美深町議会 令和元年第3回定例会 2019年9月13日
超高齢社会に向けた美深町の対策について
2019年9月13日、美深町議会の一般質問で、名取明美議員が「超高齢社会に向けた美深町の対策について」質問し、町長 山口信夫が答弁しました。
- 質問者
- 名取明美 議員
- 答弁者
- 町長 山口信夫
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 1番 名取明美
それでは一般質問を始めさせて頂きます。項目 社会福祉、件名超高齢社会に向けた美深町の対策について。質問の要旨 大都市では2025年ごろになると団塊の世代(昭和22年から24年に生まれた人)が後期高齢者の75歳となり医療や介護など社会保障費の急増が懸念される2025年ショック(超高齢社会)がやってくると言われています。現在、美深町では包括支援センターや社会福祉協議会及び自治会において介護予防や高齢者の生き甲斐づくりのためにボランティアを中心とした様々な取り組みが行われており活発な活動がみられます。しかし近隣の町ではふまねっとも15年以上経ち下火になっており美深町も例外ではないと思われます。私が人工関節手術とリハビリを経験した病院では理学療法士と作業療法士が数十名おり、それぞれにあった歩き方や筋肉の付け方など専門的に指導しておりました。その中でも特に転倒防止が重要でありリハビリに留まらず介護予防にも積極的な効果があると言われておりました。これからの超高齢化社会に向けて介護予防の充実による健康寿命の延伸を図るため、美深町としてのどのような対策が必要と考え取り組む事が出来るのか町長の所見を伺います。1、現在取り組んでいる介護予防事業の内容と利用者数の状況について。2、介護予防が必要と思われる高齢者に対し介護予防事業への参加を促す啓発活動のどのように取り組んでいるのか。3、美深町の高齢化社会が今後どのように推移していくか予想した数値等はあるか。4、第6次総合計画策定を見据え現在の取り組みに理学療法士等の専門指導を加えるなど、より充実した介護予防事業に取り組む考えは持っているのか町長の所見を伺いたいと思います。
答弁 町長 山口信夫(町長は2023年3月まで)
只今、名取議員から超高齢化社会に向けた対策についてご質問を頂いたところでございます。現在取り組んでいる介護予防の事業の内容と利用者数についてのご質問でありますけれども、介護保険制度の中で訪問事業や通所事業など様々な介護予防事業を実施しているわけであります。その中でご質問がありました理学療法士等による介護予防事業についてでありますけれども、これは平成9年度から名寄市立総合病院で実施している地域医療支援室運営事業により近隣市町村、名寄・下川・美深・音威子府・中川でありますけれどもそれぞれ理学療法士等の派遣を受けて訪問リハビリ等を実施しているところでございます。この事業で美深町は月に2回程度、年間30日ほどでありますけれども、理学療法士等の派遣を受けており平成30年度の実績では24人程の方が訪問リハビリを利用している状況であります。また、地域包括支援センターが週1回実施している運動機能向上教室には現在17人が利用しており通常は保健師による指導を行っておりますけれども年6回は運動指導士を講師に招き、専門的なプログラムの実施も行っているわけであります。その他に名寄三愛病院が平成29年度から名寄・下川・美深の地域を対象に訪問リハビリを実施しております。美深町でもこの理学療法士等の派遣による訪問リハビリを数名の方が利用しているところでもあります。次に介護予防事業の啓発事業についてでありますけれども、介護予防事業全体、訪問、通所、生活支援などの啓発についてでありますが、これは町の広報誌やパンフレットにより普及啓発を行っておりますけれどもリハビリ活動については地域包括支援センターの担当職員が医師や理学療法士等々と連携する中で対象者を選定しながら実施している状況であります。3つ目の高齢化社会の今後の推移予測についてでありますけれども町では平成27年に美深町人口ビジョンを策定しているわけであります。このビジョンは2060年度までの総人口、年少人口、生産年齢人口、老年人口の将来推計でしているものでありまして、今後の高齢化率は2020年度で39.9%、2060年には45.5%の推計であります。高齢化率はやや上昇を続けていくものの65歳以上の老年人口は2020年度1,772人程、2060年には1,036人で、今後40年で約4割が減少する、少なくなっていくという予測をしているものでございます。また昨年策定いたしました第7期介護保険事業・高齢者保健福祉計画、平成30年度から令和2年度におきましても人口ビジョンと連動した推計により事業計画を作成しているところでございます。最後に4つ目でありますけれども第6次総合計画における専門職の指導による介護予防事業に対する考え方についてでありますけれども、先に述べた通りこれまで理学療法士等の派遣により訪問リハビリを実施して来ております。運動機能向上教室などでも保健師や運動指導士による介護予防事業を実施しているところであります。