みんなの議会

足寄町議会 令和2年第4回定例会 2020年12月10日

非核平和のまち宣言をしている足寄町の取り組み

2020年12月10日、足寄町議会の一般質問で、田利正文議員が「非核平和のまち宣言をしている足寄町の取り組み」について質問し、町長 渡辺俊一が答弁しました。

質問者
田利正文 議員
答弁者
町長 渡辺俊一

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。

質問 5番 田利正文

通告に従い、3点ほど順次質問をしたいと思います。一つ目、非核平和のまち宣言をしている足寄町の取組についてです。2017年7月国連会議で採択された核兵器禁止条約が、10月25日未明(日本時間)批准した国と地域が発効の要件となる50に達し、条約の規定により90日後の2021年1月22日に発効することが確定しました。同条約は、核兵器の非人道性を厳しく告発し、その開発、実験、生産、保有から使用と威嚇に至るまで、全面的に禁止して違法化し、完全廃絶までの枠組みと道筋を明記することで、各保有国を一層政治的・道義的に追い詰め、核兵器廃絶へ向けた動きにはずみをつけることは間違いありません。グテーレス国連事務総長が、「世界の運動が成就した」と歓迎したように、核兵器のない世界の実現に向けて条約制定・批准を働きかけた被爆者やNGO関係者、平和を願う多くの人々の努力の結晶です。残念なのは、日本政府の姿勢です。国内マスコミからも「日本は保有国と非保有国の橋渡し役になると言い続けているが、一体何をしたというのか」(道新10月26日)、「重みと責任を唯一の戦争被爆国として改めて自覚すべきだ」(毎日10月27日)と言われるように、唯一の戦争被爆国としての役割そのものが問われています。足寄町は1995年11月「非核平和のまち」を宣言しています。広報あしょろナンバー772、13ページに、「これは住民一人一人の生命と暮らしを守るため、非核三原則の堅持と恒久平和の実現を願って宣言したものです。町では、この宣言を通じて次代を担う子供たちへ、平和の尊さを提唱していきたいと考えています。ぜひ、この機会に宣言文をお読みいただき、平和について改めて考えてみてください。」とあります。以下の件について伺います。一つ、核兵器禁止条約が発効という新たな状況が生まれています。この件に関して、町長の所見を伺います。二つ、新しい状況の今だからこそ、足寄町が「非核平和のまち」宣言をしているまちということを、町内外の人々にアピールする看板を設置できないでしょうか。三つ、「この宣言を通じて次世代を担う子供たちへ平和の尊さを提唱していきたい」とありますが、具体策をお聞きいたします。四つ目、世界のどこかで、核実験・臨界実験などが行われた場合、町長名で抗議声明を出していただきたい。

答弁 町長 渡辺俊一

田利議員の「非核平和のまち」宣言をしている足寄町の取組についての一般質問にお答えいたします。1点目の核兵器禁止条約発効という新たな状況に関しての所見についてですが、核兵器の開発・製造・使用などを禁じる核兵器禁止条約は、発効の要件となる条約を批准した国が50に達し、令和3年1月に発効することとなりました。しかし、全ての核兵器保有国や日本が参加しておらず、今後同条約の実効性をいかに確保していくかが課題であるほか、条約の発効後は唯一の被爆国である日本が大きな役割を果たしてほしいと考えております。2点目の非核平和のまちをアピールする看板の設置についてですが、以前同様の御質問にお答えしましたとおり、本町ホームページに非核平和のまち宣言を掲載しているほか、毎年広報あしょろ8月号に宣言文を掲載して、町民の皆様に周知をしていることから、新たな看板を設置することは考えておりません。3点目の、この宣言を通じて次代を担う子供たちへ平和の尊さを提唱していきたいとあるが、その具体策はについてですが、本町では毎年8月にこれまでの戦争で犠牲になられた戦没者を御遺族とともに追悼し、その冥福と平和を祈願するため、戦没者追悼式を行っています。追悼式には足寄高校、または足寄中学校の生徒会長が参加し、追悼の言葉を述べてもらっており、今の平和な社会が貴い犠牲の上に成り立っていることや戦争の悲惨さを学ぶきっかけとなっていると思われるほか、広報あしょろに非核平和のまち宣言文を掲載し、町民の皆様に周知をしているところです。4点目の、核実験などが行われた場合、町長名で抗議声明を、についてですが、本町が加盟する平和首長会議及び日本非核宣言自治体協議会が、それぞれ会長名で核実験や臨界前核実験を行った国に対し抗議を行っているため、足寄町独自に抗議することは考えておりません。今後におきましても、世界の恒久平和と核兵器の廃絶を願い、引き続き町民の皆様に対し、戦争の悲惨さ、平和の尊さについて周知・啓発に取り組んでまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りますようお願いを申し上げ、田利議員の1点目の一般質問に対する答弁とさせていただきます。

