洞爺湖町議会 平成29年3月会議 2017年3月7日
3番目の漁業・農業の振興策について
2017年3月7日、洞爺湖町議会の一般質問で、大西智議員が「3番目の漁業・農業の振興策について」質問し、産業振興課長 佐藤孝之、農業振興課長 杉上繁雄、町長 真屋敏春が答えました。
- 聞いた人
- 大西智 議員
- 答えた人
- 産業振興課長 佐藤孝之、農業振興課長 杉上繁雄、町長 真屋敏春
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 12番 大西智
次は、3番目の漁業・農業の振興策についての質問に入りたいと思います。まず、初めの(1)番目なのですが、昨年の台風10号、また海の環境の変化で、ホタテのへい死が多い状況だが、今後の対応策はという質問でございます。昨年の台風で、農業なり漁業は特に被害が大きかったという報告も何度かお聞きしております。当初は、農業被害の数字などが示されてきたわけですけれども、漁業被害、特にホタテ養殖の状況がなかなかつかめない中で、12月に入りまして、また、ことしに入って、ホタテのへい死の数が多いというような報告もあります。3月に入りまして、この状況がまず変わらないのかどうか、お聞きしたいなと思います。
町の答え 産業振興課長 佐藤孝之(産業振興課長は2019年3月まで)
3月に入ってからの状況がどうなのかというご質問でございますが、当初から虻田漁協のホタテガイの出荷状況なのですが、今、議員がおっしゃいましたように、昨年の12月初めから、数軒の漁業者が、水揚げが始まりまして、本格的な出荷は1月中旬から開始されております。当初からへい死している貝が多いという話は聞いておりましたけれども、台風による被害も加わって、現在までの水揚げ状況は、前年の二、三割程度ということになっておりまして、今後も厳しい状況が続くのではないかということが予想されております。そういう状況で、状況についてはほとんど変わっていないということでございます。それで、ホタテの価格についてちょっとお話ししたいと思いますけれども、1月初めに1キログラム当たり370円台から始まりまして、現在750円台というように、価格が高騰しているという状況でございます。当初、落ち込み予想額よりは、幾らか、この価格の高騰ということで改善はされたのかなという状況ではありますけれども、大幅な収入減になることには変わりないというような状況でございます。
議員の質問 12番 大西智
3月に入っても状況が変わらないというような答弁だったかなと思うのですが、先ほど台風の影響ということも考えられるという部分で質問させていただいたのですけれども、どちらかというと、台風の影響もあるが、海の環境の変化でのへい死といった要因も考えられる部分ではないのかなと思っています。その辺、海の環境の部分での調査というのですか。今後、どういった形で漁協と進めていくのか。環境の変化なり、そういったものが今回のへい死につながってきているのではないかという部分の調査をしていく予定はあるでしょうか。
町の答え 産業振興課長 佐藤孝之(産業振興課長は2019年3月まで)
ホタテのへい死の原因はわからないのですが、環境面の調査ということで、現在、栽培水産試験場、それから、水産技術普及指導所が、水温、それから塩分濃度、餌の状況ですとか、またザラボヤ等の付着物の発生量、それからホタテガイのモニタリング調査など、さまざまな沿岸環境調査を定期的に行っておりまして、その情報解析を行って漁業者にも提供しているというようなことでございます。平成29年度から、また新たに噴火湾における養殖ホタテガイのへい死要因調査試験ということで、水産試験場、それから指導所、漁協及び市・町によって、ことしの耳づり、3月、4月ぐらいになるのでしょうか、それから始まりまして、3カ年にわたって、実は虻田沖において環境調査を行うということになっております。それから、さらに水産庁の事業で、噴火湾ホタテ不漁対策ということで、これは、噴火湾内の長万部でございますが、画像によるリアルのホタテガイの生育状況ですとか、付着生物の養殖施設への付着状況やしけの際の状況などの調査ということです。具体的には、作業データ、それからザラボヤの発生状況、稚貝生育情報や水温等のデータとして集積することで、状況を見える化ということで、へい死を防ぐ情報としての養殖技術の開発と、それから、しけの際の潮の流れや貧酸素水の流入などの事前に予測できるような、そういった技術の開発など、養殖管理への活用のための事業を行うというようなお話は聞いております。今回は長万部側ということですが、今後、胆振側についても、そのような調査をぜひやっていただきたいなということも含めて、今後も要望はしていきたいというふうに考えております。
