美瑛町議会 令和7年第2回定例会 2025年3月10日
農村景観における樹木及び防風林の管理の在り方について
2025年3月10日、美瑛町議会の一般質問で、谷本憲一議員が「農村景観における樹木及び防風林の管理の在り方について」質問し、町長 角和浩幸が答弁しました。
- 質問者
- 谷本憲一 議員
- 答弁者
- 町長 角和浩幸
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 11番 谷本憲一
おはようございます。番号11番、谷本憲一。質問方式、時間制限方式。質問事項、農村景観における樹木及び防風林の管理の在り方について。質問の要旨、本町の農村景観において欠かすことのできない樹木や防風林は、植樹した当時、農地の所有者間の境界として、また、吹雪などの悪天候の場合の目印等として、さらに防風林については、強風による表土飛散防止の役割を持ち、営農活動とともに成長してきました。一方、それらが創る美しい農村景観を鑑賞しに多くの観光客が訪れ、オーバーツーリズムの問題も注目され、農家の思いとは違う方向に向かっている気がします。歴史とともに成長してきた町内の有名な樹木や防風林は、現在、寿命を迎え伐採期を迎えているものも多いのではと考えられ、強風などによる倒木により、人、物に被害を与えることも想定されます。さらに、防風林においては、日陰となることにより畑が乾かず農作物の生育を妨げ、また、枝葉などが飛散することなどにより農作業の遅延などに影響を与え、最近のスマート農業における自動操舵等の精度低下につがることなども懸念されます。そこで、本町の観光資源である樹木や防風林の保全などについての重要性は重々承知していますが、寿命を迎え伐採期を迎えている樹木や防風林の延命対策や伐採処理などについて、町として真剣に考える時期が来ていると思いますが、これらについての町長の考えを伺います。質問の相手町長です。
答弁 町長 角和浩幸
11番、谷本議員さんからの質問、農村景観における樹木及び防風林の管理の在り方について、答弁を申し上げます。本町の類いまれな景観は、火山活動が造成した丘陵地の上に、開拓の歴史とともに形成されてきました。それは人々の営みそのものであり、山岳地帯を除く農村地帯、すなわち町景観計画でいう丘のまち景観区域は、時代とともにその景観を刻々と変化させております。防風林や畑の中に1本だけ生えている木も、元々は農業や生活の基盤を守るためであったり、隣地との境界や亡くなった農耕馬の墓標であったりと、農村の日常生活と密接に関わっていました。今もその性格を残しつつ、写真家前田真三氏の作品が流布されるに従い、多くの観光客が楽しむ、鑑賞や被写体としての風景という性格も付与されてきました。本町は、美瑛の美しい景観を守り育てる条例や町森林整備計画書などを策定して、この貴重な歴史から創られた樹木による景観を守り伝えているところです。現在、特に景観上優れた樹木4本につきましては、景観条例に基づき景観重要樹木として指定し、補助金を支出して良好な状態で保存していただけるよう努めております。また、常に樹木の状態を確認し、所有者の方との協議も行っているところです。防風林管理につきましては、風害等への対策のみならず、自然環境への影響も念頭に置きつつ、伐採や間伐を行っているほか、他の防風手段の導入などを含めて、持続可能な管理が行えるよう取組を進めてまいります。樹木を巡りましては、底地が民有地か町有地かによって対応が異なってきますし、防風林か保安林かによっても規制等が異なることから、一律な対処方法はなく、森林計画では生活環境保全林、保健・文化機能等維持林などに分類して整備方針を定めております。命ある樹木ですので、寿命や伐期は必ず迎えることになりますし、これから先も本町の景観は変化し続けていきます。樹木が形成する優れた農村景観が本町の貴重な資源であることを念頭に、農業被害や倒木の危険性、観光による被害などの個別具体的な事案が発生するごとに、所有者や関係機関、町景観審議会等と丁寧かつ多角的な観点から意見交換を行って対処してまいりたいと考えております。以上でございます。
質問 11番 谷本憲一
11番、谷本です。答弁を頂きました。今回の質問は、農家さんが、現在まで大事に守り続けてきた樹木や防風林が、美瑛町の風景とマッチして、多くの観光客が訪れ、結果、オーバーツーリズムの問題が生じています。また、白樺並木の伐採されたニュースも農家さんが作業効率から伐採したのが、マスコミはオーバーツーリズムに関連づけし、農家の思いとは違う方向に向かっていると感じています。そこで、再質問をさせていただきます。今回の答弁書の中に、景観上すぐれた樹木4本については、景観条例に基づき、景観重要樹木と指定し、補助金を支出しているとありますが、景観重要樹木の名前及び補助金についても、令和7年度の予算も同額の予定をしていますが、今後見直し等を考えているのかを伺います。(「はい」の声)
