美深町議会 令和元年第4回定例会 2019年12月10日
「まちづくり基本条例」制定の機は熟していないか
2019年12月10日、美深町議会の一般質問で、岩崎泰好議員が質問し、町長 山口信夫が答弁しました。
- 質問者
- 岩崎泰好 議員
- 答弁者
- 町長 山口信夫
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 5番 岩崎泰好
こう平行線がずっと続きますので次の質問に移りたいと思いますが、いずれにしても後ろで聞いている方々、各係の方々、是非これらについても改めてしっかりと検討に入って頂きたい、そのように思うところであります。続いては最後、行政「まちづくり基本条例」制定の機は熟していないかという質問項目です。全国の自治基本条例制定の動きは平成13年のニセコ町から始まり今年の8月時点で全国377自治体を数えます。北海道では59自治体が既に制定し、自治を基本とした町づくりを進めているのが現状でございます。美深町にあっては次期総合計画策定というタイミングに町づくり基本条例の制定を視野に入れた取り組みが必要と思うところですが機は熟していないのか町長の所見を伺うところであります。1つ目は条例制定の意義と必要性をどのように考えるか。2つ目は第5次総合計画の第5章、みんなでつくる心かようまち美深の検証はどうであるのか。そして検証結果を基に次期総合計画に反映させるためにも自治基本条例の制定作業を進めるそういう時期にあるのではないかというように思うところですが見解をお聞きしたいと存じます。
答弁 町長 山口信夫(町長は2023年3月まで)
先程の新しい項目に入っておられますけれども仁宇布の関係の住宅に対して一言だけ付け足して頂きたいと思いますけれども、非常に需要が高いのだということであれば民間的な手法も1つの方法かなと思っておりまして、そういう相談も地域なりそういうところでやって欲しいなと思っております。行政としては中々踏み出せないでいるわけでありますので民間的な手法、そういうのも1つの方法かなと思いますのでご理解を頂いておきたい。それと早速でありますけれども、今、まちづくり基本条例の項目等について新しい項目について移られてご質問があったところでございます。率直に申し上げまして、今の段階では自治基本条例を制定する考えはもっていないというのが現状でございます。本町におけるまちづくり、言ってみれば総合計画を中心としながらも行政、議会、町民それぞれの立場でそれぞれの役割を担って十年先の町のあるべき姿を展望し、目標に向かってまちづくりを進めているところでございます。総合計画については、地方自治法の策定義務はなくなったわけでありますけれども、本年6月の第2回定例会で議決を頂いておりまして、本町のまちづくりを総合的に且つ計画的に推進の基本となる指針でありますので、その重要性は変わることがないものでありますので、今後も議会の議決を経て、定めていきたいと考えているわけであります。そういうわけで、引き続き総合計画を中心にまちづくりを進めて参りたいと考えているわけであります。まちづくり基本条例については、まちづくりを推進するにあたって何らかの障害があり、条例でルール作りが必要なのであれば条例制定の意義もあると考えますけれども、今現在、行政と町民が連携、協力してまちづくりを推進している現状を見る限り、その必要性は感じていないわけであります。次に、第5次総合計画の検証についてのご質問を頂いたところでございます。言ってみれば、みんなでつくる心かようまち「美深」の検証でありますけれども、毎年実施している行政評価町民委員会の評価報告を重視しているわけでありますけれども、行政評価の報告結果から見ますと、広報誌による効果的な行政情報の提供、さらには地域担当員制度や様々な機会を活用しての広聴活動の充実、若い世代の人材育成、地域住民自ら課題に取り組む地域計画の策定やコミュニティ活動の充実などについて評価報告の内容を検証しながら事業施策やこれらについて反映させ計画的に推進してきている。さらに多くの町民からは評価、意見をもらうため、住民アンケートを実施したところでもあります。町民の意識を大切にしながら第6次総合計画に向けて効果的な推進を図るとともに、更なる課題があるとすれば強化していかなければならないと考えているわけであります。そうした検証結果を第6次の総合計画に反映するために自治基本条例の制定策定作業を進めるべきとのご提案でありますけれども、先程も答弁申し上げた通り、本町において、これまで通り総合計画を最上位計画としてそれぞれの役割を担って頂いておりますので、まちづくりを進めて参りたいと考えているわけでございます。
質問 5番 岩崎泰好
