでしょうか。
答弁 経済部長 石澤憲(経済部長は2022年3月まで)
ただいま御質問をいただいたとおり、侵入防止と駆除を同時進行で進めることが1番効果的だと考えてございます。そういう中で、ハンターの育成ということでありますが、昨年、新たなハンターの確保などの御質問をいただいて以降、担い手対策につきまして、町・JA・猟友会の三者で構成しております美幌町獣害被害対策協議会において、今後も担い手確保の検討を三者の話し合いの中で検討してまいりたいと思いますので、御理解をお願いいたします。
再質問 6番 伊藤伸司
去年も言ったと思うのですけれども、去年の駆除頭数が少ない実態は、1番駆除していた方が銃を置いたというのが1番の原因だと言われております。今年はそういう方々がくくりわなで頑張っていただいて、頭数が増えていると言われておりますので、そういう経験者を育てる意味で、いろんな対策を練っていただきたいと考えております。それでは、峠の湯の今後の在り方に移らせていただきます。年間約10万人の利用を維持しているということで、答弁のとおり、町内唯一の施設として必要不可欠ということは、私も、町民の皆さんも理解していると思いますし、必要だと思います。長期的計画として活用をしていきたいと考えている。また、施設の改修は一定の方向性が出るまでは大きな改修を行わないと答弁されました。一定の方向性が出るまで改修は行わないけれども、長期的に維持して10年ぐらいは使いたいという、一定の方向性とは具体的にどのようなものでしょうか、お伺いします。
答弁 町長 平野浩司
一定の方向というのは、全員協議会の中でも御説明しましたけれども、温泉を運営するために固定経費と言われる燃料代、電気代、あそこは上下水道がつながっていますので、下水道という部分でいけば、今回いろいろな調査をさせていただいたことで経費が見えてきました。先ほど言いましたけれど、年間10万人ということで、10万人が維持できて、ある程度人件費と固定経費が一定になっていけば、問題なく使っていけると思っています。一定の方向というのは、私も町長になってからお聞きしたのですけれども、峠の湯を改修すると、全部直すと何億円かかるという話が先に動いていました。私が町長になってから、その中身の分析をしたり、それを出していただいたところと再度詰めたり、現場を見たりして、結果的に大きな投資が出てくるのは、まず源泉の問題、それと屋根とか壁とか、これは早急にしなければいけないという話でした。実際に見る限り、早急にやる必要性は今のところないと判断したときに、今後10年間でどれぐらいの修繕等が出てくるのか分析をして、整理をしております。そんなに時間はかかりませんけれども、そういう整理をできると思っています。その中で、どこまでの投資をするかということと、指定管理をしていく中でどこまでお金を出して、今後10年なり20年、例えば、10年で使う場合は、ここまでで終わりとするならばこの金額、でも20年使うとなると、これだけの改修をするとか、そういうことをきちんと出せる段階が一定の方向だと思っております。私も今までの資料を全部読み返したり、電気設備が専門なので、実際にボイラーとかを1個ずつ見せてもらいました。今日の新聞にありましたけれど、どこかの温泉ではボイラーだけで何千万円もかかると。うちのボイラーでいけば、有名なボイラーで、毎年検査もしたり、修繕もしているので、急に壊れて何千万円ということはまずない。今までの資料では、これを全部換えると何千万円だという計算をされていて、そういうことをきちんと見定めないと、先にお金ありきでは難しい。先ほどの一つの見通しというのは、もうちょっと現実的に毎年これぐらいをやったり、そういう流れも含めてやっていけば、ある程度の施設の運営ができるのではないかという見通しを立てておりますので、その辺の整理をさせていただきたいという思いでおります。
再質問 6番 伊藤伸司
町長より一定の方向性とか、理由、事由でということはお伺いしました。今後10年間は活用したいというふうに捉えましたし、小破修繕で済ませられるものならそのまま行きたい。そうであれば、そういう言い方というか、答えを聞くと、10年後に大きな修繕がきて、どれだけかかるかわからないという場合は中止もあり得るということでしょうか。
答弁 町長 平野浩司
10年間は使わせてくれということではなくて、10年の流れの中で、この施設はだめだからこれを使うとなると大規模で何億円という話には私はならないと思っております。仮に新たな投資をするにしても、これからは再生エネルギーとか、国の施策によってはいろいろな補助制度があります。補助制度を仮に使ってやった場合には、あと5年間使いたいから補助をということではもらえない。だから、単費で全部出せればいいけれども、そうならないときに補助制度を活用するときには一つの腹決めをしなければいけないという判断。言うなら、新たに1億円のお金をかけます。それに対して1,000万円でも2,000万円でも、道なり国の補助をいただくとした場合に、本当に今後も使うという判断をしなければいけないので、そういう意味では、見通しはシビアに立てなければいけないと私は思っているということなので、とりあえず10年間使ったら、あとは知らないということは当然思っておりません。
再質問 6番 伊藤伸司
町長の思いはわかりました。次に、源泉についてお伺いしたいのですけれども、私が経済建設常任委員会の委員のときに、源泉に水が入り込んで温度が下がったということで、ボイラーを使うので燃料を使うことによって経費がかかるということで、修理及び経費が増えました。私は前の修理のときにはいませんでしたから、わからなかったのですけれども、多分5年ぐらいで次々と漏れとか、そういうことがあったように思うのですが、今後はそういうことがないのか、あるとしたらまた金額がかかりますし、本当に長く使うのであれば、新しい源泉を掘ったほうがいいという考えはないのでしょうか。
