みんなの議会

網走市議会 令和6年第3回定例会 2024年9月10日

3項目めの観光振興について

2024年9月10日、網走市議会の一般質問で、永本浩子議員が「3項目めの観光振興について」質問し、観光商工部長 伊倉直樹が答弁しました。

質問者
永本浩子 議員
答弁者
観光商工部長 伊倉直樹

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 永本浩子

それでは、最後の質問に移ります。3項目めの観光振興についてお伺いいたします。前回、6月の一般質問で宿泊税導入に関する議論をスタートするべきと言わせていただきましたが、早速検討委員会を立ち上げていただき感謝申し上げます。9月4日には第1回目の会議が開かれ、私も傍聴させていただきました。私も先ほど金兵議員のほうから質問があったように、スケジュール感、また導入までの手順をお聞きしようと思っておりましたけれども、先ほど詳しく答弁がありましたので、ここは割愛させていただきたいと思います。この検討委員会に参加、出席させていただきまして、検討委員の皆さんからは、「入湯税の説明だけでも困るときがあるのに、そこに道と市の宿泊税が加わると、お客様にどう説明すればいいのか心配だ」「修学旅行は非課税だが、スポーツ合宿で長期滞在でももらうのか」「観光目的ではないビジネス客はどうなるのか」「宿泊料金が安価な民宿・民泊などは厳しいのではないか」など、多くの疑問や課題が出されておりました。短期間で議論を進めていくには、今回出たこうした疑問や課題をしっかりとクリアしながら、次の検討内容を充実させていくことが必要だと思っておりますので、こういった点に留意しながら進めていっていただきたいと思っております。次に、宿泊税を導入するか否かの議論をする中で、最も重要になってくるのが宿泊税の利用目的なのではないでしょうか。道内でも先行して宿泊税導入を決め、本年11月からの開始が決まっているニセコ町では、持続可能かつ魅力的な地域(観光地)づくりを支えるための恒常的な自主財源の確保のためとして、市内交通の確保やオーバーツーリズム対策等の課題解決のために要する経費としております。当市としてはどのようにお考えなのか。先日の検討委員会でも説明があったところですけれども、改めてお伺いいたします。

答弁 観光商工部長 伊倉直樹(観光商工部長は2024年12月まで)

宿泊税の利用目的につきましては、地域資源の磨き上げや魅力の向上、持続可能な観光地づくり、受入環境の充実を大きな柱として考えております。宿泊税を活用する事業につきましては、原則、新たな事業や既存事業を拡充する際の財源として考えてございます。具体的には、当市の観光振興計画の基本方針に沿って、お酒や地域の食材による食文化を生かしたコンテンツの造成、アニメやゲームを活用したコンテンツツーリーズムの推進、閑散期対策、キャッシュレス決済などによる観光DXや雇用対策支援、災害等の不測事態に備えた観光基金の創設、どこバスやハイヤーなど二次交通の充実、宿泊施設や公共施設等の受入環境整備支援などを想定しておりますが、活用方法については、今後の検討委員会においても御議論いただくことになると考えてございます。

質問 永本浩子

ただいま部長からお話があった内容、この間の検討委員会でも話されておりました。様々な角度から検討されているのだと思いますけれども、検討委員の方からは、国定公園内の廃屋の撤去や観光産業の人材育成といった使い道や、何に使うかを決めるのは市だけではなく観光協会なども加わって決められたほうが有効なのではないか等、様々な御意見もありましたので、今後は宿泊業者との意見交換会等もあるようですので、導入の是非を含め、様々な角度から活発な議論を重ねて、納得の結論を出せるようにお願いしたいと思っております。次に、当市における飲食店の出店状況についてお伺いいたします。前回6月のときは、飲食店に関する問合せや件数や相談が複数件あり、昨年と比較して増えているとの答弁でしたが、私の耳にも新規出店の情報が幾つか入ってきております。現段階での出店状況と今後の見込み、また新規出店が増えてきている要因をどのように分析しているのかお伺いいたします。

答弁 観光商工部長 伊倉直樹(観光商工部長は2024年12月まで)

