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洞爺湖町議会 平成28年9月会議 2016年9月15日

農業振興対策について

2016年9月15日、洞爺湖町議会の一般質問で、大西智議員が「農業振興対策について」質問し、農業振興課長 杉上繁雄、町長 真屋敏春、副町長 森寿浩が答えました。

聞いた人
大西智 議員
答えた人
農業振興課長 杉上繁雄、町長 真屋敏春、副町長 森寿浩

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 12番 大西智

それでは、次に件名2番目の農業振興対策についてということで、三つに分けて質問させていただきます。まず初めに、(1)の旧洞爺高校の洞青寮を農業関連の施設で使用していくというふうに聞いていましたけれども、いまだに具体的な内容が示されていないといった中で質問させていただきます。洞爺高校がことし3月をもって閉校になったわけでございます。3年前に入学の募集をやめ、閉校が決まったと、そういうこの3年間の中で、跡地を利用する検討委員会等ができまして、その組織の中でいろいろな意見も出され、検討されてきたわけでございます。3年間という期間だったのですけれども、その中では洞爺高校跡地については保育所、そして公園をつくるというような方策で進んでいるかなと思っております。ただ、洞青寮においては、閉校してもう半年がたつわけなのですけれども、いまだに具体的な内容が示されていない。そんな中で、現時点での取り組みをお聞きしたいと思います。

町の答え 農業振興課長 杉上繁雄(農業振興課長は2017年3月まで)

洞青寮の跡地利用に関する現時点での取り組みということでございますけれども、農業研修施設の先進事例といたしまして、昨年11月に新得町にありますレディースファームスクールというところの運営状況について伺ってまいりました。施設につきましては、平成8年6月に建設され、女性の研修生を20名受け入れる施設ですが、近年は10名程度の研修生の受け入れを行っているということでございます。施設では、住み込みの管理人夫婦が食事の提供や研修生活でよき相談相手として研修生をサポートしているということです。年間の施設の経費につきましては、研修生からの施設の使用料収入が150万円ほど、光熱費や管理人さんへの委託料等で年間1,200万円かかっているというような状況になってございます。地元での取り組みといたしまして、就農を目指す女性を対象に洞青寮を農業研修施設のための宿泊施設として活用するとしたら、研修生の受け入れを希望するのかどうかというところで農業者のほうにお伺いしたところでございます。洞爺地区の農業者23戸からご意見をいただいたところでございますけれども、その中では、労働力が不足しているので受け入れたいですとか、安定した人手を確保できる見込みがつけば新しい品目の生産に取り組んでみたいので、受け入れてみたいだとか、長期間継続して受け入れるほどの仕事がないですとか、何軒か合同で受け入れるなら、仕事がない中でも合同で受け入れるなら可能ではないかですとか、家族経営で人手が足りているので受け入れる考えがないなどの回答がございました。総じて、労働力としての期待が高く、受け入れに前向きな傾向にあるなというふうに感じたところでございます。以上です。

議員の質問 12番 大西智

関連施設を検証しながら具体的に農業者に聞き取りの調査を行ったというようなことなのですけれども、その聞き取りの調査を行った日にちというのはいつでしょうか。

町の答え 農業振興課長 杉上繁雄(農業振興課長は2017年3月まで)

ちょっと町のほうの動きも遅くなってしまいまして、この聞き取り調査は先月8月に実施しております。

議員の質問 12番 大西智

8月に実施しているということなのですけれども、大変申しわけないのですけれどもね、始めた時期が、本当に遅過ぎるような気がしてならないのですよ。もう閉校して半年たつということで。また、真屋町長も議会で農業関連の施設で使っていくのだというような答弁もされていたかなと思います。また、多くの地域住民からは何に利用するのか、本当に心配する声も出ているのが現実でございます。本当にこの農業関連の施設でやっていくのかどうか。また、最初の方向性が難しいのであれば、次の施策として考えていく必要性も視野に入れているのかどうか。いずれにしても、半年たった今でも具体的な内容が示されていないというのは、本当に、これは住民の方々が心配するのも当然だなと自分は思っております。この辺、早急に対応を考えるべきかなと思いますけれども、いかがでしょうか。

町の答え 町長 真屋敏春(町長は2022年3月まで)

農業研修施設等々の関係で、この洞青寮を何とか生かせないだろうか。その答えがいまだに出ていない。これに対しては、本当に申しわけないという思いでございます。何とか作業をスピードアップしながら進めていかなければならないなというふうにも思っておりますが、今、担当から聞いている話では、受け入れはしたいという答えもあるようでございますが、受け入れするに当たっては賃金を対価として支払うわけですけれども、どうも最低賃金しか出せない等々の関係も聞いておりました。果たして最低賃金で、幾ら農業研修をするとはいえ、やはり重労働の部分も出てまいります。その辺の受け入れ体制がきちんとそろわないだとかということになれば、今、議員ご提案のとおり、しっかり、もう一度検証しなければならないかなと、もうそういう時期も過ぎてしまっているかなという思いもございます。この辺は庁舎内でもしっかり論議をして、皆様にきちんとした形の報告ができるように進めてまいりたいというふうに考えております。

