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網走市議会 令和6年第2回定例会 2024年6月26日

医療MaaSに関して

2024年6月26日、網走市議会の一般質問で、古田純也議員が「医療MaaSに関して」質問し、健康福祉部長 結城慎二が答弁しました。

質問者
古田純也 議員
答弁者
健康福祉部長 結城慎二

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 古田純也

-登壇- 研政会の古田でございます。通告に従い二点、質問させていただきます。まず、医療MaaSに関して質問させていただきます。網走市では、医師不足の問題に加え、高齢化の進展に伴い自力での通院に不安を抱く高齢者が適切な頻度で十分な医療サービスを受けることができず、病状を悪化させるリスクが危惧されております。そこで必要な医療を持続的に提供していくために、従来の対面診療以外の新たな診療手段として、患者の自宅付近に訪問した車両内でオンライン診療ができる移動型の医療サービスを導入され、昨年2023年12月から2024年3月31日まで実証運行がされてきました。北海道で初めての医療MaaSの導入事例でもあり、期待する事業でもあります。そこでお伺いいたします。このサービスを利用された方の反応はいかがだったのでしょうか。お伺いいたします。

答弁 健康福祉部長 結城慎二

昨年12月の実証事業開始時点より、移動型医療サービスの利用者に対しましてアンケート調査を実施しております。この結果から、サービスに対する満足度については、満足、やや満足との回答が85.2%。病院での診療と同等の診療が受けられたと感じましたかについては、感じた、やや感じたとの回答が92.6%でした。また、今後も車両によるオンライン診療を利用したいと思いますかの問いについては、利用したいと思う、やや思うが85.2%で、全体的に高い評価をいただいております。また、診療に当たった医師からも対面診療と同等と感じたなどの評価をいただいております。

質問 古田純也

大変満足いった結果が現れているということを確認させていただきました。現在、その対象者は、網走厚生病院、慢性疾患などの治療で、通院中の方のみと伺っておりますが、今後の進展、現状についてお伺いいたします。

答弁 健康福祉部長 結城慎二

令和5年12月1日から、網走厚生病院様を協力医療機関として、診療の実証事業を開始し、令和5年度におきましては、5名の患者に対し、12回の診療を行いました。診療の形態では、診察のみ、医療補助行為としての注射を伴うもの、また、薬剤処方を伴うものなど、様々なパターンでのオンライン診療を行い、通信環境や業務フローなどの検証を実施いたしました。そして、令和6年4月から、網走厚生病院に加え、さらしな内科クリニックに御協力をいただき、同院の通院中の方で、医師から診療についての説明を受け、参加に同意された27名の患者に対し、オンライン診療の実証を行い、採血などの診療補助行為や、網走厚生病院とは異なるフローでの薬剤処方などの検証を実施いたしました。今後は、これまでの二つの医療機関での運用の結果を検証し、今年度内において、本事業に参画する医療機関を希望するすべての医療機関に拡大いたします。そのために、市内の医療機関に対し、改めて事業の説明を行うとともに、調剤薬局にも協力を求め、令和6年度中の本格運行の開始を目指してまいりたいと考えております。

質問 古田純也

参画していただける医療機関が増え、病院に通うのではなくて、病院が来てくれるというような環境づくりを作っていることを大変評価したいと思います。そこで、この医療MaaSの台数を今後広域で増やし、広域で医療を持続的に提案するというお考えはあるのか、お伺いいたします。

答弁 健康福祉部長 結城慎二

医療MaaSの台数の増加及び広域化についてでありますが、当市では、この移動型医療サービス導入段階において、将来的には、近隣を含めた広域での運用を構想しておりました。これまでの実証事業により、一定のサービスの提供のフローが構築され、様々な形態での診療の検証も行ってまいりましたので、そうした結果を基に、本年度において近隣4町と広域運用について協議を進めてまいります。また、各町の意向を確認し、参加の意向がある町との具体的な協議を進めていくことといたしますが、将来的には、定住自立圏の枠組みによる医療MaaSを活用した医療提供体制の構築を行いたいと考えております。また、専用車両の増車につきましては、今後の近隣4町との協議の中で、その必要性について検討してまいりたいと考えております。

