美深町議会 令和7年第4回定例会 2025年12月9日
畑作物における輪作体系の再構築について
2025年12月9日、美深町議会の一般質問で、中瀬亮太議員が「畑作物における輪作体系の再構築について」質問し、町長 草野孝治が答弁しました。
- 質問者
- 中瀬亮太 議員
- 答弁者
- 町長 草野孝治
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 3番 中瀬亮太
それでは一般質問に入らせていただきます。項目は 産業。件名につきましては、畑作物における輪作体系の再構築についてです。午前中の藤原議員と重複するカ所もあるかと思いますが、ご答弁よろしくお願いします。それでは質問の要旨を述べさせていただきます。近年、美深町の畑作物における作付面積は、農務課の営農実態調査計によると、従来の当町の畑作主要品目である馬鈴薯・小豆・甜菜等の作付面積が大きく減少し、小麦・そば・かぼちゃが畑全体の9割を占めている状況にあります。具体的な数字を示しますと平成15年度に馬鈴薯118ヘクタール、小豆106ヘクタール、甜菜149ヘクタールの作付面積が令和5年度には、馬鈴薯25ヘクタール、小豆2ヘクタール、甜菜36ヘクタールと減った一方で小麦309ヘクタール、そば486ヘクタール、かぼちゃ392ヘクタールとなり増加している現状であります。この原因といたしましては、農村地域における慢性的な課題であります農業者の高齢化と担い手不足による労働力の減少と物価高騰に伴う肥料価格の高騰が挙げられております。さらに甜菜におきましては、国の経営所得安定対策の見直しによる交付金の減少により作付意欲の低下が顕著であり、当該3品目の作付面積が減少の一途を辿っている一方で、農業者の高齢化や労働力不足により機械収穫で労働力不足を補ることが可能な小麦やそばの作付が増加しております。かぼちゃにつきましても高収益作物ではありますが、美深町農業の所得の柱として欠かせないことから、収穫作業の負担は一部助成していただいておりますが、土地利用型の品目として作付けが急激に増加した経緯にあります。結果従来の主要3品目が大きく減少し、小麦・そば・かぼちゃに偏った輪作体系となり、小麦につきましては立ち枯れ病、かぼちゃにおきましてはホモプシス根腐れ病といった連作障害が起因と思われる減収圃場が発生しております。特に当町の主力であるかぼちゃにつきましては、連作による収量減少や疫病による腐敗などが近年多く見られており、今年につきましても9月の収穫期において雨が多かったことから腐れが発生している生産者も多く見受けられます。この影響は農業収入が大きく減少することはもちろん、美深町として産地の信頼を失われることにも繋がる恐れがあります。このことから連作を回避する施策を実施し、連作障害の発生リスクを抑え、さらに近年多発している集中豪雨や高温などの気象災害にも耐えうる持続可能な生産体制の確立は美深町の畑作における最重要かつ喫緊の課題と考えますが町長の考えをお伺いいたします。
答弁 町長 草野孝治
中瀬議員の畑作物における輪作体系の再構築のご質問についてご答弁申し上げます。現在、当町における畑作物につきましては、中瀬議員のおっしゃるとおり作付けの主流が従来の小豆・馬鈴薯・甜菜から現在は小麦・そば・かぼちゃに代わって参りました。その主な要因としても概ねご質問のあったとおり、労働力不足、さらにかぼちゃにおいては収入の確保にあると認識しているところでございます。このことにより、現在の美深町における畑作物の生産においては、主にかぼちゃと小麦の2品目によって圃場が回されており、輪作作物が限定的であることから近年は病害の発生が見受けられているとの報告を受けております。過日も開催いたしました令和7年度農業振興懇談会においても生産者から同様の報告とその対策についてご要望を受けて来たところでございます。さらにJA北はるかさんから令和8年度の新規事業として輪作体系の構築が施策の優先事項とされているところでございます。なお、作況調査や報道によりご承知のことと思われますが、本年度から連作障害を防ごうと3戸の生産者がブロッコリーの栽培をはじめ、支援している所でございます。私としましても、美深町の基幹産業であります農業の持続的発展のためには輪作体系の再構築は喫緊の課題と捉えているところであります。過去、輪作体系を維持する施策として平成21年度から輪作に対する補助を町単独予算で毎年約800万円程度実施し、一定程度輪作は定着したとの判断から平成27年度をもって終了し、以降令和3年度までは規模を縮小し、がんばる美深農業!畑作支援事業に組み込んで実施してきた経過がございます。輪作体系の構築は土壌の栄養素の均衡を保ち、病害虫の発生と雑草の繁殖の抑制が図られ、農業所得の確保に繋がります。まちをはじめ指導的立場にあります農業改良普及センター、生産者を取りまとめておりますJAでは輪作を推進していく事は必要という認識で一致してございます。最も肝心なことは生産者の皆さんが理解と努力を持って継続的に輪作を実施していただかなければ解決しない課題でございます。60戸ほどかぼちゃの生産者が町内にはございますけれども、その多くの方々がやはり疫病予防、かぼちゃの品質を維持していくというような同じような共通認識でみんなで輪作体系に取り組んでいただかなければ解決できない課題であります。一部の生産者だけがやればいいというものではないと思っていますので、その部分を是非ご指導いただければ有難いなと思います。藤原議員に対する答弁の中でも申し上げましたとおり、地球温暖化による気象条件の変化に伴う新規作物の導入については、一部の民間機関では少しずつ始まっているようでございますが、国・道の調査研究機関ではまだ本格的な取り組みには至っていないとお聞きしております。本町においても検討する時期が来るのかもしれませんが、作物の転換は一朝一夕にはいくものではございません。まずは今できることを確実に実践していただければと考えているところでございます。以上答弁とさせていただきます。
