みんなの議会

洞爺湖町議会 令和4年9月会議 2022年9月12日

地域住民とともにつくる洞爺地域のまちづくり

2022年9月12日、洞爺湖町議会の一般質問で、立野広志議員が「地域住民とともにつくる洞爺地域のまちづくり」について質問し、洞爺総合支所長 佐野大次、町長 下道英明、副町長 武川正人、庶務課長 兼村憲三、企画防災課長 仙波貴樹が答えました。

聞いた人
立野広志 議員
答えた人
洞爺総合支所長 佐野大次、町長 下道英明、副町長 武川正人、庶務課長 兼村憲三、企画防災課長 仙波貴樹

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 5番 立野広志

5番、日本共産党の立野広志でございます。これから、通告に従いまして、大きくは3件について町長にお聞きしたいと思います。まず1件目ですが、地域住民とともにつくる洞爺地域のまちづくりをということでお聞きしたいと思うのですが、8月12日の全員協議会において、小葉投資開発株式会社から洞爺地域のホテル建設計画を白紙にする旨の通知がなされたという報告が行政側からされました。まず、その経緯を説明いただけませんか。

町の答え 洞爺総合支所長 佐野大次(洞爺総合支所長は2025年3月まで)

小葉投資開発株式会社の開発計画におけます経緯でございます。2017(平成29)年1月に議会全員協議会と洞爺地区への説明会の開催など、この間、地域への理解を求めるため、何度も地域との意見交換を行ってきたところでございます。一定程度地域の説明を完了した段階で、覚書の締結に向けた日程調整を進める矢先に、新型コロナウイルス感染症の影響により、その日程調整がつかなくなったところでございます。計画の内容といたしましては、現在のいこいの家の土地に新たにホテルを建設するものでございます。ホテル建設に伴いまして、いこいの家の移転、また洞爺サンシャインホテルの解体といったものと併せまして地域振興に寄与するホテル建設の計画でございました。覚書の締結の調整以降、開発計画に変更がないことにつきましては確認が取れていたところでございます。こちらの計画変更の内容ですけれども、これまでコロナの影響で覚書の締結といったところが日程調整も含めて遅れていたところでございます。当町といたしましては、ホテル洞爺サンシャインの景観対策並びにいこいの家の移転対策において、早期の覚書締結が必要だったため、覚書締結に向けた日程調整をしてきたところでございます。そのような中、本年1月に新型コロナウイルス感染症の影響で、こちらの影響が落ち着くまでは相手方から新規事業計画には見通しがつかないとの連絡を受けたところでございます。また、こちらの開発計画に向けては、6月24日に町長が東京にて小葉投資開発株式会社、許勢社長との面会によりその内容を確認し、これまでの経緯を踏まえ、文書による回答を求めたところでございます。そちらの文書が7月11日に当町において受領し、7月5日付の文書により今後のコロナウイルス感染症、またさらにはウクライナの社会情勢といったところが落ち着くまでは新規開発計画が難しいということもあり、そういった文書を7月11日に受領したところでございます。

議員の質問 5番 立野広志

ただいまの答弁は、以前に説明いただいた答弁と若干違うなと思っているのですが、最終的に7月5日に小葉投資開発株式会社から送られたメールには「一旦白紙に戻し」というふうに書いてあるのです。つまり、ウクライナ侵攻やコロナが治まってから改めてというような説明は一切この文書からは受け取れません。そして「一旦白紙に戻して、広く事業者を募っていただき」となっています。つまり、もう自分たちはこの事業は進めないよと言っているのと同じ内容ではないですか。まだ含みを持ったような返答だという今説明だったのですが、私は、それはちょっと違うなと思って聞いておりました。それで、今年の1月に、最初にこの会社のほうからメールが入ったということなのですが、町長選挙もあって、現町長が6月24日に上京して直接お会いになったと。では、1月から6月までの間、何をされたのかと。前町長の話なのでしょうけれども。行政側として、相手方と何か内容についての確認とか交渉などは一切行っていないのかどうか、そのことについても明らかにしていただきたいと思います。

町の答え 洞爺総合支所長 佐野大次(洞爺総合支所長は2025年3月まで)

