みんなの議会

網走市議会 令和2年第4回定例会 2020年12月15日

能取の境目のエリアで計画されている風力発電所の建設について

2020年12月15日、網走市議会の一般質問で、川原田英世議員が「能取の境目のエリアで計画されている風力発電所の建設について」質問し、市民環境部長 酒井博明、企画総務部長 岩永雅浩、市長 水谷洋一、庁舎整備推進室長 後藤利博が答弁しました。

質問者
川原田英世 議員
答弁者
市民環境部長 酒井博明、企画総務部長 岩永雅浩、市長 水谷洋一、庁舎整備推進室長 後藤利博

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 川原田英世

次の質問に移ります。今、常呂、能取の境目のエリアで計画されている風力発電所の建設についてです。非常に大きな風力発電所で、1基当たりの大きさとなると日本では最大規模で高さ150メーターぐらいになるということです。あそこにホタテの塔が建っていますけれども、それを5倍ぐらいの高さになるのかな。札幌のテレビ塔と同じ高さの建物があそこに7基あると、今の計画では建つことになっています。市内からは見えないようですけれども、天都山だとか能取岬あたりからだと見えるような形になるということです。私自身としては自然再生可能エネルギーは重要なエネルギー、これから進めていかなくてはならないというふうに考えていますが、もう一方でエネルギーと環境というのは、これは今の私たちの世代でしっかり解決していかなくてはいけない大きな課題であり、そして環境という面、これをしっかりと考慮していかなくてはならない重大にテーマだというふうに思っていますので、自然再生可能エネルギーは重要ですけれども自然再生可能エネルギーを進めるに当たって自然を破壊していては何もならない、元も子もならないというふうに思っていますので、そこはしっかりと注視をしていかなくてはならないなというふうに考えているところです。そういった事業者が今計画を立てていることに対して、網走市としても権限者である鈴木知事宛てに意見書を提出をしております。この意見書を見ると、そういった知事の、地理的な条件、環境面だとか生物、生態に関する事項、地質に関する事項、さらには低周波に関する地域への理解が得られるようにという努める事項だとか、5項目の個別的事項が記載されたものが知事宛てに提出され、また知事から関係する自治体、網走と北見になりますが、それぞれの意見書を統括して事業者及び経済産業大臣宛てに知事意見という形で出されております。ここに書いてあること、私はそのとおりだと思っていまして、この意見書に書かれていることがですね。この意見に記載の事項をしっかりと企業に守ってもらわなくてはならないというふうに思っています。これは最低限の私はハードルだと思って受け止めていまして、しっかりと企業側にこれを守ってもらうための取組をしていかなくてはならないと思うのですが、市としてはどう取り組んでいくのかお伺いします。

答弁 市民環境部長 酒井博明(市民環境部長は2021年3月まで)

環境影響評価準備書に係る市の取組でございますが、網走市といたしましては環境影響評価書の縦覧後の令和2年4月1日付で北海道知事宛てに地域の環境影響評価に関する意見書を提出しております。この中で、事業の実施に当たりましては、環境影響の回避または低減に最大限努めるとともに、環境への影響に関して新たな事実が判明した場合においては必要に応じ適切な環境保全措置を講ずることとしております。この意見書に記載したように、周辺環境に悪影響を及ぼすことがないよう、今後縦覧に供される環境影響評価書の内容を確認してまいりたいというふうに考えております。

質問 川原田英世

環境影響調査書の条項をしっかりと見ていくということなのですけれども、この事業のほとんどの計画は出来上がって進んでいるもので、来年度の5月には着工されていくのだというふうに思います。しっかりチェックしていくにしても、事業は進んでいっていますので時々刻々と、しっかりとした取組を市として主体的にしていかなくてはならないというふうに思います。道内各地で風力発電の計画がされていっています。その全てを否定するものではありませんけれども、しっかりとした自然を守ってもらうということだとか、最低限のことはしっかりと伝えていって取り組んでいかなくてはならないことだというふうに思っていまして、それには市、設置自治体としての意見もしっかり開始企業側に伝えていくということが必要で、他の町の例ではその町の首長さんの理解が得られなかったのでということで企業が撤退しているという例もあります。それだけ地域の自治体の首長の意見というのは企業側にとっても重要なのです。ですので、そのことをしっかりと意識しながら、会社の判断ですだとか、私たちはこう伝えましたからというふうに一方的になるのではなくて、しっかりと伝えるものは伝える、意見はしっかりと出す、そして報告を求める、結果を調べる、そこまでしっかりやるべきだと思うのですけれども、それについていかがですか。

