洞爺湖町議会 令和3年9月会議 2021年9月13日
災害対策基本法の改正による災害防止対策について
2021年9月13日、洞爺湖町議会の一般質問で、越前谷邦夫議員が「災害対策基本法の改正による災害防止対策について」質問し、経済部長 若木渉、危機管理室長 仙波貴樹、農業振興課長 片岸昭弘、町長 真屋敏春、総務部長 佐野大次、総務課長 高橋謙介が答えました。
- 聞いた人
- 越前谷邦夫 議員
- 答えた人
- 経済部長 若木渉、危機管理室長 仙波貴樹、農業振興課長 片岸昭弘、町長 真屋敏春、総務部長 佐野大次、総務課長 高橋謙介
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 1番 越前谷邦夫
次に、災害対策基本法の改正による災害防止対策について伺いたいなと思います。まず最初に、災害対策基本法が改正されたわけでありますけれども、土砂災害のほうから現状を皆様方に質問しながら、実態の答弁を受けたいなと思うわけでありますが、実は、言うまでもなく静岡県の熱海市で7月に大規模な土石流が発生して、死者が26名、いまだに行方不明者が1名ということで、甚大なる被害を受けたわけであります。その要因といたしまして、建設残土の盛土などが崩落したと。土石流、あるいはまた地滑りのおそれがある土砂災害危険箇所の上部に大量の盛土があって、そして大雨によって崩落に結びついたということであります。懸念ある場所には盛土させないという国の法律もあるわけでありますが、国の法律の中には、いわゆる大規模な植林であるとか、あるいはまた宅地造成のための法律が実はあります。いろいろと熱海の状況を調べてみると、いわゆる国の法規制の法の穴をくぐり抜けて工事をやっていたということであります。静岡県は、あるいはまた静岡県を含む、都・府・県は、道は入っていません、条例を設けて土砂災害の防止策の危険箇所については、こういう措置を取るぞという法規制があったわけであります。過去に、私はこの場でも申し上げましたが、国の法律よりも強いのは、その自治体にある条例であるぞと申し上げたことを私は鮮明に覚えていますけれども、そのとおりのことを、静岡県を含む、都・府・県は条例制定しているわけであります。北海道には、条例がなかったのです。静岡県熱海市の事故が発生してから、国の法規制は、対象が宅地造成、大規模な森林開発だけであったわけでありますけれども、これを規制しなければならないということになったようであります。道内においても、そういう建設残土の盛土の実態は、まだ把握されておりません。道内では、現地調査の必要な警戒区域というのは指定されていないわけでありますけれども、その中で指定されているのは31の市町村に警戒区域があるぞということが判明され、このほどマスコミで報道されているわけであります。その31のうちの7割に当たる22の市町村が、ボーリングなどの地盤調査を造成地に実施していないことが分かったと発表したと。31市町村がある中で7割に当たる22の市町村が全くボーリングなどの調査がされていないということが明らかになったわけであります。そして、実施管理されている町があります。これは皆さんご承知のとおり、31市町村のうちで、胆振東部地震で大災害が発生した厚真町だけがこういうボーリングなどもやって実態調査、実施調査を行っているということが明らかになってきました。胆振東部地震は3年前の9月6日でありますけれども、厚真町では残念なことに37名の命が奪われたわけであります。胆振東部地震で総体的には44名の方々が犠牲になって、そのほかにけが人も多く出ているわけであります。私は、洞爺湖町におきましても、土砂崩壊の危険箇所区域というのが92か所ほどあるということは以前から聞かされております。国の指定、いわゆる大規模盛土造成地は、谷埋め型ということで、腹付け型ということのようでありますけれども、これは洞爺湖町におきまして、こういう国の指定を受けている大規模な盛土というのはあるのでしょうか。その辺をまず伺っておきたいなと思います。
町の答え 経済部長 若木渉(経済部長は2025年3月まで)
今ご指摘いただきました大規模盛土造成地の関係でございます。阪神淡路大震災、東日本大震災において、谷や沢の傾斜地を大規模に盛土した造成地で崖崩れや土砂が流出する被害が発生したことから、国はこのような災害を未然に防止し、軽減することを目的に、大規模盛土造成地を把握するための調査等を支援する宅地耐震化事業を推進しています。この大規模盛土造成地の安全性の把握を進める第1段階として、地方公共団体に、先ほど議員おっしゃっていました、大規模盛土造成地マップを公表する取組が進められまして、当町におきましても令和元年度に2か所の大規模盛土造成地があるということを公表している状況となってございます。
議員の質問 1番 越前谷邦夫
