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網走市議会 令和2年第3回定例会 2020年9月9日

当市における部活動の在り方について

2020年9月9日、網走市議会の一般質問で、小田部照議員が「当市における部活動の在り方について」質問し、学校教育部長 林幸一が答弁しました。

質問者
小田部照 議員
答弁者
学校教育部長 林幸一

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 小田部照

-登壇- 通告に従い、当市における部活動の在り方について質問いたします。今年は新型コロナウイルスの感染拡大が想定外の出来事であり、国民はもちろん、子供たちにとっても学校の臨時休校や部活動の制限など、日常生活にも大きな影響を与えています。そのような中、オリンピックに始まり甲子園、各種スポーツ、文化の大会が延期、中止を余儀なくされました。社会人アスリートの皆さんをはじめ、部活動に所属し目標に向けて全力で取り組み、仲間と共に練習に励み努力を重ねてきた子供たち、そしてそれを支えてきた保護者や関係者にとっては、多大なる悔しさと喪失感があったことと思います。しかし、様々な成功や失敗の経験、喜びを共にわかち合い感動を共有してきた様々な人と人とのつながりこそ、部活動のすばらしさの一つであると考えます。コロナ禍の影響に負けないたくましい精神であり続け、次のステージにおいても多くの仲間とともにスポーツや文化の楽しさや喜びを味わえるようになることを切に願っているところであります。そうした中、全国的に部活動をめぐっては、少子化による廃部数の増加、専門的な技術指導ができる教師の不足、異動に伴う顧問の確保など、数多くの問題が指摘されております。さらに、土日などの超過勤務への対応が著しく遅れていることも深刻な問題となっております。ただでさえ多忙な教師が過酷な労働環境の中、十分な部活指導を行うことはますます困難になっているのが現状だと思います。これからの学校が、特色ある魅力的な学校づくりを進めていくためには、学校内で全てが完結する閉じた学校から地域や外部との連携、協力を試行する開かれた学校への転換が必要だと考えます。子供たちに豊かな経験を提供する場を目指しながら、そのための条件を十分に整えることができない。こうした理想と現実のギャップは、当市においても大変苦悩されている問題であると感じております。これらを少しでもいい方向へ向けるためにも、開かれた学校というビジョンを念頭に置き、質問に入ります。まずは、昨年12月に市内第三中学校で、令和2年度以降の部活動の体制、改廃について保護者の皆さんに説明があり大きな波紋を呼びましたが、それはどのような内容だったのか伺います。

答弁 学校教育部長 林幸一(学校教育部長は2021年3月まで)

中学校の部活動につきましては、網走市立学校に係る部活動方針に基づき、複数体制での指導しているところでございますけれども、生徒数の減少による学級減により教職員が減員となり、複数顧問体制が維持できないこと、また生徒数の減少により部員の確保も困難となり活動も制限されることから、1、2年生部員の少ない部について、令和2年度の新入部員の募集を停止するとの説明内容であったとお聞きしております。

質問 小田部照

簡単な内容は理解いたしました。結果的には、保護者の理解が得られなかったと聞いております。平成31年2月に網走市教育委員会で作成した網走市立学校に関わる部活動の方針の中に、生徒のニーズを踏まえた環境の整備、部活動の設置・統廃合・合同チームなどの編成について書かれております。ここに、「部活動の設置や統廃合に当たっては、校内でガイドラインを作成するなどして生徒や保護者の理解のもと長期的な見通しを持って行う」と記載されておりますが、まさにこういった部分の配慮が全くなされず、いきなり現1、2年生部員数の少ない順に5部活動を上げ、新年度からの部活動の部員募集を停止し、令和3年度の3年生の引退をもって廃部とするといった一方的な通達から始まったことが、保護者の理解を得られず反発を招く大きな原因であったのだろうと私は考えておりますが、市はどのように認識しているのか伺います。

答弁 学校教育部長 林幸一(学校教育部長は2021年3月まで)

令和3年度生徒数の減少による学級数の減により、教職員が最低でも4人、最大で6人の減員となることは避けて通ることができず、複数顧問体制の確保の観点から、現実問題として活動する部の改廃が必要と判断したと思っております。校内ではガイドラインに沿い、長時間をかけて検討したとも伺っておりますけれども、そのような校内の検討経過の説明が不十分だったことや、説明の時期が12月になったことなどで理解が得られなかったのではないかと考えているところでございます。

質問 小田部照

まさに時間的に余裕もない中の説明だったということで、理解は結果得られなかったのですが、そのため代替案として、令和3年度で幾つかの部は廃部とするが、廃部とする部の選考は学校と保護者代表で検討する場を設けることとし、今年の8月に再検討することになったとお聞きしておりますが、その上で今年8月に生徒に対する部活動のアンケート調査を行ったと聞いております。そのアンケート調査とはどのような内容のものなのか、また結果が出ていればお示しいただきたいと思います。

答弁 学校教育部長 林幸一(学校教育部長は2021年3月まで)

