みんなの議会

厚岸町議会 平成16年第4回定例会 2004年12月15日

(1)大宗漁業、昆布漁業について/(2)ヒグマの出没対策について/(3)道州制について/(4)平成17年度厚岸町予算編成について

2004年12月15日、厚岸町議会の一般質問で、南谷健議員が「大宗漁業、昆布漁業について」「ヒグマの出没対策について」「道州制について」「平成17年度厚岸町予算編成について」について質問し、町長、総務課長、行財政課長、建設課長が答弁しました。

質問者
南谷健 議員
答弁者
町長、総務課長、行財政課長、建設課長

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員が最初の質問で述べた件名は 4 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は議員の発言から取ったものです。

質問 3番

さきに通告してございます4点について質問をさせていただきます。初めに、第1点目の大宗漁業、昆布漁業についてでございます。今年の昆布生産状況は、皆さんよくご存じのように、大変な減産となっております。組合の有効見込みで約 1,280トン、金額にして9億 5,000万円、その平均単価がキロ当たり 742円ぐらいになるそうでございます。ちなみに、昨年は 1,340トン、11億 3,000万円、この平均単価が 843円。操業日数でございますけれども、今年は大型台風の数多くの被害を受けまして、一番昆布の実入りのよい時期に操業ができなくて、この操業日数の比較でも、棹前の3日間操業を含め、昨年が38日、今年度は31日で、マイナスの7日間でございます。生産量はマイナスの60トン、5%の減、金額でマイナス1億 8,000万円、16%減と相なってしまったわけでございます。近年昆布価格は、中国からの半製品の輸入で、平均単価が、過去は 1,000円ぐらいの時代から、昨年が 843円、今年はさらに 742円と下がってしまいました。価格の低迷と大幅な減産のダブルパンチを浜は受け、大変厳しい正月を迎えなければなりません。私は、価格については、中国産の半製品の輸入に対し、北海道厚岸産の産地表示をきちんと表示することの対策、これらを講じていく必要性があると考えております。しかしながら、何といっても、昆布漁家の経営基盤の強化策は、安定した生産量にあると考えます。今年のように、台風の影響でやむを得ない年もあるかもしれませんが、流氷がかつてのように来なくなった今日、やはり、いそ焼け対策として、継続して計画的な昆布漁場改良事業が不可欠と思います。厚岸漁業協同組合では、全道に先駆けボトムスクレーパーという工法を開発し、昆布漁場改良事業を積極的に取り組んできております。計画的な漁場改良事業を推し進め、毎年事業規模で 100から70ヘクタール、事業費で 5,000万円から 4,500万円規模、この事業を実施してきております。この事業費のうち5分の1、約 1,000万円から 900万円ぐらいを町が補助しておるわけでございます。浜は、今年、過去最低の水揚げとなりました。財源難を来しておるわけでございますが、将来の漁獲を考えたとき、やはり、来年も昆布漁場改良事業を実施していくことが不可欠でございます。このような状況を踏まえ、特に、平成17年度のこの事業に対する町としての支援体制をどのように考えておるのかお聞きいたします。次に、ヒグマの出没対策でございますが、私、11月の下旬に所要で太田南の方へ出向いた折でございます。実は、その家の娘さんが 「おじさん町議でしょう。何、とかしてほしいの。太田に行く途中の厚葉橋付近でクマが出たんだって。ここから近いし、暗くなったらおっかなくて外に出れないの」と言われました。その後、11月29日だと思いますが、役場の担当の方に出向きまして、私は、もうクマなんか山で冬眠しているだろうなと、そんな軽い気持ちでまことの実態をお聞きにまいったわけでございますが、そうしますと、担当の方から「実は、けさも末広の入り口の 200メートル手前で、道路にクマが出没しています」と聞きまして、唖然といたしました。