質問 古田純也

ますます、地域医療に力を入れていくというところを確認して、近隣の本当に過疎化の人たちは安心すると思いますが、このいわゆるマルチタスク車両1台で様々なサービスを行えるMaaSですが、診療以外の活用、例えば、今広域で行くと、なかなかマイナンバーの普及なんかできていないところで、マイナンバーの巡回申請、または定期検診などの活用に使えるという考えはあるのかをお伺いいたします。

答弁 健康福祉部長 結城慎二

診療以外への活用についてでございますが、令和5年度におきましては、実証事業開始の昨年12月より専用車両を使用しまして、特定保健指導や健康相談など実施をしております。専用車両の使用につきましては、あくまでもオンライン診療を優先することを考えておりますが、令和6年度におきましても、車両の未使用時などにおいて、保健指導や健康相談を実施することとしております。また、スポーツ大会などにおけるメディカルケアとして、本年度においては、網走マラソンの救護対応に専用車両の活用を考えております。加えて、市民の健康の保持増進、そのほかの行政分野での活用など、多角的な運用についても、今後その内容や手法について、具体的な検討を行ってまいります。

質問 古田純也

様々な活用方法を期待したいところでございますが、行政の動く、行政というか、役所がやってくるみたいなイメージで考えて、自力で通院できない高齢者向けの医療サービスの提供というところですが、実は、単身高齢者、なかなか自宅から外出できず、車の免許も返納し、外出もしていない、話す相手もいない、そういう生活の困り事を抱えている方が、もし診療したときにいた場合、診療サービス以外にも生活の困り事の訴えをしてきた方がいらっしゃった場合は、どのような対応をされるのか、お伺いいたします。

答弁 健康福祉部長 結城慎二

移動型医療サービスは、通常の対面診療や訪問診療と同様に、診療を行うという医療サービスでございますので、身体状況や健康不安など、医療に関すること以外の相談を受けることを主な目的とはしておりません。しかし、対面診療の場面などにおいても、生活の困り事などの相談はあり、そうした場合は、医療ソーシャルワーカーや関係機関などがその対応に当たっていると思われます。同様に、移動型医療サービスの診療場面においても、利用者が専用車両に乗車をする看護師などに対しまして、医療に関すること以外の相談をすることも想定されますが、そうした場合は、本人の承諾を得た上で、市に連絡をいただき、市が関係機関につなぐなどのフローを構築していきたいと考えております。

質問 古田純也

大変優しい対応で困り事を話すことによって、不安も解消されると思いますので、今後もその取組に期待したいと思います。なかなか素晴らしい活動というか、この全国からの注目度、また行政視察なんかは、医療MaaSについて、今どのような状況なのか、お伺いします。

答弁 健康福祉部長 結城慎二

昨年11月実証事業の開始に当たりまして、車両の内覧及び体験会を実施しました。そのことが多くのマスコミに取り上げられまして、加えて、この事業が北海道初の取組であることから、道内外の自治体や関係企業から導入経緯、あるいは実証事業の状況についての問合せなども多数受けております。また、本年4月には、当市事業の受託業者の主催となりますが、道内自治体を対象に体験会を改めて実施をし、北海道庁や近隣を含めた、道内4自治体が参加されたところでございます。さらに、今年5月には、道外からの行政視察も1件受入れを行っております。今後、北海道庁が当市の取組を各所で紹介する旨、お話を承っておりますので、今後も視察などが増えることが予想されますが、多くの地域で同様のサービスが展開されるよう、視察、あるいは取材等には積極的に対応し、網走市の考えや、事業の手法を広く周知してまいりたいと考えております。

質問 古田純也

ぜひ、北海道初の事例でもありますので、今後も期待する事業でございます。

出典:網走市議会 令和6年第2回定例会 2024年6月26日 議事録 PDF(80ページ) 間違いを知らせる