みんなの議会

浦河町議会 令和4年第8回定例会 2022年12月13日

農林、水産、工業、商業の振興と事業継承について

2022年12月13日、浦河町議会の一般質問で、武中憲士議員が「農林、水産、工業、商業の振興と事業継承について」質問し、企画課参事 伊藤圭悟、産業課長 長崎哲之、産業課参事 菊地伸二、商工観光課長 真下修、町長 池田拓が答弁しました。

質問者
武中憲士 議員
答弁者
企画課参事 伊藤圭悟、産業課長 長崎哲之、産業課参事 菊地伸二、商工観光課長 真下修、町長 池田拓

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 10番 武中憲士

あと半月で令和4年も終わろうとしています。あっという間の1年でした。個人的な感想ですが、町内は軽種馬産業とその関連産業では、かなり明るい状況にあったとお聞きしていますが、漁業は赤潮の影響で小型船の事業を中心に苦しい状況にありますし、昆布等も実入りの改善がないままに終了で期待どおりにはいかなかったようです。また、付随する商業、小売業、飲食業もコロナの影響が継続して、あまり改善がない1年だとお聞きします。まだまだ明るい話がない中、5年後、10年後、そんなに遠くない先の浦河を想像したときに、多くの課題があるように思います。通告に従って1件の質問をします。農林、水産、工業、商業の振興と事業継承についてと題する件名で質問いたします。浦河町の1年間の事業に使われる予算の財源は、国、道からのルールによる支出金、補助金、多くを占める地方交付税の合計の予算の70%と、町独自の使用料や町税等のルールによる町民からの預り金、予算の30%の自主財源によっていると理解しています。地方交付税の算定根拠に人口の要因が大きいと説明を受けた記憶がありますし、自主財源の安定確保のためにも、人口は重要であると理解しているところです。人口の変遷を大まかに見たときに、昭和35年の2万1,915人をピークとして、令和4年11月には1万1,693人と減少しています。46%、約半分の人口になっています。10年ごとの推移では、令和17年までは、10年ごとに約15%から16%の減少幅でしたが、令和17年から令和27年の減少は30%近くと、人口が激減している状況にあります。令和2年の人口の年齢別分布は、年少0歳から15歳が10.5%、生産人口、16歳から64歳が56.8%、老年人口、65歳以上が32.7%です。このバランスは、今後、減少の急加速を進めることにはならないでしょうか。また、浦河町は人口ビジョンで、令和4年6,693世帯、全人口1万1,693人、生産人口、推定ですが、6,687人、町全体人口で57.1%を、令和17年人口9,474人、生産人口5,007人、対全人口で52%。令和27年、人口8,117人、生産人口4,004人、対全体人口の49%と、目標値を示しています。生産人口の割合が57%、52%、49%としています。令和27年、生産人口が全人口の半分以下で、30%の自主財源をもっての町民サービスを展開することになりますが、その維持は大丈夫なのでしょうか。答弁をお聞きしないと判断はできませんが、大変だと推測します。専門家が五千数百人と予測する人口推計の中、何とか8,000人を維持することの大変さも理解しますが、バランスも課題として重視すべきと考えます。町民が望むサービスの多くは、予算を必要としています。さきに延べましたが、自主財源30%の確保は一定の目安と考えたとき、年少人口と生産人口の維持拡大は重要と考えます。働き場の確保として、既存の事業所の振興とその事業所の継承は重要な要因と考えます。二十数年前、一般質問で、企業誘致や新規事業の後押しについて質問した記憶がありますが、当時の町長に、諦めずに継続して質問してくださいと、エールを送られたことを思い出されます。その当時は、若い方の働き場の確保が主で、今日のように既存の事業主が目に見えた状況でなくなっていくことの想像はできず、今、大変な危機を感じています。生活を維持する、御飯を食べる手段として成り立つ事業も、廃業、または閉鎖している状況もあるものと考えます。ゼロからのスタートより、先人の築いた土台の上に事業を継承することの優位性はあるものと考えます。これに関しての町の現状判断と、今後の方針についてお伺いします。改めて人口減少について、①人口バランスから、今後、人口減少が加速すると考えるが、どう判断しているか。②年少人口、生産人口の割合が今後の行政サービスに大きく影響することへの町の分析と対応はどうか。また、産業の振興と継承、働く場の確保についてですが、③20年間の農業、漁業、工業、商業の事業体の推移。④減少していると考えますが、減少の要因をどのように考えているか。⑤廃業、閉鎖等を目にしますが、現状に合わせた継承しやすい環境づくりを関係機関と協議を進めるべきと考えるが、町の考え方はどうか。⑥Iターン、Uターン助成、新規就業支援など、様々な支援体制制度を推進していますが、さらなる制度の創設、推進を早急に進めるべきと考えますが、町の考え方をお聞きしたいと思います。以上、質問といたします。よろしくお願いいたします。

