厚岸町議会 令和4年第1回定例会 2022年3月8日
町有施設の建物の長寿命化について
2022年3月8日、厚岸町議会の一般質問で、音喜多政東議員が「町有施設の建物の長寿命化について」質問し、町長 若狹、総合政策課長 三浦が答弁しました。
- 質問者
- 音喜多政東 議員
- 答弁者
- 町長 若狹、総合政策課長 三浦
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 音喜多
第1回定例会に当たり、一般質問通告書に従い、町有施設の建物について長寿命化を図る観点から質問いたします。アと して、一般的に建物を 保存・維持をしていく上で建設の何年くらいで一部改修や、さらには痛みが目立ち、あるいは古くなったと大規模改修をし、また、さらには解体、必要であれば新築へと更新時期の到来周期を、耐用年数に当てはめて計ると、おおよそどのような年数になると見ておりますか。イとして、現在、町が所有する建物の延べ床面積で、2027年には築30年を超える大規模改修を要する建物が7割近くあると推定しております。その内、使わない、使えない建物が1割、もしくは2割あったとしても、あとの半数、5割が地震か大規模か何らかの手当をしなければならない時期が来ているとしていますが、どのようにこの計画をされていますか、お伺いします。ウと して、既に使用しない 、できない建物もあります。これらの処分について、いつ、どこで誰が最終決定されるのかであります。エとして、建物の建っている用地は公共用地として管理されているものと思います。厚岸町は従前から市街地においては公共用地が少ないとも言われてきました。しかし、地域によっては将来的にも利用しないと思われるところが多々あります。近隣住民への売却や再生可能エネルギーの導入などに転用する方策等が考えられないかということであります。次に、2点目として、建築物の建設場所の選定について伺います。一例として、記憶にまだ残る話でありますが、釧路東部消防組合の庁舎移転の話が出た際、本町の住民の方には消防庁者まで真龍に持っていかないだろうと問われたことがありました。場所の選定には用地確保とともに、苦労するところかと察しますが、適正配置と場所の選定について、基本的な考え方を持っているとしたらお伺いしたいと思います。イとして、建物の建設には災害から身を守ることを最優先に考えられないかということを申し上げ、1回目の質問といたします。
答弁 町長 若狹(町長は2025年6月まで)
4番、音喜多議員のご質問にお答えをいたします。町有施設について、(1)、アの「一般的に一部改修、大規模改修、解体、新築へと更新時期到来の周期を、耐用年数で計ると、どのようになるのか」についてでありますが、町では、平成29年3月に「厚岸町町有施設等総合管理計画」を策定し、長期的かつ総合的な視点により、町有施設等の更新費用の平準化や、施設の適正配置、長寿命化を図っているところであります。更新時期到来の周期については、個々の施設によって異なりますが、本計画では、大規模改修時期については、標準的な2回目の改修時期とされる建築後30年、解体を含めた建て替え時期については、日本建築学会の「建築物の耐久計画に関する考え方」に基づき、標準的な耐用年数とされる建築後60年という一定の条件の基に、改修・更新費用を試算しているところであります。次に、イの「現在、町が所有する建物の延床面積で、2027年には築30年超の大規模改修を要する建物が7割近くあるという。使わない、使えない、1割もしくは2割を引いても半数の5割の対応策はどのように計画されているのか」についてでありますが、先に申し述べた「厚岸町町有施設等総合管理計画」や、施設ごとに策定している「個別施設計画」との整合性を図りながら、3カ年実施計画の策定過程において、その必要性や緊急性のほか、充当財源等の見通しを踏まえながら検討を行い、実施するものについては3カ年実施計画に登載をしているところであります。次に、ウの「使用しない、使用できない施設の処分について、いつ誰が最終決定するのか」についてでありますが、施設処分の決定に当たっては、大規模改修計画と同様に、3カ年実施計画の策定過程において、施設が他に転用可能なものかや、施設の解体跡地が他の用途で利用可能なものかなどを含めて、総合的に検討した上で、最終的には私が判断することとなります。次に、エの「公共用地として確保する以外は売却処分や、再生可能エネルギーの導入等に転用できないか」についてでありますが、建物を解体した場合の跡地や、他の町有地の利用については、公共用地としての利用のほか、売却処分についても検討していますが、現在のところ、再生可能エネルギーの導入に活用する計画はございません。次に、(2)のアの「建築物の適正配置から、場所の選定について基本的な考えを伺う」及び、イの「災害から身を守ることを最優先に考えられないか」についてでありますが、公共施設の建設場所については、その施設が持つ機能を発揮するために必要となる場所を選定しております。また、施設整備に当たっては、可能な限り、災害発生時に町民の命を守ることが可能となるよう、施設の機能に応じて検討してまいりたいと考えております。以上でございます。
