みんなの議会

美瑛町議会 令和3年第4回定例会 2021年9月16日

(1)深刻な干ばつ害等を克服する農畜産再生産支援について/(2)生活に接近する害獣、予見されるヒグマ害の対策について

2021年9月16日、美瑛町議会の一般質問で、野村祐司議員が「深刻な干ばつ害等を克服する農畜産再生産支援について」「生活に接近する害獣、予見されるヒグマ害の対策について」について質問し、町長 角和浩幸が答弁しました。

質問者
野村祐司 議員
答弁者
町長 角和浩幸

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員が最初の質問で述べた件名は 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は議員の発言から取ったものです。

質問 10番 野村祐司

番号10番、野村祐司。質問方式、時間制限方式。質問事項、質問の要旨の順に述べさせていただきます。よろしくお願いいたします。1、深刻な干ばつ害等を克服する農畜産再生産支援について。本年6・7月の北海道は記録的高温と少雨になり、札幌管区気象台によると1946年の統計開始以来、月降水量の少なさでは1位となり、農業を主幹の産業とする美瑛町においても高温、熱波は例外ではなく、美瑛アメダスによる7月の降水量はたった7mmと昨年の約1割程度で、これらを裏打ちするようなデータが示されています。本年3月道議会でも「気候非常事態宣言」を採択し、道民一丸となって強い決意で取り組むことを示しています。さて、美瑛町民の皆さんの所得確保や経済振興の基礎となる農林商工観光を中心とする産業はコロナ禍における人流の抑制策が国策の下で宣言され、痛烈に経済的な打撃を全国に及ぼしています。未だに先行きが見通せない不安が地域に広がり、産業という屋台骨が大きくぐらついています。本町でもコロナ禍における農畜産物の消費低迷、米価格の低下、高温・干ばつによる農畜産物被害は必至で、主幹産業の農業では次年度への営農継続に不安が渦巻いています。先に示された食料自給率はカロリーベースでやっと37%となっており、日本人の胃袋が輸入によって満たされるいびつな構造改革は国が率先して進めることを願うものの、温暖化による生産基盤・土地改良、かんがい施設や農業技術革新は地方の力では限界がありますが、持続可能な営農の継承に向け、一定程度の行政による政策支援は不可欠と考えるものであり、次の点を町長に伺います。(1)記録的な高温、少雨による農業被害に対する耕種畑作・酪畜生産への持続可能な再生産の考え方について。(2)連年の気象災害を克服する農業所得確保対策の自賄対策に対する共済制度、収入保険制度への加入促進に対する負担軽減策について。2、生活に接近する害獣、予見されるヒグマ害の対策について。道はこのほど、北海道ヒグマ管理計画の素案をまとめ、その一部が公表されました。改訂の本旨は「市街地のクマ駆除、出没地区への警報発令」などとするもので、出没情報を頻繁に地域住民の皆さんから寄せられる中にあって、生息地に隣接して生産活動や生活をする住民にとっては決して迅速な対応とは言えないものの、人命尊重の立場から早い対策を望むものであります。令和2年度のヒグマ推定生息数は11,700頭で、春グマ駆除を廃止した1990年度の5,200頭からほぼ倍増したと指摘され、保護に重点を置いた施策の結果、個体が増え「人の生活域」への出没や人身事故の増加に繫がっています。令和3年度は記録が残る昭和59年以降最多人数の11人が死傷し、専門家からは道が積極的に関与を求める声が相次いでいるが、市街地での銃駆除をめぐる法的な制約もあり、実効性のある対策にこの素案が活かされるか疑問が残っています。さて、大雪山系十勝岳に最接近して農業生産活動を行う農業者からヒグマの目撃情報が頻繁に寄せられ、生息数の増加を裏打ちするような事象が現実にあります。今年2月に農林課がまとめたヒグマの捕獲頭数によりますと、令和2年までの過去3年間の捕獲頭数は平均10頭前後。何よりも命を脅かす害獣の存在に怯えながら生活・生産活動する地域住民の不安を抑える取り組みが行政に求められています。そこで、法の狭間で容易ではない駆除について、町長の考えを伺います。(1)人身被害防止を目的とした注意・警報の発令告知について。(2)駆除を全面依頼している道猟友会旭川支部美瑛部会の組織支援と捕獲技術者の育成について。質問の相手はいずれも町長でございます。よろしくお願いいたします。

