みんなの議会

美深町議会 平成28年第4回定例会 2016年12月13日

公共施設、町有施設の改修改築計画と今後の都市計画のグランドデザインの考え方について

2016年12月13日、美深町議会の一般質問で、南和博議員が「公共施設、町有施設の改修改築計画と今後の都市計画のグランドデザインの考え方について」質問し、町長 山口信夫が答弁しました。

質問者
南和博 議員
答弁者
町長 山口信夫

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 10番 南和博

10番、南でございます。今回、項目は2件、行政と産業、それぞれ1件、件名も1件ずつで、町長に対しての質問といたしたいと思います。まず1件目、行政、件名については公共施設、町有施設の改修改築計画と今後の都市計画のグランドデザインの考え方について伺いたいと思います。質問の要旨は、当町における多くの課題の中で、老朽化した公共施設の改修改築問題がある。都市計画マスタープランに基づいた今後のまちづくりを考えれば、役場庁舎や、SUN21、特別養護老人ホーム等の改修改築が移転を含めた公共施設の集約化を図った再開発を検討する時期に来ていると思うが、今後のまちづくりのグランドデザインをどのように考えておられるのか、町長の所見を伺いたいと思います。よろしくお願いします。

答弁 町長 山口信夫(町長は2023年3月まで)

只今、南議員からご質問をいただきました公共施設の改修計画、グランドデザイン、こういうことであります。本町の公共施設の老朽化に対応した取り組みを含めた、公共施設の今後のあり方について問われているわけでありますけれども、一口に言って、施設の老朽化対策は大きな問題である、課題であると、このように申し上げてよいかと。そこで、町民生活における公共施設の維持は、避けて通ることのできない今後の課題となると、このように認識をしております。特に、事例として挙げられております役場庁舎、これは昭和38年建設で昭和58年の改修であります。またSUN21については、昭和43年建設で平成10年に改修しているものであります。特別養護老人ホームは、昭和60年に建設でありますけれども、平成2年にデイサービス部分の増築を含め、平成7年にはショートステイを増築している状況であります。このほかにも、昭和54年建設の町民体育館は、平成21年に床などの一部改修を済ませたものの、屋根などの改修がまだ残っている状況にあります。また教員住宅、職員住宅を含めた町有住宅などの老朽化が進んできている状況にあるわけであります。現在、これらの公共施設を含めた美深町公共施設等総合管理計画の策定に取り組んでおり、将来の経費負担を想定しながら、改修対策を進めようとしているところであります。しかし、まだ具体的なものは整っているわけではありません。改修に伴う集約化などの意見をいただいているところでありますので、検討の1つとしたいと考えておりますが、複合的な施設が良いのか、集約により町並みが寂しくなるのか、住民の利便性の面ではどうなのか、色んな課題と言いますか、問題点を洗い出して行かなければならないと思っております。また、改修に向けた財源の確保をどうしていくのか。町が将来的にも運営をしていかなければならないのか。更には、民間の事業者の力をお借りして、施設を借り上げていくという方法が取れないものか。具体的に、今後の方針として、今、明確にお答えするには至っていない状況にありますが、これらを課題としながら、検討していかなければならないという考え方に立っているわけであります。

質問 10番 南和博

なんとなく重い課題なので、町長からはそういう考え方的な検討中というような趣旨の発言になろうかと想定はしていたのですけれども、なにせ、町としては第5次総合計画をあと4年残す段階でありますし、昨年度、都市計画マスタープランが改定されたということ、そういうものを前提として、質問の場に立っているわけですけれども、総合計画の中では、平成32年に役場庁舎の設計、委託の予算計画がなされていますし、特別養護老人ホームに至っては、平成32年に大規模改修の計画も載っていると。そういうことで、また、先程言われたようにSUN21、また基幹集落センターもその中に入ってくると思いますけれども、そういったものの老朽化が非常に目立っていると。特に今、住民福祉の関係で後回しにされている役場庁舎、実は非常に厳しい環境にあるという話も伺っておりますので、この都市計画マスタープランに基づいた考え方で行けば、これからは人口規模もおそらく10年、15年で4,000人を切るような人口推計もあるので、そういった中で、マスタープランにも載っていますけれども、コンパクトなまちづくりという観点でいくと、今、先ほど財政の話もありましたけれども、公共施設整備基金もそれなりの積立もありますし、こういったこのタイミングで、移転、又は改修改築、集約化、総合的な庁舎なりまちづくりという観点で検討してはいかがか、という趣旨で質問させてもらっています。質問にもありますように、グランドデザイン、青写真ですので、町長の今任期はあと2年ですけれども、この先も町長が担ってくれるという前提で、この後の町の青写真、グランドデザインを、夢も含めてそこら辺の構想を改めて伺いたいと思います。

