浦幌町議会 令和5年第1回定例会 2023年3月7日
眼軸近視など眼の健康に対する教育的配慮
2023年3月7日、浦幌町議会の一般質問で、河内富喜議員が「眼軸近視など眼の健康に対する教育的配慮」について質問し、教育長 水野、教育次長 佐藤が答弁しました。
- 質問者
- 河内富喜 議員
- 答弁者
- 教育長 水野、教育次長 佐藤
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は会議録の目次の表記です。
質問 河内富喜
通告書に基づき、一般質問をいたします。眼軸近視など目の健康に対する教育的配慮。子どもの視力低下が問題になっている。コロナ禍も影響していることも考えられるが、自宅でスマートフォンやゲーム機を使用する頻度が高まっていること、また教育環境の変化で1人1台タブレット端末の普及やICTにより子どもの視力環境はより厳しい状況にある。文部科学省も近年子どもの視力低下、近視問題について調査に着手している。2019年の文部科学省の学校調査によると、裸眼視力1.0未満の小学生は34.57%、調査を開始した40年前の2倍である。また、裸眼視力0.3未満は9.38%と全体の1割を占める。眼軸近視は治らないため、成長期に伸びた眼軸長は短くならないと言われています。近視の原因の中で遺伝的な要因もありますが、環境原因が大きく作用すると言われています。日本人の眼軸長の長さは成人で24ミリですが、これを上回り伸びると屈折力のバランスが崩れ、網膜の手前でピントが合うようになり、近視になると言われています。また、その後近視が進むと網膜や視神経が引き延ばされ、傷つき、網膜剥離や緑内障など最悪失明に結びつく病気の危険性が指摘されています。慶應義塾大学医学部眼科教室教授がふだん生活で取り入れたい近視予防7項目を提案しています。1、一日できるだけ外で遊ぶ、理想は2時間、2、学校の遊び時間はできるだけ外で遊ぶ、3、本は目から30センチ以上離す、4、読書の姿勢をよくする、5、読書、スマホ、ゲームなど近業を1時間したら5ないし10分程度休み、遠くを見たり、外に出たり、リフレッシュする、6、規則正しい生活を心がける、7、定期的に眼科専門医の診察を受けるなどであります。また、近年世界的に学会で注目されているのは、屋外での環境、紫外線の効果であります。そこで、次のことについて伺います。1点目、子どもの外遊び、スポーツ時間は年々減っている報告があります。小学生では41分、中学生では17分、また外で全く遊ばない、スポーツしないと答えた小学生は3割、中学生で7割ですが、屋外での環境、紫外線の健康、目への効果を考えた場合、同じような傾向が我が町でもあるとしたら、今後どのように対応すべきと考えますか。2点目、教育の日実践交流の中でもスマホ、ゲーム使用については5つの宣言をして取り組んでいるが、これらの取組が目の健康に対して有益であると考えるが、いかがお考えですか。また、今後の方針について伺います。3点目、眼軸近視など成長期の目の健康に対する教育的配慮と学校生活における予防、指導に対して今後どのように対応するお考えですか。以上、3点についてお伺いいたします。
答弁 教育長 水野(教育長は2025年3月まで)
河内議員のご質問にお答えいたします。1点目の子どもの外遊び、スポーツ時間の減少と屋外での環境、紫外線の目への健康効果についてですが、子どもの外遊びやスポーツ時間に関しては生活スタイルの変化、子どもを取り巻く環境の変化に加え、スマホやゲーム機、さらには新型コロナウイルスの影響もあり、昔に比べ大きく減少しているものと捉えております。近年の子どもたちの体力低下や運動能力低下の要因につながっていると考えております。ご質問にありました紫外線が及ぼす目への健康効果という部分について、紫外線と健康についての対応は特別に行っておりませんが、外遊び、スポーツ時間の減少対応につきましては学校での体育的行事や運動への興味、関心を高める取組、遊びを通した体力づくりなど年間を通して計画的に実施していることから、今後も屋外での活動を推奨し、引き続き計画的に取り組んでいきたいと考えております。2点目のスマホ、ゲーム機使用のルール宣言の取組が目の健康に対して有益であることについてですが、この宣言につきましては各学校の生活リズム実態調査においてスマホ、ゲーム機を長時間使用している児童生徒が一定程度いる状況を踏まえて、児童会、生徒会、保護者等の意見に基づき小中一貫コミュニティ・スクール委員会で議論を重ね、平成28年11月5日に開催しました教育の日実践交流会において5項目の宣言をいたしました。この5項目の共通ルールを基に各家庭で親子で決めたルールづくりを進める中、親子の会話のきっかけづくりになり、確保できた時間を読書や家庭学習の時間とするなど生活リズムの改善につなげるとともに、本町で推進している早寝、早起き、朝御飯、挨拶、ノーテレビデー運動と併せて規則正しい生活習慣の確立を目指してまいります。現在においては、タブレットPCを含めてICT機器は子どもたちの生活には欠かせないものとなっている状況ですが、長時間の使用は目への負担もあることから、使用時間について家庭内で十分話し合って、有効に活用してほしいものと考えております。3点目の目の健康に対する教育的配慮と学校生活における予防、指導についてですが、近年はスマホ、ゲーム機の使用やICT環境整備に伴うタブレットPCの使用により視力低下の要因は増えているものと感じております。現在学校生活においてもタブレットPCを活用した授業時間が増えており、視力低下が心配されていることもあるかとは思いますが、学校では端末使用上のルールを定め、端末までの距離や姿勢、連続した使用時間の取決めなど児童生徒が健康に利用できるように配慮した中で活用しています。また、学校の保健教育の中でも複数回の視力検査を実施し、目の健康について指導するなど年間を通して計画的に実施していることから、今後につきましても学校における健康に対する取組を継続していきたいと考えております。以上、河内議員の答弁といたします。
質問 河内富喜
