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網走市議会 令和元年第4回定例会 2019年12月17日

外国人観光客に対する災害時情報について

2019年12月17日、網走市議会の一般質問で、澤谷淳子議員が「外国人観光客に対する災害時情報について」質問し、観光商工部長 後藤利博、企画総務部長 岩永雅浩が答弁しました。

質問者
澤谷淳子 議員
答弁者
観光商工部長 後藤利博、企画総務部長 岩永雅浩

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 澤谷淳子

-登壇- おはようございます。公明クラブの澤谷です。通告に従いまして、外国人観光客に対する災害時情報について質問させていただきます。先月、古田議員とともに鹿児島県霧島市で開催された全国都市問題会議に参加させていただきました。今年の議題は防災とコミュニティでした。開催地の霧島市の取組を少し紹介させていただきます。霧島市は桜島の噴煙を見ながら1年中降り注ぐ灰の掃除が日課だそうですが、その桜島ではなく平成23年に新燃岳の大噴火による地震があり、その衝撃波でガラスが割れるほどの空振も経験したそうです。その後、観光客が激減するなど経済も大打撃を受け、その経験を生かし、平成29年から30年の新燃岳の再噴火のときは、国内、国外の観光客にタイムリーで正確な情報を新聞、マスコミ報道とは別に、市として発信し続けたことで、その後の観光客数の落ち込みも少なく食いとめたそうです。そして現在、霧島市では市のホームページ全体を多言語化し、市民向けの情報も外国人観光客が見られるようにしていて、その中の防災のページでまず自分の身は自分で守る、初期の自助活動の支援になるようにとの思いからでした。そこで、網走はこれから冬の流氷シーズン、夏の東京オリンピック札幌開催で、外国人観光客の増加がますます予想されていることを踏まえて、現在、当市を訪れる外国人観光客数は国別で年間どれくらいでしょうか。今後の見通しも含めてお伺いいたします。

答弁 観光商工部長 後藤利博(観光商工部長は2019年12月まで)

初めに、インバウンドの入り込み状況についてでございますが、当市ではインバウンドの宿泊人数を集計しておりますので、宿泊人数にてお答えをさせていただきます。網走市の訪日外国人宿泊人数は、平成29年度が4万 1,031 人 、 平 成 30 年 度 が 4 万 1,500 人 、 前 年 比101.1%の過去最高の記録をしたところでございます。平成30年度の国地域別宿泊人数は、トップが香港の8,685人、以下、台湾が8,647人、中国8,115人、韓 国 2,799人 、 シン ガポー ル 2,350人 、 タイ 1,812人、マレーシア1,462人などとなっております。今後の見通しについてでございますが、今年度上期の女満別空港の利用者数が前年度比103.8%、また上期の外国人宿泊客数も前年比106.1%と増加傾向にあり、台湾、香港、中国からの動きも引き続き顕著でありますことから、今後も増加が見込めるものであるというふうに期待をしております。

質問 澤谷淳子

相当な数ですね。もしも相当な数の外国人観光客が、当市に滞在中に災害に見舞われたとすれば、実際にその方が本国に帰るまで、網走市民と同様に避難所に受け入れたりすると思います。網走市の地域防災計画で、外国人観光客についての対応はどうすればよいか、何か決めていることはありますか。

答弁 企画総務部長 岩永雅浩(企画総務部長は2021年3月まで)

当市の地域防災計画では、第11章災害時要援護者対策計画の第3節外国人に対する対策として、市内にお住まいの外国人を災害時に配慮が必要な方として位置づけ、多言語による情報提供の充実など、必要な防災対策を講ずることとしており、外国人観光客もこれに準じて対策を行うものと認識をしてございます。

質問 澤谷淳子

それでは、特に外国人観光客の方は、災害の状況や交通手段の復旧状況とか、どこに相談したらいいかとか、言語が通じない分ネット検索をします。それができる環境にあるか確認したいのですが、平時にフリーWi-Fiの利用は1回60分、1日10回の回数制限があります。有事にはこの回数制限はどうなりますか。また、その画面の多言語化はどうなっていますか。

答弁 企画総務部長 岩永雅浩(企画総務部長は2021年3月まで)