答弁 市民環境部長 酒井博明(市民環境部長は2021年3月まで)

一方的な企業への情報伝達というふうにならないようにということですけれども、今回のアセスメントの内容を見ますと、現地のほうにも駐在員を置くということにもなっております。そちらのほうとも自治体に情報を取りながらということも考えながら、一方的な情報伝達にはならないというふうに対応していきたいと考えております。

質問 川原田英世

わかりました。一方的にならないようにしっかりとコミュニケーション取りながら、そして状況も見て、これ出しているわけですから、これに基づいてしっかりやってくれということを常に監視を行っていただきたいと思います。どうしてもこういうふうになると、事業が出来上がった後に監視していくのかと思われがちなのですけれども、実施前から、つまり今の現在の計画の状況の中からも書いてあるとおりにきちんとやってくださいねということを事業者側に指摘、要請を行っていく必要があると思うのですが、それについてはどのような見解でしょうか。

答弁 市民環境部長 酒井博明(市民環境部長は2021年3月まで)

事業者への要請等についてでありますが、準備書に対する意見等について、国などの機関と調整した後に環境影響評価の内容が確定し、評価書の縦覧手続が進むという形になってまいります。先ほども申し上げたところでございますけれども、市といたしましては、評価書の内容を確認いたしまして施設周辺の騒音をはじめ、起こり得る生活環境の影響の変化を調査した上で、必要な事項については事業者のほうに対して要請を行ってまいりたいというふうに考えております。

質問 川原田英世

しっかり要請を行ってください。それで今の答弁で冒頭のほうでいくと、これはあくまでも知事の権限だから知事に渡して知事からやってくれれば、それで関係ないのだというようなふうにも何か、にわかに聞こえてくるのですけれども、そうではないということはさっき言ったとおりですので、しっかりと取り組んでいただきたいというふうに思います。それと先ほどあったように、発電事業が、事業前から監視をして、そして出来上がりました。そして出来上がった後の運行中もしっかりと注視をしていかなくてはならない。低周波というのはどういった悪影響が人体にあるのかは、まだよくわかっていません。かなり昔から研究されていますけれども、なぜか風力発電による低周波の影響というのは、日本が風力を推進するとなってから除外されてしまっていまして、何か影響あっても除外されているから研究しないということになっているというのは、私はこれはちょっとおかしいことではないかなというふうに思っていますが、低周波の状況だとかバードストライクの状況というのも定期的に確認をして、しっかりとその点に関しても事業者側に指摘をしていかなくてはならないというふうに考えていますけれども、その点について所見を伺います。

答弁 市民環境部長 酒井博明(市民環境部長は2021年3月まで)

事業開始後の定期的な確認につきましては周辺のパトロールを行うことといたしまして、環境への影響に関して新たな事実が判明した場合には必要に応じて適切な環境保全措置を講じるように要請していきたいというふうに考えています。また、地域住民の安心・安全な生活を守るために必要な事項が明らかとなった場合につきましても、その回避につきまして事業者のほうに要請してまいりたいというふうに考えています。

質問 川原田英世

まだわからないことが多いですね。あまりにも大きな風力施設で、必ず機械だから誤差はありますから、実際動いて回してみると軸がずれていって回ったたびに振動が発生するだとか、そういったことも考えられると思います。動いてみてからいろいろな課題が生じて地域の生活に影響を与えるということも考えられますので、しっかりとしたチェックを行っていただきたいというふうに思います。それとお伺いしたいのは、市街地から離れているのですけれども、さっき言ったように巨大な施設です。いろいろな影響がやはりあるのだというふうに思っています。それと同時に、市としても地域のエネルギーの生産や景観、健康への影響などの観点から市民へしっかりと伝えていかなくてはいけないと思います。市からも、そして事業者からもさらなる市民への説明をしていく必要、そのことを進めていく必要があると思いますがいかがでしょうか。

