みんなの議会

浦幌町議会 平成25年第4回定例会 2013年12月8日

エックス精液について

2013年12月8日、浦幌町議会の一般質問で、河内富喜議員が「エックス精液について」質問し、町長 水澤、産業課長 大山、農業委員会事務局長 吉田が答弁しました。

質問者
河内富喜 議員
答弁者
町長 水澤、産業課長 大山、農業委員会事務局長 吉田

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 河内富喜

これより通告のとおり生乳の生産基盤拡大には搾乳農家の法人設立が不可欠であるということについて一般質問をさせていただきます。浦幌乳業は、平成24年20億円以上の設備投資を行い、本年より新製造棟の生産を開始している。将来的には、年間10万トン生産を目指し、業務用生クリーム等の増産に向け稼働しています。今後とも安定した乳量の確保が必要でありますが、生乳の町内供給率は平成21年度3万8,000トンから年々減少しており、平成24年度現在3万5,500トンと全体の約3分の1ほどの供給にとどまっています。搾乳の農家戸数も平成15年度84戸から平成25年度現在53戸と減少しており、また就労年齢も年々高齢化が進んでいるのが現状であります。1次産業、とりわけ酪農経営の振興は、町の産業発展には不可欠であり、雇用、税収等、町の振興に多大な影響を与えています。今後とも生乳の生産拡大と安定供給を図ることで、浦幌乳業の継続的発展を支える必要があると思います。今こそ生乳の生産拡大に向けた抜本的政策が必要であると考えますが、行政として今後どのような政策を進めていくのかお伺いをいたしたいと思います。また、今回の質問における法人設立とは、共同出資によるものを指していますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。1点目、平成24年度から導入の酪農生産基盤拡大緊急対策事業では、1頭購入につき初任牛10万円、経産牛5万円、自家保留牛2万円と購入へ補助を行っています。エックス精液については1,500円掛ける500本の補助を農協と同額で予算化しています。この事業については、現在1年半ほど経過していますが、3年間継続することで大幅な改善は期待できるとお考えですか。2点目、最近長年搾乳農家を続けてきた誰々さんがやめたいと言っているよとよく聞くことがあるわけですが、新規就農の現状と今後の推移について。また、高齢化に伴う生乳生産者の今後の推移など、現状を鑑み維持拡大についてどのような将来展望を持っているのかお聞きをしたいと思います。3点目、生乳の生産拡大の方法としては、個人としての拡大と法人設立による拡大が考えられますが、どちらも推進しなければならないわけであります。今後生産の継続的な安定供給を実現するには、法人設立による規模拡大など抜本的な対応が必須であると考えるが、どのように考えていますか。4点目、法人化による成功例としてランドハートがありますが、設立以降搾乳農業法人の必要性については指摘はされていましたが、いまだ設立に至っていないのが現状であります。課題克服には今後何が必要だとお考えですか。以上、4点についてお伺いをいたしたいと思います。

答弁 町長 水澤(町長は2023年3月まで)

