みんなの議会

津別町議会 令和2年第9回定例会 2020年12月16日

津別町の人口増加策について

2020年12月16日、津別町議会の一般質問で、高橋剛議員が「津別町の人口増加策について」質問し、町長 佐藤多一、住民企画課長補佐 加藤端陽が答弁しました。

質問者
高橋剛 議員
答弁者
町長 佐藤多一、住民企画課長補佐 加藤端陽

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 5番 高橋剛

〔登壇〕 議長より発言のお許しをいただきましたので、先に通告をさせていただきました質問事項について質問させていただきます。津別町の人口増加策についてであります。津別町は空き家対策、各産業の人材不足、地域コミュニティの維持などさまざまな問題がございますけれども、その問題の多くは人口減少と密接な関係があると考えております。そこで、次の点についてお伺いをしたいと思います。まず一つ目なのですが、人口を増やすための施策は、間断なく行うべきと考えておりますが、町のご認識はどうでしょうか。二つ目です。移住定住を促進するためには、津別町第6次総合計画でもうたわれている、「雇用確保・商工業の振興」「創業支援」などの施策による雇用創出の後押しが重要と考えておりますが、町の見解はいかがでしょうか。三つ目です。コロナの影響により、都会を中心に地方移住への機運が高まっていると感じますが、取り込むための施策を打つべきではないかと考えますが、町の見解をお願いいたします。

答弁 町長 佐藤多一

高橋議員さんの津別町の人口増加策ということについて、お答え申し上げたいと思います。はじめに、人口目標につきましては、本年4月に策定しました「第2期津別町まち・― 48 ―ひと・しごと創生総合戦略」におきまして、合計特殊出生率を 2030 年に2.1に、2060年には、アンケートから算出した若い町民の希望出生率として2.11に設定いたしました。さらに、2060 年における社会増減を国立社会保障・人口問題研究所推計値の 50%程度にとどめることを目標にいたしまして、2060 年の津別町の総人口を 1,803 人に維持しようとするものであります。人口減少は、全国の約半数、北海道の8割の過疎地域における共通の課題であり、津別町はその先進地域と認識しており、課題解決に向け、第2期総合戦略に基づき、四つの基本目標にそれぞれ複数のKPIを設定し、本年度より取り組みを開始しているところであります。次に、雇用確保・商工業の振興、創業支援などの施策についてでありますけれども、現在、町が行っているものは、雇用確保対策として「介護保険施設従事者就業支援事業」「林業従事者就業支援事業」「小規模事業者若者雇用促進助成事業」「奨学金返還支援事業」の四つがあります。商工業の振興対策としましては「起業等振興促進事業」「特産品販路拡大支援事業」「中小企業振興基金による融資」「生産性向上特別措置法に基づく税制支援」の四つがあります。また、創業支援といたしましては、「産業競争力強化法に基づく創業支援」といたしまして、平成 29 年度に創業支援事業計画を策定しておりまして、町、商工会及び町内金融機関が連携・協力し、創業者に対して創業時の課題解決のサポートや資金面での相談など、ワンストップ相談窓口体制を考えております。これらは、町のホームページはもとより、移住・起業・空家利活用事業の委託先であります北海道つべつまちづくり会社においても、ホームページでの発進や道外での移住相談会などで紹介しているほか、電話やメールによる問い合わせ者に対し、移住定住サポートデスクでワンストップサービスを行っているところです。さらに、町内における就労を促進するため、求人情報や企業の魅力を一元化して情報提供するための、WEBサイトの立ち上げを検討しているところです。次に、都会からの移住者を取り込むための政策についてですが、令和元年度より、「北海道UIJターン新規就業・移住支援事業」に取り組み、首都圏からの移住者にPR― 49 ―していますが、残念ながら今のところ実績はありません。また、これも令和元年度より北海道と連携した「北海道型ワーケーション普及・展開事業」に参画し、ワーケーションを希望する首都圏の企業等のモニターツアーの受け入れや、モデルプランの提案を行いながら、津別町におけるワーケーションやテレワークの受け入れの可能性について検討を行っているところであります。まずは、津別町に興味を持っていただけなければ次の段階には進まないため、新年度において、移住・起業・空家利活用事業の情報発信力の充実強化を図る考えです。具体的には、東京、大阪で開催される「北海道移住相談会」や「北海道移住・交流フェア」などへの継続参加とともに、移住関係書籍や移住関係団体のホームページへの情報発信を増やしていく考えであります。こうしたことにより移住を希望される方には、町のさまざまな施策に結びつけながら、定住につなげていきたいと考えているところです。今後の社会情勢や生活環境の変化によりまして、施策に補強する点が生じるようであれば、その都度改善を図ってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

