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網走市議会 令和6年第3回定例会 2024年9月10日

ユマニチュードについて

2024年9月10日、網走市議会の一般質問で、澤谷淳子議員が「ユマニチュードについて」質問し、健康福祉部長 結城慎二が答弁しました。

質問者
澤谷淳子 議員
答弁者
健康福祉部長 結城慎二

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 澤谷淳子

それでは、次に認知症のケア技術、ユマニチュードについてお伺いいたします。ユマニチュード、この言葉は7月の初め、我が党で認知症施策推進本部・女性委員会の研修会で、私も初めて聞きました。フランス発祥の人間らしさを大切にするケア技術、見る、話す、触れるなど、ユマニチュードを実践すると認知症の問題行動は8割も減るそうです。これから超高齢社会を迎える日本において、認知症は医療や介護現場だけのものではなく、誰もが自分らしく生きていける社会を実現するため、自治体としてユマニチュードへの取組を採択・検討するところが増え始めているそうです。それで、当市のユマニチュードの認識をお伺いいたします。

答弁 健康福祉部長 結城慎二

ユマニチュードは人間らしさを取り戻すことを意味するフランス語の造語で、その意味から転換をしまして、相手に届けたいサポートをうまく受け取ってもらうための具体的な技術と、なぜそれを行うのかという考えからなる、認知症の人に、あなたのことを大切に思っていますという優しさを伝えるコミュニケーションの技術であると認識をしております。この技術の普及に関して、日本ユマニチュード学会では、ユマニチュードを通じて質の高いケアを実践している組織を評価するユマニチュード認証制度を設け、その取得事業所は年々増加していると承知をしております。

質問 澤谷淳子

今お答えのとおり、だんだん増えてきているというふうに私も聞いておりました。ここでちょっとエピソードとして、私はある日、軽い認知症で一人暮らしの御婦人の方をお見舞に訪問したときに、救急隊の方に来ていただく事態になりました。そのときの来ていただいた若い3名の救急隊員さんはとても優しく、今思えばユマニチュードの技法を習得していたのかなと思うほどでした。ひょっとしたら消防隊では取り入れているのかもしれません。その御婦人は病院に行くのを大変嫌がっていたのですが、その方に優しく声かけし、触れながら、根気よく救急搬送の説明をして対処してくれました。それを見ながら、その一方、私は自分で失敗した経験を思い出していました。認知症が進んだ母に御飯を食べさせたくても、口を絶対開けてくれないときがありました。言葉ではもう何も言い返せなかった母なのに、一度だけ「ママ、いい加減にして」ときつく言ったら、今の100倍きつく言ったと思います。翌日おでこにぷつんと水ぶくれが、帯状疱疹でした。治るのに1か月以上かかりました。そのとき、認知症の方の言葉で表現できなくなった感情は、態度や体の症状に出るのだったと改めて猛省して、「ママ、ごめんね」と背中をさすりながら謝ったことがありました。親子間でもそうやって失敗しながら、介護の要領を体験して、体得して、おのずと優しさを伝えながら、互いが幸せな介護を実践していったように思います。今は幸いなことにユマニチュードという技法を誰もが学べるようになり、家族間だけでなく介護する人がどなたに代わっても人間らしい生活ができるよう、もっと広がればいいなと素直に思います。そこで、2025年、来年ですね、75歳の後期高齢者はピークを迎えて、人生100年時代で認知症は増えると思われます。福岡市では認知症フレンドリーシティを目指し、病院、介護施設、家族介護者、一般市民、また教育現場でも先生、児童生徒など、ほかには公務員などを対象にユマニチュード講習を行っているそうです。当市も積極的にこの考え方の学習会からでもまずは開催してみてはいかがでしょうか。

答弁 健康福祉部長 結城慎二

学習会の開催についてでありますが、全国的には議員御指摘のとおり、福岡市が先進的に取組を進めまして、ユマニチュード地域リーダーを派遣し、市民各層に対する講座を開催していると承知をしております。当市では、これまで認知症地域支援推進員を配置し、認知症に係る出前講座や認知症カフェあえる、認知症サポーター養成講座などにより、認知症に対する理解を市民に広げてまいりました。現時点において、ユマニチュードに関する講習会を行う考えはございませんが、既存事業を活用したユマニチュードの考え方の啓発等につきまして、認知症地域支援推進員と協議をしてまいりたいと考えております。

質問 澤谷淳子

ちなみに、今のお答えで十分なのですけれども、今後の介護保険事業計画とか地域計画というか、そういうものにこの学習を取り入れようというような計画はございますか。

答弁 健康福祉部長 結城慎二

現在、当市の福祉に関する各種計画において、ユマニチュードに関する具体的な記載はございません。一方で、現在国が策定を進めております認知症施策推進計画は、9月2日の関係者会議において計画案が大筋で了承されましたが、その中には認知症の予防・診断・治療・リハビリテーション・ケアに関する技術・サービス・機器などの効果を認知症の人と家族などの視点も踏まえて検証し、効果を評価するための指標の普及を図るなど、認知症ケアの技術に関する内容も含まれております。国の認知症施策推進計画策定後、その内容も踏まえまして、当市の認知症政策推進計画の策定を考えておりますが、その中で具体的な施策について研究してまいりたいと考えております。

質問 澤谷淳子

よろしくお願いします。最後に介護に携わる方の離職の原因の一つに、認知症の方の暴言・暴力・セクハラなどに疲れ切ってしまった退職もあるように聞いております。ユマニチュードが大いに普及、各所に広がって活用され、介護される側もする側も楽しくて面白くて、幸せな介護を実践しながら、網走に住み続けられますようにと願って、私の質問は以上で終わります。

出典:網走市議会 令和6年第3回定例会 2024年9月10日 議事録 PDF(36ページ) 間違いを知らせる