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雨竜町議会 令和7年第3回定例会 2025年9月10日

町立学校における複式学級の対応は

2025年9月10日、雨竜町議会の一般質問で、吉見拓也議員が「町立学校における複式学級の対応は」について質問し、教育長 糸谷尚徳が答弁しました。

質問者
吉見拓也 議員
答弁者
教育長 糸谷尚徳

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 1番 吉見拓也

1番、吉見です。町立学校における複式学級の対応はということで質問させていただきます。本町の学校教育においては、1971年に小学校が統合され、町内に小学校1校、中学校1校として進めてきましたが、校舎の老朽化等による再編の必要性から中学校を整備した施設一体型併設校として2014年に開校し、その後小中一貫教育制度を導入しながら9年間を見通した教育体制を整備してきました。人口減少が進むとともに出生数も減ることにより児童数も減少し、近年では入学児童が1桁となる年もあり、今後も児童数の増加が見込めない中、児童数が少な過ぎて単式学級が編制できない場合、教育の進め方として2学年を併せた複式学級があるところであります。複式学級にはメリットやデメリットがあるところでありますが、町立学校においては来年の春から公立小学校、中学校の適正規模、適正配置等に関する手引によれば複式学級が導入されることになりますが、子供たちへの教育を考えると小さな町でも複式学級ではなく単式学級で授業を進めていく必要があると思います。そのためには、町単独で教員を採用しなければならないことも考えられます。保護者が次年度以降の教育に不安を抱える中で複式学級への対応について教育委員会や教育委員、また学校や保護者の理解など課題があるところでありますが、令和8年度から予想される複式学級への対応はどのように考えているのか教育長へ伺います。

答弁 教育長 糸谷尚徳

ご質問のありました複式学級の対応についてでありますが、最初に複式学級の仕組みについてご説明申し上げます。複式学級は、公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律及び法施行令におきまして、小学校の場合は1年生を除き隣り合う2つの学年で16人以下になった場合に1学級に編制することができるというものでありまして、このような状況になった場合道費支弁の教職員が配置されることはほぼなく、地元市町村はいろいろな選択肢を持って学級編制をしていかなければならないところでございます。そこで、考えられる学校編制といたしましては、1つ目としては国の基準に基づいてそのまま教員1名による複式学級とする。2つ目といたしましては、教員1名とそれを補完する人員、教員に限らずですけれども、市町村費で採用し、複式学級とする。3つ目として、複式を解消するため、市町村費で教職員を配置し、単式とする。これらの3つの方法が主立ったものと考えております。なお、16人の考え方ですけれども、あくまでも普通学級における児童数であること、また特例として1年生を含むときは2つの学年で8人以下となった場合複式の対象となることを申し添えます。次に、本町における現在の小学校の児童数は6年生21人を筆頭に減り続け、今年度の入学者は初めて1桁の8人となりました。今後転入や児童数の変動の可能性も考えられますが、現段階では来年度以降2つの学年で特別支援学級の児童を除き合計で16名となることから、一番多い人数での複式学級となる予定でおります。先ほどの質問の中で複式学級にはメリット、デメリットがあるとのことでしたけれども、私の思うところ、まずメリットとしては異なる学年での縦の交流が生まれる、授業中に子供同士が教え合うなど助け合う気持ちが生まれやすい、子供の自主性、自立性がより大きく育成されるなどのよい面がある一方で、授業に制約が生じる、直接指導と間接指導の時間が交互に発生する、学年の組み合わせによっては教科が異なることから、より一層教員の負担が大きくなるといった懸念があります。そのような中、雨竜小学校では7月に1年生と2年生の保護者を対象に複式学級の編制についての説明会を開催しました。複式とはどういうものか、基準はどうなっているのか、今後の入学予定者や近隣市町の状況を説明し、保護者からの意見を伺ったところでございます。意見としては、やむを得ないところと理解を示す方ごく僅かいましたけれども、過半の方が学年の異なる児童が同一教室で担任1人からの直接指導、間接指導による授業体制を心配する声や児童の学習環境において一人一人にかかる時間が少なくなるなど、学力低下を危惧する意見が多数寄せられております。人数が少なくても単式での学級編成を望む声が多く寄せられたところでございます。急速に変化する社会に対応しながら全ての子供たちの可能性を最大限に引き出すことを目指す令和の日本型教育では、1人1台端末を活用した授業内容の高度化が進んでおりまして、個別最適な学びと協働的な学びを両輪とした主体的、対話的で深い学びの実現を目指しており、よりきめ細かな指導が求められている状況であることから、現状の単式学級を維持していくことがこれらの課題解消に向けては不可欠であると教育委員会では考えております。以上であります。

質問 1番 吉見拓也

子供たちの授業の内容が変化していく中、本町としては児童数が減少してもよりきめ細やかな指導を進めていくために複式学級ではなく単式学級維持に取り組むことは理解しました。次年度複式学級の対象になる保護者への説明は7月に行っておりましたが、保護者への不安を少しでも早く解消するためにも複式学級の可能性が考えられる場合には早い段階での保護者への説明を今後行っていただきたいと思います。教員不足が続いている中、期限付教員の確保は大変厳しい状況ではあると思われますが、次年度に向けて各教育関係機関との協力も考えられます。本町の教育維持のためにも、ぜひ教員とそのための財源の確保を進めていくべきではありますが、再度教育長に伺います。

答弁 教育長 糸谷尚徳

教員不足問題が日常化している今日、非常に厳しい環境ではありますが、複式を解消し、単式学級を維持するためにはまず教員の確保が第一でございます。北海道教育局はじめ各教育関係機関とも協議を進めてまいりたいと考えております。また、併せて財源の確保につきましても鋭意努力してまいりたいというふうに考えております。なお、説明会の開催をもう少し早い段階でとのご指摘については、ご意見として伺っておきます。以上でございます。

質問 1番 吉見拓也

本町の学校は、教員が一人一人の児童と寄り添い、きめ細やかな指導を行っていると私は感じています。今後においても引き続ききめ細やかな教育を維持していただきたく、併せて単式学級の維持とそれに伴う教員と財源の確保を強く要望申し上げて質問を終わります。

答弁 教育長 糸谷尚徳

雨竜町では、義務教育9年間の資質、能力の向上を目指し、子供たち一人一人に対してきめ細やかな指導体制の下、授業を行ってきており、今後におきましてもこれらの指導体制は継続してまいりたいと考えております。先ほどの答弁と重複しますが、いずれにいたしましても複式を解消するにはまず教員を確保しなければならず、北海道教育局はじめ各教育関係機関等とも協議を進めるとともに、併せて財源の確保についても鋭意努力してまいる考えでございますので、ご理解願います。以上でございます。

出典:雨竜町議会 令和7年第3回定例会 2025年9月10日 議事録 PDF(46ページ) 間違いを知らせる