質問 5番 高橋剛

〔登壇〕 今回の私のテーマは、人口増加策ということでありますけれども、このテーマは、私自身、町の最重要かつ継続してやるべき施策であると考えております。議員にさせていただいてから約4年がたつわけですけれども、さまざまな議論をさせていただき、また質問をさせていただきました。先ほど、冒頭の部分でも述べましたけれども、現在、津別町には空き家問題ですとか、先ほど人材不足というお話をさせていただきましたけども、後継者の不足ですとか、さまざまなそういったような問題が存在します。問題はそれだけではなくて、今盛んに議論されている、今も山内議員と渡邊議員のほうから複合商業施設の一般質問がございまして、そういったようなお話ですとか、また昨年、町長自身が住民懇談会においてお話されていたかと思いますが、津別病院利用者が非常に減っているという問題もございます。このようなさまざまな問題で見え隠れする、共通して影に隠れている問題というのは、やはり人口が減少しているゆえなのかなと私は考えているところであります。そのほか、人口が減れば当然町の財政ですとか、企業の投資、こういったものにも影響を与― 50 ―えますし、当然、不動産関係にも大きな影響が出てまいります。総合計画の中でも、この計画の策定の背景というところを見ますと、我が国は、年々人口減少に突入しており、出生率の低下による少子化の進行もあり、さらに減少に向かうと推定をされていると。このような人口減少において、経済の衰退ですとか、社会活力の低下が懸念されていると。津別町においても一貫して減少しておりまして、近年、その現象に拍車がかかっている状態ということが出ております。そのために社会保障費の増大、住民税等の減少など影響がいろいろ予想されるということになっております。1番目の質問でお伺いをしましたのは、町がこの問題に関して、どのような見解を持たれているかというのを、ご認識を改めてお伺いしたかったので、この質問をさせていただきました。町では人口増加策ではなくて、減少を抑えるためという感じかなとも思うのですが、地域おこし協力隊の活用もされていたりとか、あと津別高校の存続、これのお話をさせていただいた時に、町長のほうから、もしなくなった場合には多くの教職員がいなくなり、住民の流出が大きくなるというお話もございました。そういったような施策をいろいろ町としても打っておりますし、それはよくわかっているつもりでもあります。ですけれども、少し思うのは、やはりこの影響というのは、少し限定的なのではないかなと思います。以前、一般質問で質問させていただいた時に、この人口に関しては、津別町は長年取り組んできたと。トータルでは 20 年ぐらい取り組んできたというようなお答えがあったかと思います。そこでもう一つ町の認識をお伺いしたいと思うのですが、今、先ほどもありましたけれども、予想値と大体同じぐらいの数値で津別町の人口が減っているのかなと考えておりますけれども、今の現状、減っているという現状は、津別町がいろいろ手を打ってきたから、このぐらいで止まっているというご認識なのか、それとも、もう少しこれは手を打っていかなければいけないのではないかと、そのように考えておられるのか、その辺のご認識をお伺いできればと思います。

答弁 町長 佐藤多一

なかなか難しいご質問だと思いますけれども、人口を増やす― 51 ―ということは相当難しい話だろうなと思います。中には大きな都市の近隣の町村の中で、子育て環境に特に重点を置いて、そこに住んでもらって職場は隣の大きな市にあるというパターンで増えているところというのが、そこそこ見られる状況はありますけれども、そうでない所については、減少の一途をたどっているということになります。移住に頼るということも一方で一つの要素としてありますけれども、やはりもう一つは、子どもが生まれなければ、その社会が成り立っていかないわけでして、ここが極めて低い状況であります。先だって 11 月に札幌に行った時に、台湾の代表処に寄って、ちょっといろいろと懇談をしてきたときには、そこの処長さんが言っていましたけれども、台湾は、もっと日本より子どもの生まれる数が少なくなっていて、韓国が日本よりもっと厳しい状態にあるんだけれども、ついに台湾は韓国を抜いてしまいましたというお話をされていました。子どもがなかなか生まれないというのは、女性の仕事の環境等とも関連していると思いますけれども、津別にも、できるだけそうした自分の所で生まれ育つというか、そういうところ。それから来てもらっても、すぐに出て行かれるのではなくて、環境を整えて、ここでそのまま住んでみたいなというふうに思ってもらえるような環境整備を今少しずつやってはいるつもりではいますけれども、そういう中で、多少の効果があるというのは、実際に来ている人たちの言葉を聞いても感じますけれども、絶対数がやはり少ないですので、そこを見てしまうと、やっぱり厳しいのかなというか、成果としてはあるとは言い切れないかなと、正直、複雑な思いをしているところでありますけれども、いずれにしましても、今後とも、今年つくりました総合戦略、これに基づいて、やはり全部KPIを乗せていますので、何年後には、この数を確保したいだとか、何年後にはこうするというようなことがありますので、それを一つ一つ実践していくということになってくると思います。

