浦幌町議会 平成18年第4回定例会 2006年12月10日
浦幌商工事業協同組合に対する一時貸付金の未償還問題について
2006年12月10日、浦幌町議会の一般質問で、島田辰彦議員が「浦幌商工事業協同組合に対する一時貸付金の未償還問題について」質問し、町長 八木が答弁しました。
- 質問者
- 島田辰彦 議員
- 答弁者
- 町長 八木
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 島田辰彦
今定例会におきまして、私は、浦幌商工事業協同組合に対する一時貸付金の未償還問題について、町長にお尋ねいたします。去る、11 月 6 日の新聞報道では、浦幌商工事業協同組合(以下、組合と述べさせていただきます。)が施設の老朽化や採算性の理由から今年度限りで事業から撤退すると、そして、町の貸付金 4,400 万円の返済については、不能と報じております。これに対して、町は全額の返還を求めるとしております。このことは、10 月 17 日の臨時会での町長の行政報告でも述べられておりますが、組合と町、双方の言い分に大きな食い違いがあり、今のところ、打開の道が見つかっていないのが現実であります。ここで問題は、組合は町から借り入れした一時貸付金 4,400 万円を返還する意思も、そして認識が無いにもかかわらず、町が数年にわたって毎年予算化をして貸付を繰り返してきたことに今の事態を招いた重大な問題があると指摘しなければなりません。そこで、町長にお尋ねいたしますけれども、第一には、報道で言われている焦点は、貸付金 4,400 万円をめぐる組合と町の対応のずれが焦点となっていますが、町長は、このことの重大性についてどのように認識されているのか、伺います。二つ目には、一つ目とも関連しますけれども、貸付金の 4,400 万円に対する認識や事業そのものの認識の違いに、双方の受けとめ方にずれがある中で、これまで漫然と繰り返してきたことは、考えられません。この事実関係について質問いたします。第三には、この問題の根底には、貸付金のあり方が問われているのではありませんか。貸付金とは、何らかの目的のために公共的役割を果たすべく一時的に公金を公共的団体に貸し付けするもので、投資や出資金とは違います。単年度で処理するものではありませんか。制度上適切に扱われてきたのかどうか、質問いたします。第四に、この問題の整理方について、10 月 17 日の行政報告で正式な文書による協議などと述べておりますけれども、組合関係者と町民に今後どのような対応と説明をされる考えか、質問いたします。
答弁 町長 八木(町長は2007年3月まで)
島田議員のご質問にお答えいたします。商工事業協同組合に対する一時貸付金の未償還問題についてでありますが、1 点目の事の重大さの認識については、第 4 回町議会臨時会で、事業運営の中止についての報告をさせていただいたところであります。町からの借入金 4,400 万円の返済計画等について、具体的に文書をもって返答いただくよう要請したところであり、町としては、返還されるべきものと判断しており、町民の大切な財産より支出したものでありますので、重要な案件として受けとめ、早急に商工事業協同組合と協議を進めていく所存であります。2 点目の貸付金の返還に対する考え方についてでありますが、町としては、一貫して議会等でも答弁しているように、今までの赤字分については、組合が解消に努力してもらうことであり、責任を持っていただくことと考えており、債務の免除という考えはなく、企業としての努力を求めたいという考え方に変わりはありません。3 点目の一時貸付金のあり方についてですが、この貸付金は、高齢者生産活動センター業務委託契約に基づき、組合の委託事業の遂行に伴う運用資金として、毎年度、貸し付けているものであります。契約書は、町長と商工事業協同組合の理事長以下、全役員との契約となっており、双方、納得の上での契約となっております。4 点目の町民の皆様への説明についてでありますが、商工事業協同組合は、昭和 57 年から町の林産振興及び高齢者の雇用拡大、地域の活性化等に多大な貢献をいただいたところですが、貸付金 4,400 万円は、町民の貴重な財産より支出したものであり、町民の関心も大変高いこともあって、基本的には全額返還していただくべく、話し合いを続け、町民が納得いく結論が出せるよう努力して参る所存であります。以上、島田議員の答弁といたします。
質問 島田辰彦
