みんなの議会

津別町議会 平成25年第5回定例会 2013年6月20日

町職員給与の削減問題について

2013年6月20日、津別町議会の一般質問で、白馬康進議員が「町職員給与の削減問題について」質問し、町長 佐藤多一が答弁しました。

質問者
白馬康進 議員
答弁者
町長 佐藤多一

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 2番 白馬康進

〔登壇〕 それでは通告順に従いまして、先に通告しております町職員給与の削減問題について質問をさせていただきます。国が地方公務員の給与水準を、国家公務員並みに引き下げるよう、地方自治体に強く求めていることに関し、本町の対応は既に削減を行わない方針と町長から示されておりましたが、なぜにこの方針を決められたのか、先ほどの行政報告を含めてまずその点の理由を伺いたいと思います。また、この問題で、削減しないことにより、ペナルティーなどを含め今後の町財政への影響の見通しを現状でどのように分析されているのか、この点特に心配するのはないのか、合わせて伺いますのでよろしくお願いいたします。

答弁 町長 佐藤多一

〔登壇〕 それでは、ただいまご質問のありました町職員給与の削減問題の関係についてお答えしたいというふうに思います。まず、削減しないと判断した理由につきましては、先の行政報告でも述べましたように職員の給与は、地方公務員法に定める給与決定の諸原則や人事院勧告を遵守して決定してきておりまして、地方交付税を絡めた国の要請に疑問を感じたことが1点でございます。2点目は、平成 15 年度に行った定期昇給凍結やその後も続けた諸手当の削減などで既に4億 5,000 万円ほどの独自削減を行っていることと、採用停止などで大幅な職員数の削減を行ってきたことであります。3点目は、本年3月に議員が提出者となりまして全会一致で採択されました「自治体財政の確保と地方分権の確立を求める意見書」を重く受け止めたことによるものでございます。こうした主な3点によりまして削減しないという判断をしたところでございます。国は、復興財源の確保ということを目的に、平成 24 年度と 25 年度の2年間、国家公務員の給与を削減し、地方公務員についても平成 25 年度に国に準じて必要な措置を取るよう要請してきたところでございます。総務省はこのことを踏まえて、地方財政計画から平成 25 年7月から平成 26 年3月までの地方公務員給与を削減する一方で、防災・減災事業、地域の活性化等の緊急課題に対応として、この給与削減額に見合った事業費を特別枠として同時に設定してございます。地方財政計画から削除されておりました地方公務員の給与削減額につきましては 8,504 億円ということが、地方財政計画の中から職員給与削減分として計画から削られたところでございますけれども、それに対応するという特別枠が設定されておりまして、全国防災事業費、これに 973億円です。それから、緊急防災・減災事業費ということで 4,550 億円、さらに地域の元気づくり事業費として 3,000 億円、これを給与費削減額とほぼ同額の 8,523 億円として計上したところでございます。ですから、給与削減額として地財計画から約 8,500億円、これを削減しましたけれども、同時に約 8,500 億円をその地財計画に計上したということで、差し引きそう変わらない同額というような形になっております。ただ、その後対応がいろいろあります。この先ほど言いました地域の元気づくり事業費、これを交付されるに当たっては、ラスパイレス指数と職員数削減要素のこの二つにより― 42 ―交付されるということでありまして、削減しないとした本町の場合、このラスパイレス指数部分の影響額というのは推計いたしますと、およそ 3,800 万円程度になろうというふうに考えているところですけれども、職員数の削減率につきましては、全国平均を上回っておりまして、これがどのような交付税の算定に組み入れられてくるのかということにつきましては、例年7月に普通交付税の本算定が行われますので、それで明らかになるものというふうに考えているところでございます。なお、そのほかの特別枠に入っております緊急防災・減災事業につきましては、これは起債として借り入れて交付税措置があるということでありますけれども、充当率が 100%、交付税措置率が 70%あるということでありますので、今議会におきまして役場庁舎停電対策発電機設置工事ほか 2,139 万 2,000 円の補正予算をこれに対応する分ということで計上いたしましたので、よろしくお願いしたいというふうに思います。それから、ペナルティーにつきましては、地方交付税法第1条にこのように書かれております。そもそも地方交付税法には、第1条で「地方団体が自主的にその財産を管理し、及び行政を執行する機能を損なわずに、その財源の均衡化を図り、及び地方交付税の交付の基準の設定を通じて地方行政の計画的な運営を保障することによって、地方自治の本旨と実現に資するとともに、地方団体の独立性を強化することを目的とする」というふうに書かれておりますので、条文が尊重されるべきものというふうに考えているところでございますので、よろしくお願いいたします。

