美瑛町議会 令和6年第7回定例会 2024年12月13日
ヒグマ対策について
2024年12月13日、美瑛町議会の一般質問で、保田仁議員が「ヒグマ対策について」質問し、町長 角和浩幸が答弁しました。
- 質問者
- 保田仁 議員
- 答弁者
- 町長 角和浩幸
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 5番 保田仁
おはようございます。5番、保田仁。質問方式、時間制限方式。質問事項、ヒグマ対策について。質問の要旨。全国でクマによる人身被害や人家周辺への出没件数が増加する中、道内においても生息数、人身・農業被害や捕獲数の何れにおいても増加傾向が続いている状況にあります。現在、本町のヒグマ対策では猟友会との連携のもとパトロールや問題個体の捕獲、令和5年度からはインターネット上での出没情報共有システム、ひぐまっぷ導入など、遭遇や被害を回避するための情報発信の取り組み等がなされていると認識しています。一方、北海道のヒグマ対策では年内改定予定のヒグマ管理計画で、ヒグマ出没時の対応を区域ごとに定める、ゾーニング管理の導入を推進することとしており、各自治体では区域設定や出没時は原則捕獲とする排除地域での対応を迫られているのが現状です。そんな中、砂川市での猟銃訴訟敗訴の札幌高裁判決を受け、北海道猟友会が自治体からのヒグマの駆除要請に難色を示しており、ハンターへの保障や警察との対応など、今後、自治体にはヒグマ対策に対する積極的な関与が求められています。そこで、本町におけるヒグマ対策について町長に伺います。(1)ヒグマ被害防止の取り組み内容と出没・被害の現状について。(2)ヒグマ捕獲に関して猟友会との連携における課題について。(3)改定予定であるヒグマ管理計画のゾーニング区域設定への対応について。質問の相手は町長です。よろしくお願いします。
答弁 町長 角和浩幸
おはようございます。定例会2日目、どうぞよろしくお願いいたします。5番、保田議員さんからのご質問、ヒグマ対策について答弁を申し上げます。日本各地で発生しているクマの人家周辺への出没や人への被害等につきましては、様々なメディアで報じられており、注視されているところです。本町では、ヒグマによる人への直接的な被害は発生しておりませんが、昨年には、みどり橋付近の河川敷地で目撃されるなど、慎重で迅速な対応が求められる事案も発生しており、北海道警察や猟友会等の関係者と協力、連携して対応することの必要性、重要性は、十分に認識しているところです。また、砂川市の事案を受けましては、上川管内猟友会各支部は市町村からのヒグマ駆除要請に対処していく方針であると報道されております。本町におきましても、北海道警察や猟友会等の関係者と協力、連携し、猟友会の方々に不利益が生ずることの無いようにするのはもちろん、引き続き駆除等の対策を進めてまいります。1点目につきましては、ひぐまっぷのほか、防災無線での注意喚起、ヒグマ目撃情報があった場所への看板設置や猟友会のパトロール等で被害防止に取り組んでおります。現状につきましては、本年11月30日現在、出没等が13件、捕獲が8頭で、いずれも昨年度より減少しております。農業被害につきましては、令和5年度の被害面積は約12.2ヘクタール、被害額は約665万円で、令和4年度と比較し増加しております。2点目につきましては、本町においては地元猟友会と良好な関係を築いており、連携協力において支障は生じておりません。今後におきましても、引き続き猟友会に御協力をいただきながら、ヒグマ対策に取り組んでまいります。3点目につきましては、ゾーニングは北海道が策定するヒグマ管理計画で方針が示され、地域の実情に合わせて市町村が設定することとなりますが、本町では既にゾーニングの考えを取り入れてヒグマ対策に取り組んでおりますので、引き続き出没か所の環境等を考慮した対応を進めてまいります。以上でございます。○議長(野村祐司議員 5番議員の再質問を認めます。(「はい」の声)5番、保田議員。
再質問 5番 保田仁
それでは1点目につきまして再質問をさせていただきます。ヒグマの行動範囲については広く、1日に約数十キロメートルを移動すると言われております。50キロメートル以上も移動する場合があると、そういったことも言われております。当然、市町村の行政区域などはですね、熊もお構いなしということになりますので、市町村境界付近での目撃情報の共有は重要であると、そんな風に考えております。全道を網羅するヒグマップの導入につきましては、本町では、令和5年度からインターネットでの近隣町との情報共有していると認識をしておりますけれども、近隣ではですね、まだ導入に至っていない町もある。情報共有が不十分ではないかとそんな風に思っております。隣接する市や町の境界付近で熊が目撃されてもですね、隣町には周知されない事例もあり、2021年に札幌市東区での住宅街で起きました、4人が重軽症を負いましたケースについても、熊がですね自治体の境界を越えまして、移動し、情報共有がなされてきていなかったという事例があります。情報共有がですねなされていたからといって、全てが未然に防ぐことができるとは思っておりませんけれども、少なくともですね、市町村間で通報し合う、そんな情報共有が構築されていたならばですね、住民の安心安全につながるのではないかと、そんな風に思いますが、そこら辺のところはいかがでしょうか。(「はい」の声)