答弁 町長 角和浩幸

10番野村議員さんよりの2項目にわたりますご質問にお答えさせていただきます。質問事項1点目、深刻な干ばつ害等を克服する農畜産再生産支援について、答弁申し上げます。今夏、北海道で発生した「100年に一度」とされる異常な干ばつは、農作物へ甚大な被害をもたらしており、その影響は本町においても同様で、少雨と高温によって全ての農作物に被害を及ぼし、種類によっては壊滅状態のものもあるなど、まさしく災害級の被害と言っても過言ではありません。議員御指摘のとおり、昨年来のコロナ禍による農畜産物の流通の停滞や価格の低迷なども重なり、生産者は二重苦に見舞われ、大変厳しい状況にあります。こういった苦境の中においても、未来に向けた前向きな生産者一人一人の御尽力が、本町の基幹産業である農業を守るものと考えており、その克服のための支援を現在検討しているところです。また、国や北海道に対しましても、この窮状を訴え、その対策を要請しているところです。1点目につきましては、記録的な干ばつ被害により、本年度の農作物の減収は避けては通れないものと考えており、また、次期作に向けた種子馬鈴薯等の種子の供給への影響も懸念されております。これら耕種畑作の収穫状況や酪農の生産状況などにつきましては、早期に全体を把握し、関係機関及び関係団体との連携を図りながら、次期作に向けた総合的な支援を検討してまいります。2点目につきましては、国の対策として、収入保険、農業共済、ナラシ対策等があり、災害等に対する所得確保対策として有効であると考えております。これらの対策には国の補助金が充当され、加入者の掛金軽減にもつながることから、有効に活用いただけるよう関係機関と連携を図り、保険制度等の周知及び加入促進に向けて取り組んでまいります。質問事項2点目、生活に接近する害獣、予見されるヒグマ害の対策についてでございます。ヒグマに関する通報件数は年々増加しており、個体数の増加による影響を痛感しているところです。この要因としましては、議員御指摘のとおり1990年に廃止となった春熊駆除や近年のヒグマ狩猟頭数の減少などにあると考えております。ヒグマは保護鳥獣であるため、駆除期であっても問題個体と判断されなければ駆除ができず、また、熊肉の活用方法も少ないことから、狩猟頭数が減少傾向にあり、狩猟者全体の高齢化とも相まって個体数が抑制されず、増加するヒグマ害への有効な対策に苦慮しております。1点目につきましては、人畜被害は是が非でも防がなくてはならない課題であり、そのためには町民の皆さまの協力も欠かせません。ヒグマ対策で重要なことは「出会わない」ことであり、そのためには餌となる誘因物を適正に管理していただくこと、野山へ入る際は鈴やラジオなど音が出る物を携行していただくことなど、ヒグマに出会わないための注意事項について、広報紙やホームページ、フェイスブックなどにより周知しております。さらに本年7月からは、直近の出没情報をホームページに公開し、より広く注意喚起を行っているところです。また、人家や家畜舎付近でのヒグマの出没に対しましては、猟友会によるパトロールはもとより、出没を知らせる注意看板の設置、行政区や学校等の関係機関との情報共有などによる安全確保に努めており、仮に市街地など銃器の使用ができない区域に出没した場合につきましても、警察等との連携体制による封鎖対策を整備しているところです。2点目につきましては、町独自に銃所持及び狩猟免許の取得に係る費用の一部を助成しており、本町の猟友会は、近隣町村の中で最多の会員数を有し、30歳以下の若年会員も5人在籍しております。しかし、若手会員のヒグマの狩猟経験が浅いことは否めないため、熟練会員による指導や研修会等を行うなど、安全な狩猟が可能となるよう時間を掛けて担い手育成に努めてまいります。以上です。