今年、平成16年1年間の厚岸町でのクマの出没は、4月24日から11月29日まで11回も出没、きわめつけは、町のヒグマ情報整理簿によりますと、出没月日10月24日、場所は厚岸町の尾幌、出没状況、土井敏雄氏、土井木材の社長さんだそうでございますが、この社長さんから連絡がありまして、自己所有林内に家族と入ったところヒグマ2頭と遭遇、1頭は2メートル、もう1頭は 1.5メートル程度だったそうでございます。ばったり出会ってしまい、3秒ほどにらみ合いをしていた。この距離は本当に汗が出るくらい大変な距離で、クマの方から幸いにしても逃げて行ってくれたので、大事に至らなかったわけでございます。私も、以前からクマの出没情報はよく耳にしておったわけでございますけれども、こんなに町民が危険な状態になっているとは、ゆめゆめ思っておりませんでした。町長は、いつも安心・安全のまちづくりと言っておるんですけれども、これでは、クマにとって、クマが徘徊するのに安全で安心な厚岸町だと思います。町は、今日までクマの出没の対策をしてきておりますが、実際に人身事故や大事に至ったケースがなく、安全対策に希薄感が感じられます。まだまだ安全対策の余地があるやに思われますが、少なくても、民家から 200メートルぐらいのところへクマが出没する状況では、町民は安心して生活ができません。町民が安心できる対策が必要と考えますが、いかがでしょうか。3点目でございます。道州制についての町のお考えをお聞きいたします。国は、三位一体の改革を推進すると同時に、道州制案を提示し、これからは地方の時代とうたい文句はよいのですが、その実態、三位ばらばらの改革と感じるほど、地方の町村にとって方向性が見えません。地方へ権限や業務、そして財源も大幅に移譲されるやに聞こえてきますが、実態は、国からの補助金削減が先行し、厚岸町も単年度予算を組むのに困窮しているのが実情と思います。このような状況下で、11月2日、釧路支庁で道州制導入に向け説明があり、今後、支庁の権限や支庁の役割が町村へ大幅に移譲されるそうでございますが、国は、もっと道州制の基本方針や具体的政策、財源見通しを明らかにしてほしいと考えます。道州制について、国や道の動向等についてどのように推移しているのか、町としてこれをどのようにお考えなさっておるのかお尋ねいたします。4点目でございます。平成17年度厚岸町予算編成についてですが、国は、三位一体の改革を推進し、平成17年度及び平成18年度の予算案において、国庫補助負担金改革で3兆円程度の廃止・縮減等の改革を行う方針を打ち出し、一方、地方への財源移譲はいまだに確定がなされておりません。国庫補助金が不確定な状況下での予算策定、財源捻出に苦慮され、大変な努力をされていることに対しまして、敬意を表するところでございます。昨日、浜中町で長谷川徳幸町長が当選されました。選挙の公約、マスコミ等によりますと、合併に対する対応も課題であるが、現時点で自立を望む声が多く、町民の中でこのような声が多いので、そのための努力をしたいと申しておりました。厚岸町として、当面自立の道を歩まなければならない状況下にあるわけでございます。しっかりとした、将来を見据えた自立したまちづくりが求められており、その基礎となる平成17年度の予算でなければならないと考えます。そこで、平成17年度の予算編成に当たっての基本方針について、まずもってお尋ねいたします。次に、平成17年度総体収支についてでございますが、今年度着手されました平成16年度の最終補正後見込み額をベースに、第1次、第2次財政運営基本方針の財源捻出項目を盛り込み、平成17年度当初予算額88億 6,100万円と算出をしております。4億 5,800万円の財源不足を来しておりますが、これをどうクリアしていくのか、まずもってお尋ねいたします。さらには、既に本定例会に上程がなされております特別職、教育長、職員給与の1割カットや町民への負担増になる国民健康保険の改正案は、断腸の思いでありますが、投資的事業は将来の厚岸町を考えるとき、厳しくても活力のあるまちづくりをするためには、積極的に投資的事業の取り組みが必要と考えますので、投資的事業費が、平成14年度以降3カ年と比較し平成17年度の事業の見通しはどのようになるのかお尋ねし、第1回目の質問といたします。どうぞよろしくお願いします。