答弁 町長 山口信夫(町長は2023年3月まで)

どれもこれも、非常に財源の伴う話でありまして、総合計画に一部設計、やらなければならないという事を載せている部分もあるわけでありますけれども、しかしながら、何と言いますか、老人ホームレですか、SUN21だとか、集落センター等々それぞれ使っている、使用している場所、使用している方がいるわけでありまして、そういうところの考え方等々も聞いていかなければならないし、色んなことが実はあるわけで、本当にこれらを町として、全部やりきれるかと、非常に懸念をしているところでございます。それもこれも、人口問題ももちろんそうでありますけれども、なかなか、これらを相対的に、財源が充分、それぞれ積立をしているとか、そういうことも少しはあるわけでありますけれども、しかし、こういう全体的にやりきれるかというように懸念をしています。したがって、民間的な考え方で、提案型、こうしたい、ああしたいと、こうするべきだという考え方が少し出てくれば良いなと思ったりもするわけでありますけれども、本当に私も残すところ2年でありますから、それほど、こうするとか、あまり夢を語れるわけではございませんので、ただ、そうは見ても、公共施設、役場を含めても非常に老朽化している。耐震性がないと、こういうことも言われているわけでありますので、ひとつの目安は考えなければならないと思っておりますけれども、なかなか、これは、どれ1つ取るにしても、全部できるとは、全部、いつ頃という計画がつくれるかというと、疑問でありますけれども、本当に、役場1つ考えてもなかなか大変な行事であると。役場あたりを考える場合は、試算したものではありませんけれども、ざっと考えて10億円ぐらいはかかってくるのかなと。そして、これらの財源が、色んな財源がつけることができるかと。非常に難しいものがあると思っておりまして、将来の夢的なことも言えと言われましたけれども、そう夢も語っておられませんので、その辺のところはご容赦いただきたいと思います。

質問 10番 南和博

そうは言っても、やはりその老朽化は避けては通れない時代にきていると思うので、ましてや、その公共施設をこれから基本計画から実施計画、建設までといきますと、最低でもやはり5年位はかかると思うのですね。そういった中で、今、ある程度の青写真的なものを持っていないと、あっという間に10年経ってしまいます。そこまで言われるような公共施設が、耐えうるかというと、非常に厳しいのかなという印象があるものですから、こういった質問になっていますけれども、基本的に都市計画マスタープランなり、総合計画に基づいて、まちづくりをするという基本的なスタンスで行けば、マスタープランにも載っていますけれども、関連計画、いちいち細かくは言いませんけれども、3つほどの関連計画に基づいて、コンパクトなまちづくりをするというように唱っているわけですから、やはり、それに基づいて、動きがあってしかるべきだと思います。財源的な問題もありますけれども、そこら辺の取り組みが今、ない、となるとマスタープランなり、総合計画も何のためにあるのかというように言わざるを得ないので、そこら辺、あまり先延ばしする問題ではないのではないですかというところです。先ほど財源の話もありますけれども、例えば今、町の色んな施設を集約することによって、行政のコストパフォーマンスも下がると思うのです。単純に、その建物を建てるから、そこに何十億円かかるから、財政的に大変だ、ではなくて、例えば、除排雪の関係に絡めて、まちづくりをすれば、今、年間8,000万円也ときには1億円を超える時もありますけれども、2,000万円也3,000万円也除雪費の削減ができるようなまちづくりをすれば、それなりの財源確保は出来てくると思うし、先ほど、民間活力の話もありましたけれども、町中の商店街の中には、自分で店が老朽化したので投資したいけれども、二の足を踏むという方もおられたりもするので、役場庁舎なりそういう複合施設なり、社会福祉関係の施設もそうですし、そういうものを作ることによって、町全体の行政のコストパフォーマンスも下がるというところもありますので、そういう考え方も、おそらく町長部局においては、そういう発想があるのではないかと思うのですけれども、なかなか町長、言い切れないかもしれませんけれども、その内部の話でよろしいですから、それくらいの構想は、僕はもっていてしかるべきだと思うのですけれども、どうなのですか。

答弁 町長 山口信夫(町長は2023年3月まで)

先ほど少し触れさせていただいたのですけれども、今、諸々言われている公共施設を含めた美深町の公共施設等総合管理計画、こういうものも考えながら、言ってみれば今の施設をどうするかと、どう集約していくかと、色々検討している内部の委員会まではいきませんけれども、そういうものもいつもやっております。そういうところでありまして、非常にお金のかかる話でありますから、どれもこれもということにはならない。あくまでも、管理計画という将来のことでありますから、今、それに基づき、きちんとやりきれるかどうか。これからの具体的な検討になってくるわけであります。民間活力ですとか先ほど言ったような、入っている、使ってもらっている、そういう事業所的な考え方もでてくるでしょうし、ただ、コンパクトにしていきたい、集約化していきたい、その通りであります。色んな考え方をもって、ここ1、2年の間に、そういうところを少し精力的に進めて行かなければならないと思っております。

