美唄市議会 令和元年第3回定例会 2019年9月9日
美唄市立図書館について
2019年9月9日、美唄市議会の一般質問で、森明人議員が「美唄市立図書館について」質問し、教育長職務代理者 高橋泰浄が答弁しました。
- 質問者
- 森明人 議員
- 答弁者
- 教育長職務代理者 高橋泰浄
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 森明人
令和元年9月定例会にあたり、大綱1点、美唄市立図書館について、教育長職務代理者にお伺いいたします。まず、中項目1番、図書館の利用状況及び各種事業の実施状況について、お答え願いたいと思います。近年の日本国内の地方図書館での年間の利用者数が年々減少していることを市民から聞いたところでありますが、美唄市立図書館における利用者状況についてお伺いします。次に、住民サービスについて、移動図書館及び昨年から取り組まれている図書宅配サービスの利用状況について、その数値や課題等はあるのかお伺いしたいと思います。次に、第3次美唄子ども読書活動推進計画・美唄市子ども読書プランが、平成28年3月に制定されているところですが、美唄市は、図書館とどのような取り組みをしているのかお伺いしたいと思います。また、ブックスタート事業など、家庭、地域、学校におけるここまでの取り組み・成果はどのような様子か、お伺いしたいと思います。中項目2番、指定管理者制度導入による利用状況の変化についてお伺いしたいと思います。まず、民間事業のノウハウを生かした企画、展示、イベント等、さまざまな住民サービスが行われていますが、具体的な取り組みはどのようなものがあるのか、また、指定管理者制度導入前と導入後の市民の一人あたりの年間平均貸し出し数もお伺いしたいです。中項目の3番、図書館利用者に対する利用状況及びニーズ等の把握についてであります。図書館の利用実態、利用者の要望等を把握するため、アンケート等を実施し、要望等を把握し反映しているのか。また、苦情についてもあわせてお伺いしたいと思います。
答弁 教育長職務代理者 高橋泰浄
森議員の質問にお答えいたします。図書館の利用状況及び各種事業の実施状況についてでありますが、初めに、年代別の利用状況についてですが、平成29年度では、年度末総人口が2万1,987人に対し、延べ利用者数が1万4,638人、うち幼児が1,474人、小学生が1,286人、中・高校生が149人、19歳以上50代までが4,871人、60代以上が6,858人でした。平成30年度では、年度末総人口が2万1,390人に対し、延べ利用者数が1万3,784人、うち幼児が1,378人、小学生が1,260人、中・高校生が161人、19歳以上50代までが4,733人、60代以上が6,252人でした。平成29年度と平成30年度の比較では、人口減少の割合を換算しても、利用者が微減となっているところです。次に、図書宅配サービスや移動図書館についてですが、図書宅配サービスは、指定管理者による自主事業ですが、平成30年11月より開始し、平成30年度末で10名が登録し、233冊を貸し出しております。移動図書館については、平成29年度は、延べ利用者数2,073人、貸し出し冊数5,254冊で、平成30年度では、延べ利用者数は2,145人、貸し出し冊数5,352冊で、それぞれ72人、98冊の利用増となっております。増加の要因としましては、利用者の少なかった2カ所をやめ、児童等の利用の可能性がある1カ所を新たに巡回場所としたため、利用増につながったものと思われます。課題といたしましては、両事業とも認知度が低いことが考えられるため、今後も周知活動を継続してまいりたいと考えております。次に、美唄市子ども読書プランに関係する取り組みについてですが、計画には4つの方針のもとでブックスタート事業、保育所や児童施設への団体貸し出し、蔵書の充実、図書館の相互連携、子どもの読書活動についての広報活動など、33の具体的な施策があり、現在、これらを推進しているところでありますが、ボランティアの育成などについて、十分な進捗が図れていないものもあるところです。また、ブックスタート事業については、幼児から本に触れる機会の提供ができているものの、配布後の家庭における絵本の読み聞かせの状況などについては、十分な確認に至っていないところであります。いずれにいたしましても、子どもたちが言葉を学び、豊かな情操を育むなど、読書の果たす役割は計り知れないものがありますので、子どもたちの発育段階に応じた読書体験ができるよう、計画の推進に努めてまいりたいと考えております。