新規の出店や開業する事業者への支援につきましては、令和5年度までは商店街空き店舗・空き地活用事業や起業化支援事業において実施してきており、今年度につきましては、事業者の取組を促進することを目的といたしまして、物件賃借料補助の期間の延長や対象区域の見直しなど支援内容を拡充し、新たに起業・事業展開等支援事業補助金として展開をしてございます。令和5年度は空き店舗・空き地活用事業の実績3件中、飲食が3件、起業化支援事業は3件中、飲食は1件となっており、今年度からの新たな事業においては、現時点の数字になりますが、相談件数が16件、うち飲食関係で6件、うち4件が申請済みという状況になってございます。飲食店の出店については、今年度既に手続を進めているケースやお問合せ、相談段階の事例を含めまして増えてきていると捉えており、その主な要因といたしましては、新庁舎移転の効果と事業内容の拡充により利用しやすくなったことが挙げられるのではないかと考えており、今後も市の支援制度のほか、国や経済団体などの支援メニューも組み合わせて御活用いただきながら、積極的な展開が図られることを期待しているところでございます。

質問 永本浩子

本当に現実、増えてきているなというのが、町を歩いていても目に見えて新しいお店が出店していたりとか、今度こういうところが来るみたいだよという話も出ておりまして、うれしい限りだと思っております。やはり、新庁舎ができることで人の流れができるということと、補助対象を拡充したというのは大きかったのではないかなと思っております。また、代表質問では、ランチ難民について質問させていただきました。前回6月の質問では、流氷観光の際にホテルでもらった飲食店の案内を見ながら回ったが、どのお店も満席で、結局食べられずに戻ってきたという宿泊客が大勢いたという話をさせていただきました。せっかくおいしい町網走に来てくれて、網走のおいしい食を楽しみに来てくれたお客様にこんな思いをさせるのは大変申し訳ない限りであり、また地域経済の面からももったいない話だと思います。「せっかく網走に行ったのに、どこも満席でおいしいものを食べられなかった。結局コンビニで買ってしまった」などというSNSを発信されてしまえば、当市にとっては大変なマイナスになってしまいます。しかし、考えてみると、6時から8時といったゴールデンタイムは混んでいても、その後の時間帯は結構空きがあることも多いのではないでしょうか。そこで飲食店の空席状況がリアルタイムでわかる仕組みをつくることはできないでしょうか。グルメマップやホテルで渡す案内などにQRコードを印刷し、そこから網走の飲食店の空席情報が検索できるようになれば、お客様にも喜んでいただき、飲食店側もお金が落ちて食材の無駄もなくなり、地域の経済効果も上がるのではないかと考えます。ぜひ検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 観光商工部長 伊倉直樹(観光商工部長は2024年12月まで)

飲食店の空席、予約状況についてでございますが、宿泊施設と同様に、ハイシーズンにおいては、一部の飲食店において非常に混雑しておりまして、予約が取りづらい、あるいは予約をせずに当日店舗に向かったところ、お店に入れなかったという状況が発生していることは承知してございます。これには、宿泊時にホテルの素泊まり利用や、食事は朝食のみの利用という泊食分離型の御利用が増えていることも一因かと考えてございます。議員御指摘のとおり、食事は旅行の楽しみであり、特に夕食が取れなかったことは旅行そのものの満足度低下につながり得るかと考えてございます。人々のライフスタイルから飲食店が混み合う時間が偏ってしまうことは、やむを得ない部分もございますが、インターネットサービスを活用した混雑状況の可視化により、観光客だけではなく市民も含めた飲食店利用者のストレス軽減につながるとともに、飲食店側の販売機会損失の低下につながる可能性もあると考えてございます。実際には、市内飲食店においてインターネットサービスを活用した予約サービスを導入している箇所は、それぞれのお店の御判断もあり、数店舗にとどまっていると認識しておりますので、観光協会などと協議を行い、グルメマップを活用して、さらなる飲食店情報の充実が図られないか、研究をしてみたいと考えてございます。

質問 永本浩子

ぜひ、流氷観光の時期などは本当にホテルもどこも満室という話も先ほどありましたけれども、同様に飲食店もそういった状況でもったいないことがたくさんあるかなと思いますので、今の時代、できる話なのではないかと思いますので、しっかりその辺のところも組み立てていっていただければと思います。また、先日、上川大雪酒造と網走市・大空町の三者による連携協定が結ばれ、天都山展望台・オホーツク流氷館の近くに酒蔵が建設されることが発表になりました。今定例会でも酒蔵建設用地の造成を行うための整備事業が議案として上がっているところです。最短では、来年5月に着工、再来年の令和8年6月にも醸造が始まる予定で、市にとっても大変うれしいことであり、当市の観光にとっても大きな切り札になるのではないかと期待するところです。既に造られている網走木桶仕込みは、木桶職人復活プロジェクトの職人さんから指導を受け、網走刑務所の受刑者が手作りし、その木桶で仕込んだ日本酒であり、そこにはストーリーがあり、再犯防止と地域活性化、共生社会の実現という目的があります。また、日体大附属高等支援学校の生徒さんたちが、大曲湖畔園地や刑務所用地を活用して育てたブドウを使って造ったワインにもストーリーがあり、大きな可能性を決めております。そして、ふるさと納税の返礼品でも人気が高い網走ビールですが、中でも青いビールの流氷ドラフトは注目度も高く、こうした日本酒、ワイン、ビールという、それと網走のおいしい食材をコラボさせれば新しい観光商品が開発できるのではないでしょうか。網走の観光にとって長年の課題であった閑散期は、ちょうど海の幸、山の幸のおいしいものがたくさんある時期でもあります。でも、それだけでは、集客に弱い面がありました。しかし、そこにおいしい地酒、お酒が加わり、おいしい食とコラボさせれば、「のん兵衛大会」や「のん兵衛まつり」などのイベントや「食べ呑み歩きツアー」など、今までにない閑散期対策の商品ができるのではないかと夢が膨らむところですが、当市としてはどのようにお考えでしょうか。

