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洞爺湖町議会 平成31年3月会議 2019年3月5日

洞爺湖町のまちづくりと景観保全に対する対応

2019年3月5日、洞爺湖町議会の一般質問で、立野広志議員が「洞爺湖町のまちづくりと景観保全に対する対応」について質問し、町長 真屋敏春、経済部長 八反田稔、経済部参与 武川正人が答えました。

聞いた人
立野広志 議員
答えた人
町長 真屋敏春、経済部長 八反田稔、経済部参与 武川正人

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 6番 立野広志

それでは、2件目の質問に移りたいと思います。二つ目は、洞爺湖町のまちづくりと景観保全に対する対応という問題について質問をさせていただきます。初めに、実は私、今回、景観の問題を議会で取り上げるのだという話をしましたら、温泉の事業者の方が、「ぜひ期待しているから頑張ってよ」と、そんな声をかけられました。2017年の6月、今から1年と9カ月前です。もう忘れているでしょう。2017年6月の議会の場で、町独自の景観条例制定について、私、取り上げさせていただきました。このとき、やはり町長は、そのときの答弁ですけれども、「北海道景観条例に基づく制限や考え方が町に必要かどうか、道内の景観行政団体の取組状況を参考にし、勉強したい」と。そして、議員の提言された、議員というのは私のことなのですが、「議員の提言された内容等々は、今まで踏み込んだことのないところまで踏み込んでいただいた」と。「参考になる部分も非常に多々あったと思いますので、協議会内部で」何の協議会かよくわかりませんが、「協議会内部で十分協議し、検討していきたいと思います」と、こんなふうに答弁されて、既に1年9カ月経ちました。これまでの協議や検討はどのように進められているのか。これも町長の答弁ですので、町長自身からお答えをいただきたいと思います。

町の答え 町長 真屋敏春(町長は2022年3月まで)

私どもの町は、支笏・洞爺国立公園の一角に入っておりまして、自然保護法、この網にかかっている地域でございます。また、さらには、特に虻田地区においては都市計画区域、そして洞爺地区においては、そんな全くの白色地帯ということから、準都市計画区域というものを制定させてもらいました。そして、その準都市計画区域を制定するときに、北海道景観条例なるものがある。特に、北海道は外国資本が入ってきて、水問題が大きな問題になっていた。そのときに、それらを制限するために景観条例なるものがあった。そこそこの町、村、市あたりでは、それなりに自分たちでさらなる景観条例というのを制定していたところがあったようでございますけれども、私どもの町は、北海道景観条例、さらには自然公園法、都市計画法、さらには準都市計画法、そういう網にその地域がかかっているので、これ以上のものは、特に今のところは必要がないかなという感がしておりましたけれども、今、最近、世界遺産の、いわゆる北海道・北東北縄文遺跡群、これらを世界遺産登録を目指している中で、いろいろな関係者の中から、景観条例、これがやはり町に必要ではないだろうかという声が上がっております。特に、文部科学省のほうからも、何とかそれを整備したら良いのではないか等々の関係がございまして、それがどういうふうな形でつくっていったら良いのかというのを、ただいま、その後、検討している段階でございます。

議員の質問 6番 立野広志

私、質問したのは、今、検討してどういう状況になっているのだと。協議や検討はどのように進められているのだという質問をしました。そうしたら、最後に、文科省あたりからも指摘されて、条例をつくったほうが良いのではないかと言われているので、考えていますみたいな、はっきり言えば、まだ何も動いていない。そういう状況だということですよね、町長。

町の答え 経済部長 八反田稔(経済部長は2020年3月まで)