質問 10番 南和博

まず、その公共施設の今後のあり方として、何人かの議員も言っておりますけれども、ハザードマップに関連して、少し問題があるところにあるのではないかという施設もあるという話もよく出ていますけれども、そういった観点で、例えば、今その天木跡地を整備しながらも、何年も塩漬けにされていると。それから、今、警察の庁舎が北側に移転するとか、そういう町有地を有効に活用するとか、そういう諸々の関係機関が移転するという、そういうタイミングで僕は今、必要かと考えています。今は、町長、その策定委員会でこれからもむという話ですから、言い切れない部分もあると思うのですが、特に役場または特別養護老人ホームあたり、よく言われているハザードマップでいけば、ここで良いのかという観点で、この2つに集約するわけではないですけれども、移転、移築という考え方はあるのでしょうか。

答弁 町長 山口信夫(町長は2023年3月まで)

移築する考えはないかと言われたらあるともないとも言えないし困ったなと思っているのです。今、言える事は警察署が先に発表している、場所を移した方が良いのではないかと相談を申し上げているくらいで、具体性を持ってと言われると、町有地の有効活用ですとか色々なことがありますけれども、そこで良いのかという課題があるものですから、今簡単にこうですと自信を持って言える状況にはないわけであります。

質問 10番 南和博

そうでしょうね、と言う感じですけれども、それこそ今、ちょっと触れて、質問の趣旨から若干はなれるかもしれませんけれども、町有地の関係も、遊休の部分も利活用してはいかがかというところで、議長から指摘を受けないように質問しますけれども、そこら辺のいわゆる天木跡地の活用方法というのは、どのように考えておられますか。いつまでも塩漬けにするわけにはいかないと思うのです。

答弁 町長 山口信夫(町長は2023年3月まで)

いつまでも塩漬けにすることにはならないと指摘されれば、その通りだと思っています。あれが公共施設、工業団地としてああいう形にしているものですから、かといって、近々、望みがあるかと、計画通りに進むのかと言われれば、なかなかそうですとも言えないし、困ったと思っていますけれども、大きく見れば、ああいう町有施設、町有地、大きく空いているという場所もないわけではない。そういうことも含めて、全体的に少し、外部で検討するのも1つの方法でありますけれども、内部で少しもませてもらう必要があると思っております。

質問 10番 南和博

それでは、先ほど民間からの提案みたいなのもあれば良いという話もあったので、実は、先だって議員仲間と政務活動の中で、岩手県の紫波町と住田町を伺ったわけですけれども、2つとも木造庁舎でした。特に紫波町のほうは、オガールプロジェクトといいまして、役場庁舎と複合施設、図書館、福祉関係の施設と、4つを大きく、大きな建物で構成した18ヘクタールのしばらく塩漬けになった土地を再開発したというプロジェクトですけれども、なかなか、同じ真似をしろとは言いませんけれども、先ほど町長が言われるように、財源の確保でいったらPFI事業です。民間の活力で、民間が運営管理するというシステムですけれども、大方が役場庁舎は別として、大方、民間が建てて、それを町が借り受ける、または取得するという手法で、非常に民間で行うので、設計なり、建設費がかなりコストダウン出来たと。町としては、リース料なり、後に買取もするわけですけれども、非常にパフォーマンス的には有効な手法だということで視察して参りました。その辺も、では、美深町でこういった民間企業が請け負って、できるかという環境があるかどうかは非常に難しいかもしれませんけれども、そのことによって雇用も生まれますし、やはり町中に賑わいもできますし、やはり民間の感覚で町づくりをするという、非常にこれから参考になるところだったと思います。後ほど資料も提供させて頂きたいと思いますけれども、是非、今、策定委員会の中でこれからもむという話であれば、ぜひとも参考にしてほしいという取り組みでございました。また、庁舎に関しては、木造でありましたので、地場産の木材を100%使っている庁舎でありましたので、やはりうちの町は林業の町でもありますし、地域の活性化も含めたら、役場庁舎に関しては、といいますか公共施設に関しては、そういう統一性のある木材でしっかり作るような町並みも必要かと思いますし、その紫波町も視察が毎日すごい数でした。資料費も3,000円某とられまして、視察させていただきましたけれども、当時も4つの議会が同時に視察を受けて、30数人であれだけで9万円だなと。単純にそんな計算をしながら帰ってきたのですけれども、ホテルも、ビジネスホテルも界隈に同じ公共施設的に作っているのですけれども、そこもスポーツ合宿もしていますし、我々が視察に行った時に泊まれると。色んなことで、ぐるぐるお金が回るといいますか、人も回る、そういう町づくり、これがやはり、うちみたいな小さな町になってくれば余計できるのではないかと思いますし、是非、これは提案的ですけれども、そのような事例もありますので参考にして欲しいと思います。また、策定委員会の関係ですけれども、今、役場庁舎内でやっていると思うのですが、今後は、町民も交えた中で、そういった委員会を立ち上げる考えは、あるかどうか伺いたいと思います。