答弁 企画課参事 伊藤圭悟

私からは、議員ご質問の農林、水産、工業、商業の振興と事業継承についての、一つ目の人口減少の部分についてご答弁させていただきます。武中議員ご指摘のとおり、令和27年総人口、生産人口等々につきまして、町が作成した人口ビジョンでそのように推計しているところであります。生産人口の減少による町の考え方と対策についてですが、日本の全人口においても、減少傾向にあり、現在の社会情勢から判断しても、当町も人口の減少が進むものと判断をしております。対策といたしましては、浦河町人口ビジョンで掲げている一つ目として、地域の資源や特性を生かし、生き生きと働くことのできる就業の場の確保。二つ目として、結婚、出産の希望の実現と、地域全体による子育て環境づくり。三つ目として、将来にわたって暮らし続けることのできる生活環境の確保を軸として、長期展望に立った対策を講じていきたいと考えております。次に、二つ目の行政サービスの維持についての町の見解についてですが、生産、消費の減少や、高齢者人口の比率の上昇による医療費、介護費負担の増大などにより、町民生活の様々な分野において影響を及ぼしていくものと考えており、現在と同様、同等の行政サービスの維持というものは、難しいものと推察しておりますが、人口、財政規模に見合った形で取捨選択をしながら、効果的な行政サービスの提供を行っていくことになると考えております。現状といたしましては、浦河町地方創生総合戦略を柱とした様々な施策を講じながら、人口減少に少しでも歯止めをかけ、町政運営を進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

答弁 産業課長 長崎哲之(産業課長は2023年3月まで)

私のほうから、質問の3点目以降、農業に関係する部分について、私からお答えして、その後、水産、商業のほうには担当それぞれ別にお答え申し上げたいと思います。まず、質問の3点目の農業における20年間の事業体数の推移ですが、直近の2020年、農林業センサスに基づき、平成12年から令和2年までの20年間では、平成12年の総農家数は516軒でしたが、令和2年は283軒となっており、減少数は233軒で、この20年間で約半数近く減少している状況になります。次に、4点目の減少事業体の主な減少要因というところで、まず減少要因としては、同じくセンサスの調査結果によりますと、調査対象となった浦河町内の農家のうち、農業経営を引き継ぐ者を確保していないと回答した農家が、全体の約7割を占めており、また経営主が65歳以上の農家が全体の約4割となっており、農家全体の高齢化もありますが、やはり後継者等の担い手不足が大きく影響を及ぼしていると思われます。これに加え、農地の集約化や大規模化への国の施策推進の流れや、現在直面している原油等物価高の状況下においても、農業等の生産物の多くは、市場で価格が決まるため値上げなどの価格転嫁が難しいことも、担い手の意欲低下や将来的な不安を招いている一因とも考えているところです。こうした厳しい状況ながらも、当町の基幹産業である一次産業の魅力向上やしっかりと稼げる仕組みづくりを、関係機関とともに検討していく必要があると考えております。5点目のほうはちょっと飛ばしまして、6点目です。継承がしやすい環境づくりということでのご質問です。令和4年度により、国の新規就農者の支援制度のほうが改正されまして、親元就農と言われているのですけれども、新たに、親の経営に従事してから5年以内の事業を継承した者も、一定の条件が満たされれば認定新規就農者として、国の制度の支援対象となることになりました。また、親以外の第三者継承での就農にも活用できる支援制度は、現在もあるものの、現実的には既存施設や設備の償却問題ですとか、農地でいきますと農地引継ぎに係る抵当権等、権利関係の処理もあり、農業の事業継承にはまだ多くの課題があるのも現状です。町としましては、今後もこうした国の施策の動向を見ながら、農業での事業継承がしやすい環境づくりについて、農業委員会や各関係機関と連携し、引き続き検討のほう、進めてまいりたいと考えております。7番目です。IターンUターン等、さらなる支援の考えはということで、農業分野における、町独自の新規就農、新入農者の支援制度につきましては、従来の研修期間中の就農研修補助金、就農時の就農支度補助金、就農後の経営安定補助金などを実施しているところでございますが、令和4年度からはさらに地域おこし協力隊としてのいちご就農希望者の受入れですとか、新たに研修期間及び就農後に農業大学校等の研修補助を実施し、より専門的な知識の習得や経営力向上を図る制度を設けています。今後は、国の制度改正とも柔軟に対応しながら、既存の制度の見直しなども含め、引き続き新規就農者の支援制度の研究のほうを進めてまいりたいと考えております。以上です。

