みんなの議会

斜里町議会 令和2年6月会議 2020年6月24日

(1)学校教育について/(2)超高齢社会、認知症対策について/(3)感染症対策、庁舎内の安全対策について

2020年6月24日、斜里町議会の一般質問で、海道徹議員が「学校教育について」「超高齢社会、認知症対策について」「感染症対策、庁舎内の安全対策について」について質問し、教育長 岡田、町長 馬場が答弁しました。

質問者
海道徹 議員
答弁者
教育長 岡田、町長 馬場

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 海道徹

3項目について一般質問をさせていただきます。1項目め、学校教育についてお伺いします。教育長は教育執行方針の中で、教育内容の改善と向上を図るとおっしゃっています。今年度の授業展開として基礎学力の定着、学力向上に向けた体制の整備、また授業力の向上を挙げられています。特に授業力の向上の中で、教員が学び合う環境づくりにおいては、引き続き授業改善推進委員の巡回による教員の授業力の向上に取り組む。また、新学習指導要領に対応した児童生徒の情報活用能力の育成に向けて、国が進めるGIGAスクール構想によるICT環境を進めるとしています。そこで、以下、三点についてお伺いします。一点目、感染症対応での児童生徒の学習不足に対して町の対応はどうなっているか。二つ目、GIGAスクール構想での斜里町の今後の教育をどう進めていくのか。三つ目、特別支援教育におけるICTの活用はどう考えているのか。四つ目、公設民営塾の導入の考えはないのか。以上、四点についてお伺いします。次に、2項目め、超高齢社会、認知症対策についてお伺いします。毎年、敬老の日に合わせて統計局から発表される日本の高齢者人口は、2019年では3588万人といわれ最新の発表によると、現在、全人口の28%以上が65歳以上の高齢者という割合になっています。また、厚生労働省からは100歳以上の高齢者人口数も発表され、昨年の発表では全国に7万1279人の方が100歳以上となっています。2016年には人生100年時代を考えるというライフシフトという書籍がベストセラーになり、これからの社会は誰もが100歳になることを考え、自分の人生を設計していく必要があるといわれています。現在、斜里町でも高齢者福祉計画、介護保険事業計画が実施されている中で、昨年6月には認知症施策推進大綱が国から発表されました。認知症、バリアフリーの取り組み、共生の基盤の下、通いの場の拡大など予防のさらなる取り組みが求められています。このことを踏まえ、以下、三点について伺います。一点目、認知症施策推進総合戦略。これは国が定める新オレンジプランですが、それに伴う町の対応はどうなっているか。二つ目、認知症サポーターの現状とステップアップ研修など、活動に向けた取り組みはどうなっているか。三点目、斜里町らしい認知症施策推進条例を制定し、認知症施策をさらに推進する考えはないかお伺いします。3項目め、感染症対策に係る庁舎内の安全対策についてお伺いします。庁舎内で感染症によるクラスターが発生すれば、災害時同様に業務や事業を継続することが困難な状況になると考えます。今後どう感染症に対応されていくのか、以下、二点についてお伺いします。一点目、感染症にも対応した事業継続計画や復旧計画は作成されているのか。二つ目、緊急時対応計画は策定されているのか。以上、3項目について、町長並びに教育長の見解をお伺いします。

