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網走市議会 令和7年第3回定例会 2025年9月9日

し国が58億円もの税金を

2025年9月9日、網走市議会の一般質問で、古都宣裕議員が「し国が58億円もの税金を」について質問し、市民環境部長 田邊雄三が答弁しました。

質問者
古都宣裕 議員
答弁者
市民環境部長 田邊雄三

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 古都宣裕

どちらなのか、よくわからない部分もありますけれども、そこは意見の一致が見られないのだなということで、次の突発事案における市の危機対応と意思決定の在り方について伺わせていただきます。5月に行われた臨時議会において、発泡スチロール減容機の故障に伴い、ほかのまちの業者に処理を委託する形で140万円の支出が発生しました。これは緊急だから仕方がない、金額としてそれほど大きくないという見方もあるかもしれません。しかし、市の一般会計275億円における140万円は、国の予算115兆円の規模に置き換えると約58億円に相当します。もし国が58億円もの税金を、国内で可能な処理を調査もせず、外国企業に委託していたとすれば、国民から強い不信と批判を受けるのは当然だと思います。事実、市内には処理機を保有する業者が存在したことが後から明らかになりました。それにもかかわらず、事前に確認や連絡が行われなかったのは、情報収集や地元業者との連携意識に欠ける対応であったと言わざるを得ません。市内に処理機を持つ業者がいたにもかかわらず、なぜ確認を行わず、ほかのまちの業者に委託する判断を下したのか、その意思決定の経緯と調査を怠った理由について明確にお答えください。

答弁 市民環境部長 田邊雄三

以前にもお答えしておりますが、市内で減容機を所有し、処理の受入れが可能な事業者が存在することの認識がなかったため、確認をしておりませんが、収集された発泡スチロール類は置き場所を取るため、約1か月間、保管しておくには相当のスペースを確保しなければならず、かつ、最終処分場の現状を考慮すると、そのまま埋め立てることは避けるという考えの下、既に紙おむつの処理を委託している事業者に問い合わせたところ、受入れが可能とのことでしたので、そちらで減容処理することとしたところです。

質問 古都宣裕

今、確認がなかったとのことだったのですけれども、市内に減容機を保有する業者の有無を事前に調べていないということだと思います。仮に認識がなかったとしても、調べなかったこと自体が問題のように思います。今回のような突発事案では、まず市内業者の可能性を確認するのが当然の順序ではないでしょうか。なぜ、その手続を省いたのか、それをよしとした理由を改めて教えてください。

答弁 市民環境部長 田邊雄三

今回、突発的に起きたところで、長期になるのか、短期になるのか、わからない中で、まずは短期的にどうするかを考えていたところです。結果的には1か月程度の保管という中でやっていくといったときに、現在、取引等を行っている事業者に確認の上、やっていくというのが一番の確認でありましたので、その中で対応できる事業者がいたために、委託をして処理したところです。

質問 古都宣裕

その答弁を踏まえた上で、後の質問につなげたいと思います。次に、行政は限られた財源を最大限に活用して、市民の負担を最小限に抑える責務があります。特に、突発的な事案への対応においては、既存の資源をどう活用できるかという柔軟性が問われます。今回、減容機の修理や更新までの間、発泡スチロールを残りあと2週間確保するスペースがないとの理由で、業者委託が承認されました。しかし、そのとき、新庁舎は既に稼働しており、旧庁舎には物理的な空きスペースが存在していました。それにもかかわらず、市は無償譲渡会を予定しているから使えないという理由で、提案を却下しました。140万円という支出を市民にお願いしながら、庁内のイベント予定を優先し、保管スペースの柔軟な活用を拒む姿勢というのは、市民感覚からすれば納得し難いものではないかと思います。日程を調整する、使用範囲を限定するなど、工夫の余地はあったはずです。旧庁舎スペースの活用について、なぜ日程の調整や部分利用など、柔軟な運用を検討しなかったのか、また、保管より譲渡会を優先した判断の妥当性について、市としての見解を示してください。