議員の質問 12番 大西智
今、平成29年に向かって、いろいろな調査等を含めて行っていく、要望していく、または関係機関と連携をとりながら対応策を考えていくということでございます。本当に、状況だけを聞くと、大変厳しい環境でございます。できる限り、町としての支援策を講じていただければなと、このように思っております。それで次に、最後の質問になるかと思います。(2)番目なのですが、JAとうや湖のバレイショ貯蔵施設、選別機の更新に当たり、町の施策として考えていくようだが、具体的な思いと、進めるべき施策をJAとうや湖と検討しているのかという質問でございます。まず、その中で1点目ですが、町として、この施策に対して具体的な思い、そういうものをお聞きしたいなと思います。
町の答え 農業振興課長 杉上繁雄(農業振興課長は2017年3月まで)
町としての施策に対して、具体的な思いをというご質問でございます。バレイショにつきましては、地域の主要作物であります。作付面積の拡大を希望する農業者も多く、市場からも取扱数量をふやしていきたいという声が上がっている現状でございますが、バレイショの生産拡大が図れない要因として、受け入れ側の機械選別や貯蔵施設の能力不足と選別に携わる労働力の確保が難しい状況があります。町としては、今回の施設整備により、適正価格を迎える時期に、消費者要望に答え、有利販売が可能になったり、労働時間の削減により、人件費の抑制が図られるなど、これらの課題が解消されるものと考えております。
議員の質問 12番 大西智
具体的な思いをお聞きしました。そこで、施策として、この部分、JAとうや湖と十分検討されてきたのかということで、まず1点、お聞きしたいと思います。
町の答え 農業振興課長 杉上繁雄(農業振興課長は2017年3月まで)
JAとうや湖と十分検討してきたかというご質問でございます。このバレイショ選別機と貯蔵施設の整備につきましては、JAとうや湖から昨年5月に、国の補助事業を活用して、平成29年度に実施したい旨の相談を受けております。翌6月から、事業実施による成果目標など、事業採択に向けた協議をこれまで毎月のように行い、北海道とのヒアリングを受けてきた状況でございます。町としましても、今回の施設整備により、バレイショの作付面積と販売数量を増加させ、契約栽培の割合をふやすことが可能となり、農業の経営の安定化が図られるものと考えております。
議員の質問 12番 大西智
決して、この施策に対して自分自身が反対するわけでもなくて、何で今の2点の質問を行ったかというと、平成28年12月12日に、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が、持続可能に配慮した食材の調達基準についての概要案というのを示しております。また、同日、農水省のほうから、食材の調達基準を踏まえた農産物に係る対応についてということでも示されております。これは、2020年東京オリンピック・パラリンピックに来られた選手、役員等の食の提供の概要案でございます。概要としては、食材の安全性などが3項目、奨励される事項についても3項目など、中身的には大変厳しい基準があったりもします。ただ、この基準を照らし合わせていくと、食材を提供できるものがあるのではないかなというふうに思います。今、JAとうや湖で取り組んでいる部分に関しましては、GLOBAL GAPの認証、そして雪蔵、そして洞爺湖町においては世界ジオパークの認証といったことも現に取り組まれているものであって、洞爺湖町をPRする上でも、ぜひ町とJAが一緒になって、この食材の提供に向けて考えていけないのかなと、このように思って質問させていただいております。バレイショの貯蔵施設、選別機の更新に関しての施策なのですけれども、いろいろな意味で量が持てたり、いろいろな意味で、ある一定の時期に多くものを出せたり、貯蔵できたりということでは、本当にせっかくの施策をJAと、やはり一緒に取り組むというようなことも大事なのではないかなという思いの中で、お聞きしたいと思います。