再質問 10番 野村祐司

再質問いたします。よろしくお願いいたします。まず、1番目の質問のところでございますが、今の言う温暖化という部分については、北海道の産業構造を大きく変えている問題だという風にも指摘のとおりであります。農業以外では、例えば、えりも町付近では、今の盛んの秋サケ漁がブリに変わってしまったり、網走もそうっていう風に聞いております。漁業の産業構造が大きく変換してる。それから、北海道でいえば、前段、町長からも報告がありましたが、農業被害については本当に、もう人の手ではどうもならんというような状況に来てるっていうのが今の実感するところであります。例えば、大きく被害を受けているのが、馬鈴薯、それからビートにおいては、もう減収はもう免れない。減収イコール所得になりますので、特に、寒冷地作物のエースと言われていた馬鈴薯、さらには、ビートなんかは、もう何か今年はもう沖縄で種を蒔いたみたいな感じで、そのような状況というのが今の実態であります。そこで、非常に難しい、いずい問題であるとは分かりながら、ちょっと再質問させてもらいますが、今回のその産業を支える、美瑛町の経済を支える産業がこのような状態であるいうことで、もう少し画期的な答弁をちょっと期待はしていたんですが、今後の推移を見ながら、それぞれまた再生産支援を考えるというところで答弁をいただいておりますので、これをよろしくお願いしたいと思いますが。それではその再生産支援という部分は、どのようなところを今のところ考えているのか、これについてまずお伺いをさせていただきます。関係団体との連携という前提がありますので、それらを踏まえて今のところお考えがあればお伺いをいたします。(「はい」の声)

答弁 町長 角和浩幸

はい、先ほども答弁申しましたけども、この夏の干ばつと高温は、まさに文字どおり僕は災害であると思っております。そういう思いで国・道とも会合等で会う機会がありましたら、その思いを伝え、自治体だけで解決できる、そういう被害ではない、国・道からの支援も是非ともお願いしたいという働きかけをしているところでもございます。ただ、国・道の支援を待ってる訳にもまいりません。美瑛町といたしましても、基幹産業の農業を持続可能なものとして、時期作、来年も作付をしていただき、持続的な農業を図っていただくためのご支援を全力で取り組んでまいる、そういう決意でございます。ただ、現状まだ収穫が全部終わってない状況でございます。馬鈴薯、ビート、タマネギと小玉傾向にあるですとか、被害の状況の方は、明らかになりつつありますけれども、全ての収穫が終わっておりませんので、まずはそこを見極めさせていただきたいと思います。ただ、既に現時点から美瑛町農協さんはじめ、関係団体との協議は既に進めておりますので、今後の収穫状況、被害状況などを見ながら、有効な支援策について、関係団体と共に協議を進め、被害が早期に把握でき、分かりましたら、早急なる手立てを打ってまいりたいと考えてございます。そういう訳でございまして、今、確定的にこういうものとこういうものを支援をさせていただくというところまでは至ってはございませんけれども、参考までに、今調べておりますと、過去の農作業の被害におきまして、穀類乾燥調製施設の利用料の助成ですとか、肥料代の支援、種子馬鈴薯購入費の支援、利子補給など、これまでの美瑛町が様々、支援策を講じてきた経緯もございます。このような過去に美瑛町が行ってきた支援策をも検討に入れながら、今年のこの大きな被害に対する有効な支援策を講じてまいりたいと考えております。また、畑作だけではございませんで、酪農関係、特に、二番草、デントコーンの不作、こちらに対する被害というものも、既に明らかになっている訳でございまして、畑作、酪農を含め、美瑛町農業をお支えする、その方策について早急にまとめてまいりたいと考えてございます。(「はい」の声)

再質問 10番 野村祐司

過去を踏襲しながらそれぞれ検討するという町長の力強い考え方を伺いましたので、もちろんこれは天変地異ですから、美瑛町にどうするのこうするのと非常に言いづらいところもあるんですけど、これはやっぱり、国や道がきちんと再生産支援をするというようなところで、他の団体もするようでありますから、それにもちろん期待するのでありますけど、やはり町として今のような過去を踏襲してということでいわゆる真水に近いものを投入するのであれば、やはりその勢いのある再生産というかね、逆に分かりやすく、これ町の支援の部分ですよっていう風に分かりやすく、その支援の内容を告知すべきだと考えておりますが、これについて町長の考えをお伺いをいたします。(「はい」の声)

