厚岸町議会 平成29年第2回定例会 2017年6月28日
(1)核のごみ最終処分場について/(2)子野日公園にある桜、普賢象について
2017年6月28日、厚岸町議会の一般質問で、杉田尚美議員が「核のごみ最終処分場について」「子野日公園にある桜、普賢象について」について質問し、町長 若狹、副町長 大沼、まちづくり推進課長 小島が答弁しました。
- 質問者
- 杉田尚美 議員
- 答弁者
- 町長 若狹、副町長 大沼、まちづくり推進課長 小島
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員が最初の質問で述べた件名は 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は議員の発言から取ったものです。
質問 杉田
10番、杉田でございます。通告書のとおり質問させていただきたいと思います。はじめに、核のごみ最終処分場についてでございますが、1点目、国は、本年夏にも高レベル放射性廃棄物の地層処分について、地域の地下環境などの特性を科学的特性マップとして示す方針とのことですが、本町がこのマップにより地層処分の候補地となる可能性についてどのように捉えているのか、お伺いいたします。二つ目に、町は、厚岸町全体の地下構造や地下水脈について、どの程度の把握を行っているのかについてお伺いいたします。2点目、子野日公園にある桜、普賢象についてでございますが、はじめに、普賢象までの散策路を高齢者や車椅子を利用するような人が容易に往来できるようにできないのか。二つ目に、普賢象を保護するための施設が、かえって育成の支障になっているように感じます。景観も考慮した上で整備することはできないのか、お伺いいたします。よろしくお願いいたします。
答弁 町長 若狹(町長は2025年6月まで)
10番、杉田議員のご質問にお答えをいたします。1点目の核のごみ最終処分場についてのうち、はじめに、国は、本年夏にも高レベル放射性廃棄物の地層処分について、地域の地下環境などの特性を科学的特性マップとして示す方針とのことですが、本町がこのマップにより地層処分の候補地となる可能性についてどのように捉えているのかについてでありますが、報道によりますと、経済産業省と原子力発電環境整備機構は、5月14日、原発の高レベル放射性廃棄物、いわゆる核のごみの最終処分に関するシンポジウムを東京都で開催し、政府は、最終処分の候補地になり得る地域を日本地図上に示す科学的特性マップを今夏にも示す方針とのことであります。本町がこの候補地となる可能性については、全く不明であり、コメントの出しようがない状況であります。次に、町は、厚岸町全体の地下構造や地下水脈について、どの程度の把握を行っているのかについてでありますが、これも新聞報道によりますが、政府は、核のごみを地下300メートルより深い岩盤に埋める地層処分によって最終処分する考えとのことであり、町としては、これら深層の地下構造や地下水脈に関する調査は行っておらず、データは持っておりません。続いて、2点目の子野日公園にある桜、普賢象について、普賢象までの散策路を高齢者や車椅子を利用するような人が容易に往来できるようにできないのかについてでありますが、子野日公園の散策路は、園内を周遊できるように、平成20年度に特定防衛施設周辺整備調整交付金を財源に約1,600万円の事業費で整備したものであります。工法として、公園奥に向かって右側は従来からあった作業路を舗装し、左側はバーベキューハウスまでの通路を利用し、その先は自然のけもの道的なものを利用して、ダスト舗装と高低のきつい箇所は一部木製の階段を設置するなどして、園内の樹木をできる限り伐採しないで、自然的な景観を損ねないよう配慮した整備となっております。仮に現状よりも緩やかな散策路ルートに変更する場合は、園内の樹木伐採は避けられず、園内広場から散策路が目立つ景観になる可能性があり、また、散策路が長くなるなどのデメリットが想定されることから、現在のところは、散策路変更の考えはありません。次に、普賢象を保護するための施設が、かえって育成の支障になっているように感じます。景観も考慮した上で整備することはできないのかについてでありますが、普賢象は、平成5年に厚岸桜の木保存会が財団法人日本さくらの会から桜功労表彰を受け、副賞として苗木を受領したものであります。当時の大きさは、太さが小指くらいで、高さは1.3メートルほどでありました。