また、それらを補完する取り組みとして社会福祉協議会や自治会が実施するサロン活動を普及するなど介護予防事業の充実を図って参ったところでもあります。第6次総合計画策定においては各事業の見直しや内容の充実について検討していかなければならないと考えておりますが将来の人口推計等を考慮しますと将来リハビリ専門職等を単独で配置するということには中々至らないわけであります。これについてもご理解を頂きたいと思っております。しかし今後も医療機関や介護施設のご協力を頂きながら介護予防事業の充実と地域の高齢者などに必要なリハビリテーションを提供できる体制を確保して参りたいと考えてございます。第7期の美深町高齢者保健福祉計画、美深町介護保険事業計画等々が昨年3月に出来ているわけでありますけれども、これらがもっておられればいいのでありますけれども、なければ届けたいと思います。
質問 1番 名取明美
今、町長から色々説明して頂きました。美深町を明るく元気な町づくりをする為には福祉の分野では健康寿命を延ばすことが大きな要因となります。健康寿命とは何なのか、日常生活を自宅で送り介護サービスを受けない期間であります。介護を受けないで健康に暮らせる期間です。男性は71歳、女性は75歳と言われております。この時期を過ぎると段々介護が必要になってきます。その期間をどれだけ伸ばせるかが健康寿命です。問題は高齢社会ではなく、それに伴って介護認定の人数が増えることで町の介護保険料、それに伴って医療保険の負担も多くなることです。さらに町の財政も圧迫されます。介護保険料の美深町の基準額は4,500円となっていますが実質665円の基金からの取り崩しがあり、実質は5,165円であります。それが2025年、予測ではありますが5,683円になると、第7期美深町高齢保健福祉計画、美深町介護保険事業計画の中にはっきりと示されています。2025年問題が美深町でも予想以上に大きな影響を受けて推移すると思われます。介護保険に対していくらかの知識がありましたので基準の4,500円の介護保険料は他の町からしても安いと思いました。これは介護予防も行き届いて町民の皆様も努力しているので安いのだなと思っていました。でも、そうではなかったのです。説明を聞いた時、665円の基金の取り崩しがあり実質は5,165円である。5,165円ある程度高いと思いました。しかし一般の人はそうではないのです。4,500円でも高いと思っています。町民に本当は4,500円ではなく5,165円だということを伝えておりますか。町長お願いします。
答弁 町長 山口信夫(町長は2023年3月まで)
今、健康寿命の話、さらには医療費の高騰に伴う医療費の増高の問題、さらには介護保険料の基準の高い、安いの認識等々、それをどう町民に伝えているかというようなお話も伺った所でございます。今、議員が指摘するように介護保険料が我が町、全道平均ではありますけれどもこれは決して高い方ではないのかなという認識を頂いているのではないのかなと思います。しかしながら基金等々の取り崩し等々を加えるとそんなに安いものでもないのかな。したがってその辺のことを町民にさっと届けて説明しているかということでありますけれども、あくまでもこれは計画、目標であります。しかし高いとも低いとも申し上げませんけれども努力目標として掲げてこのようなことを町民に出しているという事は説明しているつもりでおります。したがいまして、それは十分に町民に行き渡っているかどうかということについては、若干の危惧はありますけれども、そういうことでございます。あくまでも努力目標として基金も若干でありますけれども持っている、そういうことでありまして運営として基金も持っているのだという事も踏まえながら努力目標として、しかし決して安い、高いその辺のことだけを論評するのではなくて町民に事情等についてもまた健康寿命、医療費の高騰等々についてもしっかりと議員の考える方向で努力をして参りたいとこのように思っているところでございます。よろしくお願いします。
質問 1番 名取明美
やはり町民の皆様には十分伝わっていません。4,500円が高いという、4,500円自体がもう高いという評価をしています。基準額の5,165円が表に出れば行政の方も折角施策を考えられ665円の補助をしてくれているということ自体が伝わっていないのが勿体なのではないのかなというように感じました。それでは、1人665円の負担をしています。1年間で1人が7,980円になります。高齢者人口、65歳以上の高齢者人口1,774人×7,980円は1年間で1,400万円くらいの負担を美深町でしております。介護給付費、準備基金、歳入歳出の方で書かれてありましたが、今約6,500万円です。1年間で1,400万円掛かっています。現在あるのは6,500万円です。一体、今後何年持つのでしょうか。抜本的な解決にはなっていないのではないかと思います。所見をお願いします。
答弁 町長 山口信夫(町長は2023年3月まで)