アンケート用紙にはアンケートの目的と質問内容が記されております。アンケートの目的については、令和3年度には入学する生徒数が減ること、それに伴い先生方の数も減ること、このため各部とも部員の確保が困難となり、チームを組めなくなる部も出てくること、先生方の数も減るため顧問がつけないときは活動ができないことから、活動ができない日が増えてしまうこと、以上の理由により部活動の改廃を行い、各部の部員数を確保し、複数顧問体制を維持するとしていますけれども、現在各部活動の保護者やPTA役員などで組織した部活動検討委員会で話合いを行っておりますことから、生徒の皆さんの意見を参考にしたいと記されています。質問内容としては、なくしたくない部は何部かとその理由、及びこの問題を解決するためにいい考えがあれば記入するとなっております。また、アンケートの結果につきましては、現在取りまとめている最中とのことですが、これから開催が予定されています9月の部活動検討委員会の中で、各部の保護者の代表に報告されると伺っております。

質問 小田部照

アンケートを取ったけれども、まだこれからだということでお話は理解いたしましたけれども、部活動の改廃については保護者の理解と協力が得ることが大前提ですが、現在の検討状況、そして今後の見通しについて伺います。

答弁 学校教育部長 林幸一(学校教育部長は2021年3月まで)

本来、新年度早々に検討委員会を開催しようとしていましたが、新型コロナの関係で1回目の開催が7月になったと伺っております。保護者と十分な話合いの時間を持つため、9月から毎月検討委員会を開催し、12月までに結論を出す予定と聞いています。また、学校の活動方針にも廃部の基準は明記されているとのことですが、保護者にその部分の検討もしていただくこととしていると伺っております。

質問 小田部照

しっかりと保護者の理解と協力を得られるような形で進めていっていただきたいと思います。いずれにしろ、少子化による生徒数の減少に伴い学級数が減少し、併せて教職員数も減員となるため、結果として部活動の複数顧問体制が維持できず、部活の統廃合をせざるを得ないという状況は理解できるところであります。こういった状況は市内ほかの中学校でも同様かと思いますが、現状と今後の見通しについて伺います。

答弁 学校教育部長 林幸一(学校教育部長は2021年3月まで)

市内のほかの中学校におきましても、生徒数の減少によりチームとしての人数を確保できない、顧問体制確保などの実情から廃部の決断に至った学校はございます。近年では令和元年度をもって、2つの中学校においてサッカー部が廃部、また1つの中学校で合同チームへの参加を予定していた部員の引退をもって令和2年度に廃部を予定していたバレー部が、その部員の早期退部に伴い、結果として令和元年度をもって廃部となっています。自分の学校でチームとして大会などに参加できませんけれども、自身の活動を継続して大会への参加を希望する生徒に関しましては、中体連で定めていますチーム編成の基準に基づき、合同でのチームを構成し大会に参加している現状です。現在、ほかの中学校において、見直しの検討をしている話は聞いていないところでございます。いずれにしましても、生徒が継続して部活動に取り組むことができる環境、教職員による指導体制の在り方が課題であると考えているところであり、今、国においても部活動における指導体制を含めた議論がなされておりますので、この動向も注視して検討してまいりたいと思います。

質問 小田部照

状況は把握いたしました。網走では小学校5年生を対象に、夢を持つことやその夢に向かって努力することの大切さ、仲間と協力することの大切さなどを伝える「夢の教室事業」が開催されております。今年はコロナの関係でリモートでの開催を予定していると聞いておりますが、このユメセン、ゆめの教室事業を市内全小学校で開催されるようになったことに、私は高く評価しているところであります。そんな子供たちが、小学校時代からの夢や目標に向かって頑張ってきたスポーツや文化活動が、中学生年代でもしっかりと続けられるような環境の整備が大変重要であると考えます。各学校単位で完結させるのではなく、子供たちのスポーツ、文化活動の環境を地域全体でトータルな視点で整えていくことが重要であると思います。そのためには、部活動の統廃合についても、各学校単位での話合いで終わらせるのではなく、市教育委員会が中心となり各学校、民間団体、その他多様な組織と連携、協議を進めていくべきであると私は考えますが、市の見解を伺います。

答弁 学校教育部長 林幸一(学校教育部長は2021年3月まで)

中学校における部活動は生徒の自主的、自発的な参加により行われるもので、学習意欲の向上や責任感、連帯感の受容などに資するものであり、学校教育の一環として学習指導要領に位置づけられた活動であります。こうしたことから、クラブチームなどの民間団体での活動は学校教育から一線を画すものでありますが、生徒にとっては活動の場を求める選択肢の一つであると思います。生徒数の減少、複数指導体制の確保などに課題が生じてきている中、現在文部科学省においても部活動の在り方について議論がなされております。こういった取組の動向を注視するとともに、学校の考えも伺いながら考えてまいりたいと思います。