答弁 観光商工部長 伊倉直樹(観光商工部長は2024年12月まで)

日本酒など、地元産品を活用した閑散期対策についてでございますが、議員御案内のとおり、市内で令和8年の醸造開始を目指している酒蔵については、観光コンテンツとして大きな期待をするところであり、市としても有効活用をしていかなければならないと考えております。例えば、酒どころで有名な地域では、日本酒の酒蔵が集まるようなイベントが開催され、飲食販売や宿泊による経済効果が生まれており、道内でも、北海道と北海道観光機構がワイン以外のお酒を含めたワインツーリズムを個別支援項目に掲げるなど、旅行の多様化の中で注目される分野の一つでもございます。閑散期対策は、これまで主に宿泊費の助成のほか、ABASHIRIバルで食のコンテンツの造成を行ってきたところでございますけれども、今回、新たな切り口としてお酒をフックにした御提案をいただきましたので、今後の閑散期対策に役立ててまいりたいと考えております。

質問 永本浩子

網走にとっても絶好のチャンスかと思いますので、様々な企画を立てて、新しい商品づくりをしていただき、閑散期、この波が少しでも減って、観光客が閑散期にもたくさん来ていただけるようにしていっていただきたいと考えております。また、先日エコーセンターで開催されました、地域航空に関するシンポジウムに参加させていただきました。新潟県の新規航空会社トキエアの長谷川社長をお迎えし、就航までの御苦労や地域や企業と連携した様々な取組と今後の展望をお伺いいたしました。また、第2部では、北海道エアシステムHACの武村社長をはじめ、航空・観光関係、自治体関係者などのパネルディスカッションが行われ、今後の観光振興にも直結する大変興味深い内容でした。この日は多くの皆さんが参加されておりましたが、まず、この日参加された皆さんからの御意見としては、どのようなものがあったのかお伺いしたいと思います。

答弁 観光商工部長 伊倉直樹(観光商工部長は2024年12月まで)

当市の入り込み回復やインバウンド客の獲得には、交通アクセスに関して、航空路線の維持や拡大が重要でありますことから、これらを取り巻く課題などを改めて洗い出し、シンポジウム来場者と共有し、観光活性化を検討することを目的として、航空に関するシンポジウムを開催し、約110名の方に御来場をいただきました。シンポジウムに参加された方の御意見を伺うため、アンケート調査を実施し、札幌までのアクセス手段や女満別-新千歳線、丘珠線の認知度のほか、地域航空に期待すること、女満別空港に期待することといった項目を設けました。アンケートの結果として、地域航空に期待するものとしては道内外路線の拡大、女満別空港に期待するものとして季節便の通年化、路線拡大、早期深夜便の設定への期待が上位を占め、このほかでは、現行路線の便数増加や機材の大型化といった御回答をいただいているところでございます。

質問 永本浩子

皆さん、やはり期待するところは、路線の拡大や便数の増加等、そういったところが多かったのかなと思います。また、丘珠が本当に町なか空港と言われるくらいアクセスがいいということも、改めてシンポジウムを通してわかったところですけれども、このシンポジウムでは、HACの武村社長や、また札幌市の丘珠空港担当課長から、丘珠空港の滑走路の延伸、ターミナルの改修、敷地面積の拡大と、1日50便から70便まで増やしたいといううれしいお話もありました。そして、トキエアの長谷川社長も、「地域航空は地域を盛り上げる事業体です」と言われ、就航先の様々な企業とも連携し、お隣の美幌町の企業とも連携していることが紹介されました。今後、新潟-丘珠を結ぶトキエアと、丘珠-女満別を結ぶHACが連携して、新しい就航路ができると、網走にとっても様々な角度からの新しい観光戦略が見えてくるのではないかと、夢と希望が膨らみます。本年2月にも、台湾の観光客をチャーター便で誘致して、1人40万円の空から見る流氷観光ツアーが行われ、大変好評だったと聞いております。航空機を活用した観光戦略について、今後の展望をお伺いいたします。