暖地性の桜であることから、1年目は園内のビニールハウス内に植栽して環境に順応させ、翌6年に野外で育てましたが、寒さに弱いことがわかり、平成7年から再びビニールハウス内で育てることといたしました。平成19年度に普賢象が大きくなったことから、厚岸桜の木保存会が20万円の資金を拠出して、幅6メートル、高さ7.5メートルの保護施設を整備しております。その後、普賢象がさらに大きくなり、施設拡張の必要性が出てきたため、厚岸桜の木保存会と協議し、実質的に子野日公園の管理下に置かれていることから、町費をもって施設整備することとし、平成23年度に約75万円、平成24年度に125万円をかけて、幅2メートル、奥行き10メートルの増設をしております。この一連の増設工事は、根の成長を阻害せず、工事を安価にできるメリットを生かし、基礎工事をせずに鉄製の単管を組み上げる工法として、隣接する苗木育成用ビニールハウスに影響しない範囲と強度において最大限の大きさとしたものであります。この一連の施設増設をするに当たって、普賢象が今後施設を越えそうな成長をした場合は、枝の剪定により対応することとしており、桜の剪定時期である晩秋に実施し、保護施設内に適度な大きさを保つよう努めているところであります。現在まで、子野日公園の桜守である公園管理人、町の桜育成管理指導員である日本さくらの会桜守、浅利先生、厚岸桜の木保存会において、現状の普賢象管理についての変更などを求める意見はなく、当面は現状の管理を継続しつつ、将来的な育成管理に向けた情報収集や検討をしていきたいと考えております。以上でございます。
質問 杉田
ありがとうございます。最初に、1番目の最終処分場の話でございますが、仮定の話でありまして、深く掘り下げるべきではないと思いますし、また、コメントもしていただきづらいかと思うんですが、この最終処分場がどの地域に、厚岸町という限った話じゃなくて、どの地域になるかという、これも仮定の話なんですが、もし仮に私が候補選定者であった場合に、日本全国の地図を見て、この道東、道北地域にまず目を向けないはずがないというふうに思います。その危機管理といいますか、万が一の話で恐縮なんですが、仮に候補に挙がった際、限りなく赤に近い黄色信号だと私は思っています。厚岸町に特定した話ではないんですが、万が一の話として挙がった場合に、速やかに、直ちに、反証といいますか、反論できるデータを持っていることが住民の皆さんへの安心を得られることだと思います。このデータを全く持っていないということが、私、今、笑いかけたんですけれども、自分の町の地下状況が分からないというのが、独自に調査してほしいというんじゃなくて、例えば、道の調査データですとか国の調査データといったものを入手して、少なくとも概要として、町として把握しておくべきではないのかと思います。いかがでしょうか。
答弁 副町長 大沼(副町長は2017年9月まで)
なかなか仮定の話でコメントしづらいというのはありますが、町議会は、平成26年9月に、この厚岸町に核のごみ最終処分場は要らないという議員発議による宣言をされております。したがいまして、執行側としても、この議会の決議というものを尊重すべきでありますし、重く受けとめて、これらの対応をしなければならないものだと思います。それから、この300メートルの深層、300メートル緯線ですよね、国が考えている処分をする場所といいますか。それらについては、ご質問者の質問ですけれども、厚岸町全体のということでありますので、町は、そういう具体的な調査ということをやったことがございません。北海道は、昭和25年6月に、北海道地下資源調査所というものを北海道の商工部内に設置されています。ここで北海道の地質調査研究が行われてきております。この組織が今は独立行政法人北海道立総合研究機構という組織に変わって、独立行政法人化されております。ここで北海道全体の掘削調査をやっているかというと、なかなかそうではないみたいです。過去の地質学者によるそれぞれの文献の調査でありますとか、それから、もし仮にそういう調査をする場合の相談業務に当たる、技術的な支援にも当たるということをされているようであります。そういう組織がありますから、ある程度の、ある程度ってどの程度かよく分かりませんが、データはまるっきり白紙ということではないんだろうと思っています。それらがあったからといって、先にご答弁を申し上げた議会の発議による宣言、看板まで設置して町民の皆さんにもアピールをさせていただいているということを考えますと、仮にそういうことがというか、どういう表示にされるのか分かりませんが、候補地みたいな形で挙げられたとしても、毅然としてお断りを申し上げていくという態度をとらなければならないというふうに考えております。