答弁 町長

3番、南谷議員の質問にお答えいたします。まず、1点目の昆布漁場改良事業の平成17年度昆布漁場改良事業に対する町の支援はとのお尋ねでありますが、本町の漁業経営体数は 573経営体で、そのうち昆布漁業に従事している経営体は 413経営体であり、全体の72%を占めております。公表されている最新の統計数値では、平成14年で、生産量では北海道ランクで6番目の 1,422トン、生産高では8番目の約12億円であり、本町の漁業生産高に占める昆布生産高の割合も16.4%を占めている、重要な漁業であります。お尋ねの昆布漁場改良事業については、毎年のように流氷が接岸していた時代には、自然に雑海藻駆除が行われ、資源の維持が図られておりましたが、近年は本格的な流氷接岸がなく、機械力によって人為的に駆除しなければならない状況から、平成2年度から、漁協が事業主体となり、町が単独補助を行い、計画的に実施してまいりました。昆布漁場の雑海藻駆除は、一度駆除した漁場も定期的に駆除することが必要で、これまでも一定の順序で漁場を循環的に利用することによって、計画的な生産体制を維持・確保しており、駆除事業によって大きな成果があらわれております。漁協は、今後とも駆除計画をもって操業体制の維持に努めたいと考えており、次年度以降も継続して駆除していく意向でありますので、私といたしましても、厳しい財政事情でありますが、昆布漁業が本町を支える経済の柱の一つとして、その重要性を考慮し、補助を継続してまいりたいと考えております。次に、ヒグマ出没に対する町の対応策はどのように考えているかについてでありますが、厚岸町における本年の出没状況は、平成16年11月30日現在で12件で、そのほとんどが、道路横断、鉄道線路横断による目撃情報であります。ヒグマ出没対策としては、平成9年度に野生鳥獣被害対策協議会を設置し、有害鳥獣捕獲許可を毎年5月から9月まで取得し、北海道猟友会厚岸支部に緊急時の出動体制を整えていただいているところであり、出没情報を受けた場合、厚岸警察署及び猟友会に連絡し、現地調査確認を実施、関係の地域自治会、学校、農協などに出没情報を提供し、注意喚起をお願いするとともに 「クマ出没注意」の立て看板、を出没区域に設置、さらには、必要に応じて防災無線により住民に周知をすることとしております。また、春の山菜とり及び魚釣り、秋のキノコとりなどによる事故防止のため、ヒグマ出没に対する注意を広報「あっけし」に掲載しております。幸い、これまでの人身事故・農業被害等はありませんが、出没による心理的な不安を解消するためには、ヒグマの生態・習性を理解していただき、生息域においては、ヒグマに遭遇する可能性があることを十分認識していただくよう、町広報紙等を活用しながら周知の徹底を図ってまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りたいと存じます。次に、道州制について、町の考え方はとの質問についてであります。国は、現行憲法下での最大限の地方分権を目指す道州制の研究を進めておりますが、北海道の道州制に向けた取り組みについては、道州制導入の意義が広く理解されるよう、北海道においてモデル的・先行的な取り組みを重ね、その効果が道民に実感されることを目指すとしております。この道州制実施に向けての制度設計につきましては、確固たるものが示されておりませんが、国の地方支分部局との機能等の統合と、現在北海道が担当する事務事業及び権限の大幅な市町村への移譲が柱となっております。地方分権社会を推進する立場から、道州制の先行実施という理念に異議を唱えるものではありませんが、特に、事務事業及び権限の大幅移譲については、少子・高齢社会のますますの進行や財政規模の縮小及び職員の減員が避けられない情勢の中で、このままでは市町村がそれらの受け皿になり得ないことは明白であり、事務事業及び権限の移譲は、人的・財政的措置を明らかにした上で議論をすべきとの主張を北海道主催の説明会等で幾度となく繰り返しておりますし、全道各地の説明会等でも、同様の意見が出されていることが報告されております。