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赤平市議会 令和2年第3回定例会 2020年9月9日

森林の伐採について

2020年9月9日、赤平市議会の一般質問で、安藤繁議員が「森林の伐採について」質問し、市長 畠山渉が答弁しました。

質問者
安藤繁 議員
答弁者
市長 畠山渉

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は会議録の議事日程の表記です。

質問 2番 安藤繁

次に、件名2、森林の伐採について、森林の伐採の現況と災害について、要旨1、美園町の森林伐採面積の現状と苗木の植林数や植林期間、併せて伐採したカラマツの処理はどうするのかについてでございますが、本市の総面積は1万2,980ヘクタールで、そのうちの森林面積は9,472ヘクタール、総面積の73%を占めております。国有林が1,449ヘクタール、道有林が4,167ヘクタール、一般民有林のうち赤平市の市有林が989ヘクタールとなっております。本市の森林整備の基本方針の(1)、地域の目指すべき森林資源の姿では、森林整備及び保全に当たっては森林の有する多面的機能を総合的かつ高度に発揮させるため、生物多様性の保全及び地球温暖化の防止に果たす役割並びに近年の地球温暖化に伴い懸念される集中豪雨の増加などの自然環境の変化や急激な少子高齢化と人口減少など社会的情勢の変化にも考慮しつつ、適正な森林施業の面的な実施や森林保全の確保により健全な森林資源の維持造成を推進するとあります。市のホームページによりますと、現在美園町ズリ山近くにおきましてカラマツが植栽後65年が経過し、伐採時期を迎えたことから、木材などの生産を行う箇所として赤平市森林整備計画、森林経営計画に基づき計画的な伐採事業を行っており、伐採終了後新たにカラマツの苗木の植林を行い、適切な森林の更新を予定しているとあります。美園町の伐採された面積、本数はどのぐらいでしょうか、また苗木の植林は何本ぐらいで植林期間はいつからいつまででしょうか、併せて伐採したカラマツの処理はどうするのでしょうか、伺います。

答弁 市長 畠山渉

当市の総面積でございますが、1万2,988ヘクタールで、そのうち森林面積は9,472ヘクタール、総面積の約73%を占めております。森林は、国土の保全、水源の涵養、地球温暖化の防止、木材をはじめとする林産物の供給等、多面的機能を有しており、国民生活及び国民経済に大きく貢献しているところであります。このような機能を持続的に発揮しつつ、林業の成長産業化を実現していくためには、植栽、保育、間伐等の森林整備を適切に行うことによって健全な森林を造成し、資源の循環利用を進めていく必要がございます。そこで、当市は、赤平市森林整備計画及び森林経営計画に基づき伐採事業を順次行っており、このたびの美園町における伐採においても計画に基づき市有林の立木売払いを行ったところであります。議員からのご質問の美園町の伐採面積は7.03ヘクタールで、本数については約3,770本となっており、また苗木の植林の本数は樹種がカラマツで1万1,000本、植林期間は10月下旬から11月上旬を予定しているところであります。次に、伐採したカラマツの処理についてですが、買受けされた業者の使用用途もあると思いますが、一般的には直径の大きいものについては一般素材として主に輸出や車の部品を梱包する梱包材、小さいものについてはチップ材として使用されているところであります。今後も計画に基づき伐採、保育、間伐等の森林整備を適切に行い、資源の循環利用を進めてまいりますので、ご理解いただければと思います。

質問 2番 安藤繁

伐採面積は7.03ヘクタールと思ったより広く、本数は3,770本で、植林数が1万1,000本であるということでございます。植林期間は、10月の下旬から11月の上旬の予定ということですが、この時期だと雪が降って積もることもあります。作業も大変でありますし、苗木がしっかり根づき、生育するのでしょうか、その辺について伺います。

答弁 市長 畠山渉

カラマツの苗木の植栽につきましては、木が成長を止めている時期において行わなければなりません。その時期以外での植栽は、根つきが悪く、苗木が枯れてしまうことから、この時期での植栽が最適と考えておりますので、ご理解いただければと思います。