1月に小葉投資開発株式会社から受けたメールでございますけれども、こちらの内容につきましては、これまで覚書締結の日程調整を行っていた際の理由と同様に、新型コロナウイルス感染症が落ち着いてからという内容でございます。その中で、現在の状況では、新型コロナウイルスの影響がいつ落ち着くか分からないということから、このままでは洞爺湖町に迷惑をかけるということから白紙ということもどうかというメールを受けたところでございます。その間何もしていなかったのかということでございますけれども、直接的な町長との調整等は行っていないところでございます。状況といたしましては、これまで覚書締結においても新型コロナウイルス感染症の影響が落ち着くまでということで調整をしてきたところであり、さらには、ロシアのウクライナ侵攻といったところによりまして社会情勢が大きく変化してきたところでもございます。そういったことから、現状を踏まえ、コロナの動向を見守っていたと、また社会情勢の変化も含めて現状を見守っていたということで、直接的な相手方との交渉等は、その間行っていないというのが現状でございます。

議員の質問 5番 立野広志

結局1月にメールを受けてから、具体的に町側としての働きかけは、町長が6月に上京するまでの間ほとんど対応していなかったという説明だったと思います。さて、小葉投資開発株式会社による今回の観光開発事業の一方的な白紙通知を町としてはどのように受け止めているのかということについて、次にお答えいただきたいと思います。

町の答え 町長 下道英明

今、担当課のほうからもありましたけれども、まずは小葉投資開発株式会社の観光開発計画は、これまでも町の重要案件としているところでございましたけれども、町長就任後、引継ぎのときにこの話を聞かせていただきまして、その後、その真意を確かめるべく、ご案内のとおり6月24日に小葉投資開発、許勢社長と東京で話合いの場を持たせていただきました。その後、7月11日に文書を受領したところでございますが、重複するところもございますが、その内容といたしましては、新型コロナウイルス感染症の影響と様々な世界情勢の不安定な状況から、会社として新規事業の中止を余儀なくされているということでございます。計画の見通しがつかない状況では、洞爺湖町のまちづくりにも迷惑をかけることになるため、観光開発事業を一旦白紙に戻さざるを得ないとのことでございました。直接社長とお話ししたときにはそのような口頭での形ではあったのですが、ただ今までの経緯、議員もご承知のとおり議会での説明、そしてまた洞爺地区での説明会等もございましたので、そういった点ではやはり文書できちっと報告をしておいてほしいという形でお話をさせていただいて、先般受領して全員協議会においてご報告をさせていただいたところでございます。当町も含めて全国的に観光業は新型コロナウイルス感染症の影響は大変大きいところでございます。そういった観点から、国外からの観光客の動向はいまだ見通しが立たない。若干今変わってきておりますが、まだまだ初期段階であろうかと思います。そういった点でやむを得ないと判断したということで、こちらのほうもそれを了としたところでございます。これまで議会、洞爺地区自治会長会議、地域懇談会におきまして説明してきた内容が白紙となったことでございます。その点に関しては、本当にご迷惑をおかけしたところでございます。以上でございます。

議員の質問 5番 立野広志

一つ、私、問題だなと思っているのは、今年1月に白紙を含めてメールで行政側に入ったと。6月までの現町長が上京するまでの間、行政側として何の対応もしていない。そこで、私は、1月にこういう大変重要な事業者からのメールが入っていながら、3月定例議会でもその内容について行政報告が一切ない。6月の行政報告もされない。ずっと議会には沈黙し続けてきたのです、行政が。洞爺地域の観光開発といいますか地域振興という点では、非常に重要な事業であるにもかかわらず、前町長はそれを前のめりで推進しようとしてきた。ところがこうやって破綻したことで、その直後には議会に全く報告がされなかったと。これは、本当に私はゆゆしき事態だと思っています。いずれにしても、2017年以来、この5年間に及ぶ期間、洞爺地域における町有地の有効活用など、まちづくりの取組や地域振興に向けた議論を、結果として遅らせるものになってしまったわけであります。この辺の行政としての対応の甘さはなかったのかどうか、改めて伺います。

町の答え 洞爺総合支所長 佐野大次(洞爺総合支所長は2025年3月まで)

行政の対応の甘さはなかったのかというご指摘でございます。こちらにつきましては、今回の小葉投資開発株式会社による観光開発計画につきましては、新型コロナ感染症の影響や社会情勢が安定した後に改めて相談したいというところでの文書回答を受けているところでございます。計画の再開の見通しがつかない中では、洞爺湖町のまちづくりにご迷惑がかかるという相手方の理由から、今回一旦白紙となったところでございます。町としての対応の甘さというところではなく、今回新型コロナウイルス感染症やウクライナ侵攻による社会情勢といったものが今回の開発計画に大きく影響したものと考えてございます。現状の中では、その見通しが立たないといったところから、今回一旦白紙と判断したところでございます。