答弁 市民環境部長 田邊雄三

旧庁舎の活用ですが、当時、庁舎内の各フロアには譲渡会の前ということもあり、庁舎移転前に使用されていた机や椅子、ロッカーなど、数多くの備品が保管されており、駐車場についても、公用車駐車場として活用されていたところです。このように、旧庁舎は既に備品の仮置き場や駐車場という目的を持って活用されていたことから、保管場所として活用しなかったところです。

質問 古都宣裕

承知しました。では、一つ確認させていただきたいのですけれども、残り2週間分の保管に必要な面積を算出し、旧庁舎の空きスペース、休憩所としているところなど、いろいろあったと思うのですが、物を寄せればスペースはできたと思うのですけれども、そうした作業を比較する、旧庁舎の空きスペースと比較するような作業を実施したかどうか、教えてください。

答弁 市民環境部長 田邊雄三

議員がおっしゃるようなことは実施しておりません。

質問 古都宣裕

実測や試算をしないで使えないと判断したことになってしまうと思います。市民からすれば、140万円を支出する前に、せめてその計算をして、だからできないということの最低限の裏づけをするべきではなかったかと思いますけれども、いかがですか。

答弁 市民環境部長 田邊雄三

今回の発泡減容機の処理に当たっては、発泡スチロールが日々出てくるというところになります。かなりの量が出てきて、それを保管というよりも処理していくことで、1か月ですけれども、かなりの量になることから、それを一部保管するものではなくて、一定程度、できれば全量、処理をしていかないと、残っているものについては、次に新しい機械が入ったときにも処理をすることになるのですけれども、そこは作業員の負担ですとか、様々なところが出てくるので、極力、処理をするというところで検討していたところです。

質問 古都宣裕

質問と答弁がずれていると思うのですけれども、僕の記憶では、機械が故障した日の後に、譲渡会の周知があったと思います。譲渡会自体の日程調整の可能性は検討されたのですか。

答弁 市民環境部長 田邊雄三

一定程度保管するという考えではなくて、処理をしていくという考えでありましたので、保管につきましては検討しておりません。

質問 古都宣裕

検討していないということですね。次の質問に行きますけれども、自治体間の連携は、災害や突発的な設備故障の重要なセーフティーネットだと思います。近隣市町や広域的なネットワークを活用することで、緊急時でもコストを抑え、市民の影響を最小限にとどめられる可能性があると思います。今回の件では、発泡スチロールの処理を優先し、市外業者に140万円で委託する方針が議案として示されました。私はその時点で本当にほかの選択肢がないのか、ほかの自治体や民間業者に確認したのかを質問しましたけれども、担当課からは調査していないとの回答でした。私自身が他市に問い合わせたところ、行政間の正式な依頼でなければ対応できないという当然の返答がありました。それにもかかわらず、市として正式な照会を行わず、余裕がないらしいという不確かな前提だけで判断したとすれば、それは行政としての職務を果たしていないことになると思います。議案提出時点で、他自治体や民間業者への確認を一切行っていなかったのは事実でしょうか。また、なぜ正式な行政間の協議を経ずにできないだろうという印象で、140万円の支出を決めたのか、その根拠と責任について明確にお答えください。

答弁 市民環境部長 田邊雄三

他の自治体や広域対応の検討について、現在、斜網地域で廃棄物の広域処理の準備を進めているところですが、どの自治体も施設の老朽化や人材確保の問題などに伴い、廃棄物処理に課題を有していることは、既に共有されているところであり、一番排出量の多い当市の廃棄物を近隣のまちで処理するという検討には至りませんでした。また、他の自治体への一般廃棄物の処分を委託する際は、法令の規定に基づき、処分する場所を指定し、あらかじめ処分方法等の詳細を通知することとなっておりますが、通常、その前段に当該自治体との間で協議が行われ、その協議に一定の期間を要することになります。先ほどもお答えしましたが、その間にも収集されてくる発泡スチロールの保管場所の問題があり、処理を停滞させないためにも、既存の枠組みの中で協議の整っている市外業者への委託をしたところです。

