みんなの議会

洞爺湖町議会 令和4年6月会議 2022年6月15日

新型コロナウイルス感染症の緊急対策

2022年6月15日、洞爺湖町議会の一般質問で、立野広志議員が「新型コロナウイルス感染症の緊急対策」について質問し、町長 下道英明、副町長 武川正人、健康福祉課長 高橋憲史、社会教育課長 野呂圭一、総務部長 佐野大次が答えました。

聞いた人
立野広志 議員
答えた人
町長 下道英明、副町長 武川正人、健康福祉課長 高橋憲史、社会教育課長 野呂圭一、総務部長 佐野大次

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 5番 立野広志

5番、日本共産党の立野広志です。それでは、これから、新町長に一般質問を行いますが、初めに、下道英明町長には激戦の中「チェンジ 町政に新しい風を」というスローガンを掲げられ、当選されました。これからの町政にどのような風が吹くのか、未知数ではありますけれども、下道町長には、これまで町民が築いてきた伝統や文化を尊重し、これを継承するとともに、町政、まちづくりの情報公開や町民が主人公となる町政参加、公正で民主的な町政運営を期待し、さらに発展することに尽力されることを期待するものです。同時に、生活と福祉、教育を大切にし、子どもからお年寄りまで全ての町民が安心して暮らせる行政サービスの行き届いた住みやすい町、町民一人一人が尊重されるまちづくりを目指して努力されることを望むものであります。これから質問させていただく中身は、実は、町長選挙前に公開質問をさせていただきました。お二人の候補者に対してですが。残念ながら、どちらの方からも回答をいただいておりません。そのこともあります。町民の暮らしを守り、未来に希望のあるまちづくりを進める立場から、改めて、その考え方や政策について質問をさせていただきますので答弁をよろしくお願いいたします。それでは、1件目ですが、これはコロナ対策です。新型コロナウイルス感染症が国内にも広がってから3年目を迎えました。洞爺湖町もかつてない感染スピード、感染者数の増大などで、この間、職員の方々が必死に対応していることに敬意を表したいと思います。コロナ禍で、日本経済の脆弱さと格差の拡大が明白になってきました。コロナ対応では、入院病床や宿泊療養・病床数が足りず、コロナ患者の約9割が自宅療養を余儀なくされているとの報道もあります。保健所機能が逼迫し、十分な検査も、相談・支援体制も受けられず、医療へのアクセスが遠ざけられています。そうした中、飲食店や観光業、非正規雇用の人がまず苦境に陥り、燃料や食料の値上げは、今、町民生活を脅かしています。新型コロナウイルスの感染爆発とその長期化は、住民が最も身近な存在である町政が住民の命と暮らしを守るという本来の役割を果たすことの重要性と課題を改めて浮き彫りにしました。自治体の感染対策の拠点である室蘭保健所は、感染拡大への対応が時として追いつかない今日の事態を招いています。道内では、感染者の多くを受け入れ治療する公立公的病院も統廃合や病床削減が進んだため、感染者が急増すると医療崩壊を起こし、自宅待機のまま亡くなる人が相次ぐという痛ましい事態も生じています。PCR検査では、国は、当初から消極的な姿勢で自治体の取組に差が目立ち、ワクチンでは、不安定な供給量によって接種が遅れ、自治体や住民に混乱をもたらしました。コロナで困窮する住民の生活と営業への支援でも、国は持続化給付金を一度きりで打切り、生活保護制度では、利用促進の障害となっている扶養照会を、これは運動されて緩和はしましたけれども、撤回は拒んでおり、利用をためらう人をなくせていません。町行政が本来の役割を果たすためには、国の責任である財源の補償が欠かせません。国の地方財政抑制路線を転換し、非常時だけでなく、医療や介護、子育てや地域振興などの恒常的な自治体の財政需要の増加にも見合う一般財源総額の確保と地方交付税の充実こそ行うべきであり、地方自治体からも強力に求めていかなければならないと思います。先ほど町長が、執行方針の中で、新型コロナウイルス感染症の緊急対策を迅速かつ効果的に実行すると述べられておりましたが、その内容について、町長の見解を伺いたいと思います。まず、コロナ感染の爆発的な拡大が繰り返され、町民の命と暮らし、地域経済に大きな打撃を与えています。これ以上の拡大を何としても防がなければなりません。町民の命と暮らしに責任を負い、どう守るかが問われています。コロナ収束にはどのような対策が必要だとお考えでしょうか。お答えいただきます。

町の答え 町長 下道英明

まずは冒頭、5番議員から大変温かいお言葉をいただきました。これからも町政運営の中でしっかりと前に進めてまいりたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。今、コロナ対策について、ご案内のとおり、コロナ感染症対策における対応についてのご質問かと思います。冒頭ではございますが、まずは感染症対策に日々ご対応いただいている医療従事者の皆さんに改めて敬意を表するところでございます。また、協力をいただいている町民の皆様にも感謝申し上げます。まずは現状のほうなのですけれども、町内での直近コロナの感染症の現状を説明させていただきたいと思います。3月から6月までの感染状況を見ますと、特に5月の大型連休明けでの感染者が多く見られ、5月においては、町職員の感染や町内保育所において複数の感染が確認され、保育所閉鎖、また小中学校におきましても学年閉鎖をするなどの対応をしたところでございます。今、町内の医療機関におきましては、5月20日に数名の感染が確認され、外来診療も休診したり、外来看護師による入院患者への対応に当たっているということで、現在も対応している状況でございます。今後につきましては、予定ではございますが、6月16日明日にスクリーニング検査等も行いながら、全員の陰性を確認された後、健康観察期間の10日間を経て、緊急外来診療を含めた外来診療再開の予定をしているところでございます。医療への負荷を着実に抑えていくためには、新規感染者数については減少の動きをより確かなものにしていきたいと考えております。まずは町民の皆様には、現在ご理解、ご協力いただいていますような基本的な感染防止策の徹底と、4回目のワクチン接種等につきましてもご検討をお願いするところでございます。今、立野議員からいただきました経済対策等については、今回の6月会議におきましても上程をさせていただいているところでございますが、詳細については、担当課のほうから説明させていただきます。