河内議員の質問にお答えを申し上げます。生乳の生産基盤拡大の搾乳農家の法人設立についてでありますが、酪農を取り巻く環境は配合飼料価格などの高騰が続くなど経営環境の悪化に加え、高齢化や後継者不足による労働力の確保など非常に厳しいものがあり、搾乳農家戸数は全道的にも減少が続いている状況であり、本町においてもこの5年間で搾乳農家戸数は約21.4%、経産牛頭数は約8.4%減少しており、搾乳農家の皆さんの努力によって個体乳量の増量や経産牛の増頭が図られていますが、本年度においても11月までの生産量で比較しますと前年比約2.3%減と生乳生産の減少分をカバーできない状況にあります。このままの状況が続くと搾乳農家の高齢化がさらに進行し、搾乳農家の減少によって安定的な生乳の供給が困難になるということにとどまらず、本町の基幹産業である農業の衰退、ひいては本町地域経済に影響を及ぼすゆゆしき事態であると認識しているところであり、酪農生産基盤を維持確保するために、これまでの酪農振興対策事業に加え、平成24年度から緊急対策を実施してきたところであります。1点目の平成24年度から導入した対策事業により改善が期待できるかということについてですが、ただいま申し上げましたとおり搾乳農家が減少を続ける中、酪農生産基盤を維持確保するための緊急対策として、浦幌町農協と連携しながら平成24年度から3年間の予定で、基準日で比較した1年間の増頭数に対して補助する酪農生産基盤拡大緊急対策事業及びエックス精液(雌雄判別雌精液)購入に対し補助する優良後継牛確保緊急対策事業を実施しております。これらの事業に関しては、浦幌町農協も独自で助成しており、いずれの事業も当初計画を上回る実績となったことを踏まえると、事業効果はあったものと判断しているところであります。しかしながら、これら事業によって搾乳牛が増頭しても牛舎等設備の問題も発生することから、今後の実績や状況等も踏まえ事業期間の3年後を見据えた対策について、浦幌町農協とも連携を図りながら調査検討してまいりたいと考えております。2点目の新規就農の状況と搾乳農家の維持拡大についての将来展望についてですが、本町においては平成20年から6名が新規に就農し、うち3名が搾乳農家として就農しております。後継者不足による搾乳農家が減少する中においては、新規就農者の確保が重要と考えており、就農時の負担軽減のため浦幌町新規就農者誘致に関する特別措置条例に基づき、営農資金として3年間で300万円のほか農業施設にかかわる固定資産税などに奨励金を交付するなど支援を行っているところですが、新規就農の際には乳牛の購入、機械設備など多額の初期投資に加え、飼養管理技術や経営のノウハウも要求されるなど新規就農のハードルが高いという現実もあり、短期間で多数の新規就農者を確保することは非常に難しいですが、今後も浦幌町農協や農業改良普及センターなど関係機関と連携を図りながら新規就農者の確保に努めてまいりたいと考えております。3点目の法人化による規模拡大への対応についてですが、生乳生産を維持拡大するためには、個体乳量の増量や経産牛の増頭による規模拡大が不可欠であるものの設備投資や労働力確保など個人経営では限界があり、規模拡大のみならずコスト削減など経営の効率化も図られるという面において、法人化は一つの有効な手段であると認識しておりますが、浦幌町農協の第8次浦幌町農業振興5カ年計画書の策定の際、平成24年6月に行われました組合員を対象としたアンケート調査では、複数戸による法人化の要望が多かった反面、法人設立を志向している人が少数という結果が出ており、機運が高まらなければ法人化を実現することが難しい現状にあると考えております。4点目の法人設立における課題克服には何が必要と考えるかということについてですが、本町では平成15年に4戸の農家による農業法人が設立され、以来本町の酪農の中核的存在として多方面からご協力いただいているところであります。本町における酪農生産基盤の維持のためには法人設立は必要と考えており、浦幌町農業振興対策事業補助規則により農業生産法人設立の際の借り入れ資金の利子補給や固定資産税相当額の補助制度などを設けておりますが、3点目での答弁のとおり個人経営から組織経営に転換する際の諸事情によって、平成15年度以降法人設立は実現していない状況にありますが、幸い本町には法人化の先進事例がありますので、そういった方々にご協力をいただきながら、今後においても法人設立の動きがあった場合には、本町はもとより浦幌町農協や農業改良普及センターなど関係機関が一丸となって全面的に支援してまいりたいと考えております。一方、家族経営が中心で一年中休みがとれない中、搾乳をやめる一因として労働力不足があり、これらを解消するためには酪農ヘルパーの充実と自給飼料の収穫作業などの農作業支援事業(コントラクター事業)やTMRセンターによる混合飼料の供給など、各種作業の分散化による労働力の軽減も重要であり、法人化とあわせこれらの課題を多角的に解消する必要があると考えております。いずれにしましても、酪農生産基盤の維持確保、生乳の安定的な生産と供給は、言うまでもなく基幹産業である農業の振興と、それに関連する地域経済の発展につながるものであることから、農業関係団体のみならず、その他の産業関係団体とも連携を図りながら問題解決に向け努力してまいりたいと考えております。以上、河内議員への答弁といたします。