町の答え 農業振興課長 杉上繁雄(農業振興課長は2017年3月まで)
2020年に東京オリンピック・パラリンピック競技大会が開催されます。そこで、洞爺湖町の農産物を取り扱っていただけることになれば、セールスポイントとなります。また、新たな販売戦略として有利になるものとも考えております。大会組織委員会は、食材の調達基準として農産物は国産を優先的に選ぶ方針で、食材や作業者の安全性、環境との調和を確保するために、GAPの認証が要件となりますが、これに加えて、有機農業により生産されたもの、障がい者が主体的に携わって生産されたもの、世界農業遺産や日本農業遺産など、国際機関や各国政府により、認定された伝統的な農業を営む地域で生産されたものが推奨されると示されております。JAとうや湖は、平成21年に農協系統組織として日本で初めて国際基準であるGLOBAL GAPの認証を取得しております。また、現在もその認証を維持しております。また、洞爺湖町は、ユネスコ世界ジオパークの認定を受けた地域であります。巨大な噴火によってつくられた火山灰質の土壌は、水はけがよく、農業者の長年の努力によって、肥沃な大地をつくり、上質な農産物が生産されております。さらに、雪蔵野菜貯蔵施設による地球温暖化対策への取り組みと、貯蔵することにより、食味が向上いたします。これらの信頼性、品質性、取り組みがございます。大会運営に係る各種入札情報は、インターネットで公表されております。農作物の取り扱いについては、入札参加事業者は商社などが登録され、来年の4月ごろに入札が実施されるのではないかというふうに考えております。これら入札動向を注視しながら、大会への食材提供事業者が決定しましたら、JAとうや湖と連携を図りながら、食材提供に向けた取り組みを支援していきたいというふうに考えております。
議員の質問 12番 大西智
今の答弁の中で、ある程度示されたときに、JAとうや湖と検討していくということなのですけれども、全道的に見て、この2020年東京オリンピックに関しましては、食材の部分で道もしっかり認識していまして、洞爺湖町の、JAとうや湖のGLOBAL GAPということも押さえております。また、近くのJAにおいては、もう去年の4月ごろから、この食材提供に向かって進んでいるという話をお聞きします。今の答弁の中でいくと、なかなかスピード感を持ってできないのかなというふうな思いで聞いておりました。2020年の東京大会というものは、皆さんもご存じでしょうけれども、世界各国から多くの選手、そして関係者、報道機関、役員など、文化、習慣、食生活の違った方々が参加されます。そこに、安心・安全でおいしい食材の提供が、やはり来られた方々の喜びにもつながるはずです。また、洞爺湖町の農産物のPRと大きな発展性が見えてくるような気がします。やらないよりも一歩進む。やると。できるところまでしてみようという思いの中で、この施策に向かって取り組んでいただきたいなと思いますけれども、その辺、真屋町長、いかがでしょうか。
町の答え 町長 真屋敏春(町長は2022年3月まで)
今、東京オリンピックの話でございますけれども、それ以前に、私ども、とうや湖農協さんは、GLOBAL GAP、日本国内の農協として第1号をいただいた地域でもございます。それは、北海道のほうにも十分アピールしていかなければならないでしょうし、さらには、安心・安全な農産物、今、私どもの取引先がイオングループとも聞いております。恐らく今回のオリンピックの関係で、いろいろな商社が入ってくるのでしょうけれども、その前に、できる限りの知恵と、そして情報を駆使しながら、やはり、こちらのほうから先手、先手でアピールしていかなければ、実に結びつくものもつかないかなという思いがいたします。JAとうや湖さんと、その辺は連携を密にしながら、私どももこれから対応してまいりたいというふうに考えております。
議員の質問 12番 大西智
やはり、スピード感だと思います。しっかりその辺、捉えていただいて、この施策に向かって取り組んでいただければなと思います。以上で、私の一般質問を終わらせていただきます。