議員の質問 5番 立野広志

経済対策については、この後また伺いますので、まず感染を収束させるために何が必要なのかということについて今伺ったわけです。私は以前から、なぜこういうふうに感染がなかなか収束できないかということについて、一つの対策案をずっと述べてきました。一つは、PCR検査の在り方だと思うのです。PCR検査と当然ワクチンの接種もそうなのですが、感染の再拡大を防ぐには、無症状者を早く見つけ出すこと。そして必要な保護、療養を行うということが大事なのですが、ご存じのように、今、北海道も方針を変えて、感染者が出た場合の、いわゆる濃厚接触者の定義、範囲が非常に狭められました。主に家族間での濃厚接触者ということになっていて、そのほかについては、いわば学校でいえば、濃厚接触に当たる基準を設けて、それに該当するかしないかで、先生方が判断をしなければならない。疫学的な知識も知見も乏しい現場に、いわば濃厚接触者であるかどうかの判断を委ねるという今対応になってきているだけに、無症状者、あるいは感染をしていても、実は十分な検査も行われていない、それが今の現状として起こっていると。だからこそ、なかなかコロナの感染が収束していかないという要因が、そこにあるのだということだと思います。ですから私は、PCR検査をもっと幅広く実施することが必要だということを以前から求めてきたわけです。もう一つは、コロナ禍によって生活が困窮している方々に対する補償、支援の取組のことでちょっとお聞きしたいのですが、生活福祉資金の特例貸付の返済がもう始まってきています。どんな中身かというのは、もうご存じだと思いますけれども、例えば生活支援金でいけば、2人以上の場合は月20万円以内、単身の場合は15万円以内で3か月間貸付けする。最長で1年間ですが、その償還期間が6か月の猶予期間を経て、10年以内に返済しなさいというふうになっていますし、緊急小口資金についても、10万円以内まで借りることができて、返済の猶予期間は2か月以内。そして猶予後、1年以内にこれを返済するとなっているのですが、この前、町の報告を聞きましたら、生活福祉資金の緊急小口資金特例貸付は、5月末現在で91件になっていると。そして総合支援資金については、75件あるとなっています。こういう借りた人たちが、実際に返済できる状況になっているのかどうか、そのことについてお聞きしたら、これを扱っているのは社会福祉協議会だと、だから町としてはデータを持っていないと言うのですね。私、そこは、町としてなぜこういうことをしっかりと住民の今の経済状況といったものを把握しようとしていないのかということと同時に、返済に関する相談体制を直ちに取るべきだと。実態把握も十分でありませんから、町民生活には責任を負う行政として、こういった取組もしっかりとやるべきではないかということを求めたいと思うのですがいかがですか。

町の答え 副町長 武川正人(副町長は2023年3月まで)

まず、前段のコロナの対策の関係でございます。ご承知かと思いますけれども、今日、総理が対応方針案を決定して、17日に決定した上で法制化に向けて準備に入るという見通しが出されております。これは、コロナの変異株が様々変わってきて、毒性が弱まってきたということもあります。一方では、先ほど議員お話しされたように、当初は政府がパンデミック、世界的な流行に対応できないような形で多くの悲惨な状況を生み出したのも事実でございます。国のほうとしても、今現在の体制に対応するために、速やかに法改正をしながら、感染症危機管理監をトップとする感染症危機管理庁を設置する、あるいは厚生労働省に新たな感染症対応部を設置するというような動きをしております。当然、地方は、国よりも上乗せした独自の対応というのは非常に難しい状況でございますので、国が今進めております対応状況を見極めて、特に、国立感染症研究所と国立国際医療センターを統合するというようなことも出ておりますので、より柔軟に、臨機応変に対応ができるという国の体制も取ろうとしているようでございます。それから、東京都の医師会がもう既に出されておりますが、2類相当になっているのを5類に落とせと。そのときに問題になる医療費も現在と同じような形で、国で持つべきだというような意見も出されてございます。こういう状況の中で、今回、後ほどの補正予算の関係も、国あるいは道の上乗せをしながら、地方としてできる限りの対応をしながら進めているものでございます。議員ご指摘のとおり、十分国の体制、進め方、法整備も見極めながら、できる限りのことをしていきたいと思っております。

町の答え 健康福祉課長 高橋憲史

2点目の生活福祉資金、総合資金と緊急小口資金の借入れの返済の関係で、実際に苦慮している住民の方がおられるというお話がございました。こちらにつきましては、先だってもお話の中で触れさせていただきましたけれども、まず社会福祉協議会のほうに任せっ放しということではなくて、あくまでも情報につきましては、個人情報に触れるものでございますから、町のほうから一方的に資料をいただくことはできない制度となってございます。そういった中におきましても、あくまでもご本人のご理解、承諾を得られるものにつきましては、町のほうに相談等、返済の方法等、あるいは弁護士等々関係機関への相談も含めまして、しっかりと町のほうで対応したいというお話につきましては、社会福祉協議会とも連携を図っているところでございますので、まずはそういった方々がどの程度いらっしゃるのか、社会福祉協議会の窓口相談の段階で、こういった情報の共有について可能かどうかといったところをしっかりと確認していただきながら、必要に応じて情報連携を図った中で、町としてもしっかりと対応してまいりたいと考えているところでございます。以上です。