答弁 教育長 岡田

海道議員のご質問にお答えします。はじめに、1項目めの、学校教育については、私からお答えいたします。まず、一点目の、コロナ感染対応での児童生徒の学習不足への対応についてですが、議員ご承知のとおり、本年2月27日から新型コロナウイルス感染症に対応した臨時休業措置を実施し、その後、4月6日の入学式から17日までは通常登校を行ったところですが、道内の新型コロナウイルス感染症第2波の影響により、再び4月20日から5月末日までの臨時休業措置を実施したところです。議員ご指摘の児童生徒の学習不足の対応に関しましては、2月から3月の臨時休業に伴う未履修分については、ほぼ4月中に終えている状況にあります。また、各学校により多少の違いはありますが、新年度の4月から5月までに予定していた授業日は約37日間であり、その間実施できた授業日数は分散登校日を含め18日から20日間であったことから、現状で不足している授業日数は、17日から19日分と認識しているところです。これらの不足する授業日数につきましては、今後、夏季休業、冬季休業期間で10日程度、土曜授業で8日程度の授業日を確保することとしており、このことにつきましては、保護者の皆さまにもご理解をいただくため、文書により各学校を通じて周知したところです。次に、二点目の、GIGAスクール構想での斜里町の教育をどう進めるかについてですが、本年2月に文部科学省から通知されたGIGAスクール構想は、1人1台端末と、高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備し、子どもたち一人一人に教育ICT環境を実現することで、これまで国が進めてきた教育実践と最先端のICTの組み合わせにより、教師と児童生徒の力を最大限に引き出すというものです。当町においても、国のロードマップに基づき、令和5年度までに年次的に整備を進める予定でありましたが、今回の新型コロナウイルス感染症対策としての臨時休校の長期化により、学校休校時の学びの保障のための学習ツールとしての必要性が高まったことから、国が当初の計画を大幅に前倒しして、急きょ、令和2年度中に全ての整備を完了することとなったものです。従いまして、これらの機器を学校の教育活動の中で有効に活用するための具体策については、整備と同時進行で検討することとなりますが、基本的な考え方としては、通常時においては、これまでどおり教室での対面授業を基本としながら、その中で学習内容の効果的な伝達やより活発な授業づくりのために、あるいは個々の児童生徒の理解度を教員が迅速、的確に把握するための道具としての活用が想定されますし、学校に登校できない等の緊急時においては、対面授業に代わる学習支援のツールとして役立てることが可能と考えています。いずれにしましても、今後は児童生徒1人に1台の端末が整備されていることを前提とした、国や道の教育施策の展開が予想されますので、引き続きこれらの動きを注視しながら、適切な対応に努めてまいります。次に、三点目の、特別支援教育におけるICT活用についてですが、今回のGIGAスクール構想では、特別な支援を必要とする子どもを含め、全ての子どもたちに対して、ICT教育を活用していくことが掲げられておりますが、特別支援教育での実践につきましては、特別支援学級の種別などにより、導入の方法やその効果も異なると考えますので、全国で行われている実証事例などを参考に、それぞれの児童の実態や特性に応じたアプリケーションの選定など、学習教材や指導法を含めた効果的な実施に向けて、引き続き各学校と連携して対応してまいります。次に、四点目の、公設民営塾の導入の考えは、についてですが、公設民営塾については、道内では足寄町、平取町、上士幌町、管内では津別町などで、主に中高生を対象に開設されており、学力向上のほか、経済的な理由で塾に通えない生徒への支援策にもなっていると認識していますが、一方で、多額の財政負担が継続的に必要なことや、開設場所の確保、民間学習塾との関係など、さまざまな課題もあるものと受け止めています。そのようなことから、義務教育における学力向上については、授業改善や習熟度別授業、放課後学習、長期休業中の学習サポートなどをはじめとする学校での教育活動の充実を基本に、今後導入する1人1台の端末による幅広い学習教材の活用なども含めた対応をまずは優先的に進めていきたいと考えておりますことを申し上げ、1項目めの答弁といたします。

答弁 町長 馬場

次に、2項目めの、超高齢社会、認知症対策のご質問については、私からお答えいたします。まず、一点目の、認知症施策推進総合戦略、新オレンジプランに伴う町の対応は、についてですが、斜里町では、第6期高齢者福祉計画・介護保険事業計画の開始当初からこの新総合戦略に沿った施策を取り進めております。具体的には、認知症型グループホームの導入、斜里町国保病院医師による認知症サポート医の養成研修受講や、認知症初期集中チームの設置、予防事業としての健幸ポイント事業による100歳体操やウォーキングアプリの活用、認知症ケアパスの作成、医療、介護関係者による情報連携シートの活用、認知症高齢者等SOSネットワークの構築等が、斜里町における施策となっております。次に、二点目の、認知症サポーターの現状とステップアップ研修など活動に向けた取り組みについてですが、斜里町における認知症サポーターは、2008年に研修会がスタートし、延べ23回の開催、1850人の受講者となっています。ステップアップ研修は、既に認知症サポーター養成講座を受講された方に対し、講座で学んだことの振り返りや、地域の高齢者の状況、認知症の方への具体的な対応方法等、知識や技術をさらに深めていただき、実際に地域で活動、活躍していただける実践者の養成という意図で行うこととされていますが、現時点では実施には至っていません。今後開催されるサポーター養成講座の内容に、実践的要素を取り入れたプログラムで実施するよう準備を進めているところです。三点目の、斜里町らしい認知症施策推進条例の制定についてですが、認知症に関する施策を推進することを目的とする条例は、2018年4月に兵庫県神戸市などが制定しているところです。議員ご提案の認知症施策推進条例については、行政だけでなく、町民や事業者、地域組織等の協力と認知症に対する理解が不可欠であり、現時点では制定する段階までには至っていないと考えております。いずれにしても、今年度は、第8期高齢者福祉計画、介護保険事業計画の策定年となっており、地域包括ケアシステムの構築に向けて、認知症についても適宜組み込みながら、共生社会の実現を目指していくことを申し上げ、2項目めの答弁といたします。3項目めの、感染症対策、庁舎内の安全対策についてお答えいたします。まず、感染症に対応した事業継続計画や復旧計画の策定についてですが、町では平成27年3月に新型インフルエンザ等対策行動計画、平成29年に斜里町新型インフルエンザ等対策業務継続計画を策定しており、業務継続に関する区分表についても策定済みであり、全ての感染症に関する対応は、この計画に準じて行動することとなります。ただし、これは感染症対応としての計画であり、復旧計画については策定していない状況となっております。また、緊急時対応計画については、緊急時の初動計画に力点をおいたものであり、先ほどご説明した行動計画に含めているところです。今後については、自然災害を主眼としながらも、感染者対応を含めた総合的な事業継続計画を令和3年度に策定する予定でおります。今回の新型コロナウイルス対応を通じて得た経験を、この計画づくりにも生かしていく考えであることを申し上げ、海道議員への答弁といたします。