今、数字を示されまして毎月665円ですか、年間の介護保険料に占める割合、額等もお話があってそして基準となっている額、そして基金の額6千何ぼという積立額も今おっしゃられたわけであります。本来であるともっと基金を使いながら介護保険料を下げるべきかという意見もないわけではありません。そういう観点も1つある。しかしながら将来の段取りといいますか準備としてある程度基金は持たなければならないという観点もあります。それは財政運営の基本になるのかなという部分もあります。そのようなこと等々も考えながら、なるべく基金の範囲以内で収まるように努力をしながら、町民も健康寿命に留意しながら一生懸命取り組んで参りたいと思っているわけであります。ご協力を賜りたいと思います。
質問 1番 名取明美
これは介護保険を安くする為のお金ではなく、サービスを充実させるそのようなためのお金ではないのでしょうか。将来を見据えて計画を立てて基金を使って準備していかなければならないのではないかと思います。それが正しい使い方ではないでしょうか。お願いします。
答弁 町長 山口信夫(町長は2023年3月まで)
基金の性格からいくと介護保険料の赤字部分を補填するための基金であることは間違いない訳でありますけれども、今言われるような諸々のことも含めて予算取りでありますからそういうことも考えていかなければならないと、それは理解するつもりであります。ただ、基金の性格はそういう性格であるということでご理解を頂きたい。
質問 1番 名取明美
実態調査の中でサービスの拡大は必要としない。今までの保険料が高くならないように、保険料が高くならない方がいいといいますかサービスはこのままでいいので保険料は高くならない方が良いと言われる方が42%、ここの計画の中に書かれておりました。箱物ではなくてお金をかけないで充実させる。ここで1つ提案なのですが、先程の理学療法士の件ですね。理学療法士を美深町で雇って、今名寄から通われているという町長のお話がありましたが、美深町で理学療法士を雇って健康寿命を延ばすことで介護保険、医療保険を高くさせないという効果を生むのではないでしょうか。よろしくお願いします。
答弁 町長 山口信夫(町長は2023年3月まで)
お金をなるべくかけないで内容を充実して健康寿命を延ばしていく。基本的な考え方はそれでよろしいと思うのですけれども住民の一般の方が言われるのはもっともだろうというように思います。しかし行政でありますから住民の負担が出てこない分、理学療法士を雇えということだろうと思います。その分、行政は金が掛かるわけであります。負担が掛かるわけであります。そのバランスを見ながら行政運営をしているところでございますので、その辺の兼ね合いも含めて色々な議論があるわけでありますけれども、我が町のような自治体で果たして理学療法士だとかそういう諸々を十分に確保して行くことが可能かどうかということも考えていかなければならない。住民の負担にならないけれども、長い目で見ると逆に住民の負担になっていく、町が持つということは負担になるということでございます。
質問 1番 名取明美
それぞれの考え方がありますので、ちょっと違う質問にします。高齢者の方々に今後どのように生活したいかという、ここに書かれている実態調査の中で85%の方が自宅で生活をしたい。1日でも長く自宅で生活するということです。それを85%の方が望まれております。その為にはどうしたらいいのか。やはり健康寿命を延ばすことしかないのです。健康寿命を延ばすことが2025年問題を解決するための特効薬となると思います。町長いかがですか。
答弁 町長 山口信夫(町長は2023年3月まで)
将来の安住の地を自宅で過ごしたい、これはもう全くその通りで85%ぐらいがあると。その昔でいうともっと高くて、色々な施設がなかったわけですからほとんどが最後は自宅療養だったのかなと思っておりますけれども、しかしながら現代でありますから徐々にそういう傾向が薄れてきて、また家庭でも面倒が見切れないという状況になりつつあるのかなということも踏まえながら努力をして施設等も整備をしていかなければと思っておりますけれども、その施設整備にも多額の金、財政投資が必要でありますので、そういうことも踏まえながら両天秤にかけながら、しかし時代の要請だとか町民の要請、住民の要請等々も踏まえながら対処していくと。先程言われた1番良いのは健康寿命をしっかりと保っていく。その為の予防、リハビリ等々もやっていく。これが1番大事かと思います。その辺のことも踏まえていきたい。機会がある毎に、私も担当も含めて健康寿命のことについては努力して参りたいと思います。
質問 1番 名取明美
町長からもそれを踏まえて、しっかりとやっていくというお言葉を頂きましたので2025年問題を解決するためには、自分のような福祉分野だけではなくて、商業・産業・行政・地域様々な協力なしでは解決する問題ではありません。私は福祉分野で健康寿命を延伸していきたいと思っております。具体的には健康寿命を延ばし、そして介護保険・医療保険を安くする。これが私の使命だと思っておりますので再度、また再度と質問させて頂きます。これで一般質問を終わります。