質問 河内富喜

いろいろご説明ありがとうございました。それでは、1点目からお聞きしたいと思います。24年度から酪農生産基盤拡大緊急事業ということで3年間予定をしているわけで、今実際にこの事業が稼働しているわけでありますけれども、これらのほかに農協の主体事業において、同じくエックス精液補助に1回1,500円で75万円、家畜共進会協議会負担金10万、家畜伝染病自衛防疫推進協議会負担金90万、乳牛検定組合補助金85万円、酪農ヘルパー事業組合補助金180万円などの振興策を予算化して農協も取り組んでいるということがわかりました。ご説明のように、この事業によって拡大まではできなかったけれども、維持はできることで効果があったということでの答弁だったと思います。しかし、行政側も認識していると思いますが、これはあくまでも対症療法にすぎないということだと思っております。この町の予算で3年間の毎年577万円、この酪農生産基盤拡大緊急対応事業ということで予算化しているわけですが、この事業については今後予算の拡大というようなことは考えていないのか、1点目お聞きします。また、2として、今後の継続性ということについてお聞きをしたいと思います。

答弁 産業課長 大山(産業課長は2015年3月まで)

ただいまご質問のあったことに対して説明させていただきます。まず、1点目の事業予算の拡大ということでございますが、それについては平成24年度から始まった事業でございまして、24、25、26年の3年間と当初スタートしてございます。そういうことでございますので、今後の状況を見ながらということで、3年間については同額でいきたいというふうに考えてございます。また、事業の継続、あわせてでございますが、今2年目でございますが、2年、3年の中で今現在も農協さんと対応について協議してございますが、状況を見ながらというふうに考えてございます。以上でございます。

質問 河内富喜

それでは、そのような状況を踏まえた中で進めていただきたいと思います。次に、1点目の3として、町の事業として模範牧場の施設設備には近年多額の投資をして、哺育から育成牛の預託など支援を行ってきておりますが、これは今こういった支援の中では相当有効な支援と私なりに捉えているわけですが、この支援事業に対する今後の充実というか、そういった物の考え方について、まずお聞きしたいと思います。

答弁 産業課長 大山(産業課長は2015年3月まで)

模範牧場につきましては、現在指定管理者制度で運営をさせていただいております。その中で、老朽化施設につきましては年次計画をもって整備をさせていただいてございます。今年度については、畜舎を整備させていただきました。来年度については、哺育舎を整備する予定でございます。その他機械等についても年次的に老朽化したものから整備をしていきたいというふうに考えてございます。以上です。

質問 河内富喜

4として、今と関連しますけれども、我が町の酪農政策の非常に重要な機能を担っているわけでありまして、酪農政策の浦幌町のビジョンを明確に指定管理者に示すこと。それと、それらの指定管理者としての希興としての役割、これらのことを常に意思疎通を図って進めることが大事ではないかなと思うわけですが、その辺についてどのようにお考えですか。

答弁 産業課長 大山(産業課長は2015年3月まで)

今現在、先ほども申しましたように模範牧場については指定管理を行ってございます。来年の4月から、先般ご議決をいただきましたが、5年間指定管理を継続させていただくという中で、いろいろ牧場と生産者の間の意思疎通がとれていなかった部分もあるというふうに聞いてございますので、今後第三者、町も入りまして生産者の方、あと指定管理の方というような形で定期的な意思のすり合わせをしていきたいというふうに考えてございますし、あくまで町の示す内容に基づいて運営をしていただくというのは基本でございますので、その辺を含めて、また常に打ち合わせをさせてもらいながら事業については進めていきたいと考えてございます。

質問 河内富喜

今ご説明をいただいたわけですが、いずれにせよ現状の推移を鑑み、利用者ニーズの確認を的確にしながら今後の政策を進めていただきたいと思います。次に、2点目について質問をさせていただきます。1として、まず生乳生産者の現在の平均年齢といいますか、今後の年齢推移、将来的な見通しというもののデータがありましたらお聞かせ願いたいと思います。

答弁 産業課長 大山(産業課長は2015年3月まで)

まず、酪農家戸数でございますが、平成25年2月1日現在55戸でございましたが、平成25年12月1日現在では51戸というふうになってございます。また、平均年齢ということでございますが、酪農家の方、搾乳農家でございますが、平均で51歳ということでございます。参考に申し上げますと、上浦幌地区で51.8歳、中浦幌、市街地区で49.4歳、厚内、直別地区で55歳、下浦幌地区で51歳というような状況になってございます。以上でございます。