再質問 海道徹

再質問をさせていただきます。一点目の、児童生徒の学習不足にどう対応するのかについて、最終的には18日から20日間不足しているとわかりました。学校の先生と話をした時には、休業が終わってからの学校登校、普段見る子どもたちの顔、今までは自然に見ていたけれども非常に子どもたちの顔を見たら元気が出た。子どもたちもやっと学校に行ける、友人に会える中で、一緒に勉強ができることを喜んでいました。そういう中において、最長でも20日間授業が進んでいない中、聞きたいのは、各学校における多少の違いがあると答弁されていますが、これはどういうことでしょうか。

答弁 教育長 岡田

不足する授業時数の関係ですね。教育課程は各学校ごとに決めています。分散登校もやり方が各学校ごとに、例えば学年を区切って行なったり、少ない人数規模のところは全校で登校したり、各学校の教育課程上、多少の違いがあるというだけで、基本的には大きく差異はないと受け止めていただければよいと思います。

再質問 海道徹

今回のコロナの感染症は、一人一人の間を空けるというか密にならない中で、今後、夏休みや冬休み、土曜授業も含めて20日分を何とかやっていこうということでしょうが、学校内の子どもたちが一つ席を置いたり離れたりという間隔は取れるのか、対応です。そういった消毒の対応も含めて、きちんと認識された中での授業をやっていくという理解でよろしいでしょうか。

答弁 教育長 岡田

6月1日から学校は再開となりました。コロナ以前と同じ形での再開ではありませんので、議員おっしゃるとおり、今、各学校で実践しているのは、新しい学校の生活様式ということでルールを決めて実践してもらっています。皆マスクをして手洗いも一生懸命やっていますし、少し寒い日もありますが換気も十分に2方向、3方向開けて換気をしている状況でやっています。ご質問にあった間隔ですが、できれば1メートルから2メートル空けようということで、今まではある程度グループでくっつけた席もあったりしてクラスの中で授業を受けていましたし、必要に応じて話し合い学習などで固まったりしていました。今は個々の席を1メートル以上離して何とか配置しています。学校やクラスによっても十分に間隔が取れるところもありますし、ぎりぎりで取れるところの違いはありますが、基本的には必要な間隔を取って、そういう中で授業を行なっています。学習内容によっては、特に体育で接触をどうしてもしなければいけないものは、例えばカリキュラム上今はやめておこう、もう少し状況がよくなってから実施することで教科の中身の組み換え、後に送るものは送るということも学校の教育課程上工夫をして各学校でコロナに配慮しながら取り組んでいただいている状況です。

再質問 海道徹

今年度から新学習指導要領が実施される、来年度は中学校でそのように進んでいくと考えて、この指導要領の中にはそういった子どもたちの基礎学力を含めてそういう基盤で、しっかりとそれに対応すると書かれています。そういう中において、ある生徒さんに言われたことです。中学校に通っている生徒さんですが、やはり日数が足りない。それに間に合わせようとして先生が急いだ授業をするのではないか。それについていけない子どもたちが必ず出てくる。そういうところをきちんと考えてほしいと中学3年生の生徒さんがいました。それぞれ個人個人の理解度が違います。特に低学年は基礎学力です、大変重要です。そういう中で、仕組み作り、先生たちと協力してやっていくのでしょうけれども、教育委員会としてどういう考えを持たれていますか。