しかしながら、北海道は、権限等移譲と人的・財政的措置とは一体的に提示するとして、約 4,000の事務事業及び権限の50%は市町村への移譲が可能とするリストを既に作成し、市町村に対し、その一件一件について来年1月末までに意見を提出するよう求めてきており、不本意ではありますが、制度設計と権限移譲等の議論が同時並行して進む可能性が高くなっております。次に、平成17年度予算に関する財政計画の基本方針についてのご質問でありますが、地方税財政制度改革、いわゆる三位一体の改革が11月26日に政府与党で合意に達し、各省庁で折衝が行われており、全容が徐々に明らかになってきていますが、その具体的内容については、12月20日に示される地方財政計画で明らかになる予定です。このような状況の中、厚岸町では、去る11月19日に平成17年度予算編成方針を立て、関係各所に通知したところであり、その財政見通しについて、その時点で知り得る情報をもとに、財政推計試算として公表をいたしました。この内容は、従来行ってきた平成14年度からの財政改革事項を織り込み、平成16年度から自主財源となる歳入確保のため、国民健康保険税を初めとする公共料金などを見直した結果を最終予算見込みのベースにし、平成17年度において減少する公債費償還額や職員退職者の不補充、人事院勧告に基づく人件費制度改正などを加えて財政推計を立てましたが、残念ながら、財源不足額が4億 5,800万円と試算したところであります。こうした状況を乗り切るために、当面する財政計画の基本方針として、行財政改革・行政評価・各課枠配当予算の三本柱により、財源捻出を進めることにしております。なお、次期の行財政改革を現在検討中であり、中長期的な財政計画についてのシミュレーションについてもあわせて検討しておりますので、ご理解願いたいと存じます。次に、平成17年度予算の総体収支と人件費等の財政見通しのご質問でありますが、総体収支は、あくまで現時点の見込みとなりますが、一般会計ベースで83億円を前後するのではないかと考えています。人件費等に関しては、今議会に上程している特別職及び職員の給与改定における基本給10%の削減による財源捻出額は、一般会計ベースで1億 7,700万円、全会計で2億 2,400万円となっております。このほか、経常経費のうち配当一般財源は、平成14年度から平成17年度までの削減率を25%となるよう、平成16年度から比較すると、平成17年度では13%の経費の見直しを行うよう指示しているところであり、負担金・補助金・一部義務的経費も含めて、財源捻出目標を2億 600万円としております。さらに、投資的事業についても、経常経費と同様な削減率をもって 7,500万円の財源捻出を目指しております。これらすべてのことを行うことによって、新年度予算編成において収支を保つことができるものと考えています。次に、平成14年度以降3カ年の投資的事業と比較し、平成17年度の事業の見通しはとの質問についてであります。平成14年2月にまとめた厚岸町財政運営基本方針において、投資的経費については、特定防衛施設周辺整備調整交付金を除く純一般財源充当額を原則3億円以内という基準を設定し、平成14年度からの3年間、それに沿って実施事業を厳選してまいりました。また、投資的経費の中には、既に完了した事業の償還金や補助事業として採択され町の負担が避けられないもの、さらには政策決定した大型事業の一般財源も当然含まれており、これを除く調整可能な財源は、平成14年度の約1億 3,000万円が平成16年度では約1億円に減少し、その中での調整を迫られてまいりました。平成17年度につきましては、過去3年間を上回る歳入の減少が見込まれるため、経常経費の削減に最大限の努力をいたしましても、投資的経費に充当可能な一般財源は、今のところ財政運営方針の基準を大きく下回る2億 2,500万円ほどしか見込めず、調整可能な財源は、平成16年度に比べて半減する可能性もあると見ております。したがいまして、実施事業の厳選はもとより、行政サービスの経費負担の見直しなど、既得権や慣例にとらわれず調整を行っていく必要があると考えております。以上でございます。

