洞爺湖町議会 令和6年12月会議 2024年12月11日
洞爺湖町移住・定住対策の取組について
2024年12月11日、洞爺湖町議会の一般質問で、小林真奈美議員が「洞爺湖町移住・定住対策の取組について」質問し、政策推進課長 野呂圭一、洞爺総合支所副支所長 片岸昭弘、町長 下道英明が答えました。
- 聞いた人
- 小林真奈美 議員
- 答えた人
- 政策推進課長 野呂圭一、洞爺総合支所副支所長 片岸昭弘、町長 下道英明
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 2番 小林真奈美
2番、日本共産党の小林真奈美です。本日は、通告書に従って質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。初めに、洞爺湖町移住・定住対策の取組について伺います。9月に、役場の職員の方から衝撃的な数値を知りまして、今年度の洞爺湖町の出生数が6人ですか、という話がありました。また、10月2日に開催された洞爺地区での地域づくり懇談会、参加した際の資料を見ますと、本年度のゼロ歳児となる母子手帳の発行状況は、洞爺湖町全体で13人、過去最少となる見込みとしっかり朱書きで書かれていました。今年度が特別少ないのか分からないのですけれども、小学校に入学することを考えると、この先、入学する児童が10人以下になることも洞爺湖町全体で可能性があるということなのかなと思います。今年度の町政執行方針には、第2期洞爺湖町まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づき、子育て支援、移住・定住対策に注力しながら、全町民が安心して暮らせるまちづくりを行い、転出超過の解消や働く世代の減少抑制に取り組んでいるところだとありました。5か年の総合戦略では、今年度が最終年になります。その中で描かれている全体像の中には、出産・子育てに対する支援策の充実によって、重要業績評価指数、KPIと言うのだそうですが、この出生数が毎年43人となっていました。目標達成するための中間指標が43に対し、今年の数字、非常に危機感を覚えます。なぜこんなに出生数が少ないのか。少子化の原因は一つに限らず、複雑だと思っています。そもそも、国の異次元の少子化対策がどうなっているのかということもあります。洞爺湖町も婚活の取組をしていますけれども、結婚して子供を産むという若い世代、そして女性にプレッシャーをかけることが少子化対策につながるとは、私はどうなのかなと思います。対策するべきことは、子供を産み育てることへの困難さを政治の責任でなくすることではないかと思っています。洞爺湖町も、保育料全額無償化や18歳までの医療費自己負担額全額助成など、様々な子育て支援の取組をしています。子供への支援や子育て環境の改善は、人口減少を抑制する上でも重要な位置づけとなるという町政執行方針の内容については、私もそのとおりだと思います。そして、洞爺湖町の強みを生かした移住・定住対策の取組がとても重要だと考えました。以前にも触れたことがありますが、温泉地区や月浦・洞爺湖地区に移住された方々のお話を聞くと、洞爺湖町の持つ潜在的な強みに私自身も気づかされます。子育て世代の方たちの話を聞くと、この環境で子育てをしたくて洞爺湖町に来ましたという話を少なからず聞きました。洞爺湖町は、もっと移住・定住対策に重きを置いてもいいのではないかと考えて、今回質問させていただきます。そこで、最初の質問です。洞爺湖町の移住・定住対策の現状と課題について伺います。
町の答え 政策推進課長 野呂圭一(政策推進課長は2025年6月まで)
移住・定住対策につきましては、現在四つの事業を実施しております。一つ目は、住まいる中古住宅取得支援事業で、条件を満たせば最大50万円まで補助を受けられる事業となっております。令和5年度から供用開始された事業ですが、想定を超える問合せをいただいておりまして、令和5年度の実績といたしましては8件310万円の実績がありまして、令和6年度、本年度につきましては現在のところ4件で140万円の実績がございます。その他の問合せもまだあるという状況でございます。2点目といたしましては、チャレンジショップ支援事業で、洞爺湖町内で起業する際に条件を満たすことで店舗の新築や改装に係る経費を最大50万円まで、事業に必要な備品購入費を最大30万円まで、あと家賃補助につきましては起業から1年目は最大5万円、2年目は最大3万円助成される、補助される事業となっております。三つ目といたしましては、空き家バンクへの空き情報の掲載です。移住・定住を促進する上で、住む家があるかどうかが重要な要素となってきますが、現在は所有者からの情報提供によって掲載している状況で、物件情報も少ないという課題がある一方で、空き家の数は全町で数百件あるという情報もございますので、今後は行政として受け身の姿勢ではなく、空き家情報を調査の上、検証を重ねながら積極的な姿勢へとシフトして、移住・定住の取組を強化してまいりたいと考えてございます。