議員の質問 5番 立野広志

今回ちょっと質問の項目も多いので、なるべく端的にご答弁いただきたいと思うのですが、最初、私が質問したことについては、要は、洞爺湖町独自の行政検査は行わないと。国の動向を見て判断したいという話ですから、これまでとほとんど変わらない答弁だったという印象を受けました。それから、二つ目の、いわば償還が始まっている中で、償還に苦慮する人たちの相談窓口をきちんと行政側と設けて、返済に関する相談体制を直ちに取るべきではないのかという質問をさせていただいたのですが、それについては、そういう回答は得られませんでした。情報提供云々、本人が承諾すればみたいな話なのですが、逆に言えば、そうやって償還が始まって長引くコロナ禍の中で、困窮者の生活は不安定なままです。厚労省は、最初、生活福祉資金は償還開始時、非課税の場合、償還を免除すると説明していましたが、非課税の定義を曖昧にしました。その後1年たって、住民税非課税だと言っています。つまり、住民税非課税というのは、単身で年収100万円程度なのですよ。これを少しでも超える場合には、いわゆる免除はしないということなのですね。そういったことで、我が党は、直接厚労省に、償還免除の規定を住民税非課税から、せめて所得割なしというぐらいに緩和するように求めていますけれども、こういうことも含めて、町民の相談窓口を行政側として設けるということを積極的に行って周知するということが大事だと思うのです。相手から言ってくるまで待つのではなくて、町側として相談窓口を設けて町民の相談に乗ると。そして必要な対策、支援というのを行うということが大事だと思います。今の答弁ですと、そういうことについてもほとんど考えていないようですので、次の質問に移ります。2件目は、平和行政についてです。洞爺湖町非核平和の町宣言は、核兵器を廃絶し、核戦争のおそれのない世界を構築することは、ただ一つの被爆国日本の崇高なる使命であると宣言しています。そして、私たちは核兵器を「持たず、つくらず、持ち込ませず」の非核三原則を守り、恒久平和の実現を願って、ここに宣言するということで、平成20年3月19日、洞爺湖町と洞爺湖町議会が連名で宣言した中身であります。しかし、今ロシアによるウクライナ侵略行為を口実にした政府や一部政党の間で、敵基地攻撃能力や核共有などと非核三原則を否定する発言が出ています。この発言は、町の宣言にも矛盾するものでありますし、非核平和の町宣言をしている洞爺湖町の町長として、こうした国内外の平和をめぐる問題に対してどう認識されているかということをまずお聞きします。

町の答え 町長 下道英明

今、立野議員から非核平和の宣言をしている洞爺湖町としての平和に対する町長としての認識というご質問かと思います。今回の宣言の中で、当町が宣言した中で、国内外の平和をめぐる問題として、非核平和の町宣言においても、戦争ほど悲惨なものはなく、また平和ほど尊いものはないと冒頭で記されておりますように、今回のロシアによるウクライナ侵略に対しては、大変遺憾に感じているところでございます。やはり侵略行為については、国際世論、情勢が一致団結しながら様々な形で対応していかなければいけないと思っているところでございます。以上です。

議員の質問 5番 立野広志

特に、今こういう国際的なロシアのウクライナへの侵攻を取り上げて、日本の首相が歴代首相として初めて所信表明演説で敵基地攻撃能力の保有を検討ということを明言しましたし、またロシアによれば、プーチン大統領は同時に核兵器の使用を明言しています。こういうことについて、私たちとしてはしっかり今の日本の政府に対して、特に宣言をしている町の町長として、これらに対する国への意見をしっかりと述べていく必要があるのだと思うのです。下道町長は、戦争行為を起こさないために何が必要だと考えますか。

町の答え 町長 下道英明

今、議員のほうからございましたように、やはり侵略行為というのが一番戦争を勃発させていく点では大変悪しき行為だと思っております。第二次世界大戦にしても、それ以来、初めてヨーロッパが戦火を交えているという状況下でございますので、侵略行為についてはどのような理由があろうとも、これは国際平和の中で強調して侵略行為の対応については非難していかなければいけないと思っております。また冒頭で、核兵器に対する町長の意見ということで、答弁漏れかと思いますので、これについては、核兵器は非人道兵器として、その開発、保有、使用、あるいは使用の威嚇を含むあらゆる活動の禁止を例外なく禁止していかなければならないと考えているところでございます。核兵器禁止条約として、国際条約もあり、核兵器を持たず、つくらず、持ち込ませずの非核三原則を守る非核平和の町を宣言した洞爺湖町としては、そのことをしっかりと遵守して、そして美しく豊かな郷土の自然を守り、平和な未来へと子どもたちに引き継いでいかなければならないと思っているところでございます。以上でございます。

議員の質問 5番 立野広志

今、町長が言われたように、結局、日本もこれに合わせて軍備力を拡大するなどという話になりますと、軍事には軍事で対抗するという姿勢で、お互いに軍拡競争がエスカレートすることは明らかだし、そのことは最終的には、戦争の引き金となってくることが間違いありません。ですから、日本の場合は特に憲法9条があるわけですから、9条を生かした外交努力を強めるということ。攻められたらどうするかという方もいますけれども、その前に、攻められないための平和外交に力を尽くすということが大事なのだということだと思うのですね。そういうことを含めて、例えば洞爺湖町として非核平和の町宣言をしているわけですから、今、町長言われたように、平和や核の問題についても、教育や地域社会の中でしっかりと皆さんと一緒に協議し、考えていける場を取り組んでいくことが大事なのではないかと。憲法9条を生かした外交と話合いで解決する仕組みといったものを、私としてはやっぱり考えていくべきではないのかと思うのですけれども、その点について改めて町長に伺います。