質問 5番 高橋剛

〔登壇〕 私も正直申しまして、タイトル「津別町の人口増加策について」とつけたのですが、正直、全国的な例を見ましても、いきなりV字回復するというのはまれなことで、以前、テレビにも出ておりましたけども、ある村が短期間のうちに人口が倍くらいになったと。何でかというと刑務所を誘致して、その関係で人口が大幅に増えてという、そういう特殊な例が出ていましたけれども、そう― 52 ―いったようなことがない限り、V字回復するというのは、今の日本全体が減っている中では、かなり難しいのではないかなと感じております。ですから、先ほどご答弁にもございましたけれども、できるだけ減少を抑えるというのが一つの現実的な選択なのかなと思うところではございますが、ただいずれにいたしましても、やはり人口が減っていくと、どんどん商業規模も、それから経済も縮まっていってしまいますので、これはやはり継続してずっとやっていかなければ、津別町がやって、できるだけあがいて施策を打っていかなければいけない、そういう問題ではないかと。そうしませんと、移住をいろいろ考えている方もいらっしゃると思いますが、やはり病院にしろ、学校にしろ、津別町からなくなっていくという方向ではやはり困りますので、そういったようなことを防ぐ意味でも、津別町は間断なく施策を私は打っていくべきだと思いますし、それの結果も欲しいなと思います。2番目の質問で、移住定住はやはり促進していくためには、雇用といいますか、津別町に住んでお金が稼げなければいけないわけです。それは当然なのですけれども、働き口であったりとか、同じ仕事をするのであったら、できるだけ給料がいいほうがいい、これはもう当たり前のことだと思います。その計画の中でも、4-3-5ですけども、企業誘致ということがうたわれております。ところが企業誘致の中身を見ますと、町の課題や雇用創出のため、企業誘致を推進します。また、町民ニーズや地域特性にあった多様な業態店舗の誘致、整備について検討を進め、町内の商業環境の充実を図ります。2行余りしか書かれておりません。先ほどもちょっとお話させていただいたかと思いますが、北海道の8割は過疎地域であります。自然が豊かと言っても、それは津別町だけではないのかなと。ただ、私は1番それでも林業、森がたくさんある、山がたくさんあるというのは一つの強みなのではないかなと思いますけれども、企業誘致は、これは令和2年度から令和 11 年度までの計画なのですけれども、ずっと通してやりますというスケジュールになっておりますが、町のほうは、先ほど私は個人的には、やはり森とかそういう感じが強み、ほかにはない森林の豊かさというのが強みなのかなと。あともう一つ言えば、通信環境が津別町はいいというのが強みなのかなと思っておりますが、町としては、何を強みに訴えていきたいと考えていらっしゃるのか、それと本年度からとなっております― 53 ―けれども、企業誘致、具体的な方法ですとか、どこをターゲットにするですとか、何か決まっているものがあればお教えいただきたいと思います。

