美幌町議会 令和元年第8回定例会 2019年12月11日
(1)鳥獣の被害対策について/(2)外国人における美幌町の土地買収について
2019年12月11日、美幌町議会の一般質問で、伊藤伸司議員が「鳥獣の被害対策について」「外国人における美幌町の土地買収について」について質問し、町長 平野浩司、民生部長 那須清二、環境生活主幹 渡辺靖行、農政主幹 佐々木斉、耕地林務主幹 中沢浩喜が答弁しました。
- 質問者
- 伊藤伸司 議員
- 答弁者
- 町長 平野浩司、民生部長 那須清二、環境生活主幹 渡辺靖行、農政主幹 佐々木斉、耕地林務主幹 中沢浩喜
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 6番 伊藤伸司
それでは、通告に従い一般質問をさせていただきます。一つ目、鳥獣の被害対策について。(1)農村地域における農産物の鳥獣被害対策について。二つ目、外国人における美幌町の土地買収について。(1)美幌町における外国人の土地買収対策についてを質問させていただきます。1、鳥獣対策について。現在、農村における鳥獣の農作物被害は顕著となっております。本町においては、鹿柵整備による一定の防止策を行っておりますが、降雪等により柵と地面との高低差がなくなった時期に、鹿が入り込み、被害が増加してしまう事例もございます。また、登栄廃棄物処理場周辺におけるカラスによるてん菜などの農作物被害も多数聞いております。今年度におきましては、他町村ではありますが、ヒグマによる乳牛の被害も多数聞き及んでおり、本町地域住民からも不安の声が上がっております。そこで、今後、本町における有害鳥獣対策について、町長の考えをお尋ねいたします。1、ヒグマ対策にも効果のある高圧電流を使った防護柵を推奨、助成する考えはございませんか。2、登栄廃棄物処理場周辺におけるカラス対策を強化するお考えはございませんか。次に、外国人における土地買収について。平成30年9月の美幌町議会定例会において、戸澤議員より外国資本による土地等買収の対応についての一般質問がなされておりました。その際、前土谷町長からは、現在のところ本町では外国資本による土地買収等の問題は発生していないと認識しているが、今後起こり得る問題であると捉え、国や道へ法整備について働きかけなどの対応を進めてまいりたいとの答弁でした。現在も北海道の十勝地方や胆振地方では、外国資本による土地買収がふえ続けており、自治体でも手に負えないという状況が生まれております。今後、本町でもそのリスクは十分にあり得ることと捉え、今後に向けた先手の対応が必要と考えますが、前町長の答弁にもありました、町からの働きかけによる国や道の反応を教えていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
答弁 町長 平野浩司
伊藤議員の御質問に答弁いたします。鳥獣の被害対策についてですが、1点目のヒグマ対策にも効果のある高圧電流などの防護柵を推奨、助成する考えについてでありますが、高圧電流などの防護柵は、法令により田畑や牧場などで野生動物の侵入や家畜の脱出を防止する場合に限り設置することができると定められております。ヒグマの侵入防止対策として防護柵を設置する場合、設置には高圧電流が流れるため、しっかりとした管理が必要となり、人に対する危険も生じるため、現在、高圧電流が流れる防護柵を推奨、助成することは考えておりませんので御理解をお願いいたします。本町におけるヒグマの被害状況は、春先の植えつけ期間にビート、小麦などの苗の被害や食害など、平成30年度の農業被害額は300万円ほどと推計されております。これらの対策といたしまして、連絡を受けたときは現地状況の確認及び聞き取りを実施、猟友会への協力依頼と箱わな設置による捕獲に努めております。今年度も登栄、駒生、福住、豊富、古梅の5地区に9基の箱わなを設置して捕獲に努めておりますので、御理解を賜りますようお願いいたします。2点目の登栄廃棄物処理場周辺における、カラス対策を強化する考えについてですが、埋立地にはカラスの餌となる生ごみが排出されるため、多くのカラスが生息しており、他の地域よりもカラスによる農業被害が多いと考えております。周辺農家の農作物被害を軽減するため、希望者に対して爆音機の貸し出しや鳥獣退散ロケット花火の提供を行っており、埋立地では許可を受けて、箱わなによる捕獲を行っております。