町の答え 町長 下道英明

まずは平和行政、洞爺湖町としてできるビジョンということで、町ができることというのは、戦争を二度と起こさないこと、そして戦争の悲惨さを伝えていくことであり、当町としても、ビジョンや計画を策定することではなく、計画がなくともできる、今やっていることをきちんと進めていきたいと思っております。例えば具体的に言いますと、パネル展ですとか、すいとん食べて戦争を語り継ぐ集い、戦時品の収集、記録保持など、毎年行っているところでございますが、そのような形の中で一つ一つ、町民目線の中で平和を求めていく活動をしていきたいと思っているところでございます。以上です。

議員の質問 5番 立野広志

今の政府や一部政党から出ている発言については、町長としては、これについて直接の意見はありませんでしたけれども、しかし、今の答弁されていた取組をぜひ私は強化していただきたいと思います。3件目は、格差解消、ジェンダー平等社会の実現に向けてについて伺います。実は、もうご存じのように、スイスに拠点を置くシンクタンクの世界経済フォーラムというのが昨年3月に公表した男女平等度の指標、ジェンダーギャップ指数というのがあるのですが、日本は、何と120位と世界最低レベルなのですが、実はこれだけではなくて、ジェンダーギャップ指数の計算方法を取り入れて、地域からジェンダー平等研究会というのが、都道府県版のジェンダーギャップ指数というのを出したのですね、ご存じかどうか分かりませんが。それを見ましたら、北海道は、政治、行政、教育、経済という4指標のうち、政治を除く3指標で47都道府県中47位と。大したものです。本当に最下位ということです。ジェンダー平等で経済を成長させたアイスランドなどもありますが、男女の賃金格差をなくすなど、ジェンダー平等の視点を貫く地方自治体でも公務労働の処遇を引上げ、医療や介護を安心して受けられる制度にしていくことで賃金を上げ、社会保障を充実させる政治を進めることが必要だと思いますが、執行方針の中には、ジェンダー平等問題、対応についてはほとんど触れられておりませんので、改めて伺うわけですが、今、私たちの社会は、口先だけの男女共同参画とか多様性の尊重でなくて、本気でジェンダー平等に取り組む政治を渇望していると思いますが、町長の見解をお聞きしたいと思います。

町の答え 町長 下道英明

今、議員から男女共同参画やジェンダー平等に対する考えについてのご質問かと思います。性別などによる格差の是正と格差によって生まれる問題に向き合うことは、非常に重要なことだと考えております。以前に比べれば、ジェンダー平等に対する意識が変化してきていると捉えておりますが、まだまだ家庭内労働などの男女比では、日本では女性が男性の5.5倍であるなど、古典的な性別役割分担が解消されず、先ほど議員がご指摘のとおり、数値にも出てきているように、女性の世界進出の大きな制約の一つになっていると思います。さらには、障害者、高齢者、子ども、性的マイノリティなどを含めて、やはり人権教育や啓発活動の促進を図ることが必要だと考えているところでございます。当町におきましても、昨年度においては、誰もが安心して暮らせる公平なまちづくりを目指すため、洞爺湖町男女共同参画計画を策定させていただきましたが、男女共同参画社会の実現のためには、性別に関わりなく、多種多様な職業が選択でき、育児や介護、社会の参加活動など、仕事の両立が可能となる総合的な支援策を推進するとともに、職場や地域社会、家庭内において、対等な人間関係の構築が必要となっていると感じているところでございます。また、老若男女を問わず、全ての人が明るく充実した生活が送れるよう、あらゆる分野において個性が発揮できる男女共同参画推進のトップランナーとして、長時間労働の是正や仕事と家庭の両立が進められるように、労働環境の改善、推進を強化していくことが大事であろうかと思っております。今後は、洞爺湖町男女共同参画計画を基に、具体的な取組を盛り込んだ、次は実施計画を作成して、町民や事業者、関係機関等が一体となって男女共同参画の推進に取り組んでいきたいと考えているところでございます。以上です。

議員の質問 5番 立野広志

男女共同参画のための検討会がずっと何年も開催されてきているのですが、私の印象としては、これまでほとんど具体的な改善がされていないのではないかという気がします。全体に掛け声だけで、例えば男女の賃金格差をなくす問題にしてもそうですし、それから行政として何ができるかというと、例えばよく言われる審議会、委員会など、どれだけ女性の意見を反映しているのかと。委員会の構成員として、圧倒的に今女性は少ないのですね。参加できる仕組みがつくられていないというのも実態だと思うのです。そういうことに行政がどれだけ真剣に取り組んできたかが問われているのではないでしょうか。これから実行計画をつくると言いますけれども、既にやらなければならないこと、やれることはいっぱいあると思うのです。例えば、行政としていえば、各種委員会、審議会などの女性の構成員比率を定めて公募するとか、女性が参加しやすい時間帯に会議日程を決めるとか、あるいは子育て中の女性が参加する場合には託児室を設けるなどの対応をするなど、行政が積極的に対策をリードして、それが民間にも刺激を与えるということになるのだと思うのですが、その辺の考え方ができていないのかなという気がします。例えば行政ランキング、北海道は全国で47位です。どういう内容のことが書かれているかというと、住民に身近な地方自治の立案、執行には男女均等の参画が不可欠なのだと。女性管理職の登用や男性の育児取得に行政が率先して取り組んでいるかと。民間への波及もこれによって期待できるのですが、審議会への女性参画が進めば、あらゆる政策にジェンダー視点が反映されると。また、よく言われているのは、防災会議はジェンダーの視点が重要であるということ、行政はそういう意味でいうと、本腰を入れれば、スピード感を持ってこれらを変えられるはずだということなのですよ。そこら辺のやる気がなければ、幾ら建前を述べても実行は進まないと。具体的な計画ができるまで待ってくださいという話ではないと思うのですね。その辺で、私が今提案させていただいた対策も含めて、どうお考えなのか、もう一度お答えいただきたいと思います。

