浦幌町議会 平成18年第3回定例会 2006年9月8日
浦幌高校存置と上浦幌地域の通学確保について
2006年9月8日、浦幌町議会の一般質問で、河内富喜議員が「浦幌高校存置と上浦幌地域の通学確保について」質問し、町長 八木、教育次長 後藤が答弁しました。
- 質問者
- 河内富喜 議員
- 答弁者
- 町長 八木、教育次長 後藤
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 河内富喜
私は、浦幌高校存置と上浦幌地域の通学確保について、一般質問をさせていただきたいと思います。本年度示された道教委の指針素案では 1 学年 3 学級以下の高校は 2008 年度以降、統廃合やキャンパス化の対象校とされ、現在 1 学年 1 学級である浦幌高校の存置が大変厳しい状況におかれています。これは新聞報道その他で町民の皆様方も随分と知っていることだと思います。町内から交通機関で 1 時間以内に通学できない通学困難地域を抱えていることもあり、町の国・道関係機関等存置運動期成会と浦幌高等学校振興会は、5 月に道教委に浦幌高校の存置を求める要望書を提出し、地元道議への存置要請もしてきたところでありますが、いまだに原則以外の明確な基準を示されておりません。しかし、今秋以降高校再編の形が徐々に示されてくるものと考えます。これからが浦幌高校存置活動の正念場であると言えます。行政を含め地域一丸となった取り組みが求められているのではないでしょうか。そこでお聞きしたいと思いますが、1 点目、今後重要な要素とされているのは、地元中学生の卒業予定者数の推計と地元出身者の入学比率が 50%以上占めることであります。これらの条件がクリアできない場合は、存置は非常に無理であると考えますがいかがでしょうか。2 点目、2007 年までは通学困難地域を抱えていることから 1 学級 10 人未満の状態が 2年間続かない限り再編の対象にならなかったわけでございますが、今回の再編においては、学生数の存置条件は維持できるのかどうか、その点についてお伺いしたいと思います。3 点目、今後地域で取り組める運動として署名活動や、近隣・地元中学生への浦幌高校のアピールが計画されているようでありますが、行政が支援できるものとして上浦幌地域学生の通学確保があると思います。このことについてどのように考えているか、以上 3 点についてお伺いをしたいと思います。
答弁 町長 八木(町長は2007年3月まで)
河内議員のご質問にお答えします。浦幌高校存置と上浦幌地域の通学確保についてでありますが、北海道教育委員会が本年8 月 1 日に公表した「新たな高校教育に関する指針」の概要については、去る 8 月 18 日開会の第 3 回町議会臨時会で教育委員長から行政報告されたところです。この指針は、本年 6 月に発表された新たな「高校教育に関する指針」(案)をもとに全道で開催された意見を聞く会を経て策定されたもので、平成 20 年度から実施されることになっております。この指針策定の背景には、高校進学率向上の中、生徒の能力、適正、興味、関心、進学希望などが年々多様化するのに対し、全道の中学校卒業者数は、昭和 62 年の 90,257 人をピークに平成 12 年 67,180 人、平成 15 年 59,783 人、平成 19 年には 53,600 人と激減することにあります。そこで、1 点目の地元中学校卒業予定者数の推計と地元出身者の入学比率が 50%以上占めるという存置の条件についてでありますが、まず、本町中学校の本年度以降の卒業予定者は、平成 18 年度 64 人、平成 19 年度 58 人、平成 20 年度 51 人、平成 21 年度 50 人、平成 22 年度 46 人、平成 23 年度 49 人、平成 24 年度 44 人であります。この数字は、上浦幌中学校と浦幌中学校の卒業予定者数を合計した数字ですが、浦幌中学校だけを見ると、平成 18 年度 47 人、平成 19 年度 47 人、平成 20 年度 44 人、平成 21 年度 42 人、平成 22年度 37 人、平成 23 年度 40 人、平成 24 年度 35 人となります。次に、地元出身者の入学比率が 50%以上占めるという存置の条件に関してですが、この条件は、指針で示されているものではなく、道議会文教委員会の質疑の中で地域キャンパス校の設置基準として明らかにされたもので、「近隣校への通学時間が、公共交通機関を利用しておおむね 1 時間以上かかり、普通科高校で地元の中学卒業生の半数以上が進学する場合を一つの基準として検討していく考えである」と答弁しているものです。