質問 3番

ただいま答弁をいただいたわけでございますけれども、まず、第1点目、昆布漁業につきまして、特段なるご高配をお願いするものでございます。どうぞよろしくお願いいたします。次に、2点目でございますが、ただいまの答弁を聞いていますと、余り従来と変わっておらないなという感がしてなりません。少なくても、民家から 200メートルまで近づいた実例が、今年度2件発生しておるわけでございます。本当に、若い娘さんや子供が、うちのそばから 200メートルのところにクマが出て、安心してまちづくりをしましょうと言っても、これは、私は通る話ではないと思います。もう少し踏み込んだクマの生態の研究など、それから、どのような方法があるのか突っ込んだ取り組みをしていただきたいと、切にお願いするものでございます。次に、3点目でございます。道州制による国・道の動向はわかりました。今後も、町として、リアルタイムで、展開していく、変化がされていく状況に対し、国・道の動向を的確に開示し、町としての対応をすべく大いに議論をしていくべきと考えますが、いかがでしょうか。また、道州制の導入によりまして、北海道開発局のあり方についてお尋ねいたします。私は、実は、かつて漁組の専務時代、よく北海道開発局の方に陳情やヒアリングに行ってまいりました。そんなこともありまして、この道州制によって開発局の行方はどうなるんだろう。少なくとも、厚岸町は, 第3種厚岸漁港、第1種床潭漁港、さらには海岸保全事業、多くの漁港の問題等が、課題が残っておるわけでございます。開発局が統廃合され、道と一緒になってしまった場合、本当に今までどおり、今まで以上の国の財源が厳しくなる中で、町として、これらの動向をどうとらえて、どう対処していかれるのか、お尋ねするものでございます。次に、4点目の財政計画の基本方針でございます。本定例会に既に機構改革に着手されておりますが、この機構改革が財政計画を推進するのにどのような影響が及ぼされるのか。もし及ぶとすれば、メリット、デメリットはどのような形になるのかお聞きいたします。さらに、人件費の削減に着手されておりますけれども、人件費は財政運営上最終手段と私は認識しておりますが、四役と職員の1割カットなどをせざるを得ないと判断されました、その趣旨と背景についてお尋ねいたします。また、町の職員組合の考え方は、動向はどのようになっておるのか、お聞きいたします。平成17年度総体収支予算についてでございます。現時点で推計されるところ、4億 5,800万円の財源不足を来し、人件費関係で四役の1割カットで約 600万円、職員分で1億 7,100万円、これをあわせまして1億 7,700万円、4億 5,800万円からこの1億 7,700万円を差っ引きます。この差額についてでございますが、先ほど町長の答弁ですと、平成12年度以降、地方交付税が25%の減額となり、これに対応してくるべく、平成14年、15年、16年の3カ年で12%の削減の実施がされてきております。残り13%について、平成17年度の予算の中で削減計画を立て、実施に向けて努力をなさっておられるとお聞きいたしましたが、この13%を目標に削減の努力をされておりますけれども、この13%を実施されるとどのくらいの数字になるのか、まずもってお聞きします。また、この13%を先ほど言った数字から差っ引いてもまだまだ大きく、充当不可能であります。この辺の足りない分をどのように考えておられるのか、お尋ねいたします。投資的事業の平成17年度の事業見通しでございますが、特に、建設事業関係についてお聞きいたします。国の三位一体の改革で町の建設事業が受けた影響は、この3年間の実績と平成17年度の事業見通し、実質どのような数字になっていかれるのか考えておられるのか、お尋ねするものでございます。さらには、町内の建設関連業界の皆さんに及んでおる影響、まことに顕著なものがございます。業界では、事業の縮小や合理化も限界に来ているやに思われます。可能な限り予算獲得に努力をなさっていただき、懸案事業の早期実現に向け、最大限努力をしていただきたいと思います。そして、事業実施に当たりましては、冬季間の着工をなるべく避け、夏の暖かいうちに、年度当初からの早期着工をしていただくことが、町にとっても、業者にとっても、よりコスト安につながるのではないかと、可能な限り努めていただければと思います。また、関連業界のことを考えるには、町内の業者を優先的に使っていく方法、制度を考えているのかどうなのか、この辺についても伺いまして、第2回目の質問とさせていただきます。

答弁 総務課長(総務課長は2004年12月まで)