質問 古都宣裕

今、答弁の中で、情報共有されているとあったのですが、これが、いつ、どの自治体の誰と、どのようなやり取りを行って共有されているのか、具体的に説明を頂きたいです。特に、今回、全体的なゴミの問題ではなくて、問題になっているのは発泡スチロールのごみのみの話なので、そこまで情報共有されていたのかというところが……。もし記録がなければ、それは未確認というのと同義であると思います。協議に時間がかかるのは理解しますけれども、時間がかかるから最初から試みなかったのか、時間がかかると認識しつつも可能性はないのかということで、一歩でも協議を始めたのかでは、大きな違いがあると思いますが、網走市としてはどちらだったのでしょうか。

答弁 市民環境部長 田邊雄三

現在、1市5町で取組を進めておりますけれども、1市5町は広域のごみの計画をつくっているところであり、そこで各市町のごみの処理の許容量を把握しておりますので、各町につきまして、網走市が出すごみの受入れの許容があるという認識は立っておりません。

質問 古都宣裕

1市5町については、そのようなデータを持っていたと。逆に言えば、1市5町以外の部分は足りなかったのかなと思うのですけれども、次に、市民の税金を使う判断というのは、規模の大小を問わず明確なプロセスと説明責任が伴うべきものだと思います。特に、突発的な事案では限られた時間の中でも代替案やコスト削減の可能性を検討し、最も合理的で市民利益にかなう方法を選択する必要があると思います。今回の発泡スチロール処理に関する判断というのは、代替案の検討や他の選択肢の調査がほとんど見られないと感じるのですけれども、結果として140万円の外注を必要経費として処理した印象を受けます。これは、現場任せで行われたのか、管理職レベルでも十分に議論されたのかが不明です。この対応が、どのレベルで、どのような情報を基に意思決定されたのか、明確に教えてください。

答弁 市民環境部長 田邊雄三

今回の発泡スチロール減容機の故障に関しては、機械の修理、または購入の検討と併せ、その間の処理について検討する必要があったところです。復旧までに約1か月間はかかると見込まれる中で、その間、収集されてくる発泡スチロールをどのような方法で処理できるのか、担当者からの報告を踏まえ、管理職、受託事業者を含め、現地を確認しながら善後策を協議してきたところです。そうした中で、繰り返しのお答えにはなりますが、保管場所の問題、また、処理を止めないという考えの下、財政協議を経て、市外の事業者へ中間処理を委託する判断となったところです。

質問 古都宣裕

協議を行ったということなのですけれども、その協議の議事録やメモは残っているのでしょうか。残っていなければ、意思決定の過程が後から検証できないという大きな問題があると思います。また、担当者からどのような選択肢が提示され、それをどう比較したのか、代替案の比較検討が存在するか否かも含めて教えてください。

答弁 市民環境部長 田邊雄三

協議につきましては、話合いの中で行われたことであり、それの決定に基づいて、役所では文書主義がありますので、起案等を行っていくことになります。そして、補正の手続も文書で行われ、議案として提出され、議会の場で御説明もしているところです。