質問 5番 田利正文

私が足寄に来て15年になるのです。正確には覚えていませんけれども、来たときから、根室を出発して広島まで向かう国民平和大行進というのが毎年行われていまして、それが足寄町に来たときには私も同行して、町長、それから教育長、それから農協の組合長、商工会などにお邪魔をして被爆者が提唱している核兵器廃絶の国際署名に協力してもらうだとか、募金に協力してもらうとか、あるいは毎年広島、長崎で行われている原水爆禁止世界大会の会場に掲げられる足寄町長渡辺と書いたペナントを、あるいは議長名のペナントなどを署名いただいてきました。今年は町職員の方から255筆、それから農協職員の方から63筆、商工会の方から郵送で10筆の署名を頂くことができました。この署名は国連に出された1,260万筆という署名があるのですけれども、その中に含まれております。こうした全国の取組ですとか、足寄の僕らの小さな取組でしょうけれども、核兵器の禁止条約発効という状況をつくり出すための一つの要因になっているだろうというふうに思っています。その上で、今の答弁を見ますと、どれも全部だめなのですけれども、この問題を取り上げて私3回目なのです、今回で。こんな話もありました。前例がない、それから予算がない、他の町村でやっていないというのがあって断られたということも一回ありましたよね。そうやって言われながら、各町村に全部標柱というのでしょうか、非核平和都市宣言のまち上士幌町とか何とかと書いたのが大抵のところに立っているのですよね。足寄だけがないのですよ。それずっと私言い続けてきたのですけれども、今回も考えはないということなのです。それで、全部一括ひっくるめてこんなことをちょっと、できないと言っているのにまた追いかぶせるようで申し訳ないのですけれども、話をしたいと思います。その看板の件もそうですけれども、例えば看板はただ標柱だけではなくて、アユミちゃんが入っているようなカラーで、通行人の方が見てもおっと思うような目の引くような、そういう看板で足寄町が非核平和都市宣言をしているまちだよとかが分かるような、アピールするいいチャンスだと思うのですけれども、そんなこともあえて検討できないかというのが一つですね。それから、毎年8月に限らなくてもいいと思うのですけれども、これまでは8月に原爆投下された日ですから、子供たちから平和に関する絵や詩を募集して、それを表彰、展示すると、あるいはそれを使って平和カレンダーをつくるだとか、あるいはそれを町民センターで行われる平和ロビーコンサートをやって、そこで展示もするし表彰もするというような一連の取組ができないかということですね。それから、図書館ができましたので、図書館に平和コーナーを、例えば8月だけでも結構です、設けてもらって、絵本や紙芝居や絵や写真やDVDなどを展示すると。あるいは、読み聞かせもするだとか、そんなこともできないだろうかということですね。それから、被爆地に千羽鶴というのでしょうか、折り鶴を届ける取組などもその中で一緒に折り鶴を折ってもらうということ、可能ではないかというふうに思うのですね。それから、平和首長会議にせっかく参加しているわけですから、平和首長会議がこんな運動をしましょうということを提起しています。その提起していることに沿って足寄町でできることを具体化するということは考えてないだろうかというふうに思うのですね。例えば署名を、今言ったような様々な取組の節々に置いておくだとかということも可能だと思うのですね。それをするに当たって、先ほど前の議員さんが言っていましたけれども、コロナのための特別委員会みたいなこと言っていましたけれども、これを非核の平和のまち宣言を推進するための特別の実行委員会というのでしょうか、推進する体制を何かどこかでちょこっとつくれないだろうかという気がするのですね。そのぐらいしても値のある取組ではないかというふうに私は思っているのですけれども、それについてはどうでしょうか。

