みんなの議会

洞爺湖町議会 令和7年9月会議 2025年9月11日

虻田、洞爺地区別の農家戸数及び水稲作付面積について、地域別状況

2025年9月11日、洞爺湖町議会の一般質問で、石川諭議員が「虻田、洞爺地区別の農家戸数及び水稲作付面積について、地域別状況」について質問し、洞爺総合支所副支所長 片岸昭弘、町長 下道英明が答えました。

聞いた人
石川諭 議員
答えた人
洞爺総合支所副支所長 片岸昭弘、町長 下道英明

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 10番 石川諭

皆さん、こんにちは。10番、石川諭でございます。午前中までということなので、牛歩の歩みではなくて、駆け足で進みたいと思います。よろしくお願いいたします。本日は通告に従って、二つほど質問させていただきます。まず一番目ですが、洞爺湖町において、米の減反政策により、10年前と比べてどれほど減反したのかということをお聞きします。今年は全国的に、米の値上がりが起きました。今年4月21日から27日までで、スーパーでの米の平均販売価格は、地域によっては若干の差はありますが、5キロ当たりおよそ4,233円前後と高い価格でした。そして、値上がりは17週も連続となり、1年前と比べて価格はおよそ2倍になっています。価格高騰の原因は、農林水産省による減反政策であるといわれています。また、米の値上がりの原因は、生産量の不足であると、過去の生産量の記録を見ればよく分かります。50年前の1970年は1,253万トンありましたが、2024年の生産量は約735万トンで、4割が減少しています。全国的に米の生産量が減少している中で、私たちのこの洞爺湖町においても、現状はどうなっているのかということを確認したいと思い、調べてみました。直近10年前の状況をもとに、調査してみました。それでは、1番目の質問に入ります。虻田、洞爺地区別の農家戸数及び水稲作付面積について、地域別状況を伺います。

町の答え 洞爺総合支所副支所長 片岸昭弘

水稲の町内の作付の状況でございます。10年前の平成27年度と比較をさせていただきます。虻田地区でございますが。9件の方が5.8ヘクタールの作付をしてございました。本年度は、5件で3.5ヘクタールと、件数で4件の減、面積では2.4ヘクタールの減少をしてございます。洞爺地区でございますけれども、39件の方が54.3ヘクタールの作付をしてございました。本年度は、23件、50.8ヘクタールと、件数で16件の減、面積で3.5ヘクタールの減少をしている現状でございます。

議員の質問 10番 石川諭

ありがとうございました。作付件数ですね、件数では虻田地区、洞爺地区ともに大体4割の減少が見られますけれども、面積に関しては洞爺地区において、7%弱の減少しか見られないということで、これは減少率が少ないということでうれしいことだなと感じております。それでは、2番目、水稲作付面積が減少した要因は何かということをお聞きします。

町の答え 洞爺総合支所副支所長 片岸昭弘

現在の状況ですが、高齢化により、自家消費をされていた方が水稲の作付を断念されていると考えてございます。また、議員がおっしゃるとおり、洞爺地区におきまして、件数は大幅に減少してございますが、面積がさほど減少していないという状況でございます。特に財田地区におきまして、高齢化により水稲作付を断念し、地域の若手の農家に農地を売却されている現状がございます。ですので、10年前に比べて1戸当たりの耕作面積が2倍になっているという状況でございます。

議員の質問 10番 石川諭

ありがとうございます。農家戸数は、減少している一方で、耕地面積は維持され、結果として農地の集約化が進んでいると思います。これは地域にとって前向きな流れと捉えることができます。そこで質問なのですけれども、農家戸数が減少していますけれども、今後も農地集約が進むと見込んでいるのか、それとも一定の段階で頭打ちになると考えているのか、その見通しをどのように持っているのか伺う。

町の答え 洞爺総合支所副支所長 片岸昭弘

先ほどご紹介をさせていただきました財田地区の現状でございます。現在は、経営者が比較的若い経営者がおられます。また、後継者の見込みのある方がいらっしゃるという現状でございまして、しかしながらその中でも自家消費だけで生産をされている農家もおられますので、一定の段階で集積は止まるのかなと予想を考えてございます。財田地区全体の面積といたしましては、水稲の面積は約42ヘクタールございますので、貴重な作付を今後も維持していきたいと考えてございます。以上です。