若干だけフォローさせていただきます。今、町長から説明があったところなのですが、ちょっとだけ、事務方もちょっと頑張っているところをお知らせしたかったのですが、29年6月に議員から提案がありました景観条例につきまして、私どももしっかりやらなければいけないと思いまして、その年の29年8月に、景観行政セミナー等が景観主幹・課長ブロック会議と、景観条例を敷いている市町村が集まっているところなのですが、そこに私も参加させていただきまして、まずもって情報収集をさせていただいたところであります。それから、29年11月にも、私ども北海道のほうに事務方として、この手法について相談させていただいた経緯がございます。その中において、いろいろな景観に対する考え方を教えていただいたのですが、その中において、今、洞爺湖町として迅速にできることは何かありますかということも問い合わせさせていただいたところもあります。その中では、北海道の景観条例の中にあることなのですけれども、洞爺湖町において有効な、良好な観光資源と、それから主要な展望地というところを登録してくださいと。そうすることによって、北海道景観条例の中でも特段の配慮をさせていただきますよというような提案があったことから、町としてもそのロケーションについて、地域の良好な観光資源と主要な展望地について登録させていただいた経緯もございます。それからもう一つ、先ほど町長も言いました昨年の平成30年7月のときに、入江高砂貝塚が、議員ご承知のとおり、国内文化遺産の推薦候補に一度選定されました。そのときに、今後取組みとして、この文化遺産におきまして、景観条例が必要になりますと。それで私ども、そうしたらもう間違いなくやりましょうということは考えていたのですけれども、そこの中で、先ほど町長が言わんとしているところは、結局、その審査においてどんなものが制限されるのか、ほかの市町村と同じような条件になるのかということもしっかり捉えていかなければ前へ進まないということで、そういうこともあって、情報収集と、今そういうようなことをやっていたという経緯があります。以上でございます。

議員の質問 6番 立野広志

事務方の、経済部長の答弁ありがとうございます。ただ、私、景観という問題は経済部だけの問題ではないと。これもまさにまちづくりの問題ですよ。役場全体で考えていかなくてはいけない問題ではないですか、総務も含めて。だから、何か建物ができるか、できないかというようなことだけでもって、景観をどうこうする問題ではないというふうに思いますし、町長が先ほどお答えいただいたように、私が取り上げて、ほぼ1年9カ月の間、具体的な動きはほとんどない。事務方では勉強をしたと、研究したと。いよいよもって条例をつくらなくてはいけないというようなところまで来たというような話はわかりましたよ。でも、この1年9カ月の間、何やってきたのだと。私は、1年9カ月前の議会でこういうふうに言いました。「昨今の外資系企業による土地、建物などの購入、大規模な建造物の建設計画は、世界ジオパークの登録地としての景観を阻害しかねない状況にある。町が景観行政団体となって、景観に関するまちづくりを進める基本的な計画としての景観計画を策定し、景観条例を定める必要がある」と、こういうふうに言ったのです。ところが今、1年9カ月経って、いまだに具体的な協議や検討はなされていない。本当に観光地として、あるいは今度は、こちらのほうの縄文遺跡群の指定に伴う問題もありますが、景観の問題を行政が真剣にこれまで考えてきたのですかというふうに改めて伺いたいと思うのですよ。考えてきているのなら、何か動きがあっても良いはずです。この間、洞爺地区には、既存の大型老健施設の改修と、それから、そのホテルに併設する形で遊戯施設が今建設されています。洞爺の高台には、高さ30メートルを超える9階建ての社会福祉法人が運営する大型老人福祉施設が今建設されようとしています。町長は、観光や福祉産業として、雇用の拡大、定住者の増加を見込み、歓迎する意思をこれまでも表明していましたが、町独自の景観保全の理念も具体も持たないで、このまま推移すれば、産業の柱とも言える観光振興にも悪影響を与えかねないと思うのですけれども、その点について、町長はどうお考えですか。

町の答え 町長 真屋敏春(町長は2022年3月まで)

これまでも、先ほど申しました都市計画区域、あるいは準都市計画区域、自然保護法の網の中で、それぞれルールに従って、景観を損ねない、あるいは建物の高さ制限において、建物等々も整備をしてきたところでございます。今回の、今お話に出ました成香地区については、残念ながらいずれの条例にも合致していない、法に合致していない地域でございまして、仮に事業者が、例えば50階建て、60階建てのものを造ったにしても、今現在、止める法が何もございません。まして、自分の私有地ということになりますと、これは、正直言って何も止めるものはないというふうなことになるわけでございますけれども、今お話いただいている関係については、私ども、残念ながら景観条例は制定されていないわけでございますが、これまで培ってきた洞爺湖温泉の方々がいらっしゃる。そしてそこでホテル経営をやっている。そんなことから、事業者の方々には、景観上、十分気をつけていただきたい。そして高さも30メートルではなくて、もっと景観に配慮した高さにできないだろうかということのお願いは町としてやっているつもりでございます。ただ、そちらのほうから、まだどれだけの高さ、あるいはどれだけの規模というふうなことは、残念ながらまだちょっと入手しておりませんけれども、今現在、そういう地域だということで、私どものほうとしては、執行方針の中でも述べさせていただいておりますが、洞爺湖町のこれからあるべき姿は、やはり洞爺湖温泉の観光産業を中心とした観光産業、そして医療・福祉のツインタワーで、この町を何とか盛り上げていきたい。その中で、3地域の特色のあった振興策を講じながら、この町全体が良くなっていけばということを執行方針の中でも述べさせていただいておりますが、そのつもりで、今何とか洞爺湖温泉の方々とも、妥協できるような建築物にしていただけないかということで、お願いをしているところでございます。