答弁 企画総務部長 岩永雅浩(企画総務部長は2021年3月まで)

住民説明につきましては、風力発電所建設予定の周辺の住民の方々におきまして実施がされております。また、市としても、発電事業者に対しましては地域の皆様に丁寧な説明を行うようにお願いをしているところでございます。こういった中で、発電事業者の姿勢といたしましても少数のグループなど、あるいは個人であっても説明に出向いているというふうにお伺いしております。現在のところ、市内全域を対象としての説明開催の予定はないと伺っておりますけれども、今後も発電事業者とは事業進捗状況など情報共有をしていきたいといふうに考えております。

質問 川原田英世

今答弁いただいたとおり、しっかりと進めていただきたいと思いますので、市側にも話が聞きたいのだということで要請があれば、一人であってもということがありましたけれども、しっかりと会社側につないで説明を受けられる体制をしっかり整えていただきたいというふうに思います。それと、もう1点。今、国で進められている洋上風力です。ここ数日、毎日、新聞には大きく取り沙汰されています。今日も載っていましたけれども、かなりヨーロッパを超えるだけのエネルギー計画を持っているということで、こっちのほうがメインで進んでいくのだというふうに思います。ということで、国土の狭い日本で考えていくと、自然環境も汚すし、わざわざそんな貴重な自然環境のあるところに造る必要はないのではないかというふうに私も思うところです。しかしながら、やっぱり洋上風力となるとやっぱり漁業権等の問題だとか、いろいろな課題があると思いますけれども、今まさに最先端で進んでいるこの議論について、網走市としてどのような所見をお持ちか伺います。

答弁 企画総務部長 岩永雅浩(企画総務部長は2021年3月まで)

洋上風力発電は大型化、多数の設備の設置が可能なことや安定的な海上の風による発電効率がよいというふうにされておりますけれども、このオホーツク海において冬期間の流氷がどのような影響を与えるのか、また海底基盤の建設や海底送電ケーブルの敷設などが漁業にどのような影響を与えるのか、そういった知見を市では持ち合わせておりませんので、そういった中で洋上風力発電についての考えを述べる状況ではないというふうに考えております。また、そのような相談を受けていることもございません。

質問 川原田英世

わかりました。海洋資源という活用ということになるのかわかりませんけれども、エネルギーの将来像をそろそろ地域地域でしっかり考えていく時代が来ているのだというふうに思っていまして、その一つがこの洋上風力も大きな可能性なのかなというふうには思っていました。しかし、それも課題が多い。今計画されているこの風力も課題が多い。自然再生可能エネルギー、一度一言で言ってすばらしいものと捉えられがちですけれども、やはり課題はどのエネルギーにもあるのだというふうに私は認識しています。そういった中で求められるのが、やはりエネルギーのベストミックスであることだとか、ブラックアウトも経験した北海道でありますから、エネルギーの地産地消でローカルグリッドということもこれから重要になってくるのだというふうに思います。各地では新電力会社を地域の自治体がつくって、エネルギーを地域で回していくだとか、その洋上エネルギーで水素をつくって、さらに利活用を進めていくだとか、未来に向けた取組が既に進んできています。網走は、もし風力ができれば小水力と合わせれば4つの自然再生可能エネルギーがそろうということで、ほかの地域よりもすごく条件はそろってきているなというふうに思います。そういった観点を踏まえて、地域としてこのエネルギーの未来のビジョンをどう考えていくのか、この考えを市長に伺いたいと思います。