今、部長のほうから答弁あったように、洞爺湖町においても2か所ということであります。この2か所は、先ほど言ったように、31のうちでボーリングなどの調査をやって完了しているのは厚真町だけと申し上げましたが、それでは洞爺湖町として、こういうボーリング調査などの地盤調査などの実態調査というものは、いつ頃完成するのか、その辺伺っておきたい。
町の答え 経済部長 若木渉(経済部長は2025年3月まで)
洞爺湖町の対策でございますけれども、実は令和2年度、昨年度に第2段階といたしまして、第1段階で判明した地点の2か所につきまして、安全性を確認する調査として現地踏査及び優先度評価というのを昨年実施してございます。新聞等で報道されてございます次の段階の現地調査及び安定計算等につきましては、来年度以降に安全性の確認を行うということで予定しているところでございます。
議員の質問 1番 越前谷邦夫
来年以降に確認するということで、今言われているのは、ボーリング調査というのは、1か所につき1,500万円ほどかかると言われております。2か所あるということは3,000万円ぐらいかかるのではないかという財源措置も必要なわけでありますが、何といっても住民の生命と財産を守る、あるいはまた地域の環境などを守るということを考えれば、1,500万円かかっても、そういう調査をするべきではないのかなと思っております。ここ最近、回覧が流れてきて、ハザードマップも添付されていました。ハザードマップを見ると、自分みたいな老眼の者は、どこに何を書いているか非常に細かくて分からない。これは自分ばかりではないだろうと思います。一般の住民も、洞爺湖町に92か所あるけれども、私のどこがそうなのだろうかと、私のそばにあるのだろうかというのを把握しづらい、課長。だから、近いうちに、もう少し場所をアップしたハザードマップを流すべきだという気がしてなりません。私は、ここで一番伺っておきたいのは、先ほど申し上げましたように、洞爺湖町においても92か所の危険箇所があると。その中でも一番危険で要注意の場所はどこなのか。それと併せて、減災対策に対してどのような対策を講じているのか、伺っておきたいなと思います。
町の答え 危機管理室長 仙波貴樹
土砂災害の対策についてでございます。今、議員からご指摘のあったとおり、ハザードマップに関しては、毎年、北海道から指定されるところが少しずつ増えてきているために、現在のところ、我々職員が手づくりで対応してきているところでございます。町内の指定箇所については、おおむね完了しつつあることから、今後は、議員からお話があったように、見やすい、もっと大きくしたものを作っていく必要があるというふうに私も認識しているところでございます。また、土砂災害の危険なところという部分では、ハザードマップ自体が少し小さくて見にくい部分もあるかと思いますが、イエローゾーンとレッドゾーンというふうに記載されておりまして、地図の中にレッドゾーンは赤く塗られている部分があって、そういったところは土砂災害の危険の発生が著しくあるという印になりますことから、ハザードマップ内でレッドゾーンがある部分については、注意していただきたいというふうに考えております。また、そのほかの対策については、洞爺湖町では土砂災害指定区域に係る事前の住民説明会を開催したり、また、指定後には、先ほどご指摘のありましたハザードマップを作成して、全戸配布することによって、土砂災害への啓発を図るとともに、適切に避難情報を町のほうで発令できるよう、避難情報発令判断に係るマニュアルを令和元年度に整備したところでもございます。また、先日お配りさせていただいた広報とうや湖9月号においても、土砂災害への啓発に係る記事を投稿したり、それと併せて、このたびハザードマップをお配りしたりしておりますので、まだまだ十分とは言えませんが、土砂災害に対して我々も重点を置いて対策をしているところでございます。以上です。
町の答え 危機管理室長 仙波貴樹
大変失礼いたしました。中でも、我々が危険だと認識しているところが福祉施設ですとか、高齢者の事業所がある場所が危険というふうに認識してございまして、北海道もそういった認識を持っていただいて、そういうところから順次ハード対策を進めているところであります。具体的に申し上げますと、洞爺の川東地区にある財田の癒しの郷というところがあるのですが、あそこの背後に急傾斜地がございまして、そこの急傾斜地の崩落の対策工事を年次で北海道のほうで進められておりまして、予定では今年度に終了するというふうに聞いてございます。また、清水の友愛の里のところの部分でも危険がかなり大きな部分でございますが、北海道がこの対策事業をやることになってございまして、現在、北海道のほうで地権者と工事に係る協議を進めているところではございますが、かなり地権者が多くいる場所でございまして、そこの辺で道と地権者との交渉が難航しているというふうに聞いてございます。私どもとしては、その2か所が特に危険であるというふうに認識してございますので、大雨警報ですとか、かなり雨量が想定される場合においては、事前に両施設にお知らせして、避難所が必要であれば、町としても協力したいということをお話しして対策をしているところでございます。以上です。