答弁 産業課参事 菊地伸二

私のほうからは、武中議員ご質問の漁業に関する分野について答弁をさせていただきます。まず、20年間の事業体の推移についてですが、直近の漁業センサスの結果からご答弁させていただきます。平成10年と20年後の平成30年の比較になりますが、平成10年が事業体数284、平成30年が173事業体となっておりまして、この20年間で4割相当に当たる111事業体の減少となっております。続きまして、減少の要因についてですが、事業体の減少の主な要因につきましては、安定した収入が得られないことが主な要因であると考えておりまして、その原因としましては、漁獲量の減少や魚価が安定していないこと、魚離れなどによる消費の低迷があると思っております。これらに加え、少子化による人口の減少や都市部への進学、就職による人口流出により、漁業が就業の選択肢とならなくなってきているのではないかと考えられています。また、ここ二、三年は、コロナや赤潮の発生の影響により、さらに魚価の低迷や漁獲量の大幅な減少があり、漁業への就業の面では、厳しい状況になっているものと思われます。続きまして、継承がしやすい環境づくりについてですが、漁業で廃業される場合は、漁業協同組合が間に入り、船舶や機械、施設などを、それぞれ個別に売払いをされていたり、他の漁業者への賃貸や譲渡といった方法などが取られていると聞いています。この状況でありますと、事業体の施設や設備の更新、拡大にはなりますが、事業体そのものの増加にはつながらないことから、武中議員のご質問にもありましたとおり、後継者のいない漁業者の方が所有していた船舶や施設等、新規に漁業を始める方にまとめて引継ぎなどができれば、初期投資の軽減にもつながると考えていることから、関係機関、特に漁業協同組合とは協議を進めてまいりたいと考えております。続きまして、さらなる施策等の検討の考えについてですが、現在進めています漁業担い手等支援事業を引き続き活用していく中で、議員ご指摘の事業継承の対策の拡充、または新規に制度を創設するに当たり、現在の実態を把握することも必要であると考えておりますので、関係機関との協議を進めることに併せ、漁業者に対し後継者の有無や研修者の受入れ、第三者に事業を継承する意思があるかなど、アンケート調査なども実施していきたいと考えております。これらの結果を踏まえて、研修制度の導入など、どういった制度設計が可能であるかを研究していきたいと思っております。また、担い手対策だけではなく、安定した収入を得られる漁業としていくため、各種資源増大対策など、国や北海道への要望を含め展開をしてまいりたいと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。以上です。

答弁 商工観光課長 真下修(商工観光課長は2023年3月まで)

商工業の関係を私のほうからご答弁申し上げます。まず、3点目の事業体数の推移でございます。工業と商業の事業体数は、統計調査の実施年が異なるため、直近の結果が出ているものの20年の比較で申し上げます。なお、工業統計につきましては、途中から調査客体が従業者4名以上の事業者と変更されている部分がありますので、その部分をお含みいただきたいと思います。まず、工業につきましては、平成12年の工業統計で29、平成31年で18、マイナス11。商業につきましては、平成9年の商業統計で264、平成28年の経済センサスで169で、マイナス95となっております。4点目の減少要因でございます。第一に、消費動向の変化が上げられると思います。大型店舗の参入や道路整備に伴う札幌、苫小牧方面への顧客の流出、インターネット普及による通信販売の拡大。第二に、人口減少による購買力の低下といった複合的な要因によるもので、これらが相対的に経営者の高齢化や後継者不足、店舗、設備の老朽化と相まって、減少が進んできたものと押さえております。次に、関係機関を含めた協議の部分でございます。商工業関連では、商工会議所、金融機関、大通商店街協同組合、観光協会と、町で構成する担い手対策会議で情報交換しながら、相談に当たっております。また、北海道中小企業総合支援センターなどの支援機関の専門家の活用も進めているところでございます。最後の6点目です。施策の部分でございます。U・Iターン助成や、新規創業支援のほかに、今年度から空き店舗対策や第二操業、あるいは事業譲渡といったニーズに対応できるよう、商工会議所が行う相談強化事業を支援しているところであります。また、新年度におきましても、中小企業や中心市街地の活性化を図る施策の検討を進めているところでございます。以上でございます。

