美唄市議会 令和5年第4回定例会 2023年12月11日
(1)医療行政について/(2)環境行政について
2023年12月11日、美唄市議会の一般質問で、本郷幸治議員が「医療行政について」「環境行政について」について質問し、市長 桜井恒が答弁しました。
- 質問者
- 本郷幸治 議員
- 答弁者
- 市長 桜井恒
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 本郷幸治
令和5年第4回市議会定例会に当たり、大綱2点について、市長に質問します。大綱の1点目は、医療行政について。その一つ目は、帯状疱疹ワクチン接種について伺います。この質問については、昨年の第2回定例会で取り上げましたが、改めて桜井市長に質問をします。誰もが幸せに暮らすために「健康」であることはとても大きな要因であり、「健康寿命の延伸」と不健康な期間の短縮や予防は極めて重要な課題であります。2013年に成立した持続可能な社会保障制度の確立を図るための改革の推進に関する法律の中で、第2条第1項で、健康に関しては人口の高齢化が急速に進展する中で、高齢者も若者も健康で年齢等に関わりなく働くことができ、持てる力を最大限に発揮して生きることができる環境の整備等に努めることや、第4条第3項では、健康の維持増進、疾病の予防及び早期発見等を積極的に促進することとうたわれております。子どもの頃、水ぼうそうにかかった記憶のある方もいるかと思いますが、水ぼうそうは一度かかり、治った後も実はウイルスは体の中の神経節に生涯隠れていて、加齢による免疫力の低下や過労やストレスが引き金となって再発症することがあり、それが帯状疱疹と呼ばれるものであります。帯状疱疹の原因となるウイルス、日本人成人の90%以上の方の体内に潜んでいて、50歳を境に発症率は急激に上昇し、60歳代から80歳代でピークを迎えます。80歳までに約3人に1人が帯状疱疹になると言われております。帯状疱疹の症状は、身体の左右どちらか一方に最初はピリピリ、チクチクと刺すような傷みがあり、夜も眠れないほど激しい場合があります。そして、赤い斑点と小さな水膨れが神経に沿って帯状に現れることから、帯状疱疹と名付けられました。神経が損傷されることで、皮膚の症状が治った後も傷みが残ることがあり、3か月以上痛みが続くものを「帯状疱疹後神経痛」と呼び、日常生活が困難になります。また、帯状疱疹が現れる部位によっては、顔面神経麻痺、目の障がい、難聴、耳なり、目まい等の重い後遺症が生じることもあります。帯状疱疹ワクチンは、日本では厚生労働省により、2016年3月に50歳以上の者に対する帯状疱疹の予防として、効果が追記されました。2016年から実施している水痘ワクチンに加えて、新たに2020年に使用開始となった不活化ワクチンは、生ワクチンに比べると、予防効果が非常に高く、効果が長期間持続し、がんや膠原病などで免疫が低下している人でも接種できる点が優れています。帯状疱疹の予防接種は、発症を防ぐものではありませんが、発症しても軽症ですみ、後遺症の予防につながるとされております。しかし、一般市民の多くの方が帯状疱疹ワクチンを知らない人が多いのではないのでしょうか。そこで、市民の方に帯状疱疹ワクチンの周知と接種の推進についてのご見解を伺います。また、先ほども申し述べましたが、帯状疱疹の発症率は50歳を境に急激に上昇し、60歳代から80歳代でピークを迎えます。本市でも、急速に高齢化が進むなか、シニア世代の方々が元気に活躍されることが大切なことであり、また高齢になってからの強い痛みはとても苦痛だと思います。しかし、帯状疱疹ワクチンの接種費用は、生ワクチンで1回8,000円程度、不活化ワクチンは1回2万2,000円程度と高額で、しかも2回接種しなければなりません。ちなみに、今年の9月3日現在のワクチン接種の状況では、空知管内では、2023年から4か所の自治体が50%前後の公費助成を実施し、全道では32か所の自治体が同じく50%前後の公費負担を実施しております。本市においても、決して例外ではなく、市民の健康を守るという観点から、帯状疱疹ワクチン接種の公費助成をすべきと考えていますが、市長のご所見を伺います。その二つ目は、男性トイレのサニタリーボックスの設置について伺います。サニタリーボックスがなくて困っている男性のお話をお聞きしました。サニタリーボックスとは、女性であれば生理用品などを捨てる目的で女性トイレに設置されていると認識しております。一方、男性トイレには設置されてないことが多く、前立腺がんや膀胱がんを患った男性の方が使用済みの尿漏れパットを捨てる場合に困るケースが生じております。近年、日本の食文化が欧米化してきたことが原因で、国立がん研究センターが示した2019年の統計によりますと、高齢者男性を中心に前立腺がんや膀胱がんになる方が増えていると言われております。