議員の質問 1番 越前谷邦夫
今、企画防災課の危機管理室長の答弁の中で、行政だけが危険箇所とかというのを理解していても駄目なのですよ。やはり周辺の住民の方々にもしっかりと危険箇所であるということを認識させるような行政の手法というものが求められるという気がしてならないのですね。あと、これからもずっと一般質問させていただきますけれども、いわゆるこういう土砂災害を防止するために、森林の役目も大きな土砂災害を未然に防ぐ一助になっているかと思うのですよ。町長もご存じのように、国土の7割は森林であります。その中で、これは農業振興課長あたりがご存じだと思うのですが、森と林の違いはどういうことですか。分かりますか。
町の答え 農業振興課長 片岸昭弘
森と林の違いでございます。森でございますが、木々がこんもりと生えているところという意味でございまして、自然にできた樹木の密集地でございます。それから、林でございますが、同じ種類の木々が多数立ち並んでおり、木と木の間隔が狭いところという意味でございまして、人工的に造られた樹木の密集地という違いでございます。
議員の質問 1番 越前谷邦夫
今、課長が答弁されたとおりであります。やはり林というのは人工林で、これからいろいろと後で触れさせていただきますけれども、人工林の在り方というのは、これからもっともっと真剣に考えていかなければならない。例えば、乱開発されたところの遊砂地には木を植えるとか、そういう使命というものを我々行政マンにとってもあるのではないかなと思っております。それで、もう1点伺っておきたいのは、今、清水地区で盛土工事を行っております。これは、先ほど申し上げたように、国の法律では何ら抵触するものではないと思うのですが、私は以前、国鉄職員であって、あの周辺は非常に土砂崩れの懸念がある場所で、要注意の場所であったのです。当時、国鉄時代は。今、工事をやっている、盛土をやっているその下には、町長、室蘭本線が走っていると。大事な室蘭本線ですよ。室蘭本線が走っているのだけれども、その上でどんどんどんどんと、先ほど言ったように、建設の残土を運んでいるような状態で、これは私も見ましたけれども、いろいろと排水溝の設備などきちっとやっているようでありますけれども、しかし大雨が降った場合に、ああいう盛土が静岡県の熱海のように流れはしないかという自分自身は懸念を持っているのですよ。その辺の行政としての見解を伺っておきたいなと思います。
町の答え 経済部長 若木渉(経済部長は2025年3月まで)
今ご指摘ございました清水地区の盛土でございます。現在、国道230号線のトンネルを出てきたところと国道37号の交点のちょうど右側のところで、議員ご指摘のように、盛土が行われている状況となってございます。国の担当者のほうに確認しましたところ、現在、盛土しているのは国道37号の道路区域内の土地ということでございまして、工事の残土による盛土を行って、敷地の有効利用を考えているということでございました。現時点で、具体的な活用方法が決まっているわけではないとのことなのでございますけれども、盛土箇所については、排水処理も含めて適正に管理されているとのことで、問題はないということで認識しているところでございます。
議員の質問 1番 越前谷邦夫
今、国の担当者ですか、国というのは開発局の担当者なのかな。それはやはり国の法律には抵触していないという認識だろうと思うのですよ。先ほど申し上げましたように、それでは危険だ、懸念があるということで、先ほど静岡県を含む、都・府・県が条例を制定したのは、そこにあるのですよ。国の法律には抵触しない。しかしながら、それを放置していたならば、非常に危険であるということから、都・府・県が条例を制定している。北海道になぜそういう条例がないのだろうか。私は、非常にこれは疑問に思うわけであります。そこで、町長、私は町長に訴えたいのは、こういう土砂災害から地域を守る、あるいはまた住民の生命と健康を守るというならば、条例を制定するべきであるという認識を持ち始めました。もう一つ、こういう例があるのですよ。今、環境省で明らかにしたわけでありますけれども、環境省は太陽光パネルにどういう規制をかけようとしているのかということを申し上げると、今まで促進区域には、先ほど言ったように、造成盛土をしていいですよと。それから、大規模な森林もしてもいいですよということであったのが、そこは促進区域だったのです。ところが、今回の環境省では、静岡県の熱海のあの大きな災害を見て、傾斜地は土砂災害が発生する、誘発をする場所だと。