町の答え 社会教育課長 野呂圭一(社会教育課長は2022年6月まで)

ただいまご質問の具体的な取組につきましては、昨年度策定いたしました洞爺湖町男女共同参画に基づきまして、各課において洗い出した課題を基に様々な分野で検討し、進めていくこととなりますが、令和4年度の具体的な取組につきましては、男女共同参画について熟知した講師を招きまして、講演会を開催したいと考えております。また、講演会では、町全体で男女共同参画への理解が深まるように、町内の関係団体や関係機関、住民活動団体にも広く周知をしたいと考えております。具体には、女性団体とも連携しながら、男女共同参画周知のグッズなども製作して、広く周知したいということが具体的な取組となってございます。以上です。

議員の質問 5番 立野広志

具体的な計画だということなのですね。私にとってみると、直ちに手がけることのできる課題はいっぱいあると思うのですね。今言われましたけれども、講習会をやって、それがその後、大体講習会をやるにしても、行政自身にその気がなかったら、話を聞いてそれで終わりになってしまうのですよ。ですから、その辺のやる気を、私はもう少し示していただきたいなと思っておりました。町長が新しく就任されたばかりですから、今後、例えば職員の管理職に女性の登用であるとか、あるいは町の防災会議への女性の登用であるといったことも考える気になればすぐ取り組んでいけるのではないかというふうに思うのですよね。その点をぜひ、私はしっかりとやっていただきたいということを改めて求めて、次の質問に移ります。4件目は、物価高騰から町民生活をどう守るかということです。総務省が3月に発表した消費者物価指数によると、生活必需品を中心に急激に物価が今上昇しています。町内の店などでも、食料品などを含めてかなり値上がりしているという状況です。とりわけ、エネルギー分野は、前年同月期で灯油が30.6%、電気代が21.6%、ガソリンが19.4%と上昇していて、これは第二次オイルショックの影響で原油が高騰した1981年1月以来だと。これは、NHKが4月22日に報じた中身です。41年2か月ぶりの記録的な上昇なのですね。ところが、賃金は上がらない、公的年金は2022年度4月分から、6月支給なのですが、0.6%減額される。こういうふうに収入が増えない下での物価高騰によって、暮らしが著しく脅かされているという状況です。コロナ禍と物価高騰による営業への影響も広がっています。ですから、私たち日本共産党としては、こうした深刻な物価高騰から国民生活を守るということで、優しく強い経済への転換を提言させていただきました。男女の賃金格差の是正とともに、まず緊急に行うべきは、消費税を5%に減税し、さらに来年度実施予定されているインボイス導入を中止するといった提案であります。特に物価高騰の生活への影響というのは、総務省の家計調査からも所得の低い層ほど家計の負担が大きい、消費税の負担が重くなっているということが明らかになりました。特に年収が200万円以下の層では、物価高騰の影響が4.3%増となっている。消費税5%増税とほぼ同額の家計負担増になっているということです。逆進性のある消費税は今こそ減税すべきと思いますけれども、町長はどのようにお考えでしょうか。

町の答え 町長 下道英明

まずは、御党における経済政策の視点から日本経済を新自由主義から優しい強い経済に転換させていこうという提案についての考え方だと思います。消費税5%の緊急減税についてということで、一昨日、二十数年ぶりに為替のほうも135円台という形になってきて、年初から110円台だったのが135円と、一気のこの数か月間で20円以上円安にいっていると。そういう形になってくると、輸入に関しては円安の中、大変原材料も上がってくる中で、まず消費税5%の緊急減税についての考え方でございますが、私としては、景気対策としての消費税が減税されるということは一つは大事なのかなと思いますが、ただ、恐らく御党が考えているところでいきますと、時限立法の形の中の5%減税ということになれば、税率引上げ前には当然買い控えが起きてきますし、引下げ後には反動増という形が起こることが経済行動の中であろうかと思います。さらには、時限立法の後、税率引上げになってきますと、当然見慣れた風景ではございますが買い急ぎと。そしてまた、引上げ後には反動落ちという形になってこようかと思います。そういった点でいきますと、消費税については、これは国の問題ですので、町政運営を任されている私にとってはなかなか厳しいところにありますが、経済の理念等考えますと、やはり短期間の中で景気変動が行われるであろうということを考えますと、やはり消費税5%減税についてはなかなか難しいのかなと思っているところでございます。以上でございます。