前立腺がんや膀胱がんの手術後は頻尿や尿漏れの症状が起きやすくなるそうです。ですから、手術を受けた男性は日常生活においても、尿意を感じる頻度が増え、時には我慢ができず、漏らしてしまうことになります。おむつや尿漏れパットを着用する方が多いそうです。このような状況にもかかわらず、公共施設などの男性用トイレの個室にはサニタリーボックスの設置が進んでおりません。パット等を捨てる場所が無いため、外出先から自宅までビニール袋などに入れて持ち帰らざるを得ない人が多くいるそうです。日本トイレ協会が昨年2月に実施したアンケートでは、尿漏れパットや紙パンツを使う男性の7割が「捨てる場所がなくて困っている」との回答がありました。デリケートな問題は男性も声を発しにくいもので、安心して外出できる環境づくりのためにも、男性トイレにサニタリーボックスを設置することが求められております。そこで伺います。一つ目として、本市に男性用トイレ各個室にサニタリーボックスが設置されているのか、その状況をお聞かせください。二つ目として、現在、男性トイレにサニタリーボックスを設置する動きは、自治体のほか商業施設でも少しずつ広がりを見せております。小さな声かもしれませんが、当事者にとりましては大変な困りごとであります。本市も関係施設へ、サニタリーボックスの設置を推進するとともに、正しい利用を促すために、トイレの出入り口に病気等でおむつや尿漏パットを利用している方のためにサニタリーボックスを設置している旨の案内掲示板を貼り出すことも併せて対応してはいかがでしょうか、市長のお考えをお聞かせください。大綱の2点目は、環境行政について。宮島沼の水質と生態系について伺います。宮島沼が2002年11月18日にラムサール条約湿地登録され、全道では現在53か所が湿地登録されています。湿地登録されてから21年が経過しました。国指定鳥獣特別保護区にも指定され、本市にありましては貴重な観光資源として、毎年春と秋には7万羽前後の多くのマガンや白鳥等の中継地として、宮島沼に飛来したときに合わせて、市内外からも多くのバードウオッチャー等が観察に来ております。また、貴重な自然環境と観光資源を守るため地域住民の多大なるご協力も決して見過ごすわけにはいきません。今年の第3回定例会で、同僚議員が「宮島沼」について質問をしましたが、改めて現状と課題について、また、同僚議員に対しての答弁も踏まえて、何点か質問をさせていただきます。一つ目として、水質調査及び方法などについて伺います。成分について、どこの専門機関がいつ調査をしたのか。また、その調査の結果として、なぜ窒素・リンの二つの成分だったのか。他の成分はどうであったのか、具体的な説明を求めます。次に、水質の安定化について、水質の安定化のため、沈水植物群落の再生に専門家と取組を進めていくとの答弁がありましたが、その沈水植物群落の内容を具体的に説明してください。この植物が厄介な水田雑草化の恐れがないのか伺います。また、専門家とはどこの機関の方なのかも伺います。次に、沼の生態系について、沼の近隣住民は、登録以前は動植物とも豊かな生態系を保っていて、カニ・エビ等魚介類やジュンサイ・ヒシの実など地元の人達の貴重なタンパク原として大事にされてきたとお聞きしております。そこで、登録以前と現在の沼の生態系はどのように変化しているのか伺います。二つ目として、沼の堆積物についての現状について、沼の生態系に大きな影響を与えている堆積物のしゅんせつも検討しているとの答弁がありました。湿地登録以前と直近の水深と面積はどのように変化しているのか。湿地登録になってから一度もしゅんせつ工事もされていないと聞き及んでおります。もし事実であれば、なぜ放置していたのか伺います。また、早急に工事に取り組まなければ、沼がいつかは消滅するのが、これは必然です。市として具体的な対策をどのように検討しているのか伺います。三つ目として、水質と農業問題について、宮島沼の排水について、緑色の沼の水が通年で国営三ヶ月月排水となって垂れ流している状況であります。この排水に対しても、専門家の見解では影響はないとのことですが、この具体的な根拠を示してください。併せて、ラムサール湿地登録から直近までの専門家の調査方法と年度ごとの調査結果も示してください。こうした現象は大沼排水機場276㏊の受益者や関係団体も強い関心を持っており、「食料安全保障」にも関わる大きな問題であります。万が一にも大事に至る前に、本市として専門機関に依頼して速やかに調査し、改善すべきと考えますが、市長の考えを伺います。四つ目として、湿地センターと沼の整備について。幅員4mの市道20線通りがマナーの悪い来訪客や食害等に地元住民に大きな負担と迷惑をかけているとお聞きしております。