みんなの議会

網走市議会 令和6年第2回定例会 2024年6月25日

1項目めの「観光」について

2024年6月25日、網走市議会の一般質問で、永本浩子議員が「1項目めの「観光」について」質問し、観光商工部長 伊倉直樹が答弁しました。

質問者
永本浩子 議員
答弁者
観光商工部長 伊倉直樹

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 永本浩子

-登壇- 公明クラブの永本でございます。私はさきに通告させていただきました、3項目について質問させていただきます。それでは、1項目めの「観光」についてお伺いいたします。昨年5月にコロナが5類に移行し、観光客も目に見えて戻ってまいりました。特に今年の流氷観光では、流氷が長く留まってくれたことも相まって、国内外から多くの観光客が来てくれました。私も2月にお客様のホテルを取ろうとしましたが、どこも満室で大変苦労いたしました。やっと取れたホテルは、インバウンドでいっぱいだったとお聞きしました。コロナ前は、香港、台湾などアジア系が多かったインバウンドですが、今年は欧米系のインバウンドがかなり増えたように思います。流氷砕氷船おーろらも観光客が山盛りで、私も何度手を振ったかわかりません。流氷観光時の観光客の入込数や宿泊数、またどこの国の観光客が来ていたなどのわかる範囲での分析をお伺いいたします。

答弁 観光商工部長 伊倉直樹(観光商工部長は2024年12月まで)

令和5年度の2月、3月の国内外の入り込みの実績は、約25万6,500人で、対前年度比113.9%、宿泊の実績は4万5,401人で、対前年度比92.7%という状況でございました。特に2月は、週末だけではなく、稼働率が高い日が多かったと伺っております。また、令和5年度下期の外国人観光客の動向は、香港、台湾など東アジア地域からの個人観光客及び団体客が非常に好調であったことから、外国人観光客全体の宿泊は3万8,700人、対前年度比332.9%と流氷観光シーズン以外を含めてもコロナ前の水準程度まで回復をしてきております。流氷観光シーズンである2月、3月では、これまでと同様に、台湾、香港、中国といった東アジアの国々に次いでアメリカが多い状況でございました。道内での欧米系のインバウンド観光客の動きとして、ニセコ地区の偏在から上川地区での入り込みが増えるなど、新たな発見、楽しみを求めている状況にあると分析をしているところでございます。

質問 永本浩子

やはりかなり増えているということですけれども、宿泊が去年の92.7ということで、ちょっと100を超えてなかったのはちょっと意外でしたけれども、それにしてもやはりインバウンドがかなり増えていて、アメリカの方も結構多くなっているということを確認させていただきました。網走の体験観光を推進するコネクトリップの方も、「この冬は欧米人がめちゃくちゃ来てくれた」とおっしゃっていました。しかも、「流氷」というワードをスマホの翻訳機能を使って、勝手に自分で検索して、こんな国からと、こちらが驚くような遠いところからも来てくれたということでした。さらに話を聞いて驚いたのが、「アドベンチャーツーリズム」、または「アドベンチャートラベル」、通称「AT」という言葉は、日本の行政の言葉で、海外ではアドベンチャーツーリズムという言葉を使わないということでした。特に旅行業者でもなく、一般の外国人が検索する場合、こちらがいくら「アドベンチャーツーリズム」という言葉で発信してもヒットせず、むしろ「流氷」とか、「カヤック」など、具体的なワードを使って発信することが大切なのではないかということでした。こちらの発信の仕方を、さらに研究して、よりヒットするワードを発信していくことが大切だと思いますが、この点はいかがでしょうか。

答弁 観光商工部長 伊倉直樹(観光商工部長は2024年12月まで)

当市が連携をしております、ひがし北海道自然美への道DMOが実施をいたしました、アジア圏でのリサーチ結果でも、旅情報の手段として、ウェブ検索やYouTubeからの情報入手が最上位を占めており、その中でも、端的な言葉で知りたい情報にアプローチするということが当たり前になってきております。旅行を検討している方が検索するような言葉を、情報源の表題や紹介文に入れることは、観光情報の発信戦略の一つとして重要なことと考えており、現在実施しておりますデジタルマーケティング事業におきましても、どのような語句により観光ウェブサイトへの流入が発生しているかをモニタリングしております。情報発信につきましては、トレンドや技術的なものがあることから、引き続きデジタル推進産業や広告代理店との情報交換を通じて、さらに効果的な取組を目指してまいります。