質問 音喜多
ただいま質問させていただきました町有施設の建物に対する考え方、これからの維持・管理、そういったものをしていくために基本的なものは持っているだろうとは思っておりました。今、答弁あったとおり、これは国交省から平成25年ですか、そういう各自治体に対して、そういう指針を持てと、考え方を持てということで、さらに北海道、それから3年、4年遅れて厚岸町が平成29年に策定したと。その計画を見ていくと、よくできているなと私は見せてもらいました。しかし、その中で、これは絵に描いたものであって、そのとおり現実はいかないものもあるだろうと。その状況、状況によって対応していかなければならないだろうと、そのように思っておるところであります。しかし、やはり建物に対して、そこに利用する人の、それこそ活用する人、その人方が本当に使いやすいものなのか、利用しやすいのかとか、あるいは時代とともに変わっていくだろうと、いつまででも30年前の同じ状態ではないし、これからの、今の厚岸町、国勢調査にも、町長よく口癖に言いますけれども、非常に先行きが人口、財政的に厳しいものが見受けられると言われるときを考えるときに、この建物、施設も変わっていかざるを得ないのではないかという観点で長寿命化を図るという意味合いで質問させていただきました。そのことで、まず基本的なところで、総合政策課の中で厚岸町全体の町有施設の建築物含めて、インフラ、いろいろなものを整理する、総元締めというか、頂点に立ったリーダーだと私は思います。そういった意味では、これからの厚岸町、そういうものと比較して、もうバラ色になるのか、あるいはよくしっかり目を見張って見ていかなければならないのか、その観点、まず伺いたいと思います。
答弁 総合政策課長 三浦(総合政策課長は2025年3月まで)
お答えいたします。総合政策課としての、これからの建物の在り方だという質問であります。そういった中では、今使用している建物は、まずは維持していかなければならないと思っております。そういった中では、その年、その年の点検。これは保守点検で委託料をさせていただいています。それと、やはり施設が古くなるにつれて修繕料が発生してきます。これは担当課においても、それぞれが施設の管理台帳を整備しながら、その修繕。やはり修繕でもいろいろありまして、設備等となりますと10年から15年。そういった中では、そういうものがはっきりしているものであれば、ある程度そういった中で見ながら取り替えていく。あと、やはり緊急に修繕をしなければならないとなりますと、そういった中も修繕を補正予算で計上して修繕をしていくということであります。あとは町営住宅だとか、学校だとか、やはりそういうような多数の方が使用されるという部分では、やはり厚岸町の地理条件、これはやはり海畑ということで潮風になりますと外壁もしくは屋根という劣化が恐らく早いと思います。そういった中では、一つの基準はこういうような30年もしくは60年とありますけれども、やはり今の状況を見ながら、担当課のほうがその内容を把握して、そして1回目のご質問でもお答えさせていただいております3カ年実施計画登載いたしまして、私どもも状況を確認しながら予算計上をしていくということであります。そういった中で、ご質問者もいわれるように、これからやはり人口が減っていく。そうしたら建物をどうしていくのだというところがあります。そういった中では、まずはやはりこういうような地理条件でいきますと、この市街地でいきますと、やはり災害。昨日もいろいろな一般質問の中で議論があったと思いますが、やはりそういった施設を今後建て替えていくとなりますと、やはり防災の観点からどういった場所、今の場所に建てるか、もしくは安全な高台に持っていくか。ただ、厚岸町の地理条件からいきますと、なかなか高台に求める土地がないというところでありますので、そういった中では、やはり町民の利便性から考えますと、今の場所になければならない。そういった中では、やはり防災機能というのが一番大事ではなかろうかなと思います。そういった中では、そういうような機能を含めた複合施設、これは今のどこの自治体でもこういったいろいろなものを合わせながら複合施設ということで建て替えの際はやっているというのが見受けられます。そう いった中では、厚岸町 といたしましても、やはり防災の観点をまず優先しながら、今後の施設の建設もしくは建て替えというのはそういう観点からもありますし、一つでも今のある施設を長く使えるように、小まめに状況を確認しながら修繕等行っていきたいと思っております。