答弁 町長 角和浩幸
景観重要樹木につきましては、現在、申しました4本でございます。そのほかにも有名な観光スポットとして有名な樹木が、町内に存在していることは当然把握しているところでございますけれども、所有者の方々とのお話合いの中で景観重要を樹木にどうですかと。うちのところはまだいいよというようなやりとりを毎年、進めているところでございます。その中でこの4本につきましては、毎年、この景観重要樹木に指定していいよという合意を得て指定させていただいているところでございます。まだなお、ふさわしいなと思われる樹木がございますので、そういう樹木につきましては、所有者の方々とまた交渉をさせていただきたい。そういう意味では、さらに増やしていきたいという考えを持っているところでございます。また額につきましては、新指針年度7年度予算案の中は従前どおりの額となってございますけれども、多価につきましては、またいろいろご指導を賜りながら、考えさせていただきたいと考えております。(「はい」の声)
質問 11番 谷本憲一
答弁を頂きました。今テレビでもいろんな報道されていますけれども、一番深刻なクリスマスツリーの木ではですね、警察と連携をして交通規制等を行っていますけれども、今後、町として行政としてどのような対策を打っていこうと思っているのか伺います。(「はい」の声)
答弁 町長 角和浩幸
特に冬場におきます、クリスマスツリーの木周辺の交通混雑につきましては、当然把握もしてございますし、改善に努めているところでございます。ご指摘、ご提案頂きました道警との協力関係によりまして、この冬初めて駐車禁止区域を設定していただきまして、そこの交通取締りに初めて着手をしたところでございます。このように、引き続き、関係機関とのご協力を頂きながら、近隣の住民の方々に影響のない生活に支障がないような状況をつくり出していくことが、私どもの使命であると考えております。具体的には、周辺の所有者の方々の個人情報の関わりますので、余り詳細には申し述べられない面もございますけれども、駐車場ですとか、道路を拡幅して通行をスムーズにしていくというような協議をこれまでもさせていただいておりますけれども、引き続き、そのような形で改善が図れないかどうかということを、近隣の地域の方々とのお話合いを進めてまいりたいと考えております。(「はい」の声)
質問 11番 谷本憲一
答弁を頂きました。個人の財産ですので本当に難しいとは思いますけれども、所有者の方もとより、隣接する農家、そして生活道路作業道路として使用している地域の方に、寄り添った政策をしていきたいと思いますけれども、再度その考えを伺います。(「はい」の声)
答弁 町長 角和浩幸
おっしゃるとおりであると私も思っております。クリスマスツリーの木周辺は農地が広がっておりまして、営農の貴重な場としての活用が今図られているところでございます。そのようなエリアの中で、土地の提供頂くとか、貸していただくというところというのは非常に困難を伴うところもございます。しかし、現に、地域の住民の方々の生活道路でございますし、これから先は仕事、農業の仕事のための道路という大変重要な役割を担っている道路でございますので、現に住んで生活している方々に迷惑にならない。お困りにならないような方法手段というものを、引き続き、交渉を進めさせていただきたいと思います。(「はい」の声)
質問 11番 谷本憲一
本当に白樺並木を1月の14日に伐採したところからですね、マスコミ、ほんとに新聞等で本当に美瑛町取上げられてると思います。今回のこの白樺並木の伐採をきっかけにですね、より一層、地域とのコミュニケーションをとっていただきながら進めていっていただきたいと思っております。続いて、防風林について伺います。防風林は強風による農作物被害や土壌侵食の防止、また、美しい景観の一つとなっています。一方、日陰や枝葉落ちることにより、自動操舵で重要なGPS制度の成果は低下、大型機械の通行作業に支障を来すことも懸念されています。今回の答弁書の中にも、自然環境への影響を念頭に置きつつ、伐採や間伐を行っている、持続可能な管理が行えるよう取組を進めるとあり、大変私たちも有難く思っております。ですが、いま一度、調査、聞き取り、アンケート等により、美瑛町全体の状況を調べてみてはどうかと思いますけれども、そこら、考えを伺います。(「はい」の声)
答弁 町長 角和浩幸