議員の質問 5番 立野広志

言葉尻を取るわけではないのですが、今もお答えいただきましたが、一旦白紙という表現がどういう意味を持っているのかということなのですよ。7月5日に送られてきたメールをもう一回読みますよ。「これまで説明してきた洞爺地区における観光開発事業を一旦白紙に戻し、広く事業者を募っていただきますようお願い申し上げます」と書いてあるのですよ。これはどういう意味ですか、そうしたら。つまり「一旦白紙にして、もう一度相談しましょう」ではないのですよ。この事業、あるいはこの開発、地域の振興について、広く事業者を募ってくださいと書いてあるのです。一旦白紙の意味ではないでしょう。もうこれは完全白紙だということでないですか。この辺の理解が全然私と違うのですけれども、どうなのですか。

町の答え 副町長 武川正人(副町長は2023年3月まで)

1月の一旦白紙を含めた中でございます。当時、私は副町長で1月はおりました。前町長については、台湾の巨大企業だということで非常に信用度が高い。それからもう一つは、シビルグループの一員である国内屈指の坐漁荘を経営されている、そこら辺もあって最後までこの事業に対する情熱を持っておられたと思います。ただし、今、議員お話しされるように、外交的な事例的な一旦白紙に戻して、でも言っていることは、別会社に当たってくださいと。後から検証すれば、坐漁荘自体も経営が非常に立ち行かなくなって、そしてクラウドファンディングで経営を何とかしようとする動きもインターネットで記録として残っていました。そういうことから、経営含めて洞爺で描いていた絵面というのは、この時点で断念というか、完全白紙に戻すということだったのだろうと思います。しかし、改選期ということもあったかと思いますけれども、議会、それから住民の皆さんに対する十分な情報公開や開示、これからの見通し含めて、そこら辺が明確に示せなかった。いつ、誰が、どこで、何でこういうふうになったのだということが、2017年から長い時間をかけて、議員もお話しされているように、これは損害賠償に値するのではないのかというような住民からの声、あるいは議員の皆さんからの不信含めて、強くお話をされているのはもっともだと思います。しかし、この時点では、何とか当初の描いていた計画、特にいこいの家の問題含めて、大きな問題がございます。そういうことから、私は洞爺地区からですけれども、前町長は虻田地区ということで、合併の大きな課題になっていたところに対して強い思いがあった反面、情報公開含めた中、皆さんへのご相談というのは遅れてしまったということは事実だと思っております。

議員の質問 5番 立野広志

まず確認すべきことは、小葉投資開発株式会社の対応としては、完全白紙という意味合いのものだということを行政自身がしっかりと認識しているかどうかということだと思います。その上で、洞爺地域をどう今後振興させていくのかということを考えていかないと、ずるずると引きずって、またこの事業者に何か委ねるというような形で、ますます洞爺地域の振興が遅れていくということに私はなると思います。こういう状況になった要因は、先ほど社会情勢が影響したということを盛んに強調されるのですけれども、ロシアのウクライナ侵攻というのは半年前から始まったこと、コロナというのは今年ちょうど3年目ですけれども、実際に事業者との話合いが始まったのは2017年1月だというふうに一応私は行政側の報告を伺っています。その間なかなか話が進まないと。どうなっているのだと、議会でも繰り返し多くの議員がそのことを心配して発言していました。何らかの確証のあるものはないのかということで、最終的に覚書を結ばないと駄目だというようなことで、町側がそういう方向で相手方のほうに話を持ちかけていったのだと思うのです。その間、2年ぐらいあるのですよ。そういう間に、はっきり言えば、前町長は2017年1月27日、2月24日と二度にわたって洞爺の地域住民への説明会を開催しましたが、その後の議会で、私は、前町長に住民の疑問や意見をしっかり聞いて洞爺地域の振興策について考えるべきだというふうにただしました。これに対して前町長は何と答えたかと。これは議事録のとおり言いますと「ごちゃごちゃして、まとまるものもまとまらない」と言ったのですよ。そして、この答弁が行政の民主的な運営とか住民自治をつかさどる首長としては、私は全く納得できないと、その場でもそのことを指摘しました。その後、5名の地域の方を呼んで事業者を交えて話し合う行為をもって、その後、町長は町民の意見を伺ったとする答弁を繰り返してきたわけです。これも町民に誤解を与える行為です。というのは、この5名の何人かの方にお話を伺いました。そうしたら「住民の代表のつもりで参加したわけでない、自分の意見を述べたに過ぎないのだ」と言って、町長が言われたことにちょっと困惑しているという状況もありました。町民の意見を伺ったと言いながら、僅か5名の方の意見を聞いて、この計画を前のめりで進めていったわけです。前町長の勇み足ともとれるこうした対応であると。当時から私はこのことを問題にしていましたが、僅かな町民と懇談して、こういうふうに小葉投資開発株式会社の意向を受け入れる方向で協議を繰り返してきた。その結果が現在の状況になっているということを改めて私は指摘したいと思います。事業者に対する信頼や計画の信憑性は、何をもって判断したのか。それはいまだに疑問です。もともと面識があったわけでもない。2017年当時、今、副町長が答えられたように、日本では坐漁荘という立派な高級ホテルを運営している、資本もしっかりしているということで、この事業者は大丈夫だというふうに決めたのかもしれませんが、そのことを通じて、事業者に対する信頼性、計画の信憑性をどう図ったのだと、どういう確証を持ってそれを進めてきたのか、その辺がいまだに私は分かりません。何か別な意味での話合いなり協議があったのかどうか、地域にとって重要な協議、懇談事項でもあります。前町長や町職員と小葉投資開発株式会社との会議記録や電話や懇談のメモなどはしっかり残されているらしいのですが、ぜひそれらも公開して、住民が納得する方向でこれを説明していただきたいと思うのですがいかがですか。