質問 2番 安藤繁

分かりました。ちょっと素人考えで雪が積もったら逆に根が枯れてしまうのでないかと思いましたけれども、この時期のほうがしっかり根づくということを理解しました。ありがとうございます。続きまして、伐採面積が大きく、かなり急傾斜地であることから、集中豪雨などのとき崖崩れや河川氾濫の心配がないのか伺います。また、災害対策や見栄えの面からも何回かに分けて伐採することは検討されなかったのでしょうか。森林の持つ8つの要素の一つとして土壌の保全、土砂災害防止の機能があり、地中に巡らされた樹木の根によって土壌を斜面につなぎとめる能力を持ち、土壌の表面を覆う落葉や灌木、下草によって土壌の流出を抑え、土砂崩れなどの災害を防ぐ力を発揮します。そういった形の中で、伐採箇所は市街地の中心部からも直視できる位置にあり、面積も大きいことから、見栄えが悪いという声も聞かれます。伐採面積が大きく、かなりの急傾斜地であることから、集中豪雨などのときの崖崩れや河川氾濫の心配はないのでしょうか、併せて災害対策や見栄えの面からも何回かに分けて伐採することは検討されなかったのでしょうか、伺います。

答弁 市長 畠山渉

森林が持つ役割は、多面的機能を有しており、8つの働きをもたらしているところであり、水源を豊かにし、土砂災害を抑え、人の心を癒やしてくれるなど人が生きる環境を守るために様々な役割を果たしてくれております。しかしながら、近年大雨や地震によります山間部の土砂災害が見受けられ、懸念されているところでもあり、特に人工林の管理不足といった保育、間伐などがなされず、そのまま放置状態が土砂災害の要因とされております。まず初めに、伐採による崖崩れや河川の氾濫の心配でございますが、伐採後の切り株を残すことや適切な管理を行い、土砂流出の防止につながる取組を行っております。次に、災害対策や見栄えの面から何回かに分けての伐採でございますが、土砂災害等を配慮しながら計画に沿って行っているところであります。何回かに分けての伐採となりますと、強風や風雪による倒木のおそれがあることや伐採に伴うコスト面も考え、総合的に判断し、今回の区域での伐採となったところでありますので、ご理解いただければと思います。

質問 2番 安藤繁

土砂流出防止の施工を行い、適切な管理をしているので、崖崩れや河川氾濫の心配はないということであります。市民も安心すると思います。また、何回かに分けての伐採は、コストが高くなること、強風や風雪による倒木などによる災害を誘発することも理解いたしました。続いての質問ですけれども、数年前から住吉町や桜木町でも伐採が行われてきております。今後平岸から住吉地区にかかる赤平市の国有林、道有林、市有林、民有林の今後の伐採計画はどうなっているのでしょうか、伺います。

答弁 市長 畠山渉

今後の国有林、道有林、市有林、民有林の伐採事業計画については、国有林が令和3年度から令和4年度までに間伐を390.34ヘクタール、道有林につきましては令和3年度から令和7年度までに伐採を35ヘクタール、間伐を150ヘクタール予定しているところでございます。次に、市有林につきましては、令和3年度に伐採を5.44ヘクタール、間伐を令和3年度から令和4年度までに21.12ヘクタール、また民有林については令和3年度から令和4年度までに伐採を40ヘクタール、間伐を100ヘクタール予定しているところであります。計画年度後は、新たな計画を作成の上、取り組んでまいりますが、適正な伐採時期や森林の状況に応じ森林整備を行ってまいりますので、ご理解いただければと思います。