答弁 町長 佐藤多一

企業誘致等で現在決まっているものというのはないわけでありますけれども、企業というのは、会社とかそういう意味合いばかりではなくて、農業の参入もあるわけです。ここにはJAとともに普及所も入っていますけれども、農業新規就農の受け入れ協議会というのもできていまして、これは大阪や札幌でも、そういう一般的な移住者ばかりではなくて、農業に特化した部分の、そういうものをやっているところです。それに農業者として、きちんと自立していくためにする訓練の場所として、JAのほうでは、またそういう機関も「だいち」という組織をつくってやっているわけですし、今回、いよいよまた一人立ちをしていく酪農家が出てくるということでありますので、各方面でいろんな取り組みがされているわけでして、それに町も全部絡んできていますので、可能性のあるところを一つ一つ実現させていきたいというふうに思っているところです。津別町には、議員もおっしゃいましたとおり自然だとかさまざまなことがありますけれども、転入、転出の調査の中で、ちょっと目に入ったのは、転出される方の買い物環境が悪いということももちろんいっぱい書いてあるのですけれども、それ以上に、住んでみて人が優しかったとか、人がすごく感じがよかったということが、これまたたくさん書かれておりました。それが津別町にとってもまた財産だというふうに思います。転出にあたっては、それぞれのご家庭の問題だとか、転勤だとか、会社の問題等々も絡んでくるかと思いますけれども、それを見ている限りにおいては、この地域の人に津別町の町民の方たちは、極めてそういう転入されている方に対しては優しい部分を持っているんだなというのは改めて感じましたので、そういうところも町の財産だなと思っております。

質問 5番 高橋剛

〔登壇〕 今のお話は、非常に一町民としても嬉しいなと思いました。そのように津別の方々を評価していただけるのは、非常に光栄なことだなと思いました。― 54 ―今、企業誘致に関しては決まっているものはないということなので、非常に寂しいというか、これに関してはさらに努力が必要なのかなという感じがいたしました。農業に関しては承知したところでございますけれども、一般的にどうしても企業誘致というと、お店だったりとか工場だったりとかというイメージがどうしても町民の皆さんの中にも強いかなというのがございます。ただ、そういう企業移転、創業でもいいのですけれども、そういう場合には、非常に時間がかかります。移転を決めて、場所を探して、具体的にお金を手当てして、実際に移動するとなったら、早ければ1年ぐらいでいけるかなと思うのですが、長いと数年かかる企業を移転するためでもそのぐらいはかかるのかなというのがございます。これ後でも、また少しお話させていただければと思いますけれども、今、企業がコロナの関係でテレワークを非常に推進しておりまして、人材派遣の大手のパソナさん、こちらのほうは淡路島に本社が動くということで全国的なニュースになっておりました。また、損保ホールディングスの子会社、こちらのコールセンターなのですが、こちらのほうは秋田市のほうに動くということで、これもニュースになっております。今、非常に地方に本社機能を移転させてという機運が非常に高まっていると、私感じておりますし、企業誘致、非常にコロナ禍ではありますけれども、そういった意味では非常にチャンスなのかなという感じをいたしております。ですから、先ほども言いましたけれども、企業移転は決めてからすぐ動けるようなものではないので、アプローチをするにしても、アピールをするにしても、そこから津別を選んでいただいて、実際に動く。農業の方ですと、もう少し本人が決断していただければというのもありますので、もう少し時間は短いかと思いますけれども、計画自体が 10 年間ということなのですが、10 年、正直、企業の単位で見ると、割かしそんなに時間がないということもありますので、ぜひそのあたりも考えていただいて、企業の誘致のほうも進めていただければと思います。そんな中でもう一つ、雇用推進に関してお伺いをさせていただければと思います。こちらのほうも、若年の定住促進と連動した若者の雇用推進というのがございます。この中で若い世代による新たな起業、創業、新事業創出支援の展開、質が高く魅力的な雇用の場を創出するベンチャー等の誘致促進、基幹産業の振興などを通じて、津別― 55 ―で働きたいと思われるような多様で魅力的な仕事づくりに取り組みますとなっているのですが、民間でやる分には非常にわかるのですけれども、津別町は何か若者に向けて魅力的な仕事、これの仕事づくりというのは一体どのようなものなのか、お聞かせいただければと思います。

答弁 住民企画課長補佐 加藤端陽(住民企画課長補佐は2022年3月まで)