町の答え 洞爺総合支所長 佐野大次(洞爺総合支所長は2025年3月まで)

初めに、今回の計画を進める小葉投資開発株式会社についてでございます。こちらの計画が当町にとっても非常に大きな計画であったことから、こちらの会社につきましては、会社の謄本、決算報告書、また法人税の確定申告書といったものを取り寄せたもの、また相手方から提出いただいたものを基に当町の進める開発計画が問題なく実施できるかどうかというところを判断し、そういった点では会社の規模等から国内の開発状況も含めて実施できるとしたところでございます。また、メール等のやり取り、記録についてでございます。こちらにつきましては、細かいメールのやり取り等につきましては、意思形成過程の文書等、また相手方の承認も必要なものについては、やり取りの経過、経緯等については、これまでもご説明させていただいております。また、会議時、また出張時の復命につきましては、文書公開の対象文書となっておりますので、こちらの対象情報につきましては、公開が可能となっている文書となっているところでございます。また、これまでのやり取りに関しましては、これまでも必要な限り報告させていただいておりますので、そういった内容につきましては、原文そのままということではなくて、交渉の過程等の経過・経緯として、引き続き説明はさせていただきたいと考えているところでございます。

議員の質問 5番 立野広志

先ほど副町長が答えられたように、これは5年間に及ぶ期間こういう形でずるずると引きずってきた。その上、最後には白紙だと。これは損害賠償にも値する話だと私は思いますよ。ところが、それを求めたくても、根拠になる証拠書類がほとんどないと。今回覚書を結べば、それが一つの証拠になったかもしれない。しかし、それも結ぶ以前にもう白紙だというふうに通告されたと。だとすれば、あとはお互いに話し合った協議内容をしっかりと検討して判断するしかないのだと思うのですよ。そのときに、町側としては、これまでお互いにやり取りしたメールとか協議した内容とか記録を残していると言いますけれども、議会側にはほとんどそれは開示されていませんよね。私は、少なくともそういったものをさらけ出して実際に事業者との間でどんな協議が行われて今こういう結果になったのかということをやっぱり議会としてもしっかりと私は検証する必要があるなと思っていますので、ぜひ提出いただきたいということを改めて求めたいと思います。それから、相手の事業者とこういうふうに面談し、短期間に信頼できる関係を結んだとする内容にはまだまだ不自然さを感じ得ません。町の将来、地域住民の生活に関わる重大な開発行為を僅かな期間で決めてしまったと、それも強引な形で。私から言わせれば、町民の様々な意見があって、その中で、これでいこうとなったわけではない。だから、ごちゃごちゃして決まるものも決まらないといって、少人数の方々と話をして進めてきたわけですから、そういう点では、町の将来、地域住民の生活に関わる重大な開発行為を僅かな期間で決めたり、あるいは僅かな人数でそれを推進していくというやり方はまずいと思うのですが、その点については、今後町政を担っていく町長としてはどうお考えでしょうか。