これらに対する市の認識について伺い、以下、何点か質問をさせていただきます。一つ目として、湿地センターの設備について。注意看板・遮光壁・駐車場の安全柵等が破損しております。景観上も安全上の観点から早急に補修、改修等に向けた具体的な対応について伺います。次に、センター北側人工池について、幅4m×長さ15mの日本の人工池の設置目的について伺います。当時は山菜採りなど地元の人も含めて利用します。原野の中に突然落とし穴のような人工池があり大変危険であります。特別な目的が無ければ、原状回復をすべきと思いますが、市の対応について伺います。次に、湿地センターの管理体制について、センターにおいてエンジン付きの草刈り機や大型の除雪機等の取り扱いの実態はどのようになっているのか。一般に回転物の機械の操作については、危険を伴う作業で細心の注意が必要な作業で、土木現場では、有資格者が操作していると聞いております。センターでは、具体的に誰がどのような作業手順で操作しているのか。また、どのような安全対策を講じているのかも伺います。
答弁 市長 桜井恒
帯状疱疹ワクチン接種についてでありますが、初めに、帯状疱疹ワクチンの周知と接種の推進につきましては、現在、帯状疱疹ワクチンは50歳以上の方を対象とした任意接種となっており、一般社団法人日本ワクチン産業協会の文献によりますと、薬事承認されている2種類のワクチンは、発症予防や発症後2割の方が後遺症となる「帯状疱疹後神経痛」において、軽減効果があるとされていることから、予防効果のあるワクチンと認識しております。今後、ワクチンの効果と副反応について十分理解いただいた上で、安全に接種いただけるよう、接種間隔や接種可能な医療機関の情報等も含め市のホームページ等で情報発信に努めてまいります。次に、接種費用の助成につきましては、任意接種から予防接種法に基づく定期接種になることで、接種費用の助成と接種後の健康被害が生じた場合には、法に基づく救済制度が適用されることから、令和5年10月19日付で、北海道市長会を通して国に対し、帯状疱疹ワクチンの定期接種化に向けて要請したところであります。また、国の厚生科学審議会においても、定期接種化に向けて、ワクチンの有効性・安全性、有効性の持続期間などの医学的知見や中立的に費用対効果の評価等を踏まえ、検討しているところであります。昨今、市民から帯状疱疹に罹患され辛い症状があるとの健康相談や帯状疱疹ワクチン接種の費用助成を求める声もいただいているところでありますが、接種費用の公費助成を行っている道内の市において接種率がおおむね2%であることや、接種費用の半額助成を行った場合においても、ワクチンの種類によっては2万円を超える自己負担が生じるところであります。これらのことから、市といたしましては、引き続き国の動向を注視するとともに、帯状疱疹ワクチン接種費用の公費助成の在り方について、医師会や市内医療機関からのご意見を伺いながら検討してまいります。次に、男性用トイレのサニタリーボックスの設置についてでありますが、初めに、本市の公共施設における男性用トイレのサニタリーボックスにつきましては、設置をしていないところでありますが、多目的トイレにつきましては、大半の施設に設置しております。次に、男性用トイレのサニタリーボックス設置につきましては、全国的に設置する動きが広まっており、本市においては、市民の皆様からご相談やお問合せをお受けしていないところでありますが、ニーズは潜在化していると思われます。がん研究振興財団の統計によりますと、男性が罹患するがんのうち、前立腺がんは最も多く、前立腺がんの治療や加齢等の影響により、頻尿や尿漏れなどの症状が起きやすく、尿漏れパッドやおむつを使用している男性が増えている状況と認識しているところであります。外出の際に、使用済みのパッド等を持ち帰らずに廃棄でき、安心して外出できるために、男性用トイレにおけるサニタリーボックスの必要性や案内掲示の周知啓発に努めるとともに、本庁舎及び保健センターに試験的に設置し、利用状況や課題等を明らかにした上で、他の公共施設や市内の施設に設置が広がるよう努めてまいります。次に、宮島沼の水質と生態系についてでありますが、初めに、第3回定例会において、全窒素・全リンの2種類の検査結果について答弁させていただきましたが、環境省で規定している湖沼に係る生活環境等の保全に関する環境基準の基準値が2項目であることから、同調査項目を答弁したところであります。また、水質調査及び方法につきましては、酪農学園大学水質科学研究室の協力により、全窒素・全リンのほか、COD、クロロフィルアルファ、懸濁物質量など、全28項目の成分について、4月から11月の毎月1回程度実施しているところであります。次に、沈水植物群落につきましては、マツモ、クロモ、センニンモなど、水中に生える植物の総称であります。