質問 河内富喜

今ご説明をいただいたわけですけれども、後継者の問題など流動的要素も含みますので、雑駁な把握はできても正確な分析というところはなかなか流動的であると思っております。続きまして、2点目と3点目に関連しますので、重複するところがあると思いますが、新規就農について何点かお聞きしたいと思います。その1として、新規就農するとしても、先ほどの答弁の中でもありましたけれども、やはり自己資金が相当必要であることから、酪農への情熱だけではなかなか若者が参入するのが難しいところがあるのが現実だと思っております。また、高齢者の方々が、例えば施設の譲渡などの面で価格で折り合えないというようなこともあるように聞いております。こういった移譲できない要因をできるだけ何らかの形で補っていくというような視点で今後考えていかなければ、この問題はなかなか難しいのではないかなと考えております。ただいま新規就農者には就農時に100万円を3年間助成する制度がありますが、今後そういった状況を鑑みた中で新規就農者にもっと支援をするというような考え方は何か持っていますか。

答弁 産業課長 大山(産業課長は2015年3月まで)

新規就農者に対します、今ありましたけれども、営農資金の3年間で300万ということでございますが、それにつきましては第3期まちづくり計画がスタートしたときに新たに後継者対策が必要という中でスタートした事業でございますので、今の内容的にはそれを5カ年間というふうに考えてございます。ただ、いろんな部分で支援が必要なことは出てくるかと思いますけれども、それについてはまた農協さんなり関係機関と十分協議をしながら、いろんな部分で検討はしていきたいというふうに考えております。

質問 河内富喜

これは、大変難しい問題だと思っております。しかし、ぜひ今後この辺のことを農協さんも含めた形で何らかの支援がないかということ、できる支援を考えていただきたいと思うわけであります。引き続き、この今の質問と関連してくると思いますけれども、3点目についてご質問させていただきます。共同出資で搾乳農家法人を設立するに当たっては、私は新規就農者というのは貴重な人材として、まず若いということ、将来性があるということから、この人材を有益に有効に加えるようなシステムというものはできないものかなと考えているわけであります。そこで、1として農業法人に参入する方法として、例えば就労しながら出資金を長期のローンで返していくというようなことができれば、新規就農者が酪農に加わるときに、ある程度資金がなくてもそういったシステムがあれば何とかやっていく、新しい意欲のある方が参入できる可能性もあるのかなと私なりに考えております。その点について、まずお聞きをいたしたいと思います。また、酪農では浜頓別モデルというのが大変有名であります。今言ったこととはまた違った形で酪農の活性化を図っているわけですが、私はこの新規就農者へのこういった新しい支援システムを構築することによって、新しい浦幌モデルというような新しいモデルをやはりつくっていくのも大事なのかなと思っております。当然その場合は、公平性ということでは、法人だけではなく全ての新規就農者に活用できるようなシステムということで考えていただきたいなと思うわけですが、その辺の考え方についていかがでしょうか。

答弁 産業課長 大山(産業課長は2015年3月まで)

まず、法人に新規就農者を加えてはどうかということで、それはまず法人設立のときという解釈でいいますと、それぞれ当然法人をやろうとした方々が集まってやるわけでございますから、初めてやる方であっても問題はないというふうに考えてございます。その中でそういう相談があったときはいろいろ、どういうことができるのかということについては当然農協、関係機関含めて検討していきたいというふうに考えてございます。また、浦幌モデルというようなことでございますが、言われましたようにそれぞれのケースによっていろいろ違うというふうに考えてございます。1法人、今現在ありますけれども、あれが立ち上がるまで約3年近くいろいろ勉強会をしながら支援をしながらやってきてございます。ということを考えますと、そういう相談を受けたときには最大限の支援をしていきたいというふうに考えてございます。以上です。