今現在、なかなか動いているというものはないのですけども、我々もそういう取り組みをやっている中で有名なのは西粟倉村、あそこではすごいベンチャーを育てるという体制をつくって、もう十幾つの若者がチャレンジするようになってきて、起業をしているという例の視察もしてきたところでもあります。なかなかそこには非常にキーマンというのがいまして、そういう人が町とタッグを組んで勉強しながら若い人間をどんどん集めてくるというシステムをうまくつくったという、本当に先進事例というふうに考えています。なかなかそれをそのまま津別でやろうというのは難しいというところはありますけども、当初の中では、まちづくり会社にそういうような部分もタッグを組んでやりたいというようなこともあったのですけど、ちょっとなかなか今の体制としては難しいというところもございます。ただ、特に協力隊の方が地元に根付いて起業をするという例も津別町内でもありますし、そういう例も使いながら、考えているのは協力隊の方、よその町に入っている協力隊も含めてですけども、津別町でそういう起業的なのを含めた、津別でもそういう方がいますので、そういう体験談も含めた研修会といいますか、そういうのもやっていこうという形も考えているところであります。なかなかベンチャーとなると、すぐさまということもできないですし、計画の 10 年間の間で一つ一つ形になるような形で進めていきたいということは考えているところでございます。

質問 5番 高橋剛

〔登壇〕 こちらも具体的なものは今のところないけれども、ほかに例があるので、そちらを参考にしながら 10 年間で何とかというお話でしたけれども、先ほども、こちらの若年層の魅力的な仕事づくりというのも、すぐできれば進めていただければと思います。これ今回の質問で何回も繰り返しになると思いますが、いろんな津別の問題、少し― 56 ―でも緩衝材になるのは、人口の減少が少しでも私は止まること、先ほども言いましたけども、100 人減ったところ、いきなりプラス 100 人というのは、これは正直、無理だと思いますけれど、これをできるだけ坂をなだらかにすることが、津別町にとってプラスしかないですし、いろんな問題を、まず解決するための一つの大きな指針になると思いますので、これに関しては早急に実効性のあるものをぜひとも企業誘致等を進めていただいて、若い方に長く住んでいただける津別町にぜひ導いていただければと、そのように思います。そこで3番目なのですけれども、コロナの影響によって都会を中心に地方移住の機運が高まっていると感じるが、取り組むための施策はというような質問をさせていただきました。ここで一つ、データをご紹介させていただければと思うのですが、こちらは林野庁が 2020 年6月、今年の6月に 20 代から 50 代の男女 3,200 人を対象に行った新しい日常における森林活用の意向調査というのがございまして、農村、村とか山とか農地、そういったような所に移住・定住意向という人が 24.4%いらっしゃるというお話でございます。さらに移住希望者にテレワークが可能になった場合の移住の意向調査をしますと、71.9%が移住意向ということになっております。ということは、リモートがさらに進めば、都会から地方に移住してもいいよと考えている方が結構な割合でいらっしゃるということだと思います。移住先を選ぶときのポイントというのがあるのですけれども、これの1位が、自然が豊かでのびのびと暮らせそう。2位が、都市部に近く、不便でないからというようなことで、豊かな自然または自然と都市部の距離感が都会の方たちの移住を選ぶポイントになりそうだというようなことでございます。その中で、場所なんですけれども、1位が沖縄県、2位が北海道になっております。これ林野庁の調査ではこのようになっていたのですが、別の民間の調査だったと思うのですが、1位が神奈川県で、2位が北海道だったんです。両方とも結果は2位が北海道で、先ほどの意向の調査とあわせて考えると、北海道だったら移住してもいいと考える方というのが首都圏にそこそこ潜在としてはいらっしゃると。そういうことだと私は思っております。先ほどもちらっと言いましたけれども、非常に不謹慎なんですけれども、コロナ禍で皆さんが苦しんでいる中においても、だからこそ人がたくさ― 57 ―んいる都会ではなくて、田舎に移住してもいいかなと考えていらっしゃる方がそこそこいるのではないかと考えております。これをぜひ施策としてつなげていただきたいなと思うのですけれども、こちらもまた、北海道のいろんな自治体が、いろんな移住の施策を出しておりまして、全部見ようと思ったのですがあまりにも多いので途中で諦めましたけれども、子育てに関するものですとか、空き家の推進ですとか、結婚に関するもの、それから仕事に関するもの、いろんなアイディアを出しております。津別町でも出してはいるのですけれども、先ほどのご答弁でもございましたが、出してはいるのですけれども、ほかの地域とも私は差別化が図れていないのではないかと、そのように感じます。津別でやってらっしゃることも、ほかのところでもやっているところが非常に多くて、見ていただけるのか、津別を選んでいただけるのかというような、ちょっと不安に思うところがございます。その中で、私はちょっと面白いかなと思う例がございますので、津別町ですぐ導入してくださいとか、そういうことではないのですが、こういったような施策もどうでしょうということで、津別町では今、空き家バンクをやっておりますけれども、これは山形県遊佐町というところでやっているのですが、空き家バンクの登録物件を町が最大 350 万円掛けてリフォームをしてから提供しますと、これは移住者に対してなのですが、このような施策をやっていらっしゃるところがあります。不動産は過疎地域においては、正直言って資産ではなくて、どちらかというと時間がたつと負債になってきてしまいますので、それがリフォームをすることによって資産価値も上がりますし、非常に全国的に珍しい取り組みなので目立つのではないかなというような、このような取り組みをやっている自治体もございます。また、幾つかやっているのですけれども、何年か住めば、土地・住宅を無償で提供しますという自治体はそこそこございます。こういったような自治体の取り組みも一つの手なのかなと思います。先ほども言いましたけども、これを津別で導入しましょうということではないのですが、こういったような思い切った施策を津別でも実行していって、北海道のほかの地域に比べても差別化が図れるのではないかと思いますが、今後、津別町が移住・定住に向けて思い切ってこのような施策を打ってみてはどうかと思うのですが、町はど― 58 ―のようにお考えなのか、お聞かせいただければと思います。

