洞爺湖町議会 平成28年6月会議 2016年6月10日
熊本地震を踏まえて、当町の防災計画及び対策の検証を行う考えがあるかどうか
2016年6月10日、洞爺湖町議会の一般質問で、立野広志議員が「熊本地震を踏まえて、当町の防災計画及び対策の検証を行う考えがあるかどうか」について質問し、建設課長 八反田稔、企画防災課長 鈴木清隆、町長 真屋敏春、健康福祉課長 皆見亨、副町長 森寿浩、管理課長 天野英樹、総務部長 伊藤里志が答えました。
- 聞いた人
- 立野広志 議員
- 答えた人
- 建設課長 八反田稔、企画防災課長 鈴木清隆、町長 真屋敏春、健康福祉課長 皆見亨、副町長 森寿浩、管理課長 天野英樹、総務部長 伊藤里志
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 6番 立野広志
おはようございます。6番、立野です。それでは、これから一般質問をさせていただきます。私、今回は3件ほど出させていただいておりますが、その1件目は、まず、熊本地震を踏まえて、当町の防災計画及び対策の検証を行う考えがあるかどうかということについて質問をさせていただきます。4月14日に熊本県、熊本地方を震源とする最大震度7、益城町では前震ということになっていますが、地震が発生し、また、16日に同じく熊本地方を震央とする震度7の地震が発生して、今、甚大な被害を発生しました。50名以上の方々が犠牲となり、いまだ多くの被災者が避難生活を続けています。被害に遭われた地域の皆さんに心からお見舞い申し上げるとともに、亡くなられた多くの方々やその家族の皆さんにお悔やみを申し上げたいと思います。さて、これまでの震災対策では、昭和56年6月以降の新耐震基準に基づく対策として、耐震補強対策が施されてまいりました。ところが、熊本地震のように頻繁に強震が繰り返し発生し、こういうことについては想定されていなかったというのが実は実態であるということです。従来の耐震基準は通用しなかったというのが、この熊本地震の教訓でもあります。2000年の有珠山、火山噴火の際には、有感地震だけでも3月28日から4月1日の間、これは1時間当たりですが、震度4を超える火山性地震が大体60回ぐらい繰り返し起こっています。火山噴火の際には、危険区域の住民は事前に避難するということが前提となっていますけれども、町内に設けられた一時避難所などのように避難場所となっている施設の耐震対策など、公共施設及び建造物の耐震対策の検証が、今、必要なのではないかというふうに思うわけでありますが、この点についてどのようにお考えになっているかということをまずお答えいただきたいと思います。
町の答え 建設課長 八反田稔(建設課長は2017年3月まで)
私のほうから、まずもって、建設課において、公共施設全体の耐震化の状況について答弁させていただきます。公共施設の耐震化につきましては、平成23年に洞爺湖町耐震促進計画を策定してございます。それに基づきまして、耐震の改修の促進に努めてまいったところでございます。その中で今の、現状でございますが、耐震改修促進法により一定の規模のある施設というのは、町内に34施設ございます。そのうち耐震性が不足していたものは、とうや小学校、虻田中学校、母と子の館体育館、それから、あぶた体育館、洞爺湖温泉中学校体育館、それから、洞爺湖観光情報センターなど、こういうものについて耐震改修工事を実施してございます。結果といたしまして、現在は34施設中、32施設が耐震性を保有している状況でございまして、耐震化率といたしましては、94.1%でございます。これは、国の平成32年までに95%という目標値がありますが、それに近い状況で、今、耐震化が進んでいる状況でございます。全体としては以上でございます。
議員の質問 6番 立野広志
今の耐震化、94.1%の耐震化が進んでいるというお話は、いわゆる昭和56年6月以降の新耐震基準に基づくものというふうに考えていいわけですよね。ですから、今、私が質問したのは、そういうこれまでの新耐震基準そのものが改めて見直すところに来ているのではないかということでお話ししたわけですが、その辺についてはどのようにお考えですか。
町の答え 建設課長 八反田稔(建設課長は2017年3月まで)
いわゆる熊本の連続した震度7に対応する考え方だと思います。改めて申し上げますが、有珠山噴火により、先ほどお話があったとおり2000年の噴火ではこの地域によっても震度4クラスが何度も発生したのは事実だと思います。その中で先ほども言われました建築基準法では、昭和56年以前と以降によって耐震基準に違いがございますが、旧耐震においても震度5強程度までは一定の損傷で済む状況になってございます。先ほど議員がおっしゃいました56年6月以降になりますと、6強、7まで損傷しないという状況でございますので、その中で、今、対応させていただいている状況でございます。それから、国のコメントといいますか、国の考え方は新聞報道で私が確認したところでございますが、国土交通省の建設指導課によりますと、熊本地震による応急危険度判定の状況を見て専門家による調査結果を踏まえた上で、今の耐震基準の妥当性について見直しが必要かどうかを今後検討したいという回答がございますので、私どももあくまでもそれに沿って、今後、耐震化対策を進めていきたいと考えているところでございます。
議員の質問 6番 立野広志
建物の耐震化については、国のほうの考え方によって、これから見直しになるかどうかということになるのだと思います。いずれにしても、これは熊本だけではなくて、特にこういう地震が繰り返し起こる可能性のある地域、そういったところについては、これまでの耐震基準では、要は建物の1度や2度の、1度といいますか、大きな地震、6や7の地震が1度なら耐えられるけれども、それが2度、あるいは、その以降、小さい地震にしても繰り返し起こると、これまでの耐震基準では建造物としてはもたないというふうに、今、専門家の中からも出ているのです。ですから、この辺については、町だけではなくて当然、国が前面に出て耐震基準の見直し、それに必要な、例えば、補助事業だとかそういったことも、これから出てくると思います。いずれにしても、ただ、うちの場合については、やっぱり噴火災害というのは、火山噴火というのはまた独特でして、近くにそういう大きな断層がなくても、既に2000年のときには多くの方が経験したように繰り返し激しい地震に見舞われるわけです。そういう場合に、特にやっぱり、住民が避難すべき避難所、施設等がそういう繰り返しの地震に耐えられないということになると、これは大変なわけです。ですから、その辺の見直しが必要なのではないかというふうに思っています。ちょっとこれは小さいのですけれども、見ていただきたいのは、これは2000年の噴火のときの実は有感地震と、あるいは、地震計で計測した地震の回数を調べています。28日から4月1日までに最高でも1時間当たり60回の地震が起こっています。それも1回や2回ではないのです。もう大体毎時間、頻繁に起こるときは毎時間起こっているわけですよね。そのために、実際に多くの住宅では基礎が崩れたり、あるいは、道路なども含めて陥没をしたり隆起をしたりというようなことも実際、起こっているわけですから、その辺を考えるとやはり人ごとではないと。私たちのまちとしても特にそういう住民が避難するような施設の耐震化については、噴火地震などによっても被害を受ける可能性がないのかどうかということをぜひ検証すべきではないかと思いますが、その辺のお考えは、国の出方次第で、出方待ちで、町としては独自の検討、検証はしないということなのでしょうか。
町の答え 建設課長 八反田稔(建設課長は2017年3月まで)
検証ということになりますが、今回この機会に、先ほど申し上げたとおり2000年の噴火において震度4クラスがあり、実際に、私ども、今回2000年のときも全壊、半壊の住宅がございましたが、いわゆるそれは地震の影響ではなくて、どちらかといいますと噴火災害の泥流とか噴石もしくは地殻変動によるものが大部分でございました。地震対策というよりもトータルした対策を講じていかなければならないと思いますので、先ほど議員が言われていましたとおり、それに対する費用は莫大にかかると思います。ですから、やはり、そこら辺を国と調整し、意見を仰ぎながら進めていきたいというふうに考えているところでございます。
議員の質問 6番 立野広志
