美瑛町議会 令和5年第7回定例会 2023年12月14日
野生鳥獣被害対策の充実について
2023年12月14日、美瑛町議会の一般質問で、谷本憲一議員が「野生鳥獣被害対策の充実について」質問し、町長 角和浩幸が答弁しました。
- 質問者
- 谷本憲一 議員
- 答弁者
- 町長 角和浩幸
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 11番 谷本憲一
番号11番、谷本憲一。質問方式、時間制限方式。質問事項、野生鳥獣被害対策の充実について。質問の要旨、北海道の令和4年度の野生鳥獣による農林水産業の被害額は、前年比8%増の約59億円で、その内エゾシカによる被害額は約48億円、ヒグマによる被害額は約2億7,000万円になっています。本町においても同じ傾向にあるかと思います。これら野生鳥獣の駆除は、地元猟友会の協力により被害を最小限に食い止めています。しかし、最近の燃料・資材の高騰やロシアのウクライナ侵攻により火薬・銃弾等が高騰し、現状の鳥獣被害防止対策支援だけでは厳しい状況にあります。美瑛町鳥獣被害防止計画(第5次)には、エゾシカの場合、銃器による捕獲は立地条件によっては安全対策の観点から使用困難な地域もある。また、ヒグマの場合、デントコーン畑や密林に潜む傾向があり、存在自体の確認が難しく銃器による捕獲も難を極めるとあり、ボランティア等にたよる部分が大半の地元猟友会活動に対して更なる支援が必要と思います。そこで次の点について町長に伺います。(1)今年度のエゾシカ及びヒグマの駆除数について。(2)効果的に駆除する場合、ライフルが効果的と思いますが、地元猟友会のライフル保持者数について。(3)駆除の技術向上も必要と考えられますが、技術向上に対する現段階での町の対応方針について。(4)全道的なヒグマによる被害を受けて、本町における農家や地元猟友会に対する鳥獣被害防止対策支援の見直しについて。質問の相手町長です。
答弁 町長 角和浩幸
11番谷本議員さんからの質問事項、野生鳥獣被害対策の充実について答弁を申し上げます。本町における令和4年度のエゾシカによる被害額は約1億4,147万円、ヒグマによる被害額は約302万円と年々増加傾向にあり、個体数の増加を痛感しているところです。ヒグマは、1990年に廃止となった春熊駆除の影響により全道的に生息頭数が増えております。本町におきましても、近年ヒグマの足跡や目撃の通報件数が増加傾向にあり、これらは、高齢化等によりヒグマの狩猟経験のあるハンターが不足し、十分な狩猟ができていないことも要因の一つだと考えられます。また、議員御指摘のとおり、火薬・銃弾等につきましては、ロシアのウクライナ侵攻等の影響により輸入量が減少し、確保が困難になってきているだけでなく、燃料や資材等の価格が高騰しており、ハンターの負担が増えている状況です。1点目につきましては、本年11月30日現在、エゾシカは昨年度比60頭増の725頭、ヒグマは昨年度比7頭増の19頭を駆除しております。2点目及び3点目につきましては、猟友会員は令和5年9月時点で43人、うちライフル銃保持者は26人となっており、特にヒグマの狩猟につきましては、射程距離に優れているライフル銃が効果的でありますので、射撃場での訓練により猟銃の操作技術の向上を図っているほか、春期に熟練会員を講師としたヒグマ捕獲者育成研修を実施しており、今後も継続して担い手育成に努めてまいります。4点目につきましては、農業者に対しましては農業被害の未然防止を目的とした電気柵の設置費用の一部助成を行うほか、猟友会に対しましては新規狩猟免許・銃所持許可取得費用の一部助成、パトロール・捕獲に係る費用を助成するなど、鳥獣被害防止対策支援に努めておりますが、今後におきましても、関係者と協議の上、必要に応じた支援の実施や見直しを検討してまいります。以上です。
再質問 11番 谷本憲一
11番、谷本です。答弁を頂きました。それでは、再質問をさせていただきます。ここ数年、エゾシカ、ヒグマの捕獲頭数は増加傾向にあります。それに伴いまして、農林業の被害も増えています。猟友会会員の高齢化、また、北海道猟友会会員は、23年3月時点で5,361人。この40年間で4分の1に激減をしております。美瑛町も同じ傾向だと思っております。そして、近年、異常気象による山林の木の実の不作も、原因の一つだと思っております。このような状況を考えて、町長の意見を伺いたいと思います。(「はい」の声)
答弁 町長 角和浩幸
角和町長。
答弁 町長 角和浩幸