質問 河内富喜

大変難しい問題でありますので、相当これについてはいろいろな検証なり考え方を整理していかなければなかなか難しい制度であると思いますが、ぜひ今後に向けて可能性のある限りこの辺の支援制度について考えていただきたいなと思います。それで、関連しますが、引き続き3点目、4点目について質問をさせていただきます。10年前にランドハートを立ち上げたときと今とでは環境が違うということがありますが、努力すれば必ず業績、所得、休日、全ての環境において改善することができるのだというような希望の持てるような、向上心の持てるような将来でなければ、なかなかこういったものは進んでいかないのではないかなと考えております。まずは、小規模、中規模経営者の搾乳農家の共同による法人設立が基本的な方法だと思いますけれども、ただしそれが無理であると判断した場合には、他の選択肢も考えるべきであると考えております。1点目として、先ほどの私の提案と重なりますが、耕作農業者から搾乳メンバーに加わることも可能性として考える。集落的共同だけでは無理である場合、異業種からの参入、現実的には地元JA、ほか企業参入も含め可能性として考えていく。3点目、先ほど述べたように、若手の新規就農者も加えて法人化ができるように検討していく。私は、以上3点についていかがなものかなということで考えているわけですけれども、それらの考え方についてご意見をお聞きしたいと思います。

答弁 産業課長 大山(産業課長は2015年3月まで)

まず、法人を立ち上げるときなりに耕種農家を加えてはどうかというようなお話がございました。それにつきましても、それぞれの考え方があろうかと思います。と申しますのは、耕種農家が入って不足する面積の飼料畑を確保するなり、いろんなそれぞれの考え方において設立時の考え方だというふうに考えてございます。ですから、行政なり農協さんも含めてですが、こうしなければだめだというものはないというふうに考えてございます。また、農協さん出資型の法人設立ということでございますが、先ほど町長のほうの答弁にもありましたように、組合員さん方の中で法人化を進めたらいいのではないかということですけれども、なかなか自分らではやる方がいないという中で、その報告の中でも農協さんとしても今後その辺を検討していきたいというお話は聞いてございます。その中で町としても農協さんのほうとお話ししているのは、やっぱり一番は場所、土地と人材、あと資金というようなお話をされてございました。その辺含めて、今後それらについてどのような形で対応していけるのかということについては、農協さんと継続的に協議をするということになってございます。また、若手、先ほど言った新規就農の方を法人に入れてはということでございますが、いろいろ方法はあろうかと思います。当初から入られる場合もあるでしょうし、研修をして将来的な経営の候補者という形で入られる場合もあると思います。それは、それぞれの場合においていろんなパターンがあるのかなというふうに考えてございます。以上でございます。

質問 河内富喜

今お答えいただいたわけですが、ここに十勝酪農法人会の会長さんの記事がありますが、この方は新得町で2001年から法人化で酪農家3戸で設立されているわけですが、現在畑作農家の方が1名、新規就農者の方が1名加わり5名で運営されているということだそうであります。今ご説明があったようにいろんな形が考えられるわけで、今後ぜひ参考にした中で今後の考え方も進めていただきたいなと考えております。3点目と4点目の質問としてお伺いいたしますが、浦幌乳業の生クリームの品質は大変すばらしく、大変強い競争力を持っているということで森永乳業の社長もコメントされているようであります。現在交渉中のTPPと関係してくると思うわけですが、やはり日本での競争力はもちろん、国際競争力がこれから求められるわけですが、情報では農林水産省では現在制度改正が検討されており、農業法人化の出資制限の緩和、役員の過半数が原則150日以上農業に従事しなければならないなどの要件の緩和、農地の売買、賃貸借の規制を緩和する等の検討がなされているということであります。また、規制緩和に向けて農振法、農業委員会のあり方も検討されているようでございます。ぜひ、今後搾乳農家の設立については、こういった時代の流れを見据えた中で積極的な政策プランを考えていただきたいと思っております。今私が申し上げたことについて、どのようなお考えをお持ちですか。

答弁 農業委員会事務局長 吉田(農業委員会事務局長は2015年3月まで)