それでは次に、この建てるもののことは置いておきまして、住民の命と健康を守るという立場から、避難の対応について質問させていただきたいと思うのですが、災害発生前の避難対策、あるいは、避難所の設置とか運営に関する課題の洗い出しというのも、これまでの取り組みの中で検証すべきものがあるのではないかというふうに思うわけです。例えば、大災害に対する緊急対策である避難所、あるいは、避難場所への物資の供給ルートの早期確保、あるいは、避難所も被災するという想定外の事態も発生して混乱を生じました。また、避難所の運営人材を前もって確保する点でも、町職員とか、あるいは、避難所となる学校などでいけば学校関係者が当たることになりますが、全体業務の回復にも影響が及ぶ。災害関連死を防ぐ上で、例えば、エコノミークラス症候群への対応も、あるいは、車中泊が想定外の人数になっていると。こういったさまざまな点が、このたび熊本の地震などによっても浮き彫りになりました。このように、熊本地震のこれまでにない特徴を学び、当町における災害に対する対応、住民の命と健康を最大限保つには何が必要なのかという観点から、備えとして、すぐにでも着手できることから迅速に対応すべきだと思うのですが、その点での取り組みといいますか、見直しなどは行われているのかどうか。あるいは、する予定があるのかどうか。このことについてお答えをいただきたいと思います。
町の答え 企画防災課長 鈴木清隆(企画防災課長は2017年3月まで)
住民の命と健康を守れる避難対策という部分で、避難対策、それと避難所設営、運営に関するご質問かと思います。避難所の受け入れ対応でありますが、防災計画においては、避難対策班であります健康福祉課が避難所の設置及び管理を行うこととなっておりますが、実際に避難所に行くのは、ほかの対策班の職員が行くこともあると想定しておりますので、その施設において、初期段階で必要な資料や備品を準備して受け入れることとしております。ただ、受け入れに当たり職員だけでは対応できるものではございません。避難所において、自治会組織をつくっていただき、職員と避難者が役割分担をもって避難所運営を行っていきたいと考えております。そのためにも、自治会ごとで避難所に入っていただいたほうが安心していただけると考えて避難所の設定をしているところでもございます。避難所においては、集団生活の中から自由がきかないところでもあり、車の中で夜を過ごす方も少なくないところでございますが、健康面からもよろしくないので、注意喚起ができる環境を整備していかなければならないと考えているところでございます。また、災害発生前の避難対策でありますが、避難所設置時において、どのような障害があるか検証していかなければならないところでございます。施設については、見ているつもりではございますけれども、改めて確認をしてまいりたいと考えております。
議員の質問 6番 立野広志
このたびの、これは熊本にかかわらず、さまざまな地域での災害が、繰り返し、この間に起こりましたよね。私たちは、16年前に噴火による避難も余儀なくされました。私たち自身もそういう経験を持っているわけです。そういう中で、今、課長が答えられたことというのは、これまでの回答とほとんど変わっていないなと。今回、例えば、熊本で実際に課題となって、さまざま出てきている問題に対しても含めて、当町の、では今の対策として、もし、これが1週間、10日のうちに、津波なり、あるいは、火山噴火があった場合に、きちんとした対応ができる状況に今、あるのかどうかと。そういうことを考えたときに、私はまだまだやっぱり十分ではないなという気がするのです。例えば、前にも質問をしていましたけれども、一番肝心なのは、防災計画の中にもきちんと明記できていないのですけれども、災害発生前、いわゆる災害が発生する可能性がある、そういう判断をしたときにですね。そのときに、それぞれの住民がまず、避難所までどうやって避難をするのか。これは歩いていく人、車で行ける人はいいかもしれません。しかし、実際に人の手を借りなければ避難できない、そういう方々に対しては、ではどうするのだと。避難の必要な方々については、大体1人について2人ぐらいが名簿登録して、そして、支援することになっていますよというように前も言われました。そのための手上げ方式だとか、あるいは、周りが、民生委員を含めて、この方が必要ではないかということで名簿登録するとかというようなことは、今までやってきたかもしれません。しかし、実際に避難をしなければならなくなったときに、本当にその方々の協力が得られるのか。そして、本当に避難ができるのかというところまで突き詰めて、実はきちんとやってこられていないのですね、実際のところ。また、そういう避難を必要とする人を支援するということで登録してはいても、いつでもそういう状況になるとは限らない。時には外出しているときもある。時間的にも遅い時間であったり、いろいろあるわけです。ですから、そういうことも含めて、本当に、例えば、要援護者といいますか、こういう方々に対する支援がどうなのかということも含めて、もっと何というか実のある対応が必要になるのかなという気がするのです。もう一つは、実際に避難所に行った。避難所に行ったときに、では、その避難所のまず開設や運営についてはどうなのだということなのです。熊本の最近の状況を見てもそうですけれども、決してうまくいっているわけではないのですよね。それで、私たちの場合は、今回の熊本の地震ではですね。避難所の対応で、内閣府が、この内閣府の政策統括官被災者行政担当の参事官という名前で4月15日に通達を出したのですね。避難生活で保障されるべき最低限の水準というのを示しているのです。どんな水準かというと、まず、簡易ベッド、畳、マット、カーペット、パーティション、ラジオ、冷暖房機、仮設洗濯場、仮設トイレ、簡易シャワー、仮設風呂を設置するということを定めているのです。国が4月15日にこうやって通達を出していながら、実は被災者に寄り添った対応が十分されていないために、それが避難所ごとにどうなっているのかという実態が把握できていない。そのために十分な対応ができていないということで、現地からはさまざまなやっぱり、声が上がっているのだそうです。2000年の噴火のときも、町職員みずからも避難しながら、被災者に寄り添って頑張っている姿を私たちは見てきました。そういう中で、それでもやっぱり、避難所の運営とか避難者への情報提供、こういった対応には限界があったと思うのです。身近な被災住民に寄り添える行政機関というのは市町村しかありませんから、その力がまさに問われている。平時から、その対策と準備を住民とともに惜しみなく行っていくということが必要なのではないかというふうに思います。町長もご存じだと思うのですが、これは「山が動いた」ということで、虻田町社会福祉協議会が噴火から1年後の3月31日に発行したものです。町民200人の方々から、噴火のさなか、どういう状況にあったか、どういうことを感じたかと。いろいろ苦労話も含めて出ています。例えば、名前は伏せますけれども病人を抱えた人。肝臓がんのために1年半前から通院している方が毎日3時間ほどもかかる点滴を受けての生活をしていたと。そのやさきに噴火で避難をせざるを得なくなった。ところが、実際に入れる病院がない。いろいろと頼み込んで、ようやく協会病院で作成してもらった病状などの詳しい紹介状をほかの医療機関に持っていったのですが、それがきちんと生かされなかったと。そういうようなことも含めて出ています。たまたま、この方は、その後、伊達日赤に入院されて、その近くに借りて生活されたそうですけれども、実は、伊達の避難所に行っても、ここはいっぱいで入れませんというふうに断られるだけで、どこか探してみましょうかということも一切なかったというようなことで本当に苦労したお話、例えば、町民の声です。もう一つは、これは職員の方。平成14年ですから噴火から2年後、2年半でしょうか。平成14年の8月に出されている。これは、出しているところが企画防災課の広報統計係です。ここには、現真屋町長も1ページにわたって、その当時のことをお話しになっておりますけれども。とにかく避難所での対応にしても、あるいは、本部との連絡のありようにしても、さまざまな点で本当に貴重な経験、そして、ただ苦労したというだけではなくて、今後こうすべきだという提案も持っているのですよ、職員のこの報告書の中には。ですから、こういったことも含めて、やっぱりきちんと対応していくことが必要なのではないかと思うのですが、今回は熊本の地震のようなこともありました。私たちのまちは火山噴火を繰り返しているまちでありますから、それだけに、これを生かしていく、そういうことが大事なのではないかと思うのです。その点での本当に本格的な見直し作業というのをやるべきではないかと思うのですが、いかがですか。
町の答え 企画防災課長 鈴木清隆(企画防災課長は2017年3月まで)