議員ご指摘のとおり、鳥獣による農作物の被害というものは、年々増加傾向にあると思ってございます。基幹産業であります農業を維持し、守っていくためには、この鳥獣被害防止というものに取り組んでいかなければならない。そういう思いでございます。一方で、美瑛町の猟友会さんでございますけれども、近隣の市町村に比べて旭川市は、人口規模で大きいですけれども、近隣の町村と比べましては、人数も会員の人数も比較すれば多く、また、技術もすぐれていると伺っております。競技大会を開催したところ、1位、2位、3位は、美瑛町だったといううれしい報告も先日頂いたところでございます。そのように、非常に卓越した技術を持っている方々が多い。そして人数も多い美瑛の猟友会ということは、美瑛の地域にとっても美瑛農業にとっても、大変ありがたい存在であると認識しております。このすぐれた技術と人員を誇る美瑛町猟友会を継続していただく、さらに活動していただきやすい、そういう環境づくりに、美瑛町も努めることによりまして、ひいては農業の振興につながっていくものと考えております。(「はい」の声)
再質問 11番 谷本憲一
11番、谷本です。答弁を頂きました。今の答弁について、重ねて質問させていただきます。猟友会旭川支部の射撃大会では、美瑛町猟友会の選手が6人全員が7位までに入賞をし、9回目の団体優勝をされました。私も農家の1人として、また町民の1人として本当に心強く思っております。地元猟友会の会員の話ではですね、エゾシカも最近賢くなってきておりまして、ハンターとの距離を200メートル以上保つぐらい、警戒心が高くなっているとのことを聞いております。射程距離の長いライフルは効果的と思っております。そんな中、技術向上のため、練習場が当麻町へありますが、射程距離が短いということで、射程距離の長い練習場が管内にはなく、地元で長い練習場を確保すれば、地元猟友会会員の負担軽減、また技術の向上につながると思いますが、町長の考えを伺います。(「はい」の声)
答弁 町長 角和浩幸
先ほども申しました、美瑛町猟友会のメンバーの方々本当に高い技術をお持ちであります。そしてその高い技術をさらに磨きをかけていただくということが、美瑛町、美瑛町農業にとっても非常にご指摘のとおり心強い限りであるという認識でございます。そのために、技術をさらに磨いていただく場というのは必要だろうなという風に考えているところでございます。ただいまライフルの射撃場の練習場というご指摘を頂きました。議員ご存じとは存じますけれども、猟友会関係者の方々とも美瑛で必要ではないかというお話を頂いているところでございます。ただ、まだ具体的な形は見えてきませんけれども、その練習場に対して国の支援もある、そういう制度もあるということも伺っております。一方で、ここの練習場使えるのは何も美瑛の猟友会の方々だけではなくて、地域全域といいますか、全国どこの方でも使おうと思えば使えることになろうかと思います。そのときに、その練習場を整備するときの負担をどこが担っていくのかというようなお話もあろうかなと思います。猟友会の方々の技術を高めていただく。その場をつくるということについては、非常にもう賛成で前向きに捉えているところでございますけれども、それを含めた財源ですとか、これからどこが近隣の自治体も含めてどのような相応の役割を果たしていただけるかも含めて、今、広域で検討を進めさせていただいているところでございます。(「はい」の声)
再質問 11番 谷本憲一
11番、谷本です。答弁頂きました。エゾシカばかりではなくこのヒグマの駆除にはさらにこう技術が必要だと思っております。美瑛町では既にクレー射撃場もありまして、あわせて、練習場の整備をしていただければと思っておりますけれども、町長の考えを伺います。(「はい」の声)
答弁 町長 角和浩幸
鹿のみならず、もちろん、ヒグマに対しては、散弾銃では効果がないと、ライフルでないと仕留められないというお話もございます。より一層これからライフル保持者、またライフルの技能を高めていかなければいけないというところは、重ねて申しているところでございます。美瑛町には、既に射撃場がございます。地域の皆様のご理解も深まっているのかなと思っているところでございます。さらにそこにライフルの練習場というのは立地的には理想的なところがあるのかなという風に踏まえております。危険防止のための策等々、そういうところはもう十分に検討していかなければならないところでございますけれども、美瑛町というところの立地のよさというものはあるかなと思っております。さらに、先ほど申しました、財源的なもの、一体、設備に当たってどのぐらいの予算がかかってくるか。その予算の負担がどこがどういう割合でやっていくのかと、いうような具体的な内容について、さらに進めていきたいと考えているところでございます。(「はい」の声)
再質問 11番 谷本憲一