答弁 教育長 岡田

そんなに慌てて猛スピードで勉強を進めなくても、今まで不足した分はいろいろな工夫で20日程度取り戻せると考えています。学校もそれに向けていろいろ対策を考えています。我々のイメージからすると、何カ月か休みがあったのでとても遅れてしまって、海道議員がおっしゃるとおり、学校でなりふり構わず主要教科を詰め込んでどんどん進めていくのではないか。子どもたちが疲弊してしまうのではないかとおそらくイメージを持たれている方は多いと思います。私も若干その部分は気にしていました。ただ、この間学校が再開して見に行って非常に安心したのは、単なる重要な教科を詰め込むだけではなく、学校本来の教科以外の部分も大変重要な学びがあります。そういった部分を削除することなく、きちんと本来学校でやらなければいけない教科学習以外も含めて、工夫をしながら感染対策をしながら先生方は進めているのを昨日も見てきました。そういう意味では、それぞれの先生方が、単なる詰め込みに走るのではなく、きちんとバランス感覚を持って学校再開をして対応してくれていることで、その辺は私も確認をして安心をしています。さらなる第3波、第4波があるとまたあらためて対策を考えなければいけませんが、何とかこのまま進んでいけば遅れた分も取り戻せますし、よい形で今年度を終えられるという感覚は持っています。

再質問 海道徹

しっかりとそういう面では進めていただきたいと思います。もう一点、最後のほうにありますが、半月以上子どもたちが、特に低学年は入学式で皆の顔を見て、その後なかなか皆と会えない中で、この答弁書には、保護者の皆さんにご理解をいただきたい。学校教育は家庭に帰った家庭教育も重要と思っています。一生懸命される保護者の皆さんは家庭に子どもが帰ってきてからも、塾に行っている子もいますが、子どもと一緒に復習したり頑張っている保護者の皆さんもたくさんいらっしゃいます。そういう家庭学習の差も当然この学力や学習の差に出てくると思います。この理解をしていただくというのは、こういったやり方を理解していただくということでよろしいですか。教育委員会がこういうことを進めていく、こういう理解を求めるということでよろしいでしょうか。

答弁 教育長 岡田

家庭の保護者の協力は非常に重要です。ここで言っているご理解は、今年は全てが例年どおりの形で進められない。コロナの後で、カリキュラムの組み換えがあります、長期休暇を削ります、土曜授業が増えます。例えば卒業式、入学式の対応も在校生なし、卒業生だけ。中学校は保護者の参加ができない。あるいは参加できても1家族1人など制限をして、そういった例年にない特別な対応を取らざるを得ない。そうやって教育活動を進めなければならないことに関して、まずは保護者のご理解をいただきたいのが一番大きな部分です。ありがたいことに、家庭にも負担をかけるような対応をせざるを得ない中で、それに対して不満の声を発する方はほとんどいない。一生に一度の卒業式に立ち会えない、入学式に立ち会えない状況は大変なことと思います。そういった中でも、斜里の町民の保護者の皆さんにご理解をいただいて、本当にありがたいことと思います。加えて、学校に登校できない状況になると家庭でのいろいろなご支援に頼らざるを得ない。学校の教員も一生懸命やりますが、授業ができない中では普段の教育を届けられない部分では、今後も引き続き各家庭の教育力に期待せざるを得ないところはあるので、それについても引き続きお願いしたいという思いです。

再質問 海道徹

18日間の遅れですが、これをどうみるか。子どもたち、保護者の皆さんには大変長い時間だったと思いますので、しっかりと取り組んでいただきたいと思います。二点目の、GIGAスクール構想。斜里町の今後の教育をどうするかについてお伺いします。文科省の通知の中で、GIGAスクール構想は、あくまでも国がやれという中でやるのか、教育委員会も元々ICT含めた教育を2018年にはICTの環境整備、この予算も1千億円くらい出て、地方財政措置で交付税でされるでしょうが、2018年から始まっています。ICTはなかなか難しいです。そういう中で、国がやれというけれども町も進んでやるのか、それともやれと、そうしたらやるかという温度差があるのか。教育長の見解をお聞きします。

答弁 教育長 岡田

主体的に取り組むのか受け身なのかということかと思います。これはタイミングもある話です。学校のICT化については、これまでも斜里町は管内でも特に積極的に取り組んできた自治体です。GIGA以前は、教員が教えるためのツールとしてのICT化の部分で実物投影機やスクリーンなど、子どもが持つのではなく教師の教育手段としての整備の部分。ここはかなり積極的に進めてきて、昔は電子黒板など学校に何機かあって、わざわざ引っ張ってきて使うのは大変で有効に活用されなかった状況もありました。今は各普通教室に標準装備で全ての教室にICTがある中で、いつでも使いたい時にさっと使える環境が整ったので、年配の先生方も若手も含めて斜里町では皆活用しています。逆に先生方が別の学校に異動したら、これを使えないのは授業をやるのは厳しいという声も出ているくらい積極的に進めてきた。財政的にもいろいろ無理を言ってお願いしながら進めてきたと思います。GIGAは教える側だけでなく教わる側にも全員配備するものです。そのための通信ネットワークも強化することです。これも本来5年計画くらいで順次やっていこうと思っていたものが、今回、国はコロナの状況を受けて、子どもたち一人一人の端末が、学校に来られない時のカバーも含めて目的が広がった中で、今後の第3波、4波に備えて急きょやらなければいけないことで、5年計画を国が前倒しして支援をしますと。その支援も1年きりです、その後は支援しないという状況です。GIGAに関しては、当初の我々の計画とは違いますが、こういった有利な財源を使えるチャンスを逃す手はないので、積極的に対応を図っていきたいと思いますし、整備するからにはそれを有効に活用できるように学校とも十分連携して対応したいと思っています。