再質問 10番 武中憲士

詳しい答弁をいただいてありがとうございます。順番に再質問していきたいと思います。最初の人口の部分で、やはり町も人口が減少する中で、一定程度の人数をとどめたとしても、生産人口や、結局若い方の減少という部分では、やはり体力的にサービスの維持という部分では懸念というか、心配する部分がありますよという認識だと思っての答弁だと思います。でも、最終的にはそのときの状況に合わせて、精いっぱいしますよというような答弁をいただいて、ちょっとがっかりしている部分もあるのですけれども、現実問題、こちらは言っているだけだから、気軽に言ってしまっているけれども、やるほうはもう大変かなというのも重々承知しながら、再質問させていただいておりますけれども。やはり住んでいる方にとっては、最低限、よその町村に負けないぐらいのサービスを求めて浦河町に住みたいという意欲につながると思うのです。そうした中で、千数百人の人口を何とか8,000人残しますという中で、やはり0歳から65歳という人口をいかに残すかという部分に力を入れないと、ここの部分を危惧した部分の一番は、昨年コロナの生活支援という部分で、非課税世帯の方にある程度支援したという中で、こんなに世帯数があるのですかというので、ちょっとびっくりしたわけですよ。ある程度、まちの体力としては想像以上に弱っているのではないかなという部分で危惧したのですよね。それが今回の質問につながっております。そうした中で、答弁では、基本的には結婚する方を積極的にマッチングさせたり、子供が住みよい環境をつくったりという部分での政策を一生懸命していきますという部分が、本当にここを歯止めできるかという部分に関してはなかなか難しいかなという思いでいます。一番はやはりある程度若い方が働く場所、御飯を食べられる手段を得られる場所を確保していくのが、一番手っ取り早い方法かなという思いをしております。そうした中で、先ほど来各産業というか、各課から説明があったとおり、どんどん事業体そのものを廃業したり、減らしていっている。極端なことを言うと、半分ぐらいにもうなってしまっていますよという部分で、事業が消滅していっている、要するに働く場所が消滅していっているという状況という判断でいいのかなという思いであります。そうした中で、私が思う部分は、あまり触れてくれなかったのですけれども、菊地参事のほうで多少触れてくれたけれども、ゼロから事業をスタートするのではなしに、既存の事業がある程度御飯が食べられる状況にあるのであれば、誰かがそこで御飯を食べる手段として事業をしていくのが一番いいのではないかという思いがあるのです。そうした中で、ちょっと長くなってしまっているけれども、最近、新聞を読んでいますと、日高版にはえりも町のお菓子屋さんが全国に後継者を募集して、自分の技、技術、店、全て譲って、引き継いでくださいみたいな方法があると思うのですけれども、そうした部分を全てに当てはめるわけでなしに、当てはまるところがあるのであればそういうことを当てはめながら事業体を残すという方向が一番手っ取り早いのではないかという思いがあります。そうした中で、そこに焦点を当てた制度設計なりという部分は考えられないかというのが、一番の質問の趣旨なのです。何を言っているか通じていないのかもしれないけれども。そうした部分で、何か手だてという部分は何か考えがないでしょうかね。その辺の部分の検討はないでしょうかという部分で、再質問をちょっとさせていただきます。あまり抽象的だったので、きょとんとされてしまったのだけれども、例えば、漁業でなかなか後継者ができない部分に関して、要するに生活が安定できるだけの収入を満たせない部分が1点。それから、社会情勢の中から、魚価安等の影響で変動が激しいので、なかなか安定した職業として選択されませんよみたいな答弁だったと思います。そうした中でも、たまにテレビを見ていると、生活本来のものより海が好きだから漁師になりたいという人は世の中にいるらしいのです。多分、農業も土が好きだから農業をやりたいという人が多分いるのだと思います。昔だとある程度の年齢になると、親は子供に事業を継承して、好きだろうと嫌いだろうと、おまえ、やりなさいみたいな継承が、多少あったのかもしれないけれども、今、そこがなくなった状況では、誰かに引き継ぐ方法、それを継承しやすい環境づくりと表現させていただいたのだけれども、そこに焦点を当てた政策が必要だと思うのですけれども、いかがでしょうか。

答弁 産業課参事 菊地伸二

武中議員、おっしゃるとおりだとは思います。思いますけれども、やはりどうしてもそこに行き着くまでにいろいろとハードルというか、壁があるのかなという気は正直しておりますし、まず、その地域としてそういう受入れが可能なのかどうかというところも、正直今は分からない部分もあるので、その辺をちょっと漁業協同組合を通して、状況の把握をまずさせていただいて、そういったことが可能なのかどうかということについて、ちょっと勉強させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