質問 2番 白馬康進

まず、前段のなぜ削減しないのかという大きな理由が3つ掲げられました。このことにおいては、私も私ども議会も国の手法によっては削減する、しない、独自削減したり職員数を減らしたりして努力している評価もしないで一律交付税を削減するということには断じて無謀なやり方で認められないということで、先般我々議会でも意見書を出してますので、当然私は町長の言うとおりこれも我々も重く受け止めて同感でありますし、また、町の関係におきましても今説明したとおり私たちも平成 15 年、16 年、当時うちの財政も借金財政になり、また特にあの当時三位改革ということで追い打ちをかけまして非常に財政悪化がされまして、かなり大きな削減をしております。特に私は我々も含めて削減をしたのですけど、職員の定期昇給が― 43 ―ずっと凍結しているのです、当時から今年度までずっと続いてます。この分においては、財政事情をかんがみながら、復元するのかなという感じを持っておりましたけど、この点については町長はどのように考えられているのか、まずお聞きしたいと思います。私は当時の認識は十分認識していますから、当然町の財政悪化によっては、いつまでも人件費が削減されるということは、私は基本的にはちょっと首を傾げるところもあります。従来私は前から見ても職員の給料、我々の報酬も含めまして、ただ削減すればいいというものでもないし、士気感も低下するし、これは仕事に対する対価ですから励みにもつながらない、ですから当然財政が厳しくなったときにはこの人件費を削減するしかないのです、どこの町も。今後においても、うちの町が財政がもし悪化すれば当然経常経費の人件費に手をつけていくのは当然ここしかないと思います。その点においては、今からもやはりこの健全化財政をいかに維持するということかが大事になります。そこでお伺いしますけど、うちの町は今健全化財政を維持しております。中期財政計画も立てて、積み立て金も多くなっています。この健全化財政を維持するということは、住民から見れば住民サービスにも維持されていくということで、向上されるということです。しかし、今回のように削減、交付税、一般財源の固有の交付税が国の手法によって減るとか、いろんなことになりますと、やはり財政運営上私は多少なりでも歳入不足だとか、そういうものが出てくると健全財政も維持できないという心配を持っています。ですからこういう質問をしているわけですから、今後において今回のことにおいては、それほど影響しないということはわかりました。ですから、この点において今後いかにやはり歳入欠陥を起こさないように、また歳入不足に陥らないように、やっぱり常時国の財政運営も注視しながら見ていかないと、どういう手立てで国がくるかわかりません。そういう面では町長は、このうちの町の財政の健全化あわせて今回の影響額については、それほどもないようなことを言ってますけど、その点も含めて再度質問したいと思います。