議員の質問 10番 石川諭

ありがとうございます。財田地区の42ヘクタールということを今おっしゃっておりましたけれども、先ほどの洞爺地区の面積では50.8ヘクタールとのことでした。この残りの財田地区以外では8.8ヘクタールありますけれども、ほかに大きく分けてどのようなところがあるのでしょうか。

町の答え 洞爺総合支所副支所長 片岸昭弘

ほかの地区では、洞爺町のほうと旭浦のほうに、一部水田があります。それから高台地区のほうでは、自家消費の農家の方が数件おられるということで、現状になってございます。

議員の質問 10番 石川諭

それでは、また転作作物として、どのような作物が栽培されたか伺います。

町の答え 洞爺総合支所副支所長 片岸昭弘

まず、国レベルの話でございますけれども、転作作物として、高収益作物であります施設ハウス等を利用した作物を推奨してございました。当町におきましても、洞爺地区において、一部セロリやトマトなどの転作をされている状況でございます。また、町内で一番多い転作作物として、牧草への転換がございます。しかし、令和4年度の減反政策の見直しによりまして、対象水田において、あぜがあり水稲作付が可能な水田のみが対象となったため、交付金の減少を招いてございます。昨今の米不足により、令和9年度に向けて抜本的な制度の見直しが検討されている現状でございます。今後の水田政策に対して、注視してまいりたいと考えてございます。

議員の質問 10番 石川諭

ありがとうございます。それで、3番目、今後、水稲の作付面積は増加することは可能かと。そして、増加することが難しいのであれば、何が問題なのかということをちょっとお聞きします。

町の答え 洞爺総合支所副支所長 片岸昭弘

水稲の作付を一度やめてしまうと、第一にあぜの復元が必要になることでございます。二つ目に、水源の確保が、新たに水利権の取得が必要となる。また三つ目に、水田に水を入れるための用水路の整備が必要となります。以上の整備につきましては、多額な経費が必要となりますので、難しいものと判断をさせていただいております。現在、作付をしております条件のよい水田を今後維持していくことが必要と判断をさせていただいてございます。以上です。

議員の質問 10番 石川諭

それでは、農地の集約を阻害している要因として、農地の分散、水利の制約、担い手不足などが考えられますが、町としてどのような整理、把握をしているのか伺います。

町の答え 洞爺総合支所副支所長 片岸昭弘

町内全体の水稲生産では、自家消費農家の方もいらっしゃいます。自宅の周辺で水源を確保されている場所を確保して、水稲生産を行っておりますので、財田地区とは違い、水田が広く栽培されている地域ではありませんので、農地の分散がされている状況だと判断をしております。また、水源の確保も整っていないため、水稲生産を取りやめる方が多い傾向にあるのかなと考えてございます。以上です。

議員の質問 10番 石川諭

それで取りやめる方が多くなっていますけれども、例えば入江地区の継続は可能かと。あそこ入江地区なんか結構水稲面積まだ残っているのですけれども、その辺のところの状況はどうなのかということをちょっとお聞きします。

町の答え 洞爺総合支所副支所長 片岸昭弘

虻田地区で唯一、水稲の作付をしている入江地区の状況でございますけれども、2000年噴火の際に、あの地域は地割れですとか水田の水を張ることがかなり難しい状況となってございます。ですので、今現在、水稲を作付されている方が2件のみという状況でございますので、水田を復元するのは難しい状況にあるのかなと判断をさせていただいております。

議員の質問 10番 石川諭

ありがとうございます。実際に、農地を引き受ける若手農家の意向やニーズを調査、把握しているか、農地バンクの制度が形だけで終わらないように、現場の声をどのように取り組んでいるのかということをちょっとお伺いします。