質問 永本浩子

今まさにモニタリング中ということで、多分作戦を練っている最中かと思いますけれども、本当にハッシュタグをつけていろいろな言葉とか、そういったところ、本当に研究をしながらここがヒットしてくると、本当に向こうから来てくれる時代になっているということで、ぜひその辺、力を入れてやっていただきたいと思っております。また、3月の代表質問でも言いましたけれども、コネクトリップが進めているサイクリングとカヤック、地元食材を使った食を組み合わせた、広域移動型体験観光が、観光庁の審査を無事通過いたしまして、1,500万円の補助金を活用して、電動アシスト自転車等の機材を整備することができました。先日、モニターツアーも行われ、市内の大曲湖畔園地や、能取湖、能取岬を巡るコースとともに、美幌峠や屈斜路湖を巡るコースが、近隣自治体と連携した広域のコースになっております。6月22、23日に行われたシー・トゥー・サミットは、網走市と小清水町、アウトドア用品製造販売大手のモンベルとの共催で、今年の網走大会が全国的には記念すべき第100回目となり、全国から191人がエントリーし、オホーツクの自然を満喫していただきました。また、7つの市町村が連携して取り組んでいる農泊を推進する取組など、今後さらに進んでいく人口減少の中、それぞれの市町村が持っている強みや資源を生かして、協力し合いながら、オホーツク、また道東の魅力を発信していくことが、ますます大切になってくると思っております。こうした広域連携による観光コンテンツの拡大に対しては、市はどのように捉えているのか、また具体的にはどのような取組をされているのか、お伺いいたします。

答弁 観光商工部長 伊倉直樹(観光商工部長は2024年12月まで)

同市の観光戦略におきまして、他地域との連携を重要視しており、平成27年度から釧路市、帯広市との海外プロモーションの実施や、平成29年度から北見市、大空町、美幌町、小清水町と体験型観光の推進を図っております。これまでは連携の枠組みにより、エリアを面で見せ、観光コンテンツを束ねたプロモーションを実施してまいりました。今年度、当市も構成員であるアドベンチャーオホーツク推進協議会が観光庁の補助事業を活用し、コネクトリップが中心となり、サイクリングやカヤック、食など各地の観光コンテンツを融合した旅行商品を開発し、モニターツアーを実施しております。今回の事業で得た仕組みや、ツアー参加者のアンケート結果などを検証し、近隣の自治体、観光事業者や国、道とも連携しながら、ライトな体験観光をはじめ、初心者やレベルが高い体験観光を好む方など様々なニーズに対応し、入り込みの増加、引いては経済効果の獲得を目指してまいります。

質問 永本浩子

当市も道東という枠の中で、いろいろな角度でこれまでもやって来られているかと思いますけれども、本当に人口減少が目に見えて迫ってきている中で、いよいよこうした取組、大切になってくるかと思いますので、ぜひしっかりと推進していただきたいと思っております。また、当初の観光の課題である、閑散期に対する取組ですけれども、網走市にある観光資源をもう一度見直してみることも大切ではないかと思っております。先日、北前船寄港地フォーラムの関係者を北方民族博物館に御案内したところ、ここは日本でも一、二を争う充実した展示内容なのだと、逆に解説をしていただき、ほかの施設ですけれども、地元の人間ほど価値の高さを知らないものだと痛感させられました。また、ほかの施設ではありますけれども、館内の見学中は、民族衣装を着て見学できる施設もあるそうで、そうした取組を取り入れたり、子供用の衣装をもっと用意して写真撮影ができる工夫をしたらどうかとのアドバイスまでいただきました。北方民族博物館は道の管理ではありますが、道と連携を取って、もっと魅力のある発信の仕方を考えてはいかがでしょうか。また、6月や11月の網走はおいしいものがいっぱいあります。網走バルだけではなく、この「食」を何かとコラボさせられないか、また、紋別市のように砕氷船を活用した釣り大会や、香港には畑がないため、芋掘り体験やトラクターやコンバインなどの大型の農業機関への試乗、D型ハウスでのバーベキューなどもとても喜ばれるそうです。何かもう一工夫できればと思っておりますけれども、いかがでしょうか。

答弁 観光商工部長 伊倉直樹(観光商工部長は2024年12月まで)