質問 小田部照

理解いたしました。部活動の統廃合については、継続して残していくという可能性についても模索していく必要があると思います。北海道教育委員会では、公立学校で部活動の指導を行う部活動指導員や外部コーチの候補者を部活動サポーターとして募集、登録する北海道部活動サポーターバンクを令和2年2月に設置されました。部活動指導員や外部指導者の配置を検討する各市町村教育委員会や高校、特別支援学校に情報提供するものとなっております。調べてみたところ、まだ設置されて半年程度ではありますが、9月現在で97名の方が登録されているとのお話でした。そして、このオホーツク管内でも6名の方が登録していて、うち4名の方が網走での勤務が可能な方だとお話をいただきました。今の網走の部活動の現状、三中の現状も部活動の維持が大変困難な状況にあるものだと思います。こうした制度を積極的に活用していくことが、大変有効な手段だと私は考えますが、市の見解を伺います。

答弁 学校教育部長 林幸一(学校教育部長は2021年3月まで)

部活動の指導につきましては、教職員自身の子育てや介護の問題、学校の働き方改革など様々な要因から、中学校における各部の活動に係る複数での指導体制の確保が一つの課題であると認識しております。部活動指導員制度につきましては有効な手段であると考えていますけれども、地方においては人材の確保が困難であるとも聞いております。学校の意見も聞きながら、この制度の活用について検討してまいりたいと思います。

質問 小田部照

ぜひ、各学校と情報を共有しながら、積極的にこの制度の活用に努めていっていただきたいと思います。先日の9月1日に文部科学省は、教員の長時間労働を是正する一環として、これまで学校の管理下にあった休日の部活動に関する業務を地域に移す方針を示しました。今回の改革案では、部活動を必ずしも教員が担う必要のない業務と位置づけ、休日は指導に関わる必要がない環境を構築するという方向性を定めました。教員に代わって生徒の指導や大会の引率に当たられる人材の確保に向け、各自治体に対して人材バンクや育成制度の整備、民間との連携などに取り組むように促し、仮に教員が参加を希望する場合は学校の職員としてではなく、兼業の許可を得た上で地域部活動の運営主体の下で従事することとなっております。今後各地域で、地域にある拠点校で実施しながら研究を進め、2023年度から全国で段階的に実施されるそうです。これに先立ち、岐阜県羽島市の竹鼻中学校では、来年度から12の全部活動の土日祝日の活動をクラブとしての活動に移行を決定しております。同校区内に拠点を置く総合型スポーツクラブの指導者が部員を指導するとのことで、競技に打ち込みたい部員にとってメリットがあるほか、部活動の顧問が休日の指導をクラブコーチに任せることで、教員の働き方改革にもつながるといった部活動の新たな形態のモデルケースとして大いに期待されております。このように全国的に部活指導に外部指導者を導入しているところや、都市部を中心に部活動の民間委託が見られるようになってきており、全国の中学校では約2万8,000人の外部指導者が活動しているとのことです。この外部指導者には民間事業者だけではなく、地域の指導者、多様な団体、組織のメンバーも含まれ、最近では多種目、多世代、多目的を特徴として全国各地に設置されている総合型地域スポーツクラブと連携する部活動も見られるようになってきております。いずれの連携事例も総合型クラブと部活動は共存、協調し合う関係にあり、子供のスポーツ環境を地域全体というトータルな視点から整えていこうとする姿勢において共通しております。このほかにも、中学校における休日の練習を、部活動の練習を企業に委託し保護者が費用を払うというプロジェクトも進行中であります。教師の善意と負担に全面的に依存してきた、これまでの部活動の在り方を改めて見直すきっかけともなっております。これらを踏まえ、当市においても今から先を見据え、しっかりと検討していく時期に来ているのだと私は考えますが、市の所見を伺います。

答弁 学校教育部長 林幸一(学校教育部長は2021年3月まで)

中学校におけます部活動は、教科学習とは異なる集団での活動を通じた人間形成の機会や多様な生徒が活躍できる場であります。一方で、これまで部活動は教師による献身的な勤務の下で成り立ってきましたが、休日を含め長時間勤務の要因であることや、指導経験のない教師にとっては多大な負担であるとともに、生徒にとっては望ましい指導を受けられない場合が生じることも懸念されます。こうしたことから、国においても学校の働き方改革を踏まえた部活動改革として、休日に教師が部活動の指導に携わる必要がない環境の構築や休日の部活動の地域移行などについて、令和5年度以降段階的に実施していくなど、持続可能な部活動と教師の負担軽減の両方を実現できる改革を進めようとしています。また、チーム編成の在り方につきましても、人数が足りない学校と学校が合同チームを組むこととなっていますが、市内の中学校では市内の中学校チームへ参加が可能となるよう関係機関に働きかけています。今後もそういった働きかけを継続し、少しでも生徒の希望に沿った部活動が可能となるように、また一人でも多くの生徒が活躍できる環境を整備することは大切なことであると考えておりますので、部活動指導員制度の活用なども含めた中で検討してまいりたいと思います。

質問 小田部照

コロナ禍の状況の中、大人も子供も大変な状況ではありますが、網走に生まれ育った子供たちがスポーツや文化活動でしっかりと将来に夢や希望を持って育っていけるような環境の整備に努めていただくことを大いに期待いたしまして、私の質問を終わります。

出典:網走市議会 令和2年第3回定例会 2020年9月9日 議事録 PDF(85ページ) 間違いを知らせる