今のご質問にお答えをしたいと思います。農地にかかわるご質問も一部入っていたというふうに思いますので、私のほうからご答弁をさせていただきたいと思います。議員ご質問のとおり、平成21年の農地法改正によりまして、一般法人、農業法人も賃貸のみでありますが、賃貸のみで農地を借りて農業を行うことができました。現在浦幌町でも平成21年度の農地法改正以降、現在2件の農業法人が営農されているところであります。ご承知のとおり、農業生産法人は農地法で規定されている要件を満たした法人が農業生産法人と言われているわけでありますけれども、農業生産法人は従来から売買、自分で土地を所有したり、あるいは賃貸することができました。しかしながら、規制改革によりまして、前段申し上げたとおり平成21年度より一般法人も、賃貸のみでありますが、条件つきで農地を借りて営農することができました。ご案内のとおり、農業生産法人は農業のこういった状況を改善する一つの極めて有効な手段だというふうに認識しておりますが、今答弁があったとおりいろいろな課題を克服しなければいけないということだというふうに思っております。1つには、法人化することによりまして、経営管理能力の向上あるいは機械、施設の合理化、規模の拡大あるいは複合化、あるいは新規事業の展開が可能となるというふうに思っておりますが、そのほかにも税制上のメリットがあるというふうに認識しておりますが、そのためにはいろんな課題が浦幌町の中にはあるのだというふうに思っております。そのために、法人化の設立は極めて有効な手段だと思いますので、そういった明確なビジョンを持った個々人の集団化ということが有効だというふうに思いますので、今後とも農業委員会といたしましても法人化の支援ということは事業の大きな業務の中に入っておりますので、支援をしていきたいというふうに思っております。

答弁 産業課長 大山(産業課長は2015年3月まで)

積極的な町の考え方、プランをということでございますが、先ほども申しましたように、今現在農協さんともいろいろ相談をさせていただいております。また、それぞれ農業団体の方々が畑作における先進事例、工事の先進事例、酪農の先進事例なりも調査されていると聞いてございますので、農協と話しているのは農協の今の5カ年計画の中で何とか前へ進めないかということで検討してございますので、その辺を十分に詰めていきたいというふうに考えてございます。以上です。

質問 河内富喜

ありがとうございます。期待しておりますので、ぜひ積極的に推進していただきたいと思います。4点目についてお聞きしたいと思います。2011年に作成された十勝農産業生産ビジョンによりますと、十勝の2016年までの農業生産の中において1,405億円耕作部門、畜産部門1,502億円と30%増を畜産部門で見込んでおります。耕作部門においては3%増であります。これは、耕作部門というのは品種改良によっての増産はあっても、飛躍的に残念ながらそういった生産高をふやすということは難しい状況に今あるというところであります。しかし、畜産、こういった生乳については30%を見込んでいるということでありますから、やり方によっては大きく飛躍する可能性を秘めているということで、ぜひこのことを念頭に置きながら今後の農業振興について対応していただきたい。しかし、従来の農業耕作部門に力を入れなくてもいいということではございませんので、ぜひこれらのことも踏まえた中で進めていただきたいなと考えております。また、搾乳農家4戸で始めた農業生産法人ランドハートの成功についてですが、総額7億円の事業費のうち国の支援2億円、町の支援として借入金の利息の2分の1を5年間補助、農地賃貸料160町歩の2分の1、これについても5年間助成、固定資産税に対する2分の1の5年間助成補助、模範牧場での哺育から育成の受託体制の整備、農業委員会と連携した農地のあっせん、JAを中心とした農作業受託組織の整備などがありました。現在では、1,100頭の牛を所有する規模に拡大して、搾り牛が600頭以上、年間7,000トン以上の生乳を生産しているとのことであります。また、先ほど浜頓別モデルということでお話がありましたが、酪農生産規模拡大で10年間で12件の農業生産法人を浜頓別町では実現しております。平成19年にはTMR、先ほど説明がありました。飼料部門の分離、法人化を行っております。将来的な効率性を考えるならば、このようなTMRの法人化というようなことも将来的には考えていかなければならない。このことによって、法人化の初期投資が削減できる。また、その他の酪農家においても非常に効率的な運営ができるということがあると思います。これらの点について確認をさせていただきたいと思います。

答弁 産業課長 大山(産業課長は2015年3月まで)

まず、最初にありました今後のビジョンの中で、極端な言い方をすれば浦幌で乳量をどうしていくのだということだろうと思いますけれども、それにつきましては今現在いろいろな町単の対策を実施してございますが、その状況を見ながら今後とも対応してまいりたいというふうに考えてございます。また、先ほどTMRセンター含めての関係でございますが、それについても農協さんが取りまとめたアンケートの中では、希望があるが、なかなか使う方がいないという。ただ、条件が整えばあるというようなお話を聞いてございますし、関係団体のほうで視察に行ったりというふうにも聞いてございます。その辺を含めて、今後とも内容的な部分については検討していきたい、協議をしていきたい。それは、法人の設立に向けてもそうでございますが、そういうことでございますので、ご理解願います。