観光客の入り込みにつきましては、当市に限らず、観光シーズンとオフシーズンの隔たりがあるものと認識をしております。宿泊施設及び観光施設ともに、閑散期の入り込みを増やして平準化を図ることは、雇用の維持や経営面からも重要であると考えております。これまで市では閑散期対策として、旅行会社向けのインセンティブや、個人観光客にはOTAクーポンの配付のほか、春の流氷明けのグルメイベント、春カニ合戦、カニめしキャンペーン、秋には網走バルを実施し、コンテンツによる訴求など、食をフックにした事業展開を図ってきております。議員御案内の北海道立北方民族博物館につきましては、市内では博物館網走監獄、オホーツク流氷館に次ぐ入館者が多い施設として、パンフレットや教育旅行ガイドといった観光資料に掲載し、旅行会社との商談会でも紹介をしてきておりますが、今後も希少で歴史的にも価値のある展示施設として北海道とも連携し、誘客に努めてまいります。また、教育旅行において収穫体験プログラムは特に引き合いが強く、大曲湖畔園地での農業体験は北海道らしさがあることから、引き続き観光協会と連携して受け入れ体制づくりやコンテンツの魅力向上を図ってまいります。閑散期対策として、先に申し上げた旅行会社や観光客へのインセンティブの設定などもありますが、SNS広告や観光協会によるCRMなどを通じ、効果的な情報発信に努めますとともに、コンテンツの掘り起こしといった様々な御提案を議員からいただきましたので、より効果的な取組となるよう研究をしてまいります。

質問 永本浩子

様々工夫していただいている中ですけれども、私もそのように一緒に御案内した方からアイデアを頂いて、本当にこういったこともやってみる価値はあるかなと思いましたし、また先日も市民の方から大曲湖畔園地、今もやっておりますけれども、もっと活用できないかとか、北浜の水鳥湿地センターの裏のほうの白鳥展望公園の展望台からの景色が素晴らしいから、もっと宣伝してほしいという声も頂きました。市民の皆さんもいろいろな角度で、網走の観光を考えてくださっているのだなということを痛感いたしました。個人客が増えておりますので、いろいろな角度での発信をしていくことが大切になってくるかと思いますので、ぜひもう一度、網走の魅力を再発見して発信していっていただきたいと思います。また、観光の中でも、体験型観光に力を入れていくには、ガイド等の人材の育成が必須だと考えております。網走では本業を持ちながらガイドをやっている兼業のガイドさんがほとんどだと思いますけれども、そうした方々のスキルアップを図ることで、来てくださった観光客の満足度を上げ、リピーターにもつながり、また、そうした人たちのSNS等を通じた発信で、また新たな集客にもつながっていくと考えます。現在、市の観光ガイドの陣容と市の支援状況、今後どのように育てていこうと考えているのかお伺いいたします。

答弁 観光商工部長 伊倉直樹(観光商工部長は2024年12月まで)

観光施設やツアーの満足度は、レベルが高いガイドの存在により高まると承知しており、特に体験型観光においては満足度だけではなく、安全面の確保においてもガイドの存在は大きいものと考えております。当市には従来から観光ガイド業をされている方が複数いると承知をしておりますが、令和2年度から観光協会に対して、体験型観光の充実を目的とした支援を行っており、支援内容の中にはガイド等の人材育成が含まれております。支援事業の活用により、カヤックやサイクリング、町歩き、野鳥観察、食体験等のガイド育成が行われてきており、ここ数年、市内でガイドとして活躍される方の数が着実に増えてきていると認識をしております。また、ガイド育成や活用について人手が足りない場合は、広域で連携して対応されていると伺っております。個人型観光客が増加していくとともに、対応するガイドの需要が高まることが想定されるため、引き続き観光協会と連携しながら、専門ガイド育成のための支援内容の検討、財源確保を行ってまいります。

質問 永本浩子

先ほど、ガイドの件をお聞きしましたけれども、育成のほう、ガイド同士の交流会等もいろいろ企画していただくなど、力を入れていっていただきたいと思っております。また、長らく頭を痛めているJRの存続問題ですけれども、先日も網走-旭川間を結ぶ特急「大雪」の快速列車への切り替え案が示されるなど様々な議論が起きている中、豪華観光列車「赤い星」が2026年の春、釧網線運行へ!との報道がありました。「格段に高いランク」「活性化の起爆剤に」との見出しに、喜ばれた方も多かったのではないかと思います。私も大変期待している一人でありますが、この豪華観光列車「赤い星」運行への市の受け止めと、これをどのように網走市の観光と活性化につなげていけるのかが大事なポイントになるかと思いますが、市のお考えをお伺いいたします。

