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洞爺湖町議会 令和4年9月会議 2022年9月12日

安倍晋三氏の国葬に関して

2022年9月12日、洞爺湖町議会の一般質問で、立野広志議員が「安倍晋三氏の国葬に関して」質問し、町長 下道英明が答えました。

聞いた人
立野広志 議員
答えた人
町長 下道英明

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 5番 立野広志

それでは、次に、3件目に移ります。3件目は、安倍晋三氏の国葬に関して伺います。9月27日に法的根拠もなく、安倍元首相の国葬を行うとしています。国葬の実施についても、反対が賛成を上回っているほか、弔意の表明は内心の自由に関わるもので、庁舎での特別な対応や町民や職員への弔意表明は促すべきではないと思いますけれども、この点について町長はどのようにお考えですか。

町の答え 町長 下道英明

今、国葬について、既に閣議決定されているところでございます。現時点におきましては、国は地方自治体に対して明確な姿勢を示していないところでございます。国葬の議論につきましては、健全な民主主義の表れであると考えているところでございます。そういった点で、政府が国葬と決めている中では、それにふさわしい対応をしていくのが国の一部を構成する自治体としての対応かと考えているところでございます。

議員の質問 5番 立野広志

もう少しはっきり聞きますね。このまま国葬を行えば、国民に新たな分断をもたらすことになりかねないのですが、まず1件目、安倍元首相の国葬に対して、国に対して、町長として、これに反対する、中止を求める姿勢があるかどうかを一つ伺います。もう一つ、2点目、全ての町有施設などで反旗掲揚や関係者、あるいは来庁者とか町民などへの弔意の呼びかけを行わない、このことに同意できますか。3点目、公費を使い、行政関係者の立場で、例えば国葬に参加したり、あるいはメッセージの発信などをしないこと、この3点についてどのようにお考えですか。

町の答え 町長 下道英明

今、議員のほうからございました、まず今回の国葬につきましてでございますけれども、旧虻田町と旧洞爺村が合併して新町、洞爺湖町が2006年3月に発足いたしました。その中で、同年9月に安倍1次内閣が発足したところでございます。そういったまだまだ洞爺湖町がよちよち歩きのときに、2007年4月23日午後4時23分に、安倍晋三先生が、時の高橋はるみ知事に「来年の主要国首脳会議を北海道洞爺湖町で開催することに決定しました」との連絡がございました。これを機に、5月には安倍総理自らが開催地の当町にも来たことは議員もご承知かと思います。そういった点で、生まれたばかりの洞爺湖町、知名度も低い地域を一躍全国や世界に洞爺湖町が知れわたるきっかけをつくっていただいたところでございます。また、洞爺湖温泉のサミット館にサミット開催の経過をパネルで表示したり、あるいは北海道洞爺湖サミット宣言の地としても町民に認知されているところでございます。そういった点で、中国のことわざにもございますように、水を飲むときには井戸を掘った人を忘れないというところでございます。その面では、国葬についての様々なご議論は当然承知しているところでございますが、先ほど来述べさせていただいておりますように、民主主義の中の賛否両論かと思います。自治体としては、国の一つの自治体、一部の組織として、国葬と決めているところはそれに対応していきたいと思っているところでございます。洞爺湖町におきましては、特に安倍元総理の北海道洞爺湖サミット誘致等のご功績を勘案し、弔意を示させていただきたいと思います。全ての町有施設等の件に関しましては、まずは先般の7月献花台を設置したところで、そのときには本町の反旗を掲揚させていただきたいと今計画しているところでございます。教育委員会等につきましては、当然、指示はしないようにしているところでございます。公費につきましても最低限の予算措置をしながら、献花台を設け、あくまでも洞爺湖町を全国に知らしめていただいた、2006年に新しい町ができて、そしてまた広がっていった功績に対しては、やはり洞爺湖町をあずかる首長として弔意を示していきたい所存でございます。以上でございます。

議員の質問 5番 立野広志

下道町長が、国葬は民主主義にのっとったルールで行われるのだというような話をされているのですが、全くそれは的違いだなというふうに思います。岸田首相、政府は、安倍元首相の死去に対して国葬を行うことは閣議決定したと。その理由については、憲政史上最長の8年8か月にわたる卓越したリーダーシップ云々ということになっていますが、国葬を行う法的な根拠が、今、日本の国内にはないのですよ。それは知っていますよね。法的な根拠がないのに、それを一時の内閣がそれを決定するということの問題はないのかどうか。町長はどう受け止めているかということですね。国民の間では、国葬に対しても旧統一教会との関係含めて、国葬を行う人物なのかどうかということが随分と疑問の声が上がっています。安倍氏の功績を一方的に褒めたたえ、国葬実施をこうして進める姿勢は問題ではないのかと。特に安倍元首相による内政とか外交政策など様々な問題や疑惑は決して過去の問題ではない。岸田政権がその基本点を継承すると言明している下で、今日の日本政治の問題点もここにあります。安倍元首相の政敵立場や、それから政治姿勢に対する評価は、このように国民の中で大きく分かれている。にもかかわらず、国が費用を丸抱えする国葬は、国葬ですよ、弔意の強要につながる危険が極めて高いし、だからこそ反対の声が広がっているということなのですが、その点についての認識はないのですか。