町の答え 洞爺総合支所副支所長 片岸昭弘

議員のご質問にありました、農地中間管理事業の制度でございますけれども、その中に、農地バンク制度というものがございます。その実施に当たりましては、各市町村ごとに5年後、10年後の地域農業の将来の在り方について検討することとなってございます。地域計画を作成しなければなりませんので、当町におきましては、本年7年の3月に、洞爺湖町地域計画が決定されております。その前段に、町内の農業者の方へ、令和5年の12月になりますが、農業委員会が今後の農業経営に資する意向調査というものを実施させていただいております。今後の農業経営の規模や農地を貸したいですとか、借りたいなどの意向など将来の農業経営全般に関わるものをアンケートしてございます。また、当町では、農地の賃貸に対する農地の貸すですとか、借りるについては、5地区にあります農用地利用改善組合という組織されております。出し手と受け手の農地の調整を行う団体でございまして、今後も各地域における重要な農地の利用調整を地区ごとに継続的に行っていただけるよう、町としては支援していきたいと思ってございます。以上です。

議員の質問 10番 石川諭

今の農用地利用改善組合ということがありましたけれども、これは5地区あるということなのですが、その5地区がちょっと私のほう、どこにあるのかちょっと把握していませんので、その5地区と、実際にその農地を借りるとか、貸すとかというそういったその事例はあるのかということをちょっとお聞きします。

町の答え 洞爺総合支所副支所長 片岸昭弘

5地区でございますけれども、まず洞爺地区におきましては、洞爺の高台にあります大原地区、それから香川地区、それから成香地区、それから洞爺の下台地区という4か所になります。虻田地区は合併以降に組織されておりまして、虻田地区は全体で1か所ということで5か所になります。その団体を通じまして、農地の賃貸ですとか売買に当たりましては、その団体に利用調整を行っていただいておりますが、年間の件数で大変申し訳ございません、ちょっと私の記憶では、賃貸物件では約30件ほどあります。あと、最近の売買もある程度件数が多くて、七、八件は私の記憶ではございます。過去の実績につきましては、後ほど報告をさせていただきたいと思います。

議員の質問 10番 石川諭

私、ちょっと入江地区のほうで相談されたのですけれども、実際にもう農家をやめて畑が余っているということで、この畑をどうしたらいいのかということを相談されたのですけれども、そうする場合はどのような形で相談に行けばよろしいでしょうか。

町の答え 洞爺総合支所副支所長 片岸昭弘

まず、農地の所有者の方が農業委員会の窓口のほうでご相談いただければと思ってございます。その後、その賃貸の年数ですとか、あと賃貸料ですとか、その辺の意向をお聞きしまして、その情報を各地区虻田地区であれば虻田地区の農用地改善組合の会長さんにその情報を投げかけまして、地域内での利用調整をしていただくということになります。また虻田地区でなければ、全体の他の4地区にも利用調整の依頼をしまして、借りる方がいらっしゃるかどうかを確認するという流れとなります。

議員の質問 10番 石川諭

ありがとうございます。それでは、4番目、今後の洞爺湖町の米生産に対する方針についてということでお伺いします。

町の答え 洞爺総合支所副支所長 片岸昭弘

当町の水田地帯といたしまして、先ほどご紹介いたしました財田地区がございます。古くから食味がよく評価されておりますが、全体量が限られたため、希少性が高いものとされております。過去100年以上の水稲の生産がされている歴史のある地域でございます。今後も大切に引き継ぐ必要があると感じているところでございます。そのため、希少性を高めるためにも、令和3年度からなのですが3年間、PR事業を実施しております。農家所得の向上を図るため実施している事業でございまして、また、令和2年度には地域の水利権の更新を行いまして、令和2年から4年度に用水路の整備がされていなかったため、地域内で水不足を生じてございました。そのため、コンクリート張りの水路整備をしてございます。水稲生産に必要な水源の確保のためにも、今後も壮瞥川からの取水施設の整備や、用水路の修繕が必要となっておりますので、補助事業等の実施について北海道へ要望を行っておりますので、安定した水稲生産が行われ、農家所得の向上が図られるよう引き続き支援をしていきたいと考えてございます。また、新たな取組でご紹介をさせていただきますが、本年度から陸稲という栽培が試験的に実施されております。成香地区を中心に、畑において稲の栽培を行うというものでございます。技術的な確率ですとか食味の確保、それから採算性もありますので、その辺検証する必要がありますので、状況の把握に今後も努めてまいりたいと考えてございます。以上です。

