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網走市議会 令和7年第3回定例会 2025年9月9日

職員の倫理規定が未整備であることの認識について

2025年9月9日、網走市議会の一般質問で、古都宣裕議員が「職員の倫理規定が未整備であることの認識について」質問し、企画総務部長 秋葉孝博が答弁しました。

質問者
古都宣裕 議員
答弁者
企画総務部長 秋葉孝博

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 古都宣裕

-登壇- まず、私からは市の倫理規定に関する課題について伺わせていただきます。職員の倫理規定が未整備であることの認識について伺います。地方自治体の運営において、行政職員の公正さや誠実さは、市民の皆様から信頼を頂くための最も重要な基盤の一つです。まず申し上げたいのは、倫理規定とは、法律のように違反した場合に、直ちに処分を伴う法的拘束力を持つものではなく、むしろ職員一人一人が自らの行動を律し、市民との間に揺るぎない信頼関係を築くための行動指針である点です。もちろん、法令遵守は行政に携わる上での最低限の前提条件です。しかし、それだけでは市民からの十分な信頼を得ることができません。法律を守ることは、必要条件であっても、十分条件ではなく、その上に市民の視点に立った公正さ、責任感、そして、社会的良識を持った行動が求められます。こうした倫理観は、各職員の良識や経験に委ねられる面もありますが、それだけでは判断が人によって異なり、時として誤解や不信感を招くことがあります。そこで、多くの自治体では倫理規定を設け、全職員が守るべき基準を明文化し、市民にも公表することで、行政運営の透明性と一貫性を確保しています。隣接する北見市においても、職員による倫理上の問題が指摘された事例がありました。このような背景を踏まえると、網走市において職員対象の倫理規定がいまだに整備されていない現状は看過できない課題と考えます。この現状について市長はどのようにお考えか、見解を伺います。

答弁 企画総務部長 秋葉孝博

当市では、職員の倫理保持に当たりまして、職員研修や綱紀粛正に関する通知などにより対応をしているところです。これまでに国家公務員倫理法に定める違反事例がないこと、また、同法では、地方公共団体に対しては努力義務となっていることから、現状として市職員の倫理規定は定めておりません。

質問 古都宣裕

現状、定めていないというのは調べた上でわかっていたのですが、先ほど申し上げたとおり、倫理規定は法的な罰則を目的とするものではなく、市民と職員との信頼を守り続けるための行動の物差しです。明確な規定があることで、職員一人一人が日々の業務でどのような行動を取るべきかが明らかになり、迷いや判断のばらつきが減ります。さらに、倫理規定は不適切な行動の予防だけでなく、問題の早期発見や是正にもつながります。これは市民からの信頼を失う前に組織として対処できるという点で、行政運営の健全性を高める重要な役割を果たします。こうした観点から、網走市においても職員の倫理規定を速やかに整備し、定期的な見直しを行うことが必要と考えますが、この必要性についてどのようにお考えでしょうか。見解を伺います。

答弁 企画総務部長 秋葉孝博

他の自治体における倫理規定違反の事例を踏まえまして、倫理規定の策定が必要と考えております。現在、策定に向けて、全道各市の状況を調査しているところです。

質問 古都宣裕

策定を前向きに調査していると受け止めましたけれども、策定に対してのスケジュール感を持っているか、伺いたいと思います。どれくらいまでに形にしようとしているのか、暫定であっても、ある程度の期限などを持って当たっているのか伺います。

答弁 企画総務部長 秋葉孝博

現状、各市の状況を調べておりまして、全道各市の職員担当会議でも、今回、倫理規定が議題となっております。そうした状況を全部踏まえた上で策定をしたいと考えておりますので、遅くとも年度内には策定したいと考えております。

質問 古都宣裕

前向きにつくっていただいているのだなということで認識いたしました。次に、特別職の倫理規定が未整備であることの認識について伺います。あえてこれは分けております。市長や副市長といった特別職は、市政の方向性を決定し、組織全体を牽引する立場として、市民からの信頼を最も強く求められる存在です。ここで改めて申し上げたいのは、倫理規定とは法律と異なり、罰則のためにあるものではなく、自らの行動を律し、市民の皆様に対して誠実公正な姿勢を示すための指針であるという点です。先日、6月議会において、二元代表制や政治資金について、法的瑕疵を問うものではないという前提を明確にした上で、倫理観を問う質問をいたしました。しかしながら、頂いた答弁は主に法的な面に留まっており、結果として、法律に違反しない限り問題はないという印象を与えかねないものでした。法令遵守は当然の大前提ですが、市民の信頼を築き、維持するためには、それを超えた倫理的な行動や姿勢が不可欠です。全国的にも市長をはじめとする特別職に対して倫理規定を整備し、その基準を市民に示すことで、透明性と信頼性を高めている自治体は少なくありません。網走市において、特別職を対象とした倫理規定が未整備である現状について、市長はどのようにお考えでしょうか。

答弁 企画総務部長 秋葉孝博

国家公務員倫理法は一般職を対象にしており、特別職は職務の特殊性や高い政治性から適用されておりません。また、特別職につきましては、地方自治法、公職選挙法、政治資金規制法といった法律の中で一定の法的規制が課せられているものと考えております。

質問 古都宣裕

特別職の方々は市政の最終的な責任を負い、その行動が市の評価、信頼に直結する立場にあります。そのため、特別職が自らの高い倫理観を持ち、自発的に責任ある行動を取るための指針を明文化することは、極めて重要であると考えます。全国の多くの自治体では、政治的な公平性や市民からの信頼確保を目的として、市長や副市長など、特別職にも倫理規定を設けているところがございます。これにより、判断基準が明確化されるだけではなく、市民に対しても私たちはこの基準に従って行動しますという誠実なメッセージを発信できます。網走市においては、特別職の倫理規定が整備されていない現状にありますが、今後の市政運営において市民の信頼を守り、より透明で誠実な市政を実現するために、この規定を整備する必要があると考えますが、所見をお聞かせください。

答弁 企画総務部長 秋葉孝博

一般職を対象にした倫理規定に、特別職を対象とすることは、特別職と一般職の職務・職責の違いからそぐわないものと考えております。現在、調査中の全道各市の倫理規定の見直しが進められておりますので、こうした状況も踏まえながら検討してまいります。

質問 古都宣裕

そぐわないという一方で、状況を見て検討するという今の答弁は、ちょっと慎重な考えなのだなというふうに受け止められます。その上で、原則だけ確認させていただきたいと思うのですが、特別職についても市民にわかるような形の行動基準を示していく必要があると思うか、思わないか、その2択でお答えいただければと思います。

答弁 企画総務部長 秋葉孝博

まず、要綱、いわゆる規定を定めようと考えておりますが、この最高責任者は市長であって、市長が職員に対して指示するというものを、今、考えております。こうした観点から、その責任者も同一に職員と一緒になって行動基準が示されるというのは、そぐわないだろうと認識しております。こうしたことから、各種の状況を踏まえながら、同じような規定の中に、どのような定めがいいのかを整理させていただきたいとお答えしております。

出典:網走市議会 令和7年第3回定例会 2025年9月9日 議事録 PDF(34ページ) 間違いを知らせる