まず、2000年3月31日の有珠山噴火の部分でありますけれども、噴火前に避難指示という形の中で、本町のほうに皆さん、避難していただいたところであります。ただ、そうした中で、避難した後に、やはり噴火が起こったということで、全町避難の中で、豊浦町、また、壮瞥町、そして、伊達方面へ急にまた避難をしなければならないという部分では、大変混乱をしたところでございます。そうした中の教訓の一つとして、今、防災計画の中では、まず、有珠山周辺に住んでいる方々は、少しでも近くで避難所生活ができるという部分の中での計画を立てているところでございます。その一つとして、温泉、泉地区、入江4区、一番最初に避難指示、避難勧告が出る部分につきましては、いろいろ避難所を移り回る形ではなく洞爺湖町内で、また、避難指示解除も最後になることにもなりますので、そうした部分では、洞爺湖町内の安全な避難所のほうへ、また避難することのない場所への避難所の計画を立てているところでございます。また、お話の中で、やはり、避難所までの移動という部分がございました。今の部分でいきますと、元気な方は自動車や自力で避難できる方がいるかと思います。その方は、直接、避難所のほうへ行っていただく形になります。ただ、やはり足のない方につきましては、一時集合場所から避難所までの輸送について当町のほうで、対策本部のほうで準備しておりまして、道南バス、または自衛隊の方々の協力を得まして避難所までの移送をする考えを持っております。それから、避難所の部分で、やはり体の不自由な方々、当町には災害要支援者の方々の登録は162名いらっしゃいます。この方々をサポートするために、周りの方々が1名、2名、3名という形でサポートしているところでございますけれども、やはり、今、議員がおっしゃったとおり、そのときにその方がいらっしゃらないとか、そういう部分があります。自助・共助という部分では、そういうお力をかりる形になりますけれども、その方がしっかりと危険な場所から避難しているかどうかの確認につきましては、その後、職員がチェックしております住宅まで出向いて、しっかりと避難しているかどうかの確認をしていく形をとっているところであります。また、避難所の開設に当たっての運営時、適応の体制づくりという部分にもなるかと思うのですけれども、避難所の開設につきましては、やはり住民の方々が避難してくる前に準備をしていくこととなりますが、必要な資材は協定を結んでいる建設協会やトラック協会の支援をいただくこととしております。避難所での運営につきましては、やはり、先ほどもお話ししたとおり、避難されている方々で自治会をつくっていただいて職員と連携をとって管理していくこととなりますが、やはり、子供からお年寄りまで来ることとなりますので、避難所の体制づくりをしっかりとっていかないといけないとは考えております。また、災害弱者と言われている部分でありますけれども、やはり、今、お話しした例でも出ておりましたように、点滴を打ったり、また、酸素吸入をして自宅で過ごしていらっしゃる方々もいらっしゃいます。そうした部分につきましては、医療機関または福祉施設などとの協定を今後結んでいく形になりまして、そういう方々がやはり安全な場所で過ごしていただける環境を整えているところであります。また、福祉避難所という部分になるかと思いますけれども、洞爺湖町においては、福祉避難所として洞爺湖町地域交流センター、それと洞爺にあります洞爺ふれ愛センターの2カ所をしているところであります。この避難所におきましては、やはり、避難対象としては在宅で介護をされており、地域包括支援センターで把握している障がいのある方、特に車椅子で移動が必要な方、こういう方を福祉避難所で、また、乳幼児の方もやはりいらっしゃいますので、そういう方々と家族を想定して福祉避難所を設置しているところでございます。また、今までの教訓の中でやはり、全国の中では、いろいろな災害が発生して避難所の開設が行われています。そうした中で、いろいろな状況を見ながら、今後の有珠山噴火、または、津波災害もありますけれども、そういうものに備えた準備をしっかりしていきたいという部分では、日夜、考えているところであります。議員がおっしゃるとおり、あす、また1週間後に噴火したらという部分では、絶えず考えながら、職員ども、年に1回、防災教育をしながら、やはり、災害に対しての心構えをとりながら、住民とともに避難対策をしっかりととっていきたいという考えで進めております。以上です。
議員の質問 6番 立野広志
対策をしっかりとっていきたいと、こういうお話ですけれども、その対策の一つがやはり、実践的な避難訓練をまず行うこと、そういうことが大事だと思うのです。いろいろと対策を打っても、それが実際に動くのか、あるいは、生かされていくのかということを検証していかなければいけないわけでしょう。文面だけではなくて、本当に人がその計画のとおり、対策のとおり動けるのか。職員がそういった対応をすぐとれるのかどうか。住民の、では、避難行動はどうなのだということは、やっぱり、しっかりとこれ、見ていかなくてはいけないと思うのです。その点でいうと、ちょっと避難訓練のことを私、いつも思うのですが、お話ししたいのですけれども、前にもこれ、防災対策のことで取り上げたときに、一般的に何か人に見せるための避難訓練というのを展示訓練というのですね。ですから、展示訓練のような避難訓練になってはだめだと。実際に、その住民自身が、まず、自分の家から避難所に移動する。そして、避難所からさらに、より安全な場所に移動する。こういうことをしっかりとその流れに沿って、住民がきちんと避難ができるかどうか。介助の必要な人にはそのための介助が十分できるのかどうか。そんなことをやる必要があるのかなと思っています。実は、私、できるだけまちが避難訓練をやるときに参加したり、あるいは、その様子を見るようにしています。そして、そのときの状況をファイルにとめて、その都度、どうだったのかなと自分なりに総括するのですが、平成25年の10月19日の訓練以降、ずっとその記録をとってきました。それで、一番気がかりなのは、何といっても避難訓練でありながら参加する住民が非常に少ないということなのですよね。これはなぜなのだろうと。いろいろ考えてみると、何回かの避難訓練を見てもそうです。もう事前に町のほうから、避難訓練に参加する方の名簿を出してくださいということで回覧を回して、名簿を提出していただく。では、名簿を出さない人は、避難訓練に参加しなくていいということになってしまうわけですよね。それは、毎回やっているわけではないでしょうけれどもね。時々、名簿の提出、それはバスでの搬送があるので、そのバスを何台確保したらいいか検討をつけるためにですというような話を、このプリントの中にも、案内のプリントは出ているのですけれども、実際に、例えば、一番最近で言うと平成28年3月4日です。これは、太平洋、北海道沿岸で発生した地震、マグニチュード8.3を想定した避難訓練なのですね。対象区域の人口は12自治体で2,080人となっています。ところが、きょういただいた事務に関する報告の中にそのことについて出ていました。3月4日、参加した方は222名です。つまり、対象は2,080人なのですけれども、参加した方は222名だと。その前に行っているのが平成27年9月5日の今度は有珠山の噴火を想定した避難訓練。訓練に参加したのは331人なのですが、実際に住民は159名なのですね。参加しているという状況です。こういうふうに見ますと、せっかくの訓練、確かに何人か参加していればそこから生まれる教訓もあるでしょう。けれども、やはり参加者が少ないというのは、実践になかなかそぐわないと。参加できる人だけが参加すれば、それは避難訓練なのかとちょっと言いたくなるような、そういう状況なのです。避難の初動である避難所までの移動、あるいは、移送の対応とか、あるいは、この体制を構築すること。このことも、非常にまだまだおくれているなという気もするわけですけれども。どうなのでしょう。その避難訓練の対象者というか、この程度でいいと思っているのでしょうか。それとも、もっとふやそうという気力があるのだろうか。私はもう一つ言いたい。避難訓練のその日が大事なのではないのです。避難訓練をするまでの間にどれだけ住民に周知し、合意し、そして、例えば、自治会とか、あるいは、自治会の役員会でもそれを諮っていただくと。住民一人一人に働きかけをする。そして、当日を迎える。それが大事だと思うのです。そのことが、避難訓練がなぜ必要なのか、そして、実際に参加してみたらこういう点がまずかったと。こういう点がよかった、こういうものが出てくるのではないでしょうか。そういう意味でいうと、何か避難訓練のあり方が、まだまだ位置づけとして甘いのではないかという気がするのですが、その点、どんなふうにお考えですか。
町の答え 企画防災課長 鈴木清隆(企画防災課長は2017年3月まで)