答弁 観光商工部長 伊倉直樹(観光商工部長は2024年12月まで)

本年4月にJR北海道からスタートレイン計画において、2種類の新しい観光列車が登場するとのプレスリリースがなされました。それによりますと、議員御案内の「赤い星」のほかに「青い星」という名前の二編成で、これらにはグレード差があるものの、これまでのJR北海道の車両に比べると豪華かつ上質な設備で個室や展望室などが設置されるとのことであります。当市に関わるJR路線のうち、釧路方面とつながる釧網本線は国内有数の絶景路線と言われ、鉄道ファンのみならず、国内外の観光客から人気を博し、特に流氷観光シーズンには過去に運行されていた流氷ノロッコ号、現在運行されている流氷物語号ともに人気列車となっております。釧網本線の存続においては、観光利用の強化が重要であると考えられています。今回発表された二つの列車は観光利用に特化され、高付加価値、高単価の商品展開がなされ、富裕層の誘客につながる可能性があるものと考えられることから、釧網本線内の新たな観光コンテンツとして運用されることを期待したいと思います。

質問 永本浩子

本当にこういう列車が釧網本線を走ってくれるというのは、本当に嬉しいニュースであるかと思います。今後、超高齢化時代へ突入するにあたって、高齢の富裕層、またはヨーロッパの人たちもこの列車の旅が非常に好きだということもありますので、そういったところにターゲットを絞りながら発信していくということも大事なポイントになるかと思いますので、ぜひせっかくのこの導入を網走の観光にしっかりと結びつけていけるように取り組んでいっていただきたいと思っております。また市民の足として定着しつつある「どこバス」ですけれども、このほど、この「どこバス」の仕組みを生かした「観光MaaS」が、国交省の「共創・MaaS実証プロジェクト」に採択されました。9月から3か月間、実証実験が行われるようですが、JRなどとの連携で、これを二次交通としての観光振興にも期待が膨らむところです。実証実験の検証が待たれるところですが、観光MaaSの取組の観光への可能性と課題について、現段階での市のお考えをお伺いいたします。

答弁 観光商工部長 伊倉直樹(観光商工部長は2024年12月まで)

旅行形態が個人型へとシフトする中で、MaaSと言われるワンストップサービスは、観光客の利便性を高め、満足度を高める可能性があるものと考えております。国内では、観光MaaSが完全に浸透した例は少なく、首都圏の一部で、交通サービスと観光施設や体験のサービスが一体で購入できるMaaSサービスがありますが、当市では今年の9月から3か月間、網走バスと北海道観光振興機構、北海道経済連合会などが協力して、これまでのオンデマンド交通の仕組みを活用した新しい交通モビリティの実証実験を行い、交通手段と当市周辺の観光コンテンツがセットになった周遊デジタルチケットという形で、観光MaaSのサービスが展開される予定となっております。今回の実証実験による実績や、そこで得た知見、ユーザーのニーズなどを通じて、当市の観光面の課題解決の方向感が現れるものと認識をしております。

質問 永本浩子

ただいま、課題解決の方向感が見えるというお話がありましたけれども、その辺のところもう少し具体的に教えていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 観光商工部長 伊倉直樹(観光商工部長は2024年12月まで)

お尋ねの課題の部分につきましては、当市に限らずですけれども、二次交通は、現在網走市の観光においては一つの課題だというふうに認識をしております。今回のMaaS事業を通じて、そういった部分の解決の一助になるのではないかということで考えているところでございます。

質問 永本浩子

その辺のところ、列車から市内に、また飛行機から市内に、そういう観光地につないでいける二次交通として、この「どこバス」の仕組みを生かしたものが、本当に生かしていけるとなると、また網走の観光にとっても大きな活力になるかと思いますので、しっかりと進めていただければと思います。また、観光客の増加に力を入れるからには、確保していかなくてはならないのが宿泊施設の充実かと思っております。しかし、既存の宿泊施設の老朽化が大変懸念されるところです。この点に関しては、市はどのようにお考えでしょうか。また、駅前に建設される予定だったホテルが、コロナ禍で頓挫したままでしたが、昨年6月に2025年以降に開業へとの報道があり、ホッとしたところです。その後、報道はありませんが、その後の進捗状況をお伺いいたします。