答弁 町長 山口信夫(町長は2023年3月まで)

まず最後の方に言われました、策定委員会、町民を交えてという、まず、役場内で検討するのが先であって、町民を入れて議論をするというところまではいかないのかなと。そこに行ければ良いのですけれども、まだまだうちで提供する材料等々含めて、ただ集まって言いっぱなしの議論ではならないと思っておりますので、それは今の段階でやりますというところまではいかないと理解してほしいと思います。それと、民間を含めた、議員さんも視察等で色々勉強されていると。私も後で議員さんが勉強された部分を見せていただかなければならないと思っておりますけれども、町は町で、総務省のホームページ等からPFIの事業等、どんな所がやられているかと、含めて少し拾っては、少しずつ勉強している経過であります。そんなことも検討委員会等々、話題にしていかなければならないと思っております。それと、基本的には先程言われた、木材という話、これは大事なひとつのポイントとして考えていかなければならないと思っております。それと同時に、うちの使い方といいますか、施設の考え方でありますけれども、例えば、今もっている役場庁舎も然りでありますけれども、教育委員会が入っているCOM100、だいぶ年数も経ったわけでありますけれども、ああいうものを作る時にも、例えば文化会館だけではなくて、教育委員会が入る、図書館はそこの中へ入れる、博物館的なものを入れる、言ってみれば多目的に作っているのですね。そういう部分では、相当、昔から考えていて、バラバラには作っていないということも1つ、役場にしても増築でありますけれども、保健センター的なものも合わせながら作っていると。そういうことで、かなり広範囲に使えるようなことを考えながら物事を進めて従前も来たつもりでありますから、それはそれで、その延長について、これから人口減少等々があるわけですから、コンパクトな町づくり、施設づくり、公共施設づくりをどうしていくか。今、具体的には、ある町ではビジネスホテル的な発想まで入れて、作っているというような話もあったわけでありますから、もちろんそういうことも含めて、全体的なことをどうするかと。もちろん町の規模にもよりますし、位置的な問題もあるし、色んなことを考えていかなければならない。それはそうだと思っておりますので、諸々、検討事項だと思っております。

質問 10番 南和博

よく、他の町の方々に言われるのですけれども、美深町の土地計画は、すごく綺麗だよねと。いわゆる教育ゾーン、行政ゾーン、福祉関係、きっちり都市計画に沿って良い町だねという話も聞きます。それらを含めて、うちの町の良い印象がありますので、ぜひとも、その策定委員会の中でも、そういうものを考慮しながら町づくりをして欲しいと思います。それと集約的な施設なり、何なりというのは、財政がいちばん課題でしょうけれども、先ほど言ったように、そういうことによって行政経費の削減にもなりますし、ちょっと苦言的な、意地悪な言い方かもしれませんけれども、施策と総合計画、これらがマッチして施策があると思うのですけれども、例えば、この都市計画マスタープランにしても、若干、施策と計画がミスマッチなところもあるのではないかとも思います。具体的に言うとキリがないのですけれども、例えば、町中のフレンドバスの運行形態ですとか、先ほど言ったような除雪、諸々あるのですけれども、そこら辺がやはり、きっちり都市計画をすることによって、要らないお金が必要ではなくなるのではないかというところもあるのですね。そういう諸々を総合的に考えることによって、それは多額の投資かもしれませんけれども、かなり、行政コストは下がる。そういう発想で町づくりをしていてはいかがかと感じております。その辺、町長から、何を言っているのだと言う指摘を受ければお伺いいたしますけれども、そういった、僕は計画と施策のミスマッチングが、ちょっとこの頃、出てきているのではないかと。それはやはり色んなものが、ソフトもハードも含めて、経年劣化、だけれども施策はあてなければならないということで、総合計画から少しずれていくようなものもこの頃、目に付くような気がするのですけれども、その辺の感想を伺いたいと思います。

答弁 町長 山口信夫(町長は2023年3月まで)