そういう場所だけに、地域指定対象から除外するというのが環境省で決めて、全国調査に入ると。調査した結果、安心・安全なルールをつくり上げるということであります。そういうことを考えれば、うちの町も92か所も危険箇所がある。そういう事故が発生してでも、住民の命とか、あるいはまた財産をしっかりと守るという観点で考えたならば、国よりももっと強い、都・府・県がやっているような条例を制定するべきだと思うのですよ。そういうことをきっちりとしなければ、これから法の穴をくぐって、そういう残土を盛り上げていく、宅地造成をする、乱開発に結びつくような工事が出るのではないかなと懸念しますので、時間の関係もありますので、町長の土砂災害防止対策についての見解を伺っておきたいなと思います。
町の答え 町長 真屋敏春(町長は2022年3月まで)
ただいま、当町にも92か所の、いわゆる土砂災害危険区域と言われるところがございます。そこのレッドゾーンについては、ただいま北海道が事業を施工するということになっておりまして、一部については現在もやっていただいている。もう一つについては、清水友愛の里の裏側の山のほうなのですが、用地補償がまだ行き届いていないというふうなことでございますけれども、一刻も早く用地交渉して工事に取りかかっていただけるよう、私どものほうからも強く要望してまいりたいというふうに思っております。また、清水の、先ほどおっしゃられたところにつきましては、確かに下に線路がございます。その線路は、いざ噴火災害が起きたときの避難線路の役目も果たすということから、重要な路線にもなってきます。その上の土地は、たしかJRがずっと持っていた土地かなと思いますけれども、そこのところは開建、あるいはJRと、また町がきちっと中に入って話を進めてまいりたいというふうにも思っております。とにもかくにも、常日頃安全にしていただけるように、行政としては努力をしてまいりたいというふうに考えております。
議員の質問 1番 越前谷邦夫
皆さんご存じないかもわかりませんが、昭和41年のときに豊浦と虻田の間の清水地区のトンネル一つ挟んだクリヤ隧道と言うのですが、向こうのほうで大土砂崩落があったのですよ。これは殉職者も出た。あの地域は、自分も国鉄職員であったわけでありますけれども、あの区間というのは、非常に危険な箇所であるという認識して今日まで作業をやってきた一人なのですね。そういうところだけに、何ら国の法律に抵触しないからといって、ああいう盛土をやったならば、大雨が来たなら大変ではないかなと、自分自身は本当に懸念、危惧しておりますよ。先ほど申し上げましたように、室蘭本線が通っている。室蘭本線というのは、地域の生活列車として走っている。通学、通院に列車が走っていると。もう一つは、地方の特長を生かした列車で、いわゆる特急列車と言うのですが、そういう列車も走っていると。さらには、それが進化した、洞爺湖町におきましても四季島というクルーズトレインの列車も走っているのが室蘭本線です。極めて重要な室蘭本線で、もしあそこに大きな災害等々が発生したならば、コロナウイルス感染症と同等の、洞爺湖温泉とか周辺の経済に大きな影響が出るという心配を持っている私は一人なのです。そういうこともございまして、町長自らが現地を見ていただいて、どういう安全防止対策を講じてほしいのか、働きかけをしていただければなと思っております。時間の関係上、次に入らせていただきますが、今回の本題であった災害対策基本法が改正されて、これは前にも申し上げたわけでありますけれども、災害時に支援の必要な障害者や高齢者一人一人のために個別避難計画というものをつくり上げたのですよ。個別避難計画は、勉強している危機管理室長だからご存じかと思うのですが、素案を考案したのは大分県の別府市であります。大分県の別府市で素案を考案いたしまして、それを兵庫県がお手本にしたわけです。その結果、国は、内閣府の防災関係の検討会などで論議をして、これは非常に参考になる素案だぞということで、やるべき方向だということで、災害対策基本法の改正に結びついたのですよ。素案を考案したのは、国ではない。地方の大分県別府市で考案したのですね。そういうことを考えれば、私どもは何といっても、別府市あたりに出向いていって、町長、コロナが終息したならば、ぜひ、担当職員などが研修視察に行って、やはり学んでくる必要性が私はあるのではないかなという気がしてならないのですよ。後で、その辺の答弁もいただきたいと思うわけでありますけれども。そして、個別避難計画というのは、何といっても、地域丸ごとに連携を深めて避難を促進させるという計画案が個別避難計画の中でうたわれているわけであります。私は、共生社会の中において、防災と福祉が分断されているようであったら駄目だと思うのですよ。