お尋ねのフリーWi-Fi、ABASHIRI City Wi-Fiは大規模災害発生時にはインターネット接続の認証をスキップする災害モードに、入り口になりますポータル画面が切り替わりますが、この入り口となるポータル画面は、日本語、英語、簡体、繁体の中国語、韓国語、タイ語、フランス語に対応しておりまして、スマートフォンの言語設定に応じて言語が切り替わるようになってございます。また、1回の利用時間及び1日の利用回数も、平常時の1回60分、1日の利用回数10回から、災害時には1回15分、1日の利用回数が無制限に替わることとなってございます。

質問 澤谷淳子

ネットが切断されない限り、回数制限なく利用できるのは安心しました。そして、フリーWi-Fi画面の多言語化も実施されているのもよかったです。しかし、ホームページのほうの多言語化はまだ対応されていないようにお見受けします。さきに言いましたが、霧島市では外国人観光客には、不安の中でもとにかく自分自身で情報収集できるよう自助活動の支援にと、ホームページの多言語化を取り入れておりました。また、東京都はさらに踏み込んで防災単独のホームページを開設していて、ハザードマップや一時滞在施設、変化する情報など、外国人観光客もそのまま言語を切り替えるだけで、地元住民と同じ情報を見ることができるようになっております。網走のホームページも、避難所などが掲載されている部分だけでも多言語化できないでしょうか。

答弁 企画総務部長 岩永雅浩(企画総務部長は2021年3月まで)

現在の市の公式サイトでの多言語表記の状況については、御指摘のとおり、ごく一部を英語で紹介するページを持っているだけということでございますが、国土交通省、観光庁が監修をしております訪日外国人向けの災害時情報提供アプリSafety tipsというものがございますが、緊急地震速報や津波警報、気象特別警報などを多言語により、プッシュ型で通知をする仕組みを構築をしてございます。また今月6日からは、地方自治体がテレビやラジオなどを通じて発信をするLアラートでの防災情報を他言語で提供する機能も追加をされました。Safety tipsは避難行動を示した対応フローチャートや、周りの人から情報を得るためのコミュニケーションカードなども提供されておりますことから、当市としましては、訪日外国人への防災情報の提供はこのアプリを活用することとし、今後も訪日外国人が安心して旅行を楽しめるよう、情報提供環境の整備に努めてまいりたいというふうに考えてございます。

質問 澤谷淳子

それでは最後に1点、観光施設や宿泊施設では、もう当然外国人観光客にも避難誘導や声かけなどしますが、施設と市役所の連携とかはふだんはどうやってとっているか、何か決まり事とかありますでしょうか。

答弁 企画総務部長 岩永雅浩(企画総務部長は2021年3月まで)

今、事業者等との連携については、まだ不十分かなというふうには考えておりますけれども、平成26年の10月に国土交通省観光庁では、訪日外国人旅行者の安全確保のための手引というもので対応指針を示してございます。この指針では、災害発生後の訪日外国人旅行者への支援に関する自治体や観光施設等の管理者、宿泊施設事業者など、各主体の基本的な役割が例示をされております。外国人旅行者の安全確保に向けては、各主体がお互いの役割を十分理解した上で、平常時から支援に向けた準備に取り組むことが重要であるというふうに認識をしておりますし、災害発生時には自治体をはじめ、観光協会や観光施設管理者、宿泊施設事業者などが連携をして避難情報の提供、避難誘導、帰宅支援体制等の支援を確保することが求められると認識をしております。市では、先ほど答弁をさせていただきましたSafety tipsなどの外国人支援ツールなどについて、観光施設管理者や宿泊施設事業者などと情報共有に努めてまいりたいというふうに考えております。

質問 澤谷淳子

外国人観光客の方が災害弱者になることは改めて認識いたしました。タイムリーで正確な災害情報や今後のお役立ち情報など、誰でも検索できるようホームページの多言語化を取り上げました。全国都市問題会議で何度も言われたのは、防災対策の鍵は、「今あるものを生かす」だそうです。網走のローカル情報の発信の形にこだわりはないので、ホームページのほかに、今言われましたSafety tipsですか、そういうものもありますということですので、こだわりはないので、ホームページのほかに、市民にも外国人観光客にも生かせる方法があるなら、それらもこれから研究検討していただきますようお願いして、質問を終わります。

出典:網走市議会 令和元年第4回定例会 2019年12月17日 議事録 PDF(25ページ) 間違いを知らせる