答弁 町長 佐藤多一

平成 15 年に行いました定期昇給の復元については、私としては考えてございません。といいますのは、平成 15 年に当時にいた方、その方たちまでが対象になっておりまして、もう既に定年を迎えられている方もたくさんございます。― 44 ―そういった不公平感も出てまいりますので、この定昇 15 年に行った部分については復元するということは私の段階では考えていないということで申し上げておきたいというふうに思います。それから、これ財政運営上今後の話でございますけれども、これは推計でラスパイレス指数の国と比較して超えた部分の削減をしないということになれば推計で 3,800万ぐらいの今回の削減があるだろうというふうに考えているところでございますけれども、お話ししましたように、既に国から言われる前に平成 15 年度からさまざまな形で自主的な独自削減を進めてまいりまして4億 5,000 万程度のお金が、これは公共的なものを福祉も含めて既にこれまで使われてきているということです。さらに 3,800万ということになると、これまで協力してもらってきた職員だとか、さまざまな方たちにもやっぱり考え方として、そこをまた求めていくというのはどうなのだろうかということで今回削減をしないということに考えたわけでございます。あわせて地方公務員の給料というのが地域の中でもよく比較対象される形になっております。ある市のこの間方とお話しをしたところ、市の給料表が毎年毎年できあがりますけれども、それをいち早くほしいということで、市内の企業の方たちから市職員の給料表をもらいに来るというお話を聞いていました。それを参考にして何歳の方は、この市の職員より2つ下にするだとか、あるいは3つ下にするだとか、あるいは1つ上にするだとか、そういうことが基準としてその市の職員の給料が使われているという実態にあるということで、ここが下がれば下がるほど合わせてそういう民間企業の方たちもそれを基準にして参考にしてまた給料が変わっていくということがありますので、あり方として慎重、単なる自分たちの給料だけというふうにものは見ないほうがいいのではないだろうかというふうなこともお話しされている市の職員もおりました。そんなことも思いますし、財政上の関係についてはしっかりこれからも状況を見ながら進めてまいりますけれども、来年、ついこの間、骨太方針が閣議決定されましたけれども、来年の交付税は、この給与問題等々かかわりなく結構厳しい状況にこれから入ってくるなという予測を、方針を見ますと感じているところです。極端に言えば、今交付税制度は国税5税では足りませんので借り入れをして交付されておりますけれども、国税5税だけにいずれ集約されていくのではないかというような感じもしないわけでは― 45 ―ないのですけれども、そういった動きもしっかり見据えながらお金の使い道も検討しつつ、行政を進めていくということが大事かなというふうに考えております。

質問 2番 白馬康進

今の町長の考え方で私もある程度理解するところでありますけれども、実際の話新聞紙上で見たら、削減する所もしない所も地域経済だとか、いろんな民間企業に与える影響だとかと、どっちにしてもこれはもうそれなりの影響は出ているのです。他の動き、動向を見ますと、どちらかというと削減をするというのはみんなもう財政対策みたいなもので、財政減でもう苦渋の決断を余儀なくされたということでやむを得なくそういう国の方針に従っているというのが多いのです。ただ、私は町民の人も関心を持たれているのは、食い違いされたら困ると思って質問するのですけれど、うちの場合は往々にして財政がある程度余裕があって財政的には健全財政化しているから、それほど削減しなくても財政上は余り支障がないのだなという考えを持たれたら困るから、私はそういうこととは決して違って、うちはもう当時厳しいときから財政悪化の道をたどってきたので、早くに独自削減をして定期昇給も含めますと総額相当大きな額を一般財源のほうに充てているということで、これはもう額を今幾らとは聞きませんけど、恐らく相当な額になっていると思います。不公平感で町長は復元しないということで、これはいいです、わかりました。ですから、そういうことを考えますと、私の町はかなり国の評価を得るぐらいの努力はしているということで、これ以上削減する、しないの問題については追及しません。ただ、問題になるのは、今町長がおっしゃるとおりやっぱり財政というものは、国も借金財政ですからプライマリーバランスを 20 年までに黒字にするなんて言っていると、やはり地方財政も合わせまして、これから来年の交付税も含めて、やはりどういう手段で手法を使ってやはりくるかわからないと。今までもらっていたほとんどの交付税がある程度年々減るとなれば、やはり相当財政運営上もやはり今からきちっと考えていかないと住民サービスに支障があるようなことでは私は困るということで、その心配性を思って聞いたわけですけれど、今回に関してはあまり元気づくりだとか、地域防災対策費だとかと別建てに充てていますから、ある程度総額はどうであろうと津別に対する影響度はそれほど支障はないのだなということである程度理解するところでありますの― 46 ―で、その辺もひとつ町長から言ったとおり見据えて十分ひとつこれからしっかりした財政運営をしていってほしいと思います。それと、私、町長も骨太方針の関係もちょっと触れましたけれども、国もおかしいのです、正直言って。国の悪口を言うわけでないけど、国も一方では今回のように地方の固有の財政を方針に従わなかったら地方交付税を減額すると苦しめるようなことを言って、また一方では先般しました国の経済財政運営の指針による骨太方針の素案では、地方行政の改革や地方活性化の努力を査定し、頑張る地方自治体には交付税を別枠で重点配分をして見直していくということを言っているわけです。これはやっていることと言っていることが私はちょっと食い違いがあると思います。この辺はちょっとつかみどころがわからないのです。果たして国は本当にそういう努力している町にそういうことをしてくれるのかどうか、この辺もまだ素案ですからわかりませんけど、こういった点もやっぱり十分見極めながら過去にあった臨時交付金のようなものが入ってこえばうちも相当潤ったと思います。そういうものが出るか、出ないか私はちょっと不透明なところもありますけど、その辺の十分ひとつ見極めながらやはり今回国の動向もきちっと注視していくことが私は大事だと思います。そのことも町民にもやはりきちっと理解をしながらやっぱり示していかなかったら、ただ、削減しません、なんてことになると町民もやはりそんなものかなと思われたら困りますから、その辺は機会があればきちっと町民にも周知して、うちの財政というものはこういうものであるからこういうふうにしているのだということも十分ひとつその機会があれば説明をしたいと思いますので、その点について、この国の方針も含めて町長のお考えがあれば最後に聞いておきたいと思います。