沈水植物は、かつては宮島沼に繁茂しており、水中の栄養分を優先的に利用する、沼の土壌を安定させるなど、水質の自浄作用を持っているところであります。現在、宮島沼に再生しようと取り組んでいる沈水植物は、一時的にしか湛水されない水田環境では生育できず、水田雑草には含まれないものとなっているところであります。沈水植物群落の再生に向けては、東京農工大学グローバル研究員の協力の下で試験を進めているところであります。次に、沼の生態系につきましては、宮島沼がラムサール条約に登録されたのは、2002年11月18日になりますが、宮島沼の水質については、1990年代に急激に悪化しており、1996年には報道でも取り上げられたところであります。ラムサール条約登録後につきましても、水質の悪化に伴い、一部の魚類や水生昆虫、水生植物や、かつて豊富に生息していた川エビも現在では確認されておりませんが、最も大きな変化は登録前の1990年代に起こっていたものと考えているところであります。沼の堆積物についての現状につきましては、初めに、宮島沼の水深は、1990年に湖心部で120cmと記録されておりますが、1994年には70cm、2007年には55cmとなっているところであり、水面積に関しては、1983年に26.8haと推定されていますが、2007年には25.1㏊、2022年には22.9haとなっているところであります。宮島沼の水環境の保全と再生に向けた取組の一つとして、宮島沼の底質のしゅんせつは宮島沼の水環境を改善する上で、必要な事業と考えているところでありますが、しゅんせつにつきましては、多額の費用を要することから、現時点では、具体的な話には進んでいないところであります。宮島沼のしゅんせつの効果といたしましては、水質を改善するだけでなく、雨水貯留機能を高め、治水上の効果を期待できますことから、流域治水の一環としてしゅんせつを実現する可能性を検討しているところであります。次に、水質と農業問題につきましては、かんがい期は、宮島沼の水位と三ヶ月排水の水位は拮抗していることから、宮島沼から水が常に大量に流入する状況にはないと考えているところでありますが、三ヶ月排水を利用している北海土地改良区と協議の上、来年の雪解け以降に調査を行う予定であります。緑色の排水の原因につきましては、有機物である植物プランクトンであることから、人体に有害な化学物質や重金属ではありませんが、この点についても、今後実施する調査結果を踏まえ、改めてお示ししていきたいと考えております。次に、宮島沼の水質に関する調査につきましては、2004年から2011年までは、北海土地改良区により、5月から9月までの各月において、22項目に関する調査が実施されていたところですが、それ以降は、酪農学園大学の協力によって、4月から11月の毎月1回程度、28項目に関する調査が行われているところであります。宮島沼からの排水につきましては、現在、既に北海土地改良区とも状況の共有をしており、来年度改めて調査を実施する方向で調整を進めているところであります。次に、湿地センターの整備につきましては、宮島沼の周辺に環境省と本市、さらに農地整備事業における地域貢献により、周辺農地への進入を禁止する注意看板を設置しているところであります。また、市道や駐車場に宮島沼へ車のライトの光が入らないように設置している遮光壁につきましては、経年劣化や冬期間の積雪等の影響を受け、大部分が破損している状況であります。これまで傷みの激しい注意看板や、一般駐車場の遮光壁につきましては、更新してきているものの、全ての設備を一度に修繕や更新することが困難なことから、順次、改修等の整備に努めてまいります。次に、センター北側の人工池につきましては、しゅんせつの実施に向けて、既に陸地下や乾燥化が進んでいる北側の湖岸部において、2018年度に表土を掘削して水面を再生し、その効果を検証しているところであります。周辺農地の所有者の方々が、ほ場の確認等のため、農地と隣接している宮島沼敷地に入ることが想定されますことから、注意喚起などの安全対策を講じてまいります。次に、湿地センターの管理体制につきましては、夏季の草刈りや冬季の除雪作業につきましては、職員自らが、エンジン付きの刈払機や除雪機を使用しているところであります。機械の操作につきましては、機械の納入時に購入先の業者から使用方法など取扱いの説明を受け、安全には十分注意し、使用しているところではありますが、作業講習等につきましては、全庁的に受講していない状況であります。イベント開催時や大雪の際には、熟練した周辺農家の方々に草刈りや除雪のご協力をいただいているところでありますが、夏の猛暑や冬の豪雪が続いていることから、今後は、草刈りや除雪作業の外部委託も視野に入れ、職員の安全と健康管理、さらには業務の効率化を図り、施設の適切な管理運営に努めてまいりたいと考えているところであります。