議員の質問 12番 大西智

早急に対応をしていただくという町長の答弁がありましたので、今後、しっかりと検討していただきたいなと思います。次の(2)番目の質問に行きたいと思います。ことし8月にGPS装置の実演会、研修会を関係機関と合同で行った結果と今後、町としての取り組みはという質問になっております。これは前回、私の一般質問でGPS装置に質問させていただきました。GPS装置とは何なのだろうと言われることが多いわけなのですけれども、トラクターにGPS装置を取りつけ、自分の位置情報を認識させ、自動でトラクターを運転させるという装置でございます。今、最新の技術として注目され、ここ一、二年の中で、各地で普及されているという現実でございます。これからの技術として、次世代の後継者がすごく関心を持っている、そういった認識に私も立っております。まず初めに、実演会の、また、研修会の結果の内容を、どうだったのかということをお聞きしたいと思います。

町の答え 農業振興課長 杉上繁雄(農業振興課長は2017年3月まで)

これまでも農業研修センターにおきましては、GPSを活用した先進事例の研修会が開催されてきました。実際の圃場で、その稼働状況を生産者みずからの目で確認することはとても重要であり、今後の導入計画の参考になるものではないかというふうに考えまして、実演会を8月17日に関係機関と共同で開催してきました。研修内容としましては、現在、トラクターの位置情報を受信するための三つの方式がございます。それぞれの方式の長所、短所、それから導入費用等について事前に説明をいただいた後に体験試乗を行いました。当日はあいにくの雨天であったために、畑のほうにトラクターを入れることができませんでしたけれども、農協の敷地内をお借りしまして、最も基本的であります直線軌道による自動操舵走行を参加者が体験しております。この実演会のほうへは町内の農業者13名のほか、関係機関から総勢22名の参加がございました。以上です。

議員の質問 12番 大西智

私が聞きたかった結果、内容の部分なのですけれども、次、研修会を開いた中で参加者がどういう反応だったのか、それと、その反応を見た中で、現時点で町としてどのように対応していくのか、また、考えられるのか。その辺、ちょっとお聞きしたいと思います。

町の答え 農業振興課長 杉上繁雄(農業振興課長は2017年3月まで)

当日、実演会のほうに参加された方の中から、やはり装置の価格が高いということで費用対効果を見きわめながら導入を検討したいという声が聞こえてきました。この情報通信技術の活用による地域農業の合理化、効率化の波は急速に広がりを見せております。しかし、先ほども申しましたように高額な投資を伴うこともありますので、さらにこの技術の進展もとても速く、拙速な導入にはリスクが伴うものというふうに考えております。町としましても、農業機械自動走行システム技術の導入は農作業の効率化が図られる有効なものと考えておりますが、現在、農業関連に限らず、さまざまな分野においてもこのGPSを活用した技術の普及が進んでおりますので、今後、この機械等の価格低下があるものと予測されます。そんなようなことから、適切な時期におくれることなく導入することができるよう、町としましても情報収集に努めまして、とうや湖農協や農業者の皆さんと情報共有しながら進めてまいりたいというふうに考えております。

議員の質問 12番 大西智

研修会に参加された若い方々が結構興味を示している。ただ、現時点では、技術の部分でまだまだいいものが出てくる。また、価格等においてもまだまだ高いものなので、多くの方が利用する時期になってくると、その価格も下がるのではないのかというような答弁だったかなと思っております。そのとおりでございます。恐らく今の段階では結構高い部分もあって、まだまだ技術もよくなってくる、そして、割安になってくるといったことで期待している方々も多いです。ただ、こういった新しい技術というものは、早くてもだめ、遅くてもだめと、その中間点というのがすごく見きわめづらい部分があるかなと思います。やはり、ある程度の技術というものの中で確立された段階では、そういった新しい技術に取り組んでいくという個々の考え方が、これから先は出てくるのだろうなと自分では思っております。本当に安いものではないですから、農業関連のいろいろな補助事業関係、そのGPSの部分で補助事業を出せるような、そういった事業を日ごろから精査していただいた中で、ある程度、その技術なり価格等が落ち着いた段階では、しっかりと町としてそれを支援していけるのかどうか、その辺の議論も含めて、目配り、気配り、しっかりと情報を集めた中で取り組んでいただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。

町の答え 農業振興課長 杉上繁雄(農業振興課長は2017年3月まで)

議員がおっしゃいますように、そういった形で情報収集に努めながら、適切な時期に皆さんにお声をおかけしながら、この技術導入に向けた参加者のきちんと人数的にも把握しながら進めていきたいなというふうに思っております。

町の答え 副町長 森寿浩(副町長は2019年9月まで)

補足になりますけれども、やはり金額的に非常に高価な面があるということと、やはりリスクも今の段階ではなかなかあると。いろいろなご意見や情報をさらに集めて、今後、さらに検討したいというふうに思います。