答弁 観光商工部長 伊倉直樹(観光商工部長は2024年12月まで)

観光やビジネスにおいて、宿泊施設の充実は重要な課題でありますが、基本的には事業者が行うものと考えており、コロナ禍において市や観光協会と連携し、観光庁の補助金を活用して、一部の事業者が改修に取り組んでおります。議員お示しの駅前ホテルにつきましては、180室ほどを備える市内2棟目となる全国チェーンホテルが、2026年以降に開業される予定と伺っております。これまでも夏休みやスポーツ合宿、流氷の到来期間のほか、網走マラソン開催時などは、市内の宿泊施設が満室となり、観光客やビジネス客が網走に宿泊することができない状況もあったことから、宿泊施設の増加については市としても大変喜ばしいと思っており、今後も宿泊施設の充実に向けて情報収集を行ってまいります。

質問 永本浩子

新しいホテル、現実に進んでいるのだということを確認させていただけましたので、うれしい限りでございます。また、老朽化のほうは、もちろん事業者が行うものではありますけれども、この市内のホテルが少なくなってしまう、また、老朽化で評判が落ちるということも網走の観光には大きな影響があるかと思いますので、やはり相談に寄り添いながら、国の様々な補助金、また道の補助金、また市としても何が応援していけるのか、そういったところを一緒に悩む形で進めていっていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。次に、先日、国会議員と共に市内の老舗ホテルに伺ったところ、宿泊税に反対する意見書を託されました。フロントで宿泊税をプラスしていただくのは、特に連泊のお客様などには申し訳ない気がして忍びない、とのことでした。しかし、その話の中で、女将会の中には賛成の人もいるのだ、ともおっしゃっておりました。私も先日、東京に行った際、宿泊料金はすでにクレジット決済をしていましたが、ホテルのフロントで「宿泊税で100円頂きます」と言われ、お支払いいたしました。東京では平成14年10月からすでに宿泊税が実施されており、北海道もいよいよ導入を正式表明するとの報道が出されました。道内自治体では、倶知安町が唯一導入していましたが、ニセコ町が本年11月から導入を開始、札幌市や釧路市も2026年4月からの導入開始を検討しており、全国的にも導入する自治体が増えている状況です。宿泊税に関しては賛否両論ありますが、だからこそ十分な議論が必要だと思います。市としては宿泊税に対してはどのようにお考えでしょうか。まずは導入に関する議論をスタートするべきだと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 観光商工部長 伊倉直樹(観光商工部長は2024年12月まで)

北海道においては、4回にわたって開催された懇談会を経て、観光振興を目的とした法定外目的税の導入に向け、議論が進められ、本年4月10日に宿泊税の考え方がまとめられ、4月25日には、網走市内で宿泊事業者や自治体関係者を対象とした北海道主催の地域説明会が開催されております。このような中、当市におきましては、6月7日に北海道の宿泊税に関する懇談会の座長を務めてこられた、北海道大学公共政策大学院客員教授の石井吉春先生をお招きし、網走ホテル旅館組合、網走市観光協会、市職員を対象に観光振興を目的とした新税に関する勉強会を実施いたしました。勉強会に参加された宿泊事業者からは、宿泊税の導入を積極的に進めるべきだという御意見や、宿泊税の導入に消極的であったり、税に対する嫌悪感がある事業者から反対の声もありました。北海道が導入を目指す宿泊税は公益事業の財源に活用することとし、導入時期は最短で2026年4月になるとの見通しを明らかにしております。当市にとりましても、観光振興という観点から観光が抱える課題解決に向け、財源の確保は重要と考えており、北海道の導入時期と合わせて、当市においても宿泊税について検討を開始してまいりたいと考えてございます。