議員の質問 5番 立野広志

時計、止めてください。何ですか。

議員の質問 5番 立野広志

ここで議長からあれこれ言われるのは、ちょっとおかしいと思うのですが、要は町長として、国葬に対してどういう態度を取るのですかということを言っているわけです。その態度表明の中には、先ほど言いましたけれども、例えば町有施設などで反旗掲揚、あるいは町民への弔意呼びかけ、公費による負担について、町長は可能な限りか、僅かな金額か分からないけれども、やると言っている。ああ、そうですかで終わらないですよ。当然それに対してなぜなのだと。国葬についてどう考えているのだということを聞くのは当たり前のことで、別にこれは、ここの場で聞けない話ではないと思いますよ。今、議長が言われたことというのは、どうもね、それを何か発言を抑えるような話になっているので、私は納得できません。私は、引き続き質問させていただきます。よろしいですか。

町の答え 町長 下道英明

今、国葬について、改めて国葬の議論につきましては、先ほど来述べておりますように、健全な民主主義の表れであると思います。是か非かという問題ではなく、あくまでも政府のほうで国葬と決めているわけですから、それにふさわしく対応するのが国の一部を構成する自治体をあずかる首長の役目であると思っているところでございます。さらにまた、当町における安倍元総理の死去の際の対応としまして、本年7月11日と12日の二日間、洞爺湖温泉わかさいも本舗本店裏に設置されているサミット宣言の地におきまして、献花台を設置させていただきました。献花台設置期間中、ご芳名に記帳された方は289名、弔電1件、メッセージカードなど7件をいただいたところでございます。その数からも献花台設置を望んでいることも予想されるところでございます。そしてまた、何よりも、この洞爺湖町の新町が2006年3月にできた中で、よちよち歩きの洞爺湖町に対して、大きな、大きな北海道洞爺湖サミットという冠を与えていただいたことに対して、やはり町民を代表して弔意を示していきたい。サミットというのは、今までずっと東京でしかやっていなかった。それが九州・沖縄サミットが2000年に行われ、そしてまた北海道洞爺湖サミット、また先般の伊勢志摩サミット、来年の大阪サミットと。ごく限られた中で、日本全国に洞爺湖町の名前を知らしめていただいたそのご恩に対して弔意を示すというのは、この町をあずかる責任者としての大事なことだと思っているところでございます。なお、教育委員会等ですとか、そのような形での弔意を示すというようなことは指示いたしません。以上でございます。

議員の質問 5番 立野広志

町長が繰り返し言っていますが、健全な民主主義の表れだと。どこが健全で民主主義な表れなのですか。憲法14条の法の下の平等にも違反する内容ですよ。なぜ安倍元首相のみを特別扱いして国葬を行うのか。岸田首相は、国民が納得できる説明を何一つしていない。それから、憲法19条の思想及び良心の自由にも違反すると。国葬として大々的に儀式を行うこと自体が日本社会全体に同調を迫り、安倍氏への弔意を事実上強制する危険を持っている。それから、根拠と基準を定めた法律は存在していません。民主主義だと言うなら、それに基づく制度があるはずです。ところが、法的根拠もない国葬を一遍の閣議決定によって強行する。これは法治主義を破壊する。法の支配を人の支配に代える暴挙だと。そして、かかる費用も終わってから発表するというのですよ。それも今、物価高騰の中で多くの国民が苦しんでいるときに2億5,000万円、あるいは30億円もかかると言われていますが、儀式が終わってからそれを発表するというのです。それともう一つ、統一協会と自民党の癒着関係も安倍首相との関係もまだ解明されていない。こういう意味で、いろいろな意味で、国葬に値するのかと。そのことを考えたら、多分SNSでいろいろ見ていると思うのですが、地方自治体、県単位でも知事がもし招待されても参加しないと。そして県内でも一切そういう弔意を表明することはしないといって表明している県もあります。北海道の知事は違いますけれどもね。そういう意味でいうと、これに従うのが地方自治体の首長の立場だというのは、全く間違っていると思うのですが、そういう考えはありませんか。