ただいまの答弁は、私の質問に対してまともな答弁になっていない点が何点かあります。2 点目に、私がお聞きしたのは、報道の中身とのかかわりですが、組合と町の言い分が違うということを言いました。それで、そのことについては、まず触れられていないのですが、町は貸付金だから全額返してもらうのだと、これは最初から最後まで貫かれているのですけれども、私、この問題を考える時に、やはり今日までの事業の経過、すなわち振興公社から始まった雇用対策、あるいは高齢者対策として始まった事業、これは町の事業ですよね。そして、いわゆる高齢者センターになって、町が言う貸付という形で平成 13 年度から取り交わした、いわば契約を更新した時期かと思うのですが、それら経過を踏まえた時にですね、やはり組合側のこの事業に対する受けとめ方、そして、これに対する町の支援と言いますか、新聞報道等では、例えば前年度の赤字分を次年度の予算に積み上げて、そして転がしてきたと。これは委託事業であるからには、こういう方法を取らざるを得ないのかもしれませんが、その 13 年度に入ってからですけれども、契約更新でいわゆるそれまでの町が出資と言われる赤字補填分をもですね、出資金に上乗せして、全額を返してもらうと、こういうことは、私は法的には通らないのではないかと。なぜかと言いますと、先ほども言いましたけれども、出資金というのは、単年度で締めるわけですよね。だから、4 月 1 日に契約すれば、次の年の 3 月 31 日に返済しなければならない。ところが、町のとってきた対応は、実際は返済されていないわけですよね。にもかかわらず、書類上だけで契約の手続きを漫然とやってきたのではないかなと。こうした手続きのやり方が私は非常に今日の 4,400 万という金額だけの問題ではありませんが、問題を複雑にして、組合の理解を得られない、そういう状況になったのではないかと、その辺の町の認識について再度伺います。3 点目の問いに対して、町長の答弁は、組合と納得の上で契約をしたんだと、これにもちょっと無理があるのですが、13 年度事業が始まって、4 月 1 日以降ですね。その後に、いわゆる一部契約の中身をかえて、更新手続きをとる。実質、組合の事業としては、新年度スタートしているわけですから、そんな時に一部更新は、本来おかしい話でありますし、そのことが新年度前にそうした話が組合ともきっちりと話し合っていれば、こうした今日の食い違いは生まれなかったのではないか、そのように新聞報道からみても、読み取れるわけですけれども、その 2 点について伺います。
答弁 町長 八木(町長は2007年3月まで)
私どもは、新聞報道が原点となって話しているべきことではないというふうに考えております。私どもが話しするのは、商工事業協同組合と話し合ってきたことが前提として話し合っていくべきものというふうに考えておりますので、認識について一つ判断をしておきたいと思います。今までの内容等については、私どもも十分精査いたしております。平成 12 年 11 月の産業建設常任委員会の正式な記録がございます。この平成 11 年、13 年に移行しておりますから、その前の段階でありますけれども、この記録の中には④としてでありますけれども、高齢者生産活動センターの管理運営についての④の町長の考え方として、組合に対し、運転資金の貸付はしても赤字補填をする考えは持っていない、ということがこの時点で明確に示されております。その他にもまだ判断している部分があるわけですけれども、それから 13 年 2 月の商工事業協同組合役員との協議報告というものがございます。この中においても、貸付金ということが明確に出ているわけであります。私どもは、貸付金という形が出ている以上、返済していただくべきものというふうにとらえ、今までもそのことを繰り返しお話してきている内容でございます。私どもが引き継いだ段階では、浦幌町の債権として私が引き継いでおりますので、そういう立場でお話をしていくことになろうかと思いますので、ご理解をお願いしたいと思います。
答弁 町長 八木(町長は2007年3月まで)