浦幌から近隣校への公共交通機関を利用した通学時間は、池田高校総合学科へは列車で32 分と 1.9 キロメートルの徒歩時間、幕別高校普通科へは列車 1 時間 04 分と 1 キロメートルの徒歩時間、帯広柏葉高校普通科へは列車 1 時間 21 分とバス 8 分の 1 時間 29 分であり、道教委の示した基準では、池田高校総合学科だけが 1 時間以内の通学時間ということになります。また、地元中学校からの入学比率が 50%以上という点に関してですが、過去 5 年間の地元中学校から浦幌高校への入学率は、平成 13 年度 21.7%、平成 14 年度 24.1%、平成 15年度 23.4%、平成 16 年度 15.7%、平成 17 年度 31.8%で、いずれも 50%に達していないのが実情です。道教委の示している 50%というガイドラインが、どの年度の数字を採用するのか、あるいは数年間の平均値を採用するのかなど、細かな考え方は明らかにされておりませんが、いずれにしても極めて厳しい数字であることは明らかであります。2 点目の通学困難地域の特例維持の関係についてでありますが、指針では、第 1 学年 2学級以下の高校のうち「地理的状況等から再編が困難であり、かつ、地元からの進学率が高い場合は地域キャンパス校化を図ります」とあり、続けて「第 1 学年 1 学級の地域キャンパス校については、5 月 1 日現在の第 1 学年の在籍者が 20 人未満となり、その後も生徒数の増が見込まれない場合は、再編整備を進めます」としています。ここには、平成 12 年 6 月に策定された「公立高等学校配置の基本指針と見通し」にあった「近隣の高等学校への通学が不可能又は極めて困難な場合、1 間口校については、原則として存続を図ることとするが、5 月 1 日現在の第 1 学年の在籍者が 2 年連続 10 人未満となり、その後も生徒数の増加が見込まれない場合は、統廃合の検討を行う」旨の記述はなく、指針の中では離島のみにこの規定が適用されているところから、10 人未満、2 年間という条件は継続されないものと思われます。3 点目の上浦幌地域からの浦幌高校への通学手段確保の問題についてでありますが、これについては、平成 16 年第 4 回町議会定例会で河内議員から一般質問をいただき、「上浦幌地域から浦幌高校へ入学ということであれば、何らかの対策により、振興会を通じて通学の足の確保を図りたい」と答弁したところです。上浦幌地域から浦幌高校へ進学してくださることは、おそらく浦幌高校創立時からの願望であったと思われます。上浦幌地域が本別町と地理的に隣接しており、様々な点で密接な関係を持ってきたことはこれまでの推移を見れば明らかであります。しかし、町内に所在する高校を維持存続するという今日的課題から考えますと、一人でも多くの町民が浦幌高校進学を選択され、勉学に励まれることは、一般町民にとっても大きな希望であります。そうした観点からしますと、上浦幌地域から浦幌高校へ進学される方がいた場合、何らかの方策をとることは今日的課題と言うことができます。したがって、中学生の進路動向を把握しながら、関係者やご本人の希望をお聞きし、どんな対応が可能なのか、具体策を検討することが必要と考えております。また、いずれの方策を講じるにいたしましても、本年度の上浦幌地域の受験者が浦幌高校を選択肢の一つとして検討され、進学先として選択くださることを強く希望しているところでもありますので、関係者のご協力をお願い申し上げます。以上、河内議員の答弁といたします。
質問 河内富喜
3 点目の上浦幌の通学確保につきましては、ご指摘のとおり 16 年第 4 回定例議会において、前向きなご答弁をいただいたところで、今後もこの考え方を継続して協力したいということでのお約束をいただいたわけですから、大変厳しいとは思いますけれども、今後関係者の努力のもとで一人でも実の上がるような形でこのことが実現することをですね、心から私も期待しています。1 点目についてお聞きした中で、地元からの入学比率が 50%以上、これも現在の状況を継続するということは、なかなか難しいという前提で地域キャンパス化の中での条件ということでも大変厳しい条件が、この 50%以上を占めるということであるわけですけれども、この数字を見ますと、平成 13 年度からの数字を 17 年度までお示しいただいたわけですけれども、一応、昨年は 31.8%と、まだまだ 50%には厳しい状況でございますけれども、上向きにはなってきているということで、今後振興会を始め学校関係者の努力の中で、何とか 50%をクリアできるような形へ我々含め、努力していかなければならないなと考えております。