質問 2番 安藤繁

令和3年から令和7年の間で国、道、市、民有林を合わせますと、主伐で80.44ヘクタール、間伐で661.46ヘクタールの広大な面積となります。近年、日本でも広い範囲で集中豪雨による災害が頻繁に起こっております。東京大学の教授で気象庁の異常気象分析検討会の会長であります中村尚氏によりますと、日本の周辺海域では世界の2倍の速さで温暖化が進んでおり、海水の温度が100年前に比べ1.14度も上昇しており、大気の中に多くの水蒸気が含まれるようになったため積乱雲が発達し、激甚化した豪雨災害を起こしやすくなっているそうです。当市においては、幸い大きな災害が起こっておりませんが、今後の森林伐採に当たっては伐採面積が広大であるため豪雨など種々の災害防止について国、道、民間とも十分に協議し、災害対策について十分に検討していただきたいと思います。続きまして、項目2、森林の伐採と熊の出没について、要旨1、相次ぐ森林伐採により熊の生息できる森林環境や食料がなくなったことも市街地などへの熊の出没回数の増加と因果関係があるのでないかについてでありますが、森には多くの動物や鳥類が生息しており、環境に応じ複雑多様な生態系を形成しております。遺伝子や生物種、生態系など生物の多様性の保全をしております。さらに、物質生産機能として木材やヤマブドウ、コクワ、キノコ、山菜、タケノコなど、森は様々な食料資源を供給し、これらを食料として熊や鹿、キツネなど多くの生物が生息しております。砂川市をはじめ中空知では、今まで目撃されなかったところでも熊の目撃が相次いでおり、4月から7月20日までの目撃数は46件で昨年よりも20件多く、当市でも5月末から平岸や住吉町、また7月に入ってはエルム町、住友の食品加工工場の敷地内、また歌志内への道路、8月の16日には若木町、また美園町でも住宅地に熊が出ております。さらに、幌岡地区の林道でも昨年から今年にかけて多くの熊が目撃されております。道立総合研究機構の間野専門研究主幹は、熊の個体数が増え、6月から7月は子熊が親離れする時期で人間の生活圏に来ているのではないかと考えられるとしております。熊の個体数の増加や親離れの時期に加え、相次ぐ森林伐採により森林の物質生産機能が失われ、食料がなくなったことも、また伐採時の作業の音など熊の生息できる森林環境でなくなったことも市街地への熊の出没回数の増加と因果関係があるのではないかと推測されますが、当市の現況について伺います。

答弁 市長 畠山渉

森林の伐採と熊の出没についてでございますが、近頃近隣の市町村における熊の目撃情報が多く、テレビや新聞報道にも取り上げられ、当市においても8月末現在17件の目撃情報が寄せられ、過去5年間の平均年4回を大きく上回っているところでございます。今までは、山裾や林道内等での目撃情報が多く寄せられておりましたが、最近では食品加工工場の敷地内や一般住宅などに出没し、食品の生ごみや畑の作物を目的として同じ場所に数回出没する傾向があり、また親離れをした個体が縄張をつくるために広い範囲で行動している可能性も考えられ、出没範囲も若木町やエルム町といった地区にも広がり、今では赤平市全域に生息しているものと考えております。森林伐採による出没回数との因果関係についてですが、特に熊が好む食料は主にヤマブドウやコクワ、ドングリでありまして、今回伐採された場所の樹種は人工林のカラマツとなることから、熊が好む食料はなく、また作業による重機の騒音などは一時的なものであり、特に因果関係はないと考えております。ヒグマの食性は、春から秋にかけて植物、昆虫類、果樹類といった雑食性でありますが、人里への出没は食料が少なくなる夏の時期や縄張などによることも考えられると思います。以上、よろしくご理解賜りますようお願いいたします。

質問 2番 安藤繁

一般的には、因果関係があるのではと思いがちでございますけれども、今回は人工林のカラマツで熊が好むヤマブドウやドングリなどが少なく、作業も一時的であり、全くないということではないと思うのですけれども、大きな要因ではないということを理解いたしました。次に、当市では、熊との共存を含め被害防止のため現在どのような対策を取っているのでしょうか、また今後どのような対策を考えているかについてでありますが、777段のズリ山階段には結構車が止まっており、階段を上りに来ているようです。滝川市の知人が上りに行きたいが、熊が出ると怖いので、行くかどうか考えているというお話でした。先日現場を見てきましたが、階段の上り口に熊出没注意の小さな看板がありました。階段の上り下りの途中で熊に襲われたら、逃げ場がないなというふうに感じました。また、エルム高原でございますが、地元の方の話からキャンプに来たキャンパーが付近の林道を散策しているというお話を聞いて危険だという話を聞いております。ズリ山階段は、熊が出没した住友、弥栄町や山手町、美園町とすぐ近くであり、もっと大きな看板で鈴などの音の出るものの装着や匂いの出る食べ物を持参しないことなど注意書きが駐車場にあればいいなと思い、帰ってまいりました。先般長野県の松本市のキャンプ場で散歩中の女性が襲われ、頭にけがを負った例もあります。幌岡林道の奥でも熊の目撃情報があり、ここにも大きな注意書き看板が必要だなというふうに感じたところであります。このことを8月中旬担当課にお話ししましたところ、下旬には2か所ともに新たな看板が設置されました。本当に迅速な対応で、危険回避の対応について高く評価したいと思います。間野主幹は、熊が住宅地など人の多い地域に出てきたときは深刻な事態になる、熊に対する専門家の養成と複数の自治体や組織などによる防災体制の構築が待ったなしで必要であるとしております。当市もまさに待ったなしの状況であると思います。当市では、熊との共存を含め被害防止のため現在どのような対策を取っているのでしょうか。砂川市では、熊の出没現場の付近にセンサーで音と光を出す忌避装置や特殊な音波を発信する鳥獣駆逐装置を購入し、設置したとのことです。777段のズリ山階段やエルム高原キャンプ場付近にこれらの装置を設置したほうがよいのではないかと考えますが、当市は熊との共存を含め被害防止のため今後どのような対応を考えているのか伺います。