私の方からは、平成17年度予算にかかわります機構改革等々についてのご答弁を申し上げたいというふうに存じます。平成17年度の予算編成に当たりまして、非常に厳しい状況というものは、先ほど町長の答弁の中にありますし、人件費についても、やはり、この経費の中で大きなウエートを占めている人件費、これについて手をかけていかなければならないということは、当然のことでございます。それで、機構改革、本議会に条例提案をさせていただいておりますけれども、この機構改革の目的といいますのは、やはり、厚岸町におきます人口の減少などの地域社会環境の変化、これが背景にもございます。それと、一方で、地方自治体の財政規模に応じた定員管理、こういったことも当然行っていかなければならない、こういう考えのもとで、今回機構改革という形の中で提案を申し上げているところでございます。内容的に申しますと、平成16年4月1日現在、全企業会計を含めまして 328名の職員、これを5年後の平成21年には10%の人員を削減するという目標を置いております。その目標に沿った形での定員配置管理を行っていきたいという考えで、現在のところおります。それに見合った組織という形になりますと、現状の組織のままの形では無理でございます。当然、組織のスリム化を図っていかなければならない、簡素で効率的な運営をしていかなければならない、こういうような考え方のもとに、今回機構の改革・変更ということで提案をさせていただいておりますので、ご理解をいただきたいと思います。メリットと申しますと、やはり、こういった機構改革をすることによって、いわゆる少数精鋭とでも申しましょうか、そういう形での組織体制をつくるということですから、財政的な財源捻出、こういった部分でのメリットの関係が挙げられるかなと、このように思います。一方で、デメリットと申しますのは、当然人の数が減ってまいります。人間が減るということは、それだけ、やはりサービスの部分に影響が出ないということにはなりません。当然避けられないというふうには思っております。こういう形の中では、やはり、これまでにも申していますように、自助努力でやっていただくところは自助努力でやっていただく、いわゆる役割分担という部分をさらに進めていく、町長がいつも申しております協働のまちづくりという部分を進めていかなければならない、こういうふうに存じております。それから、人件費の関係でございますけれども、先ほど町長が申しましたように、10%の削減、非常に大きいものでございます。全体で、四役を含めました一般会計ベースでの財源捻出が1億 7,700万円ということでございます。これについての職員の考え方というご質問でございますけれども、厚岸町にも職員組合がございまして、今回の改定案、これにつきましては、11月12日に提示をさせていただいております。その後、何度か話し合いの場を持ってきてございます。それで、職員組合の組合員だけではございません。昨年の段階から、この厚岸町の置かれている財政の状況というものにつきましては、行財政課が中心になりまして、各職員に共通の認識として持っていただくというための説明会を何度か行っておりますし、この財源捻出のためのプログラムの提出という部分につきましても、各職員から提案していただくというような取り組みもしてきてございます。こういったような背景もございまして、職員組合組合員につきましても、厚岸町が置かれている財源の状況、こういったものは十分認識いただいているというふうに受けとめております。ただ、組合の方の交渉の中でも、やはり、この10%の削減というのは、生活設計に大きく影響が出てくるという非常に厳しい受けとめ方をしておりますけれども、一方で、この厚岸町の置かれている財政の状況というものにも十分理解をいただきまして、結果として、今定例会に上程をさせていただいております条例、給与改定案については合意をいただいた、こういうような形になってございますので、ご理解をいただきたいと思います。なお、この人件費削減に至る経過等々につきましては、行財政課の方から答弁をいただきたいというふうに思っております。

答弁 行財政課長(行財政課長は2005年3月まで)

私の方からは、人件費の削減に至る趣旨、背景でございますけれども、今、総務課長の方からご答弁申し上げましたけれども、これにつきましては、地方交付税を初めとする、厚岸で使える一般財源の大きな減少が一つの実態としてあることを、まずご理解を願いたいというふうに思います。そういう中で、平成14年度から財政改革に取り組んでまいりました。当初は、経常的な内部改革の中で、何とか財源捻出をしてきたところであります。そういう中で、今年度に入りまして、自主財源確保という意味で、収入確保、国民健康保険税を初めとする公共料金等の見直しを行わさせていただきました。これはまだ決算が出ておりませんけれども、今の予算ベースでいきますと、約1億 1,900万円の財源捻出が、国民税を含めて、歳入の中で既に計上されている状況になっております。そういう中で、平成17年度の予算編成に当たったわけでございますけれども、先ほど総務課長からもお話がありましたけれども、この財政問題につきましては、職員に昨年から何度となく状況の説明は行ってきておりますし、昨年度も今年度も行ってきております。そういう中で、今年度の予算編成方針の中では、財政推計試算ということを、今まで、こういう来年度の状況がどうなるのかということを含めて、数値化したものは見せたことはございませんけれども、今年度、まだ地方財政計画が発表されていない中で予算編成を行っていかなければならないということを含めて、今知り得ている情報をもとに、そういう数値化したものも含めて出させていただいたということであります。そういう中で、既に公共料金等の見直しも行わさせていただいたということになりますと、平成17年度の編成の中では、すべての経費の中へ歳入の不足する分の縮減計画をつくらざるを得ないというのが実態でありまして、残念ながら4億 5,800万円という財源不足額が発生する。今の試算でございますが、予定になりました。そういう中へ、この人件費、義務的経費でございますけれども、縮減の方向の中で検討させていただいたというのが背景にあるということで、ご理解を願いたいと思います。そういう中で、2億 5,800万円ということの、あくまで、これは地方財政計画等々予算編成の中で調整というんですか、数値といたし、また、動いていく形にはなるかというふうに思いますけれども、一つの考え方の目安として、今、職員に提案している。今考えられる状況であるということを、まず認識をしておいていただきたいと思います。そういう中で、4億 5,800万円の財源捻出を、まず、経常経費の中の13%の削減目標ということで、枠配当で提示を今させていただいております。これらの数字は、13%の枠は、これは枠配当の数字をもって決まるわけでございますけれども、幾らかと申し上げますと、今の予想されている金額の中では、13%は、枠配当でいいますと、約 7,800万円の財源捻出の目標額を立てているということであります。そのほかに、経常経費の中で、先ほど町長から2億 600万円の経常経費の削減目標を立てている。その中の 7,800万円が13%の枠ということであります。そのほかの財源の2億 600万円をどういう捻出をするのかといいますと、いわゆる備品購入ほか配当外予算というのがございまして、扶助費とか負担金補助及び交付金関係、行政評価等も含めて行っておりますので、そういう配当外予算の中で6,300 万円程度。さらに、広域消防組合等々を含めて各外部団体があるわけでございますけれども、その中で 6,500万円程度を目標数値として、2億 600万円という数字を今の状況では積み上げているという状況であります。それと加えまして、投資的事業経費の削減額 7,500万円、さらに人件費削減額1億 7,700万円を足しますと4億 5,800万円という数字に相なるわけでございまして、これらにつきましては、これからの予算編成、それと地方財政計画の中で若干動いていくかというふうに思いますけれども、そういう目標数字を立てながら、今、平成17年度の予算編成に向かっている状況でありますことをご理解願いたいというふうに思います。以上であります。