11番、谷本です。答弁を頂きまして、頂きました。続きまして、先ほどから触れていますけれども、農業被害も増加をしております。また、農業関係では、電牧等、一部助成をしていただいております。電牧はですね通常線を3段に、40センチ間隔で張っています。最近は効果を上げるためにですね、4段、5段と間隔を狭くして張っています。設置期間はですね5月から10月の約6か月間。雨・風による、劣化も早くですね、2年3年で張り替えをしておるということで、大変こう費用もかかっております。また、最近は超音波により、エゾシカ、小動物を寄せ付けない装置もあり、効果があると聞いております。猟友会に対しても各種費用の助成、また、ヒグマに対しても捕獲技術習得を目的に研修会を開いていると答弁を頂いております。実際、世界の情勢、いろんな物の価格が高騰しており、例を挙げますと、ライフルの実弾の価格も上昇をしております。今6,000円以上するということで、また、捕獲による出動パトロールによる出動費用の増加も大きいと聞いております。さらなる支援が必要と考えますが、町長の考えを伺います。(「はい」の声)
答弁 町長 角和浩幸
これまでのお話の中で農作物への鳥獣被害を防ぐためには猟友会の方々、そして卓越した技術をお持ちの方々のご支援が必要であるということは認識をしているところでございます。支援策、今議員さんご紹介頂きました様々な支援策を既に講じてきているところでございますし、エゾシカにつきましては、今年度から駆除の1頭当たりの単価を引上げをさせていただいたところでございます。今年、やはり、熊の話題が非常に多いですし、実際に捕獲頭数も多い。また行政報告でも述べましたけども、市街地に近いところ市街地の部分でも目撃情報がある。そのようなこれまでと違う熊への対応を考えていかなければいけない、そういうターニングポイントの年になったかなと思っております。そういうことを踏まえましてエゾシカの単価を引上げさせていただきましたけどもヒグマにつきましても、どこかで支援を分厚くしていく、そういう時代になってると思っておりますので、補正、補正ごめんなさい、今、予算を当初予算をこれから組んでいく、今組んでいる最中でございますので、その中で新たな支援策の上積みというものを検討させていただきたいと思います。また、電牧も既に今電牧への補助制度もございますけれども、よりよい財源がないかということも探しておりますし、電牧のみならず、鳥獣を防げるあたり、いろいろな機器も生まれてきておりますので、効果的なものにつきましてはその導入について、何かご支援することができないかということもあわせて検討してまいりたいと考えます。(「はい」の声)
再質問 11番 谷本憲一
11番、谷本です。答弁を頂きました。今回の答弁の中にもですね、被害額1億円以上になっております。農業の収入が本当に大きく関わることであります。また猟友会においてはですね、特に熊の関係、先ほど町長からも答弁を頂きましたけども、熊の関係ではですね、いろんなこう全国の報道の中では、もう生死に関わるような事件も起きております。そんな中で、より一層の支援をお願いしたいと思っております。それでは最後になりますけれども全体を通して質問させていただきます。美瑛町の基幹産業の農林業被害の拡大の防止、また、近年、市街地近郊に出没するヒグマをはじめ、野生動物に対して、町民一人一人の安心・安全な生活を守るために、これからの美瑛町の方針、考えを最後に伺いたいと思います。(「はい」の声)
答弁 町長 角和浩幸
ご指摘のとおりでございまして、基幹産業農林業への被害、というものを防いでいくために、猟友会の皆様方のお力をお借りしなければならない。それと、おっしゃったとおりの熊でございます。熊に関しましては、農作物の被害ももちろんでございますけれども直接人命に関わる、ということが想定される事態が今年頓に目につくようになってきてございます。そう考えますと、もう農林業のみならず、町民がこの美瑛町内で安心して安全に暮らせる環境づくりというものに取り組んでまいらなければならないと、気を引締めているところでございます。そして、本日のお話の、全般にわたってのことでございますけれども、そこの部分を担っていただいているのは猟友会の方々で会員の方々が、今、担っていただいております。まだ、近隣に比べて人数的に美瑛恵まれてる中でございますけれども、さらに猟友会の方々が活動しやすい環境づくり、また、猟友会の会員に新たになっていこうという若い世代をつくっていくことも必要であると認識しております。1番の現場で、また危険にもさらされながら、献身的に取組を進めていただいてます。猟友会の皆様方をご支援すること、そのことによりまして、町民生活安全な町民生活を実現することにつながるという思いでこれからも取組を進めてまいりたいと考えております。