再質問 10番 武中憲士

とんちんかんなことばかり言って大変申し訳ないけれども、要するにマッチングする方法が、昔はある程度親から子供、親戚への、要するに血縁譲渡だったりという、どこかで縁故を持ちながら物事が移っていった部分が途絶えてしまっているわけですよ。それをちょっと突き詰めて考えたときになぜかなという部分では、ある程度高齢化というか長く生きると、今の世の中だと歳を取ってもお金がかかる状況で世の中が存在していますので、死ぬまでどこかで収入を得ないと生きていけないというのが、今、現状なわけで。では、一次産業でそれをするためにはということは、動けなくなるまで働きますと。動けなくなったときに、ふと、この事業をどうするのだと気づいたときには、子供はもうどこかの会社で役員をやっていて、戻ってきてその事業を継ぎますなんて環境にないわけですよね。では、親戚を見渡したときに、では、どうかといったら、あまりなじみのない方がそこに入りますみたいなのもないわけですよ。ということは、では、俺が駄目になったら、この仕事は辞めてしまいましょうみたいのが多々あるのだと思うのです。全部とは言わないけれども。思うのです。そうした中で、そこの事業所が誰かに引き継がれる環境がどこかにあるのであれば、一人でも二人でも入れてほしいからという望みなのです。そうした中で、浦河町でいちごの栽培については、一定程度私は評価しますけれども、ある程度資本がなくても意欲さえあれば参入できる状況にありますよね。ほかの農業も、漁業にも、一定程度技の継承する期間は公的な支援をして、その方が本当に事業を辞められますよというときには、その方、研修させた方にそっくりあげますよみたいなのもあると思うのです。たまに、漁師の方と話をしているときに、そんなに規模は大きくないですけれども、個人でぽちぽちとやっている方ですけれども、ただでくれてやってもいいのだけれども、誰もしてくれないからもう辞めるしかないかなみたいなのは、結構いるのです、実際のところ。だから、そうしたときに、本当にちゃんと調査して、マッチングして、ある程度研修する期間を置いて、あげますよという制度をつくってほしいかなという思いでいます。そうすることによって、一定程度、高齢の方も、2年なら2年の期間、あなたという表現は悪いけれども、ある程度、若い方を身近に置いて、動ける方を身近に置いて、事業を2年間なら2年間、継承できるという期間もあるし、農業でもその土地に合った技術を継承できますみたいな部分で、農業、漁業は頑張ってほしいかなという思いがあります。商店に関して、浜荻伏も、どんどん私の住んでいる地区、店屋さんがなくなってもう1軒になってしまいましたという、本当の小売店というか。お土産販売店はもう1軒ありますけれども。そうした中で、やはり買物難民の方が出ていますよみたいな部分だったり、娘さんを呼んで車でわざわざまちに買物に出かけますよみたいな状況になっております。そうした中で、では、現実問題、その商店が閉まるときに、その商店の方の経営が本当に駄目だったかというと、そんなこともないのだと思います。でも、どこかで区切りをつけて辞めるのだと辞めてしまっている状況の中では、そっくり第三者に譲れれば、そこは商店が残ってくれるのかなという思いもあります。そういった部分で、総合的に、ある程度年齢が来たときに事業を辞めます、辞めたときに、では、その事業をどうするのだみたいな部分をちょっと掘り下げて検討してほしいのですけれどもいかがでしょうか。

答弁 産業課長 長崎哲之(産業課長は2023年3月まで)

まず、農業の部分、ご指摘のとおりでございまして、ただ農業施策につきましては、浦河町でいけば議員ご指摘のとおり、いちごの、あれは場をつくった、行政が先導的に場をつくったことによって入りやすくなったという効果が一定程度あるのかな。一方、畜産の部分ではやはり先ほど言ったように、土地の問題、農地の問題というのもあるので、なかなか進まない。ただ、直近の状況では、軽種馬のほうでも、ここ2年間で新規就農者、2件ほど来ております。というのは、要するに育成屋さんとかで牧場で働いて経験を積み重ねて、独立したい、なので空いた牧場をうまく、産業団体とも連携して、農業委員会とも連携して、空きができたのでそこに入ったという事例は、少ないのですけれども出てきています。ですから、やはりそういうある程度の知識、この地域に来ていただいて、先ほど言ったIターン、Uターンとかで、軽種馬経営のほうには結構な方が入っていますので、その方が経験を積み重ねて、資金も高まってきたところで独立するときに、うまく農地の部分、物件もマッチングできれば、国のこの制度でいけば、人農地プランというのが国も農地の将来設計を地域の人が話し合いながらここの農地はここの若い人たちに使ってもらいましょうというのを地域で話し合いましょう、そこには農業委員会も農業委員さんも入りましょうというような仕組みの流れにだんだん変わってきていますので、先ほど言った後がいないのだという人を、関係機関と連携して、では、ここは誰が使ったらいいのかなと、ここには地元の人か、やる気のある人はいるかなということを役所だけではなくて、各機関と情報共有しながら、意欲的な人が来たならばその人をしっかりそこにマッチングするというような流れになるのが、農業のこれからの流れかな、そこは制度的にもなっているのが状況かと思います。

