みんなの議会

安平町議会 令和7年第6回定例会 2025年9月17日

日本一の公教育に向けた安平町の学びの展望について

2025年9月17日、安平町議会の一般質問で、箱崎英輔議員が「日本一の公教育に向けた安平町の学びの展望について」質問し、学校教育担当次長 佐々木英生が答弁しました。

質問者
箱崎英輔 議員
答弁者
学校教育担当次長 佐々木英生

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 8番 箱崎英輔

日本一の公教育に向けた安平町の学びの展望について伺います。まず、時代的背景で言わせていただくとSociety5.0なるものが平成28年11月に第5期科学技術基本計画が閣議決定されてSociety5.0が初めて提唱されました。これはどのようなことかというと、サイバー空間とフィジカル空間を高度に融合させたシステムにより経済発展と社会的課題の解決を両立し人間社会の推進と、私もよく理解できないのですが。このようなものが閣議決定されています。ここだけ言うとなかなか難しいと思いますので、今までの歴史でいうと狩猟社会といわれるものがSociety1.0、農耕社会が2.0、工業社会が3.0、そして情報社会になると4.0というものに続く新たな世界です。もう9年前に、このようなものが提唱されているというところで我々も認識が無かったと思うのですが、ただ時代は動いていて、そのような環境の中で生成AIをはじめとする技術が社会を大きく変える中、日本一の公教育を目指すという言葉を掲げる安平町として子どもたちの未来を育むためにどのような学びを展開していくのか、そのビジョンを伺います。ちなみに後でもまた伺いますが、生成AIを使った授業を私もこの前知り合いから教えていただいて拝見したのですが、文部科学省がパイロット校を選定してそのパイロット校が実際にAIによる教育を始めている映像を見て、私はまさかというか信じられない現実があるんだなという認識を持ちました。そのような環境のなか伺っていきたいのですが、まず追分中学校の改修についてですが、改修の目的は学校機能の強化または地域の連携の強化または両方を目指しているのか伺います。

答弁 学校教育担当次長 佐々木英生

今年度実施させていただいた追分中学校の家庭科室の壁の改修等については将来的な地域解放も視野に入れた教育環境の充実を目的としていますので、学校機能の強化及び地域との連携強化の両方を目的としています。

質問 8番 箱崎英輔

両方の機能を強化されるとのことなので、学校機能の強化であればこの改修が教育環境の向上にどう貢献しているのか。地域との連携強化については改修された施設をどのように地域に開放していくのか伺います。

答弁 学校教育担当次長 佐々木英生

今年度については改修させていただいた家庭科室とホールを活用し生徒会主催での給食会やPTA主催の収穫祭を計画されています。これらの活用により学年間の生徒同士の交流や、地域の方を中心とした多世代交流が図られると考えていますが、今後さらに充実させるため、この空間のランチルーム化を視野に備品等の整備を行い、生徒と地域住民の人的交流を図っていきたいと考えています。追分中学校の校舎の開放については、基本的にはセキュリティ対策が必要かと思っていますが、可能な範囲で徐々に地域に開放できるように検討していきたいと考えています。

質問 8番 箱崎英輔

そうすると追分中学校の開放は、セキュリティ強化があるまでは一般開放はしないという認識でいいですか。

答弁 学校教育担当次長 佐々木英生

例えば学校教育活動中、教員がいる状態の中で授業と合わせてとか、もしくは一部開放は可能かと思いますが、その学校教育活動、学校の運営時間については、例えば夜間ですよね。夜間の開放、職員がいない状態での開放というのはセキュリティ対策が必要かと思います。昼間の開放についても、どのように入ってくる方を確認するかというところもあろうかと思いますので、その辺については今後学校との協議の中でどのような開放ができるか検討していきたいと思っています。

質問 8番 箱崎英輔

そうすると、セキュリティのためにもう一度改修もしなければいけないという事態は起きないという認識でいいですか。

答弁 学校教育担当次長 佐々木英生

例えばですが、まなびおのようにやらなければいけないことになれば顔認証システムとか電気錠の設置が出てこようかと思いますが施設が全く違いますので、その施設の特性を活かした開放がどのようにできるのか。学校施設とは言え形態は違うのですが、体育館の開放利用については入れるところを制限しながら、その鍵も対応しながら決まった団体に開放していくというやり方もありますので、その辺について一定程度のセキュリティ対策は必要かと思いますので、どのような開放をしていくのかは基本的には開放していきたい考えですが、なかなか全面的にというのは現状では厳しいですが、徐々に開放していく形で考えていきたいと思っています。

