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由仁町議会 令和7年第1回定例会 2025年3月11日

行政サービス執行時の予算の組み立て方について

2025年3月11日、由仁町議会の一般質問で、浮田孝雄議員が「行政サービス執行時の予算の組み立て方について」質問し、町長 松村諭が答弁しました。

質問者
浮田孝雄 議員
答弁者
町長 松村諭

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 1番 浮田孝雄

私は、今回8点について質問いたします。特に行政費用とその効果、これを中心に質問してまいります。まず、1番目、行政サービス執行時の予算の組み立て方について。予算を組み立てるときに常時勘案しなければならないことといえば、俗に言う費用対効果という文言です。平成13年に行政評価法ができ、政策、施策、事務事業について各自治体でそれぞれ事前評価、中間評価、事後評価がなされ、行政サービスに活用されています。この評価のありようも費用対効果から費用の便益分析に移りつつあり、地方自治体の多くは便益分析を活用しています。私たちも13日から予算委員会が始まります。費用対効果あるいは便益分析を頭に置いて行政事業経費に対する効果について審査してまいります。お聞きいたします。各課に対し、予算計上時にどのような指示をなされているのか伺います。

答弁 町長 松村諭

浮田議員の行政サービス執行時の予算の組み立て方についてのご質問にお答えをいたします。予算につきましては、毎年度予算編成方針を策定し、全職員、全課に周知徹底を図っており、その中で予算編成に係る基本方針を示しているところであります。令和7年度の基本方針として、1つ目は、次世代へ過度の負担を残さないよう、最少経費で最大の効果を目指す。2点目、原則として総合計画との整合性に努めること。3点目、前年度当初予算額からの削減に努めること。4点目、安易な踏襲を避け、継続実施の必要性を検討すること。5点目であります。アウトソーシングの推進。6点目、経費の削減、財源の確保。7点目、補助金や負担金の見直し。8点目、ゼロカーボンシティーへの取組。9点目、DXの推進。この9つの項目を方針として位置づけ、全職員、各担当課において予算要求書作成作業を行ったところであります。浮田議員のご指摘であります費用対効果についてでありますが、一般には費やしたコストに対して得られた効果を意味し、かけた費用よりも利益を出していれば費用対効果が高く、利益が少なければ費用対効果が低いということになるのでありますが、この手法から見ますと当町における事務事業や施策において費用対効果の高いものはほとんど存在しないという結果に帰結してしまうことになります。次に、行政評価法についてでありますが、2002年、平成14年の4月であります。行政機関が行う政策の評価に関する法律、いわゆる行政評価法が施行されたところであり、この法律の対象としている機関は国の各省庁や内閣府、宮内庁などの国家行政機関であります。したがいまして、この法律の対象として地方自治体は行政評価を実施することが法令等によって義務づけられているわけではなく、あくまでも各自治体の裁量によるものであります。これらの評価の先駆けは、三重県が1996年に開始した事務事業評価システムであります。当時の知事は、現在早稲田大学の教授をされている北川元知事でありますが、三重県が実施する全ての事務事業、3,200本ほどあったと言われております。事務事業を対象として一つ一つの事務事業を継続的に点検していくという、そういった制度でありました。このようなシステムが登場するまで、全ての事務事業の見直しを組織的、体系的に進めていくような取組は国内にはほとんど存在しませんでした。1990年代の後半の日本では、バブル経済の崩壊による税収の減少や公営事業の収益悪化により財政が悪化し、自治体にとって深刻な問題となっていたのであります。そのようなことから、多くの自治体が、義務ではないのでありますが、行政評価の導入を行財政改革大綱などのその中に織り込み、行政評価への取組が進められたところであります。当町におきましても、財政状況が悪化し、早期健全化団体への転落が危ぶまれた頃から、第3次行財政改革大綱に事務事業の見直しとして、2001年、平成13年度から平成30年、2018年度までの17年間にわたり事務事業評価制度を進めてきたところであります。予算審査特別委員会でこの評価の視点で審査するとのことでありますが、年数が経るごとに評価による成果が極めて限定的なものとなってきたことから、現在は実施しておりません。さて、総務省が通達等を通じて行政評価の導入を繰り返し示唆してきたことについては、別の側面として平成の大合併のバックボーンとなっていたということがあります。行政評価というものが、平成19年から平成22年まで時を同じくして進められた平成の大合併を推進するための客観的な資料として、あるいは合併の必要性を図るための合理的な資料として活用されたのであります。また、費用便益分析についてでありますが、私の知る限り、この費用便益分析を行っている市町村は、北海道内におきましては札幌市などのごく少数であり、それも事務事業全般ではなく、公共事業の一部投資的な事業に限定されていると承知をしております。費用便益分析は、事業実施による効果を貨幣換算可能なものを対象として、それを便益として計上した上で事業における建設投資額の費用と比較し、社会的な視点から事業効率性を評価するものでありました。対象となるのは道路、橋、ダムや下水道などで、民間の市場経済にはなじまないからであります。しかし、このような概念は中央と地方、大都市と小規模自治体といった全く社会経済、環境の著しく異なった地域間では有効な手段とはなり得ず、したがって現在行政評価法による事業判断としているものは国と都道府県のみとなっているものであります。要するに当町の事務事業については、費用便益分析という手法はなじまず、過去17年間にわたり積み重ねてきました検証のトレンドをしっかりと反映させていくことが重要だと考え、予算編成に取り組んでいるところであります。