町の答え 町長 下道英明

まずは、今回このような状況になったということで、引継ぎをしてからすぐ動く状況ではなかったものですから、その点いろいろございますけれども、まずは今後につきまして私のほうから。議会、洞爺地区の自治会長会議、地域懇談会で説明されてきたことが白紙になった点について、議員からもそのような形のご指摘を受けたところでございます。こういった点で、計画自体は地域振興に寄与して、洞爺サンシャインの景観対策ですとか、洞爺いこいの家の移転、新築としての老朽化対策が解決できるであろうということで前職も動いたところでございますが、この計画が白紙になったということで、まずはこれまでの説明を行ってきた地域に対しまして大変ご迷惑をおかけしたところでございます。今、議員からご指摘ありましたように、まずは洞爺地区の皆様には、洞爺地区再開発の件で大変期待値が高かったこともあり、丁寧に今お話があったところで、事業計画中止の経緯をご説明していきたいと思います。日にちにつきましては、今月28日水曜日に洞爺地区の地域懇談会を開催して状況を説明することとしておりますので、るるご質問ございましたことを勘案しながら、今後の対応について考えてまいりたいと思います。ご理解いただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

議員の質問 5番 立野広志

私、町長に伺ったのは、今の答弁の話ではなくて、まずこういうこれまでの進め方について、もっと慎重であるべきでないのかということについて、町長の意見を伺おうと思って聞いたのですが、その先の私の質問に答えていただいたようです。いずれにしても、地域の住民の皆さんには、行政としてもこれまでの経過説明、そして今日の事態となったことの要因、行政対応の在り方としての反省点などを明らかにして、しっかりと誠意を尽くして説明を行うということが第一だと思うのです。本当なら、私は議会が終わってからではなくて、もっと早い時期に住民の方々に説明すべきだと思うのですけれども、いろいろ予定もあったのでしょうけれども、町長になったばかりですし、いろいろ仕事も多いのかもしれませんが、大変重要な地域の問題ですので、これは住民にしっかりと早く伝えていく。そして、今後の対応について一緒に協議していくことが必要だと思います。そのことをまず1番目の1として求めたいと思います。二つ目、洞爺地域のまちづくりについての2点目ですが、町民の総意で洞爺地域の振興計画の策定をどう進めるかということについてお尋ねします。第2期まちづくり総合計画によれば、「3地域の特性に合った振興策の充実を掲げて、交通や生活利便施設がある虻田本町地区、噴火遺構や温泉街を有する洞爺湖温泉地区、畑・水田と渚や芸術文化が融合した洞爺地区といった異なる地域がある、多様化する住民ニーズと年齢や家族構成による生活様式の変化もあることから、それぞれの地域の特性を生かしながらお互いに関わりを持ち、共有していくことで選択の幅が広がり、町全体の魅力の向上につながります」と、まちづくり総合計画にうたっているのですね。特に、洞爺地域のリスクをどのように認識されているかということについてお尋ねしたいと思います。まちづくりを考える際には、最初に考えるべき問題は、地域の特性だけではなくて、地域の抱えている問題を深く広く捉えるということが大事だと思うのですね。例えば人口減少や高齢化が高くなることによる就業者数の減少、商店の閉店などによる買物難民の増加、以前、洞爺高校も閉校しました。若い世代がますます洞爺地域から離れていく。どんどん地域の活力が衰えつつある中で、まちづくり総合計画では、その地域の特性に合った振興策の充実というのを掲げていますけれども。それでは伺いますが、洞爺地域の抱えている問題は何なのかと。洞爺地域の特性、そして住民のニーズや将来像をどのように考えているか。今、洞爺地域に行っていろいろ話を聞きますと、行政としてはいろいろ手だてを打ってくれているとは言いますけれども、やはり生活するにはいろいろな面で不便さが多くなっているという状況の中で、洞爺の住民ニーズや将来像をどのように考えているか。そのことについても伺いたいと思います。

町の答え 庶務課長 兼村憲三

まず初めに、地域住民の総意でつくられたものと言えるのかどうかというところのご質問だと思います。これまでのまちづくりの基本となる住民参加として、冒頭、議員もおっしゃられました、まちづくり総合計画の実現に向けまして、まちづくりの進捗など意見を反映するために洞爺湖町まちづくり審議会を開催し、作成してきたところでございます。この計画につきましては、住民意見交換会、それからパブリックコメントでの意見を反映し、作成をしてきているところでもございますので、総意としてつくられたものというふうに一定の理解をしているところでございます。また、これを基本といたしまして洞爺地区の振興策をこれまでも講じてきてございます。大きく関わる案件につきましては、意見懇談会として自治会長会議、また住民説明会等を開催し、進めてきているところでもございます。洞爺の特性といたしましては、やはり農業を基本といたしまして、また洞爺湖温泉にはないアウトドアという自然を使ってのアクティブな動きという部分をしっかり地域振興として進めていきたいと考えてございます。以上でございます。