町の答え 経済部参与 武川正人

先ほど議員のほうからジオパークのお話が、世界のジオパークの審査がございます。ジオパークのルールの中で、地質遺産の保全というのが第一でございます。一方で、持続可能な開発ということで、国内法に則った開発等については、ユネスコジオパーク内のいかなる経済活動も制限するものではない、そういうようなことになってございます。審査に対する影響というのは、審査項目の中に入っていないということでございます。

議員の質問 6番 立野広志

私が言いたいのは、1年9カ月前に、こういうことが起こるから、景観条例、町の独自の景観条例、そして景観計画をつくって、白地地域であっても、国立公園法に基づく規制区域でなくても、町が景観条例をつくれば、例えば、それによって景観というものを守ることができる。街並み、あるいは山合いですね。洞爺湖町内のそういう地域の中で建造物が建設される場合には、それに対して一定の制限をかけることができるのだということを1年9カ月前に言っているのですよ。だけれども、町長は、その必要性はない。北海道にも景観条例があるし、国立公園法で厳しい規制もあるし、洞爺は準都市の指定になっているしというようなことで、必要性を認めようとしない。認めようとしないというよりも、そのことを真剣に考えようとしなかった、これまで行政として。そうではないですか、議会で、その場で答弁したらもうそれで終わり。そういう状況になっていると私は思えてなりません。先ほど愛川町の話をしましたが、その前日に、姉妹都市の箱根町にも行ってきました。箱根町は姉妹都市ですから、洞爺湖町とも深いつながりを持っていますが、あそこも国立公園内に全体が入っております。その箱根町でさえと言ったら怒られるかもしれませんが、箱根町でも独自の景観条例を設けている。町長、知っていますよね。そして、なぜ国立公園に全体が入っている町なのに、独自にまた町で景観条例つくっているのだということで、その景観条例の中身を私たち議員が全員で学習してきました。そうしましたら、やはりこれは町が独自につくらなければならないなと、私自身は非常に感じました。何かというと、箱根町の景観保全の考え方、これがなかなか良いのですけれども、箱根町は国立公園の区域内であっても、地域の特性を生かしたまちづくり、景観を守り育てることを理念にして、景観行政団体となって、景観法という法律に基づいて、景観行政団体となって、景観計画を策定する。景観計画では、建物のデザインや色、形態、独自の制限を設けることができる。従来のまちづくり条例では及ばなかった規制措置も講ずることができる。景観法ができたから、より行政が、権限が強く持てるようになったのです。そして、まず景観形成の目的、これが、単に一般的な話ではない。町民が箱根の町に愛着と誇りを持って住み続けられる環境をつくるのだということ。そしてまた、観光客がまた訪れたいと思うような環境をつくるのだと、これが景観形成の目的だと。箱根町の景観の課題として何かというと、山並みの眺めの保全ですよ、ずっと遠い話です、先の話。それから、地域固有の街並みの景観の形成。あと、いろいろあるのですが、実行力のある景観施策。基本理念の中に、明確にしているのは、優れた自然景観を大切にして、未来に残すのだということをしっかりと位置づけているということ。そして、箱根町独自の文化をそこで育んでいくのだということも明記している。誰もが楽しめる環境、観光立町をつくるために街並み景観を創造していくと。重要なのは、そういう意味で景観条例をつくっていますが、届出の対象になる行為の規模の基準というふうになっていまして、景観区域というのを設けて、地域ごとに。その区域の中で建物を、例えば工作物を新築、増築、改築、あるいは移転、あるいは外観を変更する、壁を塗りかえるとか、こういう変更がある場合は、事前に町に届出をしなければならないと。もしこれを怠った場合には、事業者の名前も公表するということで、実は条例の中に定めています。届出の区域は、国立公園の特別区域を除く区域。つまり、今、問題になっている場所も含めてです。これ、私がちょっと調べただけでこのぐらいのことはわかるのです。もし1年9カ月前に、このことを行政、町長がしっかりと職員から説明を受けて、やはり洞爺湖町には、景観を保全する。そして観光客を受け入れる、もてなしのできる町をつくるためには独自の条例も必要だということが判断されていれば、先ほど言った高台に老健施設を建てる事業者も、地元の事業者の方ですから、町がそういう方向で今検討しているのなら、事業者としても協力しましょうと、共存共栄しましょうということで、私は、話し合えばしっかりわかってくれると思うのです。もともとが違うところに建てようとしていたのですから。そういうことから言えば、例えば条例はできていなくても、この計画が町がわかった段階で事業者に対して、ここはちょっとまずいよと。風車で、あれだけ住民が、観光協会も旅館組合も飲食店組合も、壮瞥の観光協会も含めて、4団体が町に、あれは反対だと意見を述べたように、中島の山の合間からちらっと見えるあの風車計画、あれですら、洞爺湖温泉の皆さん、事業者の皆さんは、景観を損ねると言って反対したのです。ところが今回の場合は、丸見えです。そういうものを当然、町長はわかっていたはずです。地元の事業者からの話があったと思うのです。なぜそのときに、これは温泉街にとってみれば心配される問題だからちょっと考えさせてくれというようなことが言えなかったのか。計画が出されて、もうどうしようもないような段階になって初めて公表する。そんなような状況に何でなってしまうのか。もっと先に条例をつくっておけば良かったのですが、その反省も実はないですよね。今、何の規制もないという地域ですから。どうですか、町長、どう考えます。