まず条例制定の意義と必要性については、必要性については考えていない、感じていないという答弁でございましたが、平成12年から始まりました地方分権一括法の施行に伴って、権限と財源の譲渡が進められて参りました。まちづくりにあっては自主性や自立性が求められているのが現状だと思います。町にあっては住民ニーズの多様化、あるいはライフスタイルの変化や多様性にどう対応していくかということも大きな課題であります。その中にあって自分たちの町は自分たちの手で作り上げるのだという、そういう住民自治のまちづくりということが非常に必要になってきているという時代背景だと思います。それも第5次総合計画の中にも第5章で、みんなでつくる心かようまち「美深」という形で進めてきていることだと思います。町長の今の答弁の中でも様々な形で住民の意見をしっかり把握しながら情報を公開しながら進めていくというのは、まさにそこだというように思いますが、しかしこれは1つ熟度の問題があると思います。その熟度が中々旧来の町と住民という関係が、自治会制度が始まって既にもう30年経ちますが中々この熟度が上がらないという事が1つは問題なのではないでしょうか。町長も懇談会や何かで多く町民の意見を聴取したいと開催しても中々それに人が集まらないという現状ですとか、そういうことを考えると1つの全体の決まりとして役場は何をするところなのか、あるいは住民は何をすべきなのかと。あるいは議会は何をすべきなのかとそういった最低限の取り決めを進めるのが実はこの住民自治基本条例、名称は別といたしましてもそういう条例の在り方だと思います。ですから、それは総合計画と相まって総合計画の実施にあたってはその熟度をしっかり高めていくと、それが平行して進めるのが実はこの条例の制定の意義があるというように私は考えるところでございますが、そういうこともとりあえずは必要ないというように先程は答弁されたと思いますが、やはりこの熟度を高めていくということがこのまちづくりにおいては必要だと思いますがその点に関してはどうお考えでございますか。
答弁 町長 山口信夫(町長は2023年3月まで)
岩﨑議員におかれては、いみじくも熟度という表現を使いながら色々総合判断をされたなと思っております。私も熟度という観点は非常に大事にしているつもりであります。したがって、その色々な懇談会をやる場合において熟度が十分かな、話し合いは十分かな、集まり具合はいかがなものかな、そういう考えを私なりに感じているところでございます。そういう中において、ここ段々と近年、参加率が非常に懇談会等々では悪いです。それは町内だけではなくて、農村地域も然りであります。今年の懇談会等においては、非常に開催すらできない地域もあったわけであります。そういう意味では、非常に熟度が下がってきているというのが現実である。そこで、基本条例をもって熟度を上げたらどうだという話でありますけれども、今ある制度をより理解して、上手に活用していくのが私達の求めるものではないでしょうかということを私は反問ではありませんけれども思っているわけであります。したがいまして、熟度をもう少し、今ある制度を活発に活かしていく、使っていく、そういう努力をやっぱりすべきだと思っております。北海道で50何か所のニセコから始まって基本条例なるものが出てきたと。そして学会等でも、これらのことが議論されているということも承知をしているつもりでありますけれども、私の感覚としては、その熟度というものはやっぱり今ある制度、やり方等をもっともっと熟度の高いものにしていくべきではないかと。議会としても熟度を上げる事について努力をされて懇談会等々も議員自らやっておられるのだと思いますけれども、そこにもあまり集まっていないのではないかという懸念もしているような状況でございますので、ご理解を頂きたいと思います。
質問 5番 岩崎泰好
いみじくも熟度という観点では町長と同じ意見ということがわかりまして安心はしましたが、やはり最近の傾向としては中々町民の意見を聞きたくても集まらないような現状になってきているというその辺のことについて、やはり1つは大きな憂慮をして、そのやり方、手法等についても今一度検討する必要があるのかなというように思っている一人であります。やはりそういう決め、仕組みをつくる、基本的なルールを作るのが実はこの条例なのですね。私は一般質問の頭に機は熟していないかという問いかけをしているのですね。中々その熟度が上がらない中で中々これを条例としてつくることは色々問題点もあると思います。北海道も55カ所基本条例をつくっておりますが、やはり1つは、はやり病のように作り始めたところも沢山あります。今になってこの条例がお荷物であるというそういう自治体も当然あります。しかし住民の中でやはり折角こういう条例を作ったのだからしっかりそれを運用していこうという動きも逆にまたあります。そういう意味では今ある制度そのものが云々ではなくて、基本的にはそのルールを全体として決めていくようなことも総合計画策定にあたっては並行して進めていくような検討を加えるような時期にあるのではないかと。機は熟していないのであれば機を熟するようなそういう時期を迎えるというそういう努力が必要ではないかと思いますが、その辺の見解はいかがでしょうか。
答弁 町長 山口信夫(町長は2023年3月まで)
本当に熟度から出発して色々議論をしているところでございますけれども、そういう意味では町も基本条例は作っておりませんけれども、また今後も作るつもりは、私は思っておりませんけれども熟度という問題では少しでも上げたいという努力をしているつもりです。1つは、例えば地域に配置している職員等も2人から3人にしたということもやっておりまして、そういう地域に配置している職員等も他の町村で、どれほどあるのかなだとか、それほどないと思っています。それも2人から3人にしたのだとこういうことで熟度という面では努力をしているつもりでありますけれどもそんなに上がっていないのが正直なところでないのかなと思っております。非常に気にはしておりますけれども、岩崎さんの言わんとするところもわからないわけではないのですけれども今は、機は熟していないのではないか、まさに熟していないのではないかということでご理解を頂きたいと思います。