今、議員がおっしゃっている、避難訓練の体制の部分かと思います。町長のほうからも、まだまだ住民参加が少ない中で、やはり周知をしっかりとしていかなければいけないというお叱りを受けているところでございます。昨年は9月5日に有珠山噴火を想定した避難訓練を実施しました。有珠山防災マップによる火砕流の危険区域を対象に、16自治会の住民の方々に参加していただいたところでございます。この訓練に関しましては、一時集合場所への避難訓練と自家用車と民間バスを利用して、避難場所への移送訓練を行ったところでございます。また、その後には有珠火山観測所の大島先生を講師に迎え、次の火山に備えてという講演をしていただいたところでございます。また、ことし3月4日におきましては、津波を想定した避難訓練を実施したところでございます。大津波警報発令の際には、まず、津波から逃げられる高台への避難が最重要と考え、今回参加していただいた住民の方々には、サイレン吹鳴を合図に各指定の一時集合場所まで集まっていただきました。この集合場所という部分では、津波に安全な場所、到達しない場所まで避難をしていただくという、まずは高いところという部分でお願いしたところであります。ただ、議員がおっしゃったとおり、避難訓練の参加者が対象地域の1割にも達していないのも事実でございます。そういう部分におきましては、災害への意識を高めるためにも開催時期の決定を早目に告知していくとともに、自治会や地域の対象住民の方々へ周知をしていきたいと思っています。そうしたことをやはり、事前にやっていきながら、参加しやすい環境を整えてまいりたいと思います。ただ、その部分におきますと、10月22日、土曜日、有珠山噴火を想定した避難訓練を今、準備しているところでございます。7月の広報におきましては、その避難訓練の周知等をしながら地域住民にもいろいろと周知をしていきたいと考えております。以上です。
議員の質問 6番 立野広志
ちょっと時間が大分迫ってきたのですが、今、課長が答えられたことは、私は前回の防災対策に関する質問をした時も同じようなことを言われているのですよ、実は。なぜそれが、ですから、うまくいかないのかなと思うのですが。防災対策、災害対策といいますか、これについて担当する課は鈴木課長のところですね、企画防災課。ただ、避難訓練というのは、では、企画防災課だけがやっていればいいのかということではないですよね。当然、全ての職員、全ての部署でそれにかかわる訓練をしなくてはいけない。例えば、住民課はどうだと。住民課は町内会や自治会に対して避難訓練の周知とそれへの参加を呼びかけると、そういう役割を果たすべきだと。そういうふうな、それぞれ避難訓練までの間、それぞれの部署ごとで避難訓練を実のあるものにするためにどうしたらいいかということを考えて取り組むべきものではないでしょうか。ですから、一つの課だけが一生懸命やって、なかなか、当日だけほかの課が一緒に参加する。これでは、避難訓練にならないですよ。そう思いませんか。産業課なら産業課。事業者とかそういうところに避難訓練の参加をよびかけるべきです。教育委員会。特に子供たちの参加。例えば、土曜日とか日曜日、学校のない日に、避難訓練、今回は土曜日だと言いましたけれどもね、学校のない日に、教育委員会を通じて父母にお知らせをし、そして、担任の先生も含めて一緒になって避難訓練をやると。それぞれの部署ごとに、この避難訓練を本当に成功させようと、全町民を対象にした訓練をやるのだという意気込みが、実は私、感じられないのです。鈴木課長は、ですから、そういった点ではもう大変だと思いますよ。当日の運営、その前の段取りづくり、そんなことを一生懸命やっていると思います。しかし、肝心なこの訓練への参加する住民や行政の姿勢がそういう状況だったら、私はまずいと。特に、そういうこともあって、この間、津波や噴火などを想定した訓練が行われてきましたけれども、対象地域の住民がどの程度、参加しているのかということを、これは担当者だけではなくてほかの部署でも、私は反省してほしいのですよ。そして、もしかすると行政側から値引きしているのかなという気がしますし、もともと全ての住民を対象としていないのではないかとも思ってしまうわけです。訓練に進んで参加できる住民だけが避難できればいいということは決してないわけでありますから、例えば、自治会なら自治会で会長に文書を渡しましたというだけではだめなのです。役員会に諮ってもらって、そして、自治会の行事としても、積極的に参加していただくような段取りをする。そのために、役員会に職員が出向いて訴えるわけですよ。そういうことも必要なのではないでしょうか。さまざまな団体、サークルとか団体がありますよね。そういうところにも、例えば、子育てサークルとか文化系のサークルであるとか、そういうところにも、教育委員会などを通じて働きかける。そうやって、本当にこの訓練が実のあるものにならないと、いざというときに結局、混乱をしてしまう。そのことが大事なのではないでしょうか。私、最初から言いましたけれども、平時からその対策の準備を住民とともに惜しみなく行っていくことが大事なのですよということを改めて指摘したいのですが、町長、いかがですか。
町の答え 町長 真屋敏春(町長は2022年3月まで)
私どものまちは、非常に災害に遭遇する機会の多いまちというか、それなりに、やはり対策もしっかりとっていかなければならないというふうに思っております。特に、ここ数年、数年というよりも近年、いわゆる東日本大震災、そして、噴火災害、さらには、今回起きました九州の熊本地方を中心にした熊本市内周辺、あるいは、阿蘇市市内周辺。大きな災害が非常に何日も続き、今なお、熊本県のほうでは震度3の地震が続いているという状況もございます。そんな中、日ごろ、やはり防災意識をしっかり持つという観点から、ここ2年間、いわゆる毎年ですけれども、職員に自分たちの課の仕事だけではなくて、このまちの役場職員、洞爺湖町役場職員として防災の知識、あるいは災害が起きたときの避難体制の意識、さらにはジオパーク推進、世界の認定地域でもありますことから、防災に関すること、そしてジオパークに関すること、これは職員の勉強会を通じて自分たちの今、持っている仕事のほかに、この仕事も自分たちの仕事として勉強してもらいたい。そういうことで、今、実施をしているところでございます。また、昨年、平成27年度におきましては、次の災害に備えてということで、防災力の強化ということから、まず、情報伝達、手段。町民の皆様にいち早く災害の危険性をお知らせする、これらの防災行政システム、あるいは、消防の集中指令台。そして、被災地に、いち早く現場に駆けつけられるような連絡体系、さらには、FMの立ち上げと。そして、今までなかった洞爺地区への防災行政無線の整備等々にも力を入れさせてきていただいたところでございます。また、昭和52年の有珠山噴火災害。そのときには、先ほど建設課長が公共施設の避難場所となるところの状況のお話をさせていただきましたけれども、そのときにも耐えた公共施設。ですけれども、その後もやはり、きちんとその施設の整備、点検をしていかなければならない。その後、2000年噴火災害。これもその施設等々については何とか生き延びることができた。また、さらに、この次、起き得る災害に備えていかなければならない。それらの、例えば、避難所整備ですとか、これらについては、やはり日ごろからきちんとした整備を常に心がけていかなければならないなというふうにも思っております。そして、私どものまちは、職員の中では2000年の噴火の経験しかない職員もおりますけれども、まだ52年の噴火災害の経験者、あるいは、2000年の噴火災害の経験者、これがおります。そんなことから、この職員の力を結集しながら、52年の噴火災害においても、大方の職員は初めての経験ということで右往左往しました。2000年の噴火災害のときには、その経験が生かされたかというと、そうでもない部分が多くございました。それらのやはり経験を次の災害時に何とか生かせるようなシステムづくりといいましょうか。それをしっかりやっていかなければならない。職員一人一人がやっぱり、しっかりそのことを肝に銘じていかなければならない。今、そのことをやっているわけですけれども、先ほどもご指摘がございました。以前に、いわゆるその災害時の避難訓練もやった。やったけれども、それが本当にこの次に結びつく避難訓練だったのかと。ご指摘のとおりでございます。それらについても、今後しっかり、やはり検証していかなければならない。今、10月22日に避難訓練を、これは噴火災害を想定した避難訓練でございますけれども、それらを検証しながら、やはりしっかりした、住民の方に危機意識を持ってもらった避難訓練、これをしていかなければならないなというふうに思っております。そのためには、まだ、10月までに若干時間がありますので、自治会のほうとも十分な協議をし、さらには、今、いろいろアドバイスをいただきましたけれども、子供たちにも参画をしていただく。そういうふうなものも検討していかなければならないだろうというふうに思っておりますが、いざ災害になると、どうしても人間だけが先に逃げてしまうという要素もあります。大動物等々については、今、農業振興課が中心になりまして農協さんのほうといろいろ調整をさせていただいております。また、小動物等については、今、環境課、いわゆる企画防災課からの伝達によって、環境課もしくはほかの課のお手伝いもいただきながら、ペット台帳なるものを整備しようという計画もございます。そういうペットも前回の噴火災害のときには、家族と同様のペットというお話もありましたので、そういうものも視野に入れながら、10月22日には、実りある防災訓練にしていけるように、今、努力をしているところでございます。