それと、10 人未満 2 年間という条件は、離島のみに適用されるためにおそらく今後の学生数の確保ということで言えば、大変厳しい 20 人を切らないという形での条件がやはりクリアできなければ、存置は難しいのかなという考えであります。1 点、ご確認いたしたいと思いますけれども、素案を見ますと、今回から前年に公表している高校の配置計画は、実施の 3 年前に公表する仕組みに改めるということが示されておりますけれども、例えば、浦幌高校の場合、これらの適用の絡みということで考えた場合、どういうような判断ができるのか、その辺についてお伺いしたいと思います。現在、管内ではこの再編の対象校が浦幌含めて 7 校あります。対象町村では、大変な危機意識を持って、これらのことについて地域衰退になり兼ねない、教育が後退するということで、存置活動が活発化しているわけでありますが、特に浦幌高校の場合は、この 7 校の中でも一番厳しい条件であると、存置については、誰もが認識されていると思います。そんなことで、例えば、今後ですね、キャンパス校になるということが唯一の道のようなわけですが、他の町村ではいろいろその辺について生き残りを模索しているというところもあります。例えば、ここに道教委の十勝支庁での意見を聞く会の中で、農業高校と連携型中高一貫教育に取り組む学校については、基本的には現状維持であるというようなことも示されておりますし、何かトップだとか、そういった特別な専門性を求めるような、作ることで、今後、学校として生き残れる可能性というのは、見出せないものかどうか、その辺も含めて 2 点お聞きしたいと思います。
答弁 教育次長 後藤(教育次長は2008年3月まで)
まず前段の方の話ですけれども、今回の新たな高校教育に関する指針というのは、平成 20 年度から適用されるものでございます。3 年云々というのはですね、平成 12 年度に策定されました公立高等学校配置の基本指針の中で、毎年度その高校の募集定数ですとか、学級数が決まるのですが、その学級数を決めるのが 3 年前ということでございまして、今回出されました高校教育に関する指針と直接的に関連するものではありません。それから 2 点目の今回の高校教育に関する指針の中で、農業高校と中高一貫教育については、除外すると、適用外ということで、基本的には現状維持という方針が出されました。農業高校については、農業振興という政策的なことがあるのだろうと思います。それから中高一貫教育は、現在、十勝管内では鹿追町と広尾町が中高一貫の教育をしております。この中高一貫教育、校として認められるための条件として、これも地元の中学校から高校へ 50%以上が進学するという条件がございますので、浦幌高校については該当しないということになります。
質問 河内富喜
今、ご説明のあった中ではなかなか活路が見出せないのかなというような答弁なのですけれども、いずれにせよ、浦幌高校は特に大変厳しい状況にあるということであります。しかし、可能性がある限りですね、今後、地域一丸となった取り組みを是非ですね、行政にも求めたいと思います。そのことを最後に、確認させていただきたいと思います。
答弁 町長 八木(町長は2007年3月まで)
私の方からお答えさせていただきたいと思います。御存じのように、春先に十勝支庁の教育局、北海道の教育庁ということで、この浦幌高校の存続について要請をさせていただいているところであります。また、それとは別に出札のおり教育庁へよりまして、存続の方法というものを探りながら、いろいろな意見を聞き、意見の交換をしてきたところでございますけれども、現状は非常に厳しい状況にあるという認識をしております。9 月 4 日に浦幌高校振興会の臨時総会がありまして、そこに私と大谷教育長出席させていただいて、今後の取り組みというものも含めて協議をさせていただきました。まもなく、その取り組みがまとまって、発表されることと思いますけれども、これをやれば大丈夫だという有効な手段がないというのが現状であります。妹背牛高校の例をとりますと、人口わずか 3,000 か 4,000 人の町で存続について 11 万人以上の署名が集まったと。しかし、それを持って教育庁に提出したけれども、覆えなかったというのが現状でございます。それを見ていくと、非常に厳しい状況にあるなと思っておりますけれども、振興会、PTA一体となって、また町民にもお願いしながら、この存続について活動を続けていきたいと、このように考えておりますのでよろしくお願いいたします。