次に、指定管理者制度導入による利用状況の変化についてでありますが、初めに、指定管理者が取り組んでいる独自事業は、図書宅配サービスとインターネット予約サービスの2つがあります。宅配サービスは、開始後、令和元年7月までに605冊の貸し出しがあり、予約サービスも、これまで90冊の予約申し込みに対応しており、それぞれ徐々に利用が増加している状況であることから、今後、さらに市民に浸透していくものと期待しております。また、指定管理者において、今年7月に市民が参画するイベントの実行委員会に独自に参加し、絵本などの特別展示を行うなど、新たな活動にも取り組んでいるところです。次に、指定管理者制度導入前と後の市民1人あたりの年間平均貸し出し数についてですが、導入前の平成29年度末では3.2冊で、導入後の30年度末は3.1冊となっております。人口減少を考慮しても数値が下がっていますが、今年度の4カ月で利用者増の傾向があるため、今後、利用冊数の動向について注視してまいります。次に、図書館利用者に対する利用実態及びニーズ等の把握についてでありますが、平成30年12月14日から27日までの13日間で、指定管理者において、美唄市立図書館利用者アンケート調査を実施しており、その期間中に84名の利用者から回答を得られております。その主な内容は、利用者のうち40代が21%で最も多く、女性が67%、市内からの利用が97%、来館の目的が「本や雑誌の借り受け・返却」が47%になるなどの結果が得られています。今後とも利用者の動向に注視しながら、アンケートを続けてまいりたいと考えております。利用者のニーズとしては、充実してほしい本のジャンルとして、「小説・エッセイ」が17%と最も多く、「地理・歴史」、「家事・生活情報」、「児童の読み物」なども多くあげられています。その他自由記載の欄には、「司書の方がやわらかさがあって好印象だった」、「借りたい本が見つからないとき、丁寧に探してくれた」など、高評価がある一方、「全体的に暗い感じがする」、「他の施設を参考にして大きく変えてほしい」、「エアコンを用意してほしい」など、設備面の要望や苦情もありました。なお、エアコンについては、今年度、雪冷房を利用した設備を導入しており、一部は対応しているところですが、今後もより良い利用環境の整備に向けて、改善に努めてまいりたいと考えております。
質問 2番 森明人
自席より質問をさせていただきます。中項目1番の部分で、図書館の利用状況についてですけれども、利用者及び貸出冊数が減っているのは、現状を踏まえて、どのような対策をとっているのか、お伺いします。また、美唄子ども読書プランについてですけれども、平成13年12月に子どもの読書活動の推進に関する法律というものができております。子どもが言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、想像力を豊かなものにし、人生をより深く生きる力を身につけていく上で欠くことのできないものと定めた上、平成14年8月に国はこの法律に基づき、子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画を策定し、美唄市においても、この法律等に基づき、すべての子どもがあらゆる機会とあらゆる場所において、自主的に読書活動ができるような環境を整えることを目的に、平成17年3月に美唄市子ども読書活動推進計画を策定されました。2次計画での成果及び課題を踏まえて、平成28年度から5年間を計画期間とする第3次美唄市子ども読書活動推進計画を策定されています。本計画に基づき、子どもたちが発達段階に応じて、本に親しみ、自主的に読書を行い、生涯にわたる読書習慣を身に付けられるよう、市立図書館が中心となり、家庭、地域、学校等が互いに連携・協力し、子どもたちの読書環境の整備を整えると書いております。地域社会全体で、子どもの読書活動を推進するように取り組むともなっております。以上を踏まえた上で、年代別で0歳から18歳の利用状況及び貸出冊数が減少しているのはどういうことなのかお伺いしたいです。また、市立図書館が中心となってとありますが、市立図書館は、美唄市子ども読書活動推進計画を本当に把握しているのかお伺いしたいです。また、第3次美唄市子ども読書活動推進計画基本方針に図書館から学校へ図書や資料などの貸し出し、図書館司書による学校への訪問、図書館と学校図書館の連携、図書館と幼稚園・保育所、子育て支援センター、保健センターとの連携のネットワークは本当に整備されているのかお伺いします。