答弁 町長 角和浩幸
ご指摘のようにヒグマによる出没回数の増ですとか被害に対しまして、美瑛町ももちろんそうでございますし、美瑛町のいる上川管内の各自治体ともよく話題になっているところでございます。その中で、ご指摘のように本当に熊にとりまして町域、市町村域は存在しないもので、行動範囲が広いこの中でどう対処していくのかそれぞれやはり皆、危機感と課題の意識を持って、話合いの場は顔合わすたびに、話題になっているようなところでもございます。その中の一つは、やはりヒグマップの中で情報共有を図っていくということが、まず一つ実践としても行っておりますけれども、今できる手だてなのかと思っております。これまで美瑛町内では5年、以前は町内のマップづくりで対処して町民の方にお知らせをしてきましたけれども、やはり広域連携という観点からヒグマップの導入にも至ったという経緯もございますので、さらにこちらを活用を進めていこうというところでございます。もう1点は、市町村域がない広範囲の課題であるからこそ、やはり北海道、振興局も中心となった対策を講じていただきたいということは、上川管内の首長集まる機会の中で振興局、道の皆さんとお話しする機会あるごとにも、話題として伝えているところでございますので、広域の道の役割をさらに、頂くことも考えながら、さらなる市町村間の連携についても、協議を進めてまいりたいと考えております。(「はい」の声)
再質問 5番 保田仁
分かりました。それでは2点目、3点目についてご質問させて、再質問させていただきます。まず北海道でですね、道で改定予定のヒグマ管理計画、これはまだ今年策定といいますか、決定になると思います。まだ案の状態だと思いますけれども、各市町村のですね行政区域内をですね、熊出没の対応を区域ごとに変えるゾーニング管理を導入することとしております。そのゾーニングについてはですね、市街地などはこれ排除地域といいまして、原則捕獲駆除するというところで、田、畑、採草牧地などについては、防除地域として。それからヒグマ生息域としての緩衝地帯ですとかコア生息地域の4つに分類するもので、特にですね、住民に大きく影響を及ぼす地域としては、市街地などの排除地域ですとか、田畑、採草放牧地などの防除地域だと思います。これらの地域については銃器による駆除が伴うものということになっになろうかと思いますが、特に排除地域の市街地においてはですね、駆除や捕獲が原則となっていますので、ヒグマが出没したときには、鳥獣被害防止対策実施隊、これは猟友会の方々のハンターの方にですね、隊員になってもらっていると思いますけれども、猟友会のハンターの皆さんにですね、駆除の任務に当たってもらうのだろうと、そんな風に思っておりますけれども、猟友会のハンターの皆様についてはですね、ヒグマ捕獲の最前線で活躍していただける。美瑛町としても対処が難しいというそういう状況であります。今年度も捕獲が8頭ということでありますけれども、これはですね、銃器による駆除も含まれているのかなとそんな風に思っております。山林原野や農地での捕獲がですね、ほとんどなのかなと、そんな風に思いますけれども、しかしですね、今後想定しておかなければならないのは、市街地での銃器使用による駆除だと思っております。砂川市での事例もありますので、警察との連携、市街地に出没した場合の対応などをですね、しっかり役場、警察、猟友会、それから一般の町民との間でですね、対応ですとか避難に関するマニュアルの作成、それから避難訓練なども考えていかなければならないと、そんな風に考えておりますけれども、町長の考えはどのようになってるんでしょうか。伺います。(「はい」の声)
答弁 町長 角和浩幸
ご指摘のとおりでございまして、市街地、美瑛町も先ほど申しました。美瑛町では既に、北海道が想定をしておりますゾーニングに該当するような形の対処をとっております。その中で美瑛町におきましても、市街地を排除区域としているところでございます。これまでも、美瑛町の市街地を排除区域、人家、畜舎及び田畑や山林等の人の活動域を防除地域、その他人里から人の活動域から離れた山間部を緩衝帯という三つに分けて、既にこの区域の中で区域分けの中で対処をしているところでございます。猟友会の皆様方のお力がもう本当に大きく、ご協力を頂いているところでございまして、日々、感謝を申し上げているところでございますけれども、ご心配の市街地区での出没に対してどう対処していくのかということにつきまして、ご指摘頂きましたマニュアルというものは現在、ご指摘どおり、まだ存在してございません。で、今後ほかの地区、自治体での熊の出没例を見ますと、美瑛町におきましても、安穏としていられる現状ではないという風に存じますので、より一層、猟友会の皆様方そして警察の皆様方と情報交換を密にしながら、マニュアル的にこういう場合はこうしていく、法令で定められているものでございますけれども、それにのっとって、美瑛町の市街地地域地区においては、どのように行動してのか、どうしていくのかということについて綿密なシミュレーションですとか、情報共有を図ってまいりたいと考えてございます。(「はい」の声)