冒頭、我が町は、他の町村から見ると、よく都市計画されていますねと。そういう意味では、我が町くらいの規模で、都市計画をきちんと整備しながら、都市計画を指定しながら、情緒も含めてきちんとなっている町も、なかなかないのかと。内陸のこういう町でありますから、割と昔の人も、過去の人も、都市計画という意味では構想を練ったのかなと。そういう中で、今、その財産で我々生きているわけであります。ありがたいと思っております。ただ、南議員に指摘といいますか、少し言われたのですけれども、総合計画ですとかマスタープランですとか、そういうものの整合性というか、少しミスマッチ的なことを言われているのですけれども、確かにそういう面も一面あるかもしれません。ただ、この頃、大きな人口減少があったり、過疎化といいますか、歯抜けの状態があったり。かといって緊急を要するような施策を取らなければならないというものもあったものですから、どうしてもきちんとした構想計画まで行かないうちに、断定的に、断定と言ったら言い方がおかしいかもしれないですけれども、急いでやらなければならない仕事が出てくる。交通プランとか、そういうものも含めてそうでありますけれども、そういうことに当面、追われる部分があるものですから、その辺のことがミスマッチ的にも若干あるのかと思っておりますけれども、なるべく全体的の中でやれるようなことを掲げながら進めて行かなければならないと思っております。

質問 10番 南和博

それでは、次の産業のほうに移りたいと思います。地方創生事業としての新展開するチョウザメ養殖事業について伺います。1つ目として、チョウザメ養殖事業に係る今後の役場機構体制と運営体制、収支計画について。②として、多額の投資をするからには産業として定着させなければならないと思うが、養殖事業の将来像は。3つ目として、美深町を北大水産学部の研究拠点となるような環境整備も必要と思うが、町長の所見を伺う。これは和田議員とだいぶかぶっておりますけれども、答弁の通りというのでしたら、それでも構いませんけれどもよろしくお願いいたします。

答弁 町長 山口信夫(町長は2023年3月まで)

大きく、チョウザメの事業に今後も役場の機構と言いますか、体制に対して、そういうことも言われております。更に多額の投資をするので養殖事業の将来像、そして大学の研究拠点等々の環境整備、こういうことを言われておりますので、順を追って、少しかぶる部分もあるかもしれませんけれども、答弁したいと思っております。役場の体制でありますけれども、本年度からプロジェクトの位置づけでありますけれども、美深町チョウザメ産業振興室と。役場の16人を配置したのですけれども、若手を中心に配置したところなのですけれども、すべて現職兼ね合いで、専門職ではありませんので、発令をしながら取り組んでいるところであります。こういうことでございます。それも本当に若い職員を中心に、女性を含めて、このプロジェクトに参加してもらっているような状況であります。女性をなぜ入れたのかと、なぜ若い職員が中心なのかというと、食だとか観光だとか、そういう部分では女性の考え方というものが非常に大事になってくると思っております。ともすれば、若手女性は、チョウザメは、日常的になかなか考えられないと思ったりもしながら、参加させることによって、役場全体がチョウザメの意識改革をして行く必要があると思ったりしながら、プロジェクトの中に入ってもらっているような状況であります。将来的に本格出荷をしていけばこの振興室と言いますか、これを強化、かなり、なんか、そして、きちんと機能させて、機能というか独自させていかなければならないと。只今のところは、このプロジェクトなんかに留めておいて、係的なものは配置しなければならないと思いますけれども、その程度で当面行きたいと。将来はまだちょっと事業が本格しているわけではありませんので、そこまでは考えていないわけであります。それと、この施設の運営等については、今やっていることは別にして、今後のやつについては、直営ということを申し上げておりますので、先の方の答弁で申し上げた通り、水利権から始まるのですよと、時間がかかるのですよということを申し上げているわけでありまして、本当に人の配置から含めて、どう取り組んでいくのかとそんなふうに思っております。ただ、非常に投資も必要でありますし、利益も必要でありますけれども、当面、人材等々の事、そして運営等々については振興基金を持たせてもらいましたので、当面それでやりたいと思っております。多額の投資をするのは事実でありますけれども、していかなければならないと思いますけれども、なかなか魚体や魚肉やキャビア、これは高額な値段で取引されている実態でありますけれども、北大だけではなくて、道のさけます内水面養殖試験場をはじめとする北海道総合研究機構がこれらも先ほど答弁いたしましたけれども、地域産業構築のための美深町としてやりきれるかどうか、こういうことも含めて研究してくれると、こういう事でありますので、北大とも包括的な連携をして行かなければならないと思っております。北大の研究拠点とこういうことでありますけれども、北大は4月末から5月にかけて、先ほど答弁しておりますけれども、恩根内、更にはチョウザメ館等々に先生だけではなくて、学生も含めて来てもらっておりますので、言ってみれば、大学の水産学部の拠点となるようなことも考えて行かなければならないと思っております。午前中の答弁と重なるわけでありますけれども、大学は大学で、単位まで学生に与えたいというようなこともやっているようでございますので、ただ、その場合、受け入れの規模といいますか、施設と言いますか、そういうことも考えていかなければならないと考えております。今ここにきて、今年もそうでありましたけれども、かなりチョウザメに関してのお客様というか、研究者というか、JICAを含めて来ていただいて、視察研修に来ていただいた。言ってみれば、チョウザメは美深が先進地だというように、それぞれの関係機関が見ておりますので、それに応えるような努力をしていかなければならないと思っております。そういう中で、大学の関係者等に聞くと、農業振興センターであるとか体育館であるとか、文化会館だとか、そういう一定の施設、研究施設を含めて使える施設があるというようなアドバイスをいただいている状況でありますので、あちこちの施設、また空きの状況等々も見ながら色々研究して行かなければならない。わが町として、どう答えていくかということも検討していかなければならないと。ただ当面の課題としては、北大水産学部が、午前中も申し上げたのですけれども、遠距離なものですから、お金がかかっているのも事実でありまして、この間、我々も検討会議なるものを札幌でやったり、僕はたまたま東京だったものですから、函館まで新幹線で上がってきて、函館の水産学部の学長に会ったり、七飯町の施設等々も見させてもらって、一定の勉強はさせてもらっていたのですけれども、いずれにしても本当にお金がかかるし、本当に大変なことだなと思っております。先生方も、車で来るにしても、6時間も7時間もかけて、大変な状況かと思っております。ましてや季節的なこともありまして、冬だとかそういうこともありますので、あまり良い条件だとは言えないのですけれども、しかし、色んなことを踏まえて取り組んで参りたいと思っております。北大は北大で、今まで伊達市、あそこに大学の施設を持っていたのですね。それが老朽化して、使えないような状況になってきているので、それらのことも踏まえて、こちらに移したいのだと。美深に移したいのだと、そんなことも言っておりますので、色んな考えているところまでやりきれるかは分かりませんけれども、大学、更には研究機関等々と足並み揃えて努力して行きたいと思います。