議員の質問 6番 立野広志
ちょっと時間を大分費やしてしまったので。この災害対策については、今、町長が答えられましたが、本当に、行政側から本気になって取り組んでいかないと住民も本気になれないのだと思うのですね。それはちょっと住民としても非常に残念なところですけれども。その点では、担当の課長だけではなくて、関係するそれぞれの部署がやっぱりこの訓練を本当に成功させる。しっかりとした、やっぱり訓練ができないと、その総括も中途半端になってしまうというふうに思うのですね。ぜひそういう取り組みをしていただきたいのですが、あわせて、これはちょっと、先ほど説明もいただいたので、これだけ言っておきたいと思います。災害弱者の関係なのですが、避難所の関係で福祉や医療の現場では日常的な人手不足も起きていますから、福祉避難所の設置ということで、先ほど町としては2カ所用意しているという説明がありましたが、当然、民間の医療や福祉機関などとも協定を結んで進めていかなくてはいけないわけです。同時に、町内の医療機関、福祉機関だけではなくて、町外のそういった関係機関と協定を結ぶということが大事だと思うのです。やっぱり実際に先ほど162名という話が出ました。災害要支援者ですね。そのほかに、避難所に入っていることによって健康を害していく、そういう方もいますから、さまざまな形で人数はふえていくのだと思うのです。では、福祉避難所は今、2カ所、町は設定していますよと。その2カ所にこれだけの人が入れるかと。多分、入れないですよね。当然、ですから、民間の医療機関や福祉施設にもお世話にならなくてはいけない。そうなったときに、ここはまだ進んでいないところだと思うのです。以前から私は、福祉避難所として民間のそういう医療機関、福祉施設と協定を結んでいくことを訴えてきましたけれども、まだ協定そのものが結ばれていないというふうに伺っております。話し合いはできていると。しかし、まだ、もう一歩進んでいないというような状況だといいます。ですから、これも早急に町内だけではなくて町外も含めた医療機関、福祉施設などとの協定を結び、同時にその福祉避難所となったときに、ただ、施設に任せきりにするのではないと。そこの施設自体が、大体人が足りなくて大変な状況があるわけですから、ふだんから。そこに、ではどういう形で要員を配置するのかと。ボランティアも含めてですね。そういったこともきちんと、やっぱり計画を立てておく必要があると思うのですが、ちょっと時間がないので、短い時間でどういうふうにするつもりなのかお答えいただきたいと思います。
町の答え 企画防災課長 鈴木清隆(企画防災課長は2017年3月まで)
まず、民間の医療・福祉施設の協定でございます。近々協定を結んでいけるような形で、今、準備ができておりますので、しっかりとそこの部分で要援護者またはお年寄りの方々が安心して避難が送れる部分の整備をしていきたいと思っています。また、議員のお話ししている町外等の医療機関、福祉施設の協定の部分は、まだ結んでいませんけれども、まずは今、町内の関係者との協定を結んだ後に、しっかりとその部分をまた再確認していきたいと思っております。以上です。
議員の質問 6番 立野広志
段階を踏んでやるのも必要でしょうけれども、ぜひ双方向的に町内も町外も含めて、そういう福祉避難所の確保のために、それぞれまた、それも部署によってつながりの強いところもありますから、そういうところと協力し合って福祉避難所設置に向けた対応をしていただきたいと思います。
議員の質問 6番 立野広志
それでは、2点目の質問に移ります。二つ目には、子供の貧困対策の取り組み状況ということで質問させていただきます。これは、前議会でも取り上げさせていただきましたけれども、子供の貧困問題というのは、決してこれは悠長に取り組めばいいというような状況ではないと思っています。全国の都道府県の中でも、北海道は19.7%という状況ですし、これは全国で5番目に高い子供の貧困率と言われています。このように2割に近いと言われる北海道の子供の貧困率。健全な成長を阻害して、食べ物、成長に適した靴や衣類にも事欠き、貧困の連鎖が子供たちを苦しめている。こうした実態というのは、これは他のまちの問題ではなくて、この洞爺湖町にも当てはまる問題だと思っています。こうした格差を是正する対策が、今、行政として求められております。その点で、前回の議会でも、答弁の中では、担当の課長は早急な実態調査を図っていきたいと答えておりますし、町長は実態調査もやっていないということは情けないと、しっかり今後対応していきたいと、このように答弁されています。その後、どのようになっているのか。まず、そのことについて、手短に説明をいただきたいと思います。
町の答え 健康福祉課長 皆見亨(健康福祉課長は2018年3月まで)
子供の貧困に対する事態調査につきまして、どのような調査をしたらよいのか、胆振総合振興局や町教育委員会などと協議を行ってまいりました。その結果、保護者に対して、アンケート方式により調査を行うこととし、現在、調査項目について協議、検討を重ねている最中でございまして、近日中に調査項目を決定する予定としているところでございます。
議員の質問 6番 立野広志
調査の方法ですけれども、保護者に向けたアンケートだけでは、私はだめだと思うのですよ。子供の状況について一番わかっている人、例えば、保育所に通っているような子供さんでいけば保育士、学校でいけば担任の先生方、教職員、こういう方々を通じても、きちんとやっぱり、子供の実態というのを把握していかなくてはいけないと思うのです。子供のいる家庭に対して、その父母にだけアンケートを求めるということだけでは、私はちょっと、まだまだ足りないと思うのです。その点では、子供とかかわっている、あるいは、その家庭の生活状況などについて、ある程度、把握されている。民生委員の人も含めてですね。そういう方々も含めた調査が必要なのだと思うのです。後で言いますけれども、単発的な調査ではなくて、そういったことに継続的に取り組んでいくための専門の機関を私は設けるべきだと思うのですが、いずれにしても、その調査の方法として、例えば、この保護者向けのアンケートをやると言いました。いつまでやるのかということを含めて、実態把握に取り組む体制、計画や期日を明確にしていただきたいと思います。
町の答え 健康福祉課長 皆見亨(健康福祉課長は2018年3月まで)
このたびの実態把握のための実態調査取り組み体制でございますが、小中学校、保育所、幼稚園など、各関係機関の協力をいただきまして、それぞれの保護者を対象に無記名方式により調査をすることとしてございます。実施時期につきましては、調査票の配付は今月中を予定しており、健康福祉課におきまして、随時集計の上、8月中には作業を完了する予定としております。いずれにいたしましても、一日も早く集計が完了するよう取り進めるつもりで考えているところではございます。
議員の質問 6番 立野広志
課長も一生懸命なのでわかるのですけれどもね。わかりました。それで、今回の計画としては、6月配付、8月に完了ということですね。調査内容について、さらに、それを分析するという作業も必要になってきます。同時に、それとともに必要な対策として、行政としてとるべき中身についても検討するというふうになるわけですが、実態把握に基づく子供の貧困の実態をどれだけリアルに把握することができるかということが大事だと思うのです。そういった点でいうと、幅広くその子供の実態を把握するために、例えば、教育や医療や福祉の面などについても、その実情などについて総合的に把握する。そんな取り組みが必要だと思います。そういった点で、私はこれを今回やったら、また、もう、あとはやらないということではなくて、まちとして子供の貧困対策についての検討の場を設けて、子供の貧困についての実態調査を定期的に行う。そして、それに対する必要な対策を検討していくための恒常的な機会を設けていく必要があると思うのです。例えば、そういった貧困対策推進委員会であったり、それに基づく計画として、洞爺湖町子供の貧困対策推進計画とこういったものを策定する。こういうこともしっかりと考えていくべきではないのかなと思うのですが、いかがですか。
