洞爺湖町議会 平成29年12月会議 2017年12月11日
洞爺地区の振興策について
2017年12月11日、洞爺湖町議会の一般質問で、立野広志議員が「洞爺地区の振興策について」質問し、庶務課長 見付敬蔵、洞爺総合支所長 伊藤里志、町長 真屋敏春が答えました。
- 聞いた人
- 立野広志 議員
- 答えた人
- 庶務課長 見付敬蔵、洞爺総合支所長 伊藤里志、町長 真屋敏春
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 6番 立野広志
3番目ですけれども、洞爺地区の振興策について伺います。第2期まちづくり総合計画では、政策の大綱の2項目めに、地域の特性に合った振興策の充実を上げていますけれども、特に洞爺地区の特性、あるいは住民ニーズ、将来像を改めて示していただきたいというふうに思っています。ここで、第2期まちづくり総合計画でこういう計画を示しているのですが、洞爺地域についてどうなのかなと思って、私、調べてみているのですが、はっきり言えば、ほかの地域と複合した形で出ているものもありまして、では洞爺の地域についてはこういうまちの将来、地域の将来像を描いて、この事業をやっていきましょうというふうなまとまったものがないので、非常にわかりづらいという気もするのです。その点をまずお答えいただきたいと思います。
町の答え 庶務課長 見付敬蔵(庶務課長は2020年3月まで)
洞爺地域は、御存じのとおり、自然環境にすぐれた地域でございます。この地域において、高台地区は広大な大地が広がり、YES!clean農業を提唱し、グローバルギャップの認証を受けた信頼性の高い生産地としての営みがあります。また、下台地区では風光明媚な水辺があり、アウトドアレジャー、温泉、芸術などが根づいた営みがございます。このような環境と営みがある洞爺地域にあっては、農業と観光に対する取り組みが必要であると考えてございます。農業につきましては、マルヤマクラスによる農産物の消費拡大や農業基盤強化を図り、後継者育成を目的とする振興策か必要でございます。また、観光につきましては、交流人口の拡大と定住促進を目的とする振興策が求められると考えてございます。特に洞爺地区のすぐれた自然環境を生かした観光は、市街地に位置する既存施設でもあります洞爺水の駅、湖畔公園、温泉泉源、カヌー体験ハウス、洞爺湖芸術館などの特性を生かした振興策を展開することで、交流人口の拡大をねらい、また、施策の情報発信強化により、定住促進につなげる必要があると考えてございます。さらには、洞爺湖の景観を損なわないなどの範囲の中で、企業誘致や若者による個人店舗など、民間の活力導入により雇用を生み出す施策も必要だと考えてございます。また、農産物等の地場産品等、地域内での消費を図ることで、洞爺地域内の相乗効果を得る振興も必要だと考えてございます。以上でございます。
議員の質問 6番 立野広志
残念ながらまちづくり計画の中に書いているようなことをそのまま言われたなという感じがするのですが、特に私、今回、質問の中で感じるのは、洞爺地域、この地域のリスク、これをどのように認識されているかということなのです。まちづくり計画には、今言ったように、農業だ、観光だということで、それぞれこういうふうにそれを生かしてというような話があります。だけど現実に今、洞爺地域が抱えている問題、この問題をどうするのか、どういうふうにこの問題に取り組んでいくのかというところが非常に不明確だと思うのです。まちづくりを考える際に、最初に考えるべき問題は、地域の抱えている問題を深く広くとらえることだと思うのです。例えば、人口減少や高齢化率が高くなることによる就業者数の減少、商店の閉店などによる買い物難民の増加、洞爺高校の閉校など、若い世代がますます洞爺地域から離れていく。このように、住むこと、働くこと、食べること、健康を育むことなどのライフラインの基盤が、今、洞爺地域が崩れつつある、そんなふうに私は感じます。この状況を、そこに住んでいる方々自身がどのように受けとめ、そして対処しようとしているか、具体的にそれを把握するということが行政としてはまず大事だし、それに応えていくための対策を示すことが大事だと思うのです。