個別避難計画の中でも、福祉の担当者も一緒になって要支援者であるとか、いわゆる要援護者などを避難させるような対策を講じてほしいというのが改正された個人避難計画なのですよ。担当課長は勉強していますから分かっていると思うのですが、そういうことなのですよ。こういう防災と福祉が一体となって要支援者をどう避難させるのかということを、いわゆる庁舎内の連携であるとか、あるいはまた地域であるとかといったことで、地域というのは共助ということになるかと思うのですが、そういう体制づくりをしなければ、いざとなったならば、要支援者を避難させることにならないのではないかということの対策を、これから徹底的に関係団体、自治体は、やるべきだと。これが今回の改正された避難計画の要旨なのですね。そのことを十分理解して、そして聞くところによると、先ほど申し上げました連携。今まで行政マンであるとか、そういう福祉の専門家であるとか、あるいはまた地域の人たちと一緒になって調整会議というものを開いているだろうか。私はあまり聞いていないのですけれども、そういうことも逐一やっていかなければならない。このリーダーというのは、福祉専門員であります。職員ではないのです。職員の中でも福祉専門員がいるかと思いますけれども、そういうことをしっかりとやって、避難者を救済していくということであります。よく聞こえてくるのは、「地域力が弱いから、災害時には無理だよね」という声も実は聞こえてまいります。私は、災害に備えることが共生社会の協調意識が芽生えて、そして地域力が高まる原動力になると思っているのですよ。そういうことをしっかりと私はやっていただきたい。何事も根本が大事で、共生社会を共生することが私は重要でないのかなという気がしてならないのです。少し具体的なことを申し上げますが、災害訓練というのはいつもやっているのですが、なぜ日中だけなのですか、なぜ夏場だけなのですか、なぜ秋頃だけなのですか。災害というのは冬に起きるかもわからない、夜に起きるかもわからない。そういう想定をした訓練というのはなぜできないのかということを私は訴えたいのですよ。洞爺湖町の中に、自主防災組織をつくっているのは8自治会あるということであります。洞爺湖町にある47自治会の中で、なぜ八つぐらいなのかな。やはり時代の流れで、高齢化も進んで、人も少なくなって、なかなか自主防災組織の設立が困難だという場所もあろうかと思うのですよ。併せて、私は年に何度のどういう活動をしているか分かりませんけれども、奨励金であるとか活動費があまりにも少なくて、自主防災組織をつくるまでいかないという声も聞こえておりますけれども、この辺の見解と設立できない原因というものを端的にお答えいただければなと思います。
町の答え 危機管理室長 仙波貴樹
ただいまの自主防災組織に関わる質問でございます。まず、活動費につきましてでございますが、議員ご承知のとおり、現在の我々の用意している補助金というのが、多いところでも年間で5万円というようなところで支援してまいりましたが、今年度におきまして、6月の行政報告でも報告させていただいたところではございますが、宝くじの助成事業で、1自治会30万円分の自主防災組織の活動に係る防災資機材の購入の支援がこのたび当たったものですから、令和元年度までに設立された六つの自主防災組織に関しましては、自主防災組織から必要な欲しい資機材を聞き取りいたしまして、このたび購入して、今月中にそれぞれの自治会に配りたいというふうに考えてございます。また、八つあるうちのまだ六つしかこれが当たっていませんので、残る二つにつきましては、また次年度以降で補助の申請をしていきながら、それと併せて、町が行っている独自の補助金の考え方についても考えていかなければいけないというふうに考えてございます。また、自主防災組織の設立がなかなか進まないということに関しては、先ほど議員もおっしゃられていましたように、高齢化が進んで、自主防災組織よりも自治会運営そのものも危ういというような自治会もあったり、自治会長ですとか自治会の役員がつくりたいという意思がありながら、それを地域に持ち帰った段階で皆さんから賛同を得られないというように、自治会それぞれに様々な要因があって、なかなか進んでいっていないというような状況です。そんな中、3月から5月にかけて未設立の温泉地区を町長と回らせていただいて、自主防災組織の設立の促進に向けてお願いに伺っているところですが、まだまだ決して我々これで足りているというふうに考えていませんので、今後も同様の取組を進めてまいりたいというふうに考えております。以上です。
議員の質問 1番 越前谷邦夫