答弁 町長 渡辺俊一

今お話ありましたように、ゼロ回答ということで言われましたけれども、決してそういうことではないのかなというふうに思っています。やれることではいろいろな形でやっているということなのだろうというように思っています。反核平和に対する思いというのは、今田利議員さんからもお話あったように、いろいろなところで署名を集めても、きちんと集まってくると、それぞれ皆さん方がそういう思いを持っているということなのだというように思っています。ですから、今回役場だとか、それから農協だとか、商工会だとかということでお話ありましたけれども、いろいろなところにお話ししてやれば、それぞれ署名というのはきっともって集まってくる。皆さんが、町民の皆さんがやっぱりそうやって反核平和という思いを持っていらっしゃるのではないかなというように思っています。ですから、そういった思いを皆さん持っている中で、いろいろな町として今やっている取組、そういったものを引き続き取り組んでいくということが、これからも反核平和の願いを町民の皆さんに持っていただくという部分になるのかなというように思っています。何点か取り組んでいること、先ほど述べさせていただきましたけれども、そういう取組をそれぞれ今までも営々として取り組んできているという、そのことはやはり町民の方たちにも十分理解を頂いている部分だろうというように思いますし、それから、町外の人たちにはどれだけ伝わるかは分かりませんけれども、そういうことなのかなというように思っているところであります。今いろいろ看板だとか、いろいろな話もありましたけれども、やはり今の時代で取り組んで、一番いろいろな人たちにも見ていただけるような、そういったものということでホームページですとか、それから町民の人たちは必ず広報なども見ていただいていますので広報、そういったところで載せていくことが町民の皆さん方にも理解を頂く、そういった取組になっていくのかなというように思っておりまして、看板を掲げても、確かに看板の前を通る方については見られますけれども、ただそのほかの人たちには見られない、見えない部分だとかというのもやっぱり出てきますし、そういうことを考えると、ホームページだとか広報などのほうがより有効な形になるのではないかなと思っているところであります。それからいろいろと絵を集めたりだとか、ロビーコンサートや、それから図書館でのコーナーですとか、いろいろとお話を頂きました。今後の中で、取り組むことができるようなことがあれば、その中でまた取り組むことができるかなというように思っておりますので、いつできるかとか、具体的な話はできませんけれども、今頂いたお話、参考とさせていただいて、今後の取組について生かしていきたいなというように思っております。以上でございます。

質問 5番 田利正文

今大ざっぱに全部いろいろなことごちゃ混ぜにして、こんなことできないと提案しましたけれども、私の思いつきだけではないのです。これは全部帯広市でやっていることなのですね。ロビーコンサートも平和カレンダーも、それから詩や絵を募って表彰する、展示するということも全て帯広市でずっとやっていることなのです。そして、署名も帯広市で各コミセンに置くとかして集めているのですね。町長の答弁の中に、核兵器禁止条約を発効という新たな状況に関して所見をといったときに、今後唯一の被爆国である日本が大きな役割を果たしてほしいと考えておりますとありましたよね。そして、その右側のほうに、右側という言い方おかしいかな、核実験に対する抗議声明を出してほしいという話なのですけれども、平和首長会議あるいは日本非核宣言自治体協議会がそれぞれ会長名でやっているので、町独自には抗議することは考えていませんとありました。それはそれでいいのだと思うのですけれども、それと唯一の被爆国である日本が大きな役割を果たすということについては、国にだけ求めるというのは、それはもちろん分かりますけれども、平和首長会議に参加している、日本でいえばあと5つぐらいしか入ってないだけで、十勝は全部入ってますので、そういうところの自治体がやっぱり一つずつ声を上げていくことが必要だというふうに思うのですよね。

質問 5番 田利正文

ダブると思いますけれども、もう一回改めて言い直します。町長の答弁の中に、戦没者追悼式を行っていますというふうに書いてあって、戦争の悲惨さを学ぶきっかけになっていると、あるいは広報に平和のまち宣言の全文を掲載しているというふうにありますが、それでは足りないと私思うのです。というのは、町議会でも足寄町でも平和非核都市宣言をやったり、町でも宣言をやっているわけですね。そして、広報の中にも書いてあるとおり、この宣言を通じて次代を担う子供たちへ平和の尊さを提唱していきたいという思いがあるのだとすれば、その理念をもっと具体化する必要があるのだと思うのです。先ほど言った、帯広市がやっている細々した実例を挙げましたけれども、あれも毎年毎年繰り返し繰り返しやっているのですね。市役所の職員1,000人ぐらいいるらしいのですけれども、1人1羽折り鶴を折ってもらったら千羽鶴できるのではないかという提案もされて、議論になったこともあるらしいですけれどもね。つまりそんなようなことが町としてきちんとやるべきでないかという思いがあるのです。なぜかというと、まだしつこいですけれども、足寄町が入っている平和首長会議が10月25日に50国に達したというときに、公開書簡というのを出しているのですね。その中に、こうやって、全部は言いませんけれども書いているのですけれども、この条約は核兵器廃絶に向けた確固たる国際規範をつくるものだと。そのことを世界中に広めていきたいと、そのために努力すると。そして、市民一人一人が日常生活の中で平和について考えて行動することを奨励すると。そして、平和文化を市民社会の中に根づかせて平和意識を醸成することにより、平和への大きな潮流をつくりたいというふうに言っているのですね。ここのところは足寄町の宣言などと同じ趣旨だと私思うのですよね。そのことをやっぱり具体化する必要が絶対にあると私は思うのです。それで、具体化するに当たって、そんなに予算要りません。問題は町長の、よし、これやりましょうという決意だけあればできるのではないかと私思っているのですよね。こんなこと言うとちょっとまずいかもしれませんけれども、温泉をつくりなさいと、そのための決意しなさいというよりはずっと楽だと私は思うのですけれども、そういう具体化をする必要があるのではないかという気がするのですね。それで、繰り返しになりますが、先ほど言った看板から始まって、いろいろ細々述べました。全部やれと言いませんけれども、そんなところにもう少し足を、もう一歩シフトを変えて踏み出すということができないだろうかというふうに思うのですけれども、その点改めて伺いたいというふうに思います。