答弁 町長 角和浩幸

はい、おっしゃるとおりでございまして、町がその基幹産業である農業にどう対峙して向かってどう関わっているのかという姿勢をお示しするという意味でも、勢いのある施策事業というのが生産者の皆さまから望まれているのかなという風に受け止めております。過去の事業内容、過去を踏襲するという訳ではございません。これまでやってきたものがどういうものであり、その事業がどういう効果を生んだのかということも踏まえて検討させていただきながら、しかし、この干害、高温というのは、恐らく過去に例のない害であろうと思いますので、この特殊性、今年の特殊性を鑑みて、いかに有効で効果的な支援策を講じることができるのか、早急に詰めてまいり、そして、生産者の方々にお示しをしていきたいという風に考えております。(「はい」の声)

再質問 10番 野村祐司

次に、自賄対策についてお伺いをさせていただきます。答弁書の中でも「100年に一度」というような言葉が載っておりますけど、いろいろ気象の報道なんか見てみたら過去に経験のない被害がっていうのが、2年おきぐらいに起きていたり、非常に予測の難しい時代になっていると。特に、この自賄対策という部分については、やはり、こういう高温障害のほか、雨であったり、それから極端な寒冷であったりというのは、色んなところであるんですけど、一つには共済制度とか収入保険制度というのが今あります。ここでもそれぞれ促進をするというような答弁をいただいておりますけど、作物ごとの共済制度の加入、上川中央NOSAIでちょっと伺ってきました。水稲・麦については一定面積以上は当然加入でありますので、畑作全体では約8割と。それから畜産では大半という言葉しか出なかったんですが、大半。それからそ菜はハウス中心で7割ほどというようなお話を伺いました。他の考えでは非常に高いそうです。非常高い分野で入ってると。これはどういうことかというと、過去数年前でありますけど、行政支援で共済制度、それから収入保険制度への誘導処置をした経過があります。これは非常に大きいんじゃないかと担当は言っております。そこで、共済制度の他にもう一つ捕捉するのが、収入保険制度というのがあるんですが、これ収入保険加入になると、グーンと3割ぐらいに一気に落ちてしまう、こんな経過があります。これは何かというと、青色申告が前提であるということがあるものだから、この青申に加入しないとこの保険に入れないってことなりますので、やはり、入れ入れっていうのは非常によく分かるんですけど、青色申告の加入促進をしていかないと、中々これが捕捉できないってことなりますので、青色申告制度加入へのサポートが大前提にあるということでありますので、この辺、要望いたしますと共に、この青色申告制度についても、当然、加入促進を図っていくというようなことが必要だと思いますので、考えがあればお伺いいたしたい。なお、共済制度については、青申加入が将来は前提になってくるということも伺っておりますので、これが一番大前提になってくるところでございますので、青色申告制度の加入に対するサポートもお考えいただきたいということでありますので、この点についてお伺いいたします。(「はい」の声)

答弁 町長 角和浩幸

収入保険に関してでございます。収入保険制度ができまして、農業の分野においては、所得の部分の天災等の被害の補てんという意味では、かなり前進した制度になったな、できたなという風に受け止めていました。ただ、議員ご指摘のとおり、加入率が低いという現状にあります。そこがなぜ低いのかというところの分析までは至っておりませんでしたけれども、ただいま、ご指摘いただきまして、青色申告もその要因になっているのではないかということを聞きまして、いや、そこが要因になっているのであれば、更なる促進のサポートしていかなければならないなという風に受け止めております。農業者、生産者の方々も大分白色から青申に、青に変わってきているという風には思っております。その中には、農連さんの青申会の取り組みと、生産者の方々の団体での自らの取り組みも行われておりますので、普及されてると思っております。美瑛町といたしましても、農業者の方の、さらに、青色申告への転換に向けて、どのようなサポートができるのかも含めて検討をし、その上で、青色申告をしていただいた上で収入保険の加入をしていただくことで、安定的な持続的な農業経営が実現できる、そういう体制に力を注いでまいりたいと考えております。(「はい」の声)