質問 河内富喜

時間がありませんので、残された時間はしょってお聞きしたいと思います。町長は、第3期まちづくり計画の中で行政経営を行っていくのだということをはっきり述べております。それは、私はある意味めり張りのある政策をきちっとやっていくのだよという考え方だと思っております。20年間続いた第三セクターの浦幌乳業の発展的に森永乳業に持ち株を譲渡して相当な譲渡益が生まれているわけですが、それを使えという意味ではございませんけれども、私はやはりそういったこともある一面意識した中で今後の政策というものを考えていってもらいたいと思っております。先ほどからの説明の中で、いずれにせよ共同出資による搾乳農家の法人設立の必要性については十分ご理解をいただいているし、やる気があると思っております。しかし、答弁の中で今後において法人設立の動きがあった場合は、本町はもとより浦幌町農協や農業改善センターなど関係機関が一丸となって全面的に支援してまいりますというような答弁でございます。私は、もっと積極的にこの辺の設立については考えて実行していってもらいたい。最後に町長に考え方についてお聞きしたいと思います。

答弁 町長 水澤(町長は2023年3月まで)

河内議員の酪農経営に対する考え方といいますか、今後の方針といいますか、今後のビジョンというような、大枠はそういう質問だろうというふうに思います。まさに浦幌町の基幹産業は農業でありまして、その農業の中でも畑作と酪農が今半々の割合を占めているということであれば、まさに酪農経営というのは浦幌町にとって大変貴重な、また基盤産業の大きなものであるというふうな認識は当然しているところであります。その中で、どうしても酪農家の皆さんの高齢化、また後継者不足も含めて離農が最近多くなっているということも事実でありまして、これについては本当に将来を見据えた酪農経営に対する町としての方針もしっかりしなければならないなということは十分承知をしているところであります。また、先ほどから出ています農業法人の設立ということにつきましてもいろいろご指摘がありました。私も酪農法人の設立ということについては、酪農経営においては大変必要だというふうに思っておりまして、特に農業団体の青年の若い人たちとの会合では常にその話をさせていただいてきました。ただ、浦幌農協の5カ年計画の中にもありますとおり、なかなかそれが進んでいかないという状況もあります。ただ、JAとしても、今JAを主体とした方法についても今後検討していくという5カ年計画の中にありますので、私どもとしては酪農経営に対する対処方法だけではなく、根本的な部分も含めて法人経営についてそういう方向、そういう人たちが出てくれば、ぜひ支援をしていきたいというふうに思っていますし、ただ法人が格式的な方策、支援事業をつくっても、なかなかそのニーズに合わないということがあるのだろうと思います。酪農経営を法人化したいという人たちがあれば、その人たちの希望に沿いながら事業を構築していく、そういう補助事業をつくっていくということが大変必要だろうというふうに思っておりまして、ぜひそういう人たちが出てくる機運が盛り上がっていただきたいなというふうに思っているところであります。ただこれを、では浦幌町が単独でその法人をつくっていくのかということになれば、当然ご理解いただけると思いますけれども、そのようなことにはならないというわけでありますので、ここは農業法人といいますか、浦幌町農協ともいろんな検討、そして相談させていただきながら、その方向に向かっていくように進めてこれからもいきたいなというふうに思っているところであります。24年から本当に緊急対策として制度を3つつくらせていただきました。この制度も今うまく活用していただいておりますけれども、新規就農というのはなかなか難しい状況にあるということも事実でありまして、ただその新規就農に対する支援立てについても、これから十分検討を重ねながら、今ある制度もうまく活用してもらうように詰めてもらいたいなというふうに思っているところであります。いずれにしましても、法人を設立する方法としては、いろんな切り口があるだろうというふうに思いますけれども、ぜひその法人が設立できるような環境づくりをこれからも町としては進めてまいりたいというふうに考えているところであります。

質問 河内富喜

終わります。

出典:浦幌町議会 平成25年第4回定例会 2013年12月8日 議事録 PDF(3ページ) 間違いを知らせる