議員の質問 5番 立野広志

今、町長がお答えになったのは、多分、国の政府の答弁と同じような理由で、消費税減税はできませんよと言っているような話なのかなと思っておりましたが、国自体も、今回の補正予算にも載っているように新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金ということで、今回の議会の後で議案も提案されますけれども、それに関わって生活者支援に関する事業の中に様々な、いわば物価高騰に合わせて、それを支援するということで一時的な支援の中身が出ています。ただ、消費税そのものは、買い控えが起こったり、あるいは増税になればそれによって庶民の消費動向が変わってくるからそれは難しいのではないかという答弁をされましたけれども、それは、今の町民生活そのものにきちんと行政が依拠していなければ評論家的な表現しかできないのですよ。今、私が説明したように、物価がどんどん上がってきている下で、実は賃金はほぼ上がるどころか今下がってきているところもあるのですね。コロナ禍で就職もできない、そして非正規の雇用に切り替えられてしまったという人たちも出ているわけでしょう。そういう人たちが本当に暮らしていけなくなってきているのだと。では、その人たちをどう救うのかということで、逆進性のある消費税の減税こそが、今こそ多くの町民、特に所得の少ない方々に対しては、支えとなるということなのですよ。そのことを考えると、消費控えという話は出てこないと思いますよ。だから、どれだけそういった消費者の立場に立って、町民の暮らしに根づいたことを考えているかということだと思うのです。実は、これは先だっての参議院の決算委員会で、私ども共産党の大門実紀史議員が調査した結果を出しているのですが、消費税付加価値税の減税に踏み出した国・地域がロシアのウクライナ侵略後も増え続けて、今世界で89なのですよ。減税しているのは。89の国や地域がどこでも消費税を社会保障の財源としているのですけれども、それでも減税に踏み出していると。つまり、庶民の暮らしが税の負担によって満足に食料も買えない、生活ができない状況にあるということで進めているわけですが、日本の場合は、消費税そのものは税収に占める法人税や所得税の割合を減らすために間接税を増やしたというのが目的となっておりますから、社会保障と言われながらも、社会保障の部分にはほとんど使われていないというのはもう明らかなのですね。そういう意味からいっても、消費税の減税をまずやるべきだと思っています。もう一つは、これも最近報道されましたが、とにかく町民の生活状況は決して楽ではないのです。ところが、日銀総裁がこんなことを言っていましたよね。「国民は値上げを容認している」という発言。これは、#国民は値上げを容認していませんというツイッターが全国で拡散しまして、最終的には誤解を与えたと言って発言を取り消しました。現在、異常な物価高を引き起こしている要因というのは、そもそも、どんどん政策的に円安を進めて、物価を上げるという政策をこれまでしてきたからなのですよ。特にアベノミクスで物価を2%値上げされるという方針をいまだに続けてきている中で、私は町民の負担軽減には消費税の減税というのは第一に必要だというふうに思うし、町長自身もそのことに対してしっかりと私は考えていただきたいなと。国がやることだから首長としてはそのことには言明できませんというのは分かりますよ。しかし、今の町民の暮らし、町内の経済状況を考えたときに、そういった政策も含めて国に求めていくということも大事だということを改めて私は首長となった下道町長には取り組んでいただきたいというふうに思うのですけれども、答弁あるのですか。町長ではないのですね。

町の答え 総務部長 佐野大次(総務部長は2022年6月まで)

生活支援に関する関係でございます。当町、一町で消費税5%減税の検討というのはなかなか難しいというのは、町長が答弁させていただいたとおりかと思います。緊急対策といたしましては、国からの交付金を活用しまして、非課税世帯また非課税子育て世帯の上積みといった事業を緊急対策として実施しているところでございます。また、石油、燃料の高騰、輸入品目はこれからさらに経済を圧迫すると言われて高騰が予想されております。そういった対策を全て当町で賄えるかというと、なかなか難しい点はございますけれども、まずは生活支援対策として、この後、補正で提案させていただきます物価高騰に対する住民生活支援事業につきましては、町民全てを対象とした水道料金の減免という形をとったり、町としてできる町民への対策については、できる限り交付金等を活用しながら実施してまいりたいと考えております。また、そういった生活支援に対する国への支援要望については、町民全体の町の声として今後も引き続き国にしっかり訴えていきたいと考えております。

議員の質問 5番 立野広志

別に、洞爺湖町だけ消費税減税すれと言っているわけではないのですよ。減税そのものは国の制度ですから、当然、首長として町民の苦境を国に対してもしっかりと伝えていく。そして、そういった対策を求めていくことも大事ではないですかという話です。そういう意味で、町長としてはどういう捉え方をしているのですかということをお伺いしたわけです。国の今言った地方創生臨時交付金の話は、これを財源とした町の対策は分かります。ただ、これも非常に一時的なものですよ。1か月間、あるいは2か月程度に及ぶものだし、それで全ての町民に対して、特に所得の少ない人たちに対して、今後の生活を支えていけるだけの十分な対策になっているかというと、決してそうではない。その辺は十分理解していると思います。だからこそ、行政としてはしっかりと国に対して必要な対策、特に減税対策などについても求めていくという姿勢が必要だということを私は述べたわけです。それでは、次に5件目、気象変動対策について伺います。気候変動による脅威と被害、経験したことがない豪雨や暴風、猛暑など、極めて深刻な事態が起こっていますが、町が率先して住民の合意と協力、地域の力に供して、気候変動対策に取り組んでいくということが大事ではないのかなと思うのですが、取組として、CO2排出量を削減するとして、現実可能な目標としているかどうかということについて伺いたいと思うのです。昨年3月、2030年までの洞爺湖町地域温暖化対策実行計画というのが策定されました。これを見ますと、2013年度を基準年として計画期間の最終年度である2030年度までの10年間の二酸化炭素排出量を26%削減すると書いてあるのですね。これは再生可能エネルギーを活用した気候変動対策を進めていくことが必要ではないかと思うのですが、計画の中には、町内の公共施設のLED化や外灯のLED化などでは決して目標は達成できないでしょうと。本当にこういうことだけではなくて、個人や事業者の協力も必要だと思うのです。そこで町長にお伺いしますが、再生可能エネルギーの設備に関して、国の制度とともに町独自の補助制度を設けるなど、積極的に行政が進めることができないかどうかと。そういうことでの住民合意と協力がなければ、これは進んでいかないと思うのですが、その点についての考えを伺いたいと思います。