再質問 海道徹

財政措置される中では、町としても取り組みやすい。そういう面ではそれを活用して少しでも学習向上、学力向上につながればよいと思います。当然、その環境整備です。そこで伺いたいのは、ウトロ学校でもオンライン教育をされたと聞いていますが、全ての学校にオンライン環境は整っているのでしょうか。今後、どう対応されるのか、どう考えますか。

答弁 教育長 岡田

学校授業で子どもたち一人一人、全員が端末を持ってオンラインで授業をする部分は、今、通信ネットワークは十分なものはないです。それを今回併せて整備をする。今まで進めてきたICTの環境整備は、児童生徒全員がタブレットを持っていることを想定していないので、それを可能にするインフラがなく、その部分も今回併せて、1人1台端末になることに併せて整備をすることになります。ですから、学校の中ではそうやって全員が使えるようになります。タブレットを家庭に持っていった時に、家庭とのやり取りの中で上手く機能するかは家庭の通信環境にもよるので、その辺も調査をして現状はどうかを把握しながら進めていますが、ネット利用自体がそもそもできないご家庭は、児童生徒は850人くらいいますが1家庭しかない状況なので、そういった通信環境自体は悪くはないです。ただ、回線の種類にもよりますし使い勝手もそれによって変わってくるのもありますが、家庭にいる時にどのように支援をするかについては、今後も引き続き検討を進めたいと思っています。

再質問 海道徹

今お聞きして驚きました。ある程度この環境整備はプロバイダも含めて家庭の環境整備はなかなかお金も掛かる、毎月いくらか掛かる中で、それを聞くとある程度皆さん整備されている。大変進めやすいと思います。もう一つ聞きたいのは、環境整備をしました、子ども1人1台タブレットを渡しましたとなっても、そこからが問題と思います。環境整備だけではなく、それをどう斜里町らしい教育に結びつけるか。他町村の状況を見ながらもあると思いますが、教育長、斜里町らしい教育をしっかりした考えの下計画を立てて、他にはないとは言いませんが、しっかりと斜里町の子どもたちを皆で育てる、教育は大切です。そういう面では、教育委員会は財政、つまりお金が掛かる施策にはなかなか財政の権限を持てない。どうしても財政局に相談する。自分たちがやりたくてもなかなかやれない状況があると思います、財政の絡みもあるので。しかし、学力向上についてもなかなか結果が出ない、後から民営塾のお話もしますが、そういうところはしっかりと考え方を持つ。教育長の情熱は必要と思います。学力を上げていくという、それだけではない、斜里町は社会教育がこれだけ進んでいます。他町から見ても皆うらやましいというくらい社会教育が進んでいる。しかし、それと並行してどうして学力が低迷するのかも含めて、しっかりとICTを含めた環境整備をするわけですから、必要な財源はもらう、大変ですがもらう、子どもたちの学力含めて教育を応援すると一言ないですか。お願いします。

答弁 教育長 岡田

うちの町の強みを最大限、多くの教育資源があるので、そういったことも含めて上手く使って豊かな教育活動を進めていきたいという思いは変わりませんし、その中の一要素として学力もあります。お金が掛かるからやめる、やらないではなく、必要なことは今回も含めて予算措置していただいていますし、しっかり対応していきたいと思っています。海道議員ご指摘のとおり、社会教育は進んでいて、この春にも異動された先生が退任の時に教育委員会にあいさつに来られて、地域資源を学校教育の中にこれほど取り入れている町は管内でもありませんと言っていただき、本当に嬉しく感じました。そういった斜里町の強みも大事にしながら学力向上も含めて、また新たにICT機器もさらに整備されるので、そういったものも十分に活用しながら子どもたちによい教育を届けられるように頑張っていきたいと思っています。