町の答え 健康福祉課長 皆見亨(健康福祉課長は2018年3月まで)
議員のご指摘のとおり、子供の貧困につきましては、そのときの社会情勢や環境などにより大きく、さま変わりするものと考えております。そのためには、その時々の実態を的確に把握し、貧困対策について、その都度、対応しなければならない必要性は十分認識してございますことから、定期的な実態調査の実施につきまして、町内横断的な組織としてのプロジェクトチームを構成し、その中でしっかりと検討してまいりたいというふうに考えております。また、子供の貧困対策推進計画の策定についてでございますが、このたびの実態調査の結果をもとに財源問題も含めまして、実効性のある貧困対策を計画することとなります。貧困対策推進計画の策定につきましては、その必要性について、先ほどのプロジェクトチームの中でも、今後、十分検討してまいりたいというふうに考えているところでございます。
議員の質問 6番 立野広志
そのプロジェクトチームというのがどういう名称のものになるのかわかりませんけれども、庁舎内のプロジェクトチームなのか。あるいは、そういういわゆる子育てにかかわっている人たちとか医療や福祉、そういった分野の人たちも含めた、いわば第三者といいますか、そういった専門家も含めたものにするのか。その辺の違いが出てくると思うのです。その辺について、どういうふうにお考えですか。
町の答え 健康福祉課長 皆見亨(健康福祉課長は2018年3月まで)
まず、先ほど説明しましたプロジェクトチームというのはあくまでも庁舎内の子育て、いわゆる貧困対策にかかわる担当の課で構成するつもりで考えてございます。そのほかに、アンケート調査の補完といたしましては、現在、子ども・子育て支援事業計画の策定委員会がそのまま毎年度、評価・検証を行うために、そのまま継続していく状況になってございます。そういった検討会の中でもさまざまなご意見等をいただきながら、それらを参考にしながら、また、プロジェクトチームの中でも協議をしていきたいというふうな、そういった取り組みで考えているところでございます。
議員の質問 6番 立野広志
子供の貧困対策ということで、その必要性については、十分理解いただいているのだと思うのですが、では、それを実際に取り組む形としては、今、庁舎の中にプロジェクトチームをつくって、そこの中でまず、検討する。そして、推進計画というものが必要なのかどうかも含めて、そのプロジェクトの中で、チームの中で検討しますということですから、計画をつくるともつくらないとも言っていないわけですよね。そういう中で、私、もうちょっと一歩前に踏み込んで、やっぱりこの子供の貧困対策というのは、何というのですかね、今、皆見課長が担当している健康福祉課でしたか。そこの課だけが担当すべきものではないと思うのですね。教育もあれば医療もあるし、福祉もある。そういうそれぞれの分野で、今、子供たちがどういう状況に置かれているのか。そして、それに対してどういう支援が必要なのかというところをやっぱり、しっかりと考えていただくことが必要なのだと思うのです。貧困の問題には、三つほど貧困対策として取り上げられていることがあるのですが、例えば、食の保障。これは、一つは食事ですよね。食事の問題です。極端な話、欠食で給食が唯一の栄養源だと。全国的には、そういうようなこともあるのだそうです。ですから、実際に子供たちが必要な栄養をとっているかどうか。家庭での食事のことも含めてですね。その食の保障や、もう一点は学習や進学権の保障、こういうのも、塾なども開いて、無料で勉強会を開いているというところも実は地域的にはあるようです。いずれにしても、やっぱり、貧困化している家庭の子供さんというのは、学力的にも非常に学習の機会が少なかったり、あるいは、学習意欲がなかなか出てこない。そういうようなことから、実は、学習や進学という点でいうと非常におくれているという状況が言われています。そればかりではないのでしょうけれども、学習意欲のある子供でさえ、なかなか学習できない、進学できない。こんなような状況もありますから、こういう学習、進学権の保障をどうするか。こうなるとまた、担当する部門も違ってきます。経済的な保障も当然あります。貧困というのは、当然、お金がない、暮らしていくのがやっとという状況ですから、そういう中では、親御さんの就労の機会、あるいは、受け取る賃金の問題も含めて、さまざまな対応をしていかなければならない問題もあるわけです。そういうふうに幅広くやはり検討し、行政としてできる対策を進めていくことが必要だと思うのですが。何かプロジェクトチームだけで議論するだけでは、決してそれは十分ではないと。やっぱり、専門的なそういった推進の場、いわゆる検討の場を設けること、これが大事だと思いますし、そのことに基づく対策、推進計画をしっかり立てて進めていく必要があるのかなと思うのです。そういう点での必要性は十分受けとめていただきたいものですが、いかがですか。
町の答え 健康福祉課長 皆見亨(健康福祉課長は2018年3月まで)
今、いろいろとご提案をいただきました中身につきましては、やはり、いろいろな課にまたがることが想定されますことから、健康福祉課だけではなくて、本当に広くほかの課とも連携を持ちながら協議をしてまいりたい。また、専門的な検討の場、さらに専門的な検討の場の確保というところにつきましても、先ほどのプロジェクトチームの中等でも、十分にもんだ中で考えていきたいというふうに考えているところでございます。
町の答え 副町長 森寿浩(副町長は2019年9月まで)
貧困の問題というのは、私どもも非常に重要な大きな問題だというふうに思っています。今、担当課長からも答弁しておりますけれども、プロジェクトチームについては、庁内的に非常に広い範囲の関係にありますので、そういったものを集めて、まずはその実態の把握、そういったものに努めていきたいというふうに考えております。
議員の質問 6番 立野広志
プロジェクトチームは、名前は何でもいいのですけれども、そういう検討する場をぜひ常設していただきたい。必要に応じて人を集めて、その都度、メンバーが変わるようでは困るわけで、やっぱりきちんとした常設した委員会として設けていきながら、継続的な対策、計画の推進を図っていく必要があると思います。その上で、例えば、この、命と健康を守る立場から、教育委員会の中にも専門の子供の貧困対策とか、あるいは、就学援助担当者などを配置するというようなことや、現在、中学卒業までの医療費の助成をやっていますけれども、こういった子供医療費助成の拡充であるとか。あるいは、貧困の連鎖を断ち切る。そして、教育の機会確保のために給付型の奨学金制度を創設する。そういった面も具体的にやっぱり検討を進めていただきたいと思うのですが、その点はいかがですか。
町の答え 管理課長 天野英樹(管理課長は2022年5月まで)
教育委員会の中に専門の子供の貧困対策や就学援助担当者を配置してやったらどうかというご提案でございますけれども、就学援助事務は教育委員会で担当してございますが、これにつきましては、教育委員会でしっかりと対応しているということです。それから、また貧困対策につきましては、今、副町長がお答えしたとおり、庁内、関係各課に横断してまたがるということでございますので、それぞれ連携して取り組むべき課題ということで、そのプロジェクトチームの中でしっかり、今後、取り進めていきたいと考えているところでございます。
議員の質問 6番 立野広志
これは以前も言いました。給付型の奨学金制度の創設とか、あるいは、就学援助の基準の緩和と。対象者を広げる。そういったことの対応についても求めたわけですが、例えば、今回ちょっと、特に就学援助の関係でですね。前回の議会でも、このことについても検討したいというお話でした。現在、生活保護基準の1.1倍というのが準要保護の範囲になっております。実は、管内でも、伊達とか室蘭などでも、この基準の見直しを図っているという状況です。生活保護基準の1.3倍まで引き上げております。そういったことからいいますと、現に今、生活保護基準額そのものが、国の政策によって引き下げられているのですよね。ですから、従来の生活保護基準額を見ても、実は対象とならない子供たちが出てくるということもあるのですが。そういう状況だけに、今、洞爺湖町としても、就学援助の最低1.3倍、管内の市が、今、進んできている方向にですね。横並びですよ、これでも。1.3倍ぐらいに引き上げるということも含めて、これは、年度中にぜひ実施していただきたいと思うのですが、この検討についてはどうなっていますか。