町の答え 町長 真屋敏春(町長は2022年3月まで)

幸清会があそこの場所に来たいというのには、いろいろ経緯があったように聞いております。平成27年でしたか、私どもの耳には入ってきていませんでしたけれども、あの場所で土地を求めたいという話があったように聞いております。それが、なんか断られたというふうな話で聞いておりましたが、当初は、隣町のほうに新しく建てるということで、その話も、それ以前に、実は洞爺湖町に来たらという話がありました。27年頃だと思いましたけれども、ぜひ来てくださいという話もしました。ところが場所の問題でいろいろ苦慮していたようでございます。結果的に、今ある施設、隣町のほうに施設を建設したいというお話がありましたので、それはもう仕方ありませんな。最終的には私どもの町に来ていただければなという気持ちがあったわけでございますが、隣町にも義理を立てなければならないということから、やむを得ないですねという話になりました。ところが隣町のほうがなかなかそれが、また、土地の問題だったかなというふうに思っておりますけれども、うまくいかなかった。実は、また違う町にあったものも合築して私どもの町に建てたいという話が昨年の9月にありまして、その後すぐに議会のほうに、こういうことが来るかもしれないとお話はさせていただいたかなというふうに思いますが、そのときに、場所だとか云々という話は特には聞いておりませんでした。建てるのならどこか別な場所なのだろうなというふうな思いもあったわけでございますが、図面を見せていただいて、正直言ってびっくりしたのが実態でございます。ただ、私どもの町としては、120人、その方々が私どもの町に来ていただくことによって、人口の増加に歯止めがかかる。あるいは地方交付税のルール算定で、ある一定の金額が加算されます。その額たるや結構良い金額になります。一つの基準として、120掛けるある一定の金額、それが面積あるいはその町の人口等によってプラス・マイナスになりますけれども、恐らく4,500万円ぐらいのものが入ってくるような形になるのかな。そして、今その方々が入ることによって、お見舞いに来る方もいらっしゃる。昔、協会病院があったときに、洞爺湖温泉街が相当潤ったというお話も聞いております。洞爺湖温泉街に今お客様がたくさん来ていただいているわけでございますが、さらに泊まっていただける。洞爺湖観光にも寄与できるかな。町の将来のことを考えていったときに、そういうふうなものが来ていただけると、やはり町としては非常に助かるな。しかも相手が、インバウンドの方ではなくて日本の方ということになりますと、これまた安心材料の一つになるなということから、私どものほうとしては、ある意味、町に寄与していただけるかなという判断が立ちました。ところが、高さが非常にやはり私ども気になっているところでございまして、観光関係者のほうにもお話ししたところ、高さの問題に非常にやはり苦慮されていると。そのことは、一応相手方のほうにも伝えながら、何とか配慮をお願いしたいということで、今お願いしている最中、それが今の現状でございます。