質問 1番 浮田孝雄

ただいまの答弁の中で大事な箇所がお聞きできました。憲法第89条に基づく公金の使い方、それから地方自治法第2条に規定されている公金の使い方。予算を組むときに一番大事な審査の方法、これはかけた行政費用に対してどのぐらいサービス効果があったかと。この点も先ほど町長がお話ししました。だけれども、実際その費用対効果、これに対して行政内の評価の仕方と町民を含めた効果の見方と、これは相当開きがあります。その開きを縮めていくには、今やられておる費用対効果ではなくて便益分析の効果の度合いを数字で表す、こうすれば町民に対して町民も理解しやすいし、行政側としても説明しやすい。私は、こう考えています。確かに総務省から発令された便益分析法、これはそもそもは旧建設省の発案です。一般に言われる費用対効果、これでは何を言っているのか分からないと、実際その効果の度合いを数値で表しましょうと、これは旧建設省から出た言葉です。それが今や政令都市を含めた各市町村、これも先ほど町長がおっしゃいました。ところが、総務省としては、とにかく地方自治体で地方自治法第2条に準ずる行政をするに当たって丁寧な費用対効果の分析をしなさいと。国が指示しないから、由仁町もしないと、こういう話ではないと思います。我々もこれから予算委員会で予算の審査に入りますけれども、それを踏まえて審査していきますので、相当きつくなると思います。どうでしょう、町長。この近年、町民との行政懇談会というものがあまり開かれていないように感じます。これは、やはり町民の声というのは大事な声です。私たちも町民の声を背中にしょいながら、こうやって質問しております。せめて、行政懇談会が無理であるのであれば、各自治区長を通して住民の声を聞く、そういう仕組みをつくったらどうでしょうか。私たちも日常の中で町民からいろんな意見を聞きます。私たちが聞いている町民からの意見の量と行政側に入る意見の量、これはやはり私たちのほうが多いはずです。そこを行政としては町民の意見をくみ上げると、それを費用対効果に結びつけると、やはりここは行政として一丁目一番地の大事なところだと私は考えます。町長、どうでしょうか。

答弁 町長 松村諭

まず、1点目の最初の答弁で私は費用対効果の検証についてお答えをさせていただきました。残念ながら当町の事務事業で費用対効果が1になるものはないということを答弁させていただきました。つまりかけたお金に対して1になるような数値は出てこないのであります。そこで、17年間にわたって検証してきた結果で、これは果たしてどうなのだろうかというのは、その政策のよしあしは町民の皆さんの満足度です。それをどうやって数値として表していくかということが最大のネックでありました。これが小さな町にとっての検証の欠点でもあったわけです。ところが、実際に進めていきますと全ての事務事業の中でおおよそ、トレンドといいますか、傾向というものが分かってきましたので、これは一旦事務事業評価のほうは取組はやめて、このトレンドを基にして予算編成をしっかりと進めていこうという判断であります。一つの例が、行政の事務事業、政策というのは慣性の法則が働いているのです。物理で習ったと思うのですが、動き出したら止まらないのです。政策というのは、一旦スタートするとやめることができないのです。もうやりませんと中止することができないのです。それは、効果が低くてもその政策によって恩恵を被っている町民がいるからなのです。そこが行政のいいところでもあるし、また欠点でもあるわけなのです。それを検証して、この事業はやめたほうがいい、継続したほうがいいというシステムとしてこの事務事業評価というのは効果があったと私は考えております。でも、止められないというのが行政のさがなのであります。そこで、私は、17年間の事務事業評価を通して、今年はないのですが、昔の予算書を見ていただければ分かるのでありますが、いつでも止められるように事業を実施しているのです。それは、頭に試行的事業というのがついているのです。試みの事業です。うまくいくかいかないか、町民の皆さんの満足が得られるかどうか、それを1年あるいは複数年検証してから、この事業を本格的に継続して実施していくかを決めようということで、試行的事業ということで新規事業に取り組んでおりますので、これをやらないからといって決して町民の皆さんの意見を反映していないということにはなりません。また、町政懇談会の開催についてご質問がありましたが、町政懇談会ずっと実施しておりました。ところが、町政懇談会を開催するに当たって、自治区長の皆さん方から、人を集めるのがもう大変だという苦情をたくさん寄せていただきました。そして、町政懇談会を開催しても、私ども管理職が全員会場に出向いていっても、我々のいわゆるスタッフの数を超えるだけの町民の皆さんには残念ながら集まっていただくことができませんでした。ひどいときには、2桁にも達しないということもありました。そこで、見直しをかけようということで、町政懇談会をやらないということではないです。集まっていただければ私どもはいつでも行きます。ただ、行政のほうからやりますよって言われると、区長さんは大変な苦労をされたわけです。ですから、あれば言ってくださいと、私どもは自治区の会館にも伺いますよと、小まめに回って耳を傾けますよということを区長さん方にもお願いしております。大挙して大きな会場で町政懇談会を開くというのは果たしてどうなのかなと、私はまだ今でも疑問に思っていますし、町民の皆さんもたくさんの方から、やっぱりやったほうがいいと、これは集まってみんなでやったほうがいいというのだったら、すぐにでも開催いたします。ただ、今耳に入ってきているのが、大変苦労したから、小さな集まりで開催して話を聞いてもらったほうがありがたいという声のほうが大きいので、今は実施していないというのが現状であります。町民の皆さんの声を聞くように耳を傾けていないということではありませんので、ご理解をいただきたいと思います。

質問 1番 浮田孝雄

予算審査に当たって、各課に対し、便益分析で数字を出してほしいと、こういう要請したときにどうでしょう。

答弁 町長 松村諭

はっきり申し上げて出ません。費用は算出できます。しかし、便益の分を貨幣に換算することができませんので、出ません。

質問 1番 浮田孝雄

いいですか。

質問 1番 浮田孝雄

次に行きます。

出典:由仁町議会 令和7年第1回定例会 2025年3月11日 議事録 PDF(11ページ) 間違いを知らせる