町の答え 管理課長 天野英樹(管理課長は2022年5月まで)
就学援助の判定基準の見直しというご質問でございます。3月の定例会のときにもお答えしたとおり、近隣管内の状況をお答えしますが、まず、室蘭市、伊達市につきましては、平成28年度から1.3倍に変更しているところでございます。それから、登別市につきましては、平成29年度から1.3倍にすべく今、検討している、進めている状況とお聞きしてございます。それから、豊浦町につきまして、平成10年度代、相当早くの段階から1.3倍ということで適用しているということで、今のところ、それをそのまま運用するという形を考えているということ。それから、壮瞥町さんにつきましては、私ども洞爺湖町と一緒で1.1倍ということで、壮瞥町さんにつきましては、変更する予定もないというような今、状況でございます。こんなような状況の中で、今、私どもは1.1倍でございますけれども、この見直しに当たっては、恒久的な財政的負担増なども見きわめる必要があることから、貧困対策全体の中で検討してまいりたいというようなことで、今、考えているところでございます。
議員の質問 6番 立野広志
3月のときも同じようなことを言われましたよね。財源もあるので、どういうふうにするか検討したいと。それだと同じなのですよ、答えが。むしろ今、室蘭にしろ、伊達にしろ、登別にしろ、豊浦にしろ、生活保護基準額に対して1.3倍まで、とりあえず引き上げていこうという方向を示していたり、実際に行っていますよね。この洞爺湖のまち、子育て支援だなんだと言っているけれども、最後はもう財源です。確かに財源は大切ですよ。しかし、今、子育てしやすいまちにするかどうかという、本当に少子対策も含めて定住対策だなんだと一生懸命打っている割には、具体的にとる手だてというのは非常に消極的なのですよね。その点で、ほかのまちより、どんどん私たちのまちはやっぱりおくれていくのだろうなと、子育て、ほかのまちから比べたらやっぱりしにくいなという状況になっていくのかなという気がするのです。これは、将来のやっぱり子供たちがこのまちを支えていく、そういう人材を育てていくということも含めて、やっぱり早急にですね。これは例えば、いつまでに、この基準見直しをするのだということなのかね。あるいは、1.3倍なら1.3倍に向けて、今年度中、検討しますと、来年度から実施できるかどうか検討を始めますというぐらいの何か前向きな姿勢があっていいのかなと思うのですけれども、これは、町長、どうですか。
町の答え 町長 真屋敏春(町長は2022年3月まで)
子育て対策、これはもう非常に大切な問題だというふうに思っております。私は、各自治体でやれるところには、ある程度、限界がやっぱりあるのかなというふうにも思っております。事あるごとに、北海道町村会、あるいは、この間も開発建設部、それから振興局との合同の会議の場でも言わせていただきましたけれども、今、日本で人口、いわゆるその減少問題が続いている中で、子供の生まれてくる数が非常に少ない。それは、子供を産み育てる、そういう政策に日本国がなっていないのではないかということを訴えさせていただいておりまして、何とか国において、やはり子供、そして、小学生、中学生、高校生等が本当に健やかに育てられるような環境づくりを国がやるべきではないかということを訴えているところでございます。そんな中であっても、洞爺湖町は非常に財政の厳しいまちでございました。皆様、ご承知のとおり、平成21年から財政の早期健全化団体に指定された。それは、町民皆様のご協力もあって、何とか平成23年度決算で脱却できたわけでございますけれども、まず、やれるところから、少しずつではありますけれども、手をつけていこう。今まで未就学児が医療費は無料。そして、小学生まで、入院については医療費を無料としていたところを何とか中学生まで、27年度からだったと思いますけれども、中学生まで、通院あるいは入院についても無料というところまで何とかこぎつけてきたと。今、1.1から1.3にするか。いろいろなものを調査しながら、それは、今、検討中でございます。いきなり、いつまでに、それを1.3にする云々の話については、今、私どもの町でその答えをすぐ出せというのは、なかなか厳しい状況にあるという現状でございます。
議員の質問 6番 立野広志
大変厳しいのだというふうな話をされたのだと思うのですが、就学援助の基準を1.1から1.3にしたら、どのくらいの対象児童になっていくのか、そして、どのくらいそのために必要な予算がかかるのかということを試算したことはありますか。そんなに莫大な費用はかかっていないはずですよ。それを、何というのか、あたかも何千万もかかるようなそんな話をしているような気がしてですね。例えば、医療費助成にしても、おくればせながら、豊浦とか壮瞥に続いてうちのまちは昨年の8月から、中学校卒業まで、豊浦はもう高校卒業までということになっていますけれども、医療費を助成していると。ですから、おくればせながらでも、とにかく子育て支援ということで、ほかのまちとできるだけ遜色のないような状況に持ってきているわけでしょう。そういう中で、今、よくこの胆振管内の市町村が連携してとか、協力し合ってとか、横並びでとかという割には、ほかの町村が、多くがもう1.3倍にしようとしているところに、うちのまちはこれだけはやれませんという話は、私は何かおかしいなと思うのです。都合のいいような話の持ち方だと思うのですが。いずれにしても、この予算も含めて、時間が余りありませんので、どのくらい必要になっているのか。では、そのことについてお答えいただきながら、次の質問に移りたいと思います。どうぞ。
町の答え 管理課長 天野英樹(管理課長は2022年5月まで)
どのくらいの、1.3にしたときに予算がいるのか等の話でございますが、これにつきましては、世帯の状況によって、はっきり言って違います。子供たちの人数であるとか家族の人数によって、全く違ってきます。収入によって違ってきますから。その収入の捕捉そのものをすること自体が、今、簡単にすぐできるわけではございませんので、調査の中でも、所得もある程度、聞くことにしてございますので、それを今、簡単に調査できると、試算できるような状況ではないと。そういう中で実態調査等をするわけでございますので、簡単に出る問題ではないということでございます。それから、簡単にその、何といいますかね。1.3にするとかしないとか、それをするために当然、見直しをするということでございますので、決して何かを見直しして、しないとかという明言しているわけではございません。向けて検討したいという話をしているところでございますので、その辺はご理解をいただきたいと思います。それと就学援助の対象者でございますが、児童生徒数全体で小中学校は532名中133名、4月1日現在でおります。予算で1,200万円をちょっと超えてございます。多分、こういう小規模な児童生徒数にあって、はっきり言ってこの人数というのは、私、委員会としては相当多いのだというふうに理解してございます。そういう状況の中で、先ほどお答えしたとおり、恒久的な財政的負担増ということも、当然、考えなくてはいけないという中で、ご答弁申し上げていますので。それで検討させていただきたいということでございますので、ご理解をいただきたいと思います。
議員の質問 6番 立野広志
当町では、準要保護がかなり多い。ほかの町村も多いは多いのですけれども、先ほど言いましたように北海道自体が2割近く、貧困家庭が多いと。ですから、当然、当町においてもそうなのですよね。ですから、逆に言えば、こういう貧困対策のためにこの就学援助というのは非常に重要な支援なのですよ。そのことを前向きにやっぱり捉えて、ぜひ考えていただきたいというふうに思います。改めてまた、このことについては、次の機会で取り上げさせていただきたいと思うのですが、子供の貧困解決のために重要な課題として、先ほど三つほど挙げましたが、その中でも、働く貧困という問題が大きいわけです。ワーキングプア問題です。これは、就業世帯のうち最低生活費以下の収入しか得ていない世帯の割合のことを言っておりますけれども、これも当町においては非常に高いのだろうと思うのですね。ですから、町が雇用している臨時職員あるいは期間雇用のパート職員などを含めて、やっぱり、こういったところから、町自身がこのいわゆる規範を示していくということも大事なのだと思うのです。このことは、多分、同じような回答になってきますので、答えは要りませんけれども。こういった洞爺湖町の実態、町内のワーキングプア率、非正規雇用率などの実態把握もしながら、行政として必要な対策をとるということが大事なのではないかと思うのですが、このことだけ、ちょっとお答えいただきたいと思います。