しかし、埋立地にはカラスの餌となる生ごみが多いことから、十分な捕獲や減少には至っていない状況であります。引き続き、農業被害を減少させるため、小まめな即日覆土の徹底や箱わなでの捕獲に努めてまいりますので、御理解賜りますようお願いいたします。次に、外国人における土地買収についてですが、美幌町における外国人の土地買収対策についてでありますが、平成30年9月の美幌町議会定例会において、前土谷町長が戸澤議員の一般質問にお答えした以降も、本町においては外資等による土地等買収問題は発生していないものと認識しております。外資等による土地等買収問題につきましては、経済活動を含めグローバル化が進展する中、海外からの不動産などを含めた直接投資を受け入れていくことを考える一方、特に、国の安全保障にかかわる防衛施設周辺の土地や町民生活に欠かすことのできない水道インフラにかかわる重要な土地などについては、外資等による取引には、一定の制約が必要ではないかと考えるものであります。御質問の町からの働きかけによる国や道の反応についてでありますが、具体的な要請活動は、これまでも北海道町村会、全国町村会を通じて関係省庁へ要請を行っており、直近では、去る11月26日開催の全国町村長大会で要望書の承認行い、続けて役員による要請活動が行われております。今後、町独自の取り組みも一つと考えますが、何より国による法整備が重要と考えますので、引き続き、北海道町村会、全国町村会を通じて要請を行うことで考えておりますので、御理解をお願いいたします。以上、答弁いたしましたので、よろしくお願いいたします。
質問 6番 伊藤伸司
答弁ありがとうございました。鳥獣の被害でございますけれども、雪解けから一生懸命畑をつくって、1カ月、2カ月苗をつくって、一生懸命日の出から夜遅くまで苗を植えて、それが鹿等の被害によって植えかえをする。ことし私は、風害を受けて5反の苗を植えました。1反9,000本ですので、4万5,000本を手で植えるのです。反で400キログラムぐらいと重たいのです。水を含んでいますから。それを畑の中に1本1本手植えをして、家族3人で大体1週間ぐらいかかりました。鳥獣の被害で5反を一遍にやることはないですけれども、きょう植えました、だけれど、また朝行ったら食害があるわけです。それを繰り返して、秋には植えたところと植えないところの差がどんどんふえて、葉っぱが茂らないと草も生えてくるのです。だから一生懸命補植をするのです。幾ら除草剤をかけても草がどんどん生えてきますから、だから鳥獣被害というのは1個1個の個体のお金という問題よりも、そういう作物と環境の問題で行っているという部分もあって、一生懸命半年かけて、秋にやっと実りを迎える。そして、春に植えたものが鳥獣被害によってなくなるという悲しいことがなきよう、考えていただきたいと思います。登栄処理場周辺の箱わなについてですけれども、箱わなを設置していると言っておりますけれども、結果、どれぐらい効果があるのか、設置場所を考えたことがあるのか。それを質問したいのですが。お願いします。
答弁 民生部長 那須清二
ただいまの御質問でございますが、登栄処分場の箱わなにおけるカラスの捕獲の状況ということでございますが、近年でいきますと平成28年度で300羽、平成29年度で305羽、平成30年度から少し数が落ちまして160羽、平成31年度11月末現在ですが152羽という実績がございます。よろしくお願いいたします。
答弁 環境生活主幹 渡辺靖行
御質問の場所につきましては、埋立地の横に1基設置しております。それと、処分場へ入る道路の横、畑に近いところに、少しでも被害を少なくするために捕獲しようと思い1基、合計2基設置しております。以上でございます。よろしくお願いいたします。
質問 6番 伊藤伸司