答弁 町長 佐藤多一

最初のお話で、企業誘致の話もありましたけれども、その前のお二方の意見交換というか、答弁との関連性もありますけれども、サツドラさんもある意味では企業誘致なんです。そこに来てもらうことによって、当然、おそらく最初はどちらかから店長さんが見えられるのかと思いますし、あるいは従業員として店員さんとして働く方も津別の方を雇っていただけるのかなと思います。そうすると転出しないで、ここに残っていただくということになってくると思います。そういうことも一つあるなというふうに思っているところです。また、この間、マスコミ報道の中で、東京の人口がいよいよ転入が転出を下回ったということで、東京の人口も減り始めてきたという動きが出ているという内容が報道されたところでありますけれども、それが地方に向かって行っているということですけれども、多分、多くは東京近郊の自然豊かで、そして商業施設もそこそこある小規模な都市といいますか、東京都内、あるいは埼玉だとか、そういう所に随分流れていっているようなんです。一方でご承知のとおり、釧路市さんからは日本製紙が撤退するだとか、私の先輩であります江別市長の三好さんのところも製紙会社が撤退ということもニュースで報道されてきておりますけれども、そういうのもまた現実としてあるということです。そういう入って来る方も少しはあると思いますけれども、企業の都合によって、やはり撤退ということも出てくると。特に、釧路市さんの場合は、アイスホッケーで子どもたちの指導者が、またそれによって多く失われていくことになれば、子どもにも大きな影響が出てくるということも言われておりますけれども、そういう一つの企業が去ることによって、さまざまな問題もまた惹起してくるのではないかなというふうに思っています。津別のほうは今、まちづくり会社に委託をして移住の窓口をつくっているところでありますけれども、結構な問い合わせが来ています。件数でいけば、令和元年度に委託をしましたけれども、問い合わせの件数というのは、1年間で 132 件来ています。これは実件数ですので、同じ方が2回も3回もまた問い合わせてくるということもさ― 59 ―らに詳しく聞きたいということでありますので、延べでいくと 496 件の問い合わせがあります。約 500 件が問い合わせてきていると。そのうち、実際にこちらに来ていただいている方が 196 件、これも同じ方もいるかと思いますけど。それから電話、メールで 300 件ということで、かなりの数の移住相談の実績をあげています。今年度に入っても、これは 10 月末の数字ですけれども、実際の実件数は 100 件で、延べの件数でいくと 348 件の問い合わせがあります。こちらに来られた方というのは 85 人おられまして、そしてメール等の問い合わせが 228 件ということで、相当数の移住相談を受けているところです。それに一つ一つまちづくり会社のスタッフが受け答えをして、関係する役場の部署とも協議しながら進めているところでありますけれども、全部が来るということにはならないと思いますけれども、条件が整えば、来ていただける可能性は、やはり何かの媒体を見て、こちらに問い合わせをしてきていますので、可能性としてはあるのではないかなと。その時に、やはり社会環境を少し整えておかないと、特に買い物環境だとか、医療の環境だとか、教育の環境、子育ての環境、そういったものがちゃんと仕組みとしてなっていないと、なかなか選ばれるというところにはいかないのではないかなと思います。ですから、来る方の本人の意思だけの問題ではなくて、あそこは行っても、その先の生活は大丈夫だなというものを、それなりのものをやっぱり用意しておかないと、そう簡単なものではないなというふうに思っていますので、そこのところも意識しながら、それは総合計画の中にもそうしたいということもありますし、それから人口ビジョンといいますか、総合戦略の中でも、そういうことが希望として書き込まれて、そして目標も立てていますので、それを一つ一つやってまいりたいというふうに思います。議員が提案された部分については、また可能かどうか、それにはまた大きなお金がいりますし、それと移住者だけなのかということで当然出てきます。今、移住者だけではなくて、津別に住んでいる人にも同じように対応できるような仕組みをとっていますので、そこのところ移住者だけ特化していくかどうかについては、これは慎重に考えなければならないと思います。