答弁 市長 水谷洋一

地域エネルギーについてのお尋ねでございます。前段申し上げたいと思います。今、網走の能取工業団地には三井物産をはじめとする3か所の太陽光ソーラー発電所と、現在1号機が稼働し2号機の工事が現在始まり、再来年には3戸号機まで計画をされているバイオマス発電所があり、ある意味、能取工業団地は一大再生可能エネルギー基地となってきた様相を呈しております。ありがたいことに能取工業団地につきましては、売却可能な土地がこうした再生可能エネルギー関連の事業が構築されたことにより、減少しておりますもの、方向感としては再生可能エネルギー関連について今後の展開にも期待をするところでありますので、再生可能エネルギーの企業の誘致についても今後とも取組を推進してまいりたいと、このように考えております。また、市内には土地開発公社が所有していた遊休地を活用して太陽光メガソーラー発電所が設置され、ここ10年あまりで地域としてはカーボンニュートラルの方向に着実に向かっているものと考えております。また、風力発電事業につきましても、その立地計画が進められていることは先ほど議員から議論のあったところでございます。再生可能エネルギーは地域の循環、つまり森・里・川・海の循環に大変よい影響を与えるものと捉えております。特に森林については、日本全体で見ますと森林の蓄積量は毎年7,000万立米ずつ増えていっております。つまり1億立米弱ずつ増えて2万5,000立米の材が利用されている。つまり森林資源が毎年増え続けている状況にあります。これは伐期が来てもそのまま山に残されているというのが現状であるということでありまして、そのまま放置をしますと荒れさせ、ネズミなどの木を荒らしてしまう動物が増え一層の悪循環になるものと考えます。その山を再生するには伐期の来たものは伐採し適度な間伐、太陽の光を当てることで山の再生があり、そのことにより豊かな里や川、そして海が再生されるものと存じます。こうした現状を考えたときに、バイオマス発電などの再生可能エネルギーの利用というのはまさに森・里・川・海の環境に大きく寄与するものであり、そのことによって温室効果ガスの抑制につながっていくものと、このように認識をしております。ただいま議員から地域の新電力会社についての御提言がございましたけれども、来年1月にはこれらについて関係者と勉強会を開きたいと、このように考えているところでございます。今ある資源の活用を有効に図りながら地域のエネルギーをつくり出していく方向感を持って取り組んでまいりたいと思います。

質問 川原田英世

市長から答弁いただきまして、来年の1月には勉強会をということでありますので、このエネルギー、未来をつくっていく大きな大きな議論だと思いますので、ぜひとも前向きに進めていっていただきたいと思います。最後の質問、1点だけします。新庁舎の建設についてです。この中で一つ気になっているのが、市民への情報提供についてしっかりと、これからされていくのかなということです。いろいろと動きがある中で、私はもう毎月出ている市からの広報紙にしっかりと今の状況を書いていってほしいのです、どんなささいなことでも。それが途切れてしまうと、またどうなってしまったのだろうねということにもなりますし、市民の関心も薄れていってしまいますので、どんなささいなことでもしっかりと、その情報提供に努めていくということをしてほしいのですが、いかがでしょうか。

答弁 庁舎整備推進室長 後藤利博(庁舎整備推進室長は2021年3月まで)

新庁舎の建設に係る情報提供ということでございますが、市の広報紙では発行までの原稿締切りが約1か月前ということでございまして、なかなか最新の情報提供という部分では使えないこともございます。現在そういうことでは市のホームページを中心に情報提供を行っております。今後、新庁舎建設に向けては設計作業が進んでまいります。この進捗状況や導入する技術、設備、機械などの紹介は図面や写真などを使いながら市民にもわかりやすく情報を提供してまいります。また、基本設計案をお示しをできる状況になれば、市民説明会やパブリックコメントの募集もしてまいります。

質問 川原田英世

わかりました。それを聞いて安心しました。しっかり努めていただきたいと思います。逆に紙面の広報紙がそんなに時間がかかるのは逆に問題だなと思いましたけれども、そこはちょっと見直していただきたいなと思います。以上で質問を終わります。

出典:網走市議会 令和2年第4回定例会 2020年12月15日 議事録 PDF(56ページ) 間違いを知らせる