議員の質問 6番 立野広志

その辺の経過は今までも何回か聞きました。だからさっき私が言ったように、観光振興と定住者対策で、こういう施設が来ることを町長はもろ手を上げて喜んでいたと。だけれども、実際にこういう30メートルも超えるような建物があの高台に、もし1件、今認めたらどうなりますか。この後、福祉施設だけではなくて、外資系の企業も含めて、あそこで認めて、なぜ俺が認められないのだということになってしまうではないですか。だから今の段階で、特に地元の事業者なのだから、しっかりと話し合いをして、補助金の関係で、もう既に道の補助も決定してという話を伺っているようですけれども、それにしても、ともにまちづくりを進めていく仲間として、共存共栄する立場として、町長が、本当ならもっと早い段階で、その相手方ともよく話し合って進めていくべきものだと私は思います。そういうことすら怠っていたのかということを改めて指摘をしたいし、それから、この先、あの地域は、何もなければ、今、何も規制もなければ、さらにいろいろな建物が、あるいは土地購入が進んでいく可能性があります。それらに対する規制も含めて、町独自の景観条例をつくる必要があるのではないかと思うのですが、改めて伺います。

町の答え 町長 真屋敏春(町長は2022年3月まで)

景観条例については、改めて、これは本当に期間が延びてしまって大変申しわけないという感はするわけでございますが、これからしっかり定めていかなければならないな。そのために全町挙げて取り組んでいかなければならないなというふうに考えております。ただ、今それがこれから始める作業でありまして、いつそれができるか、それはまた、いろいろな考え方の人が町の中にいらっしゃいますので、それをまとめていくためには相当の時間がかかるかなというふうに思いますが、できるだけ早い時期に景観条例制定をしていきたいなというふうに考えております。ただ、言えることは、今現在、何の法的な根拠もないところであって、以前そういう話は確かにありましたけれども、やはり法的にしっかりしたものができない限りは、その建物ができてもやむを得ないのかなというふうに思っております。

議員の質問 6番 立野広志

本当に何回も言いますけれども、議会で取り上げて協議します。町長、答弁したのですよ、協議しますと、1年9カ月前に。協議すると言って、担当者が勉強会に参加して、いまだに。つくりますとは言っていないと、それはそうでしょうね、つくっていないのですから、現実に。私は先々を見越して、そしてほかの町村、特にこういう姉妹都市などでも景観条例をつくってやっているではないですか。そういうことも含めて、先ほど自治基本条例の話もしましたけれども、本当に従来型のやり方に踏襲し過ぎている。新たな、やはり住民とともに町をつくっていこう、そういう姿勢がやはり薄いから、どうしても行政だけで何でも判断しようとする。そのために時機を逸してしまったり、遅れてしまうわけです。そのことを本当に私、心配です。これからつくろうとしている景観条例だって、景観条例は何のためにつくるのかという、その目的を明確にしなくてはいけないと思うのです。単に事業者に対する規制をするためのものではないのだと。町民とともに、さっきも言いましたけれども、この洞爺湖と中島と、それを取り巻くカルデラ、この景観を将来にわたって残していく。それがまた町民にとっても潤いのある地域をつくっていくことになるし、観光客がいつでも、また再び来たくなるような、そういう町になるのだと。それが、いわゆる観光地としてのもてなしの心だと。あの町に行けば、いつも変わらず自然豊かで、自分たちをもてなしてくれる。こういう環境があってこそ観光客はやってくるのではないでしょうか。どんどん都会化されて、自分たちが住んでいるところと大した変わらないような、そういう地域に誰が行きたがりますか。私は、そういう意味で、この洞爺湖町の優れた景観を観光資源としても、観光事業としても、そして同時に共存共栄するさまざまな事業者、そういう人たちとそれを分かち合う、そういうまちづくりを町長が進めていくことを私は求めたいと思います。私も箱根の町に行ったときに、本当に優れている経験をいろいろ聞かせていただきました。さっきも項目的に挙げましたけれども、やっぱり自分たちの町が大事なのですよ、大好きなのです。だからこの町を本当にどう残していくのか、どう町民が暮らしやすい町にするのか、そういうことについて努力しているのです。お金があるとかないとか、行政の規模が大きいとか小さいとかという問題ではないのです。その町その町の特色を生かしてまちづくりを進める。景観条例も、景観区域と言って、それぞれの地域に合わせた景観をつくろうと。虻田地区は虻田地区で縄文、あるいは内浦湾を抱えたこの地域としての景観。温泉は温泉で、温泉から見える景色。洞爺は洞爺で、大きな建物があまりなくて、どちらかというと保養的なそういう要素を持った、そしてまた、文化や芸術も非常に住民の意識も高い、そういう地域として、それぞれの地域に合わせた景観区域というのを定めて、それに基づく景観保全を考える、そのことが大事だと思うのです。そのためには、一晩や二晩でできる話ではないのです。中には、1年も2年もかかって、それも住民も含めて、20人、30人の委員会をつくって、そして協議をしているのです。景観条例つくりたいと言いました。さて、具体的に、ではこれから何をしようとしているのでしょうか。いつごろまでにつくろうとしているのか、その点について伺いたいと思います。

