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由仁町議会 令和7年第1回定例会 2025年3月11日

教育委員会の義務教育サービスについての費用対効果の評価の在り方について

2025年3月11日、由仁町議会の一般質問で、浮田孝雄議員が「教育委員会の義務教育サービスについての費用対効果の評価の在り方について」質問し、教育長 石井洋が答弁しました。

質問者
浮田孝雄 議員
答弁者
教育長 石井洋

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 1番 浮田孝雄

それでは、次に行きます。時間がないので、次に行きます。次は、教育委員会の義務教育サービスについての費用対効果の評価の在り方についてです。小学生、中学生の学力評価の格差解消について質問いたします。小学生は3段階、中学生は5段階に学力評価が分かれています。教科の理解度、また道徳、倫理面等の理解度により1から5までの段階に分けられております。1から5までの中にそれぞれの格差があるわけです。卒業時までにそれぞれ格差がどのぐらい解消されるのかお伺いいたします。また、文科省より、この格差解消についての指導はあるのか。当町として格差解消の策を考えているのか。それをお伺いいたします。

答弁 教育長 石井洋

浮田議員の教育委員会の義務教育サービスについての費用対効果の評価の在り方についての質問にお答えいたします。学校教育の本来の目的は、児童生徒個人の人格の完成にあります。児童生徒が一人一人将来の夢を持って夢に向かって挑戦し続ける、そんな15歳を育てていくことが由仁町の教育方針です。その夢は人それぞれで、その選択肢を広げ、挑戦するための環境を整備していくことが教育委員会の役割であります。義務教育に関する費用対効果の分析については、様々な教育学者、経済学者が試みようとしておりますが、個人の人格の発達を客観的に数値化できるものはなく、現在の教育投資の効果は10年後、20年後、さらには30年後でなければはかることはできません。教育委員会として把握しているもので、文部科学省が平成19年度から実施している全国学力・学習状況調査ですが、これは小学校6年生と中学校3年生を対象にしており、個人や学校の経年変化をはかることはできません。浮田議員の質問にあります小学校は3段階評価、中学校は5段階評価であります個人の通知表の成績については、指導要録等を学校内で引き継ぎ、継続的に指導を行っております。現在の評価視点は、知識、技能、思考、判断、表現、主体的に学習に取り組む態度といった観点別評価について、定められた目標に到達したかを図る絶対評価となっております。また、所見などについても重要でありますので、通知表だけをもって学力の全てと見ることもできませんし、格差が解消されているか確認するものでもないと考えております。文部科学省から学習評価の考え方について学習指導要領等で提示はありますが、その格差解消についての指導は特にございません。当町といたしましては、子供たちの学力向上に向けた様々な取組を行っております。具体的な施策については、先日の教育行政執行方針で述べましたが、例えば町単独で学校に支援員やALTを配置したり、外部人材による中学生の放課後講習を実施したり、漢字検定などの検定料の補助を行ったりというふうなことであります。繰り返しになりますが、教育委員会といたしましては子供たちの一人一人の夢を実現するため、学校と連携して今後も様々な取組を行っていきたいと考えております。以上です。

質問 1番 浮田孝雄

お話は分かります。問題は、義務教育、これは国の制度です。ところが、それを市町村にそれぞれ受託させています。由仁町も教育委員会中心にしてこの行政をやっております。小学生、中学生の義務教育の理解度、これを通知箋というもので評価して、中学生卒業したら高校受験ですよと。これは、中学3年のときの進路指導の中で大きく影響してくるものです。先ほど教育長言われたように、子供たちの将来、これはすごく大事です。ところが、この格差がある以上、高校進学に当たって内申書を含めて、この子は学力1程度ですよと、2程度ですよと、こういう内申書を今後も書き続けると、そういう答弁に聞こえたのですけれども、それでよろしいですか。

答弁 教育長 石井洋

先ほども申しましたが、通知表というのはそれぞれの学年における各教科の到達目標について児童生徒個人がどこまで到達できたかを示すもので、その結果に基づいて児童生徒が今後の学習目標を設定したり、学習方法を自分で考えたり、家庭学習にいそしんだり、その目標に近づこうと努力するための羅針盤だと考えています。先生個人も、どのように教えたら子供たちが目標に近づけるか、その教育方法や教材作成を行うための羅針盤でもあります。そういう通知表は、言わば内部的評価の側面を持っておりまして、その評価をもって格差と言うことはできないと思います。そもそも学力格差というのは、生まれ育った環境によって子供たちが獲得する学力に差がつくことを言います。性別による格差ですとか、人種による格差、家庭の経済状況による格差、地域による格差などです。特に家庭環境に関しては、教育におけるお金のかけ方によって高等教育への進学やそれに必要な学費や生活費、そこに至るまでの習い事とか塾とか、その辺に差が生じるという経済的な背景があると。それとは別に、保護者が子供の教育に熱心かどうか、家庭の中で例えば本がたくさんあるかどうかとか、家族との豊かな会話があるかどうかと、そういう文化的な家庭内での背景もあると思います。地域による環境の違いについても、都市部と地方部では塾とか、その辺の教育、習い事とか塾とか、その辺りである程度格差が出てくるということも思いますが、成績表の数値というのはあくまでもそういう学力格差に入るものではないというふうに私は考えております。一方、教育委員会は、例えば絶対評価ですから、先生によっては全員4とか、全員3とかつけることもあるかもしれない。しかし、そういうふうなことをつけている先生、それから学校というのは保護者からも社会からも評価されないというか、そういうふうな側面持っていると思います。そういう意味で、教育委員会としてこの通知表の中身に対してああだこうだというふうに口を出すということは、これはできないと思います。あくまで成績の評価権は先生、それから学校にあります。教育委員会が例えば通知表のデータを出せとか、ある個人が生徒がどのように成績が上がったのか見せろとか、そういうふうなことを特に費用対効果の側面で学校に指示をしたり言うということは、教育に対する行政の介入になりますので、私はそういうことはやるべきではないというふうに考えております。以上です。