質問 古都宣裕

代替案はあったのでしょうか、なかったのでしょうか。それも教えてください。

答弁 市民環境部長 田邊雄三

代替案についてはございませんでした。

質問 古都宣裕

今回の発泡スチロール処理の問題は、表面的には減容機が故障したため、市外業者に委託するという緊急対応としても理解できる経緯に見え、議会でも私以外で可決されたところはありますけれども、法律的にも、形式的な手続上も、問題はないという整理だと思います。しかし、市民の視点に立てば、手続に問題がなかったことと、最もよい判断だったかというところは全く別になってくると思います。今回の対応には、既存の資源を柔軟に活用する発想や、市内近隣との連携による代替案の模索があまり見られなかったように思えて、その結果、140万円という税金はもっと抑えられたかもしれないという現状で支出されました。私はこの問題を単なる一時的なトラブルとは捉えておらず、むしろ予算で解決という安易な選択に流れたのではないかと見ています。現場も、管理職も、創意工夫や多部門連携を十分に試みていない体質が露呈したような出来事だと感じています。もしこの姿勢が続けば、将来、あらゆる突発的事案で同じように仕方ないと支出が積み重なり、市民負担は確実に増えると思います。そこで、市長に伺います。今回の判断は形式的に適法であっても、市民の信頼に値する最善の判断だったと胸を張って言えるのか、そして、こうしたお金での解決に偏る体質を改め、創意工夫を重視する危機対応文化を庁内に根づかせるためには、どうしていくべきか。単なる手続論ではなく、市長の市政運営に対する根本姿勢として問題意識があるのか、また、あるならばどうしていくのかをお答えください。

答弁 市民環境部長 田邊雄三

今回の減容機の故障という事案に際しまして、まずは安全を確保した上で処理を滞らせないこと、そして、最終処分場への影響を可能な限り抑えること、こうした考えの下、市外の事業者へ中間処理を委託する判断をしたものです。このことにより、新しい減容機が設置された後の作業に負荷がかかることもなく、現在も順調に処理作業が進んでいる状況を見ますと、適切な判断であったと思っているところです。

質問 古都宣裕

安全確保と停滞の回避を最優先し、結果として処理が順調に進んでいるのでというのは理解しました。ただ、今、最後に適切であったと。それはイコール最善に近しい判断だったと評価していると受け止めます。そこで、伺いたいのですけれども、その適切というのは何を根拠として判断しているのか、教えてください。

答弁 市民環境部長 田邊雄三

限られた時間の中で判断し、ごみ処理が停滞していない状況でありますので、そういったところで、当時の判断は適切であったと考えております。

質問 古都宣裕

私が考えるに、市民に胸を張って最善に近い判断だったと言えるのは、最低でも次の三つの条件が必要だと思います。一つ目は比較。修理、更新、外部委託、保管、延伸を前提条件と明示して、数値比較をしたかどうか。これはされていたと思いますけれども、次に記録です。誰が、いつ、何を比較して、どう決めたかの記録が残っているか。そして、最後に事後検証。終了後に最善だったかを整理して、次に教訓をつなげたか、足りなかった部分というのを最後に反省したかというところもちゃんとやっているか。この3点をやった上で、あの中では最善だったというふうにやる必要があると思います。この3点をまずやったのか、やってないのか。やった上で最善だったと言っているのでしょうか。やったか、やってないか、その2択で教えてください。

答弁 市民環境部長 田邊雄三

今、議員が御発言された内容の全てについてはやっておりません。

質問 古都宣裕

そうだと思いました。本件は、結果として処理は順調だったかもしれません。しかし、適切イコール最善に近しい判断だったとするための比較、記録、事後検証という当たり前の裏づけが、少なくとも本日の答弁からは見えません。私が問題だと申し上げたのは、個人の判断ではなく、そうした裏づけを求めずに予算で解決へ流れていってしまっている体質です。行政に求められるのは、人に依存する判断ではなく、記録と比較に基づく手順。思いつきの対応ではなく、記録に基づく振り返りと改善。慣例ではなく、費用、期間、リスクの比較です。これがない限り、次の突発事案でも同じ反応が繰り返され、市民負担だけが静かに積み上がってしまいます。市民の信頼は数字と記録の説明できる意思決定によって、しっかりと守っていく必要があると思います。今回の件は、その必要性を私たちに突きつけた出来事だったと受け止めております。以上で、質問を終わります。

出典:網走市議会 令和7年第3回定例会 2025年9月9日 議事録 PDF(36ページ) 間違いを知らせる