答弁 教育長職務代理者 高橋泰浄
森議員の質問にお答えします。図書館の利用状況と美唄市子ども読書プランについてでありますが、初めに、図書館の利用状況への対策につきましては、平成30年度に図書購入費の増額を行ったことから、利用者の要望を踏まえた蔵書の増加が図られ、今年の4月から7月の利用者数は、指定管理者制度への移行前の利用者数を超えており、利用者の回復傾向にあると思われます。引き続き、利用者の希望などを把握しつつ、蔵書の充実に努めたいと考えております。次に、美唄市子ども読書プランについて、まず0歳から18歳までの利用状況についてですが、0歳から18歳の利用状況及び貸し出し冊数の減少については、テレビ、インターネットなど情報を入手する媒体が目まぐるしく変化し、その情報量も著しく増え、検索する指向も選び出せる状況となっていることから、本によって知識を学ぶ意識が薄れていることなどが考えられます。次に、図書館の指定管理者について、市の計画を把握しているかどうかということでございますが、指定管理者と市が取り交わしている指定管理基本協定書において、市の総合計画や第3次美唄市子ども読書活動推進計画などに基づいて業務を実施することとなっており、指定管理者も計画については把握しているところでありますが、一部の施策において十分な進捗が図られていない状況から、教育委員会といたしましては、指定管理者と連携しながら計画の推進を図ってまいりたいと考えております。次に、図書館から学校など各施設との連携などについてですが、学校配本事業や小学校の希望に合わせた移動図書館の巡回、学校や各施設での読み聞かせなど、学校図書にない本を読むことや、さまざまな本と出会う機会を用意するなど、子どもたちの読書活動の普及に向け、連携しながら進めておりますが、図書館司書による学校図書館への支援などについては、十分な進捗が図られていない面があるところです。いずれにいたしましても、学校や各施設の意見に耳を傾けながら、より良い読書環境の構築に向け、指定管理者と連携を図りながら、計画の推進に取り組んでまいりたいと考えております。
質問 2番 森明人
自席より述べさせていただきたいと思います。まず、美唄市子ども読書プランについて、情報を入手する媒体がめまぐるしく変化し、テレビ、携帯電話、パソコン等の普及もありますが、子ども読書プランは、自主的な読書、また読書習慣を身につけるものが目的であります。すでに指定管理者においては、実質1年半となっております。このプランに関しては、継続していかなければ意味がないということで、迅速な対応をしていただきたいと思います。ちなみに電子書籍なのですが、紙の本を読んでいた方が、内容を理解できるというデータを得ております。また、図書館の指定管理者が、市の計画を把握しているのかという問いに対し、一部の施策において十分な進歩が図られていないという状況、また、図書館から学校など各施設の連携についても、支援については十分な進歩が図られていないのが現状ということであります。これに対して、期末ごとに教育委員会にてチェック等をしていただきたいと思っております。また、私の調べなのですが、恵庭市は、読書のまちと掲げておりまして、恵庭市立図書館は1992年7月に開館し、2001年にブックスタート事業を全国の自治体に先駆けてスタートしております。2004年には、道内初の公立図書館と学校図書館の連携を実現しているところであります。例えば、公立図書館と学校図書館をインターネット等で結び、本の検索や借りたい本のリクエスト、また、司書による連携等を行っております。恵庭市のまちじゅう図書館事業は、2013年10月に開始し、今では46カ所においてミニ図書館が恵庭市内にある状況になっております。例えば、病院の待合室、喫茶店、床屋、食堂、商店など人の集まるところが、ミニ図書館等になっております。こういうことで、より市民、また子どもたちが借りやすい状況になっているわけであります。これらの結果、小学校図書館の児童1人あたりの平均貸し出し数は、ちなみに年間70冊台、中学校においては、20冊台となっております。恵庭市では、全小中学校に学校司書を一人ずつ配置し、読書活動に注力している結果があらわれているものと思われます。ぜひ美唄においても、恵庭市の図書館の取り組みを参考にしていただき、今後、美唄に生かしていただきたいと思います。