質問 10番 南和博

町長の答弁を聞けば聞くほど、大丈夫かなって思ってしまうのですけれども、これから、今まで、チョウザメを取り組んできた30年がいわゆる行政主導でやってきた中で、まず、とっかかりは行政主導でやって、その後、民間にゆだねられるような環境を作って行こうという計画ではあると思うのですけれども、今の町長の、先程の和田君の質問がらみの町長の答弁を聞いていると、最初から大変、大変と言われてしまうと我々も応援しようという身にとっては、なかなか、大丈夫かなと本当に思ってしまいます。民間というのは、民間の事業の取り組みとしては、まず資金繰りですよね。人材確保、商品開発、戦略、そして最後に器を作るというのがスタイルだと思うのですけれども、たまたま地方創生事業に手を挙げたら、採択されたという経過もあると思うのですが、どうもまた同じやり方ではないのかと。先に器を作ってから、どうしようかというスタート。ここはもうちょっとやはり、先ほどスピード感という話もありましてけれども、しっかりやっていかないと、なかなか応援しきれないと思います。まず、その辺、そういう感覚をほぼ多くの町民が持っていると思うのですけれども、そこを払拭する自信がありますか、といえば、ないとは言えないと思いますけれども、そこら辺のスピード感みたいなところ、もうちょっと元気よく言っていただけないと。なかなか基金も今、1億円積みましたし、応援したい気持ちでいるのですけれども、そこら辺、実はしっかりこういうものがあるのだよというのも言っていただきたいなと思うのですけれども。

答弁 町長 山口信夫(町長は2023年3月まで)

大きい声で言えば元気がよくて、それで良いのかもしれませんけれども、そうではなくて、1つの不安や心配を抱えながら、しかしながら、地方創生という大きな流れの中で、地方創生といえども、どこの町村でも地方創生の名前を使っている部分がいっぱいある。事業も大きいのから小さいものまで、でいっぱいあるのですけれども、うちの事業としては、道内的に見ても相当大きいと思っております。また、今、きちんと採択になったかと言えば、これからの話ではありますけれども、何とかのせて行きたいと。今までのチョウザメの飼い方と違うのは、言ってみれば地方創生という名前の中で、構図の中で、産・官・学、金もそうですけれども、全部入ってくるのだと。そして、みんなで応援するのだと、そういう体制を作る。その中で、我々も努力をしていくと。もちろん我々がいちばん努力しなければいけないのですけれども、そういう方向であり、町がチョウザメ館を作ったとかそういう発想ではありませんので、あくまでも産・官・学、金も含めてでありますけれども、みんなで応援態勢をつくっていきながら、我われが中心になって、ここでやろうと。ましてや北海道電力的な大きなバック、水利権等々もあって、使っていこうと。やっていこうと。そして水利権を取るについても、力が入っているとこういうことでありますので、大きい声ではないのですけれども、中身はかなり自信を持って、皆にご理解を頂きながら、頑張ろうと、こういう事を言っております。でも、他の人に聞いたら、なぜ、あの美深の内陸に、雪深いところでチョウザメを飼うのだと。今まで、どうやってやったのだ、ということを言われるのは確かでありますけれども、その辺のところは、ご理解を頂きたい。これからPRも含めて一生懸命やっていかなければならない、このように思っています。