町の答え 町長 下道英明

今、議員から質問ございました気候変動による脅威と被害の現状認識について、特に町独自の財源を使って課題解決に向けてということでございますけれども、まずは地球温暖化、私も執行方針にも書かせていただきましたけれども、地球温暖化については、単に気温上昇させるだけではなくて、地球全体の気候を大きく変える気候変動を引き起こしているということをやはり認識しなければいけないと思います。地球温暖化がこのまま進行すると、21世紀末には胆振地方において年平均気温が約5度上昇すると言われております。そして北海道全体では、1時間の降水量が30ミリ以上と短時間のスコールのような発生頻度が現在の4.1倍に増加すると考えられております。年積雪量、年降雨量は、共に44%ほど減少するということも気象庁で予想されております。当然、私自身も今年2月の短期間での集中的な大雪をはじめ、異常気象の波が着実に迫っていると感じております。議員もご承知のとおりだと思います。このようなことから、我々自治体に課せられているものというのは温暖化に対する脱炭素や再エネ対策を実施していかなければならない、まさしく議員がおっしゃるとおりの指針であろうかと思います。そしてさらには、自治体のみではなく、住民及び事業者の協力もいただきながら一体化した中での、いわゆる地球温暖化対策をしていかなければなりません。当町におきましても、2008年の洞爺湖サミット時において、行政と住民、事業者が一体となって脱炭素に取り組んできた経緯、雪蔵ですとか地熱、ヒートポンプ、廃油等、様々な取組を少なくともほかの地域よりは一歩進んだ形で進めさせていただいたところでございます。今後も、新たな取組の検討につきましては、当町全域における温室効果ガスの排出量など、基礎情報の収集と、さらには地域の現状分析、町内の現状分析も踏まえながら、認識して進めていきたいところでございます。今後、再エネルギーを導入した後の削減対策、効果などを盛り込んだ地域の将来ビジョンや計画策定などもさらに視野に入れながら、町内の様々な課題解決に向けて再エネの導入目標なども必要になってくるかと思います。当然そのときには、先ほどご指摘いただきましたように、町が独自に進めるだけではなく、連携しながらも、そしてまた町独自のものができるか、できないかというのも、改めて脱炭素の知見を持つ先生方、事業者、地域住民の皆さんと協議していく必要があろうかと思います。再エネ、整備については、国の補助制度もございますが、補助は100%ではありませんし、当然、町の単費、単独の持ち出しも生じてくるところでございます。それら全体の財政状況も踏まえながら、ほかの施策とのバランスも考えながら、当町のゼロカーボン、ゼロカーボンニュートラルを達成するための効果の大きい事業を模索していきたいと思います。なお、詳細については担当課からもう一度答弁をさせます。

議員の質問 5番 立野広志

5件目に気象変動対策を先ほど質問いたしました。いずれにしても、洞爺湖町地球温暖化対策実行計画では、2030年までにはCO2 削減を26%実施すると書いてあるのだけれども、実際に26%をどうやって削減するのかというあたりの具体的な計画が、私はこの中に示されていないなと思うわけです。先ほど町長も言われたように、住民も含めて、事業者やなんかとも協力しながら、本当に目標を達成させるための実践的な計画をぜひ改めて私は検討してほしいということを質問の最後に言っておきたいと思います。6件目に移ります。6件目は、社会保障の充実なのですが、残り時間が少なくなってきたので、ちょっとはしょって言いますが、要は、町長は公約に子どもから高齢者まで誰もが幸せを感じるまちづくりを掲げておりますけれども、実際に、町民の間からは経済的な負担とか、高齢者などもそうですが、病院の受診抑制や介護抑制、全体としても消費控えなどが起こる懸念があって、町民の間に貧困と格差の拡大がさらに深刻化する懸念があります。そうした中で、特に社会保障に関わる子どもから高齢者までの誰もが幸せを感じるまちづくりをどう進めていくのかというのが大きなテーマだと思います。町が、安心して働き子育てできる環境ということで述べているのですが、その中には、教育に係る経済的負担の軽減であったり、あるいは幼児教育、保育の無償化であったり、学校給食費などの義務教育に残されている教育費の負担をなくすことや、あるいは就学援助を拡充する、子ども医療費無料化、この年齢を拡大させる等々の対策を私は早く打ち出していただきたいと思うわけです。その中で、例えば全国的にも難聴者への補聴器の補助も今進んでいます。特に70歳以上になりますと加齢性難聴というのが増えてきますから、そういう方々に対して、公的な支援、補聴器の購入補助や、あるいはその後の調整の費用などについても支援するというような動きも出ておりますし、私どもも国には保険適用を求めているわけですが、同時に、地方自治体においては独自に数万円の補助を実施しているところもございます。そういった取組をぜひ検討していただきたいと思うのですがいかがでしょうか。

町の答え 町長 下道英明

今、議員からご質問ございました貧困と格差の拡大の深刻に関する現状認識という中で、難聴の補聴器については担当課のほうから答弁させますけれども、まずは貧困と格差の拡大が深刻化していく中で、まず私の掲げたビジョンの中では、一つは、子どもの貧困について、子どもたちの未来のためにと共通する点、子どもが健康で安心して日常生活を送っていくことができるという施策の中で、まずは一歩進めて、さらにその後、今、議員がおっしゃったような様々な高齢者に対する対応も一歩一歩前に進めていきたいと思います。なかなか予算の都合がございますので、今回ご提案、上程させていただいた施策をまずは一歩前進させていきながら、次の課題に世代の目配り、気配りをさせていただきたいと思います。以上でございます。

町の答え 健康福祉課長 高橋憲史

ただいま、高齢者等に対します補聴器の補助制度といったところかと思います。現状の町の制度の中におきましては、成長過程における、いわゆる青年までの児童生徒等に対しましては、補助制度の中でまずはしっかりと難聴の方に対する補助制度を設けているところであります。それから、お話のございました高齢者の方々につきましても、補聴器等購入、あるいはリースといった形の利用をしておられる方につきましては、障害者制度の中におきまして必要な助成を行っているところでございます。以上です。