質問 3番 中瀬亮太
町長の同じ課題を持っていただけているということは大変心強いところであります。また答弁の中にあった、もう少し深く聞きたかったのが生産者の理解と努力というのは、今どういったところが求められているのかなというところを改めてお願いいたします。
答弁 町長 草野孝治
やはり先ほどもありましたように美深ブランドのかぼちゃ、ここの部分がやはり先ほどご質問にもございましたけれども、傷んだりした時にはお客さんの方からお客さんといいますか、産地の信頼が失われるというようなご質問ございましたよね。そのとおりでございます。しっかりとブランド力を高めていただくことが大変なのかな。みんな共通認識を持ってこの疫病予防、そして俗にいう風乾ですか。乾燥等もしっかりして品質を維持して長持ちするかぼちゃの生産、早出しもありますし、遅出しもあるのかなと思いますけれども、かぼちゃの農家が一部しか取り組めないのに支援してもこの問題は解決されないのかなと思いますので、皆さん生産者、生産団体上げてみんなで取り組んでいくというそういった対応でないとなかなか支援もしづらいのかなと思っていますので、支援しやすいような体制を生産者JAとともに進めていただければ有難いなと思っております。
質問 3番 中瀬亮太
そうですね。一部というよりは全体というお話も十分分かるお話ですし、先ほどのお話にもあった疫病だったのですが、疫病自体は出てしまった圃場についても次年度もまた出る可能性の高い病気でして、連作がより利かなくなっていく病気でもあると僕の中では認識しているのですよね。そういった中でかぼちゃ部会やそういった生産者の中でも同じことは言えるとは思うのですが、その疫病に対する対策も僕の方では連作の利かない病気だと思っているので、そこも踏まえて町長のお考えをもう少しお聞かせください。
答弁 町長 草野孝治
基本的に過去にも畑作振興の中で輪作体系の維持支援事業を行ってきた経過がございます。その時と今とはちょっと違って、その時は本当に基本的な輪作体系を作っていくといったことで小麦・小豆・甜菜・馬鈴薯・葉菜類にかぼちゃ、さらに緑肥も加えて全体で取り組んでもらおうというようなことでの要件を付して進めてきた経過がございます。最終的にはがんばる美深農業で令和3年度まで続けてきたところでございます。基本的に疫病云々対策というよりも農業の畑作の基本中の基本と言いますか、輪作体系同じ圃場で作物を決まった順番で入れ替えて栽培する仕組みを構築するというような様々な効果、土壌の肥沃度、土壌環境の改善ですとか病害虫、雑草の抑制、そして経営リスクの分散ですとか収益の向上、作業の分散、労働の効率化、地域環境、持続性の向上、そして一番大切な品質・収量の安定ということで、ここで土壌病害や連作障害による収量低下を回避するというようなことで輪作体系は単なる作付けの順序の変更でなく、土壌改良や病害虫の管理、収益安定、作業体系の改善、そして環境保全を同時に達成する1つの農業戦略と捉えてございます。これは議員が農業者なので十分にわかっていることかなと思います。そういった意味で輪作体系を構築していくと、ひいては連作障害・病害予防に繋げていくのだということで支援していく考えでいるところでございます。
質問 3番 中瀬亮太
分かりました。そうですね。平成21年から令和3年までその幅広い輪作維持に向けた支援を行っていらっしゃったのは勉強もさせていただきました。その中で今回の輪作体系の再構築に向けた質問というのは、先ほど挙がった小豆だけではなく、でんぷん、原料用馬鈴薯やブロッコリーといったその機械作業に向けた輪作体系を新たに再構築するというものに向けて質問させていただいたというところと、あと農協からもJAからも要望あっただけではなくて、11月の27日先ほど町長もおっしゃっていた農業者の懇談会でも要望があったとおっしゃっておりました。これは多くの生産者から挙げられている声でもあると思うのですよ。その中で今、JAが主体となってこの3品目、小豆・でんぷん馬鈴薯・ブロッコリーといったその品目を限られたというか絞った中で連作対策や輪作を再構築していこうという要望が強い中で、町として前向きな施策というのを僕の方からもお願いさせていただきながら、最後にこの施策や取り組みに向けてどのように進めていくか町長から最後に答弁いただいて一般質問を終了したいと思います。
答弁 町長 草野孝治
かぼちゃの連作障害がやはり一番の大きな課題の1つなのかなと思っています。令和7年度ですね。美深本所で扱うかぼちゃは北はるか全体の82%約7億2千万円ほどの取り扱いということで非常に大きな販売を占めているのかなと思っております。でんげん馬鈴薯・小豆・ブロッコリー等々JAさんからの要望については確かに受け取ってございますし、さらに生産者団体等々との意見も踏まえながら、新年度予算編成に向けてこの部分については町だけではなくて、JAそして生産者も一体となって進めていくというような施策になるかなと思っています。制度設計等については、まだ協議可能かなと思っていますので、あとはうちの方は農務課担当の方でJA担当者、そして生産者とともにより良い、そして効果のある輪作体系の支援でないと町の財政出動する以上、しっかりとこの部分は応援できる体制をお互いに作っていただければ有難いなと思っておりますし、何とか美深ブランドであったかぼちゃ、これを維持していくためにも是非ご指導いただければ有難いと思います。
質問 3番 中瀬亮太
これで一般質問を終わりにします。ありがとうございます。