答弁 町長 平野浩司
源泉を新たに掘ることについては、私は掘れるのであれば掘りたいという気持ちはあります。ただ、試算をすれば8,000万円ぐらいかかると思っております。8,000万円を単費で出すことが本当にいいかという検討をしたときに、今は温泉を掘る補助はなくなりましたが、先ほどのエネルギーという概念からいけば、新たな温泉というか、温泉ではなく熱源を確保しますと。そのことによって施設の暖房とか、付加価値をつけてその熱を使うという考え方をすれば、補助の道はあるかもしれないということで、具体的に相談に行ったところでお話をさせていただきました。温泉を掘るという新たな投資をするときに、補助を入れるのであれば、今後の何年間かのためにということにはならないので、これから最低でも20年とか継続をするという判断をしなければいけないというふうに思っていることが、温泉を掘るかという一つの判断と、仮に温泉を掘って、新たなお湯が出たとして、今の量を確保できたときに、今の固定費の重油が減るのかといったら、今までのデータを見る限り、壊れる前も重油の量は余り変わっていないのです。全員協議会でも言いましたけれど、何に1番使っているかというと、体を洗ったりする水、地下水を約10トンほど加熱するために主たるボイラーとして使っているということなのです。そう考えると、1番深い層からくんだものはポンプアップして温度が高いけど、自噴ではない。今の中間層から出ているのは温度が低いけれど自噴ということで、その水をうまく使った方が、あえて掘らなくてもいいのではないかというのが私の今の考えです。新たに掘って、温泉の温度が高くなったから、これで燃料費が3分の1になるのであれば、それも一つの選択ですけれど、今までのデータを全て分析したら、多分ならないということで、それであれば、今の中間層の三十五、六度の温泉を使ったほうがいいですし、自噴ですからそのためのポンプの電気代を年間100万円以上かけて、予備機を買ってメンテナンスをすることを考えたら、当面ということを考えれば、そういうやり方で十分成り立つのではないかというのが私の考えでありますし、その裏づけを、具体的には地熱・温泉熱アドバイザー派遣事業ということで、道総研にお願いしています。それで、熱効率が当時つくったときと、今まで維持してきた中で効率的にできているかということを分析してもらいたいと申請していて、美幌が採択になって、やってもらえることになっているのですが、今、コロナ禍で来てもらえませんが、そこである程度、熱交換の仕方が施設としてうまく利用しているかということが判断されると思うので、そのことも参考にしながら、今後の設備という部分で温泉源の判断をしたいというのが今の状況であります。
再質問 6番 伊藤伸司
それでは、更新をするという、指定管理者の公募に当たってのことを聞きたいと思います。現在の指定管理料が1,300万円ということで、指定管理会社は大幅な赤字で、町からも持ち出しがあるということですけれども、今後4年間の指定管理料を設定するときに、どのような考えで、どれぐらいか。上げざるを得ないと思うのですけれども、そういうものがあればお知らせください。
答弁 町長 平野浩司
指定管理料については、改めて皆さんに御説明する機会をつくらせていただきたいと思います。実際に公募するに当たっては、指定管理料が幾らと示さないと公募ができないので、議会が終わった後に、公募に向けて調整をさせていただきたいと思っています。ですから、金額については最終決断はしておりません。ただ、全員協議会で説明した中でいけば、私としては入浴料を100円アップさせていただきたいという考えの基に、指定管理料を幾らにするかということで、原課で何パターンか示されて、あとは判断をすることになっているという状況であります。
再質問 6番 伊藤伸司
全員協議会でもある程度の数字は見せていただきましたけれども、1,300万円では足りないような気がしますし、そうでないと指定管理者の公募があるのかないのか、厳しい部分があると思います。しかし、町として存続をするということで決めているのですから、最大限の努力をして指定管理者を公募して、決めていただきたいと思います。町長になって3年目ですので、4年区切りで選挙で選ばれるわけですから、ある程度のリーダーシップではないですけれども、強力な押しを出していただきたい。町長として考え方を述べていただきたいと思いますので、これで質問を終わらせていただきます。
答弁 町長 平野浩司
私も残り1年半となります。その中では結論は出したいと思っております。今まで結論を出さないということよりも、私は今まで自分として納得できないものが結構ありました。ですから、改修計画も全部見せてもらいましたし、当時、直営でやったときに私も応援したときに、使われ方も何でこういうものが使われていないのか。こういうふうにしたら熱効率がいいのではないかとか、そういう話を指定管理者と協議させてもらったり、改善方法を考えて、やっとここまで来て、固定管理経費はこれぐらいでいくと。そうなれば、あとは人件費とか含めて幾らでこの施設が運営できるかが見えてきたので、このまま何年もどうしましょうという気はありませんので、今回は指定管理者の公募をさせていただきますけれども、私の任期中にはしっかり方向を示したいと思っております。