再質問 海道徹

三点目の、特別支援学級のICT活用についてお伺いします。特別支援教育もGIGAスクール構想でも学習指導要領の中でもしっかりと明記されている。今後、普通学級含めて並行して、聴覚、視覚、知的障害を含めた子どもたちに同じ環境の中で進めていくのは重要と思います。独立行政法人国立特別支援教育総合研究所が発表していますが、特別支援教育はいろいろな施策をうっても遅れるといいます。いろいろな子どもたちがいる中では仕方ない面もあると思いますが、今回、そういうことなくICTを活用した同じ教育を受ける権利として、教育委員会としてしっかりと進めてほしい。特別支援教育の中のICTの課題、問題点が発表されている。その中には、それを担当する先生方の専門的知見がほとんどない、なかなか進められない。普通学級もそうだと思いますが、そこら辺も含めてしっかりと普通学級と並行してICT活用を進めていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 教育長 岡田

特別支援学級でのICT活用ですが、今回の1人1台端末は普通学級だけではなく特別支援学級在籍の子どもたちにもあたるもので、有効に活用していこうと思っています。今大事なのは、教育手段の多様化だと思います。今回もコロナの関係ではっきりしたのは、学校の対面授業、紙ベースにしたものは、長い年月をかけて進化してきてそれなりに有効な教育手段ではあると思いますが、子どもが学校に登校できることが大前提であって、できなくなると途端に機能しなくなるということで、今、一気に端末の問題なども進んできていることはあると思います。これからの教育は、多様な教育手段を持っていること。この方法でなければ教えられないということではなく、複数の教育手段を持って状況に応じてカードをいろいろ切っていけるというハイブリッドな教育のシステムを作っていかないと駄目だと思います。多様な教育手段、伝え方があるということは、特別支援学級に在籍するようなさまざまな特性を持った子どもたちに教育を届ける上では、さまざまな教育の手段があるということは個々の適性に合わせてセレクトできるわけです。対面授業で上手くいく子どももいるかもしれないけれども、映像や画像のほうが認知しやすい子もいます。そういった事をいろいろ選び得ることは非常にこれから重要だし、特に特別支援教育の中でとても効いてくる部分、大事な部分と思います。そういった意味で、特別支援学級でもICT端末は有効に活用したいと思います。間違いなく活用できると思いますし有効と思います。海道議員が言うように、重要なのはせっかくその道具があっても教員に使いこなせるスキルがなかったり、使う気がなかったり、教員が自分はこういったことに使いたいが、得意ではないとなってくると全く意味をなさないので、これからはそういったICT端末も含めて学校教育の標準装備になってくる。机や黒板、椅子と同じようにICTがあって、これを普通にどの教員も皆等しく当たり前に使える状況をつくっていかなければならないと思います。そのようなことも含めて、教員自身にも意識改革をしていただいて、これから導入される機器を使って、いかにそういうものを有効に活用して教育ができるかの研さんも、個々の教員も意識を変えて、我々もそういった仕組みをできるだけ支援をして研修の機会を作って、そのようなことで対応したいと思います。

再質問 海道徹

特別支援教育においては、ICTでのいろいろなアプリ、ソフトができてきています。知的障害を持たれている子たち、いろいろな症状の子がいる。その人に合わせた教育は同じではないので難しいですが、合ったソフト、アプリができています。その点、民間企業を含めてICTの支援員、これはある程度の専門的知見や資格もなければ、なかなか人材もいないと担当課から聞きましたが、そういう人たちも連携しながら、民間企業とも連携しながらしっかりとICT教育を構築していく。強い足腰をつくる考え方は必要と思います。最後にお聞きしたいのは、教育の面において特別支援教育の実態が、中身はICTとも関わりますが、父兄の方から同じ授業をされていると生徒がついていけない。つまり、皆状況が違うわけですから、何人か固まっても同じ授業をするのは、これもICTのソフトを使って個別とはいいませんが、そういう人たちに対応できるしっかりとした体制を作っていただきたい。もう一度、答弁よろしくお願いします。

答弁 教育長 岡田

いろいろな特別支援学級で有効に使えるソフト、アプリもあるということですので、そういったことも十分研究していきたいと思っています。それと人的な体制です。先生方に自主的にやれといっても技術的に難しい部分などあって、そういったところにICT支援、これは民間資格ですがなかなか有資格者が少なく、人員の調達が難しいのが現状です。専門的な知識や技術を持った方の配置も今後できれば十分検討して支援していきたいと思っています。特別支援学級はいろいろ特性が異なる子がたくさんいるので、可能なものは通常学級に入っていき、交流学級ということで通常学級と一緒に受ける授業と、そこだとなかなか上手く学習できないものは、個別に小分けのグループで勉強することはすでにやっています。今後そういったICT端末も上手く活用して、有効なアプリがあればそういったものも活用して、よりよい学習機会を提供できるように対応していきたいと思います。