課長あたりもそういう自主防災組織の設立に随分努力をされているということは、自分もそういう認識でいるのですが、何といっても、災害に備えるためには、地域の方々やら、その周辺で生活している方々が共同行動できるような体制の確立というのが必要であるだろうなと思って申し上げているところであります。何といっても、先ほど申し上げましたように、町長、訓練などは伊達市でもどこでも日中ですよ。夏場だけにとか、昼間だけに災害が発生するということは、危険ですよ。恐らく町長にそういう認識はないと思いますけれども、冬にも発生するぞと、夜にも発生するぞと。昼に発生したならどうするのだ、夜に発生したらどうなるのだ、冬に発生したらどういう対策を講じなければならないのかということをやはり事前に協議を深めて、そういう体制づくりをしておかなければならないのではないのかなと思って申し上げています。後で町長の見解を求めますが、実は、昨今のマスコミ報道でありますが、道立総合研究機構というのがあって、いわゆる道総研と言われて、これは昔から自分も耳に入れていることでございますけれども、道総研が冬の積雪状態での地震であるとか津波であるとか、もちろん噴火も入っています。そういう想定した避難訓練用のシステムの本格運用を今年の冬から始めるということになっているようであります。これは、高齢者に衛星利用、いわゆる測位システムのGPSがついた小さな小型端末を持っていただくと、身につけていただくと。そのことによって、積雪の訓練で避難所まで何歩歩いたと、例えば「津波が来るぞ、さあ、逃げれ」。端末つけて高台まで行くのに、例えばここでいうと虻田小学校まで行くのに何分かかるぞと。だとするならば、こういう対策を講じなければならないのではないかというのが、そこから生み出てくるだろうと思っているのですよ。その避難所まで歩いた時間を計測いたしまして、そしてデータを分析して、計画どおり避難が可能かどうなのか検証するということであります。冬期は、積雪や寒さで生命に危険が及ぶ可能性が高まるだけに、道総研は、今年の冬あたりから各市町村で活用してもらうようなことにしていきたいということであります。洞爺湖町として、よその町よりもいち早くこういう体制の構築をしていただければなと思ったのです。実は、私の生まれ故郷、熊石、今、八雲町熊石地区で60名が参画して、14年前に平成19年に実施しているのですよ。避難訓練を実施。津波で、高齢者が避難を諦める傾向があるけれども、データで冬でも待避できるぞと。参加した方々は、可視化されたというのですね。分かったと。冬でも、津波の場合は、俺たちは何分で高台に避難できるぞと。そういう訓練を実際に八雲町で実施されて、熊石地区です。私も奥尻島の地震のときは自分の家にも波が入りました。そういうこともあって、熊石では60名参加して、14年前ですよ。昨日、今日はないのですよ。もうやっている自治体は、生命と財産を守らなければならないということを考えて、こういう避難訓練を実施しているということを、町長、十分理解していただければなと思います。洞爺湖町でも、町長、何とか災害などあってほしくない。だけれども、いざとなった場合に、住民の方々の生命と財産を守るために、GPSを携帯した訓練というものもやるべきではないでしょうか。どうしたならば噴火にも強い、津波にも強い、土砂災害にも強い自治体としてしっかりと根強く建立されていくのかということを考えたならば、こういうGPSを持った訓練も、町長、ぜひやってほしいなと思っております。先ほど申し上げましたように、別府市が素案を考案したということでありますけれども、一例を挙げると、私は大分県というのはどういうところなのか分かりませんが、坂道を利用するのに、地域の方々が障害者であるとか高齢者の方々をリヤカーに乗せて避難させるという取組もしているわけであります。そこで、津波のことを言いました。地震、全国に約2,000を超える断層があると言われております。阪神淡路の南海トラフのような切迫度のある活断層というのは、約31か所あると言われています。これは、近郊には黒松内断層もある。それから、何といっても周辺では千島海溝がある。例えば千島海溝で地震が起きたならば、予定では8.8度となる。そして、浜中とかは23メートルの津波が来ると。洞爺湖町でも、推定でありますが、5.8メートルの津波が来ると言われています。そういうサワラ周辺の噴火湾の断層もありますし、黒松内断層というものもあるし、かつて、故沼田松夫さんが、いつか、こういう質問をしました。「洞爺湖でも津波が起きるのだよ」と。これはまさに、私はそのときは正直いって、そうかなという気がしたのですが、実は起きるのです。当時、厚真であれだけの地震がありました。44名の犠牲者も出ました。あそこには活断層がなかった。だけれども、ああいう大きな地震が発生したと。だから、油断できない。夕べあたり、地震の、恐らく見た方もいるかと思うのですが、テレビでやっていましたけれども、南海トラフを重点にやっておりましたけれども、いつ地震が起きて津波が発生するか分からない。だから、十分備えが必要だということを私は訴えておきたいなと思うのですよ。