質問 5番 高橋剛

もう1問質問させていただきます。― 60 ―以前、平成 29 年 12 月の定例会におきまして、私、日本語学校設立を検討してはどうでしょうという一般質問をさせていただきました。町長のご答弁といたしましては、将来はわからないけれども、今、検討する課題ではないということでご答弁をいただきました。あれから大体3年の月日が流れまして、来年度から外国人の介護士さんも1名いらっしゃると、赴任予定だということでお伺いしておりますけれども、少し状況が変わってきたのかなと思いますが、これは総合計画の中でも出てきてはいたのですけれども、外国人の労働者の活用、移住していただいて津別で働いていただくということに関してお考えは変わっていないのか、今のお考えがあればお伺いしたいと思います。

答弁 町長 佐藤多一

日本語学校を津別につくるというのは、ちょっと難しいというお答えをしていたかと思いますけれども、その後、東川町さんには実際に町でつくったそういうものがありますので、そこと連携させていただいて、外国人の移住について介護関係になりますけれども、実際に、今年津別に来てもらって、見ていただいたりしているところですので、そういう外国人がこちらに来る可能性についても、拡大できるものならしていきたいというふうに思っているところです。ただ現状では、ご承知のとおり国内になかなかそう簡単に入れるようにはコロナの関係でなっていませんので、待機されている方が今回、例えば津別の特養にも3人ほど入る予定でしたけれども、まだ向こうとのやり取り、国と国とのやり取りでありますので、すぐに入れるような状況ではありませんけれども、そのうち1人はいつまでも待っていられないということで、生活があるので、向こうの国内のほうで別の仕事を見つけたということも聞いておりますけれども、またコロナが落ち着いて、外国人の動きがまた始まってくるようになると、また違うものも見えてくるのかなと思います。

質問 5番 高橋剛

〔登壇〕 これで何度かお話させていただいているのは、単純に先ほどから申しているとおり、国内では、ずっと人口も減ってきていて、若年人口も減っているような状況がある中で、世界に目を向ければ、世界の人口は増えてい― 61 ―ると。全体で見れば増えているという状況もあり、津別町でぜひ活躍していただける方、国内で先ほどちょっとまとめサイトのやつも出させていただきましたけれども、移住・定住を促進している自治体は、もう日本全国、北海道から沖縄まであって、いろいろ施策を打たれて人の奪い合いをやっているような状況ですから、一つの選択肢として来ていただいて、津別の力になっていただいて、活躍していただけるというのが一つの選択肢なのかなと思いましたので、改めてお話をさせていただきました。最後になりますけれども、私のほうから、今日言うのは3回目だと思いますが、私はこの問題、非常に重要だと考えておりますし、いろんなところに波及することも考えれば、人口問題はすぐに取り組み、やり続け、あがかなければさらに少なくなってしまう、思ったよりもさらに少なくなってしまう危険があるのではないかと、そのように感じておりまして、もうこれも先ほども言いましたけれども、町長におかれましては、ぜひ一町民として、心からお願いを申し上げますけれども、津別町をできるだけ長く、いい町でいるためにも、やはり人がどんどん減っていくのは寂しいといいますか、影響が非常に大きいので、ぜひともこの人口対策を進めていただければと、そのように思います。これをもちまして一般質問を終わらせていただきます。何かあれば一言お願いをできればと思います。

答弁 町長 佐藤多一

一町民ということではなくて、議会と行政は車の両輪だというふうに言われておりますので、一緒に人口問題に立ち向かっていきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。

出典:津別町議会 令和2年第9回定例会 2020年12月16日 議事録 PDF(48ページ) 間違いを知らせる