質問 杉田
ありがとうございます。その看板、最終処分場は要らないという看板は、恐らく沿岸地域どの地域でも立てられているかどうか分かりませんけれども、どの地域も要らないという方針だと思います。町も。国としてはどこかにつくらなければならないという方針だと思います。だから進めているんだと思うので。私が申し上げたいのは、もちろん私も反対ですし、議会としても反対という意思表示されているんですけれども、科学的に、地質学的に不可能でありますよ、厚岸町のこの地域では不可能でありますよというデータを幾つかでも準備されていくことが望ましいんではないかと思います。恐らく国の方針ですと、当然国有地を選定されますでしょうし、それに対して町が駄目ですよという言葉で拒否するよりも、科学的、地質学的に調査分析のデータを示して、建てることすらできませんよというデータを突きつけることが何よりの反証であろうかと思います。恐らく、これ以上掘り下げることもできないと思います。仮定の話ですので、すべきではないと思いますので、これについては調査分析をご検討いただきたいという要望を申し上げて、1番目の質問については終わりたいと思います。2番目の質問ですが、普賢象についてですが、はじめに散策路ですね、高齢者や車椅子の方が容易に往来できるようにできないかという話なんですが、実際に私が散策路を歩いていたら、ほかの町からいらした観光客の方が、奥様方3名でしたでしょうか、途中まで来て折り返していったと。もうこれ以上、遠くて遠くて行けないんですという話でした。大変すばらしい桜で、ぜひ見に行ってほしかったんですが、距離にして500メートルかと思います。普通の健常者の方でも大変ハードな道のりかと思います。今現在、そういった散策路の変更、変更を求めているわけではなくて、何らかの、例えばモノレールですとか、軽トラックですとか、あそこ軽トラックぐらいでは上れると思うんですが、高齢者ですとか車椅子の方に限定して、優先的にそういったことができないのかなと。まず、提案としていかがでしょうか。
答弁 副町長 大沼(副町長は2017年9月まで)
前段のほうの答弁は要らないように聞こえたというか、それでよろしいですか。(発言する者あり)済みません。
答弁 まちづくり推進課長 小島
具体的な提案として、エスカレーター的なものを整備できないのかということがまず1点、言われましたね。そういった人工的なものでもってあそこに乗降させるということは、一切、今のところ考えてございません。もう一つ、軽トラということでございますけれども、祭りの期間中、サービス的に実は行っている例はございます。でも、それを大々的にアピールしてやるとなると、そこに殺到する可能性もございます。あくまでも車1台しか、軽トラが1台ようやく通れるぐらいの通路です。交差はできません。そこを歩いている人も現実にいるところを、何回も車が往来するということも、また散策を楽しむ人にとっては不愉快な思いをするかもしれない。ちょっとは上れるかも分からないけれども、軽トラがあるなら乗せてくださいとか、車で行けるのなら乗せてくださいということも出かねないとも思います。この辺は非常に微妙な、デリケートな問題も含んでいるかなと思います。そういった状況の中ですので、今の状況、前とは今は、普賢象を見たいという人、確かにふえていると思います。そういった中で、何とか散策路という意味合いをちゃんと考えていただければと思います。まずは。あそこを歩いて楽しんでいただくと、公園を。というのがまず位置づけでございます。それから、多分、車椅子の方々は、一人では来ません。必ず介助する方もいますから、もし1人で押せないんでしたら、またスタッフが介助してあげるとか、そういったことも今後検討する中で、何とか行きたいという方に配慮できないかなということは考えていきたいと思います。
質問 杉田