再質問 海道徹

遠い将来ではなく近い将来にローカル5G、5Gが当たり前のようにくるだろう。その中で、そういった基盤整備は大変重要と思います。しっかりと取り組んでいただきたいと思います。四点目、公設民営塾の導入。これは答弁をいただきました。多額の財政負担があると。斜里町の場合は民間の塾もあります。いろいろな問題点、課題もあります。常任委員会でも平取の公設民営塾、義経塾で視察もしてきました。あそこは民営塾がなく、作りやすかったという話も聞きます。そういう面では、斜里町が同じことをできるとは思いません。生徒に伺いましたが、中学生は特に高校進学を控えて、学校の授業もすばらしい、しかし塾の授業は別物と言います。しっかりとそういうところは支援してやる。今回もコロナの関係で、塾に通っていた一人の方が塾のお金が払えないことで辞めたそうです。こういうところに影響が出てくる。塾代も一人2万5千円から3万円くらいと言われています。兄弟で通っていたら大きな金額です。ですから、もし公設民営塾が導入できないとなれば別の支援策、保護者の収入で教育の格差が出てはならない。塾に行きたい方がいれば支援してやるのも必要と思いますが、いかがでしょうか。

答弁 教育長 岡田

民間の塾がある、そこに行ってさらに勉強したい。しかし、経済的に厳しいことで行けないことへの支援制度。今、具体的にそういった制度自体、塾に行くためのお金を支援するものはありませんし、検討の中にもありません。経済的に厳しいところへの支援では、就学援助の制度を持っていて、いろいろな形で学校でもいろいろ掛かってくる経費や給食費も含めて支援しているものがありますので、そういった中での対応をまずは進めることかと思います。これからいろいろな学びの方法は、今、コロナの関係で急速にオンラインネット上に学習支援のさまざまな教材がすごい勢いで出てきている。一流の講師の授業も含めて拡充してきていると思います。そういった中では、学習手段も多様化しているので、そういったことも含めて学ぶ意欲のある子どもは、そういったこともどんどん取り入れて塾だけにこだわることなく、今回、コロナでは学校以外の塾も含めて結局は対面の授業は実行し得ない状況も発生しています。あっても機能しない状況。これは、学びの多様化の部分が、これからコロナ対策に伴う学びの保障をする上で必要なので、そういう側面にも注視をして、いろいろな学びの機会がこれから増えていくので、そういった対応をまずは中心的に進めていきたいと思っています。

再質問 海道徹

2項目め、超高齢化社会、認知症対策についてお伺いします。町長に答弁をいただきました新オレンジプランにのっとって、斜里町の取り組み、いろいろな医療関係者、社協も含め病院の先生、特に民生委員の方々、斜里町はメニューが豊富で一生懸命取り組んでいただいていると思います。非常に多いメニューの中で、ただ事業をやるのではなく心もつながるようなメニューもありますから、サービスを受けている人たちにも響いているのではないかと思います。違う側面から何点かお伺いします。先日のNHKの報道で、コロナ感染症で自宅待機になると、特に高齢者、全国で認知症になる方が増えたといいます。特に若年認知症、65歳以下の方が増えた。60歳で退職されて何年か過ぎて、そういう中では当然認知症になる。体力も気力も落ちたという人がとても多くなったといいます。斜里町ではどうなのか。そういう面では、これからの町づくりはいろいろな面でサービスはあるが、受ける側の気持ち、つまり家族もそう、一般の町民も、町長も最後に答弁をいただきましたが、この条例制定についてもなかなか町民の理解が得られない、認知症にに対しても。私も同感です。やはり他人事です。しかし、いつかは自分もそうなっていく状況の中で、皆で支え合うという地域包括もそうですが、もう一度町民の方に声掛けも含めて啓発していくことが重要と思いますが、町長いかがでしょうか。

答弁 町長 馬場

認知症については、確率は5人に1人でしょうか。かなり高い確率でなり得る。ならない人もいますがなる人がそれだけいる。皆がなる可能性を持っていることと、後はいかに認知症になるのを遅くするか。ならない予防というよりはなるのを遅くするのが認知症対策にとって重要であるといわれています。そうは言っても、認知症になった方が必ず現れているので、その方々をどうやって皆でケアするのになると思います。家族がまずあると思いますし、家族以外、どうしても外出してしまう、どこに行くとも言わないで出て行ってしまい、SOSを発信して探すことも現実に起きています。買い物へ行っても認知が少しかかることで若干行動が違う。そこに気付けるか否かが認知症への配慮と思います。それを学ぶのがまさにオレンジプランに基づいたサポーターの講習と思います。まだまだ少ない印象を持っていますが、この講座をもっともっとやることによって認知症とはどのようなものか、どうしたらそうなった時に穏やかでいられるのかを勉強しなければわかりません。そういう機会をもっともっと増やすことが啓発にとっては重要と思います。認知症の人を大事にしようという呼び掛けだけではなかなか行動になっていかないので、サポーターを養成する講座を、ステップアップ的な実践に生かせることも含めて知識を得ること、その知識を得て行動にいかに移せるかという両面を見据えたサポーター養成講座をもっと積極的にやる必要があるとあらためて思っているところです。