議員の質問 5番 立野広志

まちづくり総合計画を見ても、実際に洞爺に住んでいる住民の方々が暮らしで抱えている様々な不便や、あるいは行政への期待といった点についてはあまり明記していないのですね。住むこと、働くこと、食べること、健康を育むことなどのライフラインの基盤が、今、洞爺地域は崩れつつあると、私はそんなふうに感じます。この状況をそこに住んでいる方々自身がどのように受け止め、そして対処しようとしているか。具体的にそれを把握するということが行政としてはまず大事ではないでしょうか。それに応えていくための対策を示すということが、行政として考えなければならないことだと思います。それなくして、空事のように、この地域はこういうよさがありますよというだけでは、そこに住んでいる住民は、その後その地域にしっかりと根を張って暮らしていけるというふうに思えるでしょうか。現に抱えている問題、リスクをどう解決していくのか、改善していくのか。このことの具体的な対処がなければ観光地として、例えば洞爺地域はアウトドアが非常に有効な地域だと、農業も盛んだと。これだけでは実際にそこに長くは住み続けていけないわけですよ。抱えている問題は様々で、そこをしっかりと行政が捉えるということが大事だと思うのですね。ですから、結局その地域にどんな問題があって、それをどう進めていくのかということがこの計画の中には全然取り上げられていないのです。これはやっぱりおかしいと。その辺を地域の方々としっかりと議論し合って考えていくというまちづくりが必要だと思うのですが、その点でこれまでの洞爺地域の振興計画というのは、そういう意味でいうと地域住民の総意でつくられているものかどうかと、あるいはこれからどうつくっていくのかということが問われているのではないでしょうか。その点で、改めて私は、町長にも、これは洞爺地域だけに限らず、どこの地域でも、町の地域振興を含めて住民の声をしっかり聞きながら取り組んでいくという姿勢が必要なのですが、とりわけ洞爺地域については、そのことが今欠けているような気がしますが、どうお考えでしょうか。

町の答え 町長 下道英明

今、議員のほうからございましたように、地域住民が抱えている問題、要望等をどのように、特に洞爺地区でございますけれども、重要な案件ですとか住民の要望を伺うときには従前どおり様々な形で現場のほうで努めてきたところでございますが、今後は、地域における課題やテーマにつきまして広く地域のご意見を伺って、特に経済団体の中では洞爺まちづくり観光協会、また商工会もございますので、なお一層地域の関係団体とも連携を取りながら、何が問題なのか、何が課題なのかといった点を情報共有していきながら地域づくりに取り組んでいきたいと思っております。

議員の質問 5番 立野広志

今答えていただいて、そのことで地域の皆さんの声を聞きながらまちづくりを進めていくというのは当然のことですが、具体的にそれをどう進めていくのかと。どういう方法で地域の声を集め、そして地域の問題解決に取り組んでいくのかということについて、まちづくり総合計画は総合計画ですから、細部にわたっては書いていないのだろうと思いますが、それにしても、実質計画を見てもその辺のことがしっかり書かれていないなと。よく言われるのは、自治会長会議などを通じてとかという意見を取りまとめるというような話なのですよ。だけれども、現状をいえば、どこの自治会もそうですが、自治会長が全てそこに所属する会員の声を一つ一つ丁寧に聞いているかというと、なかなかそこまでいっていないですよね。だから、どうしても自治会長会議となれば、自治会長の個人的な意見という形で伺うしかない。やはり地域の方々、子育て中の若い方や、あるいは長年住んでいる方や様々な職種、そして生活されている方々の声をどう広く集約していくのかということになると、そういう限られた人たちの集まりだけで意見を聞くのではなくて、もっと広く声を集めていくことが大事だと。実は進んでいる自治体などでは、例えば合併の直後なんかは、それぞれ合併した町の中で審議会をつくって、それも規模として50人、100人の規模なのですよ。各分野、各層、そして年代も含めて、そういう方々を集めて意見を聞き、時にはそれらを地域の方に返して、さらに意見を求めていくというふうにして練り上げていっているのですね。そういう町もあります。私は、洞爺地域というのは、そういうふうに広く地域住民の声を集めて、そこで出ている課題をしっかりと整理して対策を打つことが大事だと思っております。そういった例えば百人委員会のようなものをつくる、これは一つの例ですけれども、広く募って、あるいは地域の例えばアンケートでもいい、いろいろな方法があると思います。最近では、SNSを使ったメールによる意向調査というものもやっておりますし、若い人たちの意見がどんどん入るかもしれない。そういうふうにして、やはり声を聞くというのが大事だと思うのですね。例えば、今問題になっている旧サンシャインの扱いとか、あるいはいこいの家の整備とか、旧洞青寮の活用、公共交通網の整備、総合支所の窓口対応の強化、買物難民の対応、芸術館の将来、あるいはこれらを含めた洞爺地域のまちづくりを住民とともに話し合える場をつくる、住民とともにつくり上げる、そういう住民参加の町政をぜひ下道町長には取り組んでいただきたいと思うのですがいかがですか。