町の答え 経済部長 八反田稔(経済部長は2020年3月まで)

今の話でございますが、ちょっと補足になりますけれども、私どもも先ほどいろいろな勉強をしているというところで、箱根のところも勉強させていただいて、議員が言われるとおり、五つの区域に分けて、その地形、その地域に合った特徴を整理して、時間をかけてつくっているということで、やはりそれを私ども踏まえまして、やはり一番大事なことは、さきの基本条例もありましたけれども、地域の皆さんに一番理解して、住民参加をしていただかなければならないということが一番大事だと思っています。それから、今言いました特徴をきちっと捉えて、地元との合意形成を踏まえて初めてこの事業が皆さんに活用されるものだと思いますので、その点では、若干時間はいただかなければならないというふうに思います。それは、先ほど町長が、29年6月のときに私どものほうに指示はありました。つくるようにという指示がありましたので、それで一生懸命勉強したつもりですので、事務方のほうがちょっとスピード感がないところもございますけれども、そこら辺はご理解いただきたいと思いますし、何度も言うようですけれども、この計画というのは、地域によって視点が違うと思います。ですから、地域だけの合意ではなくて、地域間の合意も必要だと思いますので、その点でしっかりと取り組まさせていただきたいと、そのように思っているところでございます。以上でございます。

議員の質問 6番 立野広志

時間もなくなってきましたのであれですけれども、大事なことは、さっきも1項目で挙げましたが、自治基本条例の話をしました。大事なことは、住民と一緒になってこれをつくるということなのですよね。今、答弁いただきました。住民と一緒になって検討し、策定する。そのやり方はどういうやり方なのかということもしっかり考えてほしいと思う。単に住民に情報を知らせました。意見くださいというのではなくて、積極的に、そういう検討のための協議会もつくり、同時に行政内部にも検討の場をつくって、住民サイドと、住民を含んだ全体の会議と、行政は事務方としてそれを整理する。そういう役割を担いながら、実は条例をつくって、もう素案の段階から町民に示し、そして町民の意見を取り寄せ、さらにまたそれをローリングして、もう1回町民に示していく。こういうことで初めて、本当に地域に即した住民合意の条例づくりになると。これは基本条例も同じです。そういうことをルール化したのが実はまちづくり基本条例なのです。今回だけそれをやります、ではない。初めからそういうことを行政として当たり前のように、日常的にやらなくてはいけないのだよということをルール化したのが基本条例であり、例えば今回のような景観も含めてですけれども、本当に1年9カ月前からもうちょっと具体的に、協議会が開始されていれば、また違った方向に私は進んだと思うのです。事業者だって、まだ条例ができていなくても、地元の事業者で、理解のない事業者ではないですから。ですから、事前に町への打診もされたかもしれない。そして、町長を初め、事務方としても、実はこういうことについて今、つくろうと思って検討しているのだと。その辺もあるので、ぜひ再考してもらえないかというようなことも言えたかもしれない。もうそういう、今の段階では、補助金も確定し、建物の形まで決まってしまっているような状況の中で、高さは低くはできない。せいぜい変えられるとすれば色合いぐらいだみたいな話のようですけれども、私はそれは、行政にとってみれば大きな失点だと言わざるを得ませんし、その点は非常に反省していただきたいと。そのことを改めて述べて、質問を終わりたいと思います。

出典:洞爺湖町議会 平成31年3月会議 2019年3月5日 議事録 PDF(56ページ) 間違いを知らせる