質問 永本浩子

すでに第1回目の勉強会は行われたということで、その場でもやはり賛成と反対と両論出ているということですので、こういった議論を積み重ねながら一番いい方向に決めていくということが大切になるかと思います。しっかりとその辺の議論を重ねながら一番いい解決方法、ほかが導入して、うちだけ導入しないというのも、網走が宿泊税を導入していないから網走のホテルを選ぶということは多分ないのではないかと私は思いますけれども、実際に携わる方々、そしてその使い道、しっかりと議論を重ねていただきたいと思っております。また、3月の代表質問では「ランチ難民」の話をさせていただきました。しかし、この流氷観光の折り、あるホテルで宿泊客に市内飲食店の案内を渡していたそうですけれども、どのお店も満員で結局食べられずに戻って来たというお客様がたくさんいたとの話を聞きました。昼だけではなく、夜も飲食店の充実が必要だと痛感いたしました。市としてはどのような取組をしているのでしょうか。市内に飲食店の出店予定や問合せは増えているのでしょうか。現状と市の取組状況をお伺いいたします。また、職人さんや従業員の人手不足が課題となっている中で、その解決の武器として調理ロボットの導入を検討している飲食店があるとお聞きしました。こういう新しい取組が成功すれば、新たな角度での飲食店の展開も見えてくるのではないかと思います。市としてもしっかりと支援して、飲食店の充実につなげていっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 観光商工部長 伊倉直樹(観光商工部長は2024年12月まで)

コロナ禍からの回復傾向は顕著でございまして、この冬の流氷観光シーズンを見ても、インバウンドを含め多くの観光客の方が網走に来られております。観光客の受入れにあたり、団体利用ができる飲食施設は重要な要素の一つと考えております。新規の出店や開業する事業者への支援につきましては、昨年度までは商店街空き店舗、空き地活用事業や起業家支援事業において実施してきており、今年度は、事業者の取組を促進することを目的として、物件賃借料補助の期間延長や対象区域の見直しなど、支援内容を拡充し、新たに起業事業転換等支援事業補助金事業として実施をしており、令和5年度につきましては空き店舗、空き地活用事業の実績3件中、飲食が3件、起業家支援事業を3件中、飲食は1件となり、令和6年度につきましては、現時点において、起業事業転換等支援事業に関する相談件数が12件ありまして、そのうち飲食関係で4件、うち2件が申請済みの状況となっております。飲食店に関する問合せ件数につきましては、今年度もすでに手続を進めているケースや、今後の出店に関する支援の活用などの相談が複数件あるところで、昨年実績と比較すると増えてきております。また、自動調理に関する機器、ロボットにつきましては性能向上も著しく、様々なメニューの調理が可能なものなどもあると伺っております。市では起業事業転換等支援補助金により、店舗改修等に係る経費を支援しているところですので、IoTロボット等の導入に関する国や経済団体などの支援制度も組み合わせて御活用いただければ、飲食店の充実、観光客受入れ体制の改善につながるというふうに考えているところでございます。

質問 永本浩子

様々な対策を取っている中で、対象地域の拡大は一つ大きかったのではないかなと思っておりますけれども、相談件数、申請件数等、増えているという今状況ですので、そういったところ、さらにまた力を入れていっていただきたいと思います。また、国も人手不足に悩む中小企業に対して、IoTやロボットなど、省略化に効果がある製品を導入する経費の2分の1を補助する省力化補助金の一時公募の申請受付を本日から開始いたしました。市としても、こうした補助金の周知とともに、さらなる支援策をぜひ構築していただきたいと思います。私もロボットを導入する企業に対しては、今日から始まるということで、情報の提供はしてきましたけれども、こういったところの周知、丁寧にしていただくことによって、資金繰りもスムーズにいくところも増えてくるかと思いますので、そこにさらにまた、市の支援策をぜひ考えていっていただければと思っております。何事も、戦略とビジョンが大切です。今後の観光事業への展望をお聞かせください。

答弁 観光商工部長 伊倉直樹(観光商工部長は2024年12月まで)

当市におきまして観光業は大切な産業であり、引き続き成長を続けていくための取組が必要と考えておりますけれども、このたびの新型コロナウイルスの流行や過去の世界的な不況下で直面したように、観光業はまさに平和産業であります。一方で、観光業においても人手不足問題など課題がある中、国内外を問わず、多くの来訪を強化していく取組が重要と考えております。そうした中、近年需要が伸びている体験型観光、食や個性的な観光施設の充実、デジタル技術を活用したプロモーションと空港エリア単位で、広域連携による観光振興と合わせて、網走観光の玄関口である女満別空港の活性化に取り組んでまいりたいと考えております。

質問 永本浩子

ぜひよろしくお願いいたします。

出典:網走市議会 令和6年第2回定例会 2024年6月25日 議事録 PDF(33ページ) 間違いを知らせる