議員の質問 5番 立野広志

今の高齢者の補聴器の購入の関係でいうと、現状では、 重度・高度の難聴が対象となっています。極めて限定的なのですね。給付には障害者手帳が必要ですし、両耳の平均聴力レベルが70デシベル以上ということで、難聴者全体の8%程度にしかすぎないということが日本補聴器工業会の調べで明らかになっていますが、そういう点で、単に聞こえにくくなっているのを改善するということだけではなくて、言葉が聞こえにくくなると認知機能が低下してコミュニケーションにも支障が出てくることから、認知症のリスクも高まると言われています。ですから、難聴になったらなるべく早い時期に補聴器を使用することが改善には大切だということで、全国の自治体でも補聴器購入に対する補助制度などができています。今説明ありましたように、18歳未満への補助制度は全国的に広がっていますが、高齢者への補助を望む声も多く、その点での対策というのをぜひ検討していただきたいということです。これは、状況について説明させていただきましたが、ぜひ改めて検討いただきたいと思っています。7件目の質問に移ります。地域の産業、経済対策ということについて伺います。コロナ禍の中で、地域の経済、産業も大変深刻な状況になっていることは、繰り返し述べてきたところでございます。そうした中で、ちょっと具体的な提案をさせていただきたいのですが、例えば商工会の活動を支援することは、町長も執行方針の中で述べられておりましたが、特にコロナ禍にあって、商工会に対する事業委託というのも随分されるようになりました。本来は、行政が行うべき事業者支援というのが、商工会などが肩代わりをしているような状況でもあります。中小企業支援を担っている商工会の支援を進めながら、同時に小規模事業者の支援を抜本的に強化するということが必要なのではないかと思います。例えば中小企業憲章というのがありますし、小規模企業振興基本法を生かして、中小企業支援を抜本的に強めるということをぜひ取り組んでいただければと思っておりますが、その点でのお考えをお示しください。

町の答え 町長 下道英明

今、議員から地域の産業、経済対策としての当面の対策、特に商工業についてのスポットを当てた形でございます。まずは実態、先般、商工会議所の会長とも懇談をさせていただきました。新型コロナウイルス感染症の影響が長期化している中、商工会が3月に実施したアンケート調査を先般少しお示しいただいたのですけれども、経済団体の意見、また私の耳に直接入ってくる情報におきましては、やはり町内事業者の皆さんを取り巻く経営環境というのは大変厳しい状況であると認識しているところでございます。また、町といたしましても、これまで臨時交付金を活用し、様々な支援を行い、また国の施策により何とか持ちこたえてきている状況ではございますが、現在、コロナ感染状況が落ち着きを見せ始めた中で、国では感染対策を講じながら、先般外国人の受入れ等もスタートするところでございまして、経済回復へと動き始めており、少しずつではありますが前に進んでいるものと考えております。今、議員ご指摘の小規模企業振興基本法ということでございますけれども、これは従業員20人以下の小規模企業が地域経済の支えとして、また雇用の担い手としての役割を発揮していることから、事業の持続的発展を支援するための基本法と捉えているところでございます。地方の小企業者や地域の経済事情を把握して、商工会と連携しながら、議員のおっしゃった対応についても、もう一度しっかりと担当者を交えながら、議論を進めながら、対応策について考えてまいりたいと思っております。

議員の質問 5番 立野広志

商工会への支援や小規模事業者に対する支援をこれまで以上に積極的に取り組んでいただきたいということもそうですし、また、観光業では、卸業者や小規模宿泊施設、飲食業などへの支援もまだまだ行き届いていない面があります。私も何回か事業者の方を訪問させていただいた中では、例えばコロナ前から計画し、コロナ禍の中で起業せざるを得なかった町内でも若手経営者の方々がほとんど支援を受けられないでいるというような状況もありますし、そういった実情もよく把握しながら、ぜひ支援の手を差し伸べていただきたいというふうに思います。それから、地域産業でいえば、農業の関係でも、大変心配される国の政策が打ち出されようとしています。水田活用交付金なのですが、この削減がされることで、耕作放棄地の拡大とか離農が危惧される。地域への影響も甚大です。道内でも転作田では、交付金がないと採算が取れないというところが大変多くあるそうで、当町においても同様の状況があるのではないかと。これは単に水田の活用交付金ではありますが、これによって、例えば畜産関係でいけば、餌がなくなって畜産にまで影響が出てくるという危惧もあります。この辺でこういった問題については、ぜひ首長としても道や国に対して水田活用交付金の削減の撤回を求めるという姿勢なども必要なのではないかと思いますが、その点、ちょっと時間がないので短めにお答えいただければと思います。

町の答え 町長 下道英明

今、議員からございました交付対象水田の支援に関してでございますが、先般、首長会議がございまして、特に東胆振の首長3町長からこの視点がございました。これについてしっかりと洞爺湖町も加わり考えていこうと。まずは、令和4年度農林水産予算に係る米政策について、主食用米の需給安定に向け、相当程度の作付け転換が予定されているということは承知しているところでございます。当町の生産者にも水田活用の直接支払い交付金の急激な見直しというのは、生産者の中長期的な営農計画や地域の生産基盤に大きく影響を受けていることで懸念されるところでございます。生産現場の意見を踏まえた上、運用となるよう慎重に検討されるよう国に対して要望してまいりたいと思いますし、また、東胆振の首長とも一緒に合わせながら検討させていただきたいと思います。なお、制度の見直しの内容については、担当より説明させます。

出典:洞爺湖町議会 令和4年6月会議 2022年6月15日 議事録 PDF(12ページ) 間違いを知らせる