答弁 観光商工部長 伊倉直樹(観光商工部長は2024年12月まで)

航空機を活用した観光戦略でございますが、当市の観光客誘致においては、国内外ともに航空機の存在は欠かせないものであり、路線の維持・拡大は重要な課題であると認識をしております。これまで航空会社とタイアップして行ってきた誘客策は、首都圏からの誘客が主立ったものであり、羽田空港と女満別空港を結ぶ路線の利用促進を中心に、市内の宿泊増強を合わせて実施してまいりました。今回開催したシンポジウムでは、地域航空会社の事業内容や特性についてお話しいただきましたが、既存の大手航空会社とは異なる戦略で、特に路線網においては、小型機ならではの特性を生かしローカル空港同士を結ぶ路線網を展開しているため、乗り継ぎ利用による誘客も期待できるところでございます。北海道エアシステムの機材を活用し、一昨年度は国内向け、昨年度は台湾向けに実施した流氷チャーターフライトは、参加者、旅行会社から好評を博し、今年度の冬にはシンガポール向けに3本、台湾と香港向けに1本ずつ旅行商品が造成される予定で、既に販売が始まった台湾では、6泊7日の行程で46万円という高額商品にもかかわらず、販売間もなく予定数の半分が売れたと伺ってございます。直行便がなく、今まで網走へお越しいただく機会がなかった地域の方へアプローチすることは、当市の観光振興においても新たなチャンスであると考えておりますので、関係各所と連携を図りながら、引き続き路線の拡大、利用拡大に向けた取組を推進してまいります。

質問 永本浩子

私もお話を聞いていて、新潟という新しい、佐渡の金山も世界遺産に指定されたところですし、そこを起点にして、またほかの地域ともつながっていける可能性というものを大変感じさせていただきましたので、ぜひぜひ真剣に取り組んでいっていただきたいと思います。最後に、地域航空のみならず、LCC航空ピーチの関西-女満別線の通年化や成田-女満別線の復活といったことも、先ほどのアンケートの中にも要望が入っておりました。また、JAL、ANAの増便など、市としても様々な働きかけをしているところだと思いますけれども、今後期待できそうなことなどありましたらお聞かせいただきたいと思います。

答弁 観光商工部長 伊倉直樹(観光商工部長は2024年12月まで)

航空会社に関する取組についてでございますが、これまでにも航空会社や旅行会社と連携し、航空路線の利用促進を目的としたプロモーションを積極的に行い、また、女満別空港整備利用促進協議会や道東の3市連携事業などにより、関係機関と連携した要望活動を実施しております。昨今、航空業界を取り巻く環境が変化し、世界的に航空機材や乗務員不足により、各社とも路線の拡大の前に維持していくことに大変苦労していると伺っております。そのような中、ここ数年、夏の季節運行になっておりますANAの中部線につきましては、今年、年末年始の12月25日から1月6日の運行が決定しているほか、今年度の流氷観光シーズンにはJALの東京線が165席から261席に機材が拡大され、また、AIRDOの東京線は2往復から3往復に増便することが決定しております。また、7月から9月まで運行しているピーチにつきましても、高い搭乗率で推移している状況にありますので、来年の夏ダイヤに向けて運行期間の拡大を引き続き求めてまいります。先に申し上げましたとおり、航空路線は地域経済に大きく関わる存在でございますので、関係各所と連携し、引き続き取組を進めてまいります。

質問 永本浩子

なかなかうれしい状況が見えてきているかなという思いです。私も北前船寄港地フォーラムなどでお知り合いになった航空関係者に、女満別線の通年化や路線の復活をお会いするたびにアピールしているところですけれども、現実はパイロットが足りないというのが一番大きな課題だと伺っております。しかし、もしこのパイロットが確保できて、次なる展開に着手するときに、真っ先に女満別空港を選んでもらえるように常日頃から交流し、アピールしておくことが大変重要になってくると思っております。一度に多くの観光客を運んできてくれる航空機は大変大事な観光ツールでございます。今後もありとあらゆる手を使って、網走市の観光振興のためにアタックしていただきたいと思います。私の質問は、以上で終わらせていただきます。

出典:網走市議会 令和6年第3回定例会 2024年9月10日 議事録 PDF(61ページ) 間違いを知らせる