津別町議会 平成28年第5回定例会 2016年9月15日
畜産農家への発電機・配電盤の設置の支援について
2016年9月15日、津別町議会の一般質問で、村田政義議員が「畜産農家への発電機・配電盤の設置の支援について」質問し、町長 佐藤多一が答弁しました。
- 質問者
- 村田政義 議員
- 答弁者
- 町長 佐藤多一
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです
質問 3番 村田政義
〔登壇〕 議長のお許しをいただきましたので、先に通告いたしました内容について考えをお聞きしたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。先ほど、篠原議員のほうからも災害においての話がされておりました。まさにいつ起きても不思議でない今日の異常気象に対する備えとして、家畜を営む方々にとっては発電機は欠かせない備品となっております。畜舎全体が電気で管理されており、電気が止まれば酪農業においては、牛乳を冷やすバルククーラーが機能せず、牛乳の品質が落ち廃棄に成りかねないこと。また、搾乳機が使用できなくなり搾乳ができないことから乳房炎を発症する恐れが― 63 ―生じます。また、肉牛、育成牛を扱っているところについても、水道パイプはすべて電気での凍結防止となっており、冬期間の水道凍結が非常に危惧をされております。これらのことから、停電に即対応できる対策として発電機の備えが重要でありますことから、町として発電機の購入に対する支援策を考えるべきではないのかなということから質問をさせていただきますので、考え方をお聞かせ願いたいと思います。よろしくお願いします。
答弁 町長 佐藤多一
家畜を扱う農家に対して発電機、配電盤の設置の支援についてであります。畜産農家が家畜を飼養管理するために、電気と水が必要不可欠であることはよく承知しているところです。特に、酪農家では、搾乳時の機器の使用や牛乳を冷却保管するバルククーラーの使用に電気が必要でありまして、停電が長引くと牛体と牛乳の品質保持に影響が出てまいります。先日の台風の影響で簡易水道が一部断水となりましたが、その地区の畜産農家から断水時の対応と、停電になった場合の対応として発電機の購入に対する支援希望の話がありましたが、そのようなことから今回のご質問であると思います。発電機の購入支援につきましては、過去に補助事業として畜産リース事業に発電機が対象となっていましたが、希望する農家はなく、これまで町の単独事業として実施することについて、JA、酪農振興会、肉牛振興会からの要望はありませんでした。これは、これまで全町的な大規模な停電がなく、あっても短時間で復旧し、また、倒木等による停電が地域的に限られていたことから、特に発電機に対する需要がなかったものと思われます。平成4年の台風の経験から、発電機を購入した酪農家もいましたが、実際には購入後一度も使ったことがないと聞いているところです。JAでも、過去に暴風雪による道路閉鎖の影響で牛乳の廃棄はあったものの、停電による廃棄は記憶にないと言っております。また、ホクレンが平成 24 年に補助事業として発電機器の購入・設置を実施しました― 64 ―が、本町での希望はありませんでした。現在ある補助制度としましては、「畜産・酪農収益力強化整備等特別対策事業、いわゆる通称畜産クラスター事業」と言われておりますけれども、この中で発電機・配電盤が対象になっていますが、これについても希望する農家がいないのが実情であります。近隣市町村、これは美幌、大空、北見市でありますけれども、ここにおきましても、JAを含め単独の支援事業はありませんが、酪農地帯である佐呂間町では、同様に単独の支援はないものの 20 戸から 25 戸が発電機を設置していると聞いているところです。また、興部町と雄武町では、北オホーツク農協が独自で平成 27 年度から第4次農業振興計画に災害支援対策として、発電機の購入・設置に対し機器本体分のみ3分の1、100 万円を上限として支援制度をつくりましたが、この際に町に対する支援要請はなかったと聞いているところです。議員におかれましては、今回、JAつべつに対しましても支援要請を行ったと聞いておりますけれども、JAでは酪農、畜産農家の発電機の整備状況を確認すると回答したようですので、毎年 10 月上旬に開催されますJAとの意見交換会において、この問題について協議をしたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
質問 3番 村田政義
〔登壇〕 今町の考え方について答弁をいただいたところであります。答弁内容からすれば、それぞれ各市町村の実態とか、あるいは過去の補助制度、こういったものが主でなかったのかなと。さらには、この後、10 月に開催されますJAとの意見交換においてどのような方法がいいのか、今後協議をしていくという、こういう内容ではないのかなというふうに感じているところでありますが、そこで、ちょっと実態について何点か話をさせていただきたいと思いますので、よろしくご理解を願いたいと思います。家畜を営んでいる方すべてに聞き取りをしたわけではありませんが、やっぱり停電で一番心配されることは、搾乳ができなくなることやタンクの保管も二日分というふうに聞かされております。二日に一回タンクの牛乳を収集車が来て回収をしていくと― 65 ―いう、こういう状況であるということも言われております。こういったことから、確かに今過去の災害状況も含めて話がございました。