1 点目の貸付金の関係でありますけど、ご指摘のように福祉貸付金、この一時貸付金について、そのような形で毎年度継続して貸付しております。本来的には、返済してもらう、そしてまた貸付するという状況になるのでしょうけど、経営改善が見られるまでという思いもあったのだろうと思います。そういう形で、貸付を継続してきたということは事実でございます。しかしながら、これはそういうふうに貸付してきたから、返済をしてもらわなくていいという認識はなく、いずれ返済されるものという形の中で経営が改善されていくまでという思いを持っていたというふうに考えております。それから 13 年度から経営委託の関係でありますけれども、これについても 13 年度から会計のやり方を見直すということは、既に 11 年度の 12 月 4 日の中でも③として、これまでの委託のあり方を見直す時期がきていると判断する。平成 13 年度から町の会計を通すやり方を見直す考えで、商工事業協同組合に 3 月までに方針を出し、協議を進める考えが出されているということで、平成 11 年 12 月の関係でありますけれども、そのように報告されております。私どもは、それにのっとって 13 年度から行われるものについて、十分商工事業協同組合と協議がなされ、そして、適切な時期をみて移行されたものと、このように判断いたしております。
質問 島田辰彦
この問題は、三代の町長にわたって引きずってきたと言いますか、ずっと問題となって、いずれの場面でもこのことについては、議会等でも問題になってきていたわけでありますけれども、今、町長は、契約についても協議をしてきている経過があると。であれば、双方の意見が食い違うということは、本来あり得ないと思うのです。ですから、この問題を解決する上では、やはり町と組合の受けとめ方を一致させない限りは、解決し得ないというふうに思うのですね。それと町の対応が全く非が無かったのか、先ほど、私が指摘した、この貸付金についてもですね、本来、貸し手と借り手側が合意して、合意ということは、年度初めに借りて、年度内に返すと。これが本来の貸付金の性格ですよね。町長は、そういう中で継続と言われたのだが、もちろん返した後、また 4 月 1 日に借りる、そういう契約の仕方ありますよ。だけど同じ額を書類上だけで、今日まで引きずってきた、そこは行政の方の事務手続きの間違いですよ。そのことからすればですね、全額何が何でも返してもらうのだという姿勢ではなく、やはりこの 4,400 万を生んだ経過を率直に議論しながら、組合との協議をしながら解決の方向に努力されるべきではないかなと、そのように私は思うのですが、最後に、町長の誠意ある答弁を求めて質問を終わります。
答弁 町長 八木(町長は2007年3月まで)
この商工事業協同組合の貸付金の問題は、私どもも非常に苦慮しながら対応している問題であります。私どもも行政としてきちっとした然るべき機関とも相談しながら、これをどのように扱っていったらいいのか、内々で協議をしながら進めているところであります。現在のところ、私どもにそういう貸付金の継続の関係でご指摘はありましたけれども、私どもの書類上の中では、特に問題になる点はないというふうに私どもはとらえております。そうすると、町民の貴重な財産でありますから、これについては、私たちの立場としては、返済を求めていくというのが、これは正しい方法ではないかなと思っております。その中で、話し合いを続けている状況にあります。一方的に今こうですよ、一方的に突き放した考え方で対応しているのではなくて、常に来ていただきながら話し合いをしながら続けているところであります。しかし、商工事業協同組合からは一方的な通知文というのがきておりますので、それについては、受けることはできないということを申し上げているところでございます。これがどのような形で判断されるのかというのは、簡単に相対で決めていって、町民が納得できる結論を出せるか、出せないかというのは、非常に難しい問題だろうなというふうに考えております。町民が納得できる結論を出すには、何らかの機関で判断していただく必要もあるのかなということも含めながら、検討させていただいておりますのでご理解をお願いいたします。
質問 島田辰彦
質問は、これで終わるのですけれども、まだまだ内容について不明確な部分がございます。それと、あくまでも 4,400 万の返還を求めるということにつきましても、先ほど町長は、然るべき機関と今、協議しているのだと、これらも何を意味するのかわからないのですが、あなた方は権力を持っているわけですよね。しかも、事務手続き上問題がないのはわかります。ただ、実際お金がそこで動いているのかと言ったら、全然動いていないのですよね。そういう貸付制度というのは、あるのかどうか。そうした問題もあるものですから、然るべき時期にまたこの問題については、正していきたい。このように述べて質問を終わります。