質問 8番 箱崎英輔

ハードウェアについてはわかりました。ソフトウェア的なことをお聞きしたいのですが。こちら文化庁が出している地域での文化活動推進するための学校施設開放の方針についてという通達なのか通知なのか存じないですが。この中で運営委員会という言葉が出てくるのですが、こちらもし学校を追分中学校地域開放しようとした時には、その運営委員会を作る考えはありますか。今のところでいくと役場の職員、学校関係者、地域の人ということになろうかと思うのですが、そのようなことはいかがですか。

答弁 学校教育担当次長 佐々木英生

学校開放にかかわる運営委員会でいくと体育館の利用については、利用団体調整会議的なことをやったりしていますし、校舎に限って言えばどの程度開放していくかもございますが、例えば追分中学校ばかりではなくて早来学園、追分小学校も含めると地域の開放に関わる方もしくは関心のある方で、そういう運営委員会を構成して開放について検討していく。もしくは利用していくところは理想だとは考えていますが現時点では具体的にいつからとか、そういったところは検討していません。

質問 8番 箱崎英輔

すぐに検討してくれ、答えを出してくれというわけではありませんが、ぜひ地域が自分たちで地域の人たちが参画する意識を持つためにもそのような媒体というかソフトウェアを作って皆さんの責任意識というか自分たちの参画意識を高めるようなことをやっていただければいいかなと思います。次に移ります。総合的な学習のさらなる深化と町内連携ということで、総合的な学習時間のさらなる深化では、私個人の考え方としてそれこそあなたは何がしたいんだという言葉がキーワードになってくると思います。総合学習については提唱され始めたのが私も今朝初めて知ったのですが四半世紀前、それから紆余曲折あってようやく文科省もここ数年本腰を入れ始めました。そのような総合学習について伺います。各学校で行われている総合的な学習の現状をどのように認識しており、課題はどのようなものと認識していますか。

答弁 学校教育担当次長 佐々木英生

総合的な学習の現状については各校がどのような資質・能力を育てるのかを明確にし、教科との連携を踏まえたカリキュラム構築が必要となりますが、安平町においては学校魅力化コーディネーターを中心に学校と連携しながら地域の課題や人材を結び付け、あびら教育プランにおける教育課程支援事業、あびら探求タイムなど各校の総合的な学習の時間の充実を図っているところです。また、課題としては総合的な学習の時間における探求的な学習を行う上で教員の準備不足やその探究プロセスにおける整理・分析やまとめ表現の段階の不十分さ、さらには児童生徒の資質・能力の向上、その評価に課題があると認識していますが、その課題解決のためにも学校魅力化コーディネーターが中心となり、教育課程支援事業、あびら探求タイムを行い、総合的な学習の時間の充実を推進していきたいと考えています。

質問 8番 箱崎英輔

課題については今次長から言われたとおりだと私も思います。ただ、先生によって、後はそのコーディネーターによってだいぶ授業の落とし方というか、そちらが変わってくると思います。結局は人材というか今の学校の先生たちも先ほど言いましたように総合学習が四半世紀前に言われ始めたところなのですが、多分20年前と大して変わっていないんだと思いますよ、総合学習に対しての研修を受けているかと。探求の時間と総合学習はどう違うんだという認識も、まだまだ調べてみる限り学校現場では混乱していると思うのですよね。ですのでそこで学校の先生がやるべきだというのは最終的な数年かけてとか10年かけては可能なのでしょうが、これを学校に押し付けてしまうと非常に厳しくなるのかなと思います。ですから今、安平町でやられている探求タイムだったり、そういうものをやれるような人材の確保をぜひお願いしたいのですよね。こちらは多分国も総合学習をこれだけ言い出しているのですから探求の時間だったり総合の学習だったり、あとはICTは古くなったような言葉で、生成AIの言葉だったり、先ほど先日あびら教育まちづくりプランの中では「けテぶれ」で小学校教員の葛原祥太さんが言いました計画テスト、分析練習というものをやっている自己学習能力を高めるための学習法だったり。また高校に行くとSTEAM教育なんかもやっています。これはサイエンスの科学とテクノロジーの技術、エンジニアリングの工学、アートの芸術、数学のマスマティックと5分野の統合的に学び実社会の課題発見・解決に活かすための教育手法となっています。アートは今では芸術だけでなく文化、生活などの幅広い分野を示すアートと定義しているということなのですが、こういうところで察知できる能力と言ったら言い過ぎかもしれませんが、そういうことが子どもたちに伝えられる人材を確保していただきたいと思いますがいかがですか。