質問 1番 浮田孝雄

ただいま首をかしげるような答弁されました。子供らの成績評価については、学校の先生がやるから、行政としてはタッチできないのだと。それで費用対効果のお話できますか。これは、予算委員会でもうちょっと詳しくやっていきます。四、五年前に由仁町と大体同じ規模、5,000人弱の一つの町で子供たちの、小学生、3年生から6年生まで、これのそれぞれの成績評価の格差をとにかくなくしてあげようと、こういう政治判断の下で、そこの町村で公営の塾、これは当該町村が言っている言葉なのですけれども、公設の塾を立ち上げました。これは予算計上がされますから、私も注目持って、この4年間追いました。それで、先月訪ねて、結果を聞きに行きました。何と今度はうちは中学生も対象にしてこの仕組みを取り入れますと、小学3年生から6年生までは放課後4時半から5時まで、中学生は令和7年度からですけれども、放課後6時半から晩の7時までと、こういう学習をする場所、これを自治体で設けています。ここの自治体は、北海道で地方自治にとって知らない人がいない町です。ちっちゃな町なのです。ここの町長は、北良治と申します。やはり成績評価の格差という問題、これは子供の将来にとって大変大事な問題です。それを一つの規則がこうだああだで子供の将来を止めるわけにはいきません。ほぼ2年か3年前、これもまた北海道で、中学卒業生の成績評価、ここの学力差があると。それで、高校で入学した後に、義務教育の基礎の勉強に関する部分、算数と国語と理科と、この3教科について高校入学してから再度高校で授業としてやりましょうと。ボーイズビーアンビシャスです。これが北海道で千歳と野幌と2つあります、高校が。既にもう高校に進学した後でも、まだ義務教育時代に足りなかった部分をやりましょうと、こういう事業をやっています。この2つの高校の事業主体は、北海道教育委員会です。市町村ではありません。子供の将来を考えるのであれば、教育委員会として小学校、中学校に指導できるのであればですよ、やはり生徒の評価の格差というのは極力なくすようにしましょうと。こういう行政感覚でないと、これは何のための教育行政なのか分かりません。そこには、やはり効果が出るような仕組み、事業をぶつけていかないと駄目だと思います。どうでしょう、再度お願いします。

答弁 教育長 石井洋

浮田議員の再質問に対してお答えいたします。子供たちの学力を上げるということは、当然教育委員会としても取り組まないといけないことだと思います。そういう意味で、昨年度から試行的に中学生に対する放課後講習を行っております。公設塾とまでは言えませんが、外部の専門家を招聘して4時から6時まで、ゆめっく館で放課後講習を行っております。これ来年度も引き続き、予算が通りましたら来年度も引き続き実施しようと思っております。また、小学校での5、6年生の英語に関しても、通常ですと担任の先生が英語の授業を教えるわけですけれども、小学校の担任の先生って英語の免許を持っているわけではありませんので、若い先生であれば、20代ぐらいの先生であれば教育大のときに英語の勉強法について学んだと思いますけれども、40以上の先生はまだ英語が小学校でなかった時代ですから、そういう英語の教育法について大学時代に習っても研究してもいません。そういう先生方のために外から英語の教員免許を持った人を特別に招聘して、小学校5、6年生の英語について授業をやっております。先ほど申しました検定料の補助もそうですけれども、これら全て子供たちの学力を上げたいということで教育委員会としてやっている事業であります。学校に対しましても、例えばGIGAスクール構想で1人1台端末支給されましたので、それを有効に使うように、いろんな事例、ほかの学校の事例とか、そういうことも提示しながら教育の効果を高めていこうと、学力を上げていこうということで取り組んでおります。そういうふうな面で、教育委員会としてもやっぱり子供たち希望する高校に行ってもらいたいです。希望する高校、その選択肢をもっと広げてあげたいというふうに考えております。そういうふうな形で教育委員会としても取り組んでおりますので、ご理解をいただければと思います。以上です。

質問 1番 浮田孝雄

これは、答弁は要りません。次の質問へ入っていきますので。その当該町は奈井江町です。ここの指導体制は、小学生は3名です。中学生は2名です。結局現職の先生方は使えません。それで、奈井江町では、教員退職者あるいは地域おこし協力隊員、この制度を使って対応しております。これは、恐らく新聞報道でもされれば近隣に広がっていく事業だと私は考えております。実に丁寧に、3人体制で小学校3年生から6年生まで、来た児童に対して対応する。これは、指導員も大変だと思います。結局小学校6年生の教科のテスト、学力テスト、これは新聞に出ますので、私らもやります。全問正解ということは、まず不可能です。中学生の問題出ます。それもやります。これも残念だけれども、全問正解なんてあり得ません。私自身はですよ。そのぐらい教育の中身というのはどんどん、どんどん変わっていくのです。そこに、成績の評価、この格差は出すわけにはいかぬと思います、私は。ぜひその辺りを考えていただきたい。

出典:由仁町議会 令和7年第1回定例会 2025年3月11日 議事録 PDF(20ページ) 間違いを知らせる