防風林関係でございます。防風林と一口に申しますけれども、なかなか定義が難しいという面もございまして、また、底地が民有地であるのか、町有地であるのかというところでも、差が出てきているところでございます。そういう現状の中で、防風林が作り出す美しい景観が、美瑛町の資源にも今なっている状況の中で、ここをしっかり管理していくというところは、さらに一層努めてまいらなければならないという風に考えております。一般的な、森林としての防風林、まああの林、森林機能としてのところでございましたら、森林管理計画の中で進めることができますけれども、中には、この森林管理計画の対象にならないような、2列とか3列の木の並木が、民有地の畑の中にあるというのが点もございます。そこをどういう風にカウントしていくのかとか、全体像を把握していくのかということについては、かなり難しい作業が必要になってくるのかなという風に考えてございます。少なくとも、町有地のある町有地に入っているものにつきましては、計画性を持った伐採間伐を進めてまいりたいと思っておりますけれども、現状、ご指摘のように、町全体の造林計画の中から考えますと、防風林の生業というのは優先順位が低くなってきているという面は否めないところでございます。しっかりとした景観保全のためにも、防風林についての計画づくりというものが、今後求められている時代になっているなと認識してございます。そういう意味でご指摘のように、防風林を総体として管理していく体制、計画づくりというものは進めてまいりたいと考えております。(「はい」の声)
質問 11番 谷本憲一
答弁を頂きました。答弁書の中にもですね、民有地、町有地の区別があり、区別本当に難しいと思っております。ですがやっぱり、美瑛町全体でですね、危険なか所をやっぱり把握するというのがやっぱり1番の問題だと思っておりますので、やっぱりみんなが共有する、その危険な場所を全体でアンケート等をとりながら把握して、やっぱりそれに対しての対処をお願いしたいなと思っております。また農家のほう側から話をさせていただきます。今いろんな産業で人手不足は問題となっています。農業についても、後継者、担い手不足による人材確保はもとより、一戸当たりの面積の拡大により、大型機械の導入、またスマート農業技術はますます普及をしていくと思っています。今回の山本議員の一般質問、デジタル技術を活用した農業振興についても関連すると思いますが、通信状況によっては、もう一歩踏み込みますと、農地の評価にも今後影響する心配があります。そこで、町としてもですね、適切な管理をするため、町として手助けをしていただきたいと思っておりますけれども、そこら辺の考えを伺います。(「はい」の声)
答弁 町長 角和浩幸
防風林がこれまでと違う要素がない。今ご指摘頂きました、衛星からのGPSに阻害する面が出てきていると。防風林があることによって、GPS機能が弱まっているということがあるというのは、僕も最近お伺いをしまして、そのような、新しい影響の出方があるのかなと感じているところでございます。そのような新しい課題のが出てきていることも踏まえながら、基幹産業であります農業の維持のために、どのように防風林を管理していくのかという観点は、大変重要であると考えております。町有林が近隣の農地に対して、影響が及ばし及んでいる。GPS機能のみならず、枝が落ちたり、葉っぱをしたり、日陰になったり、様々な課題があると思います。そのようなことにつきまして、一つ一つ所有者、近隣の隣接している畑の所有者の方々と、意見交換しながら、農作業の邪魔にならないような手だてを講じてまいりたいと考えております。一方で畑の中に所有者の方々が、過去に植えられたような木が防風林的な役割を果たしていることにつきましては、民有地の中の個人の所有物となりますので、支援の仕方というものは大変難しくなるのかなということを今、率直に思っておりますけれども、影響の出方などについて、意見交換をさせていただきたいと考えております。(「はい」の声)
質問 11番 谷本憲一
答弁を頂きました。大変心強い答弁を頂き、今後ともお願いしたいなと思っております。全体を通して質問をさせていただきます。美瑛町の基幹産業である農業の発展とともに、観光業も発展してきました。農業と観光業の相乗効果について改めてお互いのメリット、デメリットを検証し、ともに伸びる政策、対策について、町長に最後伺います。(「はい」の声)
答弁 町長 角和浩幸
農業が基幹産業であり、農業の営みが美しい農村景観を形成して、それが観光資源となり、観光業の発展につながっているという美瑛町の特性、観光の密接不可分の関係性であると認識しております。でありますので、農業を基幹作業もちろん大事でございますし、観光業も大事であるそこの二つが両立してメリットを感じられる、そういうような施策事業を打ってまいりたいと考えております。今定例会の中でご提案をさせていただきました宿泊税、駐車場利用税でございますけれども、こちらも、観光から得られる財源を観光、もちろん中心に使わせていただくというところはもちろんでございますけれども、農業分野、この観光の1番重要な資源である農村景観の形成に多大なる尽力を頂いている、農業者の皆様方に還元できないか、農業を持続可能なものにするための取り組みに使わせていただけないのかと、いうようなことも頭の中には入れてご提案をさせていただいております。財源的な面も含めまして、農業と観光の両立という永遠のテーマについて、引き続き取り組んでまいりたいと考えております。