答弁 建設課長(建設課長は2004年12月まで)

私の方からは、最後に、厳しい財政状況の中で、建設の投資的経費等も下がってきております。それらに伴っての発注対応関係でございますけれども、確かに、昨年までは、特に多くの建設事業費等が、防衛庁の交付金事業が多くございまして、1次配分、2次配分、3次という形で、SACOと、2次という形で分かれる。そのために、発注が冬季になるという状況がございました。今年度についても、この辺を事務的一部対応を防衛庁と打ち合わせをしまして、できるだけ早く、冬季にならないような施行方法という形の中で、苦慮しながら一応お願いして、そういう体制はできていますけれども、やはり、現場等によって、用地処理が先んじて現場が後になるという形とか、いろいろ事情がございまして、どうしても冬季にならざるを得ない部分もございます。質問者の言われるとおり、今後、やはり、冬季にやると、あれだけ現場のでき上がり等によって、若干の問題もあるという形で理解してございますので、できるだけ早い時期の発注を検討していきたい。それから、地元に対する発注の配慮という形の中では、当然、何回も議会でも議論されておりますけれども、やはり、地元の経済活性化のためにも、できるだけ地元に受注してもらうような配慮というのは、当然、その仕事の内容によっては、指名選考委員会の中において業者を指名させていただいている。ただ、事業の内容等によっては、やはり、それが難しい場合などもございますので、その辺はご理解をいただきたい。今後についても、地元経済への波及効果のために、地元業者をある程度選考していきたいということは考えてございますので、ご理解いただきたいと思います。

質問 3番

問題が多くて、多岐にわたっておるものですから、それぞれ課長の方から答弁をいただきました。2点について、3回目の質問をさせていただきたいと存じます。まず、第1点目、道州制についてでございますけれども、国は国、道は道の基準で判断し、一方通行で方針を出してきておるやに見えます。地方の町村は、広範囲な面積を有し、人口密度も低くて、税収も厳しい状況にございます。この厚岸町とて同じような状況にあると私は判断をしております。そのような中で、自立したまちづくりをしていかなければならない、汗を流していかなければならない。道州制度が確定する以前、今だからこそ、自立するまちづくりのためにも、もっと町長は、この道州制度、私はマスコミ等でしかデータがないものですから、一生懸命新聞を読んでいるんですけれども、どうも、国からの一方通行の話しか見えてきません。国と道とのキャッチボールというんですか、意見交換、こういうものはよく報道されるんですけれども、肝心な、厚岸町がこの道州制にどうかかわっていくのか、どう影響があるのかという部分では、もっと町長、頑張って国の方に声を出していっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。次に、平成17年度の町予算についてでございますが、まず、人件費の関係でございますが、私は、以前一般質問で、町の財源不足で町民に負担を求めるばかりではなくて、人件費については、手当の改正など小手先だけではなくて、町民にわかりやすい方法を模索していただきたいというお願いをした経緯があります。今回、そのことが、町長みずから今定例会に上程される。さらには、職員の皆さんも1割カットの理解を示されたやに聞いております。将来につながる、自立する厚岸町のまちづくりの姿勢を示されたことは、大英断をされたと、私は評価に値することだと思っております。職員の皆さんにあっては、家族のおられる方も、いろいろとまた将来に向けての生活設計を立てられている方の変更を余儀なくしなければならない状況に陥る方もおられると思います。ですけれども、この町の将来を考え、総じて理解をされたことに深く感謝を申し上げるものでございます。これからの時代、道新ではないですけれども 「お金がなければ汗を出し、知恵、を出せ 、そんな記事が載っておりました。まさに今の時世に合った言葉だなと、」私は感激をしておったわけでございます。町民にも、何でもかんでも町に求められるだけではなくて、私、議員としても、町民の皆さんに広く理解を求めていかなければならない時代に入ったと思います。少ない財源、厳しい財源、貴重な財源をより活用していかなければならない時代に入ったわけでございます。そのような中で、職員みずから1割カットに向け理解を示されたこと、今後、町長として、将来一日でも早くこの改善がなされるようなプランがあるのかないのか、質問の最後に当たってお聞きしたいと思いますので、どうかこのことにつきまして、よろしくお願いをするものでございます。