答弁 商工観光課長 真下修(商工観光課長は2023年3月まで)

一問一答にならないのですけれども、二答目になってしまうのですけれども、私のほうから、商業の部分、お話しさせていただきます。今回、武中議員からのご質問あった中で、20年前の商業統計の調査客体になった名簿をちょっと探してみました。さすがにちょっと20年前のものはなかったのですけれども、それでもその当時にあったお店というのがそれぞれの地区ごとに肉も野菜も魚も買える、お菓子も買えるというようなお店が必ずどこの地域にもあって、歩いて行ける場所にそういったお店があって、一つの地区でそれが1個なり2個なり、複数あったということがずっとあったのですけれども、これがいろいろな時代の流れで、大型店の進出ですとか、1か所で買物ができるいいところができたということもあるのでしょうけれども、そういったところにお客さんが集中することによって、だんだんその地域の、もともとあった商店の方の売上げが減って高齢と同時にお店を廃業したというような事例がかなり多く見られているところです。今、商工会議所のほうで、数年前に事業所のこの後の事業をどういうふうに進めるのかという意識調査をやっておりました。その中で、具体的に承継する人がいればいいのですけれども、いない部分がやはり大勢を占めて、そこの人たちの、そこの、続けたいけれども後継者がいないという部分については、そこの部分については、今後、行政と商工会議所、また関係団体と何かできないかということを継続して研究しているところなのですけれども、その部分については継続してやっていきたいというふうに考えています。いずれにしても、中心市街地のほうも、店はあるけれども空き店舗が多いという状況も目立ってきておりますので、そういった部分の対策も講じながら、新年度に向けて何か新しい施策を考えたいというふうに思っているところでございます。

答弁 町長 池田拓

質問が広範囲なものだから、入れ替わり立ち替わり答弁させてもらって申し訳ありません。社会増でもって、前に国会に明石市長の泉さんが呼ばれて、参考人として呼ばれて、そのときに何点か、こういうことをやって、社会増になったというお話をされておりました。それを見ますと、浦河町は規模の大小はあるけれどもほとんど同じことをやっているのです。残念ながら、浦河は社会減が著しくて、明石市は人口が増えている。メイショウさんのお膝元でありますけれども人口が増えている、そういう状況です。その一方、浦河町も、住んでいる人口として可能性がないわけではない。例えば、その一つが外国人労働者です。もう400人を超えました。日本人が、いわゆる日本人の人口は、順調にといいますか、減っておりますけれども、その一方でもって、外国人労働者は増えている。そういったようなことでももって、それも一つの浦河町の人口減少の歯止めになるのかな、そういうふうに考えております。そして、またご質問の中にもありましたけれども、働く場所がない、それは若い方が求めている仕事と、この地元でもってこういう仕事があるようなところが残念ながらミスマッチをしている。議会でも同じことをいつもお話しさせてもらいますけれども、土木建築業界にしても、牧場にしても、漁業にしても、あるいは介護だとか福祉の現場にしても、人手が足りないという、もう悲鳴です。残念ながら働いてくれる人がいない。働く場所はある。だけれども、若い世代がいわゆる希望する職種ではないのだろうなというふうには思っていますけれども。そういう職種をやはり魅力ある職種にするためには、ブラッシュアップをしなければならない。特に介護だとか福祉の現場は処遇改善だとかそういったようなことをやはりやっていかないと、こういう地域ではなかなか人材の確保が難しいのかなというふうに思っています。その一方で、もう一つ、大消費地からは離れて、商工業、大変なのですけれども、例えばそのヒントが長崎県のジャパネットたかた。あそこは非常に本社が不便なところにある。山中に登っていったら、突然大きなビルとか倉庫が出てきて、何だ何だといったら、ジャパネットの本社でした。ということは、そういう全国を相手にして、通信でもって、そういったようなことがこの浦河でも、それは東京でも、札幌でも、互角にできる。そういったようなこともこれから取り組んでいかなければならないのだろうな、そういうふうに思っています。それと、漁業の関係。管内では浦河だけだと思っていますけれども、新規就業だとか、それから後継者で来た場合支援をさせてもらっていますけれども、それについてもここ最近やはり利用者がある程度減ってきている。そこの磨き上げというか、それはご質問の中にもありましたけれども、どういったような方法でもって、そこをブラッシュアップして、よりそういった漁業に参入してくる、そこのところを町として磨き上げをするか、それは今、職員とも検討しておりますけれども、そういったようなこともしっかりと検討しながら、減るという大変な大波の中ではありますけれども、やはり希望を持って前に向けるような、そういったような政策を打っていきたい。このように考えております。