質問 音喜多
最後の結論までいったようなお答えをいただきました。恐縮に存じますけれども。その前段に、やはりちょっと厚岸町、この前の国勢調査の動向を見ていくと、町長の答弁からすると、私もそうだなと、やはりここは頭に入れて考えなければいけないなと思うのは、やはり人口が減っていっている、そのことが頭に入るのと、財政的に建てても、それこそ利用度から見たらどうだと。やはり、ここはちょっと議論しておくべきだなと、そう思った経緯もあったものですから、今回質問させていただくわけですけれども。やはり、先だって新聞にも出ていましたけれども、何ぼ新しい建物を建てても、そこに住まわれている方々が、その建物がいいかとか、使い方が好ましいだとか、あるいは親しみが湧くかとかいうのは、使う人の気持ちなのだと。そういうことで、確かにそうだなと。どんなお金をかけても、どんな立派なものをつくっても、しまいに何か立派なものをつくるとなって、もう建築士が、設計士が賞をもらうようなのは、なかなか使う庶民には親しまれないと。そんな記事も出ていたと。確かにそういうこともあるなと思ったのですけれども。やはり、そこに住んでいる、必要だと思われる人方の声というのを大事にして、そこを基にして建てたらば、地域の住民に親しまれるというか、有効に使われるという傾向が強いと。だから、なるほどなと。厚岸の過去を見ても、有名な賞をもらった先生の設計の建物も何年からするともう雨漏りするだとか、すぐ雨漏りするだとか、そういう話を聞けばそうかなと、本に書かれていたのを見て思い出したのですが。いずれにしても、住んでいる人方、これからますます人口が少なくなってくる。この予測にもあるとおり、2040年、60年代にいくと6,000人台まで厚岸町は落ちる可能性があると予測しているわけです。そういったことから見ると、今もう20年、まもなく40年来ます。そういったときに、果たして今の建物そのものそっくり、またやっていって大丈夫なのかなというような気もします。そんなことからすると、ここはちょっときちんと再確認しておいたほうがいいのではないのかなと思います。それで、今町が手の内にして見ている部分では、2040年、あと15年あまりですね、平成29年からの試算でいったらば、2040年頃には、私も大ざっぱに見て、今の状態で見て、教育関係の教員住宅だとか、そういうものが使えないというか、もう使わない、そういうものをさておいても、やはり半数近くが今ここで手当をするというか、ある程度の計画を立てないと大変なことになってしまうのではないのかという総合的な見地から、この計画書、述べられているわけですね。それに対して、何か手立てしているというか、考え方があるのか、その辺のところお聞かせいただきたいと思います。
答弁 町長 若狹(町長は2025年6月まで)
私からお答えをさせていただきます。音喜多議員からの質問、全くそのとおりです。もう時代の変遷と共に利活用が大きく変わってきているということは間違いございません。人口減少はじめ、世の中大きく変わっております。例えば、この役場庁舎もそうなのです。昭和63年にできたわけであります。多分、当時は災害とか津波とか、そういうことはあまり頭になかったのではなかろうかと。また、他の公共施設もそうであったのではなかろうかと思っているのです。ところが、現代どうでしょうか。やはり、建物をつくるときは、災害、主に津波について考えて、高いところにつくらなければならない。これは個人住宅もそうなのです。厚岸町でいえば、丘陵地区とか、それから山の手地区とか、そういう高台に住宅を求めるという時代になったわけであります。そういう時代の変遷というものを考えながら、これからもつくる場合、十分にそういう状況というものを踏まえた中で建設をしていかなければならない。これは行政の大きな課題だと思っております。まず、命を守るためにどういう建物をつくるべきか、場所を含めて考慮しなければならないと思っておるわけであります。さらにはまた、今質問がありました厚岸町有施設等総合管理計画の件ですが、これは2040年が対象期間であります。残すところ、あと18年ということに相成るわけでありますが、その更新をする費用額が、何と730億1,000万円になるのです。老朽化等含めてです。もう大変な財政負担に相成るわけでございまして、そういう面を考えますと、大変な課題だなと思っておるわけでありますが、しかしながら年次計画を持って、特に第3次計画を持ちながら、先ほども答弁いたしましたが対応してまいりたいと、そのように考えておりますので、これからの町有施設はどうあるべきかという質問を受けて、つくづくと音喜多議員のそのとおりだなという関心を持ちながら、私は答弁をさせていただいているわけでございまして、これは今後とも行政の責任として取り組んでいかなければならない課題であると間違いがないと思っておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