それなくして、絵空事で、こういうよさがありますというだけでは、そこに住んでいる住民は、その後、その地域にしっかりと根を張って暮らしていけないというふうに思うのです。計画の構想には、3地域の特性に合った振興策の充実をとうたっているものの、洞爺地区については非常に抽象的な表現にとどまっている。先ほどもお話出ましたけれども、洞爺地区は農業とキャンプなどのアウトドアアクティビティといった主要産業の特徴があるというふうに、この構想の中にも書いてあるのです。こんなふうな言葉を使っても、結局、その地域にどんな問題があって、それをどう進めていくのかということが全然取り上げられていない。これはやっぱりおかしいと思うのです。その辺を地域の方々としっかりとやっぱり議論し合って、考えていくことが大事なのではないでしょうか。
町の答え 洞爺総合支所長 伊藤里志(洞爺総合支所長は2019年3月まで)
やはり洞爺地区につきましては、このままの状況でいきますと、高齢者の数がふえるという状況の中で、先ほどの一般質問の中で、やっぱり洞爺ホテルサンシャイン周辺の開発の計画だとかいう部分がございます。ここにつきましては、やはり今、この中で、交流人口の拡大が図れる部分だとか、地域既存の水の駅、芸術館などの連携を図って、施設の利用者の増加を図る、または従業員の宿舎の建設によって定住人口の拡大を図る、もう一つは、すぐれた農産物、水産物をその地域で活用していただくことによって、地域産業の連携が図れて、地域の特性が生かせる部分でございます。こういう企業誘致等も、やはりその地域には必要ではないかなというふうに考えております。また、今、買い物バス等がありますけれども、やっぱりその辺の利便性も検討していかなければならない部分かなというふうに思っております。やはり議員おっしゃるとおり、インフラ部分の中では、高齢化になっていく中では、そういう足の部分というか、その辺は十分これからもっと充実を図っていく必要があるというふうに考えております。
議員の質問 6番 立野広志
ちょっと時間がなくなってきたので、私、ぜひ考えていただきいというか、ちょっと苦言ですけれども、先ほど前の議員が質問されたように、私も思うのですが、例えば今課題に挙げられている洞爺高校の跡地、あるいは高校の洞青寮の活用策であるとか、旧洞爺サンシャインやいこいの家の売却要請への対応の問題であるとか、いずれにしても、地域の将来構想を住民との協議や合意に努めながら検討するというのが住民自治の基本ではないかと思うのです。行政側が押しつけにとられるような、そういう拙速な対応をとれば、将来の地域づくりにも禍根を残すことになるのではないかと思うのです。例えば、旧ホテルサンシャインの、あるいは周辺地域の問題ですが、私もこのことについては住民説明会を傍聴させていただいたのです。それから1年余り経過して、住民からは、その説明会でさまざまな疑問や町への意見が出されました。景観がどうなるのだ、そして、こういう企業誘致はいいのではないかという意見もありました、あるいは慎重にすべきではないかという意見もありました。2回、住民説明会をやっていますよね。いずれも70人を超えるほどの住民、洞爺でですよ、集まって、非常に喧々囂々と議論されたのです。私、一つ言いたいのは、この説明会で町側に、あるいは町長に疑問を投げかけた方、質問した方たちに対して、まちはしっかりと回答していますかと。していないのではないかと思うのです。その疑問を出されたことに回答していない中で、実は今回のように新たに事業者が計画した建物はもっと低くしてほしいとか、外観は和風づくりにしてほしいとか、そういうふうに町は要望していますというのです。誰がそんなことをやってくれと言っていますか。結局、その計画というのは、当初、振興策についてという町が出した説明書に書いているとおりのことではないですか。ここに何と書いているかというと、つまり、洞爺地区の景観に合ったホテルが建設されるよう要望しますと書いてある。そういう要望をしたんだね。だけど、こういうことだって、例えば13メートル以下ということを、ではそれならいいと町民の人たちが言っているのですか。もともといろいろな意見があったわけですよ。そういう中で、その誘致する方向に町が傾いていっているわけです。