備えあれば憂いなしと。それから、いざとなったら、遠い親戚よりも近くの他人という言葉があろうかと思います。やはり何といっても、地域で共存している方々がお互いに助け合って、共生社会をつくり上げていくことこそが自分たちの身を守る、障害者を守ることができる、高齢者を守ることができるという思いを私は持っているわけであります。先ほど、大分県の素案の話を申し上げましたけれども、結論から言ったら、そういう計画が必要だけれども、熊本の地震のときに助けてくれた人は隣の人であったと。他人ですよ。他人だけれども、他人が助けてくれたのだと。そういう声を聞けば、ふだんの備えあれば憂いなしで、あるいはまた遠い親戚よりの近くの他人ということを大事にしながら、しっかりと共生社会をつくり上げて、災害にも対応できるような町を建立していただきたいと思うのですが、理事者の見解をお願いしたいなと思います。
町の答え 町長 真屋敏春(町長は2022年3月まで)
今、私どもの町で、自主防災組織というか、それを何とか早くに立ち上げたいな。特に有珠山を抱えております温泉地区、そして出来上がった泉、入江1区、入江4区、そして、こちらのほうに来ると、6区も本来避難指示区域に入るものですから、お願いしたかったのですが、残念ながら、自治会長がああいう状態になってしまったということで、いずれにしても、これは早くに自主防災組織をつくり上げていきたいな。今、大分のお話も聞きました。熱海でも、土砂災害が起きた折に、流されて、たしか娘さんだったと思いましたけれども、隣の家の方に助けてもらったと。窓から入れていただいて、それで助かったのだと。やはり自助、公助、共助とはよく言いますけれども、自分一人で何とか逃げられればそれにこしたことはありませんが、なかなかそうもいかないときに、お互いに助けてくれる人がいて本当に助かる。ひどいけがはするかもしれませんけれども、命あってのものだなというふうな思いから、そういうことは大切だなというふうに思っております。そして、議員もご承知のとおり、危機管理室長は、かなり勉強していてくれて、ああしたらいい、こうしたらいいという話も提言してくれます。それと同時に、前段でおっしゃっていただいた訓練もそうですし、そのためには職員がもっと視野を広げる必要があるだろうということで、研修というのも本当に大切なものだなというふうに思っております。実は、全国で火山防災フォーラムというのがあります。そこの今、理事をやらせていただいておりますが、毎年やっているのですが、去年、おととし、それが伸び伸びにこのコロナ禍でなっております。ぜひ、そういうところにも行っていただいて、また、隣人で助け合うということでは、大分別府、あるいは富士山の麓にあります富士吉田市のほうも非常にいいものがあるように聞いております。そういうところをぜひ勉強してもらって、この町に生かすものがあれば、生かしていきたいな。それと、避難訓練の話もしていただきました。日中やるときに私どもの町だけでなくていろいろな関係団体の協力をいただいてやってきまして、どうしてもそれが日程の都合で昼間やらざるを得ない部分があったというのがありますけれども、災害は本当にいつ起きるか分からないということもございますので、時間の設定ですとか曜日の設定ですとか、その辺はいろいろこれから工夫、検討してまいりたいというふうに思っております。とにもかくにも、危機管理室だけでは足りる問題ではありませんので、常日頃私ども職員は年に1回必ず勉強会をやっているのですが、防災とジオは自分たちの仕事のほかにこれも自分たちの仕事のつもりでやってほしいと。でないと、横の連携ができないと福祉の関係、要支援者の関係、あるいはさわやかのほうとこちらの危機管理室との連携ですとか、そういうものがうまく整っていかなければならないことも重々承知しておりますので、その辺の強化というのをこれからもさらに深めてまいりたい。そのためには、職員がみな一致団結しなければならないなというふうに思っておりますので、改めて引き締まる思いで職員とこれから研修を深めてまいりたいというふうに考えております。
議員の質問 1番 越前谷邦夫
今、答弁を聞いていて、ちょっと残念だなと思ったのは、GPSの利活用の答弁をしてくれなかったので、後で時間があったらよろしくお願いしたいなと思います。ちょっと柔らかいところでいきます。洞爺湖町にも地震が起きたら、個人的でありますけれども、ちょっと心配しているところがあるのですね。それは一つには、北電の送水管がありますよね。あれは震度何まで耐えられるのか把握しているでしょうか。そして、送水管の保守管理というのはどうなっているのか。その辺も伺っておきたい。それからもう一つは、実は、神社横の上のほうに数年前に龍泉洞という観光資源になるような開発をされたところがあるのですが、龍泉洞を開発したことによって大雨が降った場合に土砂災害が発生するのではないかなと心配している住民もいるのですけれども、龍泉洞の完成体制というのはどうなっているのか、この2点。それから、町長、できたならばGPSの見解も伺っておきたいなと思うのですが、いかがでしょうか。