質問 10番 南和博

今回、先の定例会でも、チョウザメの基金を1億円積んだわけですけれども、あまり多くの質問も議会からはなかったのですけれども、僕の認識としては、この1億円は、これからのチョウザメ事業に投資する1億円だと思っているのですね。これが、厚生病院と言ったら怒られますけれども、赤字補填的な使い方になってくると、ちょっと僕は違うのではないかと思っているのですけれども、投資という考え方で、そういう認識で僕たちはいって、良いですか。

答弁 町長 山口信夫(町長は2023年3月まで)

投資というか、当面の、極端に言えば前半のしばらくの間、採算が取れない訳でありますから、人件費ですとか運営費が、当然かかってくるわけであります。その運営と言いますか、運転資金と言いますか、そういう諸々の投資といえば投資に入ると。1億円で足りるのかといえば、足りないかもしれませんが。これからのやつは、これから色々、財源を見つけながら、どうしていくかということを考えなければならない。

質問 10番 南和博

ですから、その僕はそういう認識でいるし、町長もそれに近い答弁だったと認識するのですけれども、このあと事業展開していって、採算が取れないとなった時に、一般会計から常に出していくようなことでは、駄目だと思うのですね。当然、そこら辺を考えながらやっていただけると思っていますけれども、そこら辺、ちょっと確認したいのです。しっかり5年後に黒字化すると言い切ったわけですから、そこら辺は、しっかり収支計画なり、事業計画をしてもらわないと、平成32年になったときに、すいません、一般会計から何千万くださいとなった時に、ちょっと大変なことになるのではないかと。脅すわけでもありませんけれども、そういう危機感を持ちながらやってほしいということなのですけれども。

答弁 町長 山口信夫(町長は2023年3月まで)

当面、1億円の基金を積ませてもらっていますので、それで運営をしたいと、つなぎ資金にしながら運営したいと思っていますけれども、しかし、事業を展開する初めの段階から、どの程度でスタートできるかまだわからない部分もあるのですけれども、それが第一の段階、第二期工事に行くかもしれませんけれども、そういう部分がある中で、当面の運転資金、運営資金として黒字になるまで、いくらかかるのかと言ったら、当面1億円ぐらいで何とかしたいということで1億円を積んだわけであって、まだ、きちんとしたそこの運転資金等々を人件費等々含めて計算しているわけではないのですよね。まだ、その段階ではない。ただ、3年、5年ではなくて、もっと後に黒字化させていきたいとこういうことでありますので、ご理解をいただきたいと思います。

質問 10番 南和博

今の説明だけでは、なかなか理解が深まらないのですけれども、そのことをいつまでも言ってもしょうがないので、一般質問は結論を求めるものではないので、町長の姿勢、執行ですから、これくらいにしますけれども。話は戻りますけれども、役場の機構体制として、プロジェクトチームを作ってという話は説明を受けていますけれども、中のセクションとしては、どういう部門設計にするのか。例えば、現業部門だとか、広報部門だとか、食に関わる部分とか、そういうセクションわけで、そういうプロジェクトチームのイメージは持っているのですけれども、そういうことではないのですか。どういう中身のプロジェクトチームですか。

答弁 町長 山口信夫(町長は2023年3月まで)

どうやってチョウザメを食べたりなんかして、わが町のスタイルにしていくかと。まだまだ町内的に理解されていないという部分も含めて、あるというお話を伺っておりますので、そのプロジェクトで、こういう事業やる、こういう展開をする、もちろんそういう部分もないわけではありませんけれども、事業は直営と言いながら、専門家がでてくるわけですから。そこに部門を作って、任せるわけでありますから。そのプロジェクトで細かいところまでやるわけであります。