確かに今まで長引く停電というのは正直言って経験したことがないというのも、その聞き取りの中でも言われておりましたのも事実であります。しかし、先ほど言いましたように、やっぱり今日の異常気象、あるいは9月8日の台風による大きな被害、隣の地域、清水、士幌のほうで大きな被害が出ています。一歩間違えばこちらのほうにも来る可能性はなかったわけではありません。そういったことから、やっぱりそういう災害を想定したときに停電が長引くということになれば、当然この二日間のタンクの保管も停電が長引くと、やっぱり保存が不可能になり廃棄になるという、これは当然あり得ることであります。また、搾乳が当然ストップになりますから、先ほどの説明の中でも申し上げておりますけども乳房炎を引き起こすことにもつながるという。仮に乳房炎を引き起こしますと、当然出荷はできませんし、治療にも多くの日数がかかる。場合によっては、これは過去にどういうことがあったのかちょっと調べてみたのですが、過去にも乳房炎によって牛を死亡させるという、こういうこともあったようであります。ですから、そういった状況がやっぱり出てくるという、こういったことも聞き取りの中で知ることができました。とりわけ、畜舎全体が電気で補っておりますから、これが止まると非常に大きなダメージにもつながりかねない。そういったことがやっぱり万が一の停電に備え対策することも重要ではないのかなと。ということから、やっぱり町としてそれなりの応援が、支援が必要ではないのかなということで考えますので、もう一度またお考えを聞かせていただきたいと思います。
答弁 町長 佐藤多一
牛の状況に関しましては、かつて私も職員のころ、畜産係にいたこともありますので内容はよく承知しているつもりであります。やはり、今制度的に補助制度が現存しています。畜産クラスター事業は、去年から始まっているかと思いますけども、名前が変わってきていますけれども、俗に畜産クラスター事業ということで、確かに枠はあるのですけれども、制度として今ありますので、その制度に― 66 ―できることならやはり手を挙げていただければというふうに思います。単独でいくということに検討するにしましても、まずは負担金をというか手数料をとって運営している農協そのものがどういう対策をとっていくのかというのが一番大きなところだと思います。そこがこういう考えでいくけれども町としての支援といいますか、そういうことはどうなのだろうかということがまだ今までありませんので、そこには農協も負担が出てきますので、そういうことは理事会などできちっと話されると思います。そういったことの上で、町に要請活動があった場合は検討することに、出す、出さないは別ですけれども、検討することになるのではないかなというふうに思いますので、まずは農協そのものが自分の傘下の中の組合員さんたちがどういう希望を持って、どういう状態にいるのかというのを把握していると思いますので、その上でのご意見をとおして話し合ってみたいと考えているところです。
質問 3番 村田政義
〔登壇〕 今町長のほうから今後の農協さんにおける、そういったいろんな支援対策、いろいろな取り組みの中で協議をしながら、そして町のほうにきちっとそういう支援策があれば検討したいという前向きな答えですから、あまり私もこれ以上どうのこうのということはありませんけども、ただ、聞くところによると、確かに支援事業でもいろいろあります。過去にも節電対策という形の支援対策もやっぱりやったみたいです。しかし、節電対策をやったときには、一人の手も挙がらなかったということもこれは言われております。というのは、節電対策の助成ですから発電機を購入しますと通常の北電からの流れでなくて、やっぱり発電機を中心に使わなければならない。そうすると燃料代とかいろんなコストの面で、購入してもなかなか利益の部分で厳しい状況が生まれるのだよねという話で、なかなかそれには乗れなかったという話も聞かされております。それらの支援については何かいろいろあるみたいであります。ここは、このあと私自身もどういった支援策があるのか、さらにつぶさに調べてみなきゃならないのかなというふうに今感じているところであります。ただ、例えば、これは参考までに申し上げますと、発電機を例えば準備するのに、それぞれの経営規模にもよりますけれども、どれだけの経費がかかるのかなというこ― 67 ―とで私自身もちょっと調べてみました。品名については、これは別といたしまして、大体通常一般家庭では 30 キロワットと言われていますが、やっぱり酪農業、そういう畜産を扱っているところについては、非常にトン数が平均 40 から 50、多いところでは60 トンと言われています。当然絞る機械と、それから冷やすクーラーとかいろんなすべてが整っているわけでありますから、最低でも 50 ワット以上の電源が必要だよということでも言われております。そうなれば、形式的にはSPG60Sというのがありまして、これが大体 220 万ぐらい、それからその上の同じくSPG100Sで大体 280 万、このぐらいかかるよというふうに言われています。さらに発電機だけでなくて、発電機を備え付けるということになれば北電との切り替えに配電盤が必要になります。配電盤についても工事含めればやっぱり 10 万以上かかりますねという話もされておりました。そうすれば、やっぱり取り付けるとなれば約 200 万から 300 万くらい、このぐらいはかかるのだろうなということになれば、金額が高額ということから、なかなか購入まで至っていないのが現状なんだよねという話もされておりました。