3回説明会して、そして出された意見、質問、疑問、それに答えもしないで、行政側がどんどんと今走っていこうとしている。私、それは住民自治ではないと。住民自身が、こういう地域をつくってほしい、例えば企業が来るのであれば、その企業の誘致についても、こういうふうにしてほしいというふうに、行政と一緒になって計画を立てていくというのが大事なのではないかと。その点が抜けているような気がします。私は、町長はよかれと思ってやっているのだと思います。決してそこには私利私欲もないし、地域のためのことを考えていると思いますよ。だけれども、住民自治というのは、一方的に行政が押し進めるものではないのだと。地域の声をしっかり聞いて、そして情報をしっかり提供して、その上で合意を結びながら進めていくものではないですかということを言いたいのです。どうでしょうか。そういう計画が洞爺地域でできているのでしょうか。ぜひお答えいただきたいと思います。
町の答え 町長 真屋敏春(町長は2022年3月まで)
住民説明会、本当に多くの方に参加をしていただいて、いろいろなご意見を出されました。その折に、住民の方でございますけれども、皆さんのご意見、反対のご意見の方もいらっしゃる、賛成のご意見の方もいらっしゃる、そういうものをこういう大勢の場でいろいろ話しても先が見えてくるのに時間がかかるのでないだろうか。ぜひ賛成の方も反対の方も、私ども地域住民が中心になって、そしてお話を承りましょう、そういう会というか、そういう方々が何人か出てきてくれました。私ども行政のほうといたしましても、洞爺地区のそれぞれ違う分野、業種も違いますし、そういう方々のご意見も拝聴しながら、今、こういうふうにしたらいいのでないか、ああいうふうにしたらいいのでないかということをまとめてきたのが今の現状でございまして、決して地域の皆さんの声を聞いていないということではないかなと私は考えております。それぞれ地域を代表されていた方々だというふうに私は理解しておりましたけれども、そういう方々、今、何人かの方、端的に言うと5人の方が、いろいろ旗を振って、そして地域住民の皆さんのご意見を聞こうということを進めてきてくれていた経緯がございます。この方々とは、地域でどういうことが話し合われているのですか、どういうご意見があるのですかということは何回か協議をさせていただいて、そしてこれなら地域の方が皆さん納得してくれるのでないだろうかという素案をつくっていただいて、今、話を進めている、そういう状況にございます。
議員の質問 6番 立野広志
聞きましたら、70人参加して、いろいろな意見が出たのですが、調整役として名乗り出た方が5人ほどいて、5人の方と話し合ったという話ですね。その5人の方は、では地域の代表者と言えるかどうかというのはちょっとわかりませんけれども、ただ、それにしても、では一つまとめたプランでもって、もう一度住民に返していくということをなぜしないのでしょうか。5人の中で話し合って、そこでOKならこのまま走っていいというふうになってしまうのでしょうか。どういう形でその5人の方を選んだかわかりませんけれども、やっぱりそれは町長にとっては都合のいい人たちだったかもしれませんけれども、しかし、住民の人たちが本当にそれで納得できるようにするためには、出した計画に対してしっかり説明をして、そして合意を得るという努力が必要なのではないですか。そのことをなぜしないのでしょう。
町の答え 洞爺総合支所長 伊藤里志(洞爺総合支所長は2019年3月まで)
一応計画については、皆さんのご意見を伺った中では、一応個々に当たって、その辺のご意見は伺ったことはございます。その中で、先ほど来の町長申し上げた、その中の方々の意見もまた含めまして、この計画が地域にどういう形で反映されていくのかという部分も含めた中でご検討はいただいているところでございます。ただ、2回の住民説明会の中で、反対の意見の方々も、ちょっと感情的な部分が多くありまして……。
町の答え 洞爺総合支所長 伊藤里志(洞爺総合支所長は2019年3月まで)
その辺の中では、今後、そういう部分について、やはり感情的にならないような形の中でお話を進めさせていただきたいというふうに考えているところでございます。
議員の質問 6番 立野広志
終わります。