質問 10番 南和博

そういうプロジェクトチームですか。どうなのですかね。もうちょっと、それは専門的な職員が居る方が不思議なのでしょうけれども、他の町の事例を言って申し訳ないですけれども、一昨年、宮崎県の小林市へ行った時には、あそこも各課が横断で、そういうプロジェクトチームがありました。そこは今、僕が言うような、現業部門なり広報部門、また教育関係から食の部門と、分類で、部門で分けたプロジェクトチームにしているのですよね。そのことによって、やはり職員たちが共通の認識を持ちますし、チョウザメを何とか成功させようというような、強い意識改革ができていると思うのです。でも、今の町長の話のプロジェクトチームだったら、どうなのですかね。うちの町でやって、チョウザメを時々食べて、おいしいねっていうぐらいでは、僕はちょっと困ると思うのです。今日、たまたま持ってきましたけれども、広報の関係では、色んなチョウザメのマークが付いたボールペンを作って、町民なり、視察に来る人たちにも配って、しっかり広報していくというような。謳い文句としては、日本一のチョウザメ養殖の町と言っていました。先ほど、美深町は先進地と言われていますけれども、だんだん後進地になりつつあるので、そこら辺を改修する意味でもプロジェクトチーム、もう1皮、2皮むけてもらわないと困ると思うのですけれども、今後、同じような体制で行くのでしょうか。

答弁 町長 山口信夫(町長は2023年3月まで)

今後、本格的な事業化に向かって進んでいく過程でありますから、今、私が言っているようなプロジェクトから、だんだん発展して、また新しい組換えも必要になるかと思うし、専門家も集まってくる。そういうことで変わってくるのだろうと思います。他の市町村で先駆的にやっている、本州と言いますか、九州と言いますか、そういうところの状況とは、今の段階はまだ違うなと思って、理解をして欲しいと思います。

質問 10番 南和博

最後に、北大水産学部、水産研究院ですか、正式に言うと。そことの関わりなのですけれども、いわゆる北大といえば北海道の最高学部でありますし、北大の水産学部といえば、拠点は函館でしょうけれども、非常に国内でも有数な学部という認識はあります。それが、我が町に、先ほど伊達のほうの老朽化に伴ってという話もありますけれども、来ていただけるというのは、非常に大事にしなければならないと思います。そんな中で先ほどお金の話もされていましたけれども、こうなったら、美深町を研究の拠点にできるよう、しっかりサポートしていくのも、うちのまちづくりに、北大の人間が入って、色々関わってくれるというのは、色んな各方面に影響が出てくると思うので、しっかり支援していくような体制づくりをしていって欲しいなと思うのですけれども、例えば、教育関係においても、何か参考になる部分も出てくるでしょうし、そういう絡みを考えるべきだと思うのですけれども、その辺の考え方を伺いたいと思います。

答弁 町長 山口信夫(町長は2023年3月まで)

言われる事はわからないわけではないですし、わかっているつもりなのですけれども、ただ、北大水産学部といいましても、チョウザメを扱う先生方というか、学部、学部と言うよりもそのチームというのは、そんなにたくさんの数がいるわけではない。北大水産学部といっても、言ってみれば海洋もあるでしょうし、そこで昆布みたいな養殖をしているというものまで、色んな部門がある。その一部の、ひとつの拠点としてどうだろうかといっていることでありまして、北大の水産学部が美深に大きく、全部拠点を置くという話に聞こえてもらったら困るわけでありまして、そうではなくて、サメを中心とする部分、言ってみれば、そういう先生方を中心とする1つの教室と言いますか、そういうものが出来つつあるのだと。こういうことでありますので、あまり北大が全部、水産学部がここに来るような発想は、色んな先生方は見えられるわけであります。色んな先生方というのは、チョウザメがらみの先生方が来るわけでありますから、それはそれで色んな活用の仕方、そしてまた助言をいただくこともあると思いますけれども、北大と言ったら、それこそ、こんな大きな話でありますから、ご理解いただきたいと思います。

答弁 町長 山口信夫(町長は2023年3月まで)

ちょっと言葉足らずなところがあるようでありますので補足を。北大としては全学部的にやれるものはやりたいという考え方もあるようでありますし、先ほど言いましたように、JICAとしても注目をして、拠点として学生も含めて美深でいってみれば試験的な実践の取り組みをここで出来れば良いなという取り組みもある、こういうことです。

質問 10番 南和博

補足的な説明で良かったと思いますけれども、いずれにしても、町長が言わんとする所はわかります。ただ、やはりその北大水産学部の一部かもしれませんけれども、何かと影響がでてくるわけですから、しっかり、せっかくの関係性を持てたわけですから、大事にしてあげるような支援策をこれからの施策に反映して欲しいと申し上げて質問を終わります。

出典:美深町議会 平成28年第4回定例会 2016年12月13日 議事録 PDF(34ページ) 間違いを知らせる