まさに先ほど町長のほうからも言われたように、過去の災害状況を見ても年に何回使うのかというのもあります。一度も使わなかった場合もあります。そういったことも含めて話がされました。ただ、今回の台風によって行政報告にもありましたが、突風によって小屋の屋根が飛んで電線を切断しました。このときに停電になった所については、短時間の停電で済んだからいいのですけれども、夜遅かったものですから時間を図りながらこうしたときに、もうそろそろこれ以上停電が続くと大変なことになるなと。それで、たまたま家畜を飼っている所の酪農家についてはトラクターのPTOを、要するにトラクターのジョイントで回して発電をするという。これを持っていたから、それにトラクターに備え付けて、そろそろ発電をしようかという、こういうときに電気が回復して難を逃れたという、こういうことも現実的に今回の停電の中でも言われておりました。ですから、そういったところを含めて、やっぱり高額な中でなかなか設置したくても設置できないという、こういう状況がありますから災害に即対応できる形をつくることも、私はやっぱりこんなことを言ったら失礼かもしれませんけども、町の責務ではないのかなというところも含めて思いますので、もう一度、同じ回答になるのかな― 68 ―とは思いますけれども、よろしくお願いしたいと思います。
答弁 町長 佐藤多一
町がこういう支援制度をまた単独だとか、あるいは農協と一緒に進めるという、仮にそうなったとしても、いわゆる行政ですので、国のように何々省、何々省というところを全部総まとめのところで役場が運営されています。したがいまして、この制度化しようとなったときに、それでは中小の工場に電気が止まったときに、それに対する支援はどうしたらいいのだろうかとか、さまざまな関連事項がこれに限らず、農業分野だけでなくて出てまいります。そういったことも含めて、ここだけをやるというふうにしたときに、ではほかはどうするのかというバランスとか、そういったものを検討の中に入れなくてはなりませんので、農協と、まず農協はどういう考えでいくのかと。それは畜産農家のほうから、それぞれ振興会等々ありますので、いろいろ要請されている部分があると思いますので、そこに対して理事会等でどういうお考えを持っているのか、それを聞かせていただきながら、できるかできないかを進めてまいりたいと思います。
質問 3番 村田政義
〔登壇〕 先ほど町長も過去に畜産課にいたということで内容については十分承知しているというふうに私も理解しますから、先ほどから回答の中でもこの後の農協さんとの懇談会、こういったところで内容を受けながら協議をしていきたいということでありますから、ぜひその方向でお願いしたいということで、とりわけ家畜を扱う方々にとっては電気と水が不可欠であります。先ほどから言ってますように畜舎全体が電気で管理されておりますから、電気が止まればどれだけ大きなダメージを受けるかということは、これは皆さんもご承知のことと思います。いつ起きても本当に不思議ではない今日のこういう状況の中で、備えとしての欠かせない発電機、これは重要な備品ではないかと私は思っているところであります。そういったところから今回質問したところでありますけれども、10 月の早い時期に町と農協さんとの懇談会がもたれるようでありますが、その際、どのようなことが農協さんから提示されるかわかりませんが、ぜひ町としてもどのような方法がいいのか、例えば発電機の支援が難しいのであれば、町が一定程度の発電機、これは災害に対す― 69 ―る活用できる発電機、いろんな活用ができると思います。そういった部分から数台の発電機を購入して貸し出しする方法もあるのかなというようなことも思いますから、ぜひ今後そういったことを踏まえながら農協さんとの協議の中でいい方向に向いていただくことを最後に申し上げて、私の質問は終わりたいと思います。大変どうもありがとうございました。
答弁 町長 佐藤多一
大変難しい問題を投げかけられまして、発電機につきましては例えば役場が用意するといっても、今持っているのは1台ございます。これは下水道で何かあったときに大変なことになりますので、それに対応するものは持っておりますけれども、行政報告の中でもお話ししましたように、樋門を閉じたときに大変な状況になってきますので、今回も発電機をリース会社等々から4台配置するのに非常に手間がかかったと言いますか、夜中に設置するとようやく手配ができて、そういう状況になっています。1回やっぱり 100 万円を超えるような人件費等々も入れると、そういうような請求もきているわけですけれども、これを将来ともどもまた同じように求めていくのかというと、ちょっと現実的ではないなという今回の反省点もありますので、電柱をつけて、そこから引っ張るような形をとったほうがいいのか、もしそうやれば、また電気代が年間4カ所で 100 万円くらいかかるということもあります。そういうことを選ぶのか、あるいは、早目にリースをして、ずっと置いておいたほうがいいのか、あるいは、こちらで用意をして買ったほうがいいのかということも含めて、実は来年の予算編成の中でコストパフォーマンスも考えながらやっていこうというふうに考えていますので、畜産だけ対応のために発電機を、それでは一体、今確か25 戸ぐらいあると思いますけれども、それだけ用意するということはちょっと困難な状況でありますので、現実的な話を農協といろいろできること、できないこと含めて協議をさせていただきたいと思います。