町の答え 総務部長 佐野大次(総務部長は2022年6月まで)
初めに、虻田発電所の管理状況のところを先に説明させていただきます。現在、管理している、ほくでんエコエナジー株式会社洞爺管理所に確認したところ、建物自体が震度何まで耐えられるかという具体的なところは持っていないというところでございます。ただ、過去の地震に対しても損壊することなく安全運転が継続されており、また、そういった設計上も地震を考慮したものとなっているというところで確認をしてございます。また、緊急時でございますけれども、洞爺湖畔の湖側に取水口がございまして、その取水口にゲートを設置しており、遠隔制御により緊急的に停止する装置が設置されているということで、不測の事態においても湖水が流出し続けることはないということを確認してございます。
町の答え 総務課長 高橋謙介(総務課長は2022年5月まで)
龍泉洞の関係と横の神社の木の関係でございます。龍泉洞の横の木につきましては、平成30年に町のほうで伐採しております。その翌年にカラマツとヤマザクラを10本ずつ植樹して、大雨などによる水対策として土のう等により対策をしてございます。その後ですけれども、1か月の1回程度でございますけれども、現地を確認して大雨による水の流れがないかということを確認してございますが、今のところそういったような問題はないという形で確認してございますので、今後も注視しながら定期的に巡回して確認していきたいなというふうには考えているところでございます。以上です。
町の答え 町長 真屋敏春(町長は2022年3月まで)
災害時におけるGPSの活用でございますが、大変申し訳ございません。実は、4年前から津波想定訓練のときに室蘭工業大学のお力を借りて、GPSをつけていただいて、計測しながら、何分でどこどこに避難したのだと。避難ルートはどれが一番いい避難ルートだと。これは避難訓練をやるたびにつけて、訓練をさせていただいておりました。ただ、先ほど言っていただきました道総研の関係、ここは、実は道総研とはちょっと親しくさせてもらっているものですから、よく勉強させていただいて、協力していただけるものは協力していただきたいというふうに思っております。ただ、今、何点か担当部課長のほうから報告させていただきました。北電のトンネルにつきましては、ここを管理運営しているのが北電の子会社のほくでんエコエナジーという会社らしいのですが、常に点検をしていただいているように聞いております。そして、特にタービンの関係で、羽根が今3基ついているらしいのですが、5年かけて整備をすると。タンクについては、これは文献らしいのですが、コンクリートの、いわゆる管らしいのですけれども、100年は持つだろうというふうに言われているように聞いております。最近の噴火災害ですと、あの発電所が出来上がったときが、昭和17年くらいから工事が始まっていたかなというふうに思いますが、昔の昭和52年ですか、の噴火災害、そして2000年の噴火災害、僕もこれは聞いた話ですからあれなのですが、そこの地盤というのは、こちらの噴火災害による地盤とはちょっと違うのだというお話で聞いておりました。そんなことから、今のところはちゃんと使っているよという話で聞いておりましたので、いま一度確認していきたいなというふうに思っております。それと、神社の龍泉洞ですか、有志の方々があそこに展望台を造られたと。そして、ちょうどその下のほうに、横下というのですか、町有地がありまして、ちょうど北電の電線が走っていたと。その辺の木が電線にぶつかったら困るというので、木の伐採を一部やったらしいのですが、その折に下のほうまで木を切ってしまったと。切った後、すぐ植樹をしていただいて、年数はまだ浅いですから、そんなに高くはなっていないのですが、僕も名前がよく分かりませんが、根の強い草が相当伸びておりました。たまたま、今年8月にあそこで戦没者追悼式がありまして、行かせていただいたときに、相当やっぱり伸びておりました。ただ、木を切っておりますので、もし万が一、大雨が来たときに水が横のほうに流れないかと。その対策は、土のうをしっかり積んでいただいて、水がややもすると神社の住宅の上のほうに流れるような、傾斜がそちらのほうにかかっているみたいなので、母屋のほうに入らないように、その辺につきましても高い土のうを積ませていただいた。雨が降るたびにパトロールで行ってもらうのですが、うまく水は下の緑地帯というのですか、北電の建物のちょっと伊達よりのほうに落ちているということは確認しておりましたので、何か異常があるときには、すぐ対応してまいりたいというふうに考えております。