ご答弁ありがとうございます。私が今回このような質問に至った経緯でございますが、実は2021年の2月の21日ですか、「NHKスペシャル」という放送を見て、眼軸近視が成長期の過程で起こっているのだということを初めて知ったわけでございますけれども、その後2021年の8月11日、文春オンライン、新聞等でこのことについてまた確認をさせていただいたところでございます。その内容を見ますと、WHO、世界保健機関が近視を公衆衛生上の危機に指定したことについて報道がされておりました。特に強度近視については、将来失明する可能性についても言及しているわけであります。成長期の近視は、ほぼ眼軸近視であると言われております。眼軸近視とは、眼球は本来分かりやすく言えば卓球の球のように丸いわけですが、子どもの成長期に眼球が、適当かどうか分かりませんが、卵のように楕円形に変形していくということで、目の焦点が合わなくなるということでの眼軸近視という表現が使われているわけでございます。今までは単に近視ということでその原因、内容についてはあまり我々もよく分からなかったところがあったと思いますけれども、このような形でWHOからそういった取組が必要だよということで、我が国も文部省もようやくこのことについてここ数年取り組んでいるような形になっていると思っております。私が今回用いたデータについては2019年のデータでございますが、2021年のデータを見るとその数字はさらに悪くなっているということを考えると、このことはやはり今後も考えて、取り組んでいかなければならないのかなとより強く考えるところでもあります。答弁でもお答えしていただきましたが、紫外線については、直射日光については一般的にはデメリットも指摘されておりますが、成長期の子どもの眼軸近視については非常に効果があるというようなところが、特に隣国の台湾の子どもたちについてはこれらが非常に実証的なことで取り扱われて、その効果が出ているということも報道でありました。今後こういったことも踏まえながらこのようなことに取り組むことになっていくのかなと考えるところでございます。私が申し上げた1点目については、十分ご理解をいただいているのかなという考えでおります。次に、2点目についてですが、お答えいただきました。このことについては、浦幌町教育振興基本計画、基本目標2、確かな学力の施策項目5において生活リズムの改善が規定されています。教育の日実践交流の中でスマホ、ゲームの使用も含め、先ほどご答弁をいただいたように、生活リズムの改善に努めていることは大変評価しております。今後についてでございますが、今年は基本計画の最終年になると思いますが、5年度、今後これらの取組の継続が必要だと私は思いますが、どのように考えておりますか。
答弁 教育次長 佐藤(教育次長は2026年3月まで)
ただいまのご質問にお答えいたします。先ほど答弁いたしましたとおり、このスマホ、ゲーム機使用のルール宣言につきましては当時町内の子どもたちが例えば電話ですとかラインですとか、そういったものが夜中までかかってくるという実態を踏まえまして、やはり町内で一定のルールが必要だといろんな部分で議論になりまして、当時の児童会、生徒会、あるいは保護者でCS委員会で議論を重ねまして、この5つのルール宣言というふうに至っております。共通ルールが当時小学生は午後8時まで、中学生は午後9時までというふうな中での一項目を設けまして、これはあくまで共通ルールですので、これをベースにしながら各家庭で実態に合わせて親子でルールを決めてくださいと。決めたルールは親子で守ってくださいというようなことを続けている状況でございます。先ほどの話の中で第2期の教育振興基本計画の中にも生活リズムの確立ということで記載している部分がございます。今後につきましても第3期の計画に向けましてその辺の検証しまして、子どもたちの健康の維持のためにも生活リズムの改善といいますか、規則正しい生活はやはり目も含めまして子どもたちの健康に有益であると教育委員会も考えておりますので、継続してまいりたいと考えてございます。以上です。
質問 河内富喜
文部科学省のホームページを見させていただきました。いろいろ詳しく書いてあるのですが、私が特に注目したのは大臣と眼科医、専門家との懇談会のことが載っておりました。その中で専門医のほうから子どもたちが目の健康について自ら学び、実践するリテラシーを身につけることが重要であるとのご意見が載っておりました。やはり目に関する健康については、成長期の目のダメージは取り返しのつかないことになるわけで、眼軸近視になった人は人生において将来ハンデを持つことになります。今後専門医の講演なんかも考えてみてもいいのではないかと私は考えますが、その辺について伺いたいと思います。
答弁 教育次長 佐藤(教育次長は2026年3月まで)
ただいまのご質問でございますが、本町に眼科の専門医が不在ということございますので、浦幌町の学校医とも相談しながら今後につきましては進めてまいりたいと考えてございます。以上です。
質問 河内富喜
同じく文科省のホームページを読ませていただきましたが、今ホームページ読みますと、目の健康リーフレットというようなことで啓発漫画などを取り出すこともできるようになっております。ぜひ子どもたちのそういった教育にこういったパンフとか、また眼軸近視について広報紙等で周知していっていただきたいと思いますが、その点についてはいかがでしょうか。
答弁 教育次長 佐藤(教育次長は2026年3月まで)
ただいまのご質問でございますが、子どもたちの目の健康に関するいろんな良いものがございましたら、それについていろいろとこちらでも調べさせていただきながら活用できるものは活用して、町内の養護教諭も含めて検討してまいりたいと考えてございます。以上です。
質問 河内富喜
最後にしたいと思いますが、目の健康については教育的配慮がされている町に住む子どもとあまり配慮されていない町に住む子どもには将来どちらの町に住んでよかったと思うことについては論をまたないと思います。今後浦幌町の教育委員会の取組、先生たちの取組に期待して、質問を終わりたいと思います。
質問 河内富喜
いいです。