質問 音喜多
町長に答弁をさせて、最後の結論も完全についたなと思います。私はもうちょっと言わせていただきたいというか、本当の質問を最後ちょっと取っておいたのは、今町長言われた、これから公共施設を建てるときにいろいろと考えて複合施設もあり、そのときにはやはり先だっての、今年で11年を迎える東北の震災、そして昨年の熊本の大雨、ああいう災害を見るときに公共施設に避難をさせたがいいが、その公共施設が、東北の場合は違いますけれども、昨年の熊本球磨川の氾濫、あのときは避難させた公共施設、そこが危険になってしまった。あれ、新聞にもいろいろな各社の報道があって、そこで行政がそういうところを指定していて、そこへ避難させておいて、災害が起きたらどうするのだと、誰が責任を取るのだと。やはり、そこまで行政の建物についての責任があるのだなと、私はつくづく思った。そういうことでの、人の振りを見て、やはりこれからの場合はそのことを一番先に考えて物事を進めなければいけないのではないのかなと。もう痛烈に記憶にあるものですから。東北の震災のときも、前浜の漁師、前浜の海が見えなければ自分たちは満足しないというか、利便性、普段の出入りしたり利便性から防潮堤の高さなんかももっと高くすべきというか、したらば海が見えなくなる、海の状況が見えなくなると言って高さを抑えてきたと。そのことが11年前の震災のときに大きなしっぺ返しを受けたと。浜中町が昨年で大体防潮堤の積み嵩上げ終わった工事が。浜の人方もやはり工事をする前に言っていた。今はもう出来上がったら素手で上って海を見れない。だけれども、命を守るということからすれば仕方がないと、皆さん当然だと考えています。そういうことからして、例えばうちらも津波、防潮堤、こうあれしますけれども、やはり海が見えなければ前浜の漁師の皆さんは不便なところがあるかもしれないけれども、命を守る意味での公共施設、そこを大事にしていかなければいけないなとつくづく思うものですから、余分なことかもしれませんが、そこを基本に考えていただければなとお願いして、私の質問終わらせていただきます。
答弁 町長 若狹(町長は2025年6月まで)
私からお答えをさせていただきます。全くそのとおりなのです。今避難場所の話が出ました。現在、主な対策として考えられる新たな問題、それは新型コロナウイルス対策なのです。ですから、当然1箇所の避難所の面積も狭くなるわけであります。しからば、昨日の質問がありましたけれども、避難場所は現在の数でいいのかという課題も現在起きてきているのです。誰しも今までは考えられない事象なのです。それから、東日本大震災、間もなく11年目を迎えます。3月11日なのです。当時、避難場所としての、防潮堤の関係のお話が出ましたので、あえてお話いたしますが、岩手県の田老地区、これはもう全国から防災対策は整っていると、私も含めてよく現場を見に行ったのです。ところが、それが11年前にやられてしまった。ところが、そういう経験がある、あの海岸線のおいても、防潮堤は大事だということで工事が始まろうとしたところ、地域住民の海岸線は、海が見えることによって漁師は生きているのだと、高いものはいらないという反対の声も起きたわけであります。そういう国の対策と地域住民の差というものがあったということは事実なのですが、やはり行政の責任を考えますと、我々はやはり国から、北海道から出るハザードマップに基づいて、津波の高さとか、浸水深とか、いろいろ考えながら命を守る。昨日もお話いたしましたが、一人でも命を奪われたら困るという精神を持って対応していかなければならない時代に到来しているという考えを持っておりますので、そういうことで、とりあえずは大規模な改修というのは、もう目の先にたくさんあるのです、厚岸町は。例えば、昨日も議論になりました生活改善センター、それと社会福祉センター、さらにはまた特養です、心和園デイサービス。これらの目前にある課題についても、とりあえずは生活改善センターについては、昨日答弁したとおりでありますが、そういうもろもろの時代の変遷とともに課題が多くなっておるわけでございまして、私としてはしっかりと今の質問に対処しながら、町有施設の在り方について、決意も新たにしながら建設をしなければならないと、私はそう思っておりますので、ご理解をいただきたいと思っております。