答弁 町長 渡辺俊一

ちょっと私のほうもちょっと回答としてはちょっと繰り返しになる部分もあるかもしれませんけれども、やはり署名の問題などを見ても多くの人たちがやっていただけるといった部分では、反核平和、そういった願いというのはもうやっぱり一人一人の中にきちんとあるのだなというように思っています。それは当然そういうものが回ってくれば署名するといった部分できちんとそこで行動に起こしているということになるのだと思いますけれども、たまたまそういう署名が回ってきたところだけかもしれませんが、ほかのところにもきっと回せば同じようにきっとそういう人たちが多くいて、そのことに賛成をして署名をしてくれるのだろうというように思っています。そういうことで、町民の人たち一人一人に聞くわけではないですけれども、きっと聞いたらやっぱり平和なまちでありたいと思うだろうし、核だとかそういったものがない、そういう世界に住みたいよねという、そういう思いというのはそれぞれお持ちなのだろうというふうに思っています。そういうことがあって、足寄町として、ではどういうことを取り組むのかといったことで、今いろいろな、そんなに不十分かもしれませんけれども、取組をしているところであります。先ほど田利議員さんから帯広市で取り組んでいる様々なことをお聞かせいただきましたけれども、そういう取組も一つ一つ参考になる部分でもありますし、そういう取組をやっているまちもあるのだなということも理解をさせていただきました。そういう中で、やっぱり足寄町としてそういうことがどれだけできるのかといった部分については、田利議員さんからいけばまだまだ不十分だからもっともっとやるべきだということではありますけれども、足寄町として今取り組めること、そういったことでいくと、やっぱり今やっているようなことなのかなというようにに思っています。先ほども申し上げましたように、この後いろいろと参考にさせていただくということでお話しさせていただきましたけれども、今後の中でそういう取組がまた取り組めるようであれば、また先ほどの例のほかにも、何かももっといい、もっといい事例だとかもあれば、そういったことも参考にさせていただきながら取組ができれば、そういったところで取組をさせていただくようなことがあるかなというように思っています。そういった意味で、いろいろとお話頂きましたけれども、今後も業務の平和活動といいますか、平和運動といいますか、そういったような取組を今後進めていく上での参考とさせていただきたいなというように思っているところであります。御理解いただければと思います。以上でございます。

質問 5番 田利正文

しつこくは述べません。町長が参考にさせてもらうと言ってましたので、足寄町が加盟している平和首長会議が提起している方向で各自治体が宣言にあるみたいに平和意識を醸成する、そういう取組になるようにする必要があるのだというふうに私は思っているのですね。町長今また答弁で繰り返し言われましたけれども、戦没者集会やっている中でと言いましたけれども、それだけでやっぱり足りないと、改めてまた言いたいと思います。さらに、宣言で首長会議が言っているように、あるいは足寄町の平和の宣言での趣旨があるように、その理念をどうやって具体化するのか、繰り返し繰り返しやらなければだめだと思うのです。いろいろな事例がありますけれども、分かっているだろう、普及してきているだろうでは多分進まないだろうと思うのですね。やっぱり繰り返し繰り返しそのものに触れることによって、町民一人一人の認識が変わっていくということに思うのです。そんなこともあると思いますので、ぜひそのことを含めてぜひ具体化をしていただきたいというふうに思います。

出典:足寄町議会 令和2年第4回定例会 2020年12月10日 議事録 PDF(17ページ) 間違いを知らせる