町の答え 町長 下道英明

午後の最初の答弁をさせていただきます。今、立野議員のほうから洞爺のまちづくりについて、住民が参加して進める考えがあるかというご質問であろうかと思います。今月28日には、小葉投資開発の開発白紙、中止の地域説明会を開催すると同時に、洞爺地区地域振興に関する地域懇談会も併せて開催することとしております。いこいの家、洞青寮、旧洞爺歯科診療所についての経過報告と今後の方向性などについても、9月会議の一般質問でいただくご提言、ご意見も踏まえ、説明して、地域のご意見を伺うこととしております。今後このようなそごが生じないように、意見交換の場としての住民説明会並びに地域懇談会を開催し、コロナ感染症の対策に十分注意しながら実施していきたいと考えているところでございます。さらには、新たに洞爺地区では若い移住者が最近非常に多いという状況でございます。先日、湖の人と書きまして「湖人まつり」と呼びますけれども、フリーマーケット形式で水の駅の駐車場で開催されましたところにお伺いさせていただきました。私もSNSで連絡をいただき、担当課と一緒に視察をさせていただいたところでございます。若手移住からは、ほとんどSNSで発信して、集まって、祭りが形成されているということでございます。その際には、世界的に有名な画家であります先生のご紹介もいただいたところでございます。ネットの人脈の広さに驚いているところでございます。やはり地元住民と新規移住者がともに地域に対する思いを受け止めて、まちづくりを推進していく、その場を設ける必要があろうかと感じております。洞爺湖町のホームページ、洞爺湖町役場のライン、フェイスブックも活用しながら、いわゆる双方向、インタラクティブな意見交換ができるよう、今の若手移住者が手軽に発信、情報交換している土俵の中にも行政として入りながら、少しでも情報共有をして、役場とのアクセスが低くなるような体制を構築していきたいと考えているところでございます。以上でございます。

議員の質問 5番 立野広志

今、答弁いただいたのですけれども、私はこういう地域振興に向けて住民の皆さんとどう関わっていくか。特に、住民の皆さんを主体的に計画づくりに参画していただきながら進めていく、そのための取組を私は行っていただきたいと思うのです。行政が一方的に懇談会や説明会の場を開いて、ただ計画を伝える、あるいは立てたプランに対して住民の声を聞くというだけではなくて、その以前の状態、まさに素案を作る段階から住民の意見をしっかりと受け止めて、住民とともにつくっていくことが大事だということを私は申し上げたいと思っております。その点では、6月議会にも取り上げましたけれども、まちづくりを進めていくためのルールづくり、まちづくり基本条例であったり、あるいは名称的には自治基本条例などとも言っていますけれども、行政が住民の声をしっかりと把握し、計画の素案段階から住民の意見を聞いて、そして情報公開しながら、情報を共有しながら、まちづくりを共に進めていくというルールがしっかり洞爺湖町でもできていかなければ、前町政のような形で、どちらかというと、よかれと思えばこそ、多分強引に進めてきたところがあると思うのですが、そういうようなまちづくりの手法というのは、結局できても住民がそれに積極的に参加する、あるいは十分活用していくというふうにはなっていかないのだと思うのです。ぜひそういう方向で、改めてまちづくり基本条例なども再検討、そしてつくるために努力をしていただきたいと思います。ちょっと時間がなくなってきましたので、洞爺地域の最後のほうのことでお聞きしますが、特に洞爺地域の方々から強く要望として出されていることが、洞爺地域の住民の皆さんの地域公共交通、特に洞爺地域と虻田地域を結ぶ交通網の整備の問題について伺いたいと思います。今年の5月に開催した今後の交通体系の方向性ということで、NPO法人まちづくり支援センター代表理事の為国氏の説明では、公共交通体系の方向性の考え方の1番目に、地域間、特に虻田地域と各地域の往来をスムーズに移動できるようにしていこうという提案がされました。その具体的な内容として、バスの接続、乗り継ぎしやすくするということや、虻田地区から洞爺地区の間の直通便の実施を挙げておりました。特にバス路線、幹線路線については、なかなかそこまで町が立ち入ってそれぞれ三つの地域のコミュニティバスの運行とタイアップするのは非常に難しい、大変だということを言われて、なかなか3地域間の交通の往来が十分できないというのが現状です。ところが、これは町が主催で行われた懇談会でありますから、当然行政自身の考え方であるというふうに私は受け止めているのですが、その後の具体的な対応状況について、短い時間でいいのですがお答えいただきたいと思います。