再質問 10番 野村祐司

次に、ヒグマ対策について質問させていただきます。このクマの問題も非常に最近、新聞報道を見ると、ああいうような状況でありますから、これもいずくて機微の問題であるということで、担当がもう本当に頭悩ましているんではないかと思っております。しかしながら、今話を色んな情報を地域の生産者から聞く中では、間違いなくクマ多いんだよねっていうのが実態であります。報告もされておりますけど、地域に行くと、いや、もう慣れちゃって、いるのは分かるんだけど報告しないんだよね、なんていうところもありますので、実態はね、もっと目撃数が私は多いと思っています。そこで、8月に出した道のヒグマ管理計画でありますけど、答弁書のとおりで、私はよく答弁いただいたなと思っております。そこで、この中で特に、駆除についても非常に緩和されたと言っては、そういうことなんですけど、もう少し私は駆除に対しては寛容であっても良いんではないかなと、個人的には思うんですけど。その辺はやっぱり法の狭間というところがありまして、非常に今のような実態になってると。そこで、告知、今回のヒグマ管理計画では、周知しなさいっていうことが大きくなってるんですよね。今回7月に広報紙もありましたように、ヒグマが出てますよ、確かに告知はしていただいてます。それからホームページも載っております。それでは7月に、今は9月でありますけど、7月の情報をそのまま頭に置いてるかっていったら中々置いてないという実態でありまして、過去にもありましたけど、昨日、どこどこの地区で熊の出没情報がありました。これぐらいの告知は、私としては良いんじゃないかと思うんですが、何でできないのかっていう私疑問持ってるんですけど、これは観光だとか色んな障害もあるんでしょうけど、やはり近隣の住民の命を守るという点で言えば、新しい情報を緊急に伝えるというのがまずは大事ではないかと思うんですが、この発生情報の告知について考えをお伺いいたします。(「はい」の声)

答弁 町長 角和浩幸

はい、クマ出没に目撃に関する情報の提供でございます。一つは答弁申し上げましたし、議員からもご指摘を頂戴しました、7月から町独自でホームページで目撃箇所について、告知をしていこうという取り組みを進めております。これは近隣の自治体とは少し違う形ではあるんですけれども、町独自で目撃して時間を置かず、すぐにホームページに掲載することができるという利点があることから、この形を取らせていただき、町民の皆さまへの周知に努めているところでございます。美瑛町内でヒグマの目撃の難しいところは、これは町内だけではないですけれども、ある一点で目撃情報があったと。しかし、クマの移動半径というのは非常に広いものがございますので、そのポイントだけを示すことでは、10キロ先、20キロ先が安全かというと、決してそうではない。大きな移動を伴うところに、一つのポイントを示すことがかえってそれが良いのかどうかというような議論も内部ではしたところでございます。ただ、目撃は大きな一つのポイントでありますので、そのことについてはお知らせしていこうよということで広報に取り組んでおります。美瑛町独自のもう一つは、市街地ではなく山林に近いところ、あるいは山林内での目撃がある、こちらの件数も多くなっております。その場合に、人への被害がどの程度のものが想定されるのかということ、近隣に人家がない中で山中での目撃そのものも一つ一つポイントとして押さえていくものかどうかということについても議論をしているところでもありました。過去に、町の近いところでクマが出没したケースがありました。丸山橋公園の近くでの目撃情報がありました。その際は、防災無線を通して危険を呼びかけさせていただきましたけれども、そういう状況とは少し違う、山の中についてまでお知らせする必要性があるのかどうかということを考えて、現在は市街地の人家の多いところの出没についてのみ、防災無線を通じてのお知らせはさせていただいているところでございます。ただ、クマの移動範囲が広いこと、そして人家、畑が山中にあること等、危険度というのはどういうところが危険かというのは、その個別、個別のケースがあると思います。一概に、市街地だからお知らせします、防災無線も使います、山間部についてはこれまでどおりお知らせしませんというのは、画一的な対応になってるかなという反省もございますので、危険状況に応じて、町民の皆さまにホームページ、広報紙のみならず、防災無線を通じた告知、警戒情報の発令について検討してまいりたいと思います。(「はい」の声)