再質問 10番 武中憲士

答弁ありがとうございます。久々の一般質問で、頭の中が取っ散らかって、ちょっとばらばらになってしまったけれども、改めてちょっと整理しながら質問させていただきますけれども。ある程度、問題点は共有できているのだろうという確認は十分取れました。その中で、間違いなく、今の人口の推移でいくと、8,000人を令和27年には維持していますよという状況においても、あと若年層から、生産人口が町全体の50%を下回る状況の中では、今の行政サービスを維持することすら、大変難しい状況にあるという答弁をいただいたと思います。そうした中でそれを町民は望んでいないので、そうにならないように、やはり人口を8,000人維持という難しい課題の中でも、ある程度生産人口の維持なり、将来に向けた人口のバランスを考えた政策をどんどん打ってほしいなという思いでおります。そして、今の政策を全く否定するわけではないですけれども、あまり効果が大きく見られない部分という部分で、例えば、今、町長がおっしゃったとおり、漁業の後継者の支援に対するお金についても、現実問題、もっと的を絞った中で実際に独立事業ができる方に、ある程度優遇したお金の流れをつくってあげるなりみたいな部分での検討とかもあるのだと思うのだ、いろいろな産業の中でも。そうした中で、政策というものを練ってほしいかなという思いでおります。再質問なので質問しなければ駄目かなと思いながら、今いたのですけれども、ある程度浦河のメインの施策であった肉牛農家すらも、減っているという現状でしょう、戸数的に。お話を聞くとあまり経営的にそんなに悪い事業ではないですよという中でも、減りますよという流れの中では、やはり後継者なのかなという思いもした部分があります。そうした中では、やはり繰り返しになりますけれども、事業継承という部分で、昔ながらの流れから違った方向に流れる継承という部分を政策的に組んでいただきたいかなという思いでいます。ここもまた繰り返しになりますけれども、実際のところ、事業継承という部分より一次産業については技術継承だと思うのです。当然、ある一定の期間研修というか、そこで習得する期間を持った中で、事業そのものが移りますというのが一次産業の本質だと思っておりますので、そうした中で、一定程度、先ほど、身近にあるので言葉に出しますけれども、漁業継承でも単に乗り子として漁業に参入しましたという部分よりは、実際のところ、あと5年後に、この事業者が高齢化になったときにこの事業が誰に行くのだということまで見据えた中で、そこに第三者が参入していてその事業を直接引き受けられるような体制までを一連とした考えの中での政策を組んでいただきたい。農業についても全く同じ思いでおります。それから、ある程度、産業に参入しやすいという部分で、委員会でもちょっと町長に同感しますという話はいただきましたけれども、今、いちごの部分で、どうしてもやはり個の事業になっているという部分は、デメリットというか弱い部分なのかなと思います。そうした中では、やはりある程度何人かが集まった中で、一つの事業体を形成できるような生産方式を取っていただいて、お互いがお互いに協力しながらやっていける体制がモデルとして必要でないかなという思いでおります。私も、本当に小さい会社を親からいただいたけれども、何が一番大変かと、悩んだときに誰に相談してどう結論を出そうかなという、自分で物事を判断しなければ駄目なのだけれども、それをどこでヒントを得ようかなという部分で、やはり周りを見渡していろいろな方とお話をしながら、いろいろな知恵をいただいてその中から選択しながら、自分で進む道を決めましたみたいな状況が、一番小さい事業所にとってはいい方法だと思うのです。そうした中では、もともとの事業体も、ある程度協働的に何人かの方が集まって事業を進めて、お互いにお互いで切磋しながら事業をちょっと広げていくみたいな状況の環境づくりも含めた政策も頑張ってほしいかなという思いでおります。私は勝手にそう考えておりますけれども、その辺について、どうですかね。