再質問 7番 本郷幸治
医療行政については、一定の理解をさせていただきました。ここで再質問するのは、宮島沼について何点か再質問をさせていただきます。初めに、「国際的に重要な湿地の基準」となる日本における「ラムサール条約の湿地登録」についての絶対条件について確認します。その条件についての説明を求めます。二つ目として、水質と生態系についてでは、検査の結果としては、水質の悪化の一番の要因は、全窒素・リンの基準値を大幅に超えたのが原因で、本来の生態系に大きな変化をもたらしたとの結論ですが、なぜ基準値を超えたのか、その要因について伺います。また、かつては生息していた植物や魚介類がなくなった要因は何だったのかも伺います。三つ目として、沼の堆積物のしゅんせつについて、先ほどの答弁では、沼の水深については、1994年には70㎝、2007年には55㎝となっているとのことでしたが、1994年以前はどうだったのか。また、沼の水深の変化状況についてさらに伺います。今までの答弁を総合的に判断すると、沼の本来の生態系に対する最善の方法は、「しゅんせつ工事」と結論づけております。予想するには、ただいまも答弁ありましたけれど、しゅんせつ工事には多額な予算も想定されます。先送りすればするほどリスクが増え、ますます困難な状況になるのは必然だと思います。いつまでも中長期の計画として捉えていくのか。本市にあっては、貴重な自然環境、また観光資源を守るためにも早急に具体的なしゅんせつ工事の計画に着手しなければならないのではないかと思います。それとも自然にまかせて、いつかは沼の消滅しかないと諦めているのか、市長のご見解を伺います。四つ目、湿地センターの設備についてですが、破損した注意看板など、補修工事がその都度できなかった理由を伺います。予算の関係なのか、他の理由なのか、いっぺんにするということになれば、これに対しても予算、費用が関わってきます。この点について、なぜその都度、いわゆる補修できなかったのか。また、人工池の設置について、事前に地元住民に説明がなされたのか伺います。いずれにしましても、特に宮島沼の周辺の皆さん、近隣住民の皆さん方に情報発信と情報共有、これをしっかり取っていかなければならないのではないのかと私は考えますが、これらも含めて市長のご見解を伺います。
答弁 市長 桜井恒
宮島沼の水質と生態系についてでありますが、初めに、国際的に重要な湿地の基準につきましては、ラムサール条約で示された9項目の基準があり、「特定の生物地理区内で代表的、希少、または固有の湿地タイプを含む湿地」や「定期的に2万羽以上の水鳥を支えている湿地」等となっております。また、日本における「ラムサール条約の湿地登録」についての絶対条件は3項目あり、「国際的な基準のうちいずれかに該当すること」、「国の法律より、将来にわたり、自然環境の保全が図られること」、「地元住民などから登録の賛意が得られること」となっているところであります。次に、全窒素・全リンが基準値を超えた理由につきましては、沈水植物による自浄作用がなくなったことに加え、農業用排水と水鳥の排泄物による負荷が増加したことからと考えているところであります。また、生息していた植物や魚介類がいなくなった要因につきましては、水質が悪化し、水が濁ると湖底まで光が届かず、沈水植物が芽生えられなくなり、それらを餌として生息していた魚介類もいなくなってしまったと考えているところであります。次に、水深の変化状況につきましては、1979年が平均170cm、1990年が湖心で120cm、1994年が湖心で70cm、2000年が湖心で60cm、2007年が湖心で55cmとなっているところであります。次に、しゅんせつにつきましては、宮島沼の水環境を改善する上で不可欠な取組ですが、しゅんせつによって、宮島沼の貯水量が大きくなることで、治水や利水などの面でも、宮島沼の機能が向上すると考えているところであり、現在、宮島沼の保全と再生に関するマスタープランに基づき、ロードマップを作成し、試験掘削を行うなど様々な課題解決に向けて取り組んでいるところであります。また、しゅんせつ工事には多額の費用が伴うことから、国に対して、宮島沼のしゅんせつの実施に向けた予算の確保につきまして、要望を行っているところであります。次に、注意看板などの修繕につきましては、北海道地方環境事務所の職員の方やボランティアの皆様とも共同で実施してきたところでありますが、更新につきましては、センター管理運営の予算上の制約もあり、破損後、その都度の更新は困難なものと考えております。人工池の設置につきましては、事前の住民説明会等は行っていなかったところであり、今後につきましては、地域の皆様への情報発信に努めてまいりたいと考えております。