再質問 10番 野村祐司

クマっていうのは学習する動物なものだから、いわゆるその人食いグマ、それから、逆に言えば、人慣れ、クマ慣れ人間っていうかね、その人食いグマがちょっと非常に厄介で、この前話を聞いてみたら、滝上で人身事故があったんですけど、新聞報道では、性別が分からない遺体が発見されたと。これもちょっと先生に話振って聞いてみたら、そうなんですよねと、胴体と首が違うところにありましたと、そんなような状態で、いわゆるその、人間を食べたクマは学習して、また襲うだろうというような。やっぱりね、このヒグマ管理計画も私は甘いと思うんですけど、行政も本当に困ってると私は思うんですけど、やはりクマの生態をよく観察して、そのヒグマの活動が活発になるとか、荒くなるね、例えば、5月から6月の交尾期と、それから9月から10月の、今、脂肪を蓄える、いわゆる過食生理期というそうですけど、この時ぐらいは、やはり迅速に情報を伝える必要が私はあるんじゃないかと思うんですね。そんなことも踏まえて、今の町長の答弁も理解はいたしますけど、やっぱり美瑛町の人命を守る、それから、なんでも法則も、非常に難しいっていうのは分かるんですよ。発生所は何月何日に熊が発生しましたと看板を立ててくれるとよく分かるんですけど、さっき言ったようにクマは移動していくので、一番その苦情として出てくるのが、キノコも採りに行けないっていうね、こんなような今状況なんでね、その辺の状況を何とか知らせることはできないかということもありますので、その辺も考慮していただきたいと思います。その辺町長考えあれば。(「はい」の声)

答弁 町長 角和浩幸

はい、クマの性質、本当に調べてみると議員ご指摘のとおりでありまして、一度人を襲ったり、食べてしまったりとかっていう経験のあるクマというのは二度、三度同じ行動をとるという風に教わりました。一方、一般的にはクマは人を恐れるので、人の気配を感じたら逃げていくものだというような記載もございました。ただ、人に慣れてくるというところが、やはり、ご指摘のとおり一番怖いところだろうなと思っております。本当かどうか分かりませんけれども、銃の音を聞いたらクマが寄ってくる時代になってるという話も聞いたことがありました。それは、ハンターがシカを打って、シカの内臓とかを廃棄して帰ると、それが餌になっているということで、クマを呼び寄せている可能性もあるというような記載をあるところも読んだことがございます。これまで考えられていたクマの習性と、今の人慣れしているクマが、どう変わってきてるのかというのは未知の部分もありますので、人命を最優先するという観点からは、注意するに越したことはない。町役場としては、町民の命を守っていくのがもう最大の仕事でありますので、町民の安全を確保するための取り組みを進めてまいる、そういう決意でございます。ご指摘頂きましたので、どこの部分までというのは少し検討させていただきたいですけれども、クマの出没、目撃情報につきまして、より町民の多くの方に分かりやすい、タイミングを逃さず、速やかにお伝えできるあり方について、内部で検討させていただきたいと思います。(「はい」の声)

再質問 10番 野村祐司

よろしくお願いします。最後になりますけど、この決定的な防止にはならないんですけど、やはりこの前の佐藤教授なんか言ってるのがね、やっぱり問題個体はもうすぐ駆除しちゃうというようなことを言っておりましたし、美瑛町だけでなくて、隣接町村、振興局ときちっと連携をしていきなさいと、これも当たり前の話であります。それから、電気柵の設置も有効ですよと。それと、町民へ普及啓発をきちんとしするしかないと。こんなことをおっしゃっておりましたので、いずれにしてもこれは美瑛町だけの問題ではありませんので、もちろん協議会か何かを通して、そのような行政活動を特に行っていただきたいと申し上げて、私の質問を終わります。以上です。(「はい」の声)

答弁 町長 角和浩幸

はい、ご指摘のとおりでございまして法的な面からいえば、国・道の条例に基づいた中での行動になってしまう訳でございまして、そことの連携を図り、その中で自治体としてできることについてより深めてまいりたいと思いますし、クマの行動範囲が、クマには町村の境などありませんので近隣市町村へ移動して行動しておりますので、そういう意味では、近隣の市町村との連携もますます図っていかなければならないなという風に考えております。上川の町村会におきましても、会合の時に各町のクマの状況について情報交換をするということも、今、行っておりますので、町村だけでなく関連機関も含めて、多くの機関、団体との連携を深めてまいりたいと思います。出遭わないことが、クマに遭わないことが一番だという風に答弁させていただきましたけれども、町民の皆さまに対しましても、クマにまず遭わないためにどう身を守る、そのための行動はどういうものであるということにつきまして分かりやすくお知らせをし、お願いをさせていただきたいなという風に考えているところでございます。

出典:美瑛町議会 令和3年第4回定例会 2021年9月16日 議事録 PDF(21ページ) 間違いを知らせる