答弁 市長 畠山渉

先ほど答弁させていただきましたが、当市においても8月末現在に17件の目撃情報が寄せられ、過去5年間の平均年4回を大きく上回っているところでございます。現在当市の対応といたしましては、現地を確認し、注意喚起の看板設置、住民や関係機関への周知、ホームページ、さらには9月号の広報による熊出没箇所の掲載などを行っており、地元猟友会とのパトロールや赤歌警察署と連携を図っているところでございます。特に春の雪解け後、毎年住吉から平岸の林道入り口や777段のズリ山階段入り口にも熊の注意看板を設置し、注意喚起を行っておりますが、今年に入り、エルム町の道路において2度の目撃情報があったことから、共和、幌岡、エルム町、大谷沢の5か所の林道入り口にも注意看板を設置したところであります。また、議員よりご指摘がありましたごみ捨て厳禁ですとか、音での人の存在を知らせる注意事項の看板等も追加し、ズリ山階段入り口に設置したところでございます。センサーで音と光を出す忌避装置や特殊な音波を発信する鳥獣駆逐装置につきましては、有効範囲が50メートルであるため、777段のズリ山とエルム高原キャンプ場では広範囲となりますことから、設置する場所が困難というふうに考えております。当市といたしましては、熊を寄せつけないためにごみの処理や音での人の存在など未然に防ぐ対策とともに、今後も注意喚起を行ってまいりたいと考えておりますので、ご理解いただければと思います。

質問 2番 安藤繁

事故が起きれば、777段の階段もキャンプ場も閉鎖しなければならないことになります。そのようなことがないように、担当部署と協議をしっかりしていっていただきたいなというふうに思います。今のところは、キャンプ場は出ていないということなのですけれども、そういったことも関係部署と今後どうするのか協議をしっかりしていただきたいなというふうに思います。特にキャンプ場が閉鎖になれば、営業収益が減少し、厳しい決算になりかねません。参考までなのですけれども、先ほど50メーターで広範囲ではというようなことですけれども、農家に熊がどんどん出没したような場合ですけれども、先ほどの忌避装置、モンスタービーム、これを砂川では4基を100万円で、さらに特殊な電波を発信する鳥獣駆逐装置、バリアトーン3基、これは100万円で購入ということでございました。電源は、バッテリーを使用していてクーラーに入るというふうなことでございます。当市の担当者がこの機械を砂川市まで早速見に行ったということで、本当に一生懸命やっているなというふうに感じます。また、子どもの国では、熊の対策として毎朝花火を打ち上げているという話も伺っております。赤平広報9月号に林業係の秋は熊に注意をしましょうとA4紙面全面を使用した記事が掲載されました。熊の被害防止に向け、市の担当職員が誠意を持ってやっているなということが伝わってくる広報の記載でありました。今後とも熊による悲惨な事故が起きないよう十分な対応をお願いいたしまして、私の本日の質問を全て終わりにいたします。

出典:赤平市議会 令和2年第3回定例会 2020年9月9日 議事録 PDF(47ページ) 間違いを知らせる