町の答え 総務部長 伊藤里志(総務部長は2017年3月まで)
ワーキングプアということで、3月の議会でも質問が出ておりましたけれども、当町としましては、臨時、非常勤職員の賃金、労働条件につきましては、従来の対応のまま行いたいというふうに思っております。
議員の質問 6番 立野広志
私、対応のことではなくて、そういった実態把握をしてくださいよというお話をしたはずなのですけれども、それは時間もありませんので、次に移りたいと思います。三つ目、もう13分しかありませんけれども、教育行政について質問させていただきます。昨年の3月以来、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部の改正がされました。今回、昨年の8月の議会では洞爺湖町総合教育会議というのが設置されたと。第1回会議が開催されて、洞爺湖町教育大綱というものを策定したという報告がありました。この会議で、町長と教育委員会がどんな関係になっていくのかということをちょっと簡単に確認をさせていただきながら、やはり、この点でいろいろ問題もあるので、指摘をさせていただきたいと思うのですが、まず、町長と教育委員会はどんな関係になるかということを改めて簡単に説明いただけませんか。
町の答え 総務部長 伊藤里志(総務部長は2017年3月まで)
町長と教育委員会の関係ということで、これにつきましては、あくまでも対等な執行機関ということで、地方自治法上の附属機関には、この会議は当たらないということでございます。
議員の質問 6番 立野広志
そのことについては、昨年7月に地方教育行政の組織と運営に関する法律の一部を改正する法律というのが出された後、文科省のほうから改めて、このことについて示されたようです。総合教育会議というのが設置されることになりますが、町長の側が指揮監督権を持って、この会議をリードするとか、町長の附属機関であるだとか、そういうものではないと。あくまでも対等、平等な二つの機関の協議体だということなのですが、これは非常に大切な点だと思っております。そういうことから、では、実際にどういう運営がされていくのか。会議が取り扱う大綱の内容などについて、ちょっと説明をいただけませんか。
町の答え 総務部長 伊藤里志(総務部長は2017年3月まで)
会議の内容でございますが、ここにつきましては、洞爺湖町におきましては、洞爺湖町総合教育会議設置要綱というのがございます。この中の2条の中で、一応、協議及び事務の調整を行う項目として、3項を掲げております。まず、1項は教育行政の大綱策定に関する協議。教育の諸条件整備など、重点的に構ずる施策についての協議。それと、児童生徒の生命、身体に係る緊急の場合等に講ずる措置についての協議が行われるということで、3項目の協議事項が掲げられております。
議員の質問 6番 立野広志
特に、重点というか、ぜひ町長としても認識しているとは思いますが、改めて議会の場でもはっきりさせておきたいのは、この総合教育会議では、教育行政にかかわる何でもかんでも協議できるという性格のものではなくて、町長または教育委員会が協議の必要があると判断した事項について、協議または調整を行うということになっております。つまり、かなり限定的に扱わなければならないということが、この文科省のほうからの通知でも言われているようですが、これに間違いないですか。
町の答え 総務部長 伊藤里志(総務部長は2017年3月まで)
会議に係る協議事項でございますが、これで調整する対象となる事項でございますが、当該予算の措置が政策判断を要するか否かとか、そういうことであり、また日常の学校運営に関するささいなことまで、会議において協議、調整する旨ではないというふうにされております。
議員の質問 6番 立野広志
実は、何でこんなことを聞いているかといいますと、もともとがこの教育委員会制度を変えた目的自体が、かなり政治的に教育行政に介入するということを実は可能としているということだけに、こういう教育行政に対する中立、公正で適切な行政を推進するということが、今、大事だということなのですね。そういう点を改めて町長の認識を伺うわけですけれども、教育振興の大もととなる大綱の策定義務者が町長となっています。そういった点でいうと、独断専行させないことが中立、公正で適切な教育行政の一つの課題だということなのですが、具体的な歯どめとしては、例えば、会議は原則、公開だということであったり、町長の教育行政へのかかわりが町民にも明確にされるように、大綱の内容を含めて総合教育会議で町長及び教育長が合意した事項については、互いにその結果を尊重すると。それぞれが所管する事務を執行すると。そのことによって、中立、公正な教育行政を確保するということになっているようです。こういうことに徹していくかどうかということなのです。心配されるのは、今回、地方教育行政法に関する文科省の通知では、改正案の審議が反映して、かなりそういった限定的な解釈となっているわけですけれども、今後の運用次第では、この解釈が変わっていくことが懸念されるということなのです。現に全国の中では、入学式や卒業式で君が代斉唱を押しつけたり、教職員に対する管理、統制が強化される。あるいは、全国学力テストの成績が振るわなかった学校の校長名を発表したりですね。こういったことが、それぞれの首長などが公表しようとする動きが出ているということもあるわけです。さまざまな首長の側からの問題というのが、今、全国でも起こりつつあるわけで、このことについて、町長はどのようにお考えなのかを伺っておきたいと思います。
町の答え 町長 真屋敏春(町長は2022年3月まで)
以前にもお話しさせていただいたかなというふうに思っておりますけれども。私は、今度また新しい教育長を、同意案件で出させていただくわけでございますが、教育行政に関しましては、私も前には教育長の経験がありますけれども、現場等々については教育委員会の考え方を尊重しておりますので、特に町のほうから押しつけ等々のことについては一切言わないようにしておるつもりでございます。また、今後におきましても、そのようにするつもりでおります。また、今回、教育委員会のほうから教育指導専門員、これらを配置したい、特に、管理部門あるいは社会教育部門です。こちらのほうにつきましても、それを尊重いたしまして、町のほうで予算づけをさせていただいているところでございます。
議員の質問 6番 立野広志
ぜひ町長もそういう姿勢で、今後も引き続き取り組んでいただきたいと思います。先ほども言いましたように、運用次第では、これが変わっていく可能性があるのだということは、日弁連などでも声明を発表して明らかにしているのですが、首長の権限の強化によって、教育に首長の意向が反映しやすくなると。選挙で首長が交代するたびに、その自治体の教育政策が転換される危険を持っていると。また、教育行政の継続性とか安定性が損なわれる。教育の自主性や自律性、ひいては子供の学習権とか成長発達権を脅かすものにもなるということで、実は、日弁連は、この法の改正や運用については反対をし、批判をしているという状況ですが、法は改正され、当町においても、この4月からこれが運用されるという状況になってきたわけです。ですから、その点をいいますと、教育は子供の成長とか発達のための文化的な営みですから、教育は教員と子供との人間的な触れ合いを通じて行われるもので、自由や自主性が欠かせないわけです。何をどう教えるかは、関係する学問とか教育学に基づく必要がありますけれども、だからこそ、この憲法のもとでは、政治権力による教育内容への介入、支配は厳しく戒められているわけです。今回の地方教育行政法改正によって、国や首長が露骨に教育内容に介入したり、あるいは、憲法に保障された教育の自由と自主性を侵害することがあってはならないし、そうした理念を持って、町長が今後も教育行政に取り組んでいく。そのつもりであるかどうか、改めてそのお考えを伺って、私の質問を終わりたいと思います。
町の答え 町長 真屋敏春(町長は2022年3月まで)
教育に携わる、今、教育委員会職員は、これはもう町の職員として中立、公正を保っているというふうに私は信じておりますし、特に教育委員さんにつきましても、議会の皆様の同意を得て、中立、公正な方を教育委員に選ばせていただいたかなというふうに思っております。特に、何回も言うようでございますけれども、教育については、教育現場にある程度の権限を委ねて、対等といいましょうか、そういう権限がありますので、私のほうから特にこれらについて意見を申すだとかということは、今、やっていない状況でありますし、今後もやるつもりはございません。
議員の質問 6番 立野広志
それでは、これで質問を終わります。