再質問 海道徹

全くそのとおりと思います。サポーターが今1850人、これが多いのか少ないのか別として、せっかくサポーターになった、しかしその後です。なかなかそこに進んでいけない人たちがいる。これからは65歳以下の若年認知症、全国で4万人くらいいるといわれていますが、また違う時代になっていくのか。そういう面では、計画どおりの思いがなかなか進まない現状があると思います。町民、そういう人たちの力を借りなければ町だけでは限界があるので、しっかりと研修を含めて、町民に強く啓発する、お知らせすることでいくべきではないかと思いますが、もう一度、答弁をお願いします。

答弁 町長 馬場

一つはサポーター養成講座の企画、呼び掛け、実施でしょうし、もう一つは、他の機会に予防策を含めてそういう知識を伝えることも考えていかなければならないと思います。百歳体操は体の機能を維持するということですが、運動機能があることが頭の機能も維持することにつながるので、そういうものに参加する中で、こういう要素というかそういうものも込められる点がないかも考えていく必要があるかと、お話を伺って感じました。

再質問 海道徹

最後の質問にします。感染症対策の庁舎内の安全対策ですが、クラスターがもし庁舎内で発生すれば、いろいろな災害時の対策本部も庁舎内になるであろうし、事業もそうですがクラスターが発生すれば大変なことになるだろう。答弁をいただいた計画を策定しているインフルエンザは、そういう中に組み込まれている。特に復旧計画は策定していないということですが、今回、5月11日に分散出勤を庁舎内でされたと聞いています。これは何の目的でされたのか。道からの通達があってされたのか、他町村もやっているから斜里町もという中での試験的なことだったのかお伺いします。

答弁 町長 馬場

分散出勤については、密度を下げる、庁舎内の密度を下げることが一つありました。途中の通勤という意味では、皆さん歩くか車なので公共交通機関での密を避ける必要はないのですが、庁舎内での密を避けるという部分。そして、少人数でもフルの人員でなくても必要な事業をきちんとできるか否かが二点。分散ということは役場に来ないということですから、その時にただ家にいるのではなく、テレワークでどこまでできるか、そういうものの試行をしたということです。まだまだ十分な成果というか検証をできるまでではないですが、少なくなった時にどうだということは、実際にやるということと必要な業務を区分けするというかその確認。それぞれやっている部分はありますが、確認も含めてやったということです。余談ですが、この期間に定額給付金の申請事務、受理事務等があり、とにかく町としてはできるだけ早く給付したいという思いで、それこそ庁舎に行かない人員を、会場をゆめホールにしていたのでそこに集めて取り組んだ次第です。いろいろな意味でのいろいろな試しができたのではないかと思っています。

再質問 海道徹

その結果が検証も出されていない、今後に結びつけるということですが、心配なのは、原課はそれぞれ皆さん忙しいです。繁忙期があると思います。今回7割、3割と聞いていますが、そういう中において、テレワークとおっしゃいましたが家庭に持っていけない仕事も実際あるだろう。これは検証して今後につなげていくとは思いますが、なかなか全部がそうならない、分けてそうするのでしょうが、区割りです。つまり、7割、3割と今回されたといいますが、その効果はやってみてあったのでしょうか。そういう時のための対応ということでしょうが、やってみて、検証されていないとおっしゃっていましたが、どういう感覚を持たれたのかお伺いします。

答弁 町長 馬場

繁忙期の対応の部分では、確かにやれる部署とやれない部署がありました。ですから、本来は何かが起きた時、忙しい部署だからできないという話ではないです。人が駄目になった時にどうリカバリーできるかですから、本来それもできなければいけないですが、その部分は、できない部門は部門でそれなりにということで数字にこだわらずにやりました。家庭でうんぬんというのは、一つは機密のセキュリティを重視というか情報的になかなか持ち出せるものがないということです、役場の仕事は。それが一つと、もう一つはそれ専用のルーターでないと情報が漏れることにつながるので、機器自体がそれをやる時点では5台しかなかったということで、それをやるほどではなかったということです。それでもやろうとしない限りは検証も何もありませんので、そういう意味で、やれる範ちゅうの確認ができたというか、どこまで難しいかということも一人一人の職員もなかなか大変ということも実感として持てたと思いますし、さまざまそういう意味で気付く部分があったと認識しています。

出典:斜里町議会 令和2年6月会議 2020年6月24日 議事録 PDF(50ページ) 間違いを知らせる