答弁 町長

お答えをさせていただきます。まず、道州制についてでございますが、今、北海道が行われておりますのは、道州制への先行実施地域にしようという道州特区であります。しかしながら、この特区でさえ、不明確であると私は承知をいたしております。先ほどの質問の中にありましたとおり、北海道開発局との関係はどうなるんだ、これでさえ、まだ明確ではありません。さらにはまた、北海道も地方自治体でありますが、北海道と市町村との関係はどうなるのだろうかということも明確ではないわけであります。ただ、北海道といたしましては、事務事業が 1,203項目、権限が 4,108項目のうち、 2,228項目を市町村に権限を移譲しようというような考えがあるようであります。平成18年から、必要な財源をセットとした順次移譲を行うという考えも持っているようでありますが、しかしながら、これもまだ明確に我々に伝わっておらないわけでありまして、そういう中で、ご承知のとおり、支庁制度の改革という問題もあります。さらにはまた、市町村合併という問題があります。すなわち、道州制だ、支庁制度の改革だ、市町村合併だ、自治体にとってはどれ一つとっても大事な問題が、このように不透明な中で地方自治体に押しつけられている今日、まことに不満であります。そういう意味において、私は、厚岸町が厳しい財政の中でどう生き残りを考えて、しっかりと町民とともに協働のまちづくりをして、すばらしい21世紀の厚岸町をつくるか、その責任を重く考えております。そういう意味で、第1回目の答弁でもいたしましたけれども、近くといいましょうけれども、厚岸町は、自立するためにはどういうシミュレーションを持って進まなければならないかは発表いたしたい、そのようにも考えておるわけであります。今のところ、来年の予算が決定する直前になるんではなかろうか、3月ごろになるんではなかろうか、そのようにも考えておりますので、もう既に作業に入っておりますことをご理解をいただきたいと存じます。さらにはまた、職員の給与の問題であります。私は、苦渋の選択をいたしました。職員の給与につきましては、今までは人事院の勧告に準拠した中で給料を決めてまいりました。しかしながら、みずからこのような10%カットをしなければならない。職員にとっても大変なことであります。そういう点を考えますと、職員組合、そしてまた全町職員に理解を持っていただいた。本当に私は感謝にたえなく思っていると同時に、今日の厚岸町の厳しい行財政というものを理解した職員の姿というものについては、敬意を表しているわけでありまして、今後とも、この難局を乗り切るためには、職員と一丸となって頑張ってまいりたい、そのようにも考えております。また、私ども特別職も10%カットを提案をさせていただきます。我々といたしましても、範をみずから示さなければならない、そういう気持ちで提案をいたすことになっておるわけでございますので、この点についてもご理解をいただきたいと思うわけであります。三位一体改革、本当に、小泉内閣が掲げております構造改革については理解を示すわけでありますが、しかしながら、三位一体改革がいまだに不透明、不明確であるということの中で、財政がますますと厳しくなっておりますこと、残念に考えておるわけでありまして。しかしながら、厚岸町は永遠であります。自立したシミュレーションを立てながら、これからもしっかりと頑張ってまいりたいと思いますので、町議会議員の皆さん方の心温かいご支援、ご協力を切にお願いを申し上げる次第でございます。

出典:厚岸町議会 平成16年第4回定例会 2004年12月15日 議事録 PDF(49ページ) 間違いを知らせる