答弁 町長 佐藤多一

お考えの国に対する関係については、やはり法律というのを信用したいというふうに考えています。先ほど1回目の答弁で地方交付税の1条のお話をしましたけれども、2条の2項にはこのようにも書かれています。「国は、交付税の交付に当たっては、地方自治の本旨を尊重し、条件を付け、またはその使途を制限してはならない」というようなことも書かれておりまして、これはその地域で一般財源としてその地域に合った政策を進めていくというために交付されてくるものだとい― 47 ―うふうに思いますし、地域の政策というのはそれぞれその地域によって違います。まさかこの町で地下鉄をつくるためのお金を政策の中に入れるとかという、そういうことにはなりませんし、この地域はこの地域にある課題を一つ一つ整備、達成していくものだというふうに思いますし、地下鉄の必要な所は優先順位としてそれが必要であればそれはそこでやっていくということで国から交付されるお金、そういったものを有効に使いながら進めていくべきものというふうに考えているところでございます。それから、町民に対してのお話しにつきましては、これまでも議員の各位にはそれぞれの2つの委員会で削減をしない理由をお話ししたところでございますけれども、その後町の行政改革推進委員の皆さんにも会議にお集まりいただきまして、削減しない理由をお話しさせていただきました。合わせて国のほうの要請事項の中には例えばということで職員だけではなくて3役だとか、あるいは議員の皆さんだとか、そういったところにも削減の要請のようなものがございました。そういう点からしても、特別職の報酬等審議会、こちらにもお集まりをいただきまして、内容の説明をさせていただいているところです。そして、行政報告に出すということは、これは町民の皆さんにお話しをするということですので、こういう形で町と津別町としては態度を表明していきたいということで進んでいるということで、ご理解をしていただければというふうに思います。それから、骨太の部分でいけば、これから多分厳しい状況がいろいろ財政的に出てくるのかなというふうにも感じておりますけれども、今自立ということでやってますけれども、以前から自立の立を立つほうをとるのか、律するほうをとるのかというお話もよく出ておりました。この自立いうのは、いわゆるスタンドアローンではなかなかこの先やっていけないだろうという思いもあります。自分もやはり律するほうというか財政も含めて、律しながら、それからあの町にあるからうちの町にもほしいだとか、そういうものの考え方ではなくて、あの町のものを活用させてもらう、この町のものをどうぞ使ってくださいというようなことで何かものをつくるにしても、お互いに広域というよりもむしろ連合するというような、それは飛び地であってもいいというふうに思っていますので、そういう形で足りないものをお互いに補足し合いながら、律しながら進んでいくというのが多分これから求められてくるのかなというふうな感― 48 ―覚を持っていますことを報告させていただきまして答弁にかえさせていただきます。

出典:津別町議会 平成25年第5回定例会 2013年6月20日 議事録 PDF(41ページ) 間違いを知らせる