また、四つ目といたしましては、ちょっと暮らし移住体験事業ですが、事業といたしましては当町への移住を検討されている方に1週間から3か月程度の移住体験をしていただくことで、町のよさを知っていただき、移住・定住につなげていきたいということが目的ですが、残念ながら平成25年度から現在まで70件受け入れた中で、移住につながった実績はほとんどないという状況でございます。このことから、事業廃止等も視野に入れた検討を進めているところでございます。なお、本年1月1日発表の西胆振人口総務省調査結果では、自然増減については西胆振の3市3町が全て減少となっているものの、社会増減につきましては、当町と壮瞥町が増加しているという状況でございます。当町におけます社会増は78名となっておりまして、そのうち日本人は2名の増加となっておりますので、これまで取り組んできた様々な移住・定住対策や子育て支援等によりまして、住みよい環境整備や充実したサポート体制が地域の価値を高め、当町に魅力を感じて移り住む方々が増えてきたと評価しております。また、外国人労働者が増えている要因としましては、先日の答弁でもあったとおり、漁業や農業、観光業など、外国人労働者の受入れの拡充が進んでいると。このことで社会減を抑制しているという効果が確認されております。以上です。
議員の質問 2番 小林真奈美
西胆振の今年度の人口では、壮瞥町と洞爺湖町が社会増あると。昨日の一般質問にもありましたけれども、外国人労働者の数が増えているということがそういうことにつながっているということなのですけれども、それぞれ四つのこの事業については、これから検討をしながら、来年度に向けて予算とかいろいろ立てていくのだと思うのですけれども、後でチャレンジショップについてお聞きしたいと思いますけれども、もう一つ私がここで質問したいのは、新規就農者に対する洞爺湖町独自の対策についてなのですけれども、洞爺湖町に移住された方は食の魅力についてもとても熱を持って話される人がいらっしゃいます。実際に、豊富で豊かな海の幸や山の幸に恵まれている町です。この土地に可能性を見いだして農業を始めた方もいらっしゃいます。しかし、農業経験のない移住者が新規就農者として住み続ける、営んでいくことはかなり大変で、いろいろな条件がタイミングよくそろって初めて可能になっているのではないかなと思います。そこで、移住対策、移住・定住対策の一つとして、新規就農者に対する洞爺湖町独自の対策について伺います。
町の答え 洞爺総合支所副支所長 片岸昭弘
新規就農対策の関係でございます。洞爺湖町では、洞爺の高台の畑作地帯において後継者がいる農業者が多く、そのため規模拡大を希望している農業者が多くおられます。地域での農地が不足している状況にありまして、新たに新規就農者が参入することは難しい状況となってございます。新規就農者のお問合せについても年間数件でもありますので、独自の新規就農者対策の支援策は実施をしてございません。しかしながら、過去にはリタイアした農家の経営を引き継ぎ、親方はその後も指導者として支援する第三者継承制度を活用して就農された方が2名おられます。関係機関が一体となって、農地、機械類の継承や、経営者になるための支援を実施してございます。また、現在も第三者継承を行うために、昨年から北海道農業経営・就農支援センターから支援を受けてございます。税理士、中小経営診断士の2名の方、また地元の普及センター、農協、農業委員会、洞爺湖町が一体となって支援をしている状況でございます。農業経営者としての経理などの知識の習得や、継承に係る国、北海道の各種経営発展への支援、資金面の支援などの利用をするための新規就農計画などの作成支援を実施している状況でございます。農家は個人経営でありますので、経営者でもあり労働者でもございます。多くの知識と経験を持って経営をしなければなりませんので、独立後も関係機関が一体となってサポートしてまいりたいと考えてございます。以上です。
議員の質問 2番 小林真奈美
高台地区の状況を教えていただきました。高台地区の農業経営は結構安定していて、逆に規模拡大を進めていきたいということで、新規就農の参入は難しいという話でした。以前にお話を聞いたときには、新規就農で入ったとしてもうまくいかず撤退していった方もいると聞きました。洞爺湖地区、高台地区は比較的後継のつなぎがうまくいっている農家も多くて、離農した農家があったとしてもその耕作地については同じ地区の農家の方が引き継いで、放任耕作地への対策ができているのかなというふうに思っています。一方で、この虻田地区を見ると、小規模家族経営の農家が少なくないのかなと思っています。さらに、高齢化も進んでいるのではないでしょうか。町とJAグループなどが連携して、就農から定着まで一貫した支援が受けられるようにして、虻田地区においても進められるのであれば、移住・定住対策の一つになるのではないかなというふうに思うのですが、そういう部分で新規就農者の受入れに積極的に取り組んでみてはどうかなと思うのですけれども、通告していませんが、どうでしょうか。
町の答え 洞爺総合支所副支所長 片岸昭弘