周辺住民の方にお聞きすると、以前はよくロケット花火等の配布があったということですけれども、今は申請に行かないともらえない。その辺は数件もないのですから、職員の方がそこに行くわけですから、その時期に配布をしてもいいのかと考えていますけれども、その辺をよろしくお願いいたします。それから、カラス、キジバト、ドバト、ユキウサギ、ヒグマと捕獲に対しての助成等がいろいろあるのは私も書類でいただいていますけれども、これは基本的に狩猟期以外の数字ですよね。おととし、公務員の方が国有地において誤射による被害にあって亡くなったということで、現在、国有林等の狩猟期間における、鹿の狩猟が禁止されていると聞いておりますが、そのために個体数がふえていると聞き及んでいるのですけれども、現在、鹿の対策事業というのは、狩猟期間ではなくて、夏場の助成なのですけれども、それを冬期間の狩猟期間の助成というのは行えないのかお伺いしたいです。全体的に個体数を減らすということが必要ではないかと思うのですが、よろしくお願いします。
答弁 環境生活主幹 渡辺靖行
初めに御質問のロケット花火について御答弁させていただきます。平成30年度は8件、1件当たり100本程度を配付しております。今年度においては、1件が効果がないということで、今年度は見合わせるということで、7件の農家に同じく100本程度配付しております。また、追加依頼があれば、予算の範囲内で購入して配付をしているところでございます。また、爆音機も7台ございまして、周辺の農家の皆さんは、処分場ができたときから爆音機を貸していることを知っておりますので、必要に応じて処分場に行って借りるということですけれども、今年度においては、爆音機の貸し出しはゼロとなっております。昨年度は参考までに4台貸しております。以上でございます。よろしくお願いいたします。
答弁 農政主幹 佐々木斉(農政主幹は2020年3月まで)
エゾシカの狩猟期間の関係の質問があったということで、そのことに関してですが、農業被害等に関しましては特措法が平成25年から制定されておりまして、議員おっしゃるとおり、駆除期間が9月30日までということで、国の財政支援をいただきながら、猟友会の協力もいただいて、狩猟に努めておりますが、現在はその法律に基づいて実施しておりますので、それ以降の、いわゆる駆除期間ではなくて狩猟期間については、補助はないということになっておりますので御理解をお願いしたいと思います。
答弁 町長 平野浩司
埋立処分場の周辺のカラスの駆除において、担当からお話ししましたけれども、次年度以降については、関係する農家の方々への確認も含めて、こちらからできるだけ積極的にこういうものをお使いくださいという働きかけはしたいと思いますので、御理解いただきたいと思います。
質問 6番 伊藤伸司
それでは、そのように取り進めていただきたいと思います。次に、ヒグマですけれども、農協の営農振興にお尋ねすると、ヒグマにも効果のある今農家自身が自分の畑の周りをぐるっと囲んでいる電気式配線というのでしょうか。それがヒグマにも効果があるものがある。ちょっとパワーアップしたものが。絶対かは言えないのですけれども、ヒグマ対策用だからといって今まで使っている鹿柵用の電流から見て、それほど人体には影響はないと伺っているのです。設置費用もそれほどかわらない。ですから、今までの鹿の電気柵に対して機械をかえることによって熊に対応できるということも聞いているのですが、その辺で、希望者にもよると思いますけれども、そういう助成を考えていただけないかどうか。それと、熊が出るということは、家族で住んでいる人もいますけども、老人ひとりで住んでいる方もいらっしゃるので、そういう不安とかもありますし、現実的に熊の被害というものは、デントコーン、それからビートと金額では表せないものがあるので、その辺を考えていただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。
答弁 町長 平野浩司
ただいま、ヒグマの対策ということで、鹿柵との関係だと思います。鹿柵については、基本的には物理柵というか、電気ではなく、ある程度塀を高くして、それはある程度できて、御理解いただいていると思っています。基本的には、電気柵について基本構造とか電圧については、今おっしゃられたように、熊も鹿も変わらないと私は認識しております。ただ、動物の特性からいって、設置の仕方が変わるのではないかと思っています。鹿柵であれば、電牧の場合はある程度高さを必要とする。最低のラインが、例えば30から40センチメートルぐらいなのですけれど、熊柵の場合は、潜ったりすることと、行動の中で熊の鼻、嗅覚ということでいけば、今推奨しているのは20センチメートルの3段ぐらいのタイプ、鹿柵でいけば、30から40センチメートルぐらいにして、そこから3段、5段にするタイプ、そういうことからいけば、併用しないとするならば、まず設置の仕方が基本的に変わってくると思っています。