議員の質問 10番 石川諭

ありがとうございます。今の陸稲の栽培という話が出たのですけれども。それで、ちょっとお伺いしたいのですけれども、世界では食糧難が起きている地域もあります。我が国でも、食料自給率は38%しかありません。もっと食料自給率を上げる助けにならないかということで、その陸稲の可能性というのをもうちょっと教えていただければありがたいと思います。

町の答え 洞爺総合支所副支所長 片岸昭弘

本年度から初めて成香地区で実施をされてございます。8月26日に農業委員会の作況視察というものがございまして、現地を見させていただきました。各個人の栽培方法、例えば畝幅ですとか株間が、それぞれ自分のやり方で進めていらっしゃって、栽培状況にかなり差がございました。ですので、先ほどご紹介したように、これから指導機関であります伊達にあります西胆振農業改良普及センターの技術指導を受けながら、今後定着する作物になるのかどうかを検討していきたいなと思ってございます。なお、収穫に当たりましては、ハーベスターが使用できますので、ハーベスター、小麦ですとか、そのほかの機械等の装備がございますので、それを利用して機械化できる作物としての位置づけになるのかなと思っておりますので、農業者の方が試験的に栽培しているのかなと感じてございます。以上です。

議員の質問 10番 石川諭

それでは、町が独自の補助金を増やす方向ではなくて、農家自身が収益を確保できる経営支援、例えば販路開拓であるとか、ブランド化、輸出支援など、重点を置く考えはないか伺います。

町の答え 洞爺総合支所副支所長 片岸昭弘

販売用の水稲生産が行われておりますのは、ご紹介させていただいております財田地区でございます。財田地区は古くから自分で米の販売を行っているという状況でございまして、先ほどご答弁申し上げましたが、財田米をブランド化してその希少性を高めるために、令和3年度からPR事業を実施してございます。農家自身が収益性を確保できるよう、販路の拡大を図る取組でございます。町といたしましては都市圏のホテルでの財田米の提供ですとか、新聞における財田米の特集掲載なども行っていただいておりますので、その取組が農家所得の向上につながる取組として、これからも実施していきたいと考えてございます。

議員の質問 10番 石川諭

それでは、ありがとうございます。財田米をブランド化して、もっともっと知名度を上げるようお願いしたいと思っております。洞爺湖町のイメージアップにつながる私たちも応援できることがあれば、お手伝いなり協力と何でもいたしますので、よろしくその辺のところをお取り計らいいただければありがたいと思います。そして、最後に補助金で一時的に守るから市場で自立できる農業への転換を町として、どう後押しするのかということをお聞きします。

町の答え 洞爺総合支所副支所長 片岸昭弘

今現在、PR事業を実施してございますけれども、過去のその事業におきまして販促用ののぼりですとか、町内で財田米が販売している場所、それから財田米を提供している飲食店などを掲載しているパンフレットを作成させていただいております。その影響もあったのかと思いますが、本年度収穫前にいつ頃販売するのかですとか、どこでか買えるのかという多数のお電話のお問合せをいただいております。これからも、このような小さな積み重ねの取組の成果でもあるのかなと感じております。議員おっしゃるとおり補助金に依存せず、小規模であっても発送ですとか行動力により創意工夫した水稲生産ですとか、販売方法により、農家自身が収益性の高い農業経営が実施されるよう、これからも町といたしまして、支援をしていきたいと考えてございます。

町の答え 町長 下道英明

今、担当課のほうから答弁ありましたが、若干補足でございますが、この減反米政策ですけれども、自治体における米生産に対する施策というのは、基本的に需要創出と生活支援の観点から、食べる層への直接なアプローチ。今、担当のほうからありましたように、ブランド米、財田米ですとか、そういったブランド力を上げていくような啓蒙啓発というのですか、そういったところだと思います。一方、国の支援というのは、今議員おっしゃったように、政策、先ほどから同じ形ですけど、生産面での代替作物からの移行ですとか、あるいはお米市場の促す大きなインセンティブあるような施策ということだと思います。引き続き、JA洞爺湖と連携しながら、洞爺湖町の農業振興を進めてまいりたいと考えております。以上でございます。

議員の質問 10番 石川諭

ありがとうございます。

出典:洞爺湖町議会 令和7年9月会議 2025年9月11日 議事録 PDF(24ページ) 間違いを知らせる