虻田地区の状況でございますが、議員おっしゃるとおり、大半の後継者がいらっしゃらない、それから高齢化という状況でございます。昨年、令和5年度に農業者を対象に、当町では5年後及び10年後の農業経営の意向調査というものを実施させていただきました。そのときのアンケートの集計では、規模縮小及び離農者の農地の面積と規模拡大を希望する農地の面積はほぼ同じぐらいの面積だったという状況でございます。ただ、先ほどご答弁したように、洞爺高台地区の経営規模の意向が大きいですので、それが同等という、空いた農地がそのまま耕作されるかどうかというのは、虻田地区におきましてはかなり厳しい状況にあるのかなと思ってございます。また、経営者としても、かなりもう、10名以下になっているような状況でございますので、有珠山噴火、2000年噴火後かなり経営をやめられている方がいらっしゃる状況でございますし、あと、規模拡大を図る機械化ができる基盤整備を行っているような農地が少ないということと、傾斜がきついということから、農業委員会では洞爺地区の農業者に虻田地区で耕作ができないかということで投げかけをしてございますが、希望者がいないという状況でございますので、また、新規就農者をそこに誘致するということも農協さんと農業委員会で協力して進めた経緯がございますが、なかなか定着に至らなかった。また、農業経営法人の誘致をしたのですけれども、養豚業の方の誘致を図ったのですが、最終的に合意に至らず、三豊地区においても就農者がいないという状況でございます。虻田地区においては、なかなか土地の条件が悪いということもありますので、そこに改めて新規就農者を入れてもなかなか定着に至らない可能性が高いという現状にあるというふうに認識をしてございます。
議員の質問 2番 小林真奈美
虻田地区においては、地形の関係とか、それから自然環境の噴火のこととかいろいろあって難しいというお話でしたが、ただ実際に、本当に農家を経営されている方がいらっしゃって、その方たちの状況を見ると、多分何年後かには多分できなくなってしまう、そうするとその土地はもう耕作放棄地としてなってしまうのかなというふうな思いでちょっと私は考えているのですけれども、いろいろと困難な状況はあると思いますけれども、そういう部分、今後、検討も続けていっていただきたいなというふうに思いました。次は、チャレンジショップ事業のことについてです。移住・定住対策の一つとして、先ほどもありましたけれども、チャレンジショップ支援事業を行っていますが、チャレンジショップ支援事業の現状と課題について伺います。
町の答え 政策推進課長 野呂圭一(政策推進課長は2025年6月まで)
本町では、チャレンジショップ支援事業によりまして、地域経済の再生を目的とした建物のリフォーム代や備品購入費補助によります企業支援、運営に係る家賃補助など経費の一部負担などの企業支援施策を実施してございます。これによりまして、新たな事業の立ち上げや既存店舗の再生が促進され、地域の雇用創出や活性化につながっていると評価しております。実績といたしましては、平成23年度から現在まで27件の利用がございまして、ほとんどが飲食店ですが、中には美容室や福祉事業所、学習塾など様々な利用がある状況で、前年度は4件、今年度は1件の利用がありまして、現在も2件の問合せをいただいている状況でございます。しかしながら、課題といたしましては、支援施策を利用する企業や店舗の数が限られており、提供できる物件も少ないことから、空き家を保有する所有者との折衝による出店希望者とのマッチングや担い手不足、また、需要の低下に対する根本的な解決策を模索しながら、持続的な経済基盤の構築が求められているところでございます。以上です。
議員の質問 2番 小林真奈美
チャレンジショップ支援事業、提供できる物件が足りていないということでお話がありました。洞爺地区の地域づくり懇談会に行ったときの説明の中でも、移住者への住居を提供する上でやっぱり物件が足りていないという話があったかと思うのですけれども、せっかく洞爺湖町に来たいと、住みたいと考えている人たちに対してのやっぱり対策がとても必要になってくるのかなと思って聞いていました。移住・定住対策、洞爺湖町の持続可能なまちづくりに取り組む上で、本当に急がれる対策ではないかなと思います。これをやればすぐに次の年から効果が上がるというような特効薬みたいなものはないかもしれませんが、でも実際にこうやって洞爺地区では魅力を感じて移住される方もいらっしゃいます。それから、さらにコロナ禍を経験して働き方も変わって、リモートワークもできるようになりました。そういうことを考えると、もっともっと移住・定住対策、物件足りていないというような状況はあるのですけれども、ちょっと力を入れていくことで洞爺湖町に移住される方が増えるのではないかなというふうに思いました。最初に話しました洞爺地区の地域づくり懇談会では、幾つかの資料が提示されて説明されました。洞爺地区の現状については、人口減少の影響が今後どのように現れていくのか。