ありがとうございます。二つ目の普賢象そのものの、簡単に言うとハウスですよね、施設といいますか。あのハウスが、満開のときになると大変窮屈そうな雰囲気なんです。全景を見るにしても、中に入ってしか見れなくて、全景たる全景、その桜の全景というものを見ることができない状況なんですよね。確かに育成に関しては問題なく、浅利先生も支障なく、育てる施設としては支障ないんだと思うんですが、観光地として見せることを考えるとなると、4月から6月ぐらいでしょうか、花が咲いている時期は。その時期だけでもオープンにできるようなつくりにできないのかなと。新たなものを、ハウスを別に建てるとかというとまたあれだと思うので、要するに、このハウスは冬期間を越させるためのものだと思うんです。4月から開花時期に向けて早めるような効果があるハウスだと思うんですね。せっかく早めて、桜まつりの時期に合わせて育ててつくってもらった立派な桜を、全景が見られないというのは、大変僕はもったいないと思うんです。見せ方として、やはりハウスをその時期だけでも取り除けないのかなと思います。いかがでしょうか。
答弁 まちづくり推進課長 小島
町長の1回目の答弁からあったとおり、この普賢象については、厚岸桜の木保存会が全国の桜功労の表彰を受けたときにいただいた苗木が今の成長した形になっているということでございます。最初は、せっかくいただいた苗木を成長させたいと、枯らしたくないという思いで、上の苗畑のところの横の一角に植えたのが始まりでございます。現状は枯らすことなく、1回はハウスを取ってならすのであれば、苗木のときのほうがいいということもあったようでございますけれども、2年目に取ったけれどもやっぱり駄目だったと。これはやっぱり囲わなければならないということで現在まで来ているということでございます。立派な木になったということで、確かに質問者が言われるとおり、何もなくて、立派な花としてあって、そこをきれいな写真を撮るだとか鑑賞できるというのは、一番いい形ではあろうかと思います。思いますが、いろいろ調べてみているんですが、質問者は冬の間だけあればいいとおっしゃいましたけれども、それはそう言い切れるかどうかというのは別かなと思います。というのは、松前城址公園にも普賢象という桜があります。松前ですから道南。厚岸とは比べものにならない暖かいところです。日本海海流の暖流が流れて、全然気温が違うところです。桜の開花時期も厚岸町よりも1カ月以上も早い場所ですので。そこでも普賢象は、実は囲わないであるそうなんですけれども、そういったところでも通常の桜、あそこで咲いている桜の1カ月以上たたないと咲かないそうです。ですから、そういった状況の中で、仮にハウスを取ってしまうと、まずは枯れてしまう可能性がある。生きていても、今みたいな立派な花をつけない可能性もあるとか。何かにかけるというのは、今の段階ではちょっと難しいかなと。かわりに、もっと立派なもので、もっと大きなものをということも考えられるんですが、現状は単管を組み合わせたもので、基礎工事はしていません。中に人が入るという形が望ましいとおっしゃいましたけれども、中に人を入れるとなると、建築確認が必要な基礎をかちっとして、軀体もかちっとしたものでないと認められません。そうなると、相当大きなものでなければならないと。今はもう地下に根を張っていますので、どこまで根が伸びているのかという確認をしないと。基礎工事で根を切ってしまったら枯らす原因にもなります。それと、そういった大きな工事があの頂上でできるかという問題があるんですね。というのは、先ほど来答弁していますけれども、作業路、散策路に使っている作業路は、軽トラ1台が通る幅しかないんです。そうなると、基礎コンクリを打つ生コンを積んだトラックが上がるとか、いろいろな資材が要るだとか、車両通行は今の現状では不可能です。その工事をするために、工事用の通路をつくるために拡張工事をするなんてもってのほかだと思いますので、それにかわるものとしては、例がないわけではないんですけれども、ヘリコプターで資材を運ぶという方法もあります。これは莫大な建築費用になってしまいます。そういったこともありますので、1回目、町長も答弁されておりますけれども、まず情報を集めるということが大事かなと。普賢象についてもう少し知る必要がある。それと知見をたくさんお持ちの浅利先生のご意見はやっぱりきちんと伺う必要はあるだろうなと。それから、桜の木保存会の方々も、やっぱりあそこの公園の管理についてはさまざまな協力、考えもお持ちですので、そういった関連する方々のご意見を聞く、情報も集めるなどして、今よりはどういった形がいいのかということは将来に向けて検討してまいりたいということです。ご理解いただきたいと思います。
質問 杉田
ありがとうございます。私個人的といいますか、ぜひ見ていただきたい桜なものですから、今後、見せ方についてもご検討いただければなと思います。以上です。終わります。