答弁 町長 池田拓

いちごでもってご案内のように、何件か離農せざるを得ない状況になりました。その方々も技術は持っているのですよね。技術は持っているのですけれども経営的にあまり芳しくなかった。そうすると、今のご質問にもあったように、やはり個々の自立して経営していけるところは、いちごに例えればですよ、当然そのままこれからも大いに頑張ってもらう。その一方で、そういう方々を、どなたかが核になって農業法人みたいな形をつくって、その中でもって生産をしていくというのも一つの方法なのだろうなというふうに私自身は考えています。ですけれども、いずれにしても、農協なり、その人たちがそういう気にならないとあれですけれども。同じように、漁業についても、漁業法人みたいな形でもって、高齢者の方が例えば昆布の選葉を技術継承するだとか、取り方の場所だとか、取り方を技術継承するだとか、そういったような仕組みをつくって、うまく新規就業の方に、昆布であるとか、刺し網だとか、タコ漁とかの、それは共同漁業権の範疇に入ってきますけれども、そういったようなことが行使できるような形をつくっていくことが、そして、そこでもって自信を得たら独立する人は独立する、また新たに来る人が来る、そういったような形ができれば、一つの漁業従事者が減るのを食い止める一助には、それでも減ってはいくのだろうとは思いますけれども、一助にはなるというふうに思いますので。そういったようなところも、漁業協同組合を中心に、よく相談をして、これ以上農業者、漁業者、あるいは商業、工業もそうでありますけれども、減らないような手だてが、それぞれの団体、経済団体とも合わせて知恵をさらに絞っていきたいなと、このように考えております。

再質問 10番 武中憲士

何か思いのほうがちょっと上ずってしまってなかなかまとまった再質問もできないまま、今終わろうとしておりますけれども、もうちょっと整理して、3月に、もう一回します。改めて勉強し直しながらしますので、よろしくお願いします。でも、間違いなく今より低下した行政サービスを町民は望んでいませんので、やはりその辺は重点的に、人口を中心に産業をというか、事業、産業を中心にやはり活気あるまちを目指して進んでほしいという、誰しも望んでいる状況にありますので、よろしくお願いします。

答弁 町長 池田拓

先ほど来、議論になっておりますけれども、人口というのが、地方交付税の大きな要素のうちの一つであります。ですから、人口が減れば地方交付税が減る。ただ、日本全体の人口が減っていきますから、そういう意味では減り方は皆さんが思っている以上に少ないのかなというのが一つあります。ですけれども、これは私の思いでありますけれども、私、いつもお話しさせてもらうのですけれども、経済団体から要望が上がってきて断ったことはないよ。やはり私たちの仕事というのは、国の制度だとか、何とかお金をどこかから見つけてきて、そして経済団体へのあれもそうですけれども、町民を含めて、サービスを落とさないというのが私たちの仕事だと思っています。ですから、ふるさと納税も、すばらしく集めているところは別格にすれば、浦河は健闘している自治体なのだろうなというふうに思っています。とにかく、そういういろいろな方向でもって、今の、今日の補正でもやってもらいましたけれども、企業版のふるさと納税とかを含めて、浦河にお金が集めてきて、それを町民サービスにどうやって向けるか。それは今までも取り組んできましたけれども、なるべく、将来、金がないからここは我慢してくれというようなことにならないように、そういった気概を持ってこれからも行政には取り組んでまいりますので、ご理解をいただきたいというふうに思います。

再質問 10番 武中憲士

どうもありがとうございます。本当に、私は漁業のほうに近いから、漁業の部分である程度行政にお願いしながら、いろいろな部分でやっていただいているという部分は大変評価しているし、大変喜んでいる一人であります。そうした中で、やはりまちがだんだん体力がなくなってきたり、各事業所がちょっと元気がなくなってきたときに、ある程度事業所が主体でまちづくりをするというのも一つの考え方ですけれども、現実問題、ある程度、やはり、まちのほうが、将来のまちをデザインしながらここはどうなのだみたいな部分を関係団体と協議して、そこにある程度集中的にお金を落としていくみたいな部分も必要かと、逆らっているわけではないですからね、言っていることは。が、これからではないかなという気がするのです。何かというと、民間部分に関して、一番避けている部分はリスクをいかに減らしながら事業をしていくかみたいな部分という大命題がありますから、そうした中で、大胆にある程度物事が進められるという部分に関しては、やはり行政とタッグを組みながら、いろいろな部分で進むという部分が一番効果的だなというふうに私は勝手に思っている部分があるものですから、その部分に対しては大変期待しておりますので、よろしくお願いします。終わります。

出典:浦河町議会 令和4年第8回定例会 2022年12月13日 議事録 PDF(34ページ) 間違いを知らせる