町の答え 町長 下道英明

今、議員のほうからの、国葬についての議論は十分承知しているところでございますが、地方自治体として、国、道、そしてまた市町村単位でまちづくりを進めていく中で、国が閣議決定をしたという事実は非常に重いところがございます。その中で、2008年に開催された北海道洞爺湖サミットにおきまして、安倍晋三先生には多大なるご尽力をいただいたということも事実でございます。こういった中で、サミットの開催において、全世界に洞爺湖の魅力を発信し、そしてまた、きめ細やかな心遣いの中で大切なおもてなしをするという、当時は福田首相ではございましたけれども、そういった面で、サミット開催をしていただいたという恩に対しては、やはり首長としてしっかりと弔意を示すというのが私は筋であろうかと思っております。国葬の開催議論については、ここの場ではなく、改めて別の場で政党間の皆様で国民の皆様でご議論していただくところであろうかと思います。地方自治体の議会の中では、特に洞爺湖町におきましては、大変ご尽力いただいたということをぜひご理解いただきたいと思います。以上でございます。

議員の質問 5番 立野広志

町長の考えはよく分かりましたが、ただ、それはそう思う方もいるでしょう。ですから、それはむしろ私的な行為として有志が集まってやればいいことであって、町を代表してやる必要があるのかどうかということなのだと思うのですね。有志の方が集まってやることには私は何ら反対もしませんし、批判もしません。それは そう感じている方々がやることですから。しかし、それをそう感じていない人たちも含めて町の財政でそれを行うということ自体に私は問題があると言っているのです。ですから、私はそういう意味で、町長が個人的に行うならいいけれども、公費を使って、あるいは町長が町の代表として行うのであれば、当然それは町民に向けても弔意をやはり押しつけることになってくることだと思うのです。幾ら教育委員会はやりませんと言っても、役場庁舎に反旗を揚げたりすれば、それは町民の意思を表明したものになってしまうわけです。そんな行為は、私は絶対やるべきでないというふうに改めて求めたいと思います。今回、安倍元首相の銃撃事件で明るみになっているのは、特に政治家が選挙応援と引換えに、旧統一教会の団体との関係を持ち、利用し、利用されていたということも大きな問題になっています。その目的は、反社会的と言われる団体が政治家や行政に近づいて、社会的に信頼を得ようとするもので、行政に対してはボランティアや寄附という行為を隠れみのにしているという指摘があります。こうして、行政や政治家とつながりがあることを宣伝材料にして、次なる被害を拡大するということや、政治、行政そのものをゆがめるということも問題視されています。そういう、いわば元首相の統一教会との関係が、例えば裁判所でも刑事や民事で、この教会の……。

議員の質問 5番 立野広志

違法行為や不法行為を繰り返して認定していますから……。

議員の質問 5番 立野広志

それで、最後、今終わるところです。それで、ここまで数多くの犯罪行為が認定されている宗教法人はほかになくて、信教の自由を隠れみのにした、まさに反社会的団体と評価せざるを得ないわけですが、最後に伺います。こういう関連団体と町との関係があるのかどうか。そのことについて、ぜひ私は、町として調査していただきたい。そして調査結果を公表していただきたいと思うのですがいかがですか。

町の答え 町長 下道英明

ただいま議員のほうからございましたが、まさしく今、一般質問の通告によって準備しているところでございますので、通告にないものは残念ながら申しわけございませんがお答えできないということでございます。以上でございます。

議員の質問 5番 立野広志

通告にないと。もともと、なぜ国葬に反対する人たちが、特にこんなに大きく増えてきているのかとなれば、統一教会との関係もあるからですよ。それが町として、そういった統一教会との関係、何らかの寄附行為であったり、ボランティア活動であったりというものでの関わりがあるのかどうか。この点については、ぜひ私は調査して公表していただきたいと思うのです。通告にないことかもしれませんけれども、ぜひそれは改めて求めたいと思うのですがいかがですか。

議員の質問 5番 立野広志

それでは、最後にします。今、町長の考え方もよく分かりました。大変残念です。憲法も、そして民主主義もあまりよくご存じない、理解し切れていないというふうに私はちょっと思いました。特に、改めて言います。国葬に関して、町民に対して、何らかの弔意を求めるということは、これは教育委員会だけでなくて、町職員も、そして庁舎内でも、そういう姿勢をぜひ貫いていただきたいというのが1点目。それから、公費を使って国葬に関わって何からの用意をする、あるいはメッセージを発する、あるいは町長自身が上京する、こういうことをしないでいただきたい。これに反対する町民もたくさんいるということを町長の頭の中にしっかり入れて、今後の町政運営に図っていただきたいと。以上で私の質問を終わります。

出典:洞爺湖町議会 令和4年9月会議 2022年9月12日 議事録 PDF(34ページ) 間違いを知らせる