議員の質問 12番 大西智

それでは、農業振興対策の質問の中で、台風10号での災害に対する支援策はという最後の質問になります。8月30日、31日と東北地方、北海道を襲った台風で多くの方々が亡くなられました。まだ行方不明者がいるという大変痛ましい災害に見舞われました。また、住家等の被害、ライフラインの寸断、産業被害、河川の氾濫と多くの爪跡を残した近年にはない自然災害だったのかなと思われます。私たちのまちでも、多くの災害があり、住民の方々が避難され、苦しいひとときを過ごされました。ただ、今回、我がまちでは、この災害における人的被害がなかったことに一安心をしているところでございます。また、町の職員の方々におかれましても不眠の中で職務を全うされたこと、本当にご苦労さまでした。ありがとうございますと言いたいところでございます。農業関連も、農業用倉庫の全壊、また、ビニールハウスの倒壊、各農作物の災害など、被害状況がだんだんと明らかになってきているわけなのですけれども、今のところ、私が聞く限りでは、農業関連の被害額は概算金額で約9,300万円というような被害、大変大きくなっております。これから、町としてすべき対応と支援、そして現時点で、どのような思いがあるか、真屋町長にお聞きしたいと思います。

町の答え 町長 真屋敏春(町長は2022年3月まで)

この台風10号災害が私どものまち付近も襲った関係で、いち早く道議会議員の先生あるいは国会議員の先生、さらには近隣の道議会議員の先生、私どものほうの視察に来ていただきました。早速、国、道のほうに対して、しっかり要望していただいているところでございます。その結果と言ってはなんですが、あす16日に内閣の閣議決定で、恐らく北海道も激甚災害の指定になるのではないかというふうなお話を聞いておりますが、今、国会議員の先生、道議会議員の先生からお聞きしている中では、大体激甚災害は28項目の項目があるらしいのですが、恐らく東日本大震災あるいは熊本地方大震災については、その項目のほとんどが激甚災害で救われた。がしかし、北海道のこの台風災害、10号を含めての台風災害については恐らく限られた部分に、今のところなるのではないだろうかと。それで、私どもの地域としても、近隣と連携しながら、北海道に対して全ての項目、多くの項目に激甚災の指定が受けられるようにということで要望はしているわけでございますけれども、特に農業災害におきましては、畑の土砂が崩れてしまっただとか、あるいは側溝が、今までかんがい用水がうまくいっていたわけですけれども、それが何か決壊しただとかということになりますと激甚災害で、かさ上げ部分の補助も対象になろうかというふうに思っております。しかし、個人の農作物、あるいは個人の建物等、特にビニールハウス等々については、残念ながら、激甚災で救うことができないということでございまして、ビニールハウスが倒壊した、この間もちょっと現地視察をさせていただきましたら、もう既に個人で直したよという方もいらっしゃいました。そして、農協さんのほうでも今、動いてくれておりまして、ビニールハウスのいわゆる骨組み等々については、使えなくなったやつをそちらのほうで一括、集めて処理をしていくのだというお話でも聞いておりますが、個々の農家に対する支援というのは、なかなか現在厳しい状況がございます。そんな中、道議会の先生あるいは国会議員の先生方には、そういう激甚災あるいは災害認定で拾えなかった部分も何とかそれも救えるような手だてはないものでしょうか、もし、それがあれば、そういうふうなもので少しでも救っていただけるようにお願いしたいという要望をさせていただいているところでございますが、私どものまちにはご承知のとおり観光、農業、漁業、それに商工業、いろいろなものがございます。これが私どものまち全体が何か大きな災害に襲われたとなれば、全国各地からの災害見舞金等々もまた、これは期待ではありませんけれども、そういうときには私どものまちとしても、その義援金を利用させていただいて、以前に噴火災害のときにそれぞれ配分させていただいたということもございましたが、一般会計の中からお見舞い金ということになると、なかなか厳しい状況がございます。そんな中、今、道あるいは国頼み、そちらのほうに多くお願いしているわけではございますけれども、近隣市町あるいは北海道の今後の動向も見きわめながら、何が支援できるか検討してまいりたいというふうに考えております。

議員の質問 12番 大西智

今、町長から答弁があったように国の関係、そして道の関係と支援、要望等をしていただくための話し合いを行っているということで、現時点での町の考え方をお伺いしたのですけれども、町長が言われるのもごもっともだなと思っております。ただ、災害としてやはり見たときに、大変近年にはない大きな被害だったなと、このように自分自身は感じているところでございます。これから、いろいろな形での被害等々、各種関係機関から上がってくるかなと思っております。それに対応すべく、国、道に対しましても、町としてしっかり話をしていただいた中で、また、町としてもこれからできる限りの対応策を考えていただきたいなと思います。以上で、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございます。

出典:洞爺湖町議会 平成28年9月会議 2016年9月15日 議事録 PDF(55ページ) 間違いを知らせる