再質問 5番 保田仁
分かりました。それではですね特にですね市街地での銃器を使用しての駆除については、人命に関わる危険が大きいことですし、ハンターの皆さんが担うに当たりまして、大きなプレッシャーとリスクを背負うことになります。銃器所持免許取消しのリスクですとか、身分保障や損害、ハンターさんに対する身分保障ですとか、損害賠償のリスクをですね、保障するような制度も検討する、しなければならないと思いますけれども、どのようにお考えかお願いいたします。(「はい」の声)
答弁 町長 角和浩幸
身分保障する制度をとなりますと直接ちょっとお答えしにくい部分もありますけれども、不利益が最前線で体、命を張って取り組んで頂いている猟友会の方々が、その行為をもって不利益が及ぶようなことはあってはならないと思っております。裁判となりました事例につきまして、やはり法令に即してどうなのかという判断の上で裁判の判決がしかるべき判決が下されたということでございますので、一つにはやはり、法令を遵守する中でしかし、活動を続けていただくための環境づくりを行政としては支援しなければならないということになろうかなと思っております。先ほどのマニュアルの中ではございませんけれども、美瑛町域で例えばここの区域内であればどういうことが想定されるのか。どういうような事案であると、法令上、適切なのかあるいは法令を逸脱してしまうことになりかねないのかということを、事前にシミュレートしておくことがやはり大事かなと思いますので、まず最前線で活動していただいている猟友会の皆様方が今現に感じている、危険だなですとか、迷うなというようなお悩み事等の部分の情報共有とそれをどう解決していくのかというところを図ってまいりたいと思いますそういう意味で、さらなる猟友会、警察との情報共有と協議の場、密に持っていくというところが大切になってくるかなと考えてございます。(「はい」の声)
再質問 5番 保田仁
分かりました。私もですね、猟銃許可取消しっていうような処分というのは最終的に受けるのかもしれないですけども事前にですね、もっと協議連携を密にしておけばですね避けられた部分もあるのかなとそんな風にも思いますんで、これからの協議のほう、協議連携をもっと強化するようにですね、よろしくお願いをいたします。(「はい」の声)
答弁 町長 角和浩幸
ご指摘のとおりだと思います。事前に現実を想定した中での現実感のある協議、連携が図れれば、いざというときに備えが十分できると思っておりますので、協議連携の場をさらにさらに強めてまいりたいと考えてございます。(「はい」の声)
再質問 5番 保田仁
それでは最後になりますけれども、道のですね、ヒグマ管理計画によりますと、昭和37年から令和6年までの間にですね177人がですね、人身被害を受けております。その中でも多いのがヒグマの狩猟や、許可捕獲の際に、逆襲にあったことが原因と。次に山菜取りだとかキノコ取りだとかそういったものによるものだという統計があります。このようにですね、ハンターには自分自身に身の危険が及ぶリスクもあります。第5次美瑛町鳥獣被害防止計画によりますと、実施隊これハンターの皆さんですね実施隊の高齢化と技術継承や、技術力向上が課題だと記載されております。今後、町としてもですね、ヒグマに限らず、その他の鳥獣も含めまして若年層の隊員の確保と技術継承に積極的にですね、関与していく必要があると思いますけれども、どのようにお考えでしょうか。よろしくお願いします。(「はい」の声)
答弁 町長 角和浩幸
美瑛町猟友会におかれましてはこれは本当に恵まれているなと思いますけれども、会員数、現在42名で、若年層の20代、20歳、20代の方2名30代の方6名40代の方6名と、年齢層も若い層が多く、人数の総体としても、近隣の町村に比べても多い、非常に活発な活動をしていただいていると思っております。この良き伝統を守って多くの方にさらに猟友会ハンターへ加入していただくという呼びかけを続けるとともに、現在の美瑛町猟友会の皆様が活動しやすい環境づくりについて、さらに取り組んでまいりたいと思います。技術力の向上につきましては、お話をしてますと特に熊はそうですけど、ライフルでないと、狩猟できない、ライフルが想定している長射程での技能を向上させる場がなかなか道内では少ないんだというお声を聞いているところでございます。美瑛町猟友会だけのための技術向上の場ではなくて、近隣あるいは北海道全国を含めた方々のハンターの技術向上のための場となりますと、美瑛町1町でだけでどうにかなるという面ではないところもありますけれども、その面でも美瑛町がお役に立てるご支援できて技術向上のために、美瑛町としてご支援尽くすことができることがございますならば、ぜひ積極的にそのような技術訓練の向上のための策に取り組んでまいりたいと考えてございます。