人口減少が地域力の低下、そして労働力の減少、そして生活基盤の弱体化、さらに住みにくい地域という人口減少の負のスパイラルに陥るという話が図入りでありました。また、さらに洞爺湖町の今後の財政状況についてはますます厳しくなると。ちょっと残念だったのは、いこいの家については大規模改修や新築による後年度負担は厳しい、ということはなくするということなのかなとちょっと私は思ってしまったのですけれども、この懇談会での説明を聞きまして、その後、参加者からも様々な意見が出たと思います。私が印象的だったのは、洞爺地区の地域づくりに対して、町としてのビジョンはないのかというような意見が出たかと思います。本当に前途多難な地区の状況をその方は理解しつつも、洞爺地区に移住してきた人たち、これから来る人たちにとって、洞爺地区の魅力、財産を活用した、そういう何か魅力あるわくわくするような話を求めているのではないかなと私は個人的に感じました。この件の質問について最後に、洞爺湖町の移住・定住対策について、町長の考えを伺いたいと思います。
町の答え 町長 下道英明
今、小林議員のほうからございましたように、定住・移住、洞爺地区云々ということだけではなくてやはり温泉地区、この虻田地区もありますので、この三つの中でお話をさせていただいたところで、まずは担当のほうから、本町におけます移住・定住対策について様々の施策を行っているということはご承知いただきたいと思います。また、新規就農についても様々な課題がございますが、今取り組んでいると。そういった中で、やはり人口減少、これはどの自治体も大きな直面をしているところでございます。人口減少、少子高齢化、そしてまた生産年齢の人口の減少という中でいくと、やはりほぼ全ての自治体が減少傾向にあると。東京でさえ今後はやはり人口減という転換になっていく中で、やはり同じ下り坂にしても、下っていくスピードを、傾斜をやはり緩くしていくと、そういったことをやはり取り組んでいかなければいけないと思います。マクロ的視点から、以前ほかの議員からも質問あったので同じ答弁になるかもしれませんが、日本の人口が1億2,000から1億人減ると、大変なことになると。例えば今イギリスですと6,700万人、そしてまたドイツですと8,300万人ですけれども、ドイツなんかは今年GDPは日本を抜いて第3位と。そして日本は今年4位になってしまうと。やはりそういった点でいくと、必ずしも人口の分母が多いから経済成長がということではないのかなと思っているところでございます。そしてまた今、定住・移住を見ても、本当にいろんな様々な仕組みの中で人が動いていると。仕事の関係で複数の自治体に居住していると。札幌にいて、洞爺湖に、あるいは洞爺湖町、あるいは室蘭だとか、そういう形で複数で行ったり、介護の関係があって月に2回洞爺湖町に来ているといって、また東京行ったりしている人も実際におります。そういったところで今お話あったように、子育て支援をしっかりやりながらということで、そういった多様な人たちも来ている中では、やはりこの洞爺湖町にご縁のある関係住民の掘り起こしを行っていくと。やはり交流人口ではなくて、関係人口ということの捉え方の中で進めて、自治体の複線的で柔軟な関係をつくって定住・移住に対応していきたいと思います。先ほど課長のほうから答弁ありました自然減少、社会増減の中で西胆振、ちょうど壮瞥町と洞爺湖町だけ、そしてトータルでいくと壮瞥町は増になったところでございます。そういったところで、やはりこれは観光も起爆剤に、外国人の就農、そしてまた農業、水産業も含めて、やはりここの外国人のほうにも労働者のほうにもフォーカスしていきながら進めていかなければいけないと思います。また、今2名増加と、日本人のほうは。これも本当に大きな一つの一歩だと思いますので、これを起点に、社会減少、人口減少に対してあらがって、洞爺湖町も持続あるサステーナブルなまちづくりを進めてまいりたいと思っております。以上でございます。
議員の質問 2番 小林真奈美
本当に、地域づくり懇談会の後、議員の視察で香川県の三豊市に行ってきました。その際、三豊市長が、企業に向けてのプレゼンかと思うくらい、町の取組について本当に意欲的に語ってくれました。その中で、地域の人材をうまく活用しながら、ちょっといいかどうかは私もちょっとクエスチョンマークのところがあるのですけれども、企業を積極的に呼び込んだり、そういうことをしている姿を見て、何といったらいいのかな、人口減少、少子高齢化で、もう仕方ないよじゃなく、すごいチャレンジしている姿に私は結構エネルギーをもらったというか、ほかの三豊市以外の町も幾つか視察させてもらったのですけれども、やはりそれぞれの町で、例えばまちづくり、町並みづくりとか、いろんなことでそういう少子高齢化について、果敢にチャレンジしているなということを見てきたので、ぜひ洞爺湖町も町長においては折り返し地点を過ぎて、本当にいろんな課題があるかと思うのですけれども、ぜひ来年度の予算を立てるに当たっても、本当にこの部分についてもどのように編成していくのか、私もちょっと期待しながら3月会議へ臨みたいと思います。