町の答え 企画防災課長 仙波貴樹(企画防災課長は2022年9月まで)

ただいまのご質問でございます。地域公共計画の策定に係る進捗状況についてご説明させていただきます。洞爺湖町では、様々な課題がある中、洞爺湖町に住み続けられるように暮らしに必要な持続可能な公共交通体系を構築するために、現在、洞爺湖町地域公共交通計画の策定を進めている状況でございます。この計画につきましては、まちづくりと連携した町全体の公共交通に関する具体的な方向性を示す計画であると同時に、移動手段を確保していくためにはどのようなことを行っていくかということをまとめた計画となります。策定に向けましては、これまで勉強会の開催やアンケート、聞き取り調査の実施、さらには利用データ等の収集を行いまして、これまでいただいたご意見や実態を踏まえて、先ほど議員もおっしゃられた、方針ですとか方向性の取りまとめを現在行ったところで、9月広報に今説明した内容のチラシを全戸配布するところでございます。今後につきましては、具体的な取組などの検討を重ねまして、令和5年3月末を目標に計画を取りまとめる予定でございます。持続可能な交通体系の構築には、事業者や我々行政、また利用者だけではなく、町民の皆さんと一緒に考え、つくり上げていくことが重要だと考えているところでございます。以上です。

議員の質問 5番 立野広志

端的に言いまして、今まで地域のコミュニティ交通といったら虻田地区、温泉地区、そして洞爺地区と、大きく三つの地域に分けて、その中での公共交通の在り方と、足の確保というのが中心だったわけですが、その三つの地域を結ぶ幹線の交通網については、これは今のバス業者の関係で、なかなかそれとマッチングした形で時間対応ができなかったと。ところが、今回のコロナ禍の中で言いますと、NPO法人の代表の方の話によれば、そこも変えなければ、本当に洞爺地域から虻田地域まで一体となった地域づくりという点ではまだまだ課題が多いということで、それを進めていきましょうという話になったわけです。ですから、今回、来年の3月末には計画が立てられるということなのですが、その計画を立てるまでの間に、今の路線バスと地域公共交通コミバスなどとの連携を十分図りながら、さらに、今までよりも便をよくするということになるのかどうか。それにしても、住民の様々な意向といったものも聞かなければ進めていけないと思うのですが、結果だけ言ってほしいのですが、そういったことも含めてしっかりと検討して、3地域が一体となった交通網の整備に向けて来年の3月には計画をつくっていきたいということなのかどうか伺いたいと思います。

町の答え 町長 下道英明

今まさしく議員おっしゃったように、今回の地域公共交通計画におきましては、地域と事業者と行政が三位一体となってまとめていくと。特に事業者目線だけでいくと採算ベースもありますし、行政だけでいきますと隅々までの交通網ということもございます。また、地域にしても様々なご意見がございます。例えば通勤にしても、通学にしても、買物に行くにしても、あとは病院に行くとかといったところがありますので、今、為国先生のお話が出ましたけれども、そういったところでアカデミアの人たちの地域の公共交通のしっかりとした見識をいただきながら、当然、議員おっしゃったように地域の声も改めて確認しながら、まとめて議会のほうにもご説明をさせていただきたいと思っております。以上です。

出典:洞爺湖町議会 令和4年9月会議 2022年9月12日 議事録 PDF(18ページ) 間違いを知らせる