そういうことを踏まえて、ある意味では、熊のために物理柵を作るというのは難しいというよりも、鹿柵があるのでそれを基本として、個々の部分をどうするかという話になった時には、熊の個体数を含めたときにどうかという部分ではあるのですけれども、町の考えとすれば、どちらかというと箱わなを結構数をふやしてきていますので、これで捕獲をするという形での対応を考えているので、支援についてはどうなのかという御質問でありますけれども、支援していくということは今は私は考えておりません。箱わなも、次に聞かれると思うのですけれど、実績として私も経済部長から大分ふやしてきていますけれど、なかなかこれもうまくいっていないのも事実なのです。ただ、農家の方々に少しでも安心感を与えるということで、出るという畑とか、住宅の周り、畑の周りにそういうものを置くことによって安心もしていただけますし、1回置くことによって、熊がその辺に出てきていないということも事実なので、その辺の状況を見た中で、設置する場合の電気柵の考え方というか、構造体のものよりも設置の仕方が違ってくるし、それなりにきちんとつけなければいけないということがあるので、その辺はこれからの課題として考えさせていただきたいというか、今のところ支援は考えていないというふうに御理解いただきたいと思っております。
質問 6番 伊藤伸司
町長がお尋ねしてほしいという顔をしているので、私もわかっていますけれども、ヒグマの捕獲数を教えてほしいのと、箱わなの数と、それから年度別の数を教えていただきたいと思います。
答弁 耕地林務主幹 中沢浩喜(耕地林務主幹は2021年3月まで)
今年度の箱わなの設置基数ですけれども、登栄に4基、古梅に2基、駒生に1基、豊富に1基、福住に1基の合計9基を箱わなとして設置しております。今年度のヒグマの駆除状況ですけれども、猟友会の協力により2頭のヒグマを駆除していただいておりまして、もう1頭につきましては、町で設置いたしました箱わなによる捕獲をして駆除しております。駆除された地区ですが、古梅地区で2頭、登栄地区で1頭の計3頭を駆除しております。それと、年度別のヒグマの駆除状況ですけれども、平成27年度が3頭、28年度が1頭、29年度が4頭、30年度が1頭、31年度が先ほど申し上げました3頭と、合計12頭の駆除を近年ではしております。
質問 6番 伊藤伸司
ヒグマの箱わなについては、引き続き効率よく行っていただきたいと思います。聞いたところによると、餌だけ取られたということも聞いているので、その辺はよろしくお願いしたいと思います。それでは、外国人による土地買収ということで答弁いただきましたけれども、先ほど、町村会等に要請をして活動を行っているということですけれども、町村長大会などで発言したということでしょうか。また、自民党の政調会等の聞き取り等があったと思うのですけれども、その辺にも要請をしていただいているのかお聞きいたします。
答弁 町長 平野浩司
答弁の中でお話をさせていただいておりますけれども、今回御質問いただいたことについては、美幌町だけのことではないということで、美幌町よりも全道的にはニセコ町、倶知安町とか、十勝方面のことということで、北海道町村会で要望をまとめる中にしっかり意見が出されていて、まとめられております。それは北海道町村会ですから、当然町長として参加して、それを承認し、それから、全国の町村会においても、全国から町村が集まって要望について承認をしているということで、私がということではなくて、前任の町長はわかりませんけれども、直接要望したという話は私は引き継ぎは受けておりません。ですから、全道、全国的な話ということで、しっかりと国として実施してほしいということで、役員の方が当然関係する大臣のところに行っていますし、政務官のところにも行っています。それから、場合によっては、それに属する関係する議員のところにも議員会館を回ってお願いしているという状況であります。
質問 6番 伊藤伸司
要請活動は十分行っているということですので、これ以上は申しませんけれども、引き続き、町長も要請活動を怠ることなくやっていただきたいと思います。以上、質問を終わります。