答弁 学校教育担当次長 佐々木英生

人材の確保ですが、実際人材の確保では大変今厳しい状況です。教員免許を所有されている方も大変少なく教員不足もありますので確保は大変厳しい状況ですが、箱崎議員がおっしゃられるとおりその人材は確保に努めていかなければならないと考えています。これまでも学校魅力化コーディネーターを学校に派遣し、総合的な学習の時間を中心にその授業計画とか在り方、また地域の人材とか資源を活用した授業づくりといったところも現在進めています。また、先ほどの小笠原議員からの質問でもありましたとおり、これからの学習形態は今までの学習、学び方とはかなり変わってくることが言われています。そのような中でどのように、総合的な学習の時間ばかりではなくて、どのような授業を作っていけるか。授業づくりをどうしていくかといったことにも安平町教育委員会として魅力化コーディネーターばかりではなくて、例えば研修するとか既存の教員の資質・能力向上も大変重要であり、その経験等が学校として蓄積していくことも重要かと思いますので、人材の確保も努めていきたいと思いますが、そういう授業改善・積み上げも何とか教育委員会として伴走していきたいと考えています。

質問 8番 箱崎英輔

私も追分小学校の現在4年生と6年生の総合学習に関わらせていただいています。そこで感じるのは確かに総合的な学習の時間に関わっているのですが、自分自身でも限界を感じます。その地域の一人としてやれるのは、過去は教えられます、現在も教えられます、課題もある程度設定できます。だけどこれからが語れないんですよ、これからを。でもそういうのは総合学習を自分で体験されて、そこを疑問に思ってこれじゃいけないんじゃないかなと思った疑問的な思考を持った人たちが来ないと、なかなか総合学習も探求の時間もできないと思う。ましてや先ほど言ったSTEAM教育も、こちらは今言った総合的な学習の時間が探索の時間と非常に関連づけられているというか、リンクしていると思うのですよね。そこができていかないと次のSTEAM教育にはなかなかつながらない。例えば先週、追分中学校に行かせてもらいましたがレーザーと3Dプリンターが中学校にありました。そこでちょうど美術の先生がいらっしゃいましたのでお話させていただいたのですが、これ子どもが何かを作りたいと言った場合にこのSTEAM教育とまではいかなくてもSTEAM教育的なことはできるのではないかと先生と話をさせていただいて、例えばレーザーで何かを切りたいといった場合にはこの鋼材は何で出来ているのか、これを何ミリ刻むのか、面積は何なんだ、どのようなもので切れるんだってことを自分たちでそれこそ今のSTEAMを使わないとできないのですよね。3Dプリンターも一緒ですよね。自分たちで雪だるまのような造形の深いものを作ると、そこに面積はどうするんだ、体積はどうするんだって。そこにも数学とか物理が絡まないと。この子たちはそこに同じ3色の色を同じ面積で塗ろうと思った時にそれができないわけです。そうしたら必然的にそれを学ばなければいけない。アートから始まって、それからいろんなところに広がっていくという教育もありますのでぜひそのようなことをやっていただきたいと思います。また、どうしても専門的な知識を持った方をやっていただくには学校の先生ではなくてもできるようなことを、特に今追分小学校でもヘルプで入っている方もいらっしゃいますけども。学校の先生じゃなくてもできるような人材を入れて、できるだけ学校の先生の負担だったり総合学習に絡むような人材だったりの負担を軽くしてあげることが必要だと思うのですが、その辺いかがですか。

答弁 学校教育担当次長 佐々木英生

教員の負担ということばかりではなくて安平町教育委員会としては合併当初から学社融合事業それからふるさと教育、学社融合事業ということで学校教育・社会教育・地域一体となった学びを進めてきています。現在、教員の負担もかなり言われていますが、まずは学校教育それから地域の方がそれぞれ学びになるような授業展開を基盤としてありますので、そこから地域の人、継続していることですが地域の人材、過去においては町外の方に講師として来ていただく、今年度もありますが、専門的な知識をお持ちの方も招聘しながら授業づくりをやってきています。これからについても一般的にはこれまで知っていることを教えるところだったのですが、学びながら教えるという教員の在り方を言われる方もいますので、そういった環境を教育委員会として作れるような環境づくりに努めていきたいと考えています。

質問 8番 箱崎英輔

最後の質問になります。日本一の公教育を目指す上で町内の各学校、園が持つ独自の教育ノウハウや特色を町全体でどのように共有発展させていくのか。各学校の優れた取り組みを点で終わらせず線で結び付けていくためのビジョンを伺います。

答弁 学校教育担当次長 佐々木英生

安平町におきましては公教育を学校の中だけではなく地域の活動、家庭の学び、町民同士の助け合いも含まれた地域ぐるみの学びの環境全体と定義し、その充実に努めていきたいと考えているところですが、各学校の優れた取り組みを継続的に取り組むために合併当初より、ふるさと教育学社教育事業を推進し現状においてはそのふるさと教育学社融合事業を継承したあびら教育プランの教育家庭支援事業、さらにはあびら探求タイムを実施しているところです。さらには学校と教育委員会に留まらず地域の方の関わりも重要と考えており、まずは学校運営協議会の活性化に取り組み、地域学校が協同した活動を行い、点で終わらせず線で結び付いた活動にしていきたいと考えています。また、さらなる共有発展を図るために幼・小・中・高が連携するための会議体も必要と考えており、来年度設立に向けた検討もしているところです。

質問 8番 箱崎英輔

ぜひ点で終わらせないで線で結び付けていってほしいと思います。最近の新聞の記事でも北海道平均、小6全教科全国平均下回る、××市全道平均下回る、こういう報道ばっかりなんですよね。これが子どもたちに非常に窮屈な思いをさせて、保護者や学校はまた点数を取らせなければと言い、酷いところでは過去問をやらせて全道平均を上回ったと喜んでいる学校とか教育委員会があるそうなのですが、これが果たして子どもたちに何に影響するのか。そういうことを考えていっていただきたいと思います。また、ふるさと教育についても目的は何なのかというところになっていくと思うのですよ。安平町に残ってほしいふるさと教育なのか、いやいや違うよ地球の反対側のブラジルに行って、それでも安平町を思う気持ちが強い子どもを育てるのがふるさと教育なのか。これからの時代わからないですよね。ブラジルどころか月か火星に住んでいる子どもたちが我々が死んだ後いるかもしれない。そういうことを考えると、教育というものは非常に大事だと思います。最後になりますが、現在2人のローカルプロジェクトマネージャーがいますが、私が感じるには非常に深い見識を持っていて非常に幅広い人脈もお持ちですので、そちらの方たちがいる間に今の安平町の教育をさらに充実させていただきたいと思います。さらに最後。私見になりますが、早来学園はそれこそ新しい時代の学びを実現する学校施設の在り方についてという学校づくりがありますが、こちらの学校施設の在り方について探っていく学校教育、追分小・中はそれこそ総合的な学習や探求の時間を付加していく。もちろん偏ることはないと思うのですが、主たるものはそのようなところがあったらいいのかなと思いますがそちらの見解を伺います。

答弁 学校教育担当次長 佐々木英生

施設的には、早来学園については震災を機にこれからの将来的な学びの在り方を視野に入れながら、その施設の充実に向けて建築したところです。追分地区、今年度特に追分地区だけやるのではなくてまずは追分地区の学校の魅力化を何とか高めていきたいということで、今年度は特にLPMの方たち、協力隊の方たち、学校魅力化コーディネーターといったところを重点的に総合的な学習の時間を中心に現在取り組んでいるところです。これについては一定程度成果が出ましたら、これは過去からいろいろな取り組みそうなのですが、まずは総合的な学習の時間の魅力化というか重点的に取り組んでいるところをやらせていただいて、ここについては早来学園の方にも早来地区にもその成果をまた還元していく、全く同じものにはなると思っていませんがその取り組みについては町内全体で取り組んでいく形で考えています。いずれにしてもそれぞれの特色があるわけですが、それらの特色をそこに留めておくことなく、追分地区でやったものを早来学園でも可能な取り組みはあると思いますし、その逆もあるかと思います。早来学園の施設環境を見ながらこれから追分の学校を考える会でこれからの学校の在り方を検討していただくわけですが、その施設の在り方についてまた協議していただいて追分地区としてさらに教育の魅力化を高めていきたいと考えています。そのような形で、どうしても先行するのはどちらかの地区ですが、あくまでも安平町全体として教育の魅力